逆行したナルトの物語 完結   作:アーク1

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人柱力会議

イタチを助け、その協力を取り付けることに成功したナルト...

 

そのナルトは、自来也の待つ宿屋へと向かっていた...

 

「ハァ...気が重いってばよ...」

 

ナルトは、渋い顔をしていた...

 

『イタチを助けられた割りには、随分と憂鬱そうだな?ナルト...』

 

九喇嘛が問いかける。

 

「そりゃあ...な...なにしろ宿にはサスケがいるだろ?イタチを助けるのに必要だったとしても、それをサスケに言うわけにもいかねぇしなぁ...絶対突っかかって来るってばよ...アイツ...」

 

『ああ...それはそうだな...なにしろ自分の仇を、他のヤツに奪われた格好だからな...恨まれるな...そりゃあ...』

 

九喇嘛が肯定する。

 

「だろ?ああ...行きたくねぇってばよ...」

 

そんなことを言いつつも、宿が見えてくる。

 

「おう...ナルト。戻ったかのぉ...」

 

自来也がナルトを出迎える。

 

「あれ?エロ仙人だけか?サスケはどうしたんだってばよ?サスケならどんだけボロボロでも、俺に突っかかって来ると思って覚悟してたのに...」

 

ナルトが疑問を口にする。

 

「ああ...サスケのやつなら...ほれ...そこにいるのぉ...」

 

自来也がある方向を指差す。

 

その方向に顔を向けると...

 

「こ、こら...暴れるな...サスケ。傷口が開いてしまうぞ!」

 

「~~~~~~~~~~~~~~。」

 

ガイに見事に袈裟固めをかけられて動きを封じられたサスケがいた。

 

その強靭な腕に口元を塞がれ声さえ出せないサスケ...

心なしか、顔色が悪くなって来ているように見える。

 

「あれ?ゲキマユ先生?(そう言えば、あの時ゲキマユ先生がエロ仙人を敵と勘違いして攻撃するって事があったってばよ...)」

 

「ああ...ガイのヤツは、サスケを追って来たんだそうだ。その過程で何を勘違いしたのか、サスケを背負ったワシを敵と勘違いして攻撃してきてのぉ...罰としてサスケを拘束するように命じた...」

 

自来也に真相を聞いたナルト。

 

「おお...ナルト!心配したぞ。しかしまさか...あの『うちはイタチ』を仕留めるとはなぁ...」

 

((空気を読め!!!))

 

ナルトと自来也の心の声が一つになった。

 

だが、当のサスケから何の反応もない...

 

不思議に思い、サスケに注目すると...

 

「............」

 

顔を赤紫にして泡を吹き気を失っていた。

 

「げ、ゲキマユ先生...絞めすぎだってばよ...サスケが...」

 

「ガイ!腕を離せ...サスケが死んじまう...」

 

「おっと...これはイカン。」

 

慌てて腕を離すガイ。

 

「勘弁してくれってばよ...ゲキマユ先生...」

 

「いやぁ...スマンスマン。ワッハッハッハッハ...」

 

「「笑ってごまかすな!!!」」

 

その後...気を失ったサスケを(物凄く不安だが)ガイに任せ、木の葉に帰るように指示した自来也。

 

ガイは(重症の)サスケを背負いながら猛スピードで、木の葉へと爆走していった...

 

(し...死ぬなよ...サスケ...)

 

その姿を見て静かに瞑目するナルトであった...

 

その夜...

 

ナルトは、自室にて休んでいた...

少なくとも、第三者が見ればそう見えるだろう...

 

しかし、実際には精神世界...尾獣空間にて他の人柱力とコンタクトを取っていた。

 

そして、現在生存している人柱力達が集った。

 

「みんな...久しぶりだってばよ...」

 

ナルトが里抜けを宣言した次の日...

死の森へと住む場所を移したナルトは、そこで一度、今のように人柱力を集めて、話をしていた。

 

自分の目的である自分達のような人柱力や、同じように迫害を受けてきた者達を受け入れる居場所を作ること...そして、それに同調するかどうか...

 

次に集まるときまでに、決めてほしいと告げて、この時は解散となった。

 

この時、ヤグラとハン...既に亡くなっていた二人もいたのだが、ナルトの目的を聞き、既に生を終えた自分たちは、ここに残るべきではないと、自らの相棒である尾獣の未来をナルトに託し、あの世へと旅立っていった。

 

 

「はっつぁん。今回もビーのおっちゃんは不参加か?」

 

集まった人柱力達...その中で唯一、キラー・ビーだけはいなかった...

 

前回の集まりにおいては、牛鬼が敢えてビーを参加させなかった。

 

ナルトの目的を察していた牛鬼は、ビーがそれに賛成することは無いだろう...そう考えていた...それどころか、ナルトの目的を知ったビーは、それを邪魔する可能性すらあったのだ...

