IS/ガンダム00 crossing exceptioners 作:A.Tom
その空気感はピリピリとした物だった。
セシリアは不機嫌に小鳥を睨み付けては歯噛みをしていて。
小鳥はそんな視線を分かり易く無視し。
クラスのその他大勢は、小鳥への評価を決めあぐねて居る様で、そこら中からひそひそと話をしていた。
「私語を慎め、授業開始だぞ」
大事な話がある様で、一息置いて全員に聞かせる。
「さ、て・・・気付いている奴も居るとは思うが、来週にはクラス対抗戦がある。そこで、お前達にはクラス代表を選出してもらう、
と、その連絡を聞いた後、クラス中の女子達が口々に推薦し始めた。
「私は
「私は小鳥君を推薦します!」
面白半分で推薦された
小鳥は何となく察しが付いていたので落ち着き払った様子で。
一夏かまさか自分が推薦されるとは思っておらず、ワタワタした様子で回りを見やる。
(な、何で俺なんだよ!?)
と、そう思っている事は本人以外知る
このままだとどうしようもない事を理解した一夏は、意を決して立ち上がり、否の声を叫ぶ。
「いや待て!!俺はやんないぞそんなの!!」
「自他推薦は問わんと言った筈だ。選ばれた以上
「なっ、そりゃ無いでしょう!?」
その叫びは、
「今の社会、この程度の
その
そんな一夏に、カラコロと笑った小鳥が、声を
「そう肩落とす事
「いや小鳥、それでも俺には嫌な未来しか見えないんだ。お前は嫌じゃないのか?」
その問いに小鳥は意地の悪い笑顔で応じる。
「嫌は嫌だが・・・
なんだか色々と諦めている様にも見えるその表情の小鳥は、疲れている様にも見えた。
「
運が良ければ代表の座から
と、小鳥が笑っていると、黙っていられないと言った風の表情をしたセシリアが声を張り上げた。
「そんな選出、納得出来ません!!
後方の席から立ち上がり、一夏達を
「ISの
「・・・・・・それ千冬先生も『極東の猿』って事に成らないか?」
ボソリ、と小鳥が冷めた口調で呟いた。
その声は小さいながらもクラス中に通る。
一夏にも、千冬にも、セシリアにも。
そして、一瞬にして教室中が
全員の視線がこちらに向いている事を察した小鳥は、面倒な事になったな。と心の中で呟きながらも、それを表情に出すこと無く、立ち上がり、告げる。
「━━━どうした?続けないのか?その下らない
水を打ったかの様に静まり返った教室の中で、小鳥の言葉だけが
「おーい、聞いてる?理解してるー?」
そう言って少しの間を取った小鳥は、真剣みを帯びた顔と台詞回しで告げる。
「━━━確かに、お前は国家代表候補生だ、その実力は疑い無い。・・・だがな、だからと言って俺達が
その表情には確かな
「確かに、今の世界、男がどれだけ
直接は口にしないものの、セシリアの発言の根幹に在る物に警告を入れた。
そして、その手痛い指摘を受けたセシリアは、
「・・・言い過ぎだ小鳥」
そう言って、セシリアを
「そうかぁ?俺は正論を言ってる
「語調がキツいんだよ、周り見てみろよ、全員軽く引いてるぞ」
小鳥を
「・・・ま、言い過ぎたかもな。何にしても、調子に乗りすぎるなよ、セシリア・オルコット。自分自身の調子に足を捕られる様なら、前に出過ぎない方がマシだぜ」
最後は、
「さ、て。話を元に戻そうか、先生、これどうなるんです?三人が選出されましたが、我々はどうすればよろしいでしょうかね?」
「・・・お前がなれば良いんじゃないか?今の様にやれば上手く行くぞ」
「そりゃぁどうでしょう?俺はそう言うの柄じゃない、人を威圧するのは怒ってる時で十分ですよ」
千冬の皮肉めいた台詞を、自分の思う所で軽く
「まぁそれはそれとして。俺だってこんな面倒臭そうな事したくは在りません。の、で。出来るだけ平等な方法を
軽口を叩いて話を進める小鳥を見て、クラス中の全員(セシリアを除く)はこう思っていた。
お前がクラス代表に成れよ、と。
セシリアの高圧な態度、
しかし、小鳥の投げ掛けた質問に応じたのは、千冬ではなかった。
「なら、対戦で決めましょう!!IS学園のクラス代表であるのならば、その技量をもって決めるべきですわ!!!」
先程まで小鳥にいいようにされていたセシリアが、
「
あくまでも自分がルールと言う様に、決めつけるような口調で二人に問う。
「・・・悪くはないな、
「お、おい小鳥、良いのかよ?」
以外にもアッサリと
それに対して、小鳥は
「良いさ、あちらには曲がりなりにも通る物がある。それに、わざと負けちまえば俺達代表にならずにすむんだぜ?そいつは好都合じゃないか」
「それは・・・確かに、そうだけど」
小鳥も小鳥で
それに対して、一夏はその考えに納得出来ず、口をへの形にする。
「でも、負けを前提にして戦うだなんて、
「だーいじょーぶだいじょーぶ、俺だってわざわざやられる
そんな一夏の考えなどお見通しだと言う様な口調で、小鳥は笑う。
「まぁ・・・それなら良いんだけど」
そういった小鳥の対応も有って、渋々ながら
「決まりだな。対決は一週間後、良いな」
千冬のその一声で、小鳥と一夏は覚悟を決めた。