統一歴1928年 8月28日
フランソワ共和国北部 パ・ドゥ・カレー
「――私は正直に誤りを認めなければなりません」
集まった報道陣を前に、彼は語りかける。
「およそ一月前、私は下院でこう申し上げました。
――『悪夢は、過ぎ去りつつある』、『やまない雨はない』と。ですが――」
連合王国首相、サー・ウィストン・チャーブルはそこでしばし沈黙し、続けた。
「――それはあまりにも、あまりにも甘い見通しでした」
居並ぶ報道陣の間から、ささやきにも似たどよめきが起こった。
さもありなん。『あの』チャーブルが非を認め、軽くではあるが頭を下げたのだから!
「敵は、帝国は実に狡猾でした。退却とみせかけ――否、真実退却しておきながら、このパ・ドゥ・カレーに飛行爆弾を隠し持っていたのです。…とはいえ、それを見抜けなかった責任は私にあります。
先日の攻撃により、ご家族、友人を亡くされた方々に対し、この場をお借りして深い哀悼の意と、痛切なる反省を申し上げたい」
そう言って、今度こそ本当に頭を垂れた宰相の姿に、特に連合王国から来た報道各社は仰天した。――ひょっとして影武者か!? と。
「――しかし、であります」
けれども、不屈の闘志に燃える宰相は告げる。
「連合王国が、不屈のジョンブル魂が、やられっぱなしで済ませる訳がないことを、また皆さんはご存じのはずです」
――ご覧ください――
そう言って、チャーブルは自らの背後に広がる廃墟を、都市『だったもの』を指し示す。
「これが、忌まわしい飛行爆弾発射基地の末路です」
ラジオの前の皆さんにお見せ出来ないのが残念です、と老宰相は呟く。
「そこは明日の新聞各紙をご覧いただくとして、我々は――詳細は軍機のため明かせませんが――、御覧の通り、いかなる要塞だろうと粉砕する兵器を手にしました」
皆さん――、宰相は続ける。
「なるほど、嵐が去るのは明日ではありません。ひょっとすると数か月かかるかもしれません。
しかし、だからといって蹲り、目を瞑り、立ち向かうことを放棄してしまったならば、帝国という嵐は未来永劫、欧州を覆いつくすのであります。
お忘れでしょうか。この大戦がはじまったとき、帝国が欧州の大半を席巻すると予想した人が、いったいどれほどいたでしょうか?
正直に申し上げれば、小生もその点は見誤っておりました。過小評価していたと言い換えても良い。
――帝国は、戦前我々が思っていたよりもはるかに危険で、狡猾な存在だったのです。
なればこそ、連合王国の、欧州の未来のためにも、帝国は打ち倒されねばなりません。
古来より、『一度抜かれた剣は、敵を撃ち滅ぼすまで収められることはない』と言います。
――何より、これまでの戦いの中で斃れた兵士諸君の犠牲を、無辜の市民の命を、無駄にしてよいのでしょうか?」
誰もが否定しがたい問いかけを発しながら、瞑目するチャーブルの姿は、さながら敬虔なる信徒のごとし。宰相は続ける
「そもそも、国王陛下から組閣の大命を受けた折、私は明言しております。
『
ゆえに私は、勝利のその時まで、剣を収めることを許されていないのであります。
――とはいえ、かくも多き犠牲者を出してしまった以上、責任は取らねばなりません」
そして、チャーブルは告げる。
「いずれかのタイミング、そう、この大戦の勝利が見えた時点で、私は国民の信を問うつもりであります」
この発言に、今日一番のどよめきが沸き上がった。
「そ、それはつまり解散総選挙を行うということですか!?」
「それ以外に、信を問う方法がありますかな?」
記者からの問いかけにそう答えつつ、ブルドックは続ける。
「これまでの犠牲、莫大な戦費、そして終わらぬ戦争に、このチャーブルの責任を問う声が多くあるのは承知しておりますし、当然のことだと考えております。
…しかし、現段階でもしも政権交代となった場合、それは連合国の軍事行動に遅延を来し、ひいては帝国を利する結果となりかねない。
