逆行したナルトの物語 完結   作:アーク1

33 / 102
第二の試験突破

音の襲撃者を撃退したサスケ達...

 

そのサスケ達を見つめる目があった。

 

「うちは...サスケか...なかなかやるじゃないか...」

 

ガイ班のネジが、先程の戦闘に対して評価する。

 

「あの動き...僕とやった時より強くなってる...たった一日で...恐ろしい才能です。」

 

リーは、たった一日で腕を上げたサスケの才能に戦慄していた。

 

「もう一人の女の子も、かなりの強さね...」

「サクラさんです。」「ハイハイ...」

 

「...サクラって子も、かなり強いわね。正直、接近戦じゃ勝てそうにないわ。」

 

テンテンは、同じくの一としてサクラに注目していた。

体術そのものはややテンテンの方に分があるが、攻撃力に差がありすぎた。

 

こちらが何回か攻撃を当てたとしても、サクラを倒すことはできないだろう。

逆にこちらがサクラの攻撃を一度でも食らえば、敗北は必至...

 

「さすがに、ガイ先生のライバルであるカカシ先生が担当しているチームですね。」

 

相変わらず暑苦しいテンションで、サスケ達を称賛するリー。

 

「しかし...うずまきナルトは、戦わなかったな...」

 

ネジが言った。

 

「そうですね。ガイ先生が注意しろと仰っていましたから、見ておきたかったのですが...」

 

 

試験会場に入る前、リーはガイに呼び止められていた。

 

「リー。ちょっと待て。」

 

「どうされました?ガイ先生。」

 

「うむ...さっきのカカシのチームの事で、話しておきたい事があってな...」

 

「と、言いますと?」

 

「うむ...お前が相手をした少年とは別に、もう一人金髪の少年がいただろう。」

 

「はい。確か...うずまきナルト君ですね。」

 

「流石はリー。前以て敵の情報を得ておくとは...」

 

歯を光らせてリーを称賛するガイだったが、すぐに真顔に戻ると、

 

「その、うずまきナルト君の事だが...彼には、気を付けた方がいい...」

 

そう言って、リーに忠告した。

 

「どういう意味でしょうか...」

 

ガイの真意を図りかねるリーは、率直に尋ねる。

 

「さっき、俺は彼らの後ろに移動して、彼らを驚かせただろう?」

 

「はい。相変わらず神業のような抜き足でした。僕では、どうやって移動したのかもわかりませんでした。流石はガイ先生です。」

 

ガイの動きを思い返して称賛するリー。

 

「そう誉めるな...ハッハッハ...っと時間がないから、本題に入ろう。俺のスピードは、上忍クラスでもそうそう見切れない。もちろん下忍ではお前はおろか、白眼を持つネジでも、まだ見切れるスピードではない。それはわかるな?」

 

「はい。」

 

「さっき...俺は、それなりに本気で動いた。彼らを驚かせようとしてな...しかし...あの金髪の子...ナルト君だけは、最初から俺の動きを目で追っていた...」

 

ガイの言葉に、驚くリー。

 

「ま、まさか...ガイ先生の動きを把握していた...と?」

 

「間違いない。俺が彼らの後ろをとった時、俺は彼と目が合った...もしかすると、彼は相当の実力を持つかもしれん...注意しろ。リー。」

 

「了解しました。」

 

ガイの忠告に素直に頷くリー。

 

「そろそろ時間だな。この忠告をネジ達にも伝えておいてくれ。」

 

「はい。ガイ先生。ありがとうございます。」

 

第二の試験が始まった時、リーはガイとのやり取りをネジ達に伝えた。

 

実演混じりに...

 

 

その実演に引きながらも、ガイの動きを追えたと言うナルトに興味を持ったネジ達は、第七班と音の忍達の戦いを偶然見つけ、観察していたのだった。

 

「ガイ先生の言うことを疑う気は無いが...あのうずまきナルト...リーは、どう思う?」

 

「戦っているところを見てみないと何とも言えませんが、ガイ先生が警戒するようにわざわざ伝えに来たんですから、強いのでしょう...」

 

リーは、ガイの言ったことを疑うという事をしない。

 

「お前に聞いた俺がバカだったよ...」

 

それを思い出したネジは、呆れるように嘆息した。

 

「まあ、ナルト君はともかく他の二人も侮れない強さなのは確かね...。この試験の目的は彼らと戦う事じゃないんだし、出きるだけ彼らと戦うのは避けた方が無難だわ。」

 

テンテンの提案に頷く二人...

 

ネジ達は、その場を後にした。

 

一方もう一組、その戦いを見ていたチームがいた。

 

シカマル達のチームである。

 

その戦い...シカマル達は手を出せないでいた。

明らかに戦闘レベルが自分達よりも高い...

