魔装姫士アマネ   作:James6

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 祖父の声は津田健次郎、主任の声も津田健次郎、そして社長の声も津田健次郎。出てくる男性の声は皆津田健次郎だ。分かるね?(敬称略)

 真面目な話、イメージしているのは祖父の声は中田譲治、主任の声は鳥海浩輔、社長の声は津田健次郎です。(敬称略)


第七話『桑原』

「■■■ャァ!」

「ちょこまかと⋯⋯!」

 

 

 軽快な銃声が鳴り響き、巨体が縦横無尽に森の中を動き回る。巻き起こされた風で靡く黒髪を若干煩わしく思いながら、少女は装甲に覆われた指でトリガーを引き続ける。

 

 

「■■■■ァァァア!」

『天音さん、来ます!』

「了解」

 

 

 激昴し吼えるおおよそ蛇の形をしたゴーレムと対峙して、冷や汗ひとつかかずに少女は手短に応えた。

 次の瞬間、ゴーレムの開かれた口腔から三つの閃光、三本のレーザーが撃ち放たれる。それを、上半身を少し横に逸らしただけの最低限の動きで回避すると、残弾が残り僅かになったアサルトライフルを放り捨てる。そして、背中にマウントされている盾と腰に帯びていた剣を抜いて構えながらジリジリとにじり寄っていく。

 その様は、歴戦の騎士を伺わせる程に無駄の無い動きであった。

 少女の手足の黒い装甲が、夕焼けの赤を反射して強く輝きを見せる。瞬間、ゴーレムがその身体を地面に這わせるようにして襲い掛かった。

 

 

「■■■■ャ■ャァァッ!!」

「⋯⋯ッ!」

 

 

 瞬間、空気が震えるかのような振動。

 ゴーレムの頭部に付いた鹿のものと見られる()が、ゴーレムの持ち得る剛力によって弾丸のように構えられた盾に直撃したのだ。

 顔を少しだけ歪めながら圧倒的な大質量を盾で受け止める。しかし防がれたと言えど、この爬虫類に寄生したカイブツは長い身体を仰け反り引き絞るようにして第二撃を繰り出せた。そして、怪物はそうする方が確実に目の前の害敵を殺せると踏んだ。

 ギチギチと弦を引き絞るかのような音を鳴らしながら仰け反ると、ゴーレムは一息に己の身を弾丸に変える。

 

 それこそが少女の狙い(・・・・・・・・・・)

 

 

「⋯⋯っ!」

『■■ャ!?』

 

 

 少女は受け止めるかのようにしていた盾をぶつかる寸でのところで引いた。掠らせながら受け流す(・・・・)と、受け止められるはずだったゴーレムの頭部は少女のすぐ側を通り過ぎ、彼女の目の前には無防備にも晒された柔らかそうな()が差し出される。

 

 待ちわびた隙を逃す程愚かではない少女は、処刑の黒剣をゴーレムの首へと振り下ろした。

 

 

「ふう」

『お疲れ様です!』

「ああ、うん」

 

 

 痺れた感覚の残る手のひらの開閉を繰り返し、今の感触を思い出す。

 やっと、教官の動きをトレース出来た。あれって、こんなに難しかったのか。しかも、教官は銃で受けていたし。

 今の自分には、盾で受け止めて尚且つそこからのカウンターだけで精一杯だが、後々にはカウンターからまた次の動きに入れるようにしないと。

 改善点を頭の中でつらつらと挙げてゆく。

 だが、彼女の教官はそれを第四世代機でやっていたのに対して、彼女のチャリオッツが第四世代機と比べると性能的に雲泥の差である第三世代機であることを失念していたりする。

 

 

「帰ろう」

 

 

 帰投することにした天音は、投げ捨てたアサルトライフルを腰にマウントすると、ブースターを低消費で吹かした。

 

 

 ▽

 

 

 

「ここのところ絶好調ですねえ、篠宮天音様。いや、『孤高の黒騎士(・・・・・・)』様の方が良いですかねぇ?」

「ええ、まあ。そうですね。後、その二つ名はやめてください」

 

