ベル君。君の冒険は少し待ってくれ。君の冒険これから異端児とかディックスとか忙しくなるから休憩しててくれ。
クノッソスとイシュタル編が一気にきて徹夜をした朝、部屋に戻るとイシュタルが俺のベットで丸くなって寝ていた。若干腹が立つのは仕方ないと思うんだよね。
ため息を吐いて眠気も限界だったのでイシュタルの横に転がって寝る。目を覚ますとイシュタルが起きていてジッと俺の顔を見ていた。
「おはよイシュタル。んなに俺の顔見てどーしたのさ。」
「お前寝てた私を見ても何もせずに寝てたのか?」
「いやここ俺の部屋で俺のベットだし。つかなんかされたかったの?神様と恋愛なんて、それも美の女神が相手とかドロドロの恋愛なるから絶対嫌だわ。そりゃ見た目は神の中でも良いんだろうけどフレイヤちゃんもイシュタルもババアじゃん。」
「貴様ら兄弟は本当に美の女神のプライドを粉々にしてくるな。それで、ロキ達は助けれたのか?」
あったことを全てイシュタルに説明してやるとそうかと呟きホッと息を吐いていた。こいつ本当は嫉妬が絡まなきゃ良い神様なんだけどなぁ。
「まぁ助かったよイシュタル。それよりお前本当に今日天界帰るの?今のイシュタルなら信用できるしなんならここに居てもいいよ?」
ヘスティアと眷属全員をリビングに集める。あ、春姫ちゃんもなんかベルとアイシャさんとお好み焼きの話で盛り上がったらしくヘスティアファミリアに移籍したみたい。ついでにアイシャさんもついてきた。なんか俺に恩返ししたいらしい。いやシスコン仲間助けただけなんだけどなぁ。
とりあえず昨日起こったことをほぼボカして伝える。イシュタルがロキファミリアが危険になっていることを教えてくれたこと。助けるのが間に合って全員無事だったこと。イシュタルが嫉妬さえ無ければ無害なことを伝え、お好み焼き屋台で魅了無しで働かさせ、ウチのホームに置いとくのはどうか聞いてみる。
リリは大手だった主神だし手を貸してもらえるなら良いと。アイシャさんと春姫ちゃんは元主神だから複雑そうだがちゃんと謝られたので許すとのこと。
ベルとヴェルフとミコっちゃんは特に問題ないらしい。
試しにイシュタルをコーディネートして食堂のおばちゃん風にしたものの美魔女にしか見えなかった。中身が残念すぎるのに黙ってたら美人すぎるから美の女神は手に負えない。
どうするかと考えていたらベルが美人さんがやってる屋台って有名になるんじゃないかと意見する。魅了を出来るだけ抑えて2時間くらい店頭に置いてお好み焼きを焼かせてみるとまぁ行列ができていた。でも孤児院の子供を抱っこして可愛がってる姿や買いに来てくれたおっちゃんおばちゃん連中にも気さくに声をかけられて戸惑いつつも笑顔で話しをしていたから許可した。
ちびっ子連中にいーちゃんいーちゃんと呼ばれていて大爆笑してしまったが。
「いーちゃん楽しそうにやってたじゃん。フレイヤがぁ〜私が1番だぁ〜とか言ってたいーちゃんにさっきまでの風景見せてやりてーわ。」
「ふんっ。私だって驚いているんだ。ユウとベルに凹まされて本気で天界に帰ろうとしたが歓楽街を離れてみるとまた別の楽しいことがあるのだな。あの子達が大きくなるのも楽しみだ。」
「キャラ変わりすぎててキモい。いーちゃんとりあえずフレイヤちゃんのとこ行くよ。嫌だとは思うけどケジメはつけとかないと後々面倒な事になるからね。」
「キモいとか言うでない。私も戸惑っているんだ。フレイヤか。なぜ私はあんなにフレイヤを目の敵にしていたんだろうか。まぁ良い。ギルドには解散申請もしておいたしあとはフレイヤだけだからな。」
いーちゃんと一緒に歩いてバベルまで向かう。途中であれは何だ?って毎回聞いてくるのやめてほしい。でっかい子供と歩いてる気分だよ…
「ノックしてもしもーし!フレイヤちゃんいるー??居なくても入るんだけどね!」
「はいはい居るわよ。今日はどうし・・イシュタル?ほんとどうしたのよ?」
