逆行したナルトの物語 完結   作:アーク1

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波の国編開始!


『波の国編』波の国へ

ナルト達が第七班として活動するようになってから、それなりの日にちが経過した...

 

ナルトにどれほど規格外の力があったとしても、アカデミーを卒業したばかりの下忍である事に代わりはなく、第七班として、見習いが受けるような任務をこなしていた。

 

この期間ナルトは、任務を終えるとヒナタと日が暮れるまで修行を行い、帰宅すると言うサイクルで生活していた。

 

修行と言っても、基本的にヒナタへの指導がメインになるのだが...

 

流石に木の葉丸に螺旋丸を教えていた時とは違い、上忍になるためにかなり勉強をした今は、普通に言葉で教える事は出来ていた。

 

ましてや、ナルトが行う修行は三忍の一人、自来也に教えられた修行でもある。ヒナタもまた、着実に力を上げていった。

 

それから、さらにしばらく経ったある日、今日の任務の報告の為に火影室に集まる第七班。

 

無事に任務達成の報告をすると...

 

「さて...カカシ隊、第七班の次の任務は...と...ん~、老中様のぼっちゃんの子守りに、隣町までのおつかい...芋掘りの手伝いか...」

 

ヒルゼンが次の任務候補を告げる。

そこに、

 

「おい...もっと歯応えのある任務は無いのか?雑用をするために俺は忍者になった訳じゃ無いんだぞ?」

 

とうとう、サスケの我慢が限界に達した。

 

本来であれば、ここで駄々をこねるのはナルトであるハズなのだが、精神的に大人のナルトがそんなことをするハズもない。

 

サバイバル演習で、ナルトだけが鈴を取れたと言う事実に、それ以来ナルトを意識しているサスケは、これまでの任務のナルトの動きや言動を見て、アカデミーにいた時のナルトとは別人だと答えを出していた。

 

勿論、ナルトの本当の実力まで見抜けていた訳では無いが、それでもナルトにライバル意識を持ち、ナルトを超えなければ、兄を殺せるだけの力も得られない。

 

そう考え、焦りを覚えていたため、雑用ばかりの任務に嫌気がさしていた。

 

(俺は強くならなきゃならないんだ。ナルトよりも、カカシよりも...そしてイタチよりも。)

 

「サスケ。お前はまだ、ぺーぺーの新米だろうが。誰でも初めは簡単な任務から場数を踏んで繰り上がっていくんだ。」

 

イルカが、サスケを嗜める。

 

そんなサスケに...いや第七班の下忍たちに向けて、任務の重要性について説明を始めるヒルゼン。

 

だが、それを聞いてもサスケの焦りは変わらない。

 

「俺は、強くならなきゃならねぇんだ。」

 

いつになく、強い口調で声を張り上げるサスケに、ヒルゼンはため息を一つ付くと、

 

「わかった。お前がそこまで言うのなら、Cランクの任務をやってもらう。...ある人物の護衛だ。」

 

そして、火影室に入室してきた護衛を頼んだ依頼人。

 

「なんだぁ?超ガキばっかじゃねーかよ。」

 

そう言って入ってきた依頼人は、ナルトを見ると、

 

「特に、そこの一番ちっこいアホ面...お前...それ本当に忍者か?」

 

そう言ってバカにする...そう...ナルトにとっては懐かしい人物...タズナであった。

 

「ちょっとナルト。あんな事を言われて腹が立たないの?」

 

サクラはタズナのあまりの言動に、少しだけ腹を立てていた。

 

第七班としてナルトと一緒に任務をこなしていくうちに、サクラのナルトに対する評価はかなり上がっていたのだ。

 

そのナルトがバカにされる様な事を言われた為、サクラは怒っていた。

 

しかし...

 

「別に良いってばよ。見た目がどうかなんて、忍者には関係ないしな。依頼人はあのおっちゃんの方で、俺たちはあくまで仕事を受ける側なんだってばよ。依頼人が任務を託すのに不安を感じるってんなら、それは仕方がないってばよ。」

 

「ほう...」

 

タズナは、ナルトの言いように感心していた。

 

バカにされたことを怒る事もなく、淡々と自分のすべき事を理解している。

それに、自分の力に自信があるからこそ、他人の評価を気にしていないのだと、感じられた。

 

「いや...超すまんかった。お前たちに依頼を頼みたい。」

 

タズナは、ナルトの評価を改めると、依頼内容について説明を始めた。

 

その内容は、まずはタズナを国に送り届け、そこからはタズナが橋を作り終えるまでの間の護衛と言う事だった。

 

移動は翌日と言う事になり、その日は解散となった。

 

「そっか...ナルト君、任務で里の外に行くことになったんだね。私たちはまだ、そんな任務は請け負った事無いよ。」

 

「大丈夫だってばよ。そんなに長い間って訳じゃねぇから。それよりも、ヒナタに渡しておきたいものがあるんだってばよ。俺の手を握ってくれるか?」

 

「え?う...うん。」

 

ナルトの言葉に少し顔を紅くしながら、ナルトの手を握るヒナタ。

 

すると、ヒナタの全身をチャクラの塊が覆った。

 

「ナルト君...これ...」

 

自分の体を覆うチャクラを、驚きながら見つめるヒナタ。

 

「そのチャクラが、ヒナタを守ってくれるってばよ。少しするとその全身を覆ってるチャクラは見えなくなるけど、ヒナタの体の中に宿り続けてる。一月位は持つハズだってばよ。俺がいない間、気を付けてくれってばよ?」

 

「うん...ねぇ...ナルト君。明日、出掛ける前にナルト君の家に行って良いかな?」

 

突然、そう言い出したヒナタ。

 

「え?ああ構わないってばよ?」

 

「じゃあ、約束ね?」

 

そう言って、ヒナタは帰っていった。

 

次の日...

 

「ナルト君。おはよう。」

 

約束通り、ヒナタはナルトの家を訪ねて来た。

 

「ああ、ヒナタ。おはよう。」

 

「あのね?ナルト君...これ作ってきたんだ。昨日のお礼。」

 

そう言って、ヒナタは手作りのお弁当をナルトに差し出した。

 

「食べてくれるかな?」

 

少し上目使いで、自信無さげに聞くヒナタ。

 

「勿論だってばよ。スッゲー嬉しい。ありがとなヒナタ。」 

 

ナルトは本当に嬉しそうにヒナタにお礼を言った。

 

「あ、あのね。ナルト君。もう一つ...あげたいものがあるの...」

 

ヒナタは真っ赤な顔をしながら、ナルトに告げる。

 

「うん?なんだってばよ?」

 

そう言って、ヒナタを見ると...

 

ヒナタが顔を近づけて来て...ナルトにキスをした。

 

「その...行ってらっしゃい。」

 

一瞬、何をされたのか解らなかったナルト...

まさか、この時期のヒナタがこんなに積極的なことをするとは思ってもいなかった。

 

(ハハッ...やられたってばよ...)

 

してやられたナルトだったが、照れながらも嬉しそうに笑うと、

 

「それじゃ...行ってきます!」

 

ヒナタに返事を返して出発した。

 

ちなみに...その日のヒナタは、一日中テンションが上がりっぱなしだったそうな...

今回、逆行したナルトの物語は完結です。他にpixivに幾つか投稿してる作品があるのですが、投稿を希望させるかどうか聞かせて下さい。

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