IS/ガンダム00 crossing exceptioners 作:A.Tom
「うう・・・っ!毎度の事ポカポカと人の頭を叩いてぇ・・・!」
「一夏のせい一夏のせい一夏のせい・・・!」
千冬にはたかれた頭をさすりながら一夏への呪詛を吐き続けるセシリアと鈴音。
・・・まぁ二人とも自業自得なので言う事は何もないが。
そん事は露知らず、知ってても意に介さなさそうだが、千冬は授業を進める。
「では、本日から格闘および射撃を含む実践訓練を開始する・・・そうだな、活気溢れる十代も居ることだし、
先の一件で完全に目を付けられた二人に指名がいく。
どうせ専用機持ちは手間が省けるとかそんな理由なのだろうが、指名された二人はしぶしぶと言った様子で前に出てくる。
それなら俺と一夏でも良いのだろうが、やはり射撃を含む実践訓練となればあの二人に軍配が上がったのだろう。
「どうしてわたくしが・・・」
「一夏のせいなのに・・・」
そして全くと言ってモチベーションの上がらない代表候補性、指名された以上のプライドとか責任感の
───が。
「・・・・・・・・・・・・(何かを耳打ちする千冬)」
「!!」
「・・・・・・!!」
急激にやる気に満ちた顔になるセシリアと鈴音。
思ったより乙女心の扱い方を心得ているなこの人。
「それで、相手はどちらに?わたくしは鈴さんとの勝負でも構いませんが」
「ふふん。こっちの台詞よ、返り討ちにしてやるわ」
「あわてるな馬鹿ども、対戦相手は──」
「あああーっ!ど、どいてくださーい!」
スラスターの轟音と共に1組副担任が叫び声を上げながら落下してくる。
「ゑ?」
アドォオオオオンッ!!!!
盛大に土煙を上げて麻耶が墜落した。
あまりにも唐突な出来事に反応出来ず、爆風に吹き飛ばされる、
「っツ・・・・・・。いきなりなんなんだ全く・・・!」
起き上がりながら呟く。どうやらこれといった傷はない。
どうやらISをつけた麻耶が演習の相手だったようだが、やはりこう言った場面は緊張するらしい、上がり症が発動してコントロールを失ったようだ。
しかし幸いにも直撃は無く、若干後ろの方に落下して・・・・・・
一夏に激突したかもしれない。
「── 一夏!無事かッ!?」
彼の安否を確認するため墜落現場に駆け寄る。
未だ土煙は晴れず、シルエットを見るにどうやらISを装備した2人分の人影が一塊になっているのはわかる。
「あいったたた・・・なんなんだ一体・・・?」
「・・・・・・・・・あ”?」
地に両手を突いて起き上がる一夏、しかしその全容を見た時空気が凍りついた。
おもいっきり真耶先生の胸を揉んでいたのだから。
一夏も驚いているらしくその場から動けていない、その場にいた全員が硬直している最中、麻耶は・・・
「あ、あの、織斑くん。こんな場所でこんな事・・・いえっ!場所だけじゃなくてですね私と織斑くんは仮にも生徒と教師でして──」
「何言い出してんですか麻耶先生・・・」
きょうび下手なAIでもしないような思考回路のオーバーヒートを起こしトンチンカンな事を口走る。
さて、この場で俺がとるべき選択肢は二つ、
後ろの
早急にこの場を離脱し厄介事から逃れる。 ←
後ろの
早急にこの場を離脱し厄介事から逃れる。 ← ピッ
0コンマ4秒後に壮大な破壊音が鳴り響いたのは言うまでもない。
「うわっ、あぶねっ!?」
「退がっててください織斑くん!ここは私がなんとかします!」
「邪魔しないで下さい!私たちは一夏さんに用があるんです!」
「邪魔するってんなら先生が相手でも容赦しないわよ!」
そしてそのまま始まる戦闘、とりあえず巻き込まれないように一夏を避難させた後、数分間俺達はその光景を見上げていた。
どかーんっ!
