ベルの兄は異世界人   作:ごーたろんす

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オラリオのトップ派閥2つの話でござる。

完全にネタに走ってしまった。
本当に申し訳ないww


ロキファミリアの惨劇!!いや何これぇぇぇぇ!!

豊穣の女主人を出てお土産を持ってバベルに向かう。久しぶりに会うのでどんなダイナミックお邪魔しますをするか悩みながら歩く。

ユウはひとまず日本商店で骸骨スーツとマスクを買う。シルクハットとステッキを持ちバベルの中に着替えて入っていく。

ジロジロと見られたり吹き出して笑い転げている冒険者を尻目に最上階を目指す。

 

ドアの前についてノックをする。声を108あるうちの奥義の1つ声帯模写でエイナさんの声に変える。

 

「神フレイヤ。ギルドの遣い(っぽい感じ)で来ました。入室を許可もらえますか?」

 

カッコ内を頭の中で言えば嘘がバレないのは爺ちゃんで実験済みだ。案の定バレてないみたいだ。

 

「あら何かしら?良いわ。入りなさい。」

 

ドアをバーンと開けてムーンウォークしながら入って行く。骸骨の格好をしてシルクハットとステッキを備えたやつが無言でムーンウォークしてくる。

フレイヤちゃんは固まり紅茶をこぼしていた。

 

「神フレイヤ。貴女は美しすぎる。こんな骸骨の心まで奪ってしまうなんて。有罪です。死刑。」

 

「あ、あなたユウね!!そんなくだらないことするのユウ以外いないわよ!!いつ帰ってきたのよ!!それよりあの声と神にわからない嘘はどういうことよ!!」

 

 

ユウと分かってホッとしたのか一気に声を荒げる。

後ろに立っているのはアレン君だった。あれ?オッタルさんは??

 

「いやーフレイヤちゃんとアレン君久しぶりー!さっき帰ってきたんだよね。ただいまー!つかオッタルさんじゃないって珍しいね?」

 

その言葉を聞いてアレン君は耳と尻尾をヘニョらせる。フレイヤちゃんもため息を吐く。

 

「ユウおかえり。テメェがラーメンなんて恐ろしいもんをあいつに教えるからあの野郎ラーメンを一から作りたいとか言ってヘグニと一緒に麺作ったりスープ作ったりしてそれ以外何もしなくなったんだよ!!」

 

「あの子達貴方が帰ってきたら試食頼むって張り切ってたわよ?護衛なんかやってられんって言って私を放っておいてミアのところに行ったりオラリオの外にまで食材探しに行ったりしてるみたいなのよ…。」

 

あまりの現状にさすがのユウも唖然としてしまう。まさかヘグニさんまでラーメンに取り憑かれているとは。

 

「フレイヤちゃんの魅了ってラーメン以下なんだね。」

 

 

「ユウゥゥゥゥゥゥ!!貴方一番言っちゃいけないことをしれっと言ったわね!!アレン!!ユウをやっちゃいなさい!!」

 

「絶対無傷で終わらないですし俺負ける未来しか見えないんですが…。護衛も出来なくなるので良ければ全力で戦います。」

 

フレイヤちゃんは無言になる。俺?普通にニヤニヤしてるけど?

 

「き、今日のところは勘弁してあげるわ。私寛大だから。美の女神だからそんなにすぐ怒ったりしないもの。」

 

「あーはいはい。ほんとフレイヤちゃんってそーゆーとこ可愛いよね。あ、アレン君。これお土産。アーニャとお揃いのミサンガってやつ。俺とベルの手作りだから。アーニャは左手首につけてたからアレン君は右手首につけたら?」

 

アレン君は尻尾をフリフリしながらお礼を言って早速右手首につけていた。

仲の良い兄妹は俺の大親友だぜ!