 

 いの一番に出迎えた瓶底メガネの男に簡素な返答を与えると、天音は会話を断ち切ってそそくさと歩き出した。

 大分感触にも慣れてきたとはいえ、やはり人前でこんな身体のラインを浮き彫りにするようなスーツ姿を晒すのは高校生の少女としては許容し難かった。無論、平時でなければそんなことは言わないし全く気にならない、というのもそれはそれでどうかという話ではあるが。

 

 ちなみに西園の言う『孤高の黒騎士』というのは魔装姫士としての天音の二つ名である。

 あの決意の日以前の戦績や以後のこれまでの戦績すべてを加味し、人を頼らず会話は最低限というスタイルと、黒く塗装した桑原重工製『チャリオッツSAed/N3』を纏い、独り黙々とゴーレムを狩るその姿が、正しく“漆黒の騎士”であることから名付けられたものだ。

 天音はあまりにもあまりなその二つ名に赤面した。

 

 更衣室を目指して廊下を早足に歩いていると、向こうからレディーススーツの似合わない見知った女性が手を振りながら駆け寄って来るのが見えた。

 

 

「天音さん! お疲れ様です!」

「ああ、うん。お疲れ様です、瑞乃さん」

「この一週間、大活躍ですねっ! スーパールーキーのオペレーターになれて、私も鼻が高いです!」

 

 

 犬の耳と尻尾で生えていそうな彼女、曙橋瑞乃とも打ち解けてきた。少なくとも天音はそう思っている。が、如何せん、このテンションには付き合えない。

 またまた手短に会話を断ち切ると、何かの用事を思い出したらしく急いで去っていくその後ろ姿を程々に見送って歩みを再開する。

 

 

「あら、天音ちゃん早いわね」

「未子さん、今日は非番じゃなかったんですか?」

 

 

 学校の制服に着替え終えて荷物を取りに第十三研究室に入ると、そこには今日は居ないはずの赤坂未子の姿が。

 疑問符を頭に浮かべて問うと、未子は首肯する。

 

 

「ええ。でも、非番って言っても精々が朝ゆっくりして居られるってことくらいで、結局は暇だから研究室に来るのよ」

「⋯⋯なるほど」

「研究者っていうのは、そういう生き物なのよ」

 

 

 そういうものなのだろうか?

 天音は別に科学者では無いし、別段科学者という生き物について詳しいわけでもないのでそう納得する他なかったが、少なくともそれは社員としては違うだろうと思ったのは事実である。

 

 そんな天音の様子が面白かったのか、未子はしばらくケラケラと笑うとポンポンとテーブルを叩いて天音に着席を促した。

 

 時間通りに出勤、ゴーレムを殺したら、またまた時間通りに退社する。以前のような、時間前から出勤してゴーレムを排除したら、その日一日限界まで次のゴーレムの出現に備えるという常軌を逸した勤務状況を貫いていた彼女からは考えられないようなホワイトぶりに、瑞乃も未子も、西園でさえも唖然としたものだ。

 兎にも角にも、帰ってご飯を食べお風呂に入ってから寝る以外に今日一日のやることがない天音は、特に考える素振りもなく着席した。

 少しして、湯気の立つカップを二つ持って未子が反対側の椅子に座ると、その内の一つを差し出してくる。

 私生活ではお茶と水以外の物を飲まない天音は、香り立つコーヒーの匂いにうっと呻くような声を上げた。

 

 

「コーヒーは苦手だったかしら?」

「⋯⋯いえ。単純に、匂いの強い物に慣れていないだけです」

「なら良かった」

 

 

 未子に気を遣わせないように平然を装い、コーヒーを一口。

 

 

「⋯⋯美味しい」

「なら良かった。主任がコーヒー好きでね。結構色々あるのよ」

「へえ⋯⋯意外ですね」

「意外でしょ? あれで、あの人も結構人間味があってね。だから、私もついていけてるのかも」

 

