本編はお休みしますm(_ _)m
ちなみに今回は続きものです。
次回はいつになることやら(;´∀`)(笑)
「……おいおい、ワシにこんな仕事を任せるとは
持ち帰った
「別について来いなんて言ってねえだろ?嫌なら帰れよ。」
俺たち―――俺とリーザ、そしてチョンガラのオッサン―――はインディゴスで賞金稼ぎの仕事を
……俺の
「まあ、そう
「…
「ほ?…ガハハハ!お前さん、まだそんなこと言っとるのか。まったく、
そう言って浮かべる笑みはもはや海賊や山賊にしか見えない。
いっそコイツをギルドに付き出した方が世の中少し平和になるんじゃねえかって思えちまう。
「…いつかその無駄に出っ張った
「なにぃ!?お前さん、
ガラガラと
「……チッ、あんまデケえ声出すんじゃねえよ。目立っちまうだろ。」
インディゴスはどっちかっていうと神経質な町だ。町の人間は皆どこか冷めていて、
聞こえてくるとすれば、それは大体がマフィア
だから、こんなバカ
俺の恩人の住む町で、俺も嫌いじゃない町だからこそ、土地のルールはなるべく守っていたいんだ。
だってのに――――、
その上、犯罪者だってんだからもう訳が分かんねえ。
「フフ、いいじゃない。エルクだって
スッカリ連中の空気に
「そうじゃろ、そうじゃろ?リーザちゃんは本当に素直でイイ
そう言うとオッサンはどさくさに
リーザは普段と変わらない笑顔でそれを許しちゃいるが、俺はそれが
「おい、オッサンあんま調子くれてんじゃねえぞ?」
自分よりも二回りもデカい大男の
「その汚ねえ手でリーザに触んじゃねえよ。」
「おいおい、なんじゃなんじゃ。セコイ奴じゃな。ちぃっとぐらいイイじゃろ。リーザちゃんはワシら皆のオアシスなんじゃから。」
シルバーノアに乗るまでガラクタを売って
何も知らない周りの人間からすれば、まるで俺が
まったく、クソッタレだ。
「エルク、気に掛けてくれてありがとう。でも、チョンガラさんに悪気はないんだし。…ね?」
「ほれほれ、リーザちゃんもこう言っとるんじゃ。ここは一つ
このオッサン、出身が
だからこそ、今のうちにキチンと
この
「許す
こんなことを言い始めたらレッドサインだ。
事あるごとにのらりくらり言い訳をしながらリーザにちょっかいを出すに決まってるんだ。
俺は周囲の目も気にせず、さらに締め上げ、さらにキツク
「お…、おうううぅ…。こりゃ、さすがにキツイぞい。死んでしまうかもしれん…。」
すると、背後からニョキリと俺の耳を
「イテテテ。」
「こら、エルク。やり過ぎだってば。」
女だてらに山育ちの彼女の力は俺の耳を
「そんな調子だとみんなと上手くやっていけないよ?私、嫌よ。毎回こんなことしなきゃいけないなんて。」
「……ワ、悪かったよ。」
……言ってみて気付く。
これじゃ、どっちが躾けられてるのか分からないじゃないか。
「バ、バカモン。年寄りは大事にするのが世界共通の法律じゃろうが。この犯罪者め。」
「……犯罪者はテメエらだろうがよ。」
アークほどじゃないが、このオッサンの首にもそれなりの賞金が
こんなの、そこら辺のオッサンとなんも変わんねえってのに……。世の中、金の流れってのは時々あからさまに間違った所に
今や俺も
別に犯罪者になりたい訳じゃない。ただ、そうなると気分は
納得いく訳ねえだろ?