山田先生対セシリア&
二人が一直線で並ぶように誘導してその間に割って入り、数の不利を逆手にとって一方的に弾を打ち込む様は普段の温厚さでは考えられないくらいえげつない作戦だった。
というかそりゃ強いよな、千冬姉が言っていたけど学園の生徒だった時代表候補生だったらしいじゃん、それって日本で千冬姉の次に強いって事だからなぁ・・・
それとは別に、
「シャルル凄いな、山田先生のISのことなんであんなに知ってるんだ?」
勝負が終わるまでの3分くらいの間、シャルルは山田先生のISについて詳しく説明してくれていた。
ラファール・リヴァイヴ。フランスの第二世代機筆頭、現在AEUでの標準配備機体であり、第二世代最後発機でありながらもそのシェアは第二位を占める。
ちなみに小鳥から聞いた話ではそもそもAEUでは国軍の規模が小さく、ドイツやイギリスと言った一部の大国を除いたほとんどの国が軍事を売りにした会社がその国での軍事力を担っていることが多いらしく、そこでの消費がほとんどらしい。
閑話休題。
とにかくそう言ったことに詳しいのはパイロット科では珍しいから気になっていたんだ。
なので聞いてみると、シャルルは少し暗い顔をする。
「ああ、それはね・・・」
「ISに詳しい、じゃなくてラファールに詳しいって事だろ」
小鳥が口を挟んできた。しかもやれやれと言った感じの顔をしている。
こういう時の小鳥は基本的に初歩的なミスをしている時らしい。
「さっきシャルル自身が言っていたろうが、セカンドネームと同じ会社の名前を」
「セカンドネーム・・・えっと、苗字のことだよな、シャルルの苗字って・・・ああー!」
「声でけぇよバカ・・・」
そうか、そういう事か!シャルルの実家って、デュノア社だったのか!
「なるほどなぁ・・・・・・どうりで、振る舞いが上品だと思ったらそう言う事だったんだな」
「あ、はは・・・・・・」
「?」
引き気味の笑い。どこかそこに触れて欲しくないと言うようなその笑顔。
「なぁシャルル、もしかして実家に何かあるのか?」
「えっ?い、いや、何も無いけど・・・」
「いやだって、そんな嫌そうな顔してあいたたたたたた」
「だったら放っとけ、お前だって自分の両親について話したくないだろう」
小鳥が耳を摘んで話を遮る。
「それに授業中だぞ、千冬先生に叱られたいのならいざ知らず。私語は慎んどくんだな」
「実家の話に移したのは小鳥の方だろ・・・・・・?」
「触れてはいけないと気づいたのはお前が先だ」
俺の文句もどこ吹く風、小鳥はそっぽを向いてどこかへ行ってしまった。
それを見送って少し後、俺はシャルルに向き直る。
「えーと、ゴメンな。話しづらい事を
「う、ううん!大丈夫、一夏こそ大丈夫?耳引っ張られてたみたいだけど」
「ああ〜。まぁ千冬姉のに比べたら全然」
「そ、そうなんだ・・・」
「そうそう、千冬姉なんてホントに耳が引きちぎあだだだだだだ!!」
「小鳥では物足りないときたか、そうかそうか」
「ちっ、千冬姉っ!ギブッ!ギブです!」
「織斑先生だ」
「お、お織斑先生!私語は慎みますからぁああッ!?」
「・・・よろしい」
ぱッ、と耳たぶから千冬姉の指が離れる。
いてててて・・・・・・本当に耳ちぎれるんじゃ無いか?
「さて、これで諸君にもIS学園教員の実力は理解できただろう。以後は敬意を持って接するように」
ぱんぱん、と手を叩いて話を切り替える千冬姉。
「専用機持ちは・・・・・・7、いや────これから6のグループで実習を行う。グループリーダーは専用機持ちがやること。いいな?では分かれろ」
言い終わるや否や大体20人前後の女子がそれぞれ男子3人に押し寄せてきた。
「織斑くん、一緒に頑張ろう!」
「わかんないところ教えて!小鳥くん!」
「シャルルくんの技術見てみたいなぁ〜」
三者三様の言い分で集まってくる女子達。うわぁ、圧がすごい、堪えないと倒れそうだ。
シャルルは言わずもがな、流石の小鳥も対応しきれずにやれやれと言った様子で頭を抱えている。
ああ、そんなに固まっていると・・・・・・
スパーンッ!!!
