IS/ガンダム00 crossing exceptioners   作:A.Tom

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戦いの行方

「やった・・・!セシリアを倒した!!」

 

 一夏(いちか)が喜びの声を上げる、セシリアは一夏と小鳥(おどり)の前に切り伏せられた。

 

「うん、まぁ・・・そだね」

 

・・・のだが、小鳥の顔色は難しい物だった。

 

「どうしたんだ?あんなにセシリアの事嫌ってたのに、あんまり嬉しくなさそうだな」

 

「あー、いや。そりゃ嬉しいよ、あんな(しゃく)(さわ)る鼻に付く奴を()()せられたってのが嬉しくない訳無いじゃん」

 

 地味に酷い悪口を発する小鳥。いつもなら満面の笑みでも浮かべている所なのだが、その口調には溜め息さえ混じっていいた。

そんな煮え切らない態度(たいど)(いぶか)しむ様に首を傾げる一夏。

難しい顔で考え続ける小鳥は、重たい口を開いて、一夏に問う。

 

 

 

「お前さ・・・これが一対一対一のバトルロワイヤルだって事、覚えてる?」

 

 

・・・・・・。

 

 

「・・・・・・あっ、忘れてた」

 

「安心しろ、俺もだ」

 

 セシリア撃破に全力を(そそ)いでいた為に忘れていたが、そもそもこれはクラス代表を決める際に起きたいざこざの解決としてセシリアが提案した物である。

 一番最初に脱落(だつらく)したセシリアがそれに成る事は無いだろうが、これは最後に立っていた一人が決まるまで終わらない。

 

「参ったなぁ・・・俺達、戦わないといけないのか?」

 

「心苦しいが・・・多分」

 

 セシリアと戦っていた時、互いに気を配りながらコンビネーションを取っていたのだ。今頃潰し合えと言われて素直にそんな事が出来る訳が無い。

 

「しかもお前あと少しで死ぬだろ?セシリアからのダメージに『零落白夜』で消費した分を考えると、俺とお前にはどうしようもない不平等がある(はず)だ」

 

 つまり、小鳥が悩んでいたのはそこなのだ。

出来うる事なら仕切り直しをしたい所なのだが、それをオーディエンス(クラスの女子と千冬)が許すとは思えない。

 

「「・・・・・・・・・はぁ~あ」」

 

 二人して大きな溜め息を吐いて肩を落とす、こんな状況でやる気を起こすと言うのは至難の技だろう。

どうしたものかと考えようとした時。

 

『何をしている貴様等、さっさと戦え』

 

 織斑千冬(おりむらちふゆ)がスピーカー越しに命令してきた。

 アンタ鬼か何かですか・・・。

 とは言え、あんな人外(じんがい)鬼畜(きちく)の命令に(そむ)いた日にはどんな仕置(しお)きが身に降り掛かっても可笑(おか)しくない。

 

「よっしゃ来い!!」

 

「こうなったら自棄糞(ヤケクソ)だオラァ!!」

 

 もうどうしようもない。抗えざる運命(デウス・エクス・マキナ)を感じた二人は『戦う』以外の選択肢を奪われてしまった。

 

「ウォォォッ!」

 

「ラッシャァ!」

 

 刀と大剣がぶつかり火花が散る。

 

「ぐぅ・・・!」

 

 (しのぎ)を削る二人。

質量、加速、共に上の小鳥が一瞬圧す。が、負けじと一夏もスラスターをふかし均衡(きんこう)に持ち込む。

 

「こん・・・のッ!」

 

「グァッ!?」

 

 一夏が更に小鳥の腹に()りを(たた)き付ける。小鳥は蹴飛(けと)ばされながら、肺から空気が抜ける感覚を覚える。

 

「こ・・・なろッ!結構痛かったぞ今の!」

 

 飛んだ方向とは逆向きにスラスターをふかし、ブレーキを掛け、前方に居る筈の一夏を(にら)む。

が、しかし小鳥が予想していた場所には一夏は居らず、しかも小鳥の目の前で『雪片弐型』を降りかぶっていた。

 

「ハァッ!」

 

「のぉわッ!?」

 

 間一髪、後退(こうたい)する事でそれを(かわ)す小鳥だが、完全に躱しきる事が出来ず、胸元を(やいば)(かす)めた。

 

(不味いな、距離を取りたいとこだが、このヤロウ完全に状況を心得てやがる・・・!)

