IS/ガンダム00 crossing exceptioners 作:A.Tom
「━━━なぁ、箒」
「なんだ、一夏」
それとなく声を掛ける一夏、
「・・・俺さ、気のせいじゃなければ、お前からISの事何一つ教わってない気がするんだけど?」
「・・・━━━(フイッ」
「 こ っ ち を 見 ろ !」
顔を
「━━━そんな事よりも、だ。俺達のISはどうなっている。専用機が来るって話じゃなかったのか?このままだと、
IS操縦のレクチャーよりも、むしろこっちの方が問題である。
ちなみに、『
更に、初期化ISに操縦者自身の持つ
この二つを総じた
これを行う事で、ISは真に操縦者の物となり、本当の能力を
だが、その意味を返せば、たとえISを乗り回す事が出来てもその実力を出す事は出来ないのだ。
(まぁそれも、ISが届けば、の話だがな)
ISが届かなければフィッティングも何も操縦も出来ない。
詰まる所小鳥と一夏の
(まぁでも、このまま届かなければ不戦敗になるからそれでも良いかもな)
とは言えそもそも小鳥はそんなに乗り気ではなかったし、これで不戦敗となれば、それこそクラス代表になりたくない小鳥からしてみれば願ったり叶ったりである。
早く届いてくれと切に願う一夏とは対照的に、小鳥は明日に届いてくれと切に願っていた。
「━━━織斑くーん!小鳥くーん!」
それぞれの思惑が
「はあっ、はぁっ・・・」
のだが、全力
「ど、どうした?」
「あ、あのっ、えっと・・・!」
何があったのか聞いてみるが、
息切れも
「山田先生、落ち着いて。ほら深呼吸、すってー」
「すーーはーすーはー」
「はい止めてー」
一夏の勧めに
しかも
「年上をからかうのはよせ。それと、なんで
やれやれと言った様子でそのやり取りに待ったをかける。
「え、いや、あの、そのっ・・・」
・・・かけたのだが、山田先生のテンパりは止まらない。
そんな訳で、困り顔を浮かべるしかない小鳥。と、その後ろから、
「あだぁっ!?」
「お前こそ教師を困らせるな」
スパンと千冬が出席簿アタックを決めた。
「何をするんですか千冬先生・・・!?」
「何、
どうだ、嬉しかろう?と、いやらしい笑みを浮かべる千冬。
「そんな
「はい?」
スーツ、と言うのは恐らくISを操縦する際に着用するISスーツの事だろう。ちなみに、一夏はツーピース型のヘソ出しスタイルのを、小鳥にはダイバースーツみたいな全身すっぽり覆う、二つの異なるタイプのスーツが
それを着けろと言うのであれば、それ
「まさか千冬先生・・・。届いた?」
「あぁ、だから今すぐ乗れ」
「えっ、えっ?」
小鳥はそれに勘づいているようだが、一夏はなんの事やらさっぱりである。
「小鳥、お前は三番ピットだ・・・。それと、もし変態と出くわしても手は出すな、返り
「は、はぁ・・・」
「えっ、ちょっと待ってどう言う事だよ!?」
未だに状況を理解しきれていない一夏は、周囲にその困惑をぶちまける。
「どう、ってなぁ・・・
「いや、そこがどう言う事だよ!」
「や、そのままだろ」
小鳥は素のテンションで返す、当然だと言わんばかりのその表情に、一夏は
だが、苛立っていたのは一夏一人だけではなかった。
「ええい!男であるお前がそんな弱腰でどうする!?」
それは箒だった。
後ろから一夏に
それを見かねた小鳥が、一夏にフォローを入れる。
「いきなりだって言っても、この決闘だっていきなりだろ?」
にやりと笑って肩を叩く。確かに、この決闘は元々セシリアとの言い争いが原因で始まった物だ。それに
そこから考えてみれば、いきなりISに乗って戦うと言うのも、そんなに不自然な流れではないのかもしれない。
「でも」
「でもじゃねぇよ、このままグダグダゴネり続けた所で状況が好転するわけでもなし、むしろ悪化する一方だ」
不戦敗で負けりゃ元も子も無いしな。とセシリアの時とは違う、
「それに、お前は『負ける事を
それは、負ければクラス代表にならなくて済むと言っていた小鳥に一夏が言った台詞だった。
「・・・あぁ!」
己の言葉に
「山田先生、俺のISはどこですか」
「え、えと、第二ピットです。こっちに来て下さい」
山田先生に促され、その方向へ歩き出す一夏。
小鳥も自分のISの元へ向かうべく歩き始めた。