 

 確かに人間っぽくない人ではあるな。天音は脳裏に浮かんだ瓶底メガネにコーヒーを関連付けた。

 彼が人間らしいとか、人間らしくないとかはどうでも良いと思っていたが紛いなりにも自らの上司である男が機械だったら嫌だとも思う。

 

 

「天音ちゃんもあと少しで一ヶ月でしょう? だから、そろそろ研修期間も終わりかなって」

「え」

 

 

 研修期間? それはいったいなんのことを指しているのか。と言うよりも、研修期間なんてあったのか。

 困惑を隠せない天音を他所に未子は続ける。

 

 

「ま、結果は合格ね。主任じゃ頼りないから、社長から直々に私が天音ちゃんを見ておけって言われてね」

「そうだったん、ですか⋯⋯」

「取り敢えず、明日か明後日には社長に呼び出されると思うから、覚えておいてね」

 

 

 そう言えば、毎日入れているはずのシフトでも今週の土日、明日明後日は入れていなかった。だが、そういうことなら納得だ。

 電話でも来るのだろうかと当たりをつけて、立ち上がった未子に合わせ天音も立ち上がる。

 

 

「それじゃ、また明日か明後日ね」

「はい」

 

 

 帰路に着く天音の背中を未子はしばらくの間見送っていた。

 

 

 

 ▽

 

 

 

 日曜日。時刻は午後二時を回ったところ。

 綺麗に片付けられた──と言うよりもほとんど物がない──自室の中で、天音は何をするでもなく下着に半袖一枚という緩い姿でベッドに腰掛けていた。

 

 

「⋯⋯連絡が来ない」

 

 

 昨日一日は学校の課題やら何やらで一日を潰すことが出来たが、今日は本当に何もやることがなかった。

 朝早く起きてやることをしっかりとやり、夜は出来るだけ早く寝るという普段から身に染み付いたきっちり整然とした生き方をこなしている天音と言えど、流石にここまで暇になったのは初めてのことであった為に。

 趣味、というよりかは好きな時間と言うべきか、昼寝をすることも考えたが、いつ連絡が来るかてんで検討が付かないので昼寝も出来ず。

 

 もしや私は不採用?そんな考えが首をもたげてきたところで、唐突にインターホンが鳴った。

 

 何か頼んでいただろうか。記憶を辿るも、思い当たる節は無い。そもそも何か頼むような物もない。

 そこで天音は、もしやと思いハンガーに掛かっていたパジャマのズボンを引っ掴んで慌てながら履くと、駆け足で玄関を目指し半ばぶつかるようにしてチェーンの着いた扉を開けた。

 というか、ドアノブに体重をかけながら体勢を崩して頭突きした。

 

 

「いったぁ⋯⋯」

「あ、あの、大丈夫⋯⋯ですか?」

 

 

 おっかなびっくりといった様子で頭を抱えて踞る天音を心配するのは、怜悧な印象の顔に心配の色をありありと滲ませる青髪の少女。歳の頃は十九か二十といったところか。

 その顔立ちと、歳の割には恵まれたスタイルを持つ天音と比べても豊満な肉体は、同じ女達からすれば羨望の対象だろう。とはいえ、顔立ちに関してはエクィテス、魔装姫士になるような女性は一概に整っている為にそれほど珍しくもないのだが。

 

 痛みも引いてきた為気を取り直し、天音は目の前の少女を見据えた。

 少女も、天音が大丈夫そうだと見るやその表情を静かなものに戻して、口を開いた。

 

 

「……篠宮さんですか? 初めまして。私は朝霧(あさぎり)真奈美(まなみ)……あなたと同じ、魔装姫士です」

「⋯⋯よろしくお願いします、朝霧さん」

 

 

 名乗る彼女、真奈美の顔はどこか憂いを帯びていて。

 天音はその陰のある雰囲気に飲まれかけながらも、何とか彼女に返答することに成功する。

 自らと同じ魔装姫士ということは、彼女もまた桑原重工所属のエクィテスということであり、それはつまり彼女が今回、天音を呼びに来た遣いということになるのだろう。

 天音は少し待っていて欲しい旨を伝えると、着替える為に急ぎ部屋へ戻った。

 

