ベルの兄は異世界人   作:ごーたろんす

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ユウ君生きてたよ!普通に元気だよ!!

そのままリューさん編に行く辺りがアホなんだよなぁ。地上戻れよマジでww


うーにゃー!!弟子を育てたのは儂じゃ!!

さてさて。おっぱいデカい方とあのクソエルフを蹴り飛ばしたものの肉壁に呑み込まれたんだけどなぁ。雷が嫌いなのか威力が上がっているからなのか肉壁が俺の周りから蒸発して消えて無くなるんだよね。だから壁も蹴れないし自然落下に身を任せておりますユウ・クラネルです。

 

確か16階までマッピングしたから最下層が16階かな?いやでも10階の穢れた精霊が肉壁になってるしなぁ。とりあえず下に電磁砲撃って衝撃を殺そう。そうしよう。

 

 

「ズドーン!!!」

 

1人なので効果音を自分で口にしたもののなんか恥ずかしくなってきた。ようやく地面に足がついた。衝撃で足が痺れているのでちょっと待って。うん。よし。とりあえず電磁波を広げて見る。んん?これって16階だな。よしそのままダンジョンいこ。18階層の森の中に出るはずだし。

 

トコトコと歩いて18階層に出る。するとリヴィアの街が騒がしくなっていた。なんじゃいなんじゃいと思い進んでいく。

 

「なぁあんた何かあったの?」

 

1人の冒険者を捕まえ聞いて見る。

 

「お!雷帝じゃねーか!久しぶりだな。いやなんか疾風のリオンが現れたらしくてよー。討伐隊が組まれて下に行ったんだけど爆発したかなんかでえらい騒ぎになってんだよ。んでボールス達も帰ってこねぇしどーしたもんかと思ってよ。」

 

「ほーん。なら俺が見てきてやるよ。つか弟達も一緒に行った?」

 

「お!マジか!雷帝が行ってくれるなら百人力だぜ!炎雷兎達もパーティで討伐隊に参加して行ったぜ?」

 

「オッケー!ベルがいるならお兄ちゃんに会いたい筈だから行くわ。あ、地上に戻る奴いる?いるなら手紙ヘスティアとロキ様に渡してほしいんだけど。」

 

その冒険者がそれなら俺が行くと言ってくれたので言葉に甘えて手紙を書いて渡しておく。

ついでになんかあったかなとガサゴソするとハイポーションとエリクサーがあったので渡そうとしたが下に行くんだから持ってけよ!と怒られた。解せぬ。

前助けてもらったお礼とでも思ってくれと言われたのでとりあえず頷いておいた。

 

「どういうことじゃ!?説明せぇ!!」

 

何やら怒鳴り声が聞こえてくる。そっちの方を覗きにいくとドワーフが怒鳴り声を上げていた。

 

「だ、だから!水の都にアンフィス・バエナが出たんだよぉ!!」

 

「そんな馬鹿な!!アレのインターバルはまだ半月残っとる筈じゃ!!どうして、今この時に階層主が出てくる!?」

 

「そ、そんなの知らねぇよ!!俺達だって下の階層から帰ってきた奴に話を聞いてすっ飛んで帰ってきたんだ!!」

 

余程焦っていたのか地面にへたり込んでいる冒険者をドワーフは怒鳴り散らす。

 

「25階層から逃げ帰ってきた奴等も混乱してて……なんかダンジョンが哭いたとかグレート・フォールが赤く染まったとか訳の分からないこと言ってるんだ!!ただ、すげぇ爆発が何度も起きて階層が崩壊したらしいんだ!!」

 

赤く染まったの所を聞いてユウは話に割り込む。

 

「悪いけどお前さん討伐隊の奴か?俺の弟もいる筈なんだけど何か知らねーか?」

 

「ら、雷帝!?って事は炎雷兎の事か?アイツらならまだ25階層にいる筈だ。たぶんで悪いけど…」

 

「いや十分だ。ありがとよ。そこには俺が行く。死にかけてる奴とかがいればここに帰らすからポーションとか用意しといてくれ。」

 

下に行こうとするとドワーフと片腕のないエルフに声をかけられる。

 

「あんたが雷帝か。儂はマグニファミリアのドルムル・ボルスタっちゅうんじゃが炎雷兎に助けてもらった者じゃ。こんな事言うのは筋違いなんはわかっちょる。じゃがあいつらを助けてくれぃ!!」