……まあ、そのお
「それにしても、この
今回の依頼主からの要望で、俺たちは「
俺もケバブも
これにもそれなりの金はかかっちゃいるが、差し引いて十分な元が取れる
もちろんケバブにはヘモジーの『変身』も掛けてある。
『変身』する姿形はヘモジーの気分
それに、
見る人間が見たなら、
まあ、そうなったらそうなったで、オッサンを見捨てりゃいいだけの話なんだが。むしろそうなってくれた方が俺としては気分がスッとするんだけどな。
「リーザちゃんは見違えるくらいにキレイじゃがの。」
「そうですか?私、変じゃないですか?」
彼女は着ているドレスの
俺とリーザに関しては『変身』を掛けていない。
俺は「エルク」でないと仕事を貰えないから。そう言うとリーザは「じゃあ私も」と言って
その
それでも俺はそれなりに満足している。
美容院で髪にパーマをあて、
「……」
……俺の『声』を聞いたのか。彼女は俺をジッと見ていた。
「……なんだよ。」
そりゃあ、俺だって言えるもんならハッキリと言ってやりてえよ。言ってやりてえけど――――、
「ハア、本当になってないのう。これじゃあ、二人の子どもの顔を
「……いい
いつか、「エルク様」としか呼べねえ体にしてやるよ。
「ここが依頼のあったお店?」
やって来たのは宝石店ブリリアント、インディゴス支店。
ブリリアントは世界でも有数の
出入りする客はド
富豪連中を抱え込むようなドエライ物を扱う一方で、一般市民でも十分に手の出せる価格の商品を
だけど、「宝石店」に
「手、
「……」
リーザにしては珍しい冷やかし方をする。……コイツらの
「お前さんが入らんのならワシが先に入っとくぞい。」
ズイと前に進み出るオッサンの
「ギルドから依頼を受けたエルクってもんなんだけど。」
中の店員に声を掛けると、
「
従業員にあらゆる教育を
……やっぱり性に合わねえな。
ショーケースの中身にも
数分後、長身でモデルみたいなスタイルをした金髪の女が俺たちに近付いてきた。
「アナタがエルクね。私がこの支店の店長を
パリッとしたスーツで身を
……その割に
これも「教育」の
「それで、何か感想はあるかしら。」
「んだよ、いきなり。…感想って何の。」
「もちろん、お店のよ。キレイ、汚い。
……コイツやっぱり、初めっから俺のことを試しにかかってきてやがったんだ。俺がこんな
「……別に。割とイイ趣味してんじゃねえか?」
「何が?」
「アンタの香水だよ。」
俺は
「…フフフ、ごめんなさい。アナタがどんな人か知りたかったのよ。嫌なヤツとは
カリーナは改めて自己紹介をし、気さくに
どうやら俺が店の空気に馴染んでないのも
「警告があったのよ。」
好感のもてる顔をするカリーナが、わざと
「誰から。」
「…ルージュって聞いたことあるでしょ?」
「あ?ああ、あの女泥棒だろ?」
「怪盗」なんてキザったらしい肩書きを持っている割にやることは乱暴で、大方が力にものをいわせて
そのギャップのせいか。はたまたその女の
警察が新聞を見ながら
とにかく、色んな意味で人気の
「それで、ソイツは何て言ってんだ?」
――――黒い月の
ルージュ・オーネット――――
「…ケッ、こういうキザな野郎にはブタ箱の飯を腹一杯食わせてやりたくなるぜ。」
「同感ね。私だってこんなナルシストのせいで100億の
「……100億すんのか?」
新聞にも
文面を見るに、それが今回のターゲットらしいことは分かった。確かに大きめの石だなとも思っていた。
それでも、それでも、
「100億は
……俺は、人生で初めて日常会話に
こんなニワトリの卵みたいな石っころ一つで小さな町なら丸々買えちまうんだぜ?どうかしてるとしか言いようがねえ。
だいたい、
「……一つ疑問なんだけどよ、なんでインディゴスなんだ?普通そういうデカいイベントってのはプロディアスが定番だろ?」
この手の話しに
「これはお
魚市場さながら。紙切れを握りしめたブタが、ブヒブヒと値段を言い合っている光景が
「この卵一つでアルディアの何パーセントの経済が動いてんだろうな。」
俺が正しく理解している様子を見たカリーナは満足気に笑った。
「事の重要性が分かってもらえたかしら?」
じゃあ仕事の話を進めようかというところで、今度は別の方向から
「それで、お嬢さん。現物はいつになったら
店内をこれでもかというくらいに怪しく
