IS/ガンダム00 crossing exceptioners 作:A.Tom
「うーす」
「あ~、オドリンだぁ~」
ちなみにだが、この格納庫は二年の
小鳥はそれを使用する事を
「
つまり、この場所を借りている小鳥がここにいるのは問題ないが、一年の本音がここにいるのはやや
そう疑問に思い、
「えぇーっとねぇ~。整備科以外の人には~、喋っちゃダメだよ~?」
「あ?
「うん。今ね~、IS学園独自のISを造ろうってプロジェクトがあr」「あーあー、何も聞こえないなぁー!!!!」
耳を
「バッッッッカかお前は!!!?
「ええ~?オドリン聞いてたよね~?ISのどくj」
最早手段を選んでいる場合ではない、右手で本音の口を
「聞こえねえって言ってるだろ!!お前も
そこまで言って本音の
「良いか。ここは
口から手を離し、顔を元の位置に戻して、普通の声で話を続ける。
「俺が機密情報を
本当は自分の予想のつかない事態に巻き込まれたくないだけなのだが、
「だいじょーぶだよ~。オドリンは嘘つきだから~」
「そいつは話さない事の理由じゃねえのか・・・?」
そう言われた小鳥は、首を
「・・・・・・ま、何かあったらあったら俺に言え。気が向いたなら
「・・・うん、じゃあ~また~」
背中の向こう側に振り向くことなく手を振って、小鳥は己がすべき事に歩いていった。
「さて、補修パーツ
Eカーボン製の
小鳥の格好は、カーキグリーンのツナギを着け、白いタオルを巻いた『いかにも』といった服装である。
三日前にボコボコになったスラスターノズル
小鳥が取り上げた黒いパーツは、へこんだパーツがそうなる前のような
この三日間、小鳥は
三日前に整備室の
「何の
ある程度の失敗を覚悟して、一部のサイズを変更した設計データを
次々と他のパーツを手に取り、それ
一つはパーツの模様が合うように、一つは
「パーツ同士の組み合いは良し、後は銀影にちゃんと引っ付くかだな・・・」
足場を利用し、最も
ドライバーガンから伸びるコードには、腰のベルトに留めてられるほどのサイズのバッテリーがあり、そのスイッチをオンにした小鳥は、拳銃に良く似たドライバーガンの回転部を装甲の隅に押し付ける。
ドライバーガンの引き金を引くと『バシュン』と言う音が飛び、引き抜いた回転部の先には、
普段はISの常温超電導効果で引き付けられていて回すことも叶わないが、磁界を乱すことで回しとる事が出来るのだ。
それを十数ヵ所で繰り返すと、胸部の最も大きいパーツが外れる。
「いやー、
不意に、後ろから声が掛かる。
振り向いて見てみると、そこには小鳥に格納庫を貸してくれた
声の主が誰か分かった小鳥は、作業に戻りつつ、変わらない調子で答える。
「当たり前だ。
一応、腕が
それに、その鈍りもある程度の数をこなしてしまえば
大きいパーツの下にあったパーツを外し、複製したパーツを組み込んでいく。
「で?何か用があるのか?無いのなら散って欲しいんだが」
カチャカチャと
彼女は二年整備科において学年主席であり、その技量も確かだが、何もしないのであれば居ないも同然。まして観察されているとなれば、集中力が削がれる。
であれば居なくなってくれた方が助かると言うものだ。
「もー、ツれないなぁ。
「なら右肩左肩右腕左腕の順でパーツを
「はーい」
小鳥の出した指示通りにパーツを纏める黛、そうして少し時間が
「そう言えば小鳥君って、一組の副代表なんだよね」
「それがどうした」
「いや、今一夏君が
その疑問に、少しの間無言になる小鳥。
実際、『お前が鈴音に勝てるとしたら近接戦くらいしかない』一夏に指示をだし、生身でも出来る特訓として剣道の対戦をさせている。
それを否定するメリットは無いし、肯定した所で何か問題が起こる訳でもない。
が、気になる事が少し。
「・・・どうしてそう思った?」
その指示は昨日の晩に『一夏の部屋で』した事である。
いかに“学園の壁には眼も耳も鼻もある”と
それに、ああ見えて黛も頭が悪い訳ではない。自分の頭でそれを考えられてもそう不自然な事ではないだろう
しかし、返って来たのは想定外のものだった。
「いやぁー。それが私が思ったって訳じゃないんだよねぇー」
「成る程、受け売りか」
その指摘を受け頭を軽く
「あはは、そう言うこと。たっちゃんが『一組の実質的な頭脳は小鳥くん』だーって言ってたし」
「━━待て、“たっちゃん”とは?」
恐らくは
「えーっと。
「・・・聞き覚えは
「それは仕方ないかも。今年は色々とゴタゴタがあったからそんなに
「んで?何者なんだソイツは」
「あら。おねーさん有名人のつもりなんだけどなぁ」
格納庫に小鳥のでも黛のでもない声が響く。
声のした方を見ると、そこには閉じた扇と
「━━自分で有名人だと口走るという事は、お前が
「あら悪い子ね。年上には敬語が基本でしょう?」
「だったら自分が何者なのか明らかにするのが先じゃないか?」
「ふふっ、それもそうね」
(恐らくは)楯無
そうすると、不敵な笑みを浮かべ、求めに応じて自己紹介を始めた。
「私は二年の更識楯無、君の先輩にしてこの学校の
「・・・・・・」
「で、俺に何の
そこに敬語は無い。
「あらー?
