先輩はるのん   作:ゼロ少佐

6 / 36
6話

家に帰ると小町がひょっこり顔を出しでてきた

 

小町「お兄ちゃんおかえり〜!小町にする?小町にする?それとも小町〜?」

 

全部小町じゃねぇか

 

八幡「じゃあ小町で」

 

小町「じゃあ早く着替えてきて!ご飯食べよー」

 

多分最初からその選択肢しか無かっただろ

だが可愛いから許す

 

部屋着に着替え小町とふたりでご飯を食べる

八幡「なぁ、小町」

 

小町「なぁに?お兄ちゃん」

 

八幡「俺が、結婚するって言ったらどう思う?」

 

小町「」

 

ん?反応がないぞフリーズしてしまった

そりゃごみぃちゃんからいきなり結婚の話されたら

そうなるか

 

八幡「小町ちゃん、そろそろ現実に戻ってきて」

 

小町「はっ! もうお兄ちゃん!変な冗談言わないでよ〜ビックリしたじゃん」

 

八幡「陽乃さんって覚えてるか?1年前に事故の時に来た人」

 

小町「あーあの美人のお姉さんか

その人がどったの?」

 

八幡「その人に告白された」

 

小町「え、え?ええぇえ!?」

 

そこから事の成り行きを説明した

 

小町「そっか、小町達の事は気にしなくていいよ

お兄ちゃんがしたいように決めればいいと思う

だってお兄ちゃんの人生何だから…」

 

八幡「そっか、ありがとな」

 

よく出来た妹だ いつもこの駄目な兄を支えてくれる

自慢の妹だ

 

後は俺だけか

俺は陽乃さんとどうなりたいのか考える

 

考えても、考えても分からない…

いや、自信が無いだけなのかもしれない

 

そして気がついた時には夏休みに入っていた

 

それまでに依頼は数件あった

川崎の件は俺がスカラシップを進め

葉山グループの問題も、葉山本人を孤立させて

問題を解決させた

 

学校ではなるべく陽乃さんの事を考えないようにしていた。そのおかげで雪ノ下や由比ヶ浜とはいつも通りに過ごせていた。

 

小町「お兄ちゃん〜平塚先生が電話でろだってさ

スマホ見てないの?」

 

スマホ?そういえば部屋に置きっぱにしてたな

全然気が付かなかった

 

八幡「すまん、部屋に置いてて気が付かなかったわ」

 

小町「そっか、早めに連絡しなよ〜」

 

そういい、自分の部屋に戻っていく

俺はリビングで何をするでもなく

ただゴロゴロしていた

 

部屋に戻りスマホを開く

 

八幡「なんだ、この着信とメールの数は…」

 

とりあえず電話をかけてみた

 

平塚「もしもし、やっとでたか」

 

八幡「すみません、部屋にスマホを放置していたので

気が付きませんでした」

 

平塚「そうか、ならいいのだが… ごほん

夏休みの奉仕部の活動だ 詳細はメールに書いてある

朝10時に駅にこい じゃあな」

 

一方的に話して切りやがった

 

これ行かなかったらめっちゃ怒られるよな…

とりあえずメール確認してみるか

 

 

 

長いし!怖いよ!

比企谷君?実は見てるんでしょ?って

怖すぎるよ!

 

結局行く事となり 小町もさそわれていたので

声を掛ける

 

 

 

次の日

集まった面子は

平塚先生、雪ノ下、由比ヶ浜、俺、小町、陽乃さんだった

平塚先生の車に乗り千葉村に向かう

 

八幡「陽乃さん受験生ですよね?大丈夫なんですか?」

 

陽乃「なぁーに比企谷君?心配してくれてるの?

それとも、私が居るのがお邪魔だったかな?」

 

おぉ笑顔が怖い

 

八幡「まぁ、進路先が国立の理系って聞いてたので

勉強しなくてもいいのかな?と」

 

陽乃「あーそれなら心配ないよ〜私なら余裕

で合格できるから、それに!息抜きも大切でしょ」

 

確かにこの人なら余裕で合格できそうだ

それに息抜きだって必要だ

 

八幡「そうですね」

 

陽乃「それで比企谷君」

 

八幡「何ですか?」

 

陽乃「私との結婚の件考えてくれた?」

 

ニコッと笑いながらとんでもない爆弾を落としていきやがった

 

キキィィーーー!!と音がして

車を一時停止させた

 

平塚「陽乃どういう事だ!!」

 

雪乃「姉さん!?冗談にしては質が悪いわよ」

 

結衣「そうですよ、ヒッキーとけ、結婚なんて…」

 

陽乃「ごめん、ごめん少しからかっただけだよ〜

比企谷君も気にしないで」

 

雪ノ下と由比ヶ浜は少々複雑そうな顔をしていた

相変わらず陽乃さんはニコニコしていて

平塚先生は「結婚したい」と終始呟いていた

そうしてるうちに千葉村に到着した

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。