ガールズバンドの子たちに甘やかされる日常【完結】   作:薮椿

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 頭を空っぽにして読めるハーレムモノの小説が好きです。


温泉旅館で甘やかされる

 

 みんなと海で遊んだ日の夜、僕たちは海辺の旅館に宿泊することになった。当初は日帰りの予定だったのだが、一部の子たちがはしゃぎすぎて帰宅時間を大幅に超過、そのため弦巻家が所有している旅館にお邪魔することになったのだ。別にお金持ちをとやかく言うつもりはないが、こういう時のお金持ちちゃんって都合がいいよね……。

 

 そんな訳で、豪華な夕飯を嗜んだ僕たちは各々自室に戻っていた。女の子たちは複数人で1部屋だけど、男の僕だけは1人で1部屋だ。正直なところ、女の子の誰かと一緒の部屋じゃなくて安心している。だって、ガールズバンドのみんなって大なり小なり性に興味津々の子たちばかりだよ? 絶対に寝かせてもらえないよ……。

 

 

「今日全く動いてないのに疲れた。温泉にでも入って癒されよう……」

 

 

 今日は日中ずっとビーチパラソルの下にいたのだが、次から次へと流れてくる女の子に揉みくちゃにされたため疲労が半端ない。リサちゃんや千聖ちゃんのように意図的に僕のスケベ心を弄ってくる子や、モカちゃんや花音ちゃんのようにナチュラルに男心を煽ってくる子など、僕は三者三様の誘惑に耐えていた。もちろんあんな可愛い子たちに言い寄られるのは悪い気はしないけどね。

 

 

 1日の疲れを癒すため、僕は浴衣に着替えて温泉に向かう。

 女の子たちと一緒の旅館なのに1人で温泉ってのも寂しいけど、混浴だとそれはそれで恥ずかしい。二次元の女体なら舐め回すように見られるのに、現実の女体はまともに直視できないんだよね……。生の艶と張りを目の当たりにする想像をするだけでも興奮しちゃうもん。

 

 そんなことを考えながら男湯に入る。

 ラッキーなことに、他のお客さんはいないようで実質貸切だ。海岸部にある旅館だからか、温泉に入りながら海が一望できる。夜だから海がダークに染まって見えるが、それはそれでまた月明かりと相まって風情がある。温泉にまったりと浸かりながら海を眺めるなんて、ニートにとっては優雅すぎて贅沢をしていいのか疑問に思っちゃうよ。

 

 女の子たちとの騒がしい日常も好きだけど、たまには1人でのんびり過ごすのも――――――

 

 

「秋人! 一緒に入りましょう!」

「うわぁあああああああああああああああああああああああああ!?!?」

 

 

 温泉の扉が勢いよく開け放たれる音が聞こえたと思ったら、こころちゃんが笑顔で飛び込んできた。

 ていうか、裸!! 僕の目には綺麗な肌色しか見えないんですけど!? 大切な部分はバスタオルで隠れているけど、逆に言えば大切な部分しか隠れていない。どうして男湯にこころちゃんが乱入してきたかは分からないけど、目の前の現実に目を奪われてそんなことを考えている暇すらなかった。

 

 

「ちょっとこころ! いくら秋人しかいないからって自由すぎるって!」

「むしろ美咲は隠しすぎよ。せっかくの露天風呂なんだから、身も心も開放的になりましょ!」

「心はいいけど身はダメでしょ……。ほら、秋人がこころの身体を見てあらぬ妄想をしてるよ」

「し、してないよ!!」

 

 

 確かに僕は妄想癖があるけど、今この状況だけはこころちゃんたちの登場に驚いてそんなことをしていないと断言できる。できるんだけど、妄想してるって指摘されたことによって桃色の妄想をしてしまいそうだ。よく見たら美咲ちゃんもバスタオル1枚であり、しかもこころちゃんを止めることに意識を集中しているせいか、タオルの端からうっすらと胸の膨らみが―――――あっ、これはダメなやつだ。下半身に血液が溜まってしまう。ダメだダメだ、純情な彼女たちに穢れた目線を送るのは!!