 

 口許を引き()らせ後退する小鳥。

近接戦において、機動力に重点を置いた銀影(ぎんえい)では近接専門の白式(びゃくしき)相手には分が悪い。

せめてアイアスを分割して手数を増やしたい所なのだが、そんな隙さえ与えてくれない。

 

(どうする俺?このままだと以外にもジリ(ひん)だぞ?)

 

 そんな苦悩(くのう)を抱える小鳥の目に(うつ)る一夏は、手をにぎにぎしていた。

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

 織斑千冬、篠ノ之箒(しのののほうき)山田真耶(やまだまや)の三人は、そんな二人の戦いを特等席で見つめていた。

 

「押してますね、一夏君」

 

 静かに山田先生が感想を述べる。

連続で攻撃を仕掛け、小鳥を防戦一方に追い込んでいるその(さま)は押しているとも言えるだろう。

 

「よし、行け一夏!このまま押し勝ってしまえ!」

 

 一夏に向けて(げき)を飛ばす箒、シールドエネルギーが圧倒的に足りないとしても、攻撃し続ければ反撃を喰らう怖れも無い。攻撃は最大の防御、時々ダメージも入るし、このまま行けば一夏の勝ちも見えてくるかもしれない。

 

「いや、それは無いな」

 

 だが、そんな期待を千冬があっさりと切り捨てる。

 確かに、単純に見て小鳥の方が戦力が上だ。今は一夏が優勢だが、全体的な戦局では小鳥の方が有利だろう。

とは言えそれも時間の問題だ。このまま流れが一夏の物になり続けるのであれば戦局は(くつがえ)る事だって有り得る。

しかし、それ以上に一夏に負ける要素が在るらしい、千冬は確信を込めた言葉で箒に問う。

 

「篠ノ之、お前はあいつの幼なじみだろう?あいつは今、とある(くせ)を出しているんだが、分かるか?」

 

 そこまで言われた箒は、一夏を注意(ちゅうい)(ふか)く観察し、とある所に着眼(ちゃくがん)した。

 

「手を握っては開いています、確かあれは・・・」

 

「そう、あれは・・・」

 

 口を開いた箒に頷き、千冬もその手癖(てぐせ)が示す意味を口にする。

 

「「━━━調子に乗っている時の癖だ」」

 

 千冬は(あき)れながら、箒はそれにいち早く気づいた彼女に感心しながら(つぶや)く。

 恐らくは小鳥を相手に押していると言う状況に調子付いているらしい。

ただ、調子(ちょうし)()いた所でそこまで問題が在るわけでは無い。勢いそのままに押し切れば、それこそ勝利への布石(ふせき)にだってなるだろう。

 だが、千冬は調子に乗る事を恐れているらしく、厳しい面持ちで一夏の現状を語る

 

「調子に乗れば、誰であれミスを犯す。アレはそれが顕著(けんちょ)でな・・・」

 

 その隣では箒が苦笑いをしている。どうやら調子に乗った一夏が嫌な思い出を作った事が有るらしい。

 そんな箒の隣で彼女を見る山田先生の視線がやや下世話(げせわ)な色を帯びている事に気づいた箒は、気恥ずかしくなって、(あわ)てて口を開く。

 

「と、とにかく。あの手癖をしている時、一夏はミスを(おか)(やす)くなるんです」

 

