不快に思われたらほんとすみません。
18階層の天井のクリスタルが割れ黒いゴライアスが降りてきた。周りの冒険者はあまりのイレギュラーに固まる。ユウは舌打ちをして気絶しているモルドと神威を漏らした馬鹿を回収してベル達と合流する。
「はい注目。完全にこれイレギュラーだわ。チラッと見てきたけど18階層の出入口は土砂で塞がってたわ。おそらくあのゴライアスを倒さないとここから出さないわよっ☆って感じでダンジョンさんが言ってんなこりゃ。んでセーフティエリアなのにモンスターもわんさか出てるわけですがどうする?」
「私とユウさん、アンドロメダでなければあのゴライアスを釘付けにはできないでしょう。ロキファミリアもそこで気絶している者の騒ぎの間に上に行ってしまいましたし」
ユウは頷きベルに問う。
「ベル。お前らはどうする?参加するなら指示を俺がする。ここにいる全員が発展途上だ。こんなとこで死ぬのはもったいねぇ。」
「もちろん僕は戦うよ?なんたって兄ちゃんが一緒なんだ!負けるわけないもん!あ、でもヴェルフ達が。」
「リリは後ろで物資支援やけが人にポーションぶっかけておきます。」
「俺も意地と仲間を天秤にかけるのはもうやめた。ユウとベルが行くってんなら俺の持てる全ての力を使ってやる。」
ベルの周りには本当に良いやつが揃ったな。桜花、ミコっちゃん、ちーちゃんも同じ意見のようだ。
「わかった。まず俺とリューさんとアスフィで黒いゴライアスがどんなもんか測ってくるからベルパーティと桜花パーティは周りの雑魚を間引いといてくれ。アスフィはボールスのオッさんに俺の事伝えて手伝わないなら同じことをもっとエグくすんぞって言ってきて。リューさん。おそらく俺らが一番危険ですが料理の弟子としてとことんついてきてもらいますよ?それじゃ次の指示まで各自行動!」
アスフィは空を飛んでボールスのオッさんのとこに行ったみたいだ。今度あの靴貰おう。ベル達も周りのミノたんとかアルミラージとかを倒しにいく。
俺とリューさんは真っ直ぐにゴライアスに向かう。
首の骨をコキっと鳴らしながら日本にいた時に読んでいた某漫画の巨人殺しの技を使ってみようと思う。そううなじを抉る!!
どーせ回復されるんだし試すくらい良いよね?とくだらないことを考えながら攻撃しようとすると想定外のことが起こる。
「ユウお兄ちゃん!!どうなってるんですかこれ!?」
あるぅぇぇぇぇぇ!???レフィーヤ!?なんでレフィーヤがいるのぉぉぉ!?
「な、なんでレフィーヤが!?お前ら先に地上戻ったんじゃないのか!?」
「お兄ちゃんとベルと帰ろうとしたら2人共急いでどこかに行ったから探してたら・・・」
まさかのロキファミリアのファイナルウエポン千の妖精が緊急参戦だとぉ!?やべぇ。原作意味ねえよ!!