ゆえに親愛なる国民の皆さん。もう少し、もう少しの時間で構いません。
この老いぼれめに、連合王国の水先案内人たるをお許しいただきたい」
同刻 連合王国首都ロンディニウム
連合王国空軍省
「――首相閣下は絶好調であらせられる」
「まったくですな」
苦笑交じりのポータル総参謀長の声に、アーチー・ハリスも同意した。
「しかし、報道各社を集めて大丈夫なのですか?」
「当日のうちに帝国軍の偵察を許している以上、マスコミに見せたところで害はない。――だそうだ。それよりも『勝利』をぶち上げる方が優先度は高い、ともな」
「全く、あの方らしいですな。しかし選挙とは、思い切ったことを…」
「いや、そうでもない」
「と、おっしゃいますと?」
ハリスからの問いかけに、ポータルは葉巻片手にニヤリと笑う。
「第一に、多少の波乱はまだあるだろうが、最終的には勝てるだろう」
「当然ですな。如何に帝国が健闘したところで、どうしようもありますまい」
何しろ東西からの挟撃、それも合州国、連合王国に連邦という、帝国以外の列強の大半が参加しての挟撃なのだ。これに勝てる訳がない。
「つまり閣下は、輝く『大戦勝利』のトロフィーを掲げて選挙を戦う訳だ」
「それはまた…強力な護符ですな」
「懸念事項だった『パ・ドゥ・カレー』も今回の記者会見で『戦勝記念碑』に早変わり。これで戦争終結まで政権は安定…かはともかく、崩壊はしないだろう」
「やがて大戦は終わり、首相閣下は選挙にも勝つ、と。…なるほど、絶好調なのも当然ですな」
「そういうことだ」
ポータル空軍総参謀長らにとっても、チャーブル政権の存続は都合がよい。
何しろ野党の中には、あまりの犠牲と戦費に耐え兼ね、帝国との講和を模索する向きすらあるのだ。今のところはその声は大きくない――これまでの犠牲を無駄にするのか!という声の方が大きい――とはいえ、万が一ということもある。
そうなってしまえば、帝国軍との戦争の矢面に立っている自分たち軍は梯子を外されてしまうだろう。これほどの犠牲を払ったにもかかわらず!
ゆえに、久方ぶりの上手い葉巻を味わう二人だったが、しかし。
「…さて、時間は有限だ。楽しい雑談はここまでとしよう」
「…ええ。現実はいつだってコーヒーのように苦い。ティーを戴けますかな?」
「用意させよう。砂糖もいるな」
そう言って、控えていた従兵に紅茶を
ハリスの手元にも同じものがあるそれは――。
「パ・ドゥ・カレー破壊作戦は成功か」
作戦は所定の目標をすべて破壊することに成功せり。
「ええ。陸軍からの情報ですが、現時点で帝国兵は100人も見つかっていないそうです」
「意外だな。あれだけ叩きこんで、まだ残っていたのかね」
「ああ、訂正いたします、閣下。帝国兵『だったもの』が、です」
本当に100人なのかも分かりませんが、と事も無げにハリスは宣う。
目標地点一帯は完全に崩壊し、特に地下部分は完全に崩壊しているため、現時点での調査不可能。ただし弾薬庫への誘爆は確実。
「しかし、問題なしとは言い難いな…」
「…ええ。首相のオーダーに応えるために必要だったとはいえ」
本作戦における『スラム』投下数は162発
「備蓄をほぼ使い果たしました。次に使うとなれば、製造から始める必要があります」
「具体的な所用期間は?」
「ダース単位揃えるのでも軽く1カ月。大規模作戦ともなれば、倍は必要でしょう」
「…ハリス君。あれの値段は君も知っているだろう?もうちょっとどうにかならなかったのかね?」
「残念なことに『小銃で制圧できる程度まで』破壊するようにとのオーダーでしたから」
「…実に恐るべきは首相閣下の執念か…。仕方ない、大蔵省に頭を下げるとしよう」
「お手間を取らせます」
「構わんよ。それに、修理した機体の整備も必要らしいからな」
次にポータルが問題視したのは、今回の作戦で
なんと、制空権を確保し、帝国空軍機が全く存在しない戦場だったにもかかわらず、少なくない爆撃機が損傷を被っていたのだ!