 

 

「男って、疲れていると溜まりやすいって本当だったんだ」

「そりゃ男は性欲に従順な生き物――――って、蘭ちゃん!? いつの間に僕の隣に!?」

「こころたちが入ってくる前からずっといたけど」

「気付かなかった……」

「これも秋人にバレずにベッドに潜り込んでいた成果かもね」

「そんなことを自慢気に言われても……」

 

 

 蘭ちゃんは自分の肩を僕の肩に密着させながら、何の自慢にもなっていないことを誇らしげに語る。

 近い、とにかく近い。しかも温泉で程よく身体が火照っているためか、漂ってくる雰囲気も妖艶で見惚れてしまう。特にお湯にぷかぷか浮いている上乳。意外と大きい部類だってことは薄々思っていたけど、まさかお湯に浮くほどの大きさだったとは……。

 

 

「もうっ、蘭ってば、秋人くんを1人占めしないでよ!」

「ひ、ひまりちゃん!? ちょっ、あ、当たってるんですけど!?」

「こういうのが好きなんでしょ? 部屋に置いてあった薄い本に、こういうシチュエーションのものがあったもん」

「う、ぐ……」

 

 

 ひまりちゃんは僕を蘭ちゃんから奪い取るように抱きしめる。僕の右腕がひまりちゃんの双丘に挟まれ、至極の柔軟性を感じた。

 もはやどうやって僕に気付かれず隣に忍び寄ったのか、そんなことはどうでもよくなっていた。今の僕には女の子に囲まれながら温泉に入っているという興奮と、あまりにも近すぎるみんなの身体に緊張しか覚えていない。

 

 そんなこんなしている間にも、こころちゃんと美咲ちゃんも温泉に入ってこちらに近づいてきた。

 あぁ、耐えられるかな僕の性欲……。

 

 

「別に1人占めしてるつもりはないんだけど……」

「いい? 秋人くんはみんなの秋人なんだから、独占は禁止です」

「そうね、これだけ大きな温泉なんだからみんなで楽しみましょう♪」

「楽しむって……何を?」

「むしろ秋人は私たちと何がしたいのかしら?」

「ここで僕に振るの!?」

 

 

 こころちゃんの予想外の反撃に戸惑う僕。

 そりゃ裸の男と女がいたら、やることは1つしかない。これば僕が性欲の塊だからじゃなくて、裸の男女が向かい合っているこの状況で思い当たる行為と言えば常識的に1つに決まってる。もちろん性欲の『せ』の字も知らないこころちゃんにそんな意図はないだろうけどね。

 

 逆に言えば、蘭ちゃんとひまりちゃん、美咲ちゃんは僕がどんな反応をするのかを楽しそうに見守っている。うん、絶対にエロいことを考えている顔だね……。

 

 すると、またしても温泉の扉が開く音が聞こえてきた。

 

 

「あっ、みんなもう秋人と一緒に入ってる。ズルい」

「相変わらずアキトさんは大人気ですね。まるで光源氏のような性豪でご立派です!」

「そ、それ褒めてないよね……」

 

 

 次に入ってきたのはたえちゃんとイヴちゃんだ。

 2人は共に背が高く、モデル映えする美麗な肢体の持ち主だ。そんな子たちのバスタオル1枚姿なんて、目の保養どころか眩し過ぎて逆に毒になるかもしれない。だからと言っても目を逸らしたとしても、周りには一糸纏わぬ蘭ちゃんやこころちゃんたちがいるため、どこを見渡しても女の子、女の子、女の子、女の子――――――これで興奮しない男はいない。普段からみんなをオカズにしないように精神力を鍛えていなければ、今頃僕の性欲が周りに汚らしく迸っていただろう。

 

 

「…………たえちゃん? そんなに見つめられると恥ずかしいんだけど……」

「ねぇ、私も秋人に抱き着いていい? みんなだけ抱き着いてズルい」

「ズルいって言われても、僕はただ温泉に浸かっているだけだし……」

「既にランさんたちがいるので、私たちの場所はないようですね。だったら――――潜りましょう!」

「ちょっ、ダメだって! 色んな意味でダメだって!!」

「まぁ、大きくなっているところを見られちゃうしね」

「蘭ちゃん、せっかく言葉を濁したのにはっきり言わないでよ……」

 

 

 僕の両隣に蘭ちゃんと美咲ちゃん、後ろにひまりちゃん、前にこころちゃんがいて、両手に花どころか全身に花状態だ。前後左右から女の子の柔らかい部分を押し付けられているためか、お湯で暖まっているというよりも人肌によって暖められている感が強い。僕が感じている熱が女の子から伝わってくるものなのか、それとも温泉からなのか、それとも自分が興奮しているせいないのか、もう何が何だか分からなくなっていた。

 