「そうか。妹よ、よく聞け。あいつを俺ら倒す。入り口の土砂のける。地上帰る。オッケー?」
コクコクと頷いているレフィーヤマジ天使。この世界にきてベルとレフィーヤが弟と妹になってもう満足した。黒いゴライアスなんて怖くないっ←死亡フラグ
後方支援最強のレフィーヤがいるのは戦況が随分楽になる。レフィーヤがいることをリュー、アスフィ、ボールスに伝え、前衛は任せてもらう。
ゆったりと歩いて距離を詰める。ゴライアスが気づいて咆哮を打ってくる。その瞬間縮地を使い後ろにいく。そのまま冒険者になり上がっている身体能力を使いゴライアスの身体を駆け上がる。うなじまで行くとリヴァ◯兵長の抉り方を真似てみる。
命のやり取りをしている筈なのにまったくブレない馬鹿がここにいた。
「ゴ、ゴァァァァァァ!!!」
まさかの大ダメージにやった本人もびっくりしてしまう。それはそうだろう。うなじが尋常じゃないほど抉れ、首の骨まで見えていた。煙を上げて修復しているようだったがそれを見たリューさんはすぐに近づいてきた。
「素晴らしい動きですね。正直目で追えませんでした。ですがあれは間違いなく自己修復してますね。」
「まぁあれ強化種っぽいですしね。力特化のちょっとした咆哮のあるレベル5の中位くらいのポテンシャルじゃないっすかね?首切り落としたら死ぬのか試してみますわ。それもダメなら魔石が見えるまであの胸掻っ捌いてレフィーヤかベルの高火力魔法ぶち込んで貰うしかないっすね。」
2人の見解をアスフィに教え、ボールスとベル、レフィーヤに伝えてもらう。
「野郎どもぉぉぉ!!愛狂兄貴が首を切り落とす!!あいつぁ強化種だ!自己修復もあるらしいから迂闊に近づくんじゃねぇぞ!!俺らは雑魚を間引くぞ!!」
ベルとレフィーヤにも作戦が伝えられる。だがレフィーヤはユウがレベル2としか聞いていないのでかなり心配している。
「レフィーヤさん。大丈夫だよ!兄ちゃんは誰にも何にも負けないから。それよりも僕達は兄ちゃんに頼られたんだ。絶対にやるよ!」
「そ、うですね。ユウお兄ちゃんですもんね。さっきの動きもまるで見えませんでしたし。妹として恥ずかしいことはできません!!胸を張ってお兄ちゃんと話をするんですっ!」
ベルは尊敬し、大好きな兄に頼られたのを誇りに。レフィーヤは最初あんなに失礼な事を言ったのに笑って許してくれて遠征で落ち込んでいた心を温めてくれた大好きなあたらしくできた兄の為にいつも以上に張り切って魔力を循環させていく。
リューが木刀でゴライアスを強打していき意識を引きつけてくれているため、ユウは魔力で身体を覆い魔法を行使する時間ができる。
エンチャントはすぐにできるが雷を形にするのは練習もあまりしてないせいかイメージしてゆっくり作って行かなければならない。
「纏え 雷」
雷を纏い刀に帯電させていく。そこから刀の先に雷を刀状のまま伸ばしていく。
バチバチと音がする中形が定まる。髪が逆立ち周りに雷が纏いつく。その姿を見た冒険者が思わず雷神と呟く。その場からユウは消え気づいたらゴライアスの頭が地面に落ちていた。
ズゥンという音と共に冒険者は気づく。あのゴライアスの頭が切り落とされたのだ。リューも意識を戻し、だが浮かれず未だに警戒を続ける。
「ユウさん。どうですか?」
「おそらく復活するでしょう。身体がまだ倒れてません。めんどくせぇ相手ですね。ボールスのオッサン!!身体も倒れねぇし多分復活する!俺も大技使っちまったからあんまり動けねぇ!周りの雑魚は頼むぞ!」
「任せろ愛狂兄貴!テメェら聞いたな!?レベル2のあいつとあいつの弟と妹?も気合い入れてんだ!こちとら何年も前から冒険者やってんだから若ぇのに負けてらんねーぞ!!」
おおおおおおおおお!!という声と共に士気が高まる。あの辺はボールスのオッサン流石だなと思う。
「ゴァァァァァァァ!!ゴァァァァァァ!!!」
うーむ。奴さんかなり怒ってるな。つか頭落とされて復活ってどーなってんだほんとに。
あーやだやだめんどくさいと思いつつもユウはぶっちゃけあまり余力はない。はっきり言ってしまえばベートが遠征に行ってからというもの遊んでダンジョンに潜らず魔法の研鑽をしてないのに全力の魔法を使ったせいで今までで一番疲れていた。
自業自得にも程がある。しかし弟と妹の前で弱った姿など見せられぬとばかりに虚勢を張り続ける。
ゴライアスが動き出す。ユウには敵わないと思ったのかリューの攻撃を無視しながら間引いている他の冒険者に咆哮やパンチを始めた。
流石にマズイと思ったユウはゴライアスに攻撃を始める。
刀神乱舞もあるので斬る分には問題ない。アキレス腱を両脚抉り、膝裏の靭帯にあたる部分を斬る。流石のゴライアスも足が動かなくなり倒れる。
その隙に雷で大きな槍を作ろうとする。しかしゴライアスのポテンシャル、執念を見誤る。ゴライアスは四つん這いの状態から修復中の状態で足を踏み出しベルとレフィーヤがいる崖に右腕を殴りつける。
その姿がスローモーションに見えた。ベルとレフィーヤが驚き固まっている姿が嫌という程見える。このまま指を咥えて見ているだけか?最愛の弟妹が危機に瀕しているんだぞ?兄の矜持をここ以外でどこで魅せる!!