 と、駄弁(だべ)っていると。そんなミスをしでかす可能性の高い一夏が雄叫(おたけ)びを上げ攻撃した。

 

『うぉおお!』

 

「あっ、不味い!一夏、それは駄目だ!」

 

 大振りに刀を振り下ろす。恐らくは勝てると踏んで大きなダメージを負わせに来たのだろう。

 だが、まだ消耗(しょうもう)し切っていない小鳥相手にそれは下策(げさく)だ。もし箒達なら、(すき)だらけの胴体に剣を打ち込む事も難しくはない。

 彼女達の脳裏(のうり)には、カウンターを喰らう最悪のイメージが(よぎ)った。

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

(いける!このまま押し切れば、勝てる!)

 剣道で(つちか)った経験が、一夏に勝利のイメージを浮かばせる。ならば、今の自分の状態を(かえり)みる。

 シールドエネルギーは残り(わず)か、(ゆる)される被弾回数は十回と無いだろう。

きっとまだ小鳥は操縦に慣れていないから、こんな優勢な状況が出来上がっているのだろう。でも時間が()って、慣れてくればそうも言ってられない。

(なら、ペースアップして、決着を着ける・・・!!)

 気合いを入れ右手の雪片弐型を強く握り直した。

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

(まぁ、あんな顔なら、『行ける、なら攻めを強くすれば勝ちは見えて来る』・・・とか考えてんだろうな)

 難しい顔をしながら、そう一夏の思考を先読みする小鳥。先程(さきほど)から一夏の顔色が調子乗った笑顔に向かいつつあったので何となくムッと来ていたのだが、徐々(じょじょ)に攻撃に入る力が強くなってきていた事から確信を得れた。

 

(まぁ、それならそれでカウンターを入れるだけなんだけどさ)

 

 巨剣と刀が激突し光が散る。

シールドエネルギーの容量から『零落白夜』を使えない事を解っているからこそ、こんな打ち合いに(おう)じれるが、あんな威力(いりょく)のものがまだ使えるなら脅威(きょうい)以外の何物でもない。

今のこの状況において、最も有利なのは自分だと解っている。だからこそ(あせ)るまいと、回避(かいひ)防御(ぼうぎょ)(てっ)しているのだ。

 

「うぉおお!」

 

(来たッ!)

 

 雄叫びを上げて一夏が突っ込んでくる、大振りに刀を振り上げることなど『避けて下さい』と言ってるようなものだ。

絶好のチャンスを逃すまいと、全センサーを動員して一夏の動きを注視する。

 スペック上、銀影にその動きにカウンターを当てるのは十分可能だ。後はギリギリさまで引き付けて剣なり拳なりをぶちこめば良い。

そして刀が振り下ろされ、

 

 

「やっぱ無理ッ!」

 

「なっ・・・!?」

 

 思いっきり飛び退()いて躱した。

 

「「「え?」」」

 

 一夏だけでなく、ギャラリーの三人も驚く、絶好のチャンスの筈なのだが・・・。

 

fuck(ファック)!そもそも俺にんな器用なことが出来るかぁッ!!箒や千冬先生みたく何かしらの戦闘経験が有る奴なら()(かく)、ステゴロ以外の戦闘経験皆無(かいむ)野郎(やろう)が何考えてんだよ!」

 

 自分に激怒し、叱責(しっせき)する。先程()えた様に、小鳥はIS等の武器を使った戦闘に関しては、ズブの素人である。

そんな素人が『来る』と分かっていても、攻撃に移るなど、かなり無茶な話である。

 

「ッ・・・!」

 

 しかし、距離は出来た。アイアスを分割(ぶんかつ)手数(てかず)を増やす。それに気付いた一夏は息を飲み、顔は緊張に引き()まる。

 

「さぁーて・・・素人VSハンデ付き経験者・・・どこまでやれる・・・?」

 

