桜色の君とともに   作:如月 蓮

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お待たせしてしまいました!
最近忙しくて、あまり執筆が進まず放置してしまいましたがなんとか書けました。
いよいよ文化祭編突入です‼︎

悠也先輩の誘いで、輝は文化祭のステージイベントに出ることになる輝君。果たしてどうなるのか、お楽しみ下さい‼︎


#10 文化祭 前編

夏も終わりいよいよ秋。秋と言ったら食欲の秋、読書の秋、芸術の秋などいろいろある。また3年生は、受験の後半戦、2年生は部活を3年生の先輩から引き継いだりといろいろあるがそれよりも大きなイベントがある。

 

そう中学最大のイベント、文化祭である。俺、神崎 輝の通う桜ヶ丘中学校の文化祭は、一日目はクラスの出し物と校内の一般公開、二日目は、学校のグラウンドでスポーツフェスがある。

 

 

「文化祭のステージイベント、ですか? 」

 

「うん。輝、去年の文化祭見たから知ってると思うんだけどさ2年生は部活動の出し物とは別にステージイベントに参加できるんだけどもし良かったら出てみないか? 」

俺は、部活の休憩時間中、悠也先輩から文化祭のステージイベントのダンスに出てみないかと誘いを受けていた。

 

「うーん…」

俺は、受け答えに悩んだ。確かに出れるものなら出たい。けど家の店の手伝いを疎かにはしたくない。せっかくの悠也先輩の誘いを断る訳にいかないし…。

 

「少し時間貰ってもいいですか? 」

俺は、すぐには結論が出せず悠也先輩にそう告げた。

 

「わかった。まだ時間あるしあまり焦らなくていいからな」

 

 

 

 

 

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その日の夜、俺は舞、母さん、父さんの3人と一緒に家で夕飯を食べていた。俺は、思い切って文化祭のことを相談してみることにした。

 

「あのさ…母さん」

 

「うん? 何 」

 

「俺、文化祭のステージの出し物でダンスやることになったんだけどさ…」

 

「いいんじゃない? せっかくの文化祭なんだし」

母さんは、ご飯を食べながら俺の話を聞いてくれた。

 

「いいの? 母さん。けど店の手伝いが…」

 

「輝」

 

「何? 」

 

「家のことは気にしないで。輝。せっかくの文化祭なんだし、それに来年は受験生なんだし。喫茶店は、お父さんとあたしがいるんだし、舞もいるから心配しなくていいわ」

 

 

「そうだよ、お兄。それにあたしもお兄のダンスをする所見たいし」

 

「ありがとう」

 

こうして俺は、文化祭のステージイベントに出ることを決めた。父さんも「輝は、やりたいことを思い切りやって大丈夫だ」と言ってくれた。

 

 

 

こうして文化祭の準備が本格的にスタートした。今日の放課後は、文化祭のステージイベントでやるダンスの練習。俺は、悠矢先輩、七海、あと同じクラスの咲沢 沙矢華(さきさわ さやか)さんと同じグループになった。沙矢華さんは、ダンス部に入っており綺麗な黒髪ロングの美人で学年のトップ3に入るくらいだ。勉強もできて歌も上手い、その上性格がいい。

 

俺達は、廊下の邪魔にならない所で練習することにした。梨子のグループも近くで練習していた。

 

「ワン、ツー、スリー、フォー…」と沙矢華さんの掛け声とリズムと踊りに合わせて一回踊った。踊り終わった後、沙矢華さんからアドバイスをいくつか受けた。休憩時間中、俺は沙矢華さんにダンスで上手く踊れない所があり相談した。

 

「なあ、沙矢華さん。あの2人ペアになる所のステップちょっとわからなくてさ、教えて欲しいんだけど」

 

「沙矢華でいいよ、輝くん。あのステップね、待ってて」

沙矢華は、飲んでるお茶のキャップを閉めて、ダンスのステップを親切に教えてくれた。

 

「はい、こんな感じ。この時、腕を真っ直ぐに斜め上にしているとかっこいいよ」

 

「ありがとう。そこ意識してみるよ」

 

「うん。輝くんって何でも一生懸命だね」

沙矢華は、俺にくしゃっとした笑顔を見せて言った。

 

「まぁ…なーなーでやったってつまらないし。へへっ」

沙矢華が俺に笑顔で言ってくれたので俺も笑顔を返した。

 

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次の日の放課後、ダンスの練習を終え、俺は沙矢華と一緒に帰ることになりいろんなことを話しながら一緒に帰っていた。好きな音楽のこととか休みの日は、何やってる? とか、会話がとても弾み俺は、沙矢華と一緒にいてすごく楽しかった。

 

「へー。輝くんって妹いるんだ」

 

「うん。舞って言うんだ。ちょっと口が悪いけど」

 