 

「私はモージファミリアのルヴィスと言う。私も炎雷兎に助けてもらった。だからこそ自分で助けに行きたいが残念ながら今の我々が行っても足手まといになるだけだろう。申し訳ないが頼みたいっ!!炎雷兎を助けてくれっ!!」

 

「おう。任せときな。足手まといになる。か。君達は今自分のすべき事を感情に流されずにきっちり判断した。立派な冒険者だ。そんな先輩冒険者の頼みを無碍には出来ないよ。それに炎雷兎は俺の弟だ。必ず助けるさ。弟のことをそんなに思ってくれてありがとう。地上に戻ったら是非ウチのファミリアに寄ってくれ。飯をご馳走するよ。」

 

ユウは笑顔でそう言い、ドルムルとルヴィスと約束をして19階層に入った。マジックポーションを飲みながら考える。アンフィス・バエナって何?と。そんな階層主知らないんだけど。え?ゴライアスと最弱の四天王ウダイオスさん以外に何かいたっけ?

 

この男37階まで潜っている間ギルドに換金以外で1度も行っていない。アホである。情報は命に直結するとかエイナさんにカッコいいことを言っておきながらこれである。

 

とりあえず電磁波を広げ、急いでベルの元に向かうことにした。23階層からダンジョンがボロッボロになっていた。25階層にアンフィス・バエナとベル達がいるとの事なので急いで行ってみる。リリ達を見つけた。

 

 

「おう。リリ。元気いいな?何か良いことでもあったのかい?」

 

「「「「ユウ(様)!?!?」」」」

 

「ほーん。あれがアンフィス・バエナか。何かキモいな。体型がキモい。」

 

「何故ユウ様が!?いえ、それはどうでもいいです!それよりベル様が下に居ます!!そしてリュー様がおそらく闇派閥の罠にかけられて居ます!一応援軍要請をしましたがいつになるかわかりません!ここはリリ達だけでも大丈夫ですので行ってください!!」

 

リリがまくし立ててくる。

 

「へいへい。わかりましたよーっと。ヴェルフー!これやるわ!オリハルコンとアダマンタイトなー!クノッソスから壊してパクっといた!んじゃ頑張れよー。ついでだこの野郎。食らっとけ!!」

 

去り際に一方の首をチョンパして行く。手を振りながら下に行くユウを呆然と見るリリ達。

 

「と、とりあえずユウが1つ首落としたからかなり楽になったね。あいつ相変わらずだったねぇ。良い男だよほんとに。」

 

「いやいや。あんな散歩感覚で首落として行くとか意味が分からん。しかもアダマンタイトとオリハルコンだと?ありがてぇ!!折れない魔剣作れるぞ!」

 

「リリの指揮って圧倒的な力がある人には意味ないですねぇ…。まぁいいです。楽になりましたし。」

 

「それよりもユウ殿はクノッソス侵攻に行ってたのでは?何故ここに?」

 

「「「ユウ(様)だから」」」

 

この一言で片付けるヘスティアファミリアの面々。それを見たタケミカヅチ、ミアハファミリアの団員はドン引きしている。

カサンドラは驚愕している。何故なら夢での予言にユウに関係しそうな詩は1つも(・・・)無かったのだ。

なのに現れて颯爽と助け、消えていった。カサンドラはもうユウについて考えるのをやめた。

イレギュラー尽くしのダンジョン遠征だったが助っ人もイレギュラーだったらしい。

 

リリ達が首が1つになったアンフィス・バエナを討伐するのにそれほど時間はかからなかった。

 

一方ユウはそのままリリの情報通りに下に向かう。

 

「あれ?ボールスのオッサンじゃん。モンスターに囲まれてら。助けてやっか。」

 

そう言ってボールスの周りのモンスターを全て斬り伏せる。

 

「よう。ボールスのオッサン。いくらモテねぇからって大量のモンスターとデートはやりすぎじゃね?」

 

「ゆ、ユウゥゥゥ!!助かった!助かったぜ!!ありがとよう!!」

 

「うわ汚ねっ!近づくなオッサン!んで?オッサン何してんの?俺の弟子追っかけてたみたいだけど。」

 