 (いぶか)しむように己に問いかける小鳥。正直言って近距離戦では一夏に軍配(ぐんばい)が上がるだろう、ISでの射撃センスが壊滅(かいめつ)的な小鳥からすれば、現在の状況では、手数を増やした所で未知(みち)(すう)の状況に転がりこんだだけの話だ。

 まともに打ち合っても勝率は一夏に(かたむ)いたまま、今のチャンスをモノに出来なかったのはかなり痛い。

 

「行くぞ小鳥!」

 

 小鳥に向かってスラスターを吹かし、攻撃をしかける。

 

「んなろ!」

 

 片手で放たれたそれを、小鳥も同じ様に片手で受け止める。

空いた右の剣を(よこ)()ぎに(はら)う、一夏は、打ち合わせた刀を外してしゃがむ、そうして空振(からぶ)りした剣が頭上を(かす)める。

 

「今・・・ッ!?」

 

 『今だ』と言おうとした一夏の目の前には、剣を振った勢いを無理に止めず、一回転して後ろ回し()りを放つ小鳥の姿があった。

 

「くッ!」

 

「ハァッ!」

 

 腕を右に配置して防御する一夏。

小鳥は防御ごと突き(くず)す勢いで蹴り飛ばす、空中での姿勢制御に苦しみながらも距離を離すには十分な一撃が入る。

 

(ッ、そこまで大きなダメージは入らなかったけど・・・小鳥との距離が開いた、不味(まず)いな)

 

 (おどろ)(ほど)冷静(れいせい)な頭で現状を把握(はあく)する。どうやら先程大振りの攻撃が(かわ)されたお陰で、頭に氷水(こおりみず)をかけられた様に冷静になっているらしい。

 

(小鳥の腕が俺より強いかは分からない・・・でも、攻撃を防ぐのなら手数の多い今の方がやり(やす)(はず)・・・)

 

 どちらにせよ、『今は』『まだ』一夏が優勢だ。先程と同じように攻めきれるかは分からない、だが攻めなければ勝利は有り得ない。

 

「こうなったら、下手に考えない方が良いよな・・・」

 

 それなら突撃だ。

もう『零落白夜』を使っても勝てないのは判りきっている。どれだけ上手く当てても、この分じゃ小鳥を削り切る事は無理だ、ただでさえ少ないシールドエネルギー。それを消費したら、自分の負けは確定的だ。

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

(距離を詰め続けられたのならアイツが有利、ヒット&(アンド)アウェイを実行(じっこう)出来(でき)りゃ俺の勝利・・・。出来るか、俺に?)

 

 心の内で己に問う、一夏程考える事を放棄(ほうき)出来ない彼にとってみれば、この『考えてもどうにもならない状況』と言うのは好ましくない。この戦いにおいて(もっと)も重要なのは、互いの単純な強さである。

 

(戦力を整理しよう)

 

 聞いた話だと、一夏のIS適正はBに対し、小鳥のIS適正はC+と言った所。

そして肝心(かんじん)のISその物の仕様、『白式』が完全な近接戦(きんせつせん)オンリーの機体、逆に『銀影』は本来は近接戦仕様ではないのにそれしか出来ないから近接戦オンリーの機体。

正直言って、元の機体が万能(ばんのう)を目指していなければこんな器用(きよう)な立ち回りは実現(じつげん)不可(ふか)だっただろう。

 

(━━━・・・・・・)

 

 状況整理をしてみても自分が不利だと言う事が明確(めいかく)に解るだけだ。有利な点が有るとすれば、小鳥の方がまだシールドエネルギーを多く残している事位だろう。

 

「・・・・・・・・。」

 

 もし一夏が強襲を掛けても反応出来るように、満遍(まんべん)なく一夏の動きを見ながら、必死に頭を働かし、この事態を打破(だは)する為に必要な行動を模索(もさく)する。 

 だが、それを黙って見ている一夏ではない。

 

「うぉおお!」

 