「「「いったぁああっ!?」」」
言わんこっちゃない。出席簿アタックで俺の前の女子たちが一網打尽にされた。
「・・・・・・出席番号順で一人ずつグループにはいれ!それ以上もたつくようならISを背負った状態でグラウンドを100周させるからな!」
「「「「はっ、はいぃっ!」」」」
鶴の一声、いや、鬼か。
とにかく、千冬姉がまとめてくれたお陰で女子の皆んなはそれぞれの持ち場についてくれた。
「わー、小鳥さ〜ん♪」
「一夏君よろしく!」
「オルコットさんもよろしく〜♪」
「デュノアくん・・・お母さん、この苗字でいてくれてありがとう・・・ッ!」
「鈴音さんといっしょかぁ、負けてたしなぁ」「なんか言った?」
「・・・・・・・・・・・・」「──────」
──すげぇ、ラウラんとこだけ空気が冷めきってる。
というか、
「なぁ箒、円花の奴なんで小鳥に懐いてんだ?」
「私に聞くな、兄のお前がわからない物を私が知る訳がないだろう」
「それと・・・今先生が話しているのだから、急に話しかけるな」
「す、すまん」
「みなさーん。これから訓練機を一班一機で取りに来てくださーい。『打鉄』と『ラファール』が3機ずつ計6機あります、早い者勝ちですので、好きな方を班で決めて取ってきてくださいねー」
さっきの模擬戦で自信がついたのか、呼びかける山田先生はいつもの5から6倍くらいしっかりしているようにも見える。もしあの大きな赤いフレームの丸メガネを外したのなら『仕事のできるオンナ』にも見えそうだ。
「そら、始めるぞ」
訓練機のリヴァイヴをを受領し、班員に簡潔に告げる。
「? 打鉄じゃダメなんですか?」
「乗る分にはどうでもいいが、乗らせる分にはその限りじゃねぇ。
日本製のOSには若干のクセがあり、もし何かしらの異常があった際に対処できないとなれば
「ほれ、お前は専用機持ちだ、助手しろ」
「はい」
優等生の仮面をつけた円花の扱いやすさたるや、練習に付き合っている時の8倍くらいはある。
観客がいない時はやれ『近距離戦がしたい』だの『ビットでちまちま打つのは性に合わない』だのとわがまま放題な上に一夏に負けず劣らずの頑固っぷり。説得だけで30分は無駄にする。
「じゃあ、始めるぞ。先頭は誰だ」
「ソフィアですー」
「よし乗れ・・・膝のそこと前腕の、そうそこ。そこを掴んで乗り込め。あとはIS側が合わせてくれる」
「会わせてくれない場合は〜?」
「お前が何かいらん事をした時だけだから安心しろ」
軽口に応じながら金髪ゆるふわ女子の実習を見ていく。
流石にIS学園の生徒だけあって操縦に関しては滞りない。二、三歩歩かせて次の指示を与える。
「よし、慣れたか?・・・あの誘導灯まで走って、ターンして戻って来い」
「りょうかいでーす」
気の抜けた返事をして走っていくソフィア。行きは走り、帰りはブーストで帰ってくるよう伝え、異常がないか注視しながら後ろ手で端末を弄る。
(代表候補生の班長とは言うが・・・つまりはISの持ち逃げ防止の監視員だろうな)
その気になればIS一機二機の暴走程度はISを使わずとも抑え切れるだろうに、難儀な事だ。
ソフィアが折り返しに到達する、端末のタイマー機能を使いラップ計測としてタイムを記録していく。
「よしソフィア!そこからブーストで円花にぶつからないように戻って来い!」
「はーい!行きますよぉー!」
「円花!」
「人使いが荒いんですから・・・!」
ISに乗っていなければ聞こえないほど小さな声で
ブーストをかけて円花の元に駆けるソフィアは、正しい
「おとと・・・と。凄いですよソフィーさん!私最初こんなに出来ませんでしたよ!」
「ありがとうですー」
嘘つけ、初乗り2時間後で俺よりも成長した奴だろうがお前は。
「あぁ〜!ズルい!」「私もされたい!」
「・・・あ?」
にわかに騒ぎ立つ場内。事態を掴もうと周囲を見渡すと、確かの騒ぎが起きる光景があった。
織斑一夏のお姫様抱っこである。
「・・・・・・・・・」
