先輩はるのん   作:ゼロ少佐

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29話

客間から廊下にでり、俺は陽乃さんの部屋に向かった。今はこの長い廊下の先にある陽乃さんの部屋が本当に長く、そして遠く感じた

 

無意識ではあったが だんだんと歩くペースは早くなりり、やっとの事で陽乃さんの部屋の前に辿り着いた

 

コンコン

ドアをノックし陽乃さんに声をかけた

 

八幡「陽乃さん、入ってもいいですか?」

 

返事は返ってこなかったが、部屋の中から足音が聞こえ、そしてドアが開かれた

 

八幡「お邪魔します」

 

初めて入る彼女の部屋はとても思春期の女の子とは思えないほど、質素な部屋であった

 

あるものはベッドに本棚、クローゼットに勉強机に 椅子がひとつあるだけだ

 

八幡「陽乃ーーー」

 

名前を呼ぼうとすると 突然唇を陽乃さんの唇によって塞がれ、ベッドに押し倒された

 

八幡「んっ…あっ は、はる んっ ちょっと…待って くるしっ」

 

何度も何度も求めてきて、軽く酸欠状態になってきたので、無理やり陽乃さんを引き剥がした

 

陽乃「あっ…ごめんね苦しかった?」

 

ベッドの上に座り 少し申し訳なさそうにしょぼんとしている陽乃さんがこちらに謝ってきた

 

八幡「えぇ、まさかあんな風に口の中を蹂躙されるとは思ってませんでした」

 

少し皮肉交じりに返したが

俺も陽乃さんも少し笑っていた

 

陽乃「なんか、久しぶりだね…こうやってイチャイチャするの」

 

八幡「そうですね、最近はあまり出来ませんでしたし」

 

陽乃「…」

 

八幡「…」

 

そうして2人は無言で近付き

相手の唇にそっとキスをした

 

さっきの一方的に相手を求めるキスとは違う、2人の思いの入ったキスだった

 

唇を離し、2人は見つめ合い、布団の中に潜り抱き合った

 

そうして2人にとって長い夜が幕を開けた

 

 

 

 

 

翌日

 

昼過ぎに目を覚まし、体を起こすと

全身が悲鳴をあげた

 

八幡「いてて……筋肉痛かよ」

 

陽乃「昨晩は激しかったからね〜私も体が痛いよ」

 

俺よりも先に起きていたのか、布団の中から陽乃さんの声が聞こえてきた

 

あの後2人は互いの愛を確認するかのように、愛し合い、求めあった

 

多くは語らないが、とても素敵で…魅力的な時間だった。こんな幸せを感じてしまってもいいのかと思うほどに…充実した時間であった

 

八幡「とりあえずシャワー浴びましょうか」

 

そうして、陽乃、八幡の順にシャワーを浴び、部屋に戻ってきた

 

戻った時には布団のシーツなども変えられていて、昨日、俺が部屋に入ってきた時と同じ状態になっていた

 

陽乃「おかえり〜 飲み物机の上に置いてるから飲んでいいよ」

 

八幡「ありがとうございます」

 

シャワー上がりの陽乃さん……昨晩の事もあり少し意識してしまう…

陽乃さんの方をむくとつい、視線が下がってしまい、どうしても思い出してしまう

 

陽乃「お姉さんの魅力にやられちゃったのかな〜そんないやらしい目で私の事を見て」

 

やはり、バレてた…女性の方はそういう目には敏感だと聞いたことはあったけど、やはり本当なのだろうか

 

八幡「ならない方が失礼ですよ…」

 

陽乃「えっ…うん、ありがと?」

 

彼女は戸惑ったような声を上げていた

まぁ、そんな反応されるとは思ってなかったんだろうし、俺もどうしてこんな事をいったのかよく分からなかった

 

だけど、これだけは分かる

俺は、以前よりもっと陽乃さんの事が好きになった

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