 それになにより、僕の愚息が雄々しくなっていることが問題だ。これだけ女の子にくっつかれたらこうなってしまうのも仕方ないけど、ここは裸の付き合いも辞さない温泉だ。ちょっとばかり性欲の強いこの子たちにこれを見られたら、どんな辱めを受けるのか想像するだけでも怖い。ただ幸いにもこの温泉のお湯は少し着色されているので、直接この性欲の権化を見られることはなかった。でも蘭ちゃんも言っていた通り、僕の欲求が爆発しそうなのはバレてるんだよね……。

 

 そして、またしても温泉の扉が開く。

 これ以上女の子たちに囲まれたら、もう耐えられる気がしないんだけど……。

 

 

「あなたたち、公序良俗に反する真似はやめなさい。日菜も、あまりハメを外さないように」

「えぇ~せっかく秋人くんと一緒に温泉に入れると思ったのに~」

「紗夜ちゃんと日菜ちゃんか……」

 

 

 紗夜ちゃんはバスタオルを纏った状態で腕を組み、仁王立ち状態で温泉に浸かっている僕たちを見下す。

 そりゃ風紀委員の彼女からしたら、この状況は見るに堪えないよね……。温泉に入っているってことは、もちろんバスタオルなんかは身体に巻いていない訳で、その状態でみんな引っ付き合っている訳で、そうなればもちろん女の子の胸という胸が僕の身体に押し付けられている訳で――――――

 

 

「いくらこの温泉が私たちの貸切だと言っても、ここは公共の施設です。淫らな男女交遊は、我々の尊厳だけでなく学校にすら迷惑がかかりますよ」

「相変わらずお姉ちゃんは堅いな~。ここが混浴だと知って入ったくせに、今更風紀委員ぶられてもねぇ~」

「ひ、日菜!? 余計なことは言わなくてもいいのよ!」

「こ、混浴……?」

 

 

 あれ、僕が入る前に確認した時はここは男湯だった。入口に『男湯』の暖簾がかかっていたから間違いない。

 でも()()混浴になっているらしい。もしかして、いやもしかしなくても……騙された?? 思い返せばこの旅館は弦巻家の系列だから、混浴のシチュエーションが発生するように仕込みを入れることなんて造作もないはずなんだ。

 

 

「フヘヘ、ようやく真実に気付いたみたいですね、秋人さん」

「ま、麻弥ちゃん!? いつの間に僕の後ろに……!? そこにはひまりちゃんがいたはずじゃぁ……」

「秋人さんを驚かせたいって相談したら、快く場所を譲ってくれたんです」

「ホントだ。いつの間にか身体を洗いに行ってる……」

「紗夜さんに怒られる前に湯船から離脱したっぽいですね」

 

 

 いつの間にやらひまりちゃんたちは湯船から出ており、その空いたスペースにたえちゃんやイヴちゃんが陣取っていた。これだけ広い温泉なのに、僕のいる一角にしか人がいないから凄く勿体なく感じちゃうよ……。

 

 

「そういえばさっき言ってた真実って、やっぱり計ったの……?」

「ジブンは大したことはしていませんよ。ただ弦巻さんにこの旅館のメインシステムをちょこっと触らせてもらえることになったので、色々細工をしてしまいました。それを皆さんにお伝えしたらそれはもうノリノリで……♪」

「だからこの時間の露天風呂は男湯だったはずなのに、混浴に切り替わってたのか……」

 

 

 あっさりと事が済んでいるような気もするが、常識的に考えれば犯罪だよねこれ?? いや、経営者が自らシステムを改変するように依頼してたらしいから大丈夫なのか……? 何にせよ、ただ一緒にお風呂に入りたいだけだったら僕の家でいくらでも入れるのに……。それはそれで恥ずかしいけどさ。

 

 

「あたしも秋人くんと一緒に入りたい! お姉ちゃんはどうする? せっかく混浴するチャンスなのにそこで待ちぼうけ?」

「本来なら男女が同じ湯船を共にするのは不純ですけど、服を脱いでここまで来てしまったのなら仕方がありませんね。那須原さん、失礼します」

「えっ、ちょっ……!?」

 

 

 またしても湯船の中で僕を取り囲む包囲網が出来上がる。それもただの包囲網ではなく、女の子の肌で形成された楽園のような空間。たえちゃんは僕の肩に頭を乗せてきているし、イヴちゃんは腕を絡めてくる。それに麻弥ちゃんの隠れ巨乳を背もたれにしている状態で、氷川姉妹にまで寄り添われたら――――今度こそ男が爆発してしまうかもしれない。

 

 

「ゴ、ゴメンみんな! 僕もうそろそろ出るよ!」

「えっ、秋人くん言っちゃうの!?」

「ほ、ほら、さっきからずっと浸かりっぱなしだったし、このままだとのぼせちゃいそうで……。そ、それじゃあね!」

 