どうもISを片膝を付かせずに待機状態にさせた事で乗り込めなくなり、結果的に抱き上げる形になったようだ。
踏み台にでもなればよかったろうに。
「──────」
嫌な予感がする。
「オイ待てソフィ・・・、」
「よいしょー」
「お、ナイス着地です!」
「ッハァ〜〜・・・!」
頭を抱えて大きく溜め息を吐く。
静止の命令を言い切る前にISを立たせたまま飛び降りたのだ。
円花め、やってくれる。
期待の視線に応えたのだろうが、生憎とそれには対策がとれるぞ。
「邪魔だ、どけ」
そう言って2人を退かした後、例の方法で背部のアタッチメントを開き、端末と繋ぐ。
するとISのフレームの簡略的な図が表され、俺は右足を起点になるよう設定し、各関節部を指でなぞっていく。
すると、リヴァイヴは従順に片膝立ちの姿勢をとった。
「んなっ・・・!」
「俺は3年間ISと向き合ってきたんだ。この程度造作もない」
これがラファールを選んだ理由である。日本製のOSでならこうは行かなかっただろう
膝立ちの姿勢で固定されているのを確認してから、周囲に呼びかける。
「そら、さっさと続きをやるぞ。
「はーい・・・」
残念そうな表情を浮かべた
「んべ」
円花に向かって舌を出す。
ムカッとした表情を浮かべた円花はあっかんべを返して見せる。
この悪ガキめ。他人を
「わからない事があったら俺に聞け、お前らよりかは知識がある」
高慢ではあるが、専門校で身につけた知識はおそらく整備科3年生のそれと大差あるまい。
余程のことがなければ大抵の事は解決出来るよう教えられてきたし、解決出来る自信がある。
(
なぜなら千冬が怖いから。
下手に叱りつけると千冬に変な因縁が出来るかもしれない。千冬の戦闘能力と社会的権力を前にすれば、平均的高校生以下の後ろ盾しか無い俺は
流石にそんな人間を敵に回すのは得策ではない、元より無意味に敵を作る事自体趣味ではないのだが。
美月の周回時間を記録し、そのまま話を続ける。
「周回が一通り終わったら
「は、はーい」
15、16の少年少女対して行うべきではない軍事指導。
そんなこんなで午前中の実習も終わり、俺たち男子3人はピットにまで戻ってきたのだが・・・。
「あ”〜・・・疲れた」
「全くだ」
グロッキーな俺と小鳥は2人してため息を吐く。
実習終わりに専用機持ちに任されたのは訓練機の片付けであり、それが原因で俺たちは体力を使い切っていた。
と言うのもISを乗せるカートがまぁ重い、その上
まぁ女子に力仕事をさせるのは男の名折れだから、当然と言ったらそうなんだけどさ。
「ふ、2人とも大丈夫?」
「ああ・・・うん、何とか」
シャルルはと言うと『シャルル君にそんな事はさせられない!』だそうで、ほぼ全ての作業を班の女子がやっていた。
これが人徳のなせる技なんだろうか。確かに俺もシャルルにはあんまり力仕事させたくないって気持ちはわかる。
小鳥は・・・何のためらいも無くさせそうだ。
「あ、そうだ。2人とも、今日一緒にお昼食べないか?」
「・・・?断りを入れる必要があるのか?それ」
無表情に疑問を投げる小鳥。
確かに小鳥とはこれまでに何回も昼を一緒にしてるから、そのセリフも当然なんだろうけど、今回はシャルルも一緒にいるし、
「箒も一緒なんだ。何か弁当も作ってるらしいし、屋上で食べようってさ」
「ああー・・・なるほど。刹那を連れて来るが構わないな?」
「おう、シャルルは?」
「うん、いいよ。おんなじ専用気持ち同士、親睦を深めるのも良いと思う」
シャルルも快く受け入れてくれた。うん、じゃあ凛やセシリアも呼ぶか。
結論が見えた小鳥は更衣室に向かって歩き始める。
「──・・・決まりだな、ならさっさと支度を整えて刹那を迎えに行くとしよう」
「そうだな、今朝の分で考えたら大変そうだし急ぐか」
「あ、じゃあ先に行っててくれないかな?リヴァイヴのチェックをしておきたいんだ」
「ん?いやそれくらいなら待つって。刹那を迎えに行くなら小鳥一人でも出来るし」