いーちゃんの背中を軽く叩いてあげる。いーちゃんはジッと俺の顔を見て頷く。
「フレイヤ。悪かった。目の敵にして嫌がらせみたいなことばかりしていた。本当にすまん。」
頭を下げるいーちゃんを見てフレイヤちゃん固まる。フレイヤちゃんは俺の顔といーちゃんを交互にみる。
「フレイヤちゃん。いーちゃんさ、今日お好み焼き屋台でちょっとだけ働いたんだけどさ孤児院の子供にいーちゃんいーちゃん言われながら抱っこしてんのw商店街のおっちゃんおばちゃんとも楽しそうに話しをしてたよ。」
「い、いーちゃん?イシュタルほんとどうしちゃったのよ。ロキから聞いたけれど闇派閥の情報もユウにあげたんでしょ?」
いーちゃんはゆっくり頷いてフレイヤちゃんを見る。そっと息を吐いてポツリポツリと言葉を紡ぐ。
「昨日の夜はベルとユウに凹まされて本気で天界に帰ろうとしてたのは知っているだろう?フレイヤが帰った後、ユウに背負ってもらってヘスティアファミリアに行ったんだ。ユウの部屋で少しユウと話をして下界にはいろんなものがある事を知った。お好み焼きもそうだ。私は娼婦を司る女神でもあるからな。金を稼ぐなら娼婦以外思いつかなかった。だがユウは敵対していた私にそれ以外の方法もあると教えてくれた。
そんな恩があるユウが大切に思っているロキファミリアにいる妹が危ない目にあって悲しんでいるところは見たくないだろう。だから全部知っていることを話したまでだ。それにユウの強さは身に染みてわかってるからな。」
ごめん全然ポツリポツリじゃなかった。がっつり喋ってたわ。いーちゃんってなんやかんや優しいよなー。
「てことでファミリアは解散してまた作ろうはしてないみたいでしばらくお好み焼き屋台で働いて歓楽街では知らない他のことを知っていきたいんだってさ。だからフレイヤちゃん悪いけど天界送りやめてもらっていい?」
「ええ。ユウが今回1番被害を受けたのだしユウがそう決めたのなら構わないわよ?でもイシュタル?次にユウ達に何かしたら流石に許せないわよ?」
「ありがとーフレイヤちゃん!まぁ前までのいーちゃんですら何かしてきても小物感満載の事しかできなかったんだから問題ないでしょ。」
「ユウが、いやお前ら兄弟がおかしいんだけだ。だがユウもフレイヤもありがとう。」
それからいーちゃんはヘスティアファミリアに住む事になった。
その後ヘスティアの相談相手になり、俺もベルもかなり助けられることになる。
「ところでオッタルさん。同じ美の女神のいーちゃんは自分で働いて稼いだヴァリスでいろんな物を買って貪欲に知識を得ている一人前のレディになったわけですが、おたくのところのお母さんはどうですか?」
「部屋に引きこもって鏡を使って外を見ているか本を読んでいるだけだな。しかしフレイヤ様だからな。動かれる方と問題が起こってしまう。」
「なるほど立派な引きこもりですね。ヘファイストス様の脛カジ生活をしていた時のウチの主神と同レベルだな。」
「ちょ!ちょっと待ちなさい!!私はファミリアも作ったしオラリオで1、2を争うくらいにしたじゃない!ちゃんと働いてるわよ!!」
「ふぅ。聞きましたかオッタルさん。自分がこのファミリアをオラリオトップにしたとおっしゃってますよ。この辺が駄女神なんだよなぁ。そのライバルのロキファミリアのロキ様は子供らが頑張ってくれたおかげや。ウチの自慢の子供達なんやと言っていた模様。」
「ファミリアでの戦闘ならば負けはしないが…。フレイヤ様。そろそろ部屋でもできる仕事をした方がいいのでは?」
「オッタルゥゥゥ!!あなた私が事務処理していたの知ってるでしょう!!何で仕事してない女神みたいに言うのよ!!」
「フレイヤ様。最近で事務処理をしたのはいつが最後でしたか?」
目を泳がすフレイヤ。あれ?オッタルさんがフレイヤちゃんを追い詰めているだと!?頑張れオッタルさん!!
