IS/ガンダム00 crossing exceptioners 作:A.Tom
一夏のクラス
(・・・一夏も
ちなみに、彼がコンビニに出ていたのも、
よくも
・・・・・・
(平和だな・・・・・・)
一人
「・・・・・・」
ふと、足を止めて窓を
小鳥はその全てを『見』て、その全てを『視』ていなかった。
心に
「
「
パンッ!パンッ!とクラッカーが
「小鳥くんもねー!」
「そう思うんだったら雑用に使うかよ」
いつも通りの
クラスの女子も
「いや~。だってほら、良い会にする為なら猫の手だって借りたくなるじゃない?」
それに対して何も言わずに
納得してくれたのだと思った女子は、ポテトチップスを求めどこかへ行ってしまう。
「・・・・・・だったら一夏にも
相変わらず
「それにしても、
「ほんとほんと」
「これで対抗戦も盛り上がるね」
「そうそう」
「ラッキーよね」
「うんうん」
と、勝手に
ただ、その中に
一夏は
(
パッと部屋を見回した
これでは
「って、何で
と、内心で
小鳥が合わせた一夏の視線の先には、
「・・・あのツインテの女子、顔見知りか?」
「あ、うん。
「ふーん」
何となく聞き流しながら手に持った紙コップのジンジャーエールを口に流し込む小鳥。
「良いやつだぜ?なんだって『料理が
「ブッ!」
「どうした!?」
「い、いや。
(き、気付いてねぇ~!?それ『
どうやら小鳥の見立ては正しかったらしい。
思っていたよりも一夏は
と、いつの間にか一夏の
「フン、
「・・・・・・ホントにそう思うか?」
「イヤ~、人気者はツラいねぇ」
そんなやり取りを聞いていた小鳥が、
「そんな事言ったてなぁ・・・。迷惑とは言わないけど困惑はするさ。今日みたいに突然俺が理由に何かやってたらびっくりするだろ」
「そりゃ言えてる。ま、お前は空気読むのが上手だよ。その
からかうようにクツクツと笑う小鳥。
口を
学級の
そんな教室に
「はーい、こんにちは新聞部でーす!話題の新入生の男子
その言葉を聞いて『お~』と盛り上がる女子一同と、肩を落とすように
(どうも、インタビューとかは苦手なんだよなぁ。何か、自分の事探られてる気がしてヤだし)
そんな一夏の苦手意識を知るよしもなく、新聞部の女子は一夏と小鳥の元へとやって来る。
「私、は
名刺を受け取った小鳥は、そこに
「・・・
「ん?何か言った?」
「いや、下らない事を言ったまでだ。気にしなくて良い」
自分の名前にツッコみ
そんな事は
「ではまず、織斑くんから!」
「は、はい」
「ズバリ、クラス代表になった感想を!」
「えーっと・・・」
不味い、何も思い付かない。
とは言え期待を裏切る訳にもいかない為、ふんわりとした言葉が口から出てくる。
「え、えー。頑張ります・・・?」
「弱~い!もうちょっと良いコメント
「いや、その。インタビューとか苦手で・・・」
あはは、と間に合わせの笑顔で取り
「まぁいいや、テキトーに
「オイ」
捏造と言う記者のあるまじき台詞にツッコむ小鳥、それを聞かぬフリして彼女は小鳥にレコーダーを
「じゃあ小鳥くん!副代表になった感想!」
自分のペースを押し通そうとする
「・・・・・・まぁ。元々、どのポストに
「おお!これは捏造しなくても良いコメント」
一夏に比べて
・・・・・・
「そう言えば、代表を決める為にISで戦ったって聞いたけど。よくオルコットちゃんに勝てたね」
「それはまぁ、
「実質も何も、ああしなければ俺達が
小鳥がにべもなく告げる。
『手段を選ばないタイプなんだよなぁ』と、一夏が
「あ、そうだ。ついでにオルコットちゃんもコメントちょーだい」
「わたくし、こういったのは得意ではないのですが、仕方ありませんわね」
と
「コホン。まぁ、一夏さんには、国家代表候補生のわたくしが指導していく予定ですわ。そうなったからには、一夏さんはこれからどんどん強くなって━━━」
「あーゴメン長くなりそうだからこっちで捏造しとくわ」
「ちょ、ちょっと!最後まで聞きなさい!」
あははー。と、聞かぬふりして自分のペースを押し通す黛。
なんだか大変そうだな、セシリア。と、他人事の目で事態を静観する一夏。
三者三様で事態に立つが誰一人として火消しに回る気は無いようだ。
「っと、じゃあ話題の専用機持ちを写真に収めて私達は退散としましょうかね」
「えっ?」
意外そうなセシリアの声、
「と、すると。三人一緒に、か?」
「う~ん、そうだね!その方が早いし、
そう言われた小鳥は、『うげっ』と顔を
どうせポージングがどうのこうの言われ、セシリアから
「ハァ・・・。一夏、手ぇ出せ」
