街中で半袖で歩く中学生達を見てもう衣替えの季節なんだと最近実家してしまいました。
さて、オリ主の競技かるた部と梨子ちゃんのピアノ設定をようやく使う時が来ました。どうでもいいんだよ‼︎ そんなことと思っている方も多くいるかもしれませんがどうかお付き合いください。
5月が終わり時期は6月です。
どうぞ。
5月も終わり、6月に入った。桜ヶ丘中学は衣替えの時期であり新しいクラスが始まり2ヶ月が過ぎ皆が新しいクラスに慣れてきた頃だ。5月は、いろいろなことがあった。2学年バレーボールクラスマッチでは、準優勝という形で終わったが新しいクラスメートと仲良くなることができた。
5月下旬には、ショッピングセンターで行われる合唱部の発表を見に行った。見終わって帰る途中、梨子と合唱部の部員に見つかって声をかけられて輝が梨子のボーイフレンドだってことが部員の皆に知られてしまった。
そして今日、輝、静矢、七海の3人は、いつものように朝の部活を終えて廊下を歩いてると梨子と梨子の友達の真波と美帆とすれ違った。
「梨子! おはよう」
梨子は、半袖でのブラウスに下はスカート、首元には桜ヶ丘中の赤いリボンを身につけている。梨子の色白肌が見えていてめちゃくちゃ可愛い。
「おはよう! 輝君」
輝が、梨子に挨拶すると七海と静矢、真波と美帆は先に教室に向かっていった。七海達が何故先に行ったのか輝は、わからなかった。それからは2人で喋りながら教室に向かった。
「あー…えと最近、梨子調子どう? ピアノの方とか、部活とか」
何話したらいいか輝は、わからずとりあえず部活のことを聞いてみた。
「うーん…。普段と変わらないかな。輝君は? 」
「競技かるた部、予選大会近いしめちゃくちゃ気合い入ってるよ」
「そうなんだ。応援行ってもいい? 」
「え⁈ あー、構わないけど見てもわからないしつまらないと思うよ…」
輝は、梨子の意外な言葉に驚いてしまった。
「わからなくてもいいよ。輝君が頑張っている所見たい。ダメ…かな? 」
「梨子が行きたいならいいけど、無理するなよ」
「無理しちゃダメ? 」
「いや…その…、他に予定あるならそっち優先した方がいいよっていう意味で…」
「じゃあそうしよっかなぁ」
「え〜」
「フフ…冗談。観に行くね、試合」
「うん…」
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その日の夜、自分の家で梨子は自分の部屋で期末試験に備えての勉強をしていた。
「はぁ…」
勉強が一段落して一息ついていると突然、カバンの中に入っているスマホからメールの着信音にが鳴った。
(あっ…)
カバンからスマホを出して画面を開くとそれは毎年夏に行われるピアノコンクールの運営局からのメールでこう書かれていた。
『桜内梨子様。以前にお伝えしたピアノコンクールの出場登録期限が迫って来ています。お手数をおかけしますが何卒当局まで返事をお伝えしてくれませんでしょうか』
「…」
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次の日の6時間目は、来月末に行われる期末試験に備えてのテスト勉強をする時間だった。輝は、静矢、七海、梨子の3人と一緒にテスト勉強をしていた。
テスト勉強中、輝はどこか困ったような様子をしている梨子を見てきになり声をかけた。
「どうした。梨子? 」
「え? うんうん。何でもないよ」
梨子は、ピアノコンクールについてのことを輝に相談しようと思ったが輝に余計な心配をさせるのをためらってしまった。
「どっかわかんないトコでもあんのか? 」
「大丈夫。気にしないで」
「…そっか」
明らかに何かを悩んでいる様子だったがあまり問い詰めると帰って梨子の気を悪くしてしまうかもしれない、そう思って輝はこれ以上聞かなかった。
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放課後の部活、静矢と七海は職員室に用があるらしく遅れて部活に来る。輝は一人で部室へと続く廊下を歩いていた。 向かっている間、ずっと輝は梨子のことを考えていた。
(梨子…。2人だけで話すこと最近なかったな、今すぐに会いたい。けど梨子だって合唱部のコンクールにピアノコンクールもある。今俺が話しかけて気を散らしたら悪いし全部終わってからにしよう)
そう思い輝は部室に向かって走った。
今日の部活は、6月の全国中学かるた選手権予選大会に備えての練習だった。顧問の桜木先生の指示で1対1の試合をすることになった。桜木先生の指示で試合の組み合わせが発表されると部員達は、バラバラに分断した。
暗記時間が終わり序歌も読み終えた後、最初の一枚が読まれ最初に読まれたのは敵陣にある「かく」の札だった。輝は、勢いよく手を出し相手の陣から見事に抜いた。