「いいって良いって!時間かかるかもしれないし!待たせるのも申し訳ないから!」
「平気だって、待つのは慣れてるしさ」
「僕が平気じゃないんだって!」
と、そこまで言い合った所で、
「人の好意は素直に受け取った方が身の為だぞバカ」
「いたたたたた・・・!」
例によって例のごとく小鳥が耳をつまみ上げ更衣室の方へ引っ張る。
「先に戻る・・・言っとくが、朝の時よりも多い人数の女子がお前を追っかけてくるだろうから、早めに来いよ」
「あ、うん」
「あ、ちょ待て!耳!耳痛い!」
「どなどなどーなーどーなー、子牛をのーせーてー」
「出荷されるの俺!?どこに!?誰に!?」
シャルルに見守られながら、俺は更衣室に連れていかれるのであった。
「いたたたた・・・ちぎれてない?」
「だとしたらお前の顔面が
「心ないなぁ・・・」
耳を擦りながらそんなことを話しつつ、制服へと着替えていく。
小鳥は相変わらず素っ気ない言い草で容赦の無い言葉を投げ掛けてくるが、それはまぁ確かに俺がシャルルに食いつきすぎたからなのだろう。
「それにしたって耳引っ張るのは酷くないか?」
「お前がセクハラを仕掛けるのが悪い、同性でもセクハラは成立するぞ?」
「そ、そうなのか?裸の付き合いくらい普通だと思うけどな」
「お前の普通を他人に押し付けんな。・・・俺達がそうであるように、シャルルにも都合がある。それくらい察しろ、日本人だろ」
「む、それはちょっとヤな言い方だな」
「変形だがお前のやってる事と同じだ馬鹿。これを押し付けと言うんだ」
「う・・・」
全くもってその通りだった。
それと同時に自分がやっていた事が嫌がらせになりかねないと言う事に気づいて不安を覚えざるを得ない。
「ど、どうしよう。俺シャルルに嫌われる」
「──知るか。そう思うなら勝手にしてろ」
うう・・・小鳥の視線が冷たい・・・!知恵を借りたいってのに・・・!
・・・とりあえず、昼飯前に謝っておこう・・・
「ねぇ刹那くん、お昼の予定ある?」
「?」
3つ目の授業の後、休み時間入った直後にそんな質問が飛んできた。
「あ、私も気になる!暇なら一緒しようよ」
「私も私も!伸び盛りなんだし、1、2品
「良いね!刹那くん可愛いから私からもサービスするよ!」
「親睦深めようよ!弁当ある?」
オレはクラス───3組の
休み時間の度にこう言ったやりとりをしていたオレにとってこれは
その上これほど生肌を晒した女子は風紀として
しかし、何も考えずに拒否して良い物だろうか。オドリやイチカが言うにはオレの言葉は語気が強いらしい、優しい言葉が良いのなら、努力してみよう。
立ち上がって告げる。
「・・・オドリが待っている。後にしろ」
「・・・・・・・・・」
一瞬、教室内の誰もが沈黙した。
その理由を掴めないまま、しかし静止する者は誰もいない。オレは固まって動かない女子の間を通り抜け教室の外へと向かう。
一度机の横から布に
女子の視線を背に教室の扉を開けると、そこにはオレの同居人のオドリが居た。
「・・・オドリ」
「よう、本当は学食を案内してやるつもりだったんだが、予定変更だ」
「何かあったのか?」
「ああ、まぁ誘われたってだけの話だ、場所を変えて昼食を男子同士一緒にしないかって一夏から」
「・・・了解した」
小鳥はついて来いと手を振って先に歩き出す。
その背中についていこうとした直後、
「・・・?」
「どうした刹那」
「何か、地鳴りのような音がしている」
どどどど、と地響きのような音を感じそれを伝えると、オドリが途端に渋い顔をした。
それは忌々しげに歪み、本当に嫌悪しているような顔だった。
「刹那、着いて来い!」
「どうした!」
逃げ出すようなその行動に疑念を抱き、走りながらも問いかける。
「どうして走っている!?」
「女子共が追っかけてくんだよ!新入生の男子を珍しがってな!」
自暴自棄な叫びを発しながら、オドリとオレは道ゆく女子の間を
「
・・・オドリはオレに口調が強いと言うが、それは彼にも言えた事なのではないのだろうか。