「はいはい、
何かしらの世話になってるわけでもないしな。と続けて足場から楯無を見下ろす。
その半開きの眼は
しかし、何の
そして足場の元にまでやって来た楯無が立ち止まったかと思うと、
「ッ・・・!?」
「うふ。驚いた?」
小鳥の顔を見上げるように
「驚いたではあるが・・・。さて、俺の質問に答えて貰おうか。俺に何の用だ?」
むしろ
一見すると楯無は
小鳥が無表情に問うのに対して、楯無は笑みを浮かべながらその問いに答える。
「ふっふっふ。何だと思う?」
「はっはっは質問に質問で返す方がマナー違反だろ」
珍しく大口を開けて笑ったかと思えばそのままの口調で毒を吐き出す小鳥。
これは一本取られたとばかりに扇で頭を叩いて楯無は答える。
「あっはっは、これは
本当なら用の内容など聞かず『帰ってくれ』と言うところだったが、この手の人間は相手の
話を切り出す楯無を横目に見ながら、銀影に新しい胸部装甲を
「
「マジで単刀直入だなオイ」
あれ
「とは言え、たーだ話し合っただけじゃ解りづらいしねぇー。どうしたら良いと思う?」
「・・・聞く側が
完全に呆れた様子で溜め息を
しかし、その眼はまだ警戒を解いていない。どんなに間抜けのフリをした所で、彼女が小鳥を実質的な一組のブレーンだと見立てた事に変わりは無い。
今は
とは言え話が進まないのでは話にならない。極小ネジを20本程取り出して楯無に
「・・・俺から話す事は何も無い。お前が聞きたい事だけ聞け。返せる物だけ返してやる」
「あら
「別に、早くお前に帰って貰いたいだけだ。それに俺もお前に聞きたい事がある、それに答えて貰う事前提で話して貰うぞ」
「・・・そうねぇー。どうしよっかしら♪」
「じゃあ話は終わりだ帰れ帰れ」
「やーん、冗談だってば」
わざとらしい楯無の態度に取り合う積りは無い。相手がマイペースを貫こうと言うならこちらもマイペースで行かせて貰おう。冗談など
楯無が注文通りに質問を投げた。
「じゃあ一つ。小鳥くんはどうしてIS学園に来たの?」
「・・・IS学園以外に行きたくなかっただけだ。企業も軍も研究所も御免な上、俺には整備士の方が性に合ってる」
吐き捨てるように言い、ネジで装甲を留め始める。
がしかし、唇に指を当てた楯無が
「うーん、それだったら小鳥くんがそれまでいた専門校に居たら良かったんじゃない?」
「━━軍事しか魅力の無い場所だったからな、それが理由で発展した街だったし、
「ただ?」
聞き捨てならないことが一つだけあった。
ドライバーガンを下ろして作業を止める。
専門校だなんて誰が言った?
・・・
小鳥が
ISの整備士・
軍や研究所には
裏の意味を読み取ればそれだけで十分に
後は黛辺りから聞いたと言う可能性もあるが、であれば恐らく二日以内に
しかしそんな
「・・・いや、何でもない。下らない事だ」
「ええー?そこまで言って何も無いって事は無いでしょう」
「有ろうが無かろうが、話さないと言うだけの話だ。言っただろう
言って、作業を再開させる。
恐らくはここで楯無にそれを聞いてもはぐらかされるだけだ、あるいはそれ以上に
「・・・ふーん、何となく小鳥くんの事が解ってきたわ」
「・・・━━」
何をどう解ったのかは知らないが、何か解ったらしい。
今回話題に上がった通り小鳥は
ちなみに