フレイヤちゃんはなんかそわそわしている。全く。素直じゃないんだから。

 

「フレイヤちゃん。こっちに立って目瞑って!」

 

素直に立つフレイヤちゃんに大きめの服を着せてあげる。

 

「フレイヤちゃんにはこのTシャツがお土産!すごく似合ってるよ!!」

 

Tシャツの真ん中にはこう大きく書かれていた。

 

 

 

 

 

働きたくないでござる

 

 

 

 

 

 

 

 

「何よこれぇぇぇ!!!おかしいでしょ!!」

 

アレン君は震えながら笑うのを我慢し、俺はカメラでパシャパシャ写真を撮る。

やばい。死ぬほど可愛い。腹筋が死ぬ。

ひとしきり笑ったあとに本当のお土産のかんざしをあげた。

 

「こっちが本当のお土産。フレイヤちゃんこっち来て。」

 

ぷんぷんしてるフレイヤちゃんを膝の上に座らせて髪の毛をお団子にしてあげてそこにかんざしを刺す。

銀色の綺麗な髪に映えるかんざし。

鏡を見てフレイヤちゃんはボーッとしている。あれ?気に入らなかったかな??

 

「ゆ、ユウ。ありがとう。大切にするわね?これ私の髪の色に合わせて買ってくれたの?」

 

「うんそーだよ?なんやかんやいじり倒してるけど美の女神だしやっぱ綺麗じゃないとフレイヤちゃんっぽくないしね。似合ってて良かったよ。」

 

にへらっと笑うユウを見てフレイヤは思う。この子はズルい。いつもはあんな扱いなのにたまにこういう心から嬉しいサプライズをしてくれたり言葉を投げかけてくれたりする。神でも惚れてしまう。

 

「でもババアはお断りだからごめんね?」

 

訂正。こいつは女。いや女神の敵だ。それも強大で凶悪な敵だ。本当に殴りたい。

 

「わかってるわよ!!別に女神でもいいじゃないっ!!ユウの馬鹿っ!!」

 

ケラケラ笑っているユウを見てため息を吐きながらも笑うフレイヤ。その姿を見て少し驚くアレン。

フレイヤがユウを気に入っているのも知っていたがあんな恋する乙女みたいな顔をするとは思っていなかった。

まぁ一瞬だけだったが…。

 

「あ、そうだ。ヘルメスの面白いとこ見る?」

 

フレイヤはすぐに頷いたのでビデオに撮ったヘルメスVSゴブリンの動画を見せてあげる。

フレイヤちゃんは大爆笑し、アレン君はドン引きしていた。

 

「おいユウ。ヘルメス様半泣きってか泣きながら刀振ってんじゃねーか。やめてやれよ。流石にかわいそすぎるだろ…。」

 

「え?撮ってないけど行きは木の棒持たせて突撃させたんだよ?刀持たせただけ優しいでしょ?」

 

アレンは何も言わなくなった。ヘルメス様に会ったら酒を奢ってあげようと思ったとかなんとか。

 

フレイヤちゃんも笑いから帰って来たのでオッタルさん用のお土産の豚骨と鶏ガラとスープと麺のレシピを置いて渡すように言うとかなり嫌がられた。

嫌がられたというかこれを渡すともっと仕事をしなくなると言っていた。仕方ないので次に会ったら渡すということにした。

 

それから久しぶりにご飯を作ってあげて渡して別れてロキファミリアに向かう。

ちなみに骸骨スーツとかはアレン君にあげた。

お土産を持っているので邪魔で仕方なかったので処理したとも言う。

 

ロキファミリアに着くと門番が青い顔をして立っていた。よく話す人だったので大丈夫かと声をかける。

 

「あ、ああ!!ユウさん!!これで助かる!!貴方が神ですか!!」

 

「いやいや落ち着いてくださいよ。あんたらの神はロキ様でしょーが。それよりなんかあったんですか??」

 

門番は青い顔をしながらアイズさんとティオナ、ティオネ姉妹が…と言って物陰に吐きにいった。

門番の仕事全くできてねーじゃん。つか何やったんだよあの3人。そんなことを思いながら許可を貰って中に入る。

 

目に飛び込んでくるのは中庭に倒れている人。人。人。その中にはラウルさんやアキさんなど第二級冒険者までいた。

なんか本当にマズイことが起こっているのか?とユウも冷や汗をかき始める。

ロキ様の私室に行きノックをするが誰も居ないのか返事が返ってこない。

不安になり電磁波を広げると強い電磁波はどうやら食堂に集まっているみたいなのでそちらに顔を出しに行く。

 

食堂についてこっそりと覗くとガレスさん、リヴェリアさん、レフィーヤが倒れていた。

レフィーヤが倒れている??慌ててレフィーヤに駆け寄る。

 

「れ、レフィーヤ??おい!しっかりしろ!お兄ちゃんだぞ??」

 