 

 僕との入浴を楽しみにしてくれていたみんなには悪いけど、このままだとみんなの純潔を散らしかねない。それを防ぐためには、興奮によって無駄に大きくなっているこの愚息を鎮めるしかない。もちろんここで精を放つ訳にもいかないので、急いで部屋に戻ってこの欲求を発散しよう。もうはち切れそうだよ、性欲も()()もね……。

 

 だが僕が温泉から出ようと扉に手をかけようとした時、無慈悲にも先に扉が開かれた。

 

 

「彩ちゃん、有咲ちゃん……」

「秋人くん……。もうっ、そんなに大きくしちゃって、もしかして期待してたの? ここで……やっちゃう?」

「ち、ちがっ、これはその……」

「秋人お前、腰に巻いてるタオルがはち切れそうだぞ? そこまで溜まってんのなら、私がいくらでも相手にしてやるっていつも言ってるだろ? ほら、早く出せ」

「出すわけないでしょ!? 全部見えちゃうよ!?」

 

 

 彩ちゃんと有咲ちゃんは僕の下半身を見て全てを察したようで、頬を赤くしながら僕のタオルに手をかけようとする。僕は男だけど虚弱なニートだから、バンド練習で体力がついている彼女たちに力で敵うはずがない。つまり、このままではこの2人だけでなく、今温泉にいるみんなに情けなく大きくなったこの愚息を晒してしまう羽目になる。そんな恥辱、絶対に受けたくない!!

 

 そんなタオル攻防戦を繰り広げる中、彩ちゃんと有咲ちゃんに続いて他の子が入ってきた。

 

 

「あこちゃん……。友希那ちゃんに燐子ちゃんも……これはマズい」

「むぅ~秋兄ってば、人の顔を見るなりその顔は失礼じゃん! それより、何をやってるの?」

「見たところ、秋人が女性ばかりの混浴に興奮して、性欲をガチガチに溜めた息子をどう処理しようかと悩んでいたところに市ヶ谷さんと丸山さんと鉢合わせた――――そんなところかしら?」

「まるで見てたかのような的中っぷり……!!」

「あなたが性的に興奮していることくらい、下半身から漂わせる雄の香りですぐに分かるわ。タオル越しでも隠しきれていないもの」

「嘘!?」

 

 

 もしかして先走りが出ちゃってる……?? 自分の下半身が性欲に対して耐性がなく節操もないことは自分自身がよく分かっているけど、この状況で男の匂いを巻き散らすのは相当マズい。ただでさえ性的欲求に従順な子たちに火を点けかねないからだ。でも男性なら分かってもらえると思うけど、性欲を抑えるというのは難易度が高く、並大抵の自制では到底無理な話。こんなところで発散する訳にもいかないし、これってもしかして――――詰み??

 

 友希那ちゃんは顔色や表情を1つも変えず、僕の下半身を凝視しながら話を続ける。

 

 

「その情欲を解消するのであれば、1人でやるのも誰とやるのでも変わらないわ。むしろ部屋に戻る前に精を噴き出してしまったら、旅館の人に申し訳ないと思うの」

「そ、それはそうだけど……」

「あ、あの……秋人さん」

「な、なに燐子ちゃん……」

「友希那さんの言っていることは合理的だと思います。ここにはたくさんの女性がいますし、わざわざ1人でする必要は皆無かと……。それに、秋人さん自身も満足できないと思うんです。これだけたくさんの女体を見た後に1人でするなんて、一時的に快楽は得られても悶々とした気持ちはずっと残ります。せっかく一緒に旅行に来ているのですから、秋人さんに寂しい思いをさせたくないんです。そして――」

「ちょっと待って!? こんなに饒舌だったっけ燐子ちゃん!?」

「りんりんは秋兄のことになると興奮してこうなっちゃうんだよ。それにりんりんが書いてる秋兄の管理方法をまとめたノートなんて、もうダンボール1箱分くらいあるんだから!」

「えぇ……」

「あ、あこちゃん、恥ずかしい……」

 

 

 それにしてはやけに楽しそうだけど、燐子ちゃんの妄想の中で僕はどんな恥辱を味わってるのかな……。興味はあるけどそれを知ったら最後、燐子ちゃんを純粋な目で見られなくなるだろう。