その後もお手つきやミスは一回もなく1試合目は大差で勝利を収めた。読み手をしている七海も輝の調子のよさに気づいていた。
「神崎先輩、強いな。 やっぱまだまだ敵わないな…」
試合した一年生の後輩が言った。
「そんなことなかったぞ。今の試合気抜いたら危なかったよ。この調子で頑張っていけば大丈夫だよ」
「ありがとうございます‼︎ 」
その後、6試合くらい続けて試合した。輝は、今日は負けやミスが一回もなかった。部活の終了後、輝は悠矢先輩に声を掛けられた。悠矢先輩は、輝が1年生の時から部活でお世話になってる先輩でいろいろ助けてもらっていた。
「神崎、最近頑張っているな」
「
「無理するなよ」
「はい」
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次の日の放課後、合唱部では梨子が休憩中、練習でピアノを弾いていた。梨子はピアノを弾いている最中、梨子はどこか元気がなさそうだった。
「梨子、どうしたの? 」
「え? なんで? 」
「なんかピアノの音がいつもと違っていつもはキラキラって感じで明るい感じなのに、今日はなんていうか少し暗い感じだった。何かあった? 」
「うんうん、何にもない。疲れちゃってるだけだよ。大丈夫」
梨子は、作り笑顔で笑ってごまかした。
「そっか。でも悩んでる時はいいなよ。力になるから」
「ありがとう」
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次の日の水曜日の休み時間、輝は真波に廊下に呼び出された。
「え? 梨子の様子が変? 」
「うん。 昨日、部活の休憩時間にピアノ弾いてた時も何か元気なさげだったしパート練の時もなーんか元気なかったし。練習に悪影響なかったからよかったけど。輝君、何か知らない? 」
輝は、心当たりは全くない。
「俺、何も聞いてないけど。多分、疲れてるだけなんじゃないか? あいつ、ピアノスクールにも通っているし」
「ならいいんだけどな… 」
「心配なら俺聞いてみるよ。梨子、ちょっとシャイなとこあるからな…。俺から聞いたら話てくれるかもしれないし」
「ありがとう。輝君」
「うん。じゃあ次、移動教室だから行くよ」
そう言って輝は、自分の教室に向かっていった。
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(聞いてみることにはしたものの…どうやって聞く? )
金曜日は部活の後、輝は塾に行っている。塾の講師が教壇で話してる最中、輝は梨子に相談する方法を考えていた。
「28ページの問2の(2)の問題をじゃあ…神崎君、答えてくれますか? 」
「え⁈ あぁ、はい。えっと…」
輝は、梨子のことに気を取られて自分が当てられるなんて思ってもいず慌てて教科書をペラペラとめくる。
「教科書28ページですよ。聞いてましたか? 」
「すいません…。聞いてませんでした…」
やってしまった…と思いながら輝は頭を下げて先生に謝り、席に座った。
「仕方ないですね。別の方に答えてもらいましょう」
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塾が終わり家の喫茶店の玄関から入った。玄関に入るとカウンターの席に普段あまり見ない珍しいお客さんが座っていた。
「ただいまー。 あれ? 梨子のお母さん? 」
梨子のお母さんだった。 どうやらたまたま近くまで来たらしくちょっと寄ったみたいだった。
「輝君、おかえり」
「おかえり、輝」
「ただいま。部屋いくから」
「うん」
輝は、自分の部屋に上がっていった。
「ピアノのコンクール? 」
「うん。
「さあ…輝から何にも聞いてないけど」
上がっていく途中、輝は、お母さんと梨子のお母さんの会話を耳に挟んだ。
「あっ…」
(ピアノのコンクール? 梨子、何にも話してくれなかったけど。まさかそれで悩んでたのか)
輝は、部屋に急いで戻りカバンをベッドに置いてスマホを開きYa◯ooのキーワード検索で「ピアノコンクール 6月」と入力して検索してみた。
(あった。 東京都ピアノコンクール、開催日は6月28日。あれ? この日って…)
輝は、慌てて年間行事予定表を見返した。
「やっぱり‼︎ 競技かるた中学選手権予選大会と一緒の日だ」
(まさか梨子、出ないつもりじゃないよな? )
輝は、喫茶店の方にいそぐ。
「母さん‼︎ 」
「輝。どうしたの? 」
「梨子のお母さんは? 」
「もう帰ったわよ」
「マジか…」
(本当なら梨子のお母さんに伝言で言うのが手っ取り早かったんだけどな…)
輝は、喫茶店を出て2階の自分の部屋に戻り自分の腕時計を見た。。時間は19時頃だ。