「やっぱそうか!!疾風のリオンって黒いゴライアス戦の時前衛してくれてたエルフだろ!?お前ら仲良さそうだったし何より炎雷兎が庇ってる感じだったから俺もサポートに回ってたんだよ。そしたら闇派閥のクソどもが階層破壊して骨みたいなモンスターが現れてよう。炎雷兎が戦ってたんだけど魔法反射されて死にかけちまってるしリオンは俺庇って気絶するしでよぉ。そしたら闇派閥のクソどもが連れてきたラムトンが2人を丸呑みして下に行っちまうし。」

 

「ちょい待てボールスのオッサン。ベルが死にかけた上に丸呑みされただと?」

 

「お、おう。とんでもねぇ炎の魔法を反射されてな。んでもその骨みたいなモンスターの身体半分くらい斬って消滅させてたけどな。そのあと気絶してる間にラムトンに丸呑みされてた。」

 

ユウは無表情のままボールスにお礼を言う。そしてそのまま下に向かう事を告げて上でリリ達が居るから合流して現状を伝えて18階層で待機する様に伝えてもらう。

 

ユウはベルとリューが気になり雷を纏い、全力で走る。電磁波もフルで使う。ラムトンの通った穴はふさがりかけていたので使えないので1階層1階層を見て行く。

焦りが出る中全力で探し始める。愛する弟といつもその弟とユウを気にかけてくれている可愛い弟子の為に。

 

 

ー地上・ロキファミリアー

 

「ロキ!神ヘスティア!団長!!!ユウ君からの手紙っす!!!」

 

クノッソス侵攻後から全員が集まっていた部屋に大興奮したラウルが入ってくる。

 

「手紙!?なんで手紙やねん!?どーいう状況やねん!!」

 

「ロキ。本物かどうかわからない。まずは内容の確認だよ。」

 

フィンも生きていたと思ったがユウを語っている可能性もあるので一応諌める。

 

「せ、せやな。ん?ヘスティアにもあるやん。ヘスティア読んでみーや。」

 

「う、うん。「やっほーヘスティア。なんかベル達大変みたいなんで助けて来まーす。あ、晩飯までに戻れなかったらごめんね。クノッソスは無事終わったよー( ー`дー´)キリッ俺めっちゃ頑張ったから帰ったらその巨乳揉ませてね☆」うん…これ絶対ユウ君だよ…」

 

ヘスティアは遠い目をし、他の人は笑いを堪える者、生きててホッとしている者の2パターンだった。

 

「ほ、ほなウチのやつやな。「ロキ様先ほどまでの作戦ご苦労様でした。ロキ様の事ですからおそらくディオニュソスのポンコツ共に説教をかましたことでしょう。え?かましてない?いやそこはやっとけよー。え?かました?うん知ってます。だってロキ様だもん。あ、フィルヴィスそこにいる?いるならウチのファミリアにおいで。恩恵無いんだから丁度いいや。あ、他のポンコツ共はいらないんで。今回の件で学んだと思うから言っておくよ?あんまり冒険者を舐めるな。命は大切にしろ。だからポンコツ呼ばわりなんだよ。つか手紙書くのめんどくなってきたんで終わります。ベル達助けたら顔出しに行くから大泣きしたであろうレフィーヤとアスフィはちゃんと顔洗っとけよー。んじゃフィンさん。後はよろぴくぅ〜!」ふざけんのか真面目な話するかどっちかにせんかいっ!!音読する方の身にならんかいっ!!」

 

ロキは手紙を地面に叩きつける。みんな大爆笑だった。元ディオニュソスファミリアの団員は浮かない顔をしていたが。

 

「つかヘスティア。ベルたん達なんかあったんか??」

 

「うん。リリ君から救援要請が来ててね。ディオニュソスファミリアの子達は少し外に出ててくれるかい?」

 

フィルヴィス以外のディオニュソスファミリアの団員は素直に外に出る。

 

「それじゃ話すけど豊穣の女主人のエルフ君がいるだろう?あのエルフ君がなんか面倒ごとに巻き込まれたみたいでね。それを助ける為に下層に潜るらしくてさ。援軍が欲しいんだって。」

 

「は?リューたんやろ?疾風のリオンの。あの子の事ユウたんから聞いて知っとるけどヤバいやん。ヘスティア誰に救援要請したん?まだならウチの子貸すで?ユウたんに死ぬほど借りがあるしな。」

 

「いや大丈夫だよ。ロキの子達もクノッソスで疲れてるだろうし。椿君とアーニャ君とルノア君、クロエ君に頼んだよ。それと別でオッタル君にもね。」

 

全員愕然とする。最後の1人!!最後の1人おかしいから!!

