ベルの兄は異世界人   作:ごーたろんす

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一応ヒロイン?の1人になるかものアスフィさん登場!


ヘルメス?あぁあいつは良いやつだったよ。


胡散臭い神とお姫様

なんか美男美女がこっちにやってきた。

ベルに知ってる人か聞いてみたけど知らないとのこと。

ベルが服の裾をちんまり握ってるのが可愛い←兄馬鹿

 

「やぁやぁ!君たちはこの爺さんの家の子供かい?」

 

「ヘルメス様。初対面なのですからしっかり挨拶をしてください。こほん。失礼。はじめまして。アスフィ・アンドロメダと言います。よろしくお願いしますね」

 

あぁ。こいつがヘルメスで苦労人アスフィさんか。

 

「あ、どうもはじめまして。ユウ・クラネルと申します。こっちはベル・クラネル。私の最愛の弟になりますので弟や弟の周りにも手を出すと全力で潰しに行きますのでよろしくお願いします。」

 

ヘルメスとアスフィの頬が引きつっている。

 

「あ、あの!えっとベル・クラネルです!ユウ兄ちゃんの弟です!よろしくお願いします!」

 

よくできたぞー!とベルの頭をクシャクシャと撫でてやる。

ヘルメスとアスフィは控えめに言ってドン引きである。

 

「あーそういや爺ちゃんが客が1人とパシリが1匹くるって言ってたな。アスフィさんお茶と僕が作ったおやつありますのでどうぞ中に。ベルもおやつ作っといたから手洗っておいで!パシリさんはご自由にどうぞ」

 

「え、ちょっと待って?パシリって俺?アスフィかもしれないじゃん!てか俺の扱い酷くない?初対面だよね!?」

 

アメリカ人のようなやれやれのジェスチャーをしながらそっとヘルメスの肩に手を置く。

 

「初対面で馴れ馴れしくやぁやぁとか言う奴には辛辣な態度でいけって爺ちゃんから教えられてるからさ。あとアスフィさんがパシリの可能性?考えてみなさいよヘルメスさん。爺ちゃんだぜ?ハーレム至高とか言ってる爺ちゃんが女性、それも美女をパシリにするわけねーだろ。これだからパシリは。」

 

「兄ちゃん兄ちゃん!パシリって何??」

 

「んー使いっ走りのことだよ!都合良く使える奴隷みたいなもん?」

 

「それじゃアスフィさんじゃないね!爺ちゃんは女の子に絶対そんなことしないもん!女の子には優しく!ヤンデレとストーカー?は勘弁な!だもんね!ヤンデレとストーカーが何かわかんないけど」

 

ベルの頭を撫でてヘルメスにドヤ顔をしてやる。

ヘルメスはあの爺さんは孫に何教えてるんだよ。てかパシリって・・・とうなだれている。

 

とりあえず中に案内してゼウスも来て5人で座る。

そこに昨日作ったあんこをパンの中に詰めたアンパンと牛乳をみんなに出す。

全員食べて美味しくて驚く。

 

「これは・・美味しいです。ユウさんが作ったのですか?」

 

「アスフィさんユウでいいですよ。おそらく僕の方が年下なので。僕は今年で17ですので。あとご飯は僕が作りますね。」

 

これにはヘルメスも驚く。

 

「おやユウくんはまだ17歳かい?大人びて見えるから20代前半かと思ってたよ」

 

「ヘルメスさんは何千年も生きてるのに若作りジジイなだけで精神年齢10歳くらいですね」

 

ゼウス、アスフィは大爆笑し、ヘルメスは涙目だ。

 

「これこれユウ。もうそろそろやめてや・・れブフっ。」

 

「若作りジジイ・・フフっ。そういえばヘルメス様は不変なのでジジイでしたね。精神年齢も不変なのでしょうか」

 

ひとしきり大爆笑をした後ベルは鍛錬をしたいと言うので晩御飯の必要食材だけヘルメスに伝えてベルと庭に出た。

するとゼウスからとんだ言葉が飛び出す。

 

「ユウや。そこの嬢ちゃんと試合でもしてみたらどうじゃ?恩恵のないお前とレベル4の嬢ちゃん。良い鍛錬相手になるんじゃないか?」

 

「ふざけんな爺ちゃん!アスフィさんに俺が手出せるわけねーだろ!」

 

「構いませんよ。ヘルメス様の件で笑わせてもらいましたしレベル4なので恩恵のない人の攻撃くらいじゃ怪我はしません」

 

ゼウスを見ると頷かれた。ヘルメスは面白そうに見ていてベルはアワアワしている。

ベル可愛い。すんごい可愛い←兄馬鹿

 

「わかりました。刀は危ないので木の棒でやりますね。あとアスフィさん。俺の剣術はちょっと特殊なので気をつけてください」

 

お互いの距離が5メートルくらいで相対する。

開始の合図と共にユウが動く。

 

「縮地」

 

アスフィの目の前からユウが消える。

背中への悪寒を感じバッとしゃがむ。

頭上を木の棒が通過する。

 