「フレイヤ様。フレイヤ様はそれでよろしいのです。我らはそんなフレイヤ様を心から敬愛しております。フレイヤ様は我らの旗印。座って待っていてもらえれば全てをあなた様の手に。」
フレイヤちゃんはオッタルさんの言葉を聞いてオッタル貴方って子は。と涙を浮かべる。オッタルさんがチラッと俺を見る。なるほどなるほど(ゲス顔)
「さすがです。フレイヤちゃんとオッタルさんの絆がすごいのは理解しました。俺は感動した!動かれると面倒ごとしか起こさないフレイヤちゃんは黙って座ってろ。そしたら俺らでやるから。いや本当に動かないで。ってことですね。」
オッタルさんは身体をプルプル震わせながら俺にグーサインを出してくる。
「オッタルゥゥゥ!!どーゆうことよ!!私だってやればできるのよ!!見てなさい!イシュタルと一緒に働いて私も問題ないことを見せてあげるわ!!」
次の日商店街では褐色の美しい女神が銀髪の美しい女神を正座させて説教をしている姿がありその周りにはぐちゃぐちゃになったお好み焼きが大量にあった模様。
ホームで久しぶりにゆっくりしていると尻尾と耳がヘニョンとなっているベートさんが現れた。
「どったのベートさん。えらい落ち込んでるみたいだけど。」
ボソボソと何かを呟くベートさん。何言ってんだ?この人。はっきり喋れぃ!とビンタすると文句を言いつつも話出した。
要約すると幹部連中で次のクノッソスへの侵攻を話し合っている時にマナイーターとベートさんの意見がぶつかりベートさんがツンデレのツンをかまして大ゲンカに。殴り合いにまで発展し、実力的にマナイーターをボコボコにしてしまったらしい。しかも、そのあとやり過ぎだのなんだのをなんも知らないレベルの低い団員に言われてまたツンを出して居づらくなってここに来たとのこと。
馬鹿がいるわぁ〜。ベートさんと友達になったから原作みたいになって欲しくなくてリーネさんとか助けたのに同じことしてやがる。
「はぁ。でもベートさんの言ってることは間違ってないですよ?言い方がアホすぎて笑っちゃうレベルですが。なんすか。「雑魚どもは足手まといだ。俺らの邪魔になる。ホームから出すな」って。普通にレベル低いやつは死ぬ確率の方が高いし守りながら戦うのは相手が相手だからキツイ。ホームで待機させつつロキ様の護衛にしよう。って言えば問題なんて起こりようもなかったでしょ?」
「そ、そうだけどよ。俺がそんなこと素直に言えばユウお前どー思う?ユウとベルならどう思われても許せるがあの馬鹿ゾネスどもはどーしても許せねぇと思う。どっちにしろこーなってんだよぉ。」
「たしかに。まぁベートさん。ウチのホーム部屋余ってるしベートさんならヘスティアも何も言わないだろうから泊まってっていいよ。それにレフィーヤはベートさんのこと理解してたでしょ?」
「ああ。あいつ本当にうじうじしてたやつかよ。俺が暴言吐いてホーム出た後に追いかけてきて「言い方は悪かったですが私もベートさんの言う通りレベル3以下は足手まといになると思います。団長に私からも言っておきます」って言われた。あいつが断言するところ初めて見たわ。」
「多分この前俺が助けた時に赤髪と戦ってたからじゃないですか?危うく斬られそうになってましたからね。それまでの戦いの過程を見てないからなんでそーなったかは知らないですが。それに俺も赤髪と戦闘しましたがアビリティは飛び抜けてましたよ。技術が犬の餌レベルでお粗末だったので楽チンでしたけど。でもレフィーヤクラスでも捌ききれなかったと言うことはほぼ間違いなくレベル3以下の冒険者と4以下の魔導士は相対した時点で詰みですね。それに赤髪以外にもヴァレッタとかいうフィンさんの大ファンのショタコンもレベル5でしょ?俺は自殺志願者まで助けるつもりはないよ?」
