ここも、私の住んでた村とは全然違う。プロディアスだって、インディゴスだってそうだった。
人も、景色も、風も。
……世界ってこんなに広いんだ。
岩石砂漠の広がる西アルディア。風吹き
「ヂーク、何やってるの?」
軽食を
「花占イじャ。」
ブリキの人形は、
「何を占ってるの?」
「リアとジジイが“元気カ元気じャナイか”ヲじゃ。」
「……フフ。」
「何笑ットる。」
「ううん、何でもない。ヂークは家族想いなのね。」
悪魔の
一人は自分の
「家族?家族っテナンジャ?」
「え、家族?…うーん。」
私は、
背中の曲がった祖父は、村と山のことを知り尽くしていた。そこにある危険や、そこに産まれる『
だから、いつも疲れていた。
いつも、寝不足気味な顔をしていた。
それでも、とても優しくて頼もしいおじいちゃんが、私は大好きだった。
「外の人間を信用してはいけないよ。」
おじいちゃんは言ってた。
「ヂークはあの二人をどう思ってるの?」
でも今は、私の胸はあの人の
少しでも早く会いたいはずの大事な祖父よりも、あの人の顔が恋しくて仕方がない。
熱くて、無鉄砲で、時々冷たいけれど、私をとても大事に想ってくれるあの人のお
私の『恐ろしさ』を知っていて、それも
「……分かラン。」
女の子は
戦うことだけを命じられた戦闘兵器の、たった一人の愛すべき
「……ワシは人間ジゃナいカラナ。」
人形は花弁のなくなった花を見下ろし、
「ヂーク……。」
私は、青い
違うよ、ヂーク。
それが、「家族」なんだよ。
Aパート、『悪夢たちは彼の後ろ髪を引く その十一』辺りの裏話です。