ちなみに主人公の神崎 輝くんは、ガンダムビルドダイバーズのミカミ リク(CV 小林祐介)の声で脳内再生してます‼︎
それでは、第2話です‼︎
どうぞ‼︎
始業式が始まってから数日が過ぎた。輝は、家の喫茶店の手伝いに学校の授業、競技かるた部での部活動と多忙な日々を送っていた。また梨子もピアノスクール、合唱部での部活動、学校の授業など忙しく互いに同じクラスになっても話したりする時間がなかった。けれど変わったことが一つだけある。
「おはよう、輝君」
「おはよう」
こんな風に朝部活の後、廊下ですれ違って挨拶を交わすようになったことだ。
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それから2時間目の授業は、数学だった。輝は前半の30分くらいは、集中していたが後半、ほとんど聞いていなかった。
「じゃあ、神崎。この問題解けるか? 」
「へ⁈ 」
輝は、教科書のページを慌ててパラパラとめくる。どこのページかわからず焦った。
「すいません。どこのページかわからないです」
「教科書の18ページだぞ。お前、授業ちゃんと聞いてろ。テストに出すぞ、ここ」
「すいません」
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「はぁ…」
休み時間、輝が廊下を歩いていた時だった。
「? 」
2人の女子が、輝のもとに駆け足でやってきた。
(あれは…)
輝は、ふと思い返した。クラスが1年生の時同じだったからわかる。
「あ、輝くんだ! 」
「輝くんだ。」
「えーと、1年生の時同じクラスだった、真波ちゃんと美帆ちゃんだよね?」
「そうだよ。久しぶり」
「輝くん、覚えててくれたんだー。」
「たんだー」
「あー。うん、覚えているよ…。」
この2人との会話は、正直疲れる。本当に。
彼女達の名前は、
「俺に何の用? 」
「輝くんにちょっとお願いなんだけどー」
「なんだけどー」
「何? 」
「今日あたし達委員会あるからさ、梨子ちゃんと一緒に帰ってほしいんだー」
「ほしいんだー」
「なんで、俺なの? 」
「輝くん。あのね、 梨子が輝くんと話せなくてすごーく寂しそうなの。だから輝くん、お願い」
真波の方は、手を合わせてお願いしてきた。
「なんで。他の女子とかじゃダメなの? 」
「梨子は、輝くんに会いたがっているの! だからお願い」
「お願い」
「まあ、そこまで言うなら…」
この2人がここまで言うなら仕方ないと輝は、思った。
「やったー。じゃあ、梨子にも言っとくから」
「言っとくからね」
「うん…」
(はぁ…。梨子が俺に会えなくて寂しい、か…。本当にそうなら男として嬉しいな)
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「あのさ、輝君」
「? どうした? 梨子」
「あのさ…。真波ちゃん達から何か言われた? 」
梨子が恥ずかしそうに手をモジモジしながら輝に話しかけてきた。
「あー…。なんか梨子と一緒に帰ってくれないかって言われたよ。俺は、別に構わないよ。静矢と七海も今日は、用事あるって言ってたし」
「本当にいいの? 嫌ならいいのよ。嫌なら」
「嫌じゃないって。いいに決まってるじゃん。俺がそうしたいからさ」
それから輝と梨子は、中学生になって初めて一緒に帰ることになった。 小学校の3年生の頃までは、一緒によく帰っていたのだが久しぶり一緒に帰るとなると緊張してしまい輝は、胸中が穏やかではなかった。
「「…」」
学校を後にして約30分が経った。2人は、全く言葉を交わすことなく帰り道を共にしていた。
(何か話そうかな…。わからない )
そう思った輝は思い切って喋り出した。
「あのさ…。こうやって帰るの久しぶりだな。クラス別になったの4年生の時だったっけ? 」
輝は、この沈黙をなんとかしようとした。
「うん。まさか2年生になって同じクラスになるなんて思ってなかったな」
「はは…。俺も」
「フフッ…」
梨子は、久しぶりに輝と帰れたことが嬉しかったのか優しく微笑んだ。
「あのさ、輝君 」
「何? 梨子」
「輝君の家、今日行っちゃダメかな? 」
せっかくだし、いいよね?