「10トン爆弾を積むために防弾装備を全て外し、それでいて鈍重ですから…」
「地上高射砲だけで、これほどの損害が出るとは…。これでは『本番』が危ぶまれるぞ」
――『本番』。すなわちジークフリートの破壊。
このころになると、連合王国はジークフリートの情報を完全ではないにしても入手しており、想像していた以上に頑強らしいその要塞線の突破を危ぶんでいた。
仮に力攻めした場合、とてつもない規模の損害を被ることになりかねぬ、と。
ゆえに連合王国は考える。「例の『地震爆弾』で先に吹き飛ばすことは出来ないか?」と。
パ・ドゥ・カレーはその『テスト』を兼ねており、だからこそ――勿論、その早期破壊が必須不可欠という政治的理由が一番の理由だったが――、これほどの大盤振る舞いが許されたのだ。
「今回の結果からして、『スラム』を以てすれば、ジークフリートの破壊、突破は容易だろう。
…投下できれば、だが」
「現状では相当に厳しいかと。パ・ドゥ・カレーほど制空権を確保できておりませんし、第一在庫がありません」
「フム…。『スラム』を製造している間に、帝国空軍相手に航空撃滅戦を実施するべきと思うかね?」
「『ジークフリート』の破壊という点では、その通りでしょう。しかし…」
「しかし?」
ポータルの問いかけに、千機爆撃の、戦略爆撃の実施者としてハリスは首を横に振る。
「そのために戦闘機、対地攻撃が割り振られる。つまり帝国工業地帯への戦略爆撃とその護衛が引き抜かれることになる。本官としては承服しかねますな。帝国に建て直す猶予を与えることになる」
現時点でもその芽が見えています、とハリス。
「『オーバーロード』支援のため、ここ数か月の間、我が空軍、合州国空軍の爆撃目標は共和国北部、沿岸部にシフトしておりました。結果、帝国の工業生産力が回復しているとの分析が上がっております」
「その件は私もハーバーグラム少将から聞いている。少将も工業地帯への爆撃を推してはいるのだが…」
「陸軍ですか…」
「実際問題、『ジークフリートをこのままにして、戦略爆撃だけで帝国に勝てるのか?』と言われてはね」
「勝てるでしょう。弾薬が尽きれば、帝国民の戦意が瓦解すれば造作もない」
「そう言い切れるのは君たちくらいのものだよ」
紅茶を口に含みながら、ポータル元帥は苦笑する。
「何より首相閣下が懐疑的だ。『あの帝国が、空襲だけで本当に音を上げるのかね?』と」
「…確かに。連中、戦争になると我々の常識を覆しますからな……」
「だろう?そういう訳で、『最終的には歩兵による占領なくして勝利はない』、と考える人間が大多数だ。それに――」
ティーカップをソーサにおいて、ポータルは告げる
「『目に見える勝利』として、占領に優るものはない」
「それは…そうでしょうな」
渋々ながら、その点に関してはハリスも同意せざるを得ない。
何しろ、『占領地に突き立てたる自国の国旗』ほど目に見える勝利、戦意高揚をもたらすものはない。だからどの国もそれを、時には写真映えまで考慮したうえで行うのだ。
「ゆえに、いずれ我々に『スラム』による『ジークフリート』破壊の命が下るのは確実だ。増産のための予算もすぐに裁可されるだろうな」
「…承知しました。再度の投入に備えます。
――その代わりと言っては何ですが、閣下」
「何かね?」
アーチー・ハリスはそう言って、
「『スラム』を使わず、帝国工業生産に打撃を
「…詳しく聞こうじゃないか」
同時刻 共和国北東――帝国との国境付近
合州国欧州派遣軍第3軍司令部
「全く、調子のいいことを仰る!」
そう言って、机の上のラジオを叩き割りかけたのは、誰あろう、第3軍司令ジョージ・パッテン。