背中が熱くなり魔法の威力が上がったのか身体の周りの雷がバリバリバリと音を鳴らす。
一瞬でベルとレフィーヤの前に行きゴライアスの右拳を身体全体で受け止める。
ガリガリガリと地面を足で削るが弟妹のところまではこの拳を届かせないとゴライアスの拳を受けきる。ゴライアスの拳は纏っていた雷のせいでボロボロになり煙が上がっている。
ユウはそのまま倒れた。糸が切れた人形のように。
「きゃぁぁぁぁぁ!!お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」
レフィーヤが泣きながらユウの側にいく。ベルはそのシーンを呆然と見ていた。なんで?なんで?なんで?この言葉が頭の中をぐるぐる回る。レフィーヤを掴んで縮地で逃げれば助かった。兄ちゃんが庇わなくて済んだ。そんな後悔ばかりが頭を駆け巡る。
「ベル!!!千の妖精!!!しっかりしなさい!!ユウが貴方達を助けたのは泣かせる為ですか!?あのゴライアスを倒す最終手段として信頼しているからでしょう!!後悔は後でしなさい!今はやるべき事をしなさい!!」
アスフィがベルとレフィーヤの頬を引っ叩き正気に戻す。握り締めた拳から血が流れつつもゴライアスを2人は見据える。
「そーそー。その顔だよ。流石俺の最愛の弟と妹。身体中が痛いけどこれ魔法の威力の反動だわ。倒れたのは電圧高すぎて意識飛んだだけ。ゴライアスさんのパンチは1ミリも俺の耐久突破してないから安心しな。でも反動で動けそうに無いからあとは2人に任せたよ?」
ケロッとしているユウを見てベルとレフィーヤはその場で飛び上がる。良かったよーと言いながら頭を撫でられ任されたことに気合いを入れる。
「「お兄ちゃん!行ってきます!」」
2人は並行詠唱しながら飛び出していった。レフィーヤって並行詠唱できたっけ?と思いつつ大きくなった2人の背中を見て嬉しく思う。もう大丈夫だなと思っているとアスフィがジッと見てくる。
「お兄ちゃんも大変ね。ユウ。貴方今意識保つのに精一杯でしょう?何が耐久突破できてないよ。ユウは攻撃ほとんど避けるんだから耐久紙くらい薄いでしょう。まったく。弟と妹にカッコつけたいからって意識取り戻すとか意味わかりませんよ。」
「あちゃーアスフィにはやっぱバレてたか。ぶっちゃけ死ぬほど痛い。身体動かねぇ。アスフィ俺のリュックヘルメスが持ってるからその中にハイポーションとエリクサー入ってるから取ってきてくんない?」
アスフィはため息を吐きながら取りに行ってくれた。その間に戦況を見るとリューとベルが前衛をしてレフィーヤが並行詠唱しながら魔法をぶっ放していた。
レフィーヤの魔法えっぐ。アルクスレイだっけ?矢の1発でゴライアスさんの筋肉抉りとっとるやん。しかも何本も出せるん?あれ?
ベルはベルで縮地の連続使用できるようになっとるし走りながらファイアボルトを切った傷口にバカスカ打ち込んどるし。
ーベル、レフィーヤー
「お兄ちゃんを危ない目に遭わせたお前は許しません!!ベル!好きに動いてください!サポートします!私も撹乱しながら全方位から魔法を叩き込みます!」
「わかった!レフィーヤに任せる!兄ちゃんの弟と妹の力をこいつにとことん叩き込んでやる!!行くぞゴライアス!!」
リューはレフィーヤの魔法の威力と並行詠唱の練度、高速詠唱に目を見張る。ベルの動きもユウに似ているがユウより冒険者の動きに近い。おそらく別の人間にも師事を受けたのだろう。とてもレベル2には見えない。何よりこの2人ブチ切れている。リューは仲間なのにこの2人が少し怖かった。
レフィーヤのアルクスレイが一本だけでなく何十、何百本もの矢を形成し、それが分かれてゴライアスを全方位から狙い撃つ。ゴライアスはボロボロになっていく。ベルからゴォンゴォンという音が聞こえ見てみると右腕にとんでもない魔力が収束されている。ヘスティアナイフの刀身が伸びていく。
「レフィーヤ。準備できたよ。リューさん。離れていてください。」
「わかりました。ベル!やりますよー!!」
レフィーヤがアルクスレイをゴライアスの胸部に集中させていく。魔石が剥き出しになった瞬間ベルは加速する。
「くらえぇぇぇぇ!兄ちゃんに手を出した報いだぁぁぁぁぁ!!」
ズガァァァァァァン!!