「お、お兄ちゃん?私はもうダメです。お兄ちゃん後は任せました…。」

 

それだけ言い意識を失った。あれ程鍛えたレフィーヤがやられるだと…。何がロキファミリアで起こっているんだ…。いやこのクッセェ匂いでおおよそ分かるけどさ。

 

「おいいいいい!!アイズ!!凸凹姉妹出てこいっ!!てめーらポイズンクッキングしてんだろ!!」

 

フィンさんとロキ様、ベートさんが青白い顔をして厨房から出てきた。

ロキファミリア内でバイオハザードが起こってると聞いても俺は驚かないね。

むしろこれヤバイオハザードだわ。

 

「や、やぁユウ君。おかえり。最後の希望が帰って来てくれて僕は死ぬほど嬉しいよ…。僕の夢が叶うより君が帰って来てくれる方が嬉しいレベルだよ…」

 

「おい待て勇者。フィンさんの夢安くなりすぎだろう!!」

 

「ゆ、ユウたんおかえり。来てくれてありがとな。ウチ天界に送還されてもユウたんの事だけは忘れへんから。」

 

「おい待て貧乳。ロキ様なんでそんな死亡フラグ立てていくの?俺がそのフラグへし折るわ。」

 

「お、おうユウ。大親友よ。妹の手作り料理ってどんなモンスターより凶悪なのな…。俺、お前の親友で良かったわ…。」

 

「おい待て駄犬。キャラ壊れすぎててもう誰かわかんねーから!!落ち着けよ!!」

 

ま、まさか俺がツッコミに回らないといけないなんて。

そんなアホなことを思いながら戦慄している馬鹿が1匹ロキファミリアにいた。

 

アイズがひょっこりと顔を出す。トテトテとユウに近づいてくる。

 

「ユウさんおかえりなさい。あの、私ベルに手料理食べさせてあげたくて…。特訓したので味見してください。」

 

ふんすっ!とドヤ顔をするアイズを見て原因がわかった。だがお兄ちゃんはベルの口に入るならマズイ物は許しませんよ!!

 

とりあえずティオネ、ティオナも呼んで話を聞いていく。ティオネはフィンさんに。ティオナは面白そうなのと今までのお礼にベートさんに作ってあげたいそうだ。

 

「そもそもお前ら飯作ったり手伝ったことあんの?」

 

全員首を横に振る。とりあえずゲンコツをかましておいた。全員頭を押さえて涙目になる。

 

「俺はな、ずっとベルに手料理を食べさせてきた。オラリオに来てからもファミリアのみんな、それにベートさん達にもだ。

だからこそ美味いものを作れると思っている。

言ってみれば冒険者と一緒だ。レベル1から冒険を積み重ねて今のレベルになってるんだろ?

お前ら今恩恵無しでゴライアスに戦い挑んでんのと一緒の状況だぞ?

まずゴブリンから倒せよ!!いやマジで!!」

 

後ろでロキ様、フィンさん、ベートさんの意識がギリギリ残ってる組が首が取れそうなくらい頷いている。

 

「まぁ失敗しないと何が悪かったかわからないから失敗するのは良い。でもよ…。こんだけ倒れてる奴らいるのに気づかないもんなの?

あとどんだけ食材無駄にしてんの?お前ら。俺食材無駄にするやつ許せねーんだけど。」

 

3人は何故か正座して俺の話を聞いていた。俺はため息を吐きながら問う。

 

「お前らがまだやる気があって言うことを素直にやるんなら俺がスパルタで料理を教えてやってもいいけどどうする?」

 

「「「やる!!」」」

 

仕方ないので1から叩き込んでいく。まずはレシピ通りに作らせる。アレンジをしようとするお馬鹿3人にはしようとするたびにゲンコツをかましていく。

 

涙目になりながらも作って行く3人。するといい匂いのする味噌汁や焼き魚ができる。

 

それを各自が食べて欲しい人に持っていく。アイズは俺に持ってきたので俺は作ったやつをロキ様にあげる。ロキ様は目をキラキラさせて泣きながら食べていた。

 

「あー。フィンさんとベートさん。ちゃんと俺が見て作らせたから不味くはないはずだよ?とりあえずさっきみたいに状態異常にはならない……はず。」

 