「アハハ…。口が悪いって。輝くんのことそれだけ心配しているんだよ。きっと。私なんて一人っ子だよ。いいなぁ妹いるなんて」

 

「そうかなぁ? 」

 

「そうだよーww。ところで…、輝くん。桜内さんのこと好きなの? 付き合ってるって本当? 」

 

「はぁ⁈ なにそれ⁈ 誰がそんなこと言ってたの? 」

俺は、沙矢華の突然の言葉に驚いた。俺が梨子と付き合ってる? 誰だ‼︎ そんなこと言いやがった奴は⁈

 

「え? みんな噂してるよ? 違うの? 」

 

「違うって‼︎ 俺は梨子とは付き合ってないよ。ただのガールフレンドだし。第一、俺が梨子を好きでも梨子が好きじゃなきゃ意味ないし」

 

「そうなんだ」

この時、沙矢華は目を瞬きしながら俺を見つめた。

 

その日の夜、俺はご飯を食べ終わった後ベッドで沙矢華に言われたことを考えていた。

 

(そういや、梨子って俺のことどう思ってるんだろう…。考えたことなかったかも。梨子って俺のことどう思ってるんだろう? )

俺は、2年生になって今日までの梨子と過ごしてきた時間を振り返ってみた。

 

(一緒に春にお花見行った時は、あまり嫌そうにしてなかったし旅行の時だって…って何であの夜のこと思い出すんだよ‼︎ バカかよ! 俺は‼︎ )

俺は、思わずあの二日目の夜のことを思い出してしまいそうになりベッドの上で足をジタバタした。

 

 

 

 

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次の日、いつものように登校していると沙矢華が俺の後ろから「輝くん、おはよう」と元気な声で挨拶してきた。沙矢華が「一人なら一緒に学校行こう」と言ってくれたので俺は沙矢華と一緒に登校することにした。

 

 

「沙矢華って前にバスケ部の人と付き合っていなかった? 前に偶然一緒にいるの見かけたんだけど」

 

「あー、いたよ。けどずっと前に別れちゃった。マジで最低なヤツでさ。本当、なんであんなヤツ好きになったんだろ」

 

「そ、そうなんだ…」

俺は、美人な沙矢華の口から「あんなヤツ」という言葉が出てきて驚いた。

 

「でも、いいのか? 俺といて、元彼が見たら…」

 

「いいってば。輝君が気にしなくていいから」

 

「そう? ならいいけど…」

 

俺と沙矢華が二人で喋っているのを二人の後ろから歩いている梨子は偶然見ていた。 梨子は、輝と沙矢華が楽しそうに喋っているのを見て声をかけたくても声をかけることができなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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それからクラス展や文化祭の準備も着々と進んでいきいよいよ文化祭まであと一日になった。ステージイベントのダンスの時に着る衣装も完成し皆、文化祭を楽しみにしていた。

 

ダンスの練習の休憩時間中、俺は廊下で何かを座り込みながら見ている梨子を見かけて気になって声をかけて見ることにした。

 

「梨ー子! 何してんの? 」

 

「あっ。輝君、どうしたの? 」

 

「いや。休憩時間でさ梨子を見かけたから声かけてみたんだ。何見てんの? 楽譜? 」

 

「うん。文化祭でやる曲」

梨子は、しんみりした表情をしていた。

 

「そうなんだ。頑張ってな、梨子。合唱部のステージ発表楽しみにしてるから」

 

「うん。あのさ、輝君。咲沢さんとどういう…関係なの? 」

 

「沙矢華と? あー1年生の時のクラスメートで同じステージイベントに参加するってだけだけど…どうして? 」

 

「うんうん。だったらいいの。文化祭お互いに頑張ろうね」

梨子は、少し難しい表情を浮かべて俺に言った。

 

「輝君。練習始めるよ〜」

沙矢華が、俺に呼びかけてきた。

 

「じゃあ、そろそろ戻らなきゃ」

 

それからそれぞれ、輝はステージイベントのダンスの練習、梨子は合唱部のステージ発表の練習へとそれぞれ戻っていった。

 

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それから文化祭の準備も終わり俺は、久しぶりに梨子と今日は帰り道を共にしていた。学校をでるともう夕方で外は、日が沈みがかっており夕日がとても綺麗だった。

 

「輝君、クラス展誰かと回る予定ある? 」

 

「あー。七海は、別のクラスの女子と回るって言ってたし静矢とも約束してないし特に予定ないよ? 」

 

「じゃあさ…もし良かったら私と回っちゃダメかな?輝君」

 

「いいよ、梨子。俺もその…、梨子と周りたかったし…」

 

「いいの? 」

 

「うん」

 

いよいよ、一年に一度の二日間に渡る文化祭が始まる。この時、俺はこの2日間はきっと忘れられない思い出になるだろうと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 




一応、とりあえずここまでにします。

文化祭編は、次回も続きます。

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