目の前が真っ白になり視力が戻るとゴライアスの上半身が消し飛びその後ろの18階層の壁にまで大きな切傷が出来ていた。
ゴライアスの下半身が灰になった瞬間冒険者は勝鬨をあげ派閥関係なしに喜んだ。
ベルとレフィーヤも手を取り合って喜んでいた。
アスフィにハイポーションをもらい飲むとすぐ動けるようになった。ベルとレフィーヤのコンビプレイにすごく感動し、嬉しくなって2人のところにとんでいった。2人を抱きしめてよしよししているとボールスのオッサンがリヴィラの冒険者を引き連れてやってきた。
「お、おう愛狂兄貴。お前らのおかげで死者も出てねぇし重傷者もいねぇ。感謝するぜ。ところであのゴライアス消しとばしたやつはお前んとこのやつか?」
「おーボールスのオッサンか。ありゃこいつだよ。俺の弟。その前の矢の魔法ぶっ放してたのは千の妖精で俺の妹。」
「ま、マジか。どんだけおっかねぇ兄弟なんだよ。それよりあのゴライアスの戦利品はお前らで貰ってくれて構わねぇ。あと打ち上げするつもりだが参加しねぇか?って誘いなんだが。」
「あー悪い。俺レフィーヤをロキファミリアまで送って行って事情説明しなきゃいけないから後日でいいか?また明日か明後日くらいに食材もって飯作ってやるから勘弁してくれよ。」
ボールスは飯作ってくれんのか!?なら今日明日で街の修復作業しとくぜ!とりあえず今回は助かった!ありがとな!と言いながら街に帰っていった。
ベルのパーティと桜花のパーティ、リューさんとアスフィ、ヘルメスを見つけレフィーヤの事情を説明する。
するとみんなすぐに地上に戻っても良いと言ってくれたので全員で戻る事にした。
ベルとレフィーヤが兄ちゃんは怪我したから帰りは僕たちがモンスターを倒すと言うので言葉に甘えさせてもらう。
レフィーヤが魔法じゃなくて杖で殴り飛ばしてたのには笑ってしまったが。
桜花とミコっちゃんとちーちゃんにベルが身体の使い方を教えていたがベルは感覚派なので説明にやたら擬音語が入っていてひたすら可愛いだけだった。
「そういえばユウ君怪我の具合は?」
ヘルメスが小声で聞いてきたのでハイポーションで完治した事を説明する。
「うん。嘘じゃないみたいだね。安心したよ。それよりゴライアスのパンチ受け止めたのもそうだけどいきなりあそこに瞬間移動みたいに現れてびっくりしたよ。」
「多分あれだ。俺のスキル。弟に危機が迫ってるとステイタスの超補正がかかるんだってよ。」
「相変わらずだね。まぁ俺からすればユウ君もベル君もすごかったよ。今回の件は完全に俺のせいだからそこは本当にごめんね?」
「俺とベルには不思議な言葉があってよ。これ言えば納得できちゃうんだよ。「まぁヘルメスだしな」そーゆーことだから別にいいよ」
そんな話をしながら地上に着くとリヴェリアさんが待っていた。すごーい怖い顔をしながら。レフィーヤはひっと言い俺の背中に隠れた。
「あーリヴェリアさん。詳しく説明するんでその怒気を抑えてください。どのみちこのままロキ様のところに行って事情を説明するつもりでしたし。」
バベルでみんなと別れてヘルメスだけついてきた。レフィーヤに大丈夫だから心配すんなと頭を撫でてやると嬉しそうに頷いていた。レフィーヤと手を繋いでロキファミリアに入る。
ロキ様の部屋に着いて事情を詳しく説明し、ヘルメスも補助してくれる。
「なるほどなぁ〜。まぁレフィーヤにもユウたんにも罪は無いわな。唯一の罪はヘルメスやな。つかアンタダンジョン入るとかアホなん?ギルドからとんでもない額請求されんで?」
「勘弁してくれよロキ。もう既にアスフィにボロクソに言われた後なんだ。はぁ。」
「まぁまぁロキ様。あ、一応レフィーヤの存在で今回かなり助かったのでお礼を。本当にありがとうございました。それとロキ様の子供を危険な目にあわせてすみませんでした!」