ベートも同意見なのか頷く。ユウにレフィーヤとフィルヴィスも今日来るらしいからみんなで一回話しよう。と言われめんどくせぇと言いつつ尻尾をふりふりする。自分でも素直な言い方ができないのを分かっている。だが表面上だけでなくちゃんと自分を分かってくれる友達に出会えたことを嬉しく思う。
「おい。ユウ。1つだけだ。今は1つだけ教えてくれ。ここはヘスティアファミリアのホームだよな?俺もレフィーヤも黒髪エルフも他派閥だ。いつもの事だからそこは別にいい。なんでイシュタル本人がいるんだよ!!テメェ等揉めてたんじゃねーのかよ!!」
ベートはユウの説明を聞いて脱力する。もうこいつと居るとマジメに考えると頭がおかしくなる。美の女神2人をおもちゃにするなど過去未来合わせてもユウくらいだろう。
食事のあとベート、レフィーヤ、フィルヴィス、イシュタルはユウの部屋に集まる。
「えーそれではツンデレ狼をデレデレ狼に変身させる会議を始めます。司会はオラリオ1の鬼いちゃんことユウ・クラネルが担当します。実況解説は天界にかえりゅうううと大泣きしたくせにお好み焼き屋台で働く美(笑)の女神いーちゃんです。」
「おいユウ。呼ばれて新しいメニューを考えていたのに中断してこっちに来た私に謝れ。なんだこの茶番は。」
「いーちゃんってハマるととことんまでハマるよね。仕事に関しては良いことだけど。んじゃ話し合いをやっていくよ?まずベートさん、今回のことみんなに話してあげて?」
ベートさんは素直に言ったことと思っていることを話していく。レフィーヤはうんうん頷き、フィルヴィスは目に涙を浮かべている。いーちゃんは…なんだその顔。
「ベートさん!私もお兄ちゃんと会うまでは多分気づきませんでした。でも今ならわかります。お兄ちゃんもたまに気づかせるように話をボカすことがありますから!」
「確かにユウ兄上は戦闘の技術を教える時に上手く誘導して自分で気づかせるようにしているな。」
「おい。凶狼。ロキはその時いなかったのか?」
「いや、居たが何も言ってこなかったな。まな板馬鹿ゾネスをボコボコにした時もだ。」
いーちゃんは何か考えている。レフィーヤとフィルヴィスは俺のことよくわかってんなー。フィルヴィスも兄君じゃなくてユウ兄上に呼び方直してくれたし後で頭ナデナデしてやろっと。
「凶狼。神目線から1つだけ教えておいてやる。ロキはおそらく全て分かった上で子供達で解決することを望んでいるはずだ。お前が折れて謝れとは言わん。別に間違えているとも思わんしな。だがロキだけは信じ続けろ。私と違ってあいつは子供を最優先で考えれる女神だ。」
「うわ。いーちゃんキャラ崩壊どこの騒ぎじゃねーな。誰だお前?レベルだよ。神は不変とか言ったやつの頭引っ叩いてやりたいわ。」
「ベートさんベートさん。私この前のクノッソスで怪人と戦ったんですよ。近接戦闘しながら並行詠唱してアルクスレイ叩き込んだんですけど耐えられたんですよね。人の形をしてますが60階クラスのモンスターだと思ったほうが良いです。お兄ちゃんのおかげで怪我こそなかったですがあのまま戦ってたら多分負けてました。それこそベートさんと組んで戦えば勝てるかもしれませんが…それにあそこにはまだ穢れた精霊もいるかもしれません。闇派閥もいますしこんな事は家族に対して言いたくありませんがお兄ちゃんがいなかったらリーネさんのグループとラウルさんのグループ、下手をしたらアイズさん達も死んでた可能性があります。だからベートさんの言ってたことは間違ってないと思います。」