「……この人もアナタの仲間だったの?」
見た目はガルアーノ
「その現実が、この世で最も重い罪だと思うけどな。」
俺もそれに
ともすれば、カリーナはここ最近で
彼女への好感度は俺の中でうなぎ登りだった。
「それよりもじゃ、ホレ、ホレ、ワシの
「……大丈夫なんでしょうね?」
まったく、イイ顔をしやがる。
商売人にあるまじき
「ああ。アンタの心配してる
「ガハハハ、真の大物は”動かざること山の
「……聞いたことねえよ。そんな言葉。」
実際に”
「ほほう。カットといい、大きさといい、確かに100億は
胡散臭い元商人のそれらしい言葉にも、今回ばかりは共感することができた。
角度によって違った表情を見せる七色の光はどこか危険な臭いを
こんな
そして、こういう
ショーケースに
「それでよ、警備ってのはどれくらい着けてんだ?」
「常駐の警備員50人が店内、
「うへえ、店の外にまで伸ばしてんのかよ。」
「それだけの事だって言ってるでしょ?」
全く
それがアルディア人の気質らしく、ヤバい物を扱う連中ってのは善人だろうが悪人だろうがその性質も
「その上、
カリーナの情報から
「本当は店の
警察は俺たち賞金稼ぎと違って、
警察姿で
「でもよ、こんだけ
「違うわ。怪盗は警告してるだけ。奪いにくるのは別の
「どっちでも大して変わんねえよ。」
悪いことするヤツは「悪いヤツ」。肩書きなんてそんなもんで十分だ。
「要はアンタの大事な大事な金の卵を守りゃいいんだろ?」
俺の
「本当に大丈夫?
賞金稼ぎってのは
俺たちは「金と依頼と依頼人を護る」。それしか能のないヤサグレ者の集まりなんだ。
それを理解してもらう所から始まるんだ。
「まあ、なるようにしかなんねえさ。
「ええ、そりゃ当然そうしてもらいたいのだけれど。くれぐれもお客様に迷惑をかけないようにしてね。」
「分かってるよ。」
俺とリーザはチョンガラを……、あ。
「そうそう。もしもそのオッサンが何か仕出かしたら容赦なくしょっ引いちまっていいから。」
そう言い残して、俺は
※ケバブ
中東とその周辺国(トルコやインド、アルメニアなど)に根付く郷土料理。
本来は肉、魚、野菜をローストした料理全般を指すらしいのですが、日本で馴染みのあるケバブはその中の「シシカバブ(インド)」と「ドネルケバブ(トルコ)」らしいです。
「シシカバブ」は串焼きにした肉、日本でいう「焼き鳥」みたいなものです。
そして今回、チョンガラへの悪口として登場した「ドネルケバブ」は、ヨーグルト等で味付けした肉をスライスして積み重ね、串刺ししたものを回転させ、グリルで焼きながら薄くスライスする料理です。
一般に鶏肉、羊肉を使うみたいですね。
※ブリリアント
宝石をカットする技法の一つです。ベーゴマのような形状の、一般的なダイヤモンドの形を想像してもらえると分かりやすいと思います。
ベルギーの職人がダイヤモンドの反射率、屈折率を考慮してあみ出したカットの方法らしいですよ。
※『ヘモジー化』→『変身』
モンスター「ヘモジー」には「ヘモジー化」という特殊能力があります。(チョンガラはこれを召喚獣として一匹飼っています)
掛けられた対象はヘモジーの姿に変えられ、戦闘意欲(やる気)を失くしてしまうという(装備まで”拳”に変えてしまう)厄介な能力です。
アークⅠではこの能力で変装するというシーンがありました。
だいぶ強引な変更ですが、この話の中では「ヘモジー」限定ではなく、その容姿を自在に変えられる『変身』という能力に変えたいと思います。
ただし、『変身中』は諸々の能力が低下しているという効果は残しておこうと思います。(もちろん、やる気もね。)
原作で『変身』といえばオドン(チョンガラの召喚獣)ですが、これは自分自身が変身するタイプで、ヘモジーのは他人を『変身』させるタイプなのだという認識でお願いします。
※ちょっとしたネタバレになりますが
今回、本編よりも先の話を書くことになりました。
原作を知らない方にとっては「え?チョンガラとかアークってエルクの仲間になるの?」とかネタバレになってしまいますが、自分自身へのテコ入れのために
どうかご容赦くださいm(__)m
ちなみに、今回のお話は原作のギルドのお仕事を元に書かせてもらっています。
また、原作では実現できないカップリングになっていますのでその辺も楽しんでいただければと思います。