ユウは誠心誠意頭を下げる。これでリヴェリアも何も言えなくなる。それに愛弟子といっても過言ではないレフィーヤがそこまで成長するのは嬉しい誤算だったので今回の事は不問とした。
「それにしてもレフィーヤがここまで懐くなんてね。ユウ君はやっぱり良いお兄ちゃんだね。」
「よしてくださいよフィンさん。俺が良いお兄ちゃんじゃなくてレフィーヤとベルが良い妹と弟なんですよ。」
「違います!お兄ちゃんが最高のお兄ちゃんなんです!ベルとも仲良くなれましたし並行詠唱もアルクスレイも成長させれましたし!」
「ちょっと待てレフィーヤ。お前並行詠唱できるようになってアルクスレイも成長させたのか?」
「はい!リヴェリア様!お兄ちゃんを傷つけたゴライアスを許せなくてアルクスレイの矢を全方位にばらけさせて時間差でぶち込んでやりました!!」
フィンとリヴェリアは固まる。レフィーヤのアルクスレイは矢を束ねて一方向に叩き込む魔法だったはずだ。それを全方位?うわぁとなる。
「そだなー。レフィーヤの魔法凄かったな。矢の一本一本の威力がゴライアスの強化種の筋肉抉ってたのにそれが100本単位で時間差で全方位から飛んでくるもんなー。俺もあれ捌くのは苦労しそうだわ。」
「それでも捌けるんだね。ユウ君は話を聞いていると前衛をしてたようだけど大丈夫だったのかい?」
「団長!お兄ちゃん凄いんですよ!全然見えないスピードでうなじ抉り取ったり消えたと思ったらゴライアスの首が切り取られて頭落ちてきたりするんですから!冒険者なんてお兄ちゃんの魔法を見て雷神って言ってましたからね!」
胸の前でグッと両拳を握りしめフンスッとなるレフィーヤ。話を聞くだけでユウがとんでもない実力なのがよくわかる。
「レフィーヤ落ち着き?な?あんたがユウたん大好きなのはわかったから。ほんなら今回のレフィーヤの件はお咎め無しでええな?それよりレフィーヤのステイタス気になるから更新させてぇな。ユウたんと一応ヘルメスも待っといてや。」
廊下で待ちながら今日の戦いの話をしていると部屋の中から奇声が聞こえてきた。こりゃなんかあったなと全員が思うと入室許可が出た。
入室するとレフィーヤが抱きついてきたので疑問に思いながらも頭を撫でてやる。
「お兄ちゃん!私魔力Sになったのでランクアップしました!それにアルクスレイのところに追加効果で任意で矢の本数を設定できるようになりました!今回で矢の操作のコツは掴んだので本数を増やせるのは嬉しいです!」
その話を聞いてリヴェリアは驚愕する。矢の本数を設定できるのなら増やせば増やす程弾幕になるということだ。しかもランクアップもしたのなら威力も桁外れになるはずだ。オラリオ一の魔法使いの称号も渡す日が近い気がした。
ロキがレフィーヤに風呂を進めると渋るのでユウは待ってるから行っておいでとシャンプーとリンスをあげる。ダンジョンじゃないので日本商店が使えるのでみんなに説明して渡してあげた。レフィーヤは喜びながら風呂に行った。
「なんやねんそのけったいな魔法は。いやユウたんやから納得な部分はあるんやけどな。シャンプーももろたし別にええけどやな。これバラすのうちらまでにしときや?ロクでもないやつも出てくるかもやしな。それより!レフィーヤのステイタスや。スキルにとんでもないもんが出よった。これはマジでやばい。」
「ちょっと待ってロキ様。俺とヘルメスは他派閥ですよ?そんなステイタス開示したらダメですって。」
「アホゥ。あんたが関係しとんや。ヘルメスはまぁ信頼はできんが信用はしとる。それにあんたら他のやつに言いふらしたりせんやろ。ってことで衝撃凄すぎて1人で処理できひんからあんたらも道連れや。」
レフィーヤのスキル欄を見る。
兄と弟に対する憧れ、愛情が続く限り成長する。成長に限界がなくなる。兄と弟が危機の場合ステイタスに大補正。
ユウは黙って紙を折り机に置くとドアの方に向かう。だがロキがユウの手を掴む。
「ロキ様。僕用事を思い出したので帰りますしばらく探さないでください。」