 

「なぁんでぇドチビがオッタルに頼めるんや!!」

 

「え?豊穣の女主人でご飯食べてたから。ユウのご飯が食べたいって言ってミア君に殴られてたよ?だからついでに頼んじゃえって頼んだら引き受けてくれた。」

 

全員がオッタルゥゥゥ!!となったがもうオッタルが行くならユウもいるし問題無さすぎてどうでも良くなった。

 

「あ、後アーニャ君のお兄さんのあ、あ、アレル君?だったかな?彼も行ってくれるって。妹さんの事すごく大切なんだねぇ。」

 

もうお腹いっぱいだから。それレベル6のアレン君だから。

 

「アホくさ。援軍が50階でも行くんかレベルやんか。もうええわい。ほなユウたんも元気にダンジョン探索しとるらしいし解散解散。ディオニュソスファミリアの奴らはこの後どないするか知らんけどこれ以上ユウたんに迷惑かけるなよ?」

 

それだけロキは言い捨て解散となった。

 

「あーロキ?俺らどうしたらいい?俺らの知ってる事とりあえず全部話しときたいんだけど。俺今回だけは本当に怒ってるからさ。まぁお前が言うなって言われるだろうけどさ。」

 

「俺も俺も。タナトスから聞いたけどマジかよ。ほんとムカつく!」

 

そうだ。こいつら忘れてたとロキとフィンは思う。めんどくさいし正直ユウのことで疲れたからユウが来るまでロキファミリアの空き部屋に突っ込んでおくことにした。

 

 

ちっ、35階まで来たのにまだベルが見たからねぇ。リューさんもいるし早く見つけねーと。ふと思う。深層までベルは来たことが無いがリューさんは元のファミリアで来ている筈だ。ならば正規ルートを知っているのではないかと。聞いた話だとベルもリューさんもかなりのダメージを貰っている。ならば救援を求める。見つけやすい正規ルートに出る筈だ。あ、俺が正規ルート知らねぇや。

 

アホである。この男電磁波を使えるようになってめんどくさい時は敵に合わないように進むので正規ルートの確認などしていないのだ。

 

結局しらみつぶしに見て回ることにした。ついでにレヴィスの言っていた白宮殿の地下にあるセーフティポイントの確認もすることにした。

 

ーリリパーティー

 

ボールスが合流し、ユウの話を聞く。

 

「ユウ様がそう言っていても、ベル様の兄の言葉だとしてもリリはベル様のパーティメンバーなので助けに行きたいと思っています。ですがこれはリリのエゴです。皆様がユウ様の言葉に従うのであればリリも異論はありません。」

 

「そうだな。リリ助の言う通りだ。俺もあいつに胸を張ってパーティメンバーであり相棒と言いたい。だから俺自身の手で助けたい。」

 

「よく言ったよあんたら。それでこそヘスティアファミリアだ。私に異論はないよ。」

 

「自分は一度ベル殿を見捨てました。そんな気持ちをまた味わえばベル殿に顔向けできません。自分は助けに行きたいです。」

 

「わたくしもベル様を助けたいです。ウィーネちゃんとみんなを助けると約束致しましたし。」

 

ヘスティアファミリアは満場一致だ。

 

「俺もあいつを助けたい。命が言った通りだ。だが自分の実力が足りてないのもわかる。このパーティの生命線は戦いは麗傑だ。そして頭脳はリリルカだ。俺は駒として従う。」

 

「え、ちょ、雷帝が救援に行ったんでしょ?だったらいいじゃない。あいつなら問題ないでしょ?私達が行っても助けられる立場に回るだけで足引っ張るって。いやたしかにヘスティアファミリアはレベル以上にとんでもない奴らの集まりだけどさ。」

 

「だ、ダフネちゃん。私の予知夢全然違うことになってるの…多分雷帝が絡んでるからだと思う…。こんなの私も初めてだからどうなるか見てみたい…。」

 

「おう。俺も行くぜ。炎雷兎と雷帝の兄弟には世話になりっぱなしだからな。少しでも助けになりてぇ。それにリオンにも借りがあるからな。」

 

まさかのボールスまで賛成に回ったのでダフネも折れた。そこでヴェルフがとんでもないことを言い始める。

 