「クソッ!」

 

 一旦(いったん)思考を切り上げ、一夏の攻撃を受け止める。

苦い顔はさらに苦しい表情に変わる。このまま防御を続けても勝利へは近づけない、むしろ敗北に引き寄せられるだけだ。

 苦笑いを浮かべ、一夏を睨む小鳥は次の一撃を(かわ)した。

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

 

「んなろッ!」

 

「クッ!」

 

 小鳥は下段からの切り上げを後退しながら防御する事で、防御ラインを(くず)さず防ぎ切り、距離を取る。

そんな器用な動きが出来るようになってから(はや)五分、一夏には少なからず(あせ)りを感じていた。

 

(小鳥が明らかに操縦(そうじゅう)に慣れてきてる・・・。不味いな)

 

 一夏には武器を使った戦闘経験が在ると言うアドバンテージがある。

これでも一応全国レベルだったし、ブランクがあると言っても、それもこの一週間で大分マシになっている。

 だが、そのアドバンテージも小鳥が武器を使った戦闘において素人だからアドバンテージ足りえるのだ。

もし小鳥が戦いに慣れれば、この優勢も一気に瓦解する可能性がある。

 

(・・・って落ち着け落ち着け、さっきもこうやって気を(みだ)してやらかしたじゃないか。小鳥が慣れてきたのならなおさら落ち着かないと。平常心(へいじょうしん)平常心)

 

 深呼吸(しんこきゅう)で気持ちを落ち着かせ、(かま)え直す。こんどは正眼に刀を構えるのではなく、小鳥に左側を見せ、コンパクトに畳んだ両腕で刀を水平(すいへい)に構える。所謂(いわゆる)『突き』の構えだ。

 斬激に比べて動きが少なく、カウンター接続技を掛け易い刺突なら、慣れてきた小鳥相手にも十分対応出来る筈だ。

 

「いくぞッ!」

 

 瞬時加速(イグニッション・ブースト)で一気に詰め寄る。懐に飛び込んで刀を突き出す。

 

「ッ・・・!」

 

 対処(たいしょ)に慣れてない連続の突きを相手に、必死に間合いから外れようと後退するが、左肩に(かす)める。

 

「チィッ!」

 

 小鳥も必死に剣を振り、一夏を間合いの外へと追いやる。

 

(行ける・・・!この戦法なら小鳥は完全な対処が出来ない!)

 

 思わず口角(こうかく)が上がってしまう、それと同時に心も浮わつきそうになるが、深呼吸でそれを静める。

 

「・・・!」

 

と、そんな一夏の好戦的な姿勢とは裏腹に、難しいをしている小鳥は、何か思い付いた様な顔をしている。

 

「・・・?」

 

 かと言って何かする訳でもなく、小鳥は(あご)()まんで考えている。さっきは何か考えていても目を自分から離す様な事はしなかったと言うのに、今度は防御体勢も取らずに居る。

 

(って、考えさせたら駄目(だめ)だ!アイツに策略(さくりゃく)を考える時間を与えたら厄介な事になる!) 

 

 小鳥は頭の回りが速く、物を考え『戦力』を『戦術』で(くつがえ)しにかかるタイプだ。

考えさせて何かを思い付かせるのは不味い。

 小鳥のペースへ持っていかせまいと、もう一度突撃を仕掛けようとしたその時。小鳥は右手を上げ、剣の腹を見せつつ『待て』のポーズを取る。

 

「あー、ちょっと待った!」

 

「ッ・・・何?」

 

 不意に掛けられた言葉に驚いて、突撃の姿勢を()く。

『待て』とはどう言う事だ、まさかこれも策略の一端か?

 と、策略を警戒する一夏を尻目(しりめ)に、小鳥は武器を投げ捨てこう言った。

 

 

「俺の負けだ!降参(こうさん)するッ!」

 

 

「・・・へ?」

 







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