 

もちろん、やり方によっては勝ち目が無いわけでは無いが、少なくとも正面から戦っては勝機は無さそうだった。

 

そんな折り、シカマルは、突然辺りを支配するほど強大なチャクラを感じた。

 

いのは、サスケの戦いに夢中...チョウジも気付いている様子は無かったが、シカマルは気付いた。

 

(あれは...ナルトか?これが尾獣の力か...とんでもねぇな...ありゃ、俺の影真似じゃ一秒も押さえられねぇ...)

 

戦いは、サスケ達の勝利だった。

 

(ナルトは参戦せず...か...サスケもサクラもかなり強ぇ...こりゃあ、さっさと退散しといた方が良いな...)

 

シカマルは、方針を決めるといの達を説得し、すぐにその場を離れた...

 

そして、音の忍達を撃退したナルト達は...

 

「二人とも、大丈夫か?」

 

「ああ、問題ない。」

「私も、大丈夫よ?」

 

ナルトの質問に、異常が無い事を伝える二人。

 

「そうか。でも、昨日から二人は見張りをやってくれてたんだろ?取り敢えず、しばらく俺が見張りをやっておくから、休んで来るってばよ。」

 

「必要ない。このまま中央の塔を目指す方が良いだろう。」

 

「そうね。巻物は二種類...と予備も手に入ったんだし、さっさとゴールしちゃいましょ?」

 

二人の提案を、ナルトは拒否する。

 

「いや、多分中央の塔付近には、他の班の待ち伏せが待ってるってばよ。」

 

「え?」

 

サクラが思わず聞き返す。

 

「この試験...クリアの条件は巻物を二種類手に入れて中央の塔で開くこと...つまり、中央の塔に入ろうとする班は、既に巻物を二種類手に入れてるやつらって事になるってばよ。」

 

「そうか...やみくもに他のチームを襲撃しても、そのチームが運良く別の種類の巻物を所持してるとは限らない。でもゴールに向かうチームは両方持っているわけだから...」

 

ナルトの言わんとしたことをすぐに理解するサクラ。

 

「そいつらを狙えば、必ず二種類手に入るって訳か...」

 

サスケがサクラの言葉を引き継ぐ。

 

「後は、巻物を失っているやつらが、一発逆転を狙って...とかな。どっちにしても、ゴール付近では戦闘があると思った方が良いってばよ。だから今の内に休憩して、万全の状態にしておくんだ。その間は、俺が見張りをしておくってばよ。」

 

ナルトの話に納得したサスケとサクラは、仕方なく休むことにした。

 

それから数時間後、それなりに回復したサスケ達は移動を開始した。

 

そして、中央の塔付近...そこで案の定待ち伏せを受ける。

 

その相手は、最初に襲撃してきた雨隠れの忍のいるチームだった。

 

雨隠れの忍達は幻術を巧みに使い、ナルト達を消耗させようと試みる。

 

だが、サスケの写輪眼に看破され、あっさりと倒されてしまう。

 

その後、特に何事もなく中央の塔に辿り着くナルト達。

 

「ふう...初日の音忍みたいなのが、また出てこなくて良かったわ...」

 

ホッと一息つくサクラ。

 

三人は、指定された場所に向かうと、巻物を開く。

 

巻物には口寄せの術式が施されていた。

 

すぐに巻物を放るサスケとサクラ。

 

口寄せにより呼び出されたのは、イルカであった。

 

イルカは、第二の試験合格と、中忍の心構えを三人に説く。

 

イルカは、火影からそれを受験者に伝える伝令役であったのだ。

 

(ナルト...もうすぐお前とはお別れなんだな...)

 

だが、イルカは知っている。もうすぐナルトが里を抜ける事を...

 

ナルトは里の大人の中で唯一...イルカにだけは伝えていた。

 

自分が出した答えを...自分の居場所を作る...その為にこの里を出ていくと言うことを...

 

「ナルト...俺は、お前の答えを否定しない。例え、それが木の葉と敵対する道だったとしても...俺は、お前を応援するよ。」

 

イルカは、その時に自分の思いをナルトに伝えた。

 

そして、もしナルトが木の葉の敵となるならば、その時は自分も木の葉の忍として、ナルトと全力で戦うと誓った。

 

最後にナルトは、ありがとうと言って手を差し出した。

 

イルカは、泣きながらその手を掴んだ。

 

(ナルト...お前の道はお前の物だ...俺がとやかく言う事じゃない...でも今は...せめてお前を近くで見守らせてくれ。)

 

そのために、イルカは、伝令役を引き受けたのだ。

 

イルカは、三人を改めて見回すと、

 

「三人とも...改めて、第二の試験突破おめでとう。」

 

そう言って三人を祝福した。

今回、逆行したナルトの物語は完結です。他にpixivに幾つか投稿してる作品があるのですが、投稿を希望させるかどうか聞かせて下さい。

  • 希望する
  • 希望しない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。