「いいよ、全然。母さんも舞もきっと喜ぶし! 俺も嬉しいよ! 」
それから2人は、輝の家である神崎喫茶へと向かっていった。
「なんか…輝君の家行くの久しぶりだな」
「確かにそう言われるとそうだな」
小学校低学年の頃は、よく梨子が輝の家に遊びに来たり輝が梨子の家に遊びに来たりした。だが小学校4年になってからは、クラス替えでクラスが別々のクラスになり遊ぶことはなくなったのだ。
(カラン、コロン…)
輝は、梨子と一緒にお店の玄関から入った。
「あら。おかえり、輝」
「ただいま、母さん。」
「おじゃまします」
「あら、梨子ちゃ〜ん! 久しぶり〜」
「お久しぶりです。輝君のお母さん」
「梨子ちゃん。相変わらず美人ね」
「いや…それほどでも、あるかな…」
梨子は、輝の母さん言葉に僅かながら困った様子だった。
「…あのさ…母さん、そろそろ部屋行っていいか? 」
お客さん少なからずいるんだから、店に集中してほしい。母さんと梨子と梨子の母さんは、仲がいいから喋り出すとキリがない。
「わかった。あまりうるさくしないでよ」
「わかってる。そういや、舞は? 」
全く、この人は。お店の中で、変なこと言うなよ。
「舞なら友達の家に遊び行ってるわ」
「そっか…」
舞、喜ぶと思ったんだけどな…。
それから輝は、梨子を自分の部屋にいれた。店の方は、お客さんが少ないのでなんとかなりそうだから手伝わなくて大丈夫とのことだった。
「輝君の部屋、久しぶりー」
梨子は、輝の部屋に入ると周りを見渡した。机の本棚には、学校の教科書や参考書が綺麗にしまわれていた。
「輝君の部屋ってもうちょっと散らかってるって思ったのに以外に綺麗にしてるんだ」
「まあ、週一ペースで掃除しているし」
「あ、輝君のベッド久しぶり」
梨子は、輝の部屋のベッドに座って布団に手を触れた。
「うん…」
お願いだからベッドの上に座らないで…。匂いついちゃう。
ベッドに座っている梨子は棚にしまわれているある物に目をつけた。
「ねぇ、それ、小学校のアルバムでしょ? 見ていい? 」
「いいよ。ほら」
輝は、棚からアルバムを出して梨子に渡した。
「ありがとう♫ 」
「俺も隣で見てもいいか? 」
「うん」
2人は、ベッドに座って一緒にアルバムを見始めた。最初に見たページは、小学校1年生の頃の写真だった。
「輝君、今よりも可愛い〜。なんか全然雰囲気違うな〜」
「そう言う梨子も髪型ツインテールだ。可愛い」
「…。可愛い…か…」
梨子は、恥ずかしくて頰を赤らめて下を向いた。
「あ…ごめん…。つい…」
「うんうん、気にしないで」
それから輝と梨子は、どんどんとページをめくっていった。1年生の音楽会や運動会の頃の写真、どれも今見るととても懐かしく感じた。2年生の頃のページには、親子レクでピクニックに行った時の写真があった。
「あ、これって…」
「懐かしいな…。ピクニックに行った時の写真じゃん」
「うん。この時あった事、俺、今でも覚えてる」
「私も。お昼の後、みんなでかくれんぼして遊んだね」
「そうそう。俺は、あっさり見つかっちゃったんだけど梨子だけなぜか見つからなかったんだよな」
「そう…。私どうなるかと思ったんだよ」
「それで夕方になっても見つからないから俺は、心配になって探しに行って…。そしたら梨子は、うーんと離れた場所に隠れてたんだよな。先生方や他の親御さん達にも迷惑かけちゃってめちゃくちゃ怒られたよな」
「でもあの時、輝君が見つけに来てくれて嬉しかった」
「先生に怒られたけどな」
「でも、それもいい思い出」
「そうだな」
それから2人は、アルバムをさらに見ていくと6年生の修学旅行の時の写真があった。けれどそこには、2人が一緒に写っている写真は一枚もなかった。
「俺さ、修学旅行の時に…」
「…」
輝が話そうとした時には、疲れてしまったのか梨子は、輝の肩の隣で寝てしまっていた。
「学校の勉強もして部活もやって、ピアノスクールにも通ってるんだからそりゃ疲れるよな」
無理矢理起こすとかわいそうなので、そのまま寝かせてあげることにした。
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「あれ…俺、寝ちゃったのか」
ベッドから外を見るともう既に辺りは、真っ暗だった。隣では、まだ梨子が寝ている。お互い寝落ちしてしまった見たいだった。あまり帰りが遅いと梨子の母さんが心配するので今日は梨子は家に泊まることになった。幸い梨子の母さんから了承は、得ている。「輝の家にいるなら安心」とのことだった。梨子も夕飯の支度の手伝いをしてくれた。輝も手伝おうとしたが、舞に「梨子姉と私とお母さんだけで充分だから部屋でおとなしくしてて」と言われた。
(仕方ない。今のうちにアレやるか)
輝は、クローゼットの中からまだ作ってないダブルオーダイバーのプラモの箱を取り出した。
(さーて、作ろうと…)
輝が机に座って箱を開けて作り始めた時だった。
「輝君、何してるの? 」
「わっ⁈ 梨子。 どうしたの⁈ 」
梨子が輝の顔を覗きこんできた。髪をうしろで縛ってピンク色のエプロンをつけている。可愛い…。