「そうだぞ凶狼。前に貴様とレフィーヤと組んだが私でも貴様達の戦闘にはついていくのがギリギリだった。あの時の私レベルのやつらは無駄死にになりかねん。凶狼がカバーをしていると闇派閥が相手だ。そちらばかり狙われることになり、限界を迎えかねん。言い方は考えなければならないが現実を叩きつけるべきだ。死の妖精と呼ばれた私だから言える。命はそんなに安くない。」
妹エルフ達の容赦無い言葉を聞いてベートは唖然とする。誰だこいつらは。少し前までうじうじしてたレフィーヤと人を一切信用せず全てを諦めようとしていたフィルヴィス。それが今はどうだ?はっきりと物を言い目に確固とした意思を浮かべている。
「ああ。腹ぁくくった。あいつらの前で全部ぶちまけてやるよ。それでもまだ喧嘩になるなら現実が見えてねーのはあいつらだ。俺はもう助けねぇ。全員動けねぇくらいにボコボコにする。ホームのベットから出れなくしてやるよ。」
ユウとイシュタルは爆笑し、レフィーヤは手伝います!今回はベートさんの味方です!と言いフィルヴィスは苦笑いをしつつ頷く。
「んじゃー明日いーちゃんは連れて行けないけどここのみんなでロキファミリアに行こうか。レフィーヤとフィルヴィスも泊まって行きな?お風呂に入浴剤入れといたからゆっくり浸かってあったまるんだよ?」
そう言って風呂に行かせる。
「ベートさん。うちに移籍したアイシャさんって人がいるんだけどその妹分が会いたいらしいから呼んでくる…ああ来たね。」
「ベートローガ!!ベートローガ好きだから結婚して子供産ませて!!」
「ん?お前はレナかい?なんだいあんたも好きな人が出来る年齢になったんだねぇ。」
んーぶっ飛んでんなこいつぁ。ベートさん顔引きつってんじゃねーか。イケメン台無しなくらい引きつってるよ。
「お、おいユウ。なんだこのアマゾネスは。ティオネじゃねーか。フィンの気持ちがわかる日が来るとは…」
「うん。俺もちょっと引いてますよ。これは酷い。いーちゃん教育方法完全に間違ってるよ。」
レナと呼ばれるアマゾネスはどうも以前にベートさんにボコられてその強さにベタ惚れになったらしい。なんつーかドMだし脳みそ腐ってんじゃねーかな。考えることに脳みそ使えよアマゾネス。
アイシャさん以外まともなアマゾネス見たことねーぞ。え?シスコン?シスコンは正常の証だろ。
「とりあえずレナだっけ?今少しベートさんゴタゴタしてっから待っといてくれるか?それに待てるアマゾネスは異性の相手を落としやすいらしいぞ?」
「え!ほんと!?うんうん!私待ってるからベートローガ!今度結婚して私を妻にしてね!!」
言いたいことだけ言って部屋を出て行った。
「ねぇベートさん。アマゾネスって脳みそ必要?あいつらに脳みそいらないよね?知り合いのアマゾネスでまともなのアイシャさんだけなんだけど。」
「全面的に同意する。あいつらの頭はすっからかんだ。」
ユウとベートはため息を吐く。
次の日ベル達はギルドからのクエストがあったのでダンジョンに向かった。ユウ達もロキファミリアに向かう。
ロキの執務室に通される。
「おかえりベート、レフィーヤ。やっぱユウたんとこやったか。まぁ誰も心配してへんから探しに行きもせんかったけどな。んで考えはまとまったんか?」
「ああ。まな板馬鹿ゾネスもいるからちょうどいいから言ってやる。レベル3とレベル4の魔導士。そこから下のやつらは確実に使えねーから連れてくんな。足手まといになる。」