フィンさんとベートさんは祈るように目を閉じて食べ始める。一口食べると目を開いて首を傾げてガツガツたべ始める。

 

俺もアイズの料理を食べる。まだまだ甘いところがあるがまぁ及第点かなと思う。

 

「アイズ。美味かったぞ?でもベルはずっと俺の料理食ってるからなぁ。もうちょい頑張れ。また時間がある時教えてやるからいつでもウチのホームおいで。」

 

「ありがとうございます…。もっと、頑張ります!」

 

アイズの頭を撫でてやる。すると驚いたことにティオネもお願いしてきた。

 

「あの、ユウ。私もお願いしてもいいかしら。ユウのおかげで団長が美味しそうに食べてくれたから…。それにユウはお兄ちゃんみたいだし…。」

 

「え?何?これ本当にティオネ?なんかすっげー可愛いんだけど。ツンデレな妹もいいよなー。アイズと一緒に教えてやるよ。ベートさんに伝えてくれりゃいつでもロキファミリアに来るわ。」

 

ティオネの頭も撫でてやる。少し頬を染めながらも素直に撫でられるティオネを見てマジで可愛いと思ったのは内緒だ。

ロキ様もフィンさんもベートさんも驚いて口開けて固まってたけどね…!!

 

そのあと片付けと気持ち悪い人用に味噌汁と雑炊を用意しておいたらみんなガツガツ食べていた。

ユウ様ユウ様と言い、涙を流しながら食べている奴らには正直ドン引きしたが。

 

ロキ様の私室に通されてみんなにお土産を渡す。

ロキ様とガレスさんには実家の村で作られているお酒を。

ベートさんとアイズには俺とベルとお揃いのミサンガを。

フィンさんには元の世界で使われていた戦術の指南書を。

レフィーヤには似合いそうなネックレスを。

ティオネには料理のレシピ本を。本当は武術の本だったけど可愛い妹なので変えた。

ティオナには爺ちゃんの書いた英雄譚の本を。

リヴェリアさんには紅茶とハーブティのセットとティーカップをあげた。

 

みんな喜んでくれたので良かった良かった。それとロキ様に言うことがあったので聞いてみる。

 

「ロキ様。トイレ改装する?アスフィのおかげでウチにあるトイレつけれるようになったけど…。」

 

「え!?ほんま!?いくらかかってもええからつけてくれへん!?」

 

「いいけど何個くらい?ここで出すから手伝ってよ。」

 

「えっととりあえず女性の方は全部変えて欲しいねんけど!」

 

ユウとロキの会話についていけない他の人。ベートとレフィーヤに限っては知っているので何も言わない。

 

数を数えて10個だったのですぐにトイレの前に出して魔石をどうつければ良いかアスフィに聞いていたので取り付けていく。

つけた後に女性陣が使ってその使いやすさと便利性に驚きかなり喜んでいたのでフィンは何も言えなくなりどのくらいの金額になるのか恐々としていた。

 

全てつけ終わってロキ様は忘れていたのか恐る恐る金額を聞いてきた。

 

「んートイレ自体が2万ヴァリスなんですよね。んであの魔石はアスフィが加工してくれたやつなんで1つ5万で合計50万ヴァリスでどうです?」

 

「は?え?ちょい待って?ユウたんそれ利益ないやん。嘘ついてへんのは神やしわかるで?原価ギリギリどころか魔石踏まえたらマイナスやろ?」

 

「む?なんだと?ユウ君。女性としてあのトイレはすごく有難いものだ。それにロキファミリアは女性が多いからな。とても有用なものなのだから適度に利益がある金額を言ってくれ。私のポケットマネーからでも払う。」

 

女性陣はみんな同感なのか頷いている。

逆に困ったのがユウだ。そんな金額言われても知らねーよ!しかもあの魔石ゴブリンのだぞ!?100ヴァリスくらいだからアスフィに加工してもらったとはいえ五万もいかねーよ!