「ねぇ…。輝君、このエプロン似合うかな…? 」
「え? あーうん…似合ってるんじゃない? 」
輝は、恥ずかしそうな様子で目を泳がせながら言った。
「…本当にそう思ってる? 」
梨子は、少々不満そうな表情を浮かべている。
「思ってるって。すごく可愛いよ」
「〜っ。ありがとう」
それからその日の夕飯は、野菜炒めとほうれん草のおひたしだった。梨子も神崎家の食卓に加わって久々に賑やかな夕食だった。
「おい、舞。 それ俺が取ろうとしたやつ」
「うるさいなぁ、お兄。こういうものは早いもの勝ちだよ」
「フフッ…。仲良いね、2人とも」
(梨子…)
梨子の笑顔を久々に見てなんだか俺は、嬉しかった。
それから今日の夕飯では、学校であった些細なことやちょっとした話をしたりした。
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「美味しかった。ご馳走さま」
「輝〜。 梨子ちゃんに何か言うことな〜い? 」
「え…あぁ…」
梨子は、何食わぬ顔で輝を見ている。輝は、梨子になんてお礼を言おうか悩んだ。舞と母さんもニヤニヤしながら輝を見つめていた。
「梨子。今日は、ありがとう。夕飯一緒に食べれて良かった。あとこの野菜炒め。梨子が作ってくれたんだろ? めちゃくちゃ美味しかった」
「え⁈ あ、ありがとう…嬉しい…」
梨子は、恥ずかしそうに下を向いた。
それから夕飯の片付けを終えた後、輝は部屋に戻った。ダブルオーダイバーの続きを組もうと思ったがやめて置いた。机に座って今日図書館で借りた本を読んでいた。ちなみに梨子は、ベッドの上で布団にくるまったまま図書館で借りた本をずっと黙って読んでいる。輝は梨子の匂いついちゃうか心配だった。机で本を読んでいる最中、輝は梨子の視線を後ろから感じていた。
「あのさ…輝君」
「? 何、梨子?」
輝は、梨子の方を向いた。
「輝君は、なんで競技かるた部に入ろうと思ったの?」
「え?…何でそんなこと聞くの?」
輝は、梨子の突然の質問に驚いた。
「輝君ってサッカーとかバスケでも良さそうなのにわざわざなんでって思って」
「あぁ…きっかけは、部活動見学の時なんだ。その時の先輩達の試合してる姿がカッコよくてさバスケとかサッカーもいいけど先輩達の姿が目に焼き付いてさ俺もいつかあんな風に踊りたいって思ったんだ。だからだよ」
輝は、思わず天井に手を伸ばしてしまった。
「そうなんだ…」
「うん」
「そんな風にキラキラ輝いている輝、久しぶりに見たな」
「輝いている? 俺が? 」
「うん。小学校のの時もそうだけど夢中になって何かをやったり、何かを追いかけている輝、すごくキラキラしている。すごく格好いい…」
「そうかな…」
格好いいって梨子にそう言われたからか、俺は何だか嬉しかった。
「うん…」
(ガチャ…)
輝の母が突然部屋に入って来た。梨子は、ビックリして本を開いたままベッドに置いた。
「あ、輝、梨子ちゃん」
「母さん。入る時、ノックぐらいしてよ」
輝の母は、寝間着を着ていて髪がまだ濡れている。お風呂に入った後だろう。と輝は思った。
「あら、もしかして二人の邪魔しちゃった? 」
「邪魔って…。俺と梨子は、そんな仲じゃないから」
ちゃかしてんのか、全くもう。
「そうですよ。輝君のお母さん」
「そりゃ、そうよね。輝、ヘタレだし。あ、お風呂空いたわよ。どっちか先入ったら? 」
「俺、後でいいから梨子、先入っていいよ」
「うんうん。輝君先でいいよ」
「じゃあ、先に入ろうかな」
輝は、クローゼットから着替えを出して1階のバスルームに向かっていった。
「梨子ちゃん。もしつまらなかったら1階に来ていいわよ。 」
「はい、ありがとうございます」
輝と輝のお母さんが部屋から出て行った。梨子は、もう一度本を読み始ようと思ったその時梨子のスマホの着信音が鳴り出した。
(誰かな?…)
気になって画面を見ると画面には、「お母さん」と表示されておりお母さんからの電話なのがすぐにわかって梨子は、電話に出た。
「もしもし? お母さん? どうしたの?」
「ちょっとね。どうしているかなぁ、と思って」
「元気にしてるよ。ごめんね、今日帰れなくて。明日の朝、帰るから」
梨子は、電話越しから母が自分のことを心配しているのがすぐにわかった。
「うんうん。気にしないで、梨子。輝君と一緒ならお母さん安心だから」
輝の名前を母が言った途端、梨子の頭にふと輝の顔が脳裏に浮かんだ。
「お母さん。ありがとう…」
40分くらいして輝がお風呂から部屋に戻ってきた。
「電話、今お母さんから? 」
「うん」
「そっか。お風呂空いたよ」
「ありがとう」
その夜、1階は舞と輝のお母さんが寝る分のベッドしかないので梨子は入浴を終えた後、輝の部屋で寝ることになった。さすがに床に寝させるのはかわいそうなので布団を1階のベッドから持ってきて輝の部屋に敷いて梨子は、そこで寝ることになった。
この作品は、こんな感じで書いていきます。
あとこの作品のタイトルなんですが君と奏でる
では、また‼︎