いよいよコードを本格的に使うぞ!
戦争と化した学園、エンジョイしていた学生達は信じようともしない。
当然誰も信じなかった。
しかし、戦争は本当だった。
『君達には、あるルールを設けさせてもらった。
これから1日に1人は学校内の人間を殺すんだ。出来た者は、誰かと1日、学校から出られる事を保証しよう』
こういった場合、まず真っ先に俺のような奴が殺される。だが、こいつらの餌になるつもりは毛頭無い。
実は朝登校した際、武器を2つ校舎の倉庫に隠しておいた。いざとなればそれを取りに行く。
というか魔術師なんだから、能力位は自分で持っている筈だろう。俺もその端くれだ。
俺の場合は…身体強化とでも言おうか。
身体強化
身体強化というよりはステータス制御に近い。
体力、腕力、脚力、握力、走力を数値化し、好きなように調整できる魔術だが未熟なせいか、アキラはどれか1つに全振りにしか変化させられない。
そしてスタミナを通常より多く使う。
要は一辺倒なのだ。
日々の筋トレのおかげで、ステータスには困らない。
さて、問題の放課後だ…
今まで殆ど友達を作らなかった事や、日頃から研究をしていた事が幸いし、クラス全員の魔術は把握済みだ。
真っ先に俺を狙いに来たのは沢村、魔術は並程度だが、能力は魔術強化。いかにも脳筋な奴に相応しい能力だ。
机を飛び越し、攻撃をかわす。
あのままクラスに入ればまさに四面楚歌だったであろう。何にせよ出られたならば、倉庫に向かうべきだ。
身体強化で走力に全振りする、おかげで2分とかからず倉庫に着いた。
用意した武器は2本の刀とアサルトライフル。皆魔術に頼りきりな生活で、刃物を向けられる恐怖を忘れてしまっているだろう。
俺は正直、この戦争を好機と感じている。
他のクラスには猛者が一人必ずいる、その人物とやり合うのは危険だが、これは今まで散々な目に合わせられた仕返し…人間という魔術師への復讐であり、あいつを殺した人間達への報復には持ってこいの機会だ。
「すまない父さん、母さん、俺はこれから…人殺しになってくる……誰だ!」『ひっ!…あ、あの…』
倉庫の手前、準備室から出てきたのは白衣を来た女だった。
「……何してんだ優魔」『あ、アキラ君か…びっくりしたぁ…』「こっちのセリフだよ全く…」
優魔
本名神崎優魔、一年下の俺の数少ない仲の良い奴。
特徴…身体は160台で胸がデカい(直球)
幼馴染みで、技術部のトップ。
前々からお世話になっている人物だ。
この刀と鞘は優魔の創物で、俺の魔術に合った金属が使われている。
「籠ってても良いけど、いつかはバレる…借りもあるからここで返す。一緒に来い、優魔」『う、うん』
優魔の手を握り、倉庫を出て2階に上がる。
少なくともこいつは他のやつらとは違う、でなきゃ最下位なんて不名誉な称号が着いた奴と仲良くなんて出来ない。全く物好きなこった。
2階では取り囲むようにクラスの連中が、入った円の中心に沢村がいる。
『お帰り最下位、俺達に殺されに来てくれてありがとう!じゃあ早速…』
「待て、誰がいつ人間〈お前ら〉の食い物になると言った?」
真後ろの奴に認識誤認を使用、
アサルトライフル…もといM4で3発ヒットさせる。
『ぐあっ!』『テメエ!』
まだ微妙に息があるようだが道は開けた、M4を腰にしまって走り出す。
優魔も後を着いてきている。廊下奥まで逃げると、唖然とした状態のあいつらがこちらを見ているだけ。
M4の狙いを定めて…ここ!
轟音が響く。撃たれた弾丸は正確に倒れ混んだ奴の頭を撃ち抜いた。「これでオーケー、逃げ道も近い!走るぞ優魔!」『…わかった!』
今俺は人を撃ち殺した、なんて呆気ないんだろう。
これで化け物だの何だの言われようと、復讐への躊躇いは無くなった。
扉を開ける、そこでクラス全員が降りてきて…
『今までの事は謝る、一緒に出してくれ!』
と言った。
反吐が出る、プライドなんて欠片も無い、助かる為なら簡単に頭を下げる。名声を守れとは言わないが、俺はこいつらの薄情さにこう告げた。
「誇りを捨てたお前ら〈人間〉を友達の代わりに選ぶ訳無いでしょ?逆の立場なら断言する、お前らは助けに来ないし真っ先に俺を見捨てた。なんでそんな物を助けなきゃいけないんだよ」
一人の女子が叫んだ。
『違う!私達は…沢村に命令されただけで…』
それに便乗して次と声を上げる、その言葉にこの時、本気で怒りを覚えた。
『…命令されただけ?ふざけるな!
俺の家族は皆お前らのような奴と戦って食い物にされた!お前ら人間に俺の何が解る!!…行くぞ優魔…』
『……うん』
二人で扉を閉める。怒りや悲しみや憎しみを感じてか、肌がやたらひりつく。
その日優魔は家に泊まり、つかの間の休息を取った。
短編で終わらせるつもりなのでガンガン行きます。
と言いたいけど別シリーズもあるので時間かけてられないなぁ…