「悪いんだけどよ。ここで一本魔剣を打たせてくれないか?ユウの持ってきてくれたアダマンタイトとオリハルコンで折れない魔剣を作れる。それがあればそこらの雑魚は一振りで余裕だ。体力の温存にもなる。」

 

ヘスティアファミリアはアホ筆頭のユウが居るのでうん。やれば?みたいな感じオッケーを出すが他のやつはやめろと言う。しかしアイシャの黙って見てるか黙らされるかどっちがいい?の言葉で黙って見ることにした。

 

モンスターを周りが倒して鍛治をするヴェルフの邪魔はさせない。波のように押し寄せるモンスターが急に来なくなり足音が聞こえる。

 

「お前達がヘスティアファミリアか?神ヘスティアの要請によりここに来た。フレイヤファミリアの団長オッタルだ。」

 

「ちょい待てオッタル。こいつらここで鍛治してんぞ。ユウんとこは頭イかれてるやつばっかかよ。フレイヤファミリアのアレン・フローメルだ。」

 

まさかの援軍に言葉を失うヴェルフ以外の全員。ヘスティア様。誰に援軍要請してるんだよ。

 

「おらぁ!出来たぞ!!ん?猛者にアレン君?だっけ?ユウにいつも連れ回されてる猫人。」

 

「ちっ。うるせーよ。つか何ダンジョンで鍛治してんだよ。馬鹿かテメェ。」

 

「おう。ヘスティアファミリアは大体の奴がこんな感じだ。それにお前ら出来たぜ。これで折れない魔剣の完成だ。使用者の魔力に依存するがずっと使える。」

 

このヴェルフの言葉にオッタルとアレンは言葉を失う。あれ?魔剣って折れるもんじゃなかったっけ?

 

「少し待て不冷。折れない魔剣だと?そんなものを作れるのは素晴らしいし偉業だと俺も思う。だがそれはマズイ。」

 

オッタルの言葉に全員が首を傾げる。

 

「それがユウの手に渡ってみろ。何をしでかすかわからん。」

 

次の言葉に全員顔を青褪める。そうだ。存在するだけで地雷源とも言えるユウが居た。

 

「不冷よ。悪いがそれはお前しか使えないと言ってもらえないか?まだ改良の余地があると言ってもらえればあいつも興味を示すまい。」

 

全員頷く。そして現状を説明していると椿達も来た。椿は大笑いし、こと魔剣に関してはボロ負けだと伝える。アーニャはお兄様にくっついている。アレンも満更では無いようだが。全てを伝え、全員が手伝ってくれるようなので深層に向かうことにした。

 

ーユウサイドー

結局36階層にもベルとリューさんはおらず、37階層に足を踏み入れた。37階層は巨大過ぎて電磁波も全体に行き渡らない。電磁波を全開にしつつ足で探す。

すると2つの弱々しい電磁波を感知し一気にそちらに走る。すると闘技場から電磁波を感知する。

 

「ん?闘技場?なんで?まぁいいや。ベルゥゥゥゥ!!馬鹿弟子ぃぃぃぃぃ!お兄ちゃんが来たぞーい!!」

 

大声で叫びながらモンスターを駆逐していく。それはもうダイソンの掃除機が埃を吸い込むかの如く。刀で切り刻み、仕上げとばかりに電磁砲をブッ放す。ズドーンッ!!と言う音と共に周りが一掃され壁にも亀裂が入り、モンスターが生まれなくなった。

 

「お兄ちゃん!?な、なんでここに??」

 

「ユウ…さん。まさか助けに?」

 

「あったり前だろーが。弟と馬鹿弟子のピンチと聞けばこのユウ・クラネルどこからでも助けに来るに決まってんだろ。一応壁に電磁砲撃ち込んだけどすぐにモンスター湧くからセーフティゾーンに行くぞ。」

 

そう言って闘技場の床に荷電粒子砲を放つ。ユウはリューを抱き、ベルの服を掴み一緒に落下し、着地した。

 

「闘技場の地下って通路になってんだなー。とりあえずあっちの方に川あるっぽいからいこーぜ。周りも探知したけどモンスター1匹もいねーし。ほらベル。男の子だろ。しっかり歩け。俺は馬鹿弟子をお姫様抱っこの刑にしなきゃいけないから。」

 

ベルはうん!とニコニコ笑う。よほど兄に会えたのが嬉しいのだろう。一方リューは顔を真っ赤にして抱っこされていた。

 