「ねぇ!なんでそんな言い方なの!?家族に対して言うことなの!?」
「あんた最低よ?家族を大切にするんじゃなかったの?ユウと出会って変わったと思ったけど全然変わってないわね。」
凸凹姉妹がブチ切れている。そこに我の最高に可愛い妹レフィーヤが参戦する。
「すいませんが今回に関しては私はベートさんの味方です。はっきり言わせてもらいますが家族のことを考えてないのはティオナさんとティオネさんだと思います。」
「はぁ?どういう意味よ。いくらレフィーヤでも許さないわよ?」
「え?なんで?完全にベートが悪いじゃんか!!」
「はぁくだんねー。ロキ様、フィンさん俺帰っていい?」
凸凹姉妹がくだんねーの発言にぎゃーぎゃー噛み付いてくる。ロキ様は大爆笑してフィンさんは頭を抱えている。
「自分の思い通りになんねーからって噛み付いてくるんじゃねーよ凸凹姉妹。アマゾネスには脳みそ入ってねーの?ちょっと考えたらわかるだろ。テメェ等レベル6だろうが。クノッソスという場所、相手の実力と規模。それくらいちゃんと把握して発言しろよ。」
完全に興味が失せた冷たい目で2人を見る。2人は身体が一瞬震える。
「ベートさんとレフィーヤ、そして俺の考察はこうだ。アビリティならレベル7以上の怪人。穢れた精霊。レベル5が複数名いる闇派閥。そもそも相手の土俵になるクノッソス。全てを経験した上でレベル3とレベル4の後衛しかできない魔導士は無駄死にするレベルで実力が離れていると。それが分かってるから発言してるの。家族が大切だから無駄死にして欲しくないからベートさんは批判されてもキツい言葉を言う。それを考えないで自分の気に入らないという感情、あとは手も足も出ずにボコられた苛立ちもあるかな?それに振り回されてるだけの馬鹿。だからくだらねぇって言ったんだよ。」
凸凹姉妹はショックだったのか唖然としている。
「つかフィンさん第一次侵攻の時に足手まといになったんだからわかるでしょ。荷物を抱えてどうにかなる相手じゃないって。リーネさん達とラウルさん達俺が行かなかったら誰かは絶対死んでたよ?これはレフィーヤもベートさんも同じ意見。それでも連れていくんなら俺は助けないからね?自殺志願者を助けるなんてごめんだよ。」
「返す言葉もないね。言い方は悪いけど概ね僕も同意見だよ。そろそろ介入しようと思ってたしちょうどいいね。はっきりいって今ユウ君が言ってたことがそのまま言いたかったことだよ。」
凸凹姉妹のフォローは丸投げさせてもらおう。ロキ様に伝えてベートさん、レフィーヤは凸凹姉妹が落ち着くまでヘスティアファミリアの館を使ってもらう。
そこにフィルヴィスを加えた4人で帰っていると元イシュタルファミリアのアマゾネス狩りか?という単語を拾う。
まさかと思いお好み焼き屋台に向かう。いーちゃんは普通に仕事をしていた。
「いーちゃん!!闇派閥が元イシュタルファミリアのアマゾネス狩りをしてるって!いーちゃんも危ないから屋台閉めてホームに戻って!」
いーちゃんを背負って急いでホームに帰る。レフィーヤとフィルヴィスにホームの守りを固めてもらい、アイシャさんを連れてベートさんと一緒に元イシュタルファミリアのアマゾネスのいる場所を片っ端から回っていく。
何名かはカースのついた武器で斬られていたのでディアンケヒトファミリアに連れていき、事情を説明しないといけない。
「ベートさんっ!!多分イシュタルファミリアが闇派閥と少し関係を持っていたからこれは口封じだ!!1番マズイのはレナだ!!俺とベートさんと何回かオラリオを一緒に歩いてる!!」