「嵐が去るよりも、我々全員の脚が水虫になるのが先だろうさ」
そう言って、彼が憎々し気に煙草を燻らせるのも無理のない話であった。
『史上最大の上陸演習作戦』
そう評されることになってしまった、ノルマンディア上陸作戦。
帝国軍の撤退により、予想外の無血上陸を果たした連合国側だったが、そのあとが誤算だった。
「停止命令だと!?帝国軍を逃がせと言うのか!?」
「補給が追い付きません!なにより…」
吠えるパッテン将軍をいさめる参謀長の視線の先。
「帝国国境地域からの共和国市民が、この先の道路を埋め尽くしています!」
「なんだと!?」
『戦闘予定地域における、共和国民誘導計画』
パッテンらは知る由もないそれは、帝国陸軍戦務局鉄道部の手による、
曰く、「今後の戦闘により、連合国と帝国の戦闘に巻き込まれる恐れのある、国境付近の共和国市民をパリースィイ方面に退避させるための鉄道輸送計画」。
だが、考えても見て欲しい。
あの『帝国』が考える計画なのだ。
「時間はまだまだあります。手荷物?どうぞお持ちください。あー…、流石にリヤカーは無理ですね」
「兵隊さんや、見たところ人がいっぱいじゃが、ワシ等は乗れんのかのぅ?」
「うーむ、そうですね。申し訳ありませんが、次の便までお待ちください。…ああご心配なく。30分後には来ますので」
「そりゃ助かるのう」
普通の避難ではありえないそんなアナウンスを、それも『帝国軍兵士』が、『共和国市民』にしていたという時点で、その狙いは明白。
「なぜ補給がこない!?」
「鉄道がパンク状態です!後続部隊すら、ジープとトラックで追いかけている有様なのですよ!?」
「なんだと!?」
東からくる避難列車は共和国北部の鉄道網をパンクさせ、駅は次々と飽和状態に陥る。
そして避難の最終段階では――
「申し訳ない。鉄道がこの先でやられました。皆様にはここで降りて、徒歩または車で西に向かっていただきます」
「そんな無茶な!?」
「鉄道が吹き飛んでいるので他に手がありません。共和国政府には連絡していますので、迎えが来てくれるかもしれませんよ」
「あんた等はどうするんかね?」
「本来であれば、皆様を安全な場所まで送り届けねばならないのですが…。残念ながら敵が迫っております。むしろ我々が残ることで、皆様を戦闘に巻き込むことになりかねない」
なので、ここで引き返します。
そう言った帝国軍中尉は嘘を言ってはいない。
ただ、鉄道が
「閣下、この先で鉄橋が落ちています!」
「それは鉄道橋か、道路橋か!?」
「鉄道であります!ただ、道路の方は避難民で溢れています!!」
「Fu●king Shit!!」
更に稼ぎ出した時間を帝国は無駄にしない。
「…なぁ。ここは駅の筈だよな?」
「表にもそう書いてあったな」
「そう言えばお前はフランソワ語が読めるんだったな。だがよ、
「枕木はあるんだがなぁ…」
「…待て、それってひょっとして」
「レールを残らず持ち去ったぁ!?」
前線からの報告に、連合国軍総司令部は悲鳴を上げた。
「それだけではありません。幾つかの鉄橋は橋脚ごと爆破されています」
「つまり橋を架けなおし、レールを運び込まないと復旧しないということか?」
「クソッ!道路の方は使えないか!?」
「鉄道よりは状態は良好です。ただ、こちらも帝国国境に近付くにつれ、破壊工作が行われています」
「帝国人め!!」
史上最大の作戦、その二つ名は伊達ではない。
何しろ上陸する以前、連合王国南部に集結していた時点で様々な逸話を残したほどだ。
曰く、物資輸送のために、250キロもの臨時鉄道を敷設した。