 

なにしろ...

 

「ビーのヤツは、あれで雷影を慕っているからな...お前の目的は雷影にとって脅威になりかねんから...な...」

 

牛鬼が事情を説明する。

 

「そっか...」

 

「一応...お前がどうしてもって言うから未来での事と今のお前の目的は軽く話した...ここに来ないのはビーなりの配慮なのさ...お前達に協力は出来ないが、計画を聞かない事で、雷影への報告もしないってな...」

 

「やっぱり、ビーのおっちゃんだな...そういうところ...良い人過ぎるってばよ...」

 

ナルトは苦笑しながら、一人ごちた。

 

「ナルト...そろそろ本題に入ろう...」

 

そんな二人のやり取りに、我愛羅が割って入った。

 

「そうッス...あっしも暇じゃ無いッスから、ちゃっちゃと始めましょう。ナルトさん。」

 

フウも後に続く。

 

「わかった。じゃあ、第二回人柱力会議を始めるってばよ。」

 

ナルトの号令で、会議は始まった。

 

「議題はわかってると思うけど、俺の新しい里作りに参加してくれるかどうかだ。」

 

「俺は既に参加を決めている。それからテマリとカンクロウに話はさせてもらった...構わないのだろ?」

 

我愛羅が最初に話し始める。

 

「ああ。お前達が信用できるヤツなら話しても良いってばよ。ただし、合流した時に探らせて貰うけどな...俺の九尾チャクラモードは人の悪意を感じとることが出来るから...」

 

誰でも信用する...今のナルトは、そんな事は出来なかった...

 

あくまでも、第一にはヒナタを守ること...その為なら全てを疑うつもりで始めなければならない...

 

ナルトの言葉に頷く一同。

 

「さて、続きだが...テマリが俺に同行することになった。」

 

「カンクロウは?」

 

「カンクロウは...里に残ることを選んだ...長兄として、不甲斐なさを感じたのだそうだ...アイツは風影になって里を変えると言っていた...」

 

「そっか...もし本当に里が変わったら、上手く交流出来るといいな...」

 

「ああ。その時の交渉役は俺に任せてもらおう。」

 

我愛羅は、柔らかく笑った...

信用できる人がいる...それは我愛羅にとって何よりも嬉しい事だった...

 

「ユギトはどうする?」

 

「私も協力させてもらう...お前達とは違って、里のために...だがな...又旅から話は聞いている。今後、私を狙って暁が里を襲うと...私はその時、暁に敗北して又旅を抜かれたのだそうだ...里を守るためにも、私は里にいない方が良いのかもしれない...そう考えた。」

 

「.........。」

 

「それに、私たちが集まっていれば互いにフォローし合える...暁のような組織にも対抗出来るだろう?」

 

「そうだな。」

 

ユギトは、里の者達に慕われていた...

その生き様は、どこか前世のナルトに似ている。

 

幼少期...迫害を受けながらも諦めずに努力し、尾獣をコントロール出来るようになった。

 

そんなユギトを里の者たちも、いつしか認めるようになっていた...

 

ユギトにとって、自分のせいで里が危険にさらされるのは我慢できないのだろう。

 

「ワシも協力しよう...」

 

老紫が口を開く。老紫は、孫悟空との会話を通して、いかに自分の視野が狭かったかを痛感した...

 

孫悟空を変えたナルトに興味を持ち、ナルトに協力することを決めた。

 

「俺も協力を決めた。ただし、ホタルも着いてくるがな。」

 

ウタカタは、未来の自分の姿...そして最後を見た。

そして思った...ホタルと共に...もっと生きたかった...と。

 

その思いが、ナルトに協力する決定的な決め手となった。

 

「あっしも協力するッス...あっしは里長のシブキ様に相談したんッスけど、結局あっしを守れなかった事を悔やんで、あっしをナルトさんに預けることにしたそうッス...ただし、ナルトさんの里が軌道に乗ったら同盟を組んでほしいそうッス。」

 

ハイテンションにフウが言った。

 

「そうだな...俺たちが集った里は、戦力において他に並ぶことの無い巨大な里になるだろう...俺たちの力を悪用する気がないんなら、もちろん同盟を組むのはこちらからお願いしたいってばよ。」

 

ナルトが答える。

 

「当たり前ッス。シブキ様は『人と人が繋がれば、この世に争いは無くなる』っていつも言ってる人ッスから。」

 

フウが自信を持って答えた。

 

頷くナルトは、集まった人柱力たちを見渡した...

 

そして、

 

「よし...ビーのおっちゃんを除いて、現在生存している人柱力は、皆俺に協力してくれるって事でいいな?」

 

改めて確認する。

 

一同は、強く頷くのだった。

今回、逆行したナルトの物語は完結です。他にpixivに幾つか投稿してる作品があるのですが、投稿を希望させるかどうか聞かせて下さい。

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