「?・・・おう」
ため息を
その下に差し込む様に自分の右手を出した小鳥は、セシリアに指示を出す。
「そらセシリア、一夏の上だ。手ぇ置け」
「えっ!?」
「おぉ!それ良いね!」
小鳥が
当のセシリアは、一夏との距離を詰める事が出来る思わぬ
「そ、その。ハンドクリームを塗りたいんですが・・・」
これは好印象を残すまたとないチャンス。
あわよくば、香りによる
「めんどくさいなぁ。ほら、さっさと手置いて!」
しかし相手が悪い、今
「いっ、一夏さん。の、乗せますわよ・・・?」
「おう」
恐る恐る一夏の手の上に自分の手を乗せようとするセシリア。
彼女のぎくしゃくしている訳が解らない一夏は、心配そうにセシリアに問いかける。
「大丈夫かセシリア。何かさっきから顔赤いけど、調子悪いんだったら無理しなくても良いんだぞ?」
「だ、大丈夫です!なんともありませんわ!」
ぶんぶんと顔と手を横に振って一夏の心配を否定するセシリア。
それを見て内心ニヤニヤ
「そら、早く乗せろ。なんだったら
「っ、分かりましたわ!」
ようは手を重ねれば良いだけの話なのだ。
『女は度胸ですわ!』とヤケクソ気味に覚悟を構えたセシリアは、意を決して自らの右手を一夏の右手の上に重ねる。
「よーし、ポーズは決まったね!撮るよー、はい35×51÷24は~?」
「え?え~っと、2?」
「ブ~。74.375でした~」
『2じゃないんかい』と内心で呆れ半分のツッコミを入れる一夏。
一方のセシリアは、緊張でちゃんとした笑顔が出来たかわからなかった為、パタパタと駆けて黛、もといカメラへと向かう。
無表情の小鳥は、周りの女子が居ない事に気付き、まさかと後ろを振り替える。
「ん?どうしたんだ、セシリア」
一夏がそう彼女に声をかけた理由は
一夏の後方で背後の異状に気付いた小鳥もセシリア程ではないが、驚いた顔で
「うわっ・・・」
写真を見た一夏も思わず驚きの声を漏らしてしまった。
それもそうだろう、驚くべき行動力をもって女子のほとんどが
「箒までいるし・・・」
こんな催し物には無関心を貫くまでもが
「あ、
「まぁまぁ、皆の思い出になって良いじゃない」
「そうそう、それにセシリア一人に良い思いはさせないわよー?」
「うぐ、」
「ったく・・・」
あっけにとられて何も言えなくなった一夏は、頭を掻いてその行動力に
と、何かを思い出した一夏は、女子から離れる為に輪から離れ、机の側に居る小鳥に問いかける。
「そういやさ、今回のポーズ小鳥が決めたけど。あれ何か意味あんのか?」
「あぁ、あれか・・・」
そう聞かれた小鳥は、いつもの半開きの目を閉ざし、
「良い意味ではないな」
「・・・と言うと?」
「あの構図は見る人間によって意味合いが変わる」
机の上の紙コップを手に取り濃ゆめのオレンジジュースをなみなみに注ぎ、続けざまにそれに口を付ける。
「じゃあ逆に聞くが、お前はあの構図にどんな意味を見出だした?」
問われた一夏は、少し考え、スポーツマンシップに
「━━実力順、かな。俺と小鳥の順位は
「そうだな。お前みたいな
「と言うかそれ以外にあるのか?」
「あるのさ、お前に解らないだけで」
たがしかし、小鳥が言うにはそれ以外の理由が在るようだ。
皮肉気に口を歪めた小鳥は、もう一つの解釈を口にした。
「答えは
「お前、そこまで考えて・・・」
「まぁ、考えすぎかもしれねえけどな」
オレンジジュースを飲む小鳥の声は、溜め息が混じる。
一夏もそうだが、小鳥もまた女尊男卑の
「ま、お互いそんな事が無いように注意払ってこう、ってだけの話さ」
そう言って腰かけた机から離れた小鳥は、一組の
「・・・思ったより早かったな」
開口一番、クラス会から帰還した小鳥に刹那が発した言葉はその一言だった。
「早いも何も、一時帰還だからな。9時半頃にもう一回出ていく予定だし」
一応10時までの時間制限だが、どうせ騒ぎ好きの女子達がギリギリまで居座るに違いない。
それを見込んだ上で、30分で片付けるタイムテーブルを組んでいるのだ。
「・・・だが、主役が居なくても良いのか?」
「良いんだよ。主人公ってのは物語の最初と最後にさえ居ればそれで十分だ」
一夏の事はあえて
ベッドに腰掛け、そのまま仰向けに寝転がる。
「それに、俺が主役だなんてのも
なら影で黒子に徹してる方がよっぽどマシだ。と皮肉を口にする小鳥。
刹那は無表情だが、呆れた様子を隠さない。
「それに、俺が幸せを
「? 何か言ったか?」
「別に、何も言っちゃいねえよ」
小声で呟いた為に刹那には聞こえなかったようだが、その呟きには