少し歩くと川に着いた。そこで座る。

 

「ほれ。俺使わなかったしハイポーションとエリクサー2本ずつあるからやるよ。マジックポーションは俺も使うからちょっとずつな。」

 

まさかのエリクサーを持った援軍だった。

 

「さて説教の時間かな。まず愛しのマイブラザーベル君よ。お前魔法反射されて死にかけたらしいけど本当かい?」

 

「ごめん兄ちゃん。動きはそんなに速くなかったし楽だったんだけど蜘蛛みたいで気持ち悪くて魔法で焼き払おうとしたら反射されちゃった。でも気合いで立って身体の半分くらい神様ナイフにファイアボルトで刀身伸ばして蒸発させといたよ!」

 

「あー。蜘蛛なら仕方ねぇな。ベルは昔から嫌いだもんな。よし許そう。」

 

「ちょっと待ってほしい。たしかにベルさんは上手く対応していたがまさか接近戦が嫌だったから魔法を撃ったのですか?相手の動きが速過ぎる訳ではなく?」

 

「あれくらいの速度なら僕達の鍛錬だとサンドバッグになっちゃいますよ??僕蜘蛛嫌いだからあんまり近くで見たくなくって…でもそれでリューさんを危険な目に遭わせてごめんなさい。」

 

しょんぼりするベル可愛いぃぃぃぃぃ!!

 

「い、いえ。ベルさんは巻き込まれたようなものなので構いません。そうですか…。サンドバッグですか…。嗚呼。アリーゼ。私達のトラウマはサンドバッグのようです…。」

 

なんか黄昏てるリューさんにチョップをして意識を戻さす。

 

「次は馬鹿弟子だ。復讐に囚われて周りが見えなくなるとダメって言ったよね俺?ねぇリュー・リオンちゃん?」

 

「は、はいぃ!!言われました!!」

 

「なのになんでこんな事になってるのかなぁ?この耳は飾りかこの野郎!!」

 

リューさんの耳を掴みながら片手でほっぺをムニムニしてやる。

 

「ひゅみまへぇん。」

 

ベルと一緒に笑う。リューさんも笑う。

 

「全く。次同じことやったら馬鹿弟子はウチに移籍。それから雷纏った手でお尻ペンペン100回な。」

 

「それは痛そうだ。気をつけましょう。」

 

「そんじゃお前らは慣れてない深層とトラウマに会ってんだ。一旦寝ろ。そんで3時間したら起こすから。それから闘技場行って鍛錬すんぞ。」

 

ベルはおー!と手を挙げる。可愛い。リューさんは固まっている。

 

「休憩を取るのはいいですが、闘技場で鍛錬?正気ですか!?早く地上に「師匠の言うことは?」絶対です…」

 

リューさんも黙らせたので2人を寝かせて上着を掛けてやる。そして見知った電磁波を感知してそちらに向かう。一応ベル達も心配なのでそっちの感知は途切らせない。

 

「よう。レヴィス。クノッソス振りだな!」

 

「ユ、ユウ!?な、何故もうここに!?」

 

ベル達の事を話すと納得していた。ベルをどうしても見たいと言うので見せてやる。

 

「可愛いだろ?俺の自慢の弟さ。横のエルフは俺の料理の弟子だよ。あ、料理で思い出した。レヴィス明後日暇?」

 

「この子がベルか。アイズの旦那か…。可愛いな。ユウ。お前エルフ好きなのか?周りエルフばかりではないか。明後日は暇だが?というより基本暇だ。」

 

「んだよ。ニートかよ。そりゃゴロゴロしてたら胸も育つわ。明後日の16時に10階層集合な。それから俺らのホーム行ってみんなで飯食うぞ。」

 

「む、胸の事は言うな!!は?ホーム?私は!あ、いやなんでもない。ユウが連れて行ってくれるなら行く…。」

 

怪人って言おうとしたなコイツ。お仕置きしてやろ。ユウは後ろからレヴィスを抱きしめ、耳元で囁く。

 

「また怪人って言おうとしたな。そんな事言うなら飯食うんじゃなくてレヴィス食べちゃうぞ?」

 

レヴィスは真っ赤な顔を手で隠してその場にしゃがんでしまう。かーわーいーいー。ぶっちゃけレヴィスって顔も体型もドストライクなんだよね!レヴィスルートでもいいよね!?いやいかん。アスフィが怒り狂ってる顔が思い浮かんだ。