曰く、合州国だけで4,500人の料理人と50,000人以上の食事担当要員を従事させたが、それでも毎食ごとに食事の配給を待つ兵士の列は1キロに達した。などなど。
文字通り、都市をまるごと移動させる――しかも、『住民』は全員フル装備の軍人――大事業。
問題は、東に向かおうとするそれと、西に向かおうとする数百万の共和国避難民――それも軍人のような統制など望むべくもない、本当の『住民』――が同じ道路上でかち合う想定など、誰もしていなかったことにある。…いや、している方がおかしいのだが。
そして夜になれば――
「警報!警報!!」
「また来やがったぞ『ブンブン爆弾』!」
「今夜はどこに落ちた?」
「どこだっていいよ、俺たちの上に降ってこなきゃ」
『飛行爆弾』による夜間攻撃。
どうやら帝国は狙いを定めず発射しているらしく、司令部や弾薬集積所――帝国空軍の名誉のために言うと、一応それらを狙って発射してはいるのだ――といった重要施設への着弾は皆無。
だが、それは連合国兵士にとってみれば、どこに降ってくるかわからない恐怖の破壊音。
「こっちに来る!?」
「くそっ、退避!退避だ!!退避壕に駆け込め!!」
「畜生!魔導師はどこで油を売ってやがる!!」
「…無理を言わないでいただきたい」
前線からの応援要請に、合州国コリントス魔導師連隊長は溜息を零した。
「いつ飛んでくるかもわからない、しかも発射から着弾までわずかな時間しかない。発見してからだと10分も無いのですぞ?」
帝国空軍の飛行爆弾運用方法が、彼らを苦しませていた。
――距離も近いし、ドードーバード海峡を越える訳でもない。
――そもそも、着弾精度がアレなのだ。最悪友軍陣地に落ちさえしなければよい*1。
そう割り切った彼らは、設定高度を30m(!)と極限まで下げ*2、夜間攻撃と組み合わせることで被発見、被撃墜率を下げることを選択。
「先日も無理に追跡した魔導師が立ち木に激突して重傷を負いました。夜間の低高度飛行の難易度を、諸君はご存じでない」
「陣地上空に張り付けておくのは?」
「昼間の任務、主に着弾観測に影響しますが、それでも宜しいのですか?」
「……」
「なにより、あれは絶望的に魔導師と相性が悪い」
『飛行爆弾』の弾頭は250キロ。
今日の航空爆弾としては軽量の部類になるものの、生身の兵士ともなれば話は別。
防殻術式を扱う魔導師とて、高射砲の20倍以上*3の爆発を防ぎきることは不可能である。
「翼をひっかけて落とす方法は?連合王国がやっていたでしょう?」
「魔導師の飛行速度をお忘れですかな?」
当時、合州国航空魔導師の最高速度は――個人差はあるが――およそ毎時250ノット(約460キロ)。対する飛行爆弾は毎時300~320ノット(約550~600キロ)。
「とても無理ですな。必然、遠距離からの射撃しかない訳ですが…」
「命中率は低いでしょうな」
「飛行高度を思えば、高射機関砲のほうが有効でしょう」
かくして、今日も今日とて寝不足の将軍の悩みは尽きない。
「将軍、兵士たちが騒いでおります!」
「今度は何だ!」
「アイスクリームの補給が滞っております」
「それは由々しき問題だ!道理で最近見かけないわけだ。至急、後方の補給統括に問い合わせろ」
「それが『昨日トラックで出発している。到着を待たれたし』とのことで…」
「…で、そのトラックとやらはどこだ?」
「…どこかで渋滞に捕まっているものと」
「…規律の取れている兵士を選抜し、迎えに行かせろ。奪い合いにでもなったら目も当てられん」
「イエッサー!」
>チャーブルのvictory連呼
史実準拠。と、いうより「確か連呼してたよなあ…」と思ってググってみた結果がこちら。思ってた以上に連呼してて吹いたのはここだけの話