「おお!これに対応できるとは!良いっすね!楽しくなってきた!」

 

ゼウス、ヘルメスは目を大きく開いて驚愕し、ベルは静かに目で追っている。そしてアスフィは冷や汗をかいて肩で息をしている。

 

「ちょ、ちょっと待ってください!本当にユウは恩恵を持っていないんですか!?冗談じゃありませんよ!?」

 

「持ってないですよ?神に会ったのそこのなんちゃって神様だけですし。というかやっぱり試合やめません?アスフィさん戦闘職じゃないでしょ?剣士とか前衛なら縮地使ったとはいえ遅く動いたのに目で追えないなんてあるはずないですし」

 

全員無言になる。なんせあの縮地という技が遅く動いたと言うのだ。ゼウス、ヘルメス、アスフィは冷や汗タラタラである。

 

「え?え?みんなお兄ちゃんの動き見てなかったの??僕勉強になるなーって思ってずっと見てたのに!!ダメだよちゃんと見ないと!!」

 

「おーやっぱりベルはちゃんと見てたか!さすが俺の弟だ!よしベル!試合も終わったしさっきの縮地の練習またやるぞ!」

 

そうこのアホ兄は鍛錬1日目にして移動術の極意ともいえる縮地を原作前から仕込んでいるのだ。

しかしそれよりもアスフィさんが可哀想すぎる。恩恵のないやつにメンタルまでやられた上にベルに精神オーバーキルされてしまい泣きそうになっている。

 

ユウはアスフィも誘い一緒に鍛錬をすることにした。何個か自分の技を教えて泣きそうなのを誤魔化すために笑

 

晩御飯にはヘルメスに買わせたチーズとハム、トマト小麦粉などを使って外に石の竃を作りピサを作った。

この男日本時代から料理が趣味だったので作るのが上手い。

全員から美味いと言われホクホク顔だ。そしてベルとアスフィとオラリオの話をしながら3人で寝た。

 

ー神目線ー

「ヘルメス。あの子はすごいじゃろ。だが英雄にはならんとさ。ベルと儂だけの英雄になりたいんじゃと。黒龍討伐が儂の悲願と言うと討伐に行こうとしたから流石に止めたが。ヘルメスよ。あの子を利用しようとするな。あの子はマジでやばい。儂以外の神は殺しても良いだろとか言うくらいじゃから」

 

「いやあの子利用するとか無理ですから。初対面の最初の挨拶でベル君とその周りに手出したら潰すって本気で言ってましたよ。しかもウチで1番強いアスフィもあれですし。」

 

「うむ。まぁベルは英雄になりたいみたいじゃしベルの為ならユウも動くから大丈夫じゃろ。オラリオに行ったらよろしく頼むぞ。ユウもベルもたまに帰ってくると言っとるし儂の死偽造はいらんじゃろ。ユウに神ってバレとるしの」

 

「え、ユウくんにバレてるんですか。でもアスフィと試合してる時に言っていたことは嘘ではなかったんですが?」

 

「そこのなんちゃって神様だけですしじゃろ?儂とヘルメスが一緒に座っておったから儂もなんちゃって神様の括りに入れたから嘘はついておらんじゃろ?」

 

「なるほど・・ゼウスと俺だけにしか会ってないから嘘はついてないと。それも名前を言わなかったから括りかどうかもわからないと」

 

すごい頭の回る子だな。しかもあの実力。そしてゼウスの義孫か。しかもベル君もユウ君に鍛えられている。これはオラリオでは荒れるなぁ。

 

遠い目をしているヘルメス。そして2神の会合は終わる。

 

ヘルメスとアスフィはユウのご飯に胃を掴まれ今までで最長の1ヶ月ゼウスの家にいた。

その1ヶ月でアスフィはベルとユウと仲良くなりオラリオに行ったら一緒にご飯を食べることなどを約束していた。

 

ヘルメスとアスフィが帰ってからもベルとユウは鍛錬を続け、遂にオラリオに行くことを決意する。

 

「爺ちゃん俺らオラリオに行くよ。たまに帰るからその時はヘルメスに言って先に連絡するようにするから。ついでにちょくちょく手紙送るからちゃんと返してくれよ?」

 

「爺ちゃん病気と怪我には気をつけてね??僕らの名前がこの村に届くくらい頑張るから見ててね!」

 

ゼウスは眩しいものを見るかの様に目を細め、2人を抱きしめた。

2人も抱きしめ返し行ってくる!と伝えオラリオに向かった。

 

これから2人には色々な苦難があるだろう。

ユウには原作知識と力があるが故に苦難があるだろう。

ベルにはユウとユウから教えてもらった力があるが原作の様な苦難があるだろう。

しかし兄弟が揃っていればどんな苦難も乗り越えていけるだろう。

越えて行けたらいいなぁ。




駄作をお読みくださり本当にありがとうございます。

作者は仕事中にちまちま書いているのでペースはあまり早くないですが頑張りますのでまたよろしくお願いします(; ・`д・´)

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