ベートさんはアイシャさんにレナの住んでいる場所を聞いて駆け出していく。俺はアイシャさんを連れて怪我人を抱え、ディアンケヒトファミリアに向かう。
アミッドさんがいたので事情を説明して怪我人を任せてアイシャさんと一緒にベートさんの後を追う。
「凶狼が強いのは知ってるけどレナを守りながらだと分が悪い!急ぐよ!!」
ベートさんはレナを脇に抱えてイカレショタコンとその他に囲まれながら戦っている。
「よぅ!クノッソス以来じゃないですか!イカレショタコンさん!気絶させて寝転がしてたけど大丈夫だった?あ、ごめん頭はもう手遅れだったね。」
「てめぇぇぇぇぇ!!もうちょっとでフィンを殺せたのに邪魔したやつじゃねぇかぁぁぁ!テメェも凶狼と一緒にぶっ殺してやるよぉぉぉ!!」
「キッモ。元は美人だろーに。狂うとこんなブサイクになんのか。ベートさんやる?周りは俺が殺るよ。久しぶりにブチ切れたわ。おい。イカレショタコン。テメェ等はウチの従業員の子供を傷つけてウチの従業員の心も傷つけた。生きて帰れると思うなよ。」
ユウは縮地を使い周りの魔法使いやカース武器を持っているやつ等を片っ端から切っていく。ちょっとした油断も見せないよう首を切って殺していく。
ベートもユウのその姿を見て戦慄する。動きのキレが今まで見た中で一番鋭くそして殺気がえげつない。
「テメェ等は何やったんだ。まぁこの状況なら使えるな。おいユウ!俺に弱い魔法を撃ってくれ。弱いやつな?」
「ん?なんで?まぁ良いですけど。」
雷の矢をベートさんに放つ。ベートさんは避けもしないで手で掴む。するとベートさんの毛が逆立ち周りに雷が帯電している。何あれ。俺知らないんだけど。しかもドンドン雷の威力が上がっている。
「これが俺の新しい魔法。
「な、なんだよそれぇぇぇ!!そんなの知らない!知らない!お、おい凶狼。まだそこのアマゾネス生きてるんだから許してくれよぉぉぉ。」
「テメェはウチの家族に手を出してんだ。俺はあいつ等を守るって決めてんだよぉぉぉぉ!その為にてめー等は邪魔だ!!二度ととそのツラ見せんな!くたばれぇぇ!!」
ベートさんがとんでもないスピードで頭を殴り、地面に叩きつけるとその上から強大な雷も追加攻撃していた。イカレショタコンは炭になっている。え、あの魔法人の魔法の特性も吸収してんじゃん。ん?この気配は?ああなるほどね。あの姉妹もアマゾネスだったか。
ベートさんに凸凹姉妹がいる方向を指差して教える。気まずそうな顔をしている凸凹姉妹。
「あんだよ。今疲れてんだ。それにユウんとこのホーム行くからなんも用がないならどけ。」
「「あの、ベート。ごめんなさい。私達が間違ってました。反省しているのでロキファミリアに戻って来てください。お願いします」」
2人が謝罪をしている姿を見て「あとはロキファミリアのことだから俺は先に帰るね?あとベートさん。嫁さんは大切にしなよ?アイシャさん!帰るよ!」
固まっているベート、ティオナ、ティオネ、クネクネしながらベートに近づくレナを置いてアイシャさんを連れて帰った。
レナについて色々聞かれた様だが仲直りできたようでなによりだ。
さて飯作ろ。
しばらくするとベル達が帰って来た。知らない子を連れて。あーこれあれか。異端児編かぁ。
とりあえず明日考えよう。もう疲れたよ。ベルが頼ってきたら死ぬほど甘やかしてやろーっと!
申し訳ありません。原作とソードオラトリアを読み返しているとノンストップで全て読んでしまい予約投稿も忘れてました。
今日中にもう1話あげると思いますのでお許しください!!