 

 話は変わるが、篠宮天音という人間は祖父以外では、昼寝をすることを好む。そんな彼女の唯一の趣味は読書。読書に関しては、古典とも呼ばれる十九世紀から二十世紀、二十一世紀の本を初めとして最近の現代文学に至るまで幅広くどのような本でも好み、ゴーレムさえいなければ将来は漠然と司書になりたいと考えていたような本の虫である。

 単なる彼女のパーソナルデータではあるが、その中の読書という趣味が、朝霧真奈美との関わりにおいては大きく功を奏した。

 

 

「⋯⋯その本は私も読んだことがあります」

「へえ⋯⋯それなら、東条夜一の『寛容性』は?」

「勿論です。東条夜一先生の作品は古典文学の中でも結構マイナーだと言われているのに、よく知っていますね」

 

 

 桑原重工本社に向かう道中、二人は作家についての話で予想外の盛り上がりを見せていた。最初の方の真奈美の事務的な他所他所しさや天音のツンとした態度などどこかに行って、傍から見ればそれなりに仲の良い友人程度には見えるか。

 朝霧真奈美もまた、本の虫なのであった。

 幼稚園時代から二年前のあの日まで一日たりとも文字を追わなかった日はないと自負する天音をして、古典文学についての知識は少し劣ると見る程の。

 そんな二人は──初対面故の若干の壁やよそよそしさはあるものの──案外早くに打ち解けることが出来た。

 

 

「篠宮さんは」

「天音で良いよ」

 

 

 自分でもどうしてこんなに早く名前呼びを許したのかは分からない。だが、少なくとも天音にとってみればほぼほぼ同年代の女子である真奈美は、もう既に結奈や最近は連絡を取れていない幼馴染と同格の存在となっていたのは確かだ。周りの人間は本を読む人がほとんど居なかった、というのもある。

 

 

「それなら、お言葉に甘えて。私のことも真奈美で良いですよ」

「分かった。じゃあ、真奈美さんで」

 

 

 彼女の方も、少なくとも天音のことを邪険にはしていないようである。真奈美自身もまた、こんなにも早く名前呼びをすることになるとは思っていなかった。

 

 天音は、みたらし、みんなたらしなのであった。

 

 

 

 ▽

 

 

 

 話に花を咲かせながら、本当にいつの間にか社長室に着くと、真奈美は今日はシフトであるからと社長室の前で引き返してしまう。

 初めて入る社長室というものに、若干気圧されながら、天音は重たそうなドアをノックして返事を待った。その間に制服のシワを伸ばしたりして正すことも忘れない。

 間もなく、扉の向こう側からくぐもりながらもよく通る声が天音の耳に届いた。

 

 

『ああ、アマネくんかな? 入ってくれたまえ』

「⋯⋯失礼します」

 

 

 社長室は、正しく社長室といった様相だった。会談用の少し低めのテーブルを軸に向かい合っているソファや、少し高そうな調度品。テレビもある。生活感は無いが、社長が一日居そうな、そんな漠然とした印象を持たせる部屋である。

 そして、その部屋の主はと言えば、十字架のあしらわれたサングラスをかけビジネススーツに青いネクタイを巻いた、如何にも堅気ではない雰囲気を醸し出していた。

 天音は、知らず知らずのうちに唾を飲み込む。

 ゴーレムと対峙するのはまったくなんともないが、人間、それもこんなあからさまな見た目の人物と相対するのは天音とて初めてである。

 自分は本当に日本フロンティア有数のメテルドレス開発企業に就職したのだろうか? もしや自分は、このヤの付きそうな男に枕営業でもさせられるのではないのか? 笑えない冗談が次々と頭の中を埋め尽くす間も、男との会話は続く。

 

 