「ユウたんおもろいこと言うな?帰らすわけ無いやろ。一緒に考えようや?な?」
他の3人も見て絶句する。ヘルメスは苦笑いしフィンは何か思案し、リヴェリアは頭を抱える。
「ロキ。これはマズイ。成長補正のかかるスキルなんて前代未聞だ。アイズが知るのもマズイよ・・・」
「確かにマズイな。こんなのが他のとこに知れたらレフィーヤがどうなるかわからん。それにこのスキル。相手はユウ君とベル君か。そこには納得した。」
「え?俺のせいでって怒ってるんじゃないんですか?成長補正のスキルに驚いてるだけ?」
「あぁ、ユウたんはオラリオ来て日が浅いんやったな。成長補正のスキルなんか今の今まで1人も出たことのない超レアスキルや。これがヨソにバレたら面倒になること間違いなしやで。」
ロキは頭を抱えている。ヘルメスはユウとベルのスキルを知っているのでなんとも言えない顔をしていた。
「あーロキ様?フィンさんとリヴェリアさんも信用してるので言いますけど俺もベルも成長補正のスキルもってますよ?」
冗談抜きで時が止まった。しかしさすが神。ロキがいち早く動き出す。
「え?ほんま?ほんならどないなるかおおよそ分かるってことなん?ウチ何でもするから教えてくれへん?無理なとこは言わんでええから。」
「いやいやレフィーヤも出ちゃったんで他人事ではないので教えますよ。一応前提として俺のスキルはベルに対して愛情度合いで成長補正が上下します。ベルの場合なんですがちょっと特殊でして2つ成長補正スキルがあるんですよね。対象は俺とベートさんと天然娘です。ベルも憧れ度合いによって成長補正が上下するみたいです。なのでレフィーヤみたいに一定ではないので同じとは言えませんがそれでも良ければ教えますよ?」
「え?なんなん?ユウたんと兄弟になったら成長補正スキル手に入るん?レフィーヤとベルたん見とったらそんなわけないの分かるけどな。フィンとリヴェリア固まってる場合ちゃうで?ユウたんに質問すること考えてや。ウチだけやったらキャパオーバーや。」
フィンさんとリヴェリアさんも現実に戻ってきたみたいなので話に加わる。
質問を纏めると
1、成長速度の上昇はどのくらいか。
A、上下するからわからないし始めからあったスキルなので普通の速度がわからない。
2、レベル1の最終アビリティは?
A、オールEX。数字が出なくなった。SSSまでは出てた。
3、レフィーヤもベートと一緒に鍛錬任せていい?
A、もちろん。でも魔法は無理。ゴライアス戦で魔法の鍛錬しないとマズイことがわかったレベルで練度が足りないから。
こんな結果になりそのあとはロキファミリアのベートさん以外の幹部の話になった。主にリヴェリアさんの愚痴だったが。
レフィーヤが帰ってきたので頭を撫でてやる。ついでにここにいるメンバーを飯に誘う。すると全員来るそうなのでみんなでヘスティアファミリアに向かう。ベルを探しに行く前に少しホームを改装したので入っても問題がなく助かった。
久しぶりのマイホームに戻るとベートさんがソファーに寝転がっていた。ロキ様はお前はどこの子やねん!と爆笑していたが。料理を作っている間ロキ様はヘスティアとヘルメスと相談をしていた。スキルの事だろうな。
フィンさんとリヴェリアさんは料理を手伝ってくれてベルとレフィーヤは楽しそうに談笑していた。
久しぶりの我が家でのご飯なので張り切って作った。みんな美味しそうに食べてくれたので良かったですまる
さて明日からはちゃんと魔法の鍛錬もするぞい!
そんなことを思いながら目を閉じた。
まさかのレフィーヤ参戦からの超強化☆
ベルがどう見てもレフィーヤルートに入ってる気がする。ベルサイドで何話か書けばアイズも出せるんだけどなぁ。
ユウ君とアイズの絡みがないからアイズ出せないんだよなぁ。
次はアポロンのとこかー。あいつらフルボッコにされる未来しかねぇんだけどww