 それ以前に、ここにいる女の子たちの中で僕を純粋な目で見ている子は1人もいない。せめて僕だけはまともでいようと意気込んではいるけど、この今にも天を向きそうな愚息が全てを台無しにしている。なんとかタオルで隠してはいるものの、みんなの視線が集中することでなおのこと興奮が止まらず、もはや隠していることに何の意味があるのかってくらい形が浮き彫りになっていた。

 

 

「秋兄、そんなに大きくしてるってことは触って欲しいの?」

「うえぇっ!? そ、そんなこと……」

「お前もいい加減に観念しろよな。そんなに角度をつけてビンビンにしてるってことは、握ってくださいって言ってるようなもんだろ」

「ちょっ、有咲ちゃん!? あ、危なかった……」

「アイドルの私に触られたら、背徳的でとっても気持ちよくなれると思うんだけど……ダメ?」

「うぐっ……彩ちゃんの提案は嬉しいけど、ダメなものはダメだから……」

 

 

 触って欲しい!! 今すぐにでも触って僕の欲情を解き放ってもらいたい!!

 とは口が裂けても言えず、沸き立つ欲情を溜め込むことしかできない。目の前にこれだけの女の子がいるのにも関わらず我慢してるから、これは燐子ちゃんの言う通り悶々とした夜を過ごすことになりそうだ。

 

 

「ゴメン! やっぱりもうここから出るよ! あとはみんなでごゆっくり!」

 

 

 このままここにいては性欲が溜まるばかりで余計に我慢が辛くなるだけだ。みんなの前で無様な姿を晒すくらいなら、寂しいけど1人で欲求を鎮めた方がまだマシだろう。

 うん、帰ろう。1人で抜いてすぐに寝れば、悶々とした心残りすらも忘れられるはずだ。

 

 

 そう自分に言い聞かせ、温泉と脱衣所を繋ぐ扉に手を賭けたその時だった。

 僕が扉を開けようとしたその直前、不幸にもまた誰かが温泉に入ってきた。

 

 うっすらと影は見えていたけど、全力で逃げるように動き出していた僕の身体はもう自制が効かない。そうなれば温泉に入ってきた人とどうなるかはもうお察しのこと。目の前に肌色の肌が見えた瞬間、僕は足を滑らせてしまい勢いよくその子たちに倒れ込んだ。

 

 

「子猫ちゃんたち、待たせてしまってすまない――――って、うわあっ!?」

「どうしたの薫くん――――わぁっあああっ!?」

 

 

 僕は薫ちゃんとはぐみちゃんの胸に思いっきり飛び込んでしまった。2人共凹凸の少ない身体付きなのだが、こうして直に触れてみるとやっぱり女の子だってことが実感できる。この艶と張りのある肌はまさしく女の子が持つ極上の肉付きだ。

 

 なんて言っている場合ではない。女の子の肌に触れてしまったのもそうだが、最も触れてはいけないところまで触れてしまっている。さっきまで僕の下半身がどうなっていたのか、それだけで想像してもらえるだろう。正面衝突して倒れた反動で、2人の手が僕のあれをタオル越しに触れていた。

 

 

「あっ、くっ……あぁ!!」

「いたた……ん? こ、これって……あ、あきくんの!?」

「こ、この大きさは儚……くはないね……うん、立派だ。凄く立派だ。秋人がここまで成長しているなんて、とっても嬉しいよ……」

「わっ!? 薫くん顔が青くなってるよ!? って、こんなとこで気絶しちゃダメだよ!! かおるく~~~ん!!」

 

 

 薫ちゃんのことはもちろん心配だけど、もっと気が気でないことがある。

 はぐみちゃんと薫ちゃんが動くたびに、僕の身体のとある一点にとてつもない刺激が走ってしまう。

 

 

 

 

 そう。

 

 

 

 

 もう。

 

 

 

 

 ――――――出る!!

 

 

 

 

「そろそろのようね」

「ゆ、友希那ちゃん……」

「フフッ、覚悟しなさい秋人。ここにいる全員が満足するまで、ここから出られないわよ」

「へっ……? ちょっ、うわぁあああああああああああああああああああああああああ!!」

 

 

 その後の記憶はない。

 何かとてつもない快楽を得たことだけは覚えているが、気付いたら自分の部屋の中の布団で寝ており、翌日の朝を迎えていた。

 

 

 夢か、現実か。

 考えたらまた勃ちそうだったので、もう何も考えないようにした。

 




 また入浴回ですが、女の子と家のお風呂に入る回と温泉の回ってのはまた違った楽しみがあるんですよね。まぁ艶めかしい女体が見られる点では変わらないので、私としてはずっと女の子とお風呂に入っているアニメが登場しないかなぁとずっと期待しています()
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