 

レヴィスは真っ赤な顔をしながら明後日楽しみにしてるとボソボソ言いながら帰っていった。どこに帰ってるのかは知らないが。

 

レヴィスを弄り倒していると時間もすぐ経ち3時間が経過したので2人を起こす。

 

「リューさん。リューさん。起きて。起きないとチューしちゃうぞ?」

 

リューさんはすぐに飛び起きた。何か言っているが無視してベルも起こす。川で顔を洗わせて闘技場に向かう。

 

「はいそれじゃぁ昨日使ってないエリクサー2本とマジックポーションがあります。死ななきゃ安いからとりあえず行ってこい。やばくなったら助けるから。リューさんはベルか俺の動きを見て盗むこと。はい突撃。」

 

ベルはよーし!昨日のリベンジでボコボコにしてやる!と飛び出していき、俺も首の骨をコキッと鳴らしながら歩いて行く。リューさんはコイツらマジかみたいな顔をしているが。

 

ベルは集団戦闘に慣れていない。格上相手やタイマンはレベル以上に強いが相手が複数の場合の取捨選択がイマイチだ。ここで経験を積ませる。

え?俺?俺とかアフォロンの時からここで遊んでるから余裕よ。ダラダラと相手を引きつけて縮地で背後に回って首チョンパする。リューさんの近くにいき縮地のコツを教え、刀の使い方を教える。どうも小太刀も自己流というか前任者の真似をしているだけなので動きがぎこちない。そこを矯正して行く。

なんやかんやで闘技場で2時間くらい鍛錬しているとリリや何故かオッタルさん達が来た。ベルとリューさんには続けるように言いオッタルさんのところに向かう。

 

「オッタルさん、アレン君までどーしたの?今ベルとリュー(呼び捨てが良いと言われた)の鍛錬中なんだけど。あ、ボールスのオッサン。伝言あんがとな。あの骨はベルが粉々にしてたぞ。キモかったわ。」

 

「ユウ。クノッソスからそのままダンジョンはやめろ。フレイヤ様も心配しておられた。俺もご飯の心配をしてな。お前の作り置きを計算してミアさんの飯をアレンと食べに行っていると神ヘスティアに救援要請を受けたからついでに早く地上に戻ってもらおうと思ってな。」

 

「ブレないねオッタルさん。んじゃそろそろ地上戻るかな。リューもいい感じに戦えるようになってきたし。」

 

 

「え?テメェら突っ込まねぇの?白宮殿の闘技場で救援要請してるやつらが鍛錬とか言ってモンスターボロクソにしてんのに?ヘスティアファミリア怖えよ。」

 

アレン君が何か言ってるが無視無視。ベルとリューに戻るぞと言うとリューはやっとですか…と疲弊しきっていた。豊穣の女主人のメンバーが慰めていたが。

 

アーニャをゴロゴロニャンニャンしつつアレン君もゴロゴロニャンニャンする。

 

ベルはオッタルさんと仲良く話をして今度一緒に鍛錬する事を約束していた。リリはそれを見て鍛錬馬鹿ばっかり。フィン様と話がしたいと呟いていた。

 

そのまま地上まで一気に戻る。途中でボールスのオッサンは別れると思いきやそのまま地上まで行ってギルドで疾風のリオンはブラックリストに乗るようなやつじゃねぇ!助けてくれたんだ!そもそも闇派閥が幅を利かせてるときに何もしなかったのはギルドじゃねぇか!!と言ってくれた。

小太りエルフにウラノスに渡してと手紙を渡す。すぐに小太りエルフは帰ってきて疾風のリオンはブラックリストから外すことになったと伝え、ギルドに張り出されていた。真実も少し誇張されて記されていた。

 

そして久しぶりに我がホームに戻った。疲れもピークだったので風呂に入ってすぐに眠りについた。

 

これからのことはまた別の機会に。




はい。一応これで原作の出てるとこまでは書いたかな?

これからはオリジナルになると思うんですけどどうしましょう。原作出るまで閑話で耐えるか。
オリジナルで作者の願望、妄想を丸出しして行くかの二択ですね。

いやほんとどうしよう。見やすいかなと思って箇条書きに近い感じで書いてたら原作まで終わっちゃったじゃん!!

あ、完結ではないです。まだ書きますんでw
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