(確か梨子は今日、ピアノスクールのはずだ。そろそろ帰る途中だ。何とかすれば会えるかもしれない…。けど今日会って別に無理に言うことでもない。ただ梨子が悩んでるのなら俺が力になってあげねーと…)
「行かなきゃ…」
輝は、急いで階段を下り玄関に向かった。向かう途中、1階にある舞の部屋の扉が開き舞が顔を出してきた。
「お兄、こんな時間にどこ行くの? 」
「えーと、ちょっと大事な用思い出したから。母さんには夕飯前には帰ってくるって言っておいて」
そう言うと輝は、靴を玄関で履き替えて家を飛び出すように出ていった。
「お兄、どうしたんだろう? 」
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(くっそ‼︎ 俺のバカヤロウ‼︎ 梨子の側にずっといておきながら、なんで梨子の悩んでることに気づけなかったんだよ‼︎ くそっ‼︎ )
輝は、そう心の中で叫びながら走って梨子の住んでいるマンションへと向かっていった。
息を切らしながら走ること30分経ち梨子の住むマンションのインターホンの前に着いた。輝は梨子の家の部屋番号を目で追って探した。
(えっと…梨子の部屋は…どこだ…。あった‼︎ 305 )
『ピッ…‼︎ 』
輝は、インターホンを直ぐに押した。すると梨子のお母さんが出た。
「輝君? どうしたの? 」
「あの…。梨子、帰ってきてないですか? 」
輝は、梨子がいないか梨子のお母さんに聞いた。
「
「そう…ですか…」
輝は、肩を落とした。
「大事なことなら伝えておくけど…」
「いえ、大丈夫です。そんなに大事なことじゃないので。夜遅くにお騒がせしました」
「そう…。気をつけて帰って」
「はい…」
仕方ない、明日本人に聞こう、そう思いながら輝は。インターホンを切りマンションを出た時だった。
「あれ? 輝君、 どうしたの? 」
聞き慣れた声が聞こえた。声が聞こえる方向を向くと目の前には、ピアノスクールのカバンを持った梨子がいた。輝は、「話があるからちょっといい? 」と彼女に言うと彼女は、「立ち話も難だから近くの公園行こう」と言ったので2人は小学校の頃遊んだ桜ヶ丘公園に向かいベンチに座って話し合った。
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「そっか…。聞いちゃったか、輝君」
「うん。ごめんな、梨子」
梨子は、落ち込んで肩を落としているようだった。その様子を見て輝は、聞いてはいけないことなんだと悟った。
「小学校6年の時、スランプになってね。夏に出たコンクール、周りの演奏に圧倒されちゃってピアノ弾けずに終わってそれ以来、大舞台で弾くのが怖くなっちゃったんだ」
「そう、だったんだ…」
「コンクールの知らせ来た時はやり直すチャンスだと思ったよ。けど今は私ね、4年も離れてた分、輝のそばにいたい、輝を応援したい。だから今年は出ない。コンクールはまた来年も再来年もあるから」
梨子は、立ち上がって輝に自分の考えを話した。
梨子…。本当にそれでいいのか? お前の本心なのか? それ。もし俺を理由にコンクールを諦めようとしてるのならそれは絶対ダメだ。そう思い輝は、自分の本音を正直に伝えることにした。
「梨子…。ピアノコンクール出て欲しい」
「え…? 何で? 私、試合観に来ちゃダメ? 」
「来て欲しい‼︎ 来て欲しいに決まってるじゃん‼︎ けど俺、梨子が小学校の時からずっとどれだけピアノに真摯に向き合って来たか知ってるんだ。俺のことを応援してくれるのは嬉しい! けど梨子にとってピアノは絶対に譲ることができない大事な物のはずだろ? 自分が大事にしてきたものにちゃんと向き合って欲しい」
輝は、ベンチから立ち上がり少々言葉が力んでしまっていた。
「輝君。私のことそんなにも…」
「当たり前だろ。小学校の時からずっとクラスが別々になってもお前が心折れそうになってもお前の頑張り見てきたんだから」
「輝君…。ありがとう…」
梨子は、輝が自分のことをずっと応援してくれていたことに嬉しくて思わず涙が出て来てしまった。 それを見た輝は、梨子の涙顔を自分の体で隠すように梨子を抱きしめた。
「泣くなよ。梨子は、笑顔が一番なんだから。あとさ、梨子は自分のこと地味って卑下するけど俺はそんなことないと思う。もっと自信持てよ」
「うん…ありがとう輝君。私、自信持てるように頑張るよ」
輝の言葉に勇気付けられたような気がした梨子は、ピアノコンクールへの出場を心の中で決意した。
「うん…」
それから夜の公園、街灯をスポットライトに互いを抱きしめ合う2人の姿が照らされた。
次回は、輝、梨子それぞれの挑戦編です!
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では、また。