「さて、初めましてだな、アマネくん」

「今回は、弊社に」

「ああ、待て待て。そんな固いのは男だけで良い」

「⋯⋯はあ⋯⋯?」

 

 

 そう言う男は、「弊社に」辺りからずるっと位置がズレたサングラスを定位置に戻すと口を開く。

 

 

「改めて。私は桑原重工社長、桑原(くわばら)善蔵(ぜんぞう)だ」

「は、はい。私は篠宮天音です」

 

 

 桑原善蔵と名乗った男は、サングラス越しに天音を見詰めると先程とは打って変わって人の良さそうな朗らかな笑みを浮かべた。

 一先ず見た目にそぐわない良い人そうだと天音は安堵したのは束の間である。

 

 

「いや、あの西園主任が激しく採用を求めてくるから、いったいどんなヤバい娘なのかと思ってたけど、案外普通じゃないか。心配して損した」

「⋯⋯ええ⋯⋯」

 

 

 自分はこの人にこの一ヶ月間どんな風に思われていたんだ。というか、主任はいったいどういう存在なんだ。

 

 

「私にも娘が居てね、もうすぐ六歳になるんだが、これがまたやんちゃでね。いやはや、将来的には君ぐらい礼儀な正しい娘に育ってくれると、親の私としても嬉しいのだが」

「⋯⋯ありがとうございます」

「うんうん。女の子は素直が一番。いや、こんな世の中だからこそ、自由で在って欲しいものだ」

 

 

 どことなく気になる言い方ではあるが、良い人なのには変わりない。

 あんなに失礼なことを考えてしまった先刻までの自らを殴りたくなった天音は、そんな憤慨など欠片も見せず桑原との会話を続ける。

 

 

「まあ、君にもいろいろあると思うが、我社の為、世界の為にも頑張ってくれると嬉しいよ」

「⋯⋯はい。勿論です」

 

 

 そこまで言われなくとも、誓いを立てたあの日から天音は復讐のためだけでなく、自らのやりたいようにやると決めたのだ。その中には、目の前の誰かを救う、後味の悪い結末を無くすということも含まれている。そして、自らの頑張りが結局はこの会社の為にもなるのだから、自分は今まで通りやるだけだと、天音は一層決意を固めるのであった。

 話は終わりだろうかと暫し待っていると、桑原は再三口を開いた。

 

 

「さて、そんな君に私からのプレゼントだ」

「プレゼント⋯⋯ですか?」

「ああ」

 

 

 頷くと、桑原は椅子に座ったまま天音に何かを投げ渡す。

 何とか落とすことなく受け取ると、それは次の瞬間、天音の目の前の空間にホログラムを映し出した。

 人型の何かの全体図。この二ヶ月ほどそれと密接に関わってきた天音からすれば、瞬時にそれが何であるのかを判別するのは容易な事だった。

 

 

「メテルドレス⋯⋯ですか?」

「我社が誇る第四世代機ストライクアーチシリーズ、スカイマスターシリーズに続く第三の第四世代機、西園たっての希望で第十三研究室主導のキミだけのために造られた第四世代機『リーンフォース』をプレゼントしよう」

「⋯⋯リーン、フォース」

「西園曰く意味は、『強化』。私もほとんど知らされていないブラックボックスなメテルドレスでね。なんでも、強化よりも『昇華』といった意味合いの方が正しい時もある、らしい」

 

 

 社長にまでブラックボックスを明かさないなんて、あの人らしい。

 しかし、強化とは何なのか。昇華と言った方が正しい時もある、というのも気になる。だけど、十中八九こういう時の主任は問い詰めても明かしてくれない。

 それに、だ。

 

 

「新たな力は、君にとって望むものだろう?」

「⋯⋯そうですね」

 

 

 

 ──―このチカラ(リーンフォース)は、ゴーレムを一匹残らず殲滅するのにはうってつけだと、確信していた。

 




 それでは、今回はここまで。次回の更新までお待ちください。
 感想やアドバイスなど、作者のモチベーションに直結致します。よろしければお願いします。
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