 

「いやートイレ本体が2万で魔石はゴブリンの魔石なんで100ヴァリスくらいですし。アスフィが加工したっていっても3万ヴァリスになるわけないですし十分利益出てるんですけどねぇ。」

 

めんどくさくなって正直に言った。するとロキ様とリヴェリアさんはため息を吐く。

 

「ユウたんらしいねんけどもうちょい利益取りに行こうや…。売ってもらうウチらが言うのもなんやけど。」

 

「有用性を考えて1つ10万で全部で100万にしよう。ユウ君もそれで良いな?」

 

「なんで売られる方が金額上げてるんですかねぇ?いや嬉しいんでいいですけどね?お任せしますよ。」

 

フィンさんはそれでも安いよ!!とそこまで出かけるがユウの優しさに甘えさせてもらうことにした。

ついでに男性サイドも3つ買って130万ヴァリスになった。

 

「あ、ついでにベートさんがやってる風呂上がりの熱風のやつ魔法無しでできる魔道具作ってきましたよ?はいドライヤー。ロキ様使ってみて?」

 

ブォォォォっと音がなり熱風が出ていた。

 

「うお!ほんまや!あったかい風出とるやん!!え、ユウたんこれいくら??ウチめっちゃ欲しい!!」

 

「5000ヴァリスですよ。本体2000ヴァリスなんで。上下無しで。めんどいんで。何個買います?風呂場に置いておけばいいでしょ?それに風呂上がりに髪乾かさないとシャンプーとか使っても生乾きで臭くなりますしね。」

 

「ユウ君。生乾きだと臭くなるのは本当なのかい?」

 

「はい。ベートさんはちゃんと乾かすから時間が経っても香り残ってるでしょ?」

 

フィンさんは納得したのか男女で5つづつ、合計10個買ってくれた。

 

「お土産持ってきてまさかこんなに商品が売れるとは…!さすが大手のロキファミリア。」

 

「ユウたんの持ってくる商品は桁違いに高性能ばっかやからなー。他のは無いんか?どうせならとことん買ったるで!」

 

「んー後は冷蔵庫と洗濯機かな?冷蔵庫は食材冷やせる箱で洗濯機はヘスティアファミリアに来たことある人ならわかるでしょ?あの汚れた洋服とか勝手に洗ってくれるやつ。」

 

「ユウ君。洗濯機と洗剤と柔軟剤を至急売ってくれ。」

 

フィンさんにサイズとかを説明して自分の部屋に置いて洗えるサイズとみんなのをまとめて洗えるサイズなどの説明をする。

 

とりあえずファミリア用に大きいのを3つ。個人で欲しい人、フィンさんとリヴェリアさんに普通サイズを売って設置した。

 

「ベートも買うかと思ってたけど買わないのかい?」

 

「あー俺はいらねぇ。つか着替え全部ヘスティアファミリアにあるからあっちで洗濯してもらってるしな。」

 

 

「あ、私もです。フィルヴィスさんの部屋にたくさん着替え置かせてもらってるので。」

 

「あんたらほんまどこの子なん?いやヘスティアファミリアは無法地帯やし別にええけど。」

 

フィンさんとリヴェリアさんはコメカミに手を置いて首を横に振っていた。

確かにベートさんは教会の地下の時から着替えとか置いてたな…。

 

それからユウ君の出張販売は終わる。本日の売り上げ320万ヴァリスなり〜。毎度!!

 

それからベートさんやフィンさんとアイズやリリの話を聞いて楽しく時間を過ごす。

晩飯はヘスティアファミリアに食べに来るみたいなので一緒に行くことにする。

 

帰っている途中にアストレア様とリューに会う。アストレア様はフィンさんとベートさんに驚いていたが無視しといた。説明とか言われても難しいし何よりめんどくさい。

 

そしてホームに着くとリューを連れて厨房に入る。リューは料理の弟子でミア母さんのところでも厨房に入れるくらいの力はつけたので手伝わせることにした。

 

 

みんな久しぶりの俺の手料理が嬉しいのか美味い美味いとパクパク食べていく。

アストレア様も驚きながら食べていた。

 

「ところでリューは母さんのところで働いてたけどどうするの?話つけれた?」

 

「はい。週二回店にお手伝いに行って他はベルさん達とダンジョンに潜る予定です。」

 

「リュー様もパーティに入るとなるといよいよ主戦場を深層くらいにしないといけませんね。ベル様、アイシャ様、リュー様、フィルヴィス様がレベル4でヴェルフ様がこの前レベル上がって3になりましたし命様もレベル2の上位。春姫様は戦況をひっくり返す魔法を持ってますし…。」

 

「まぁそこは任せるよ。なんかあったらフェルズの魔導具で連絡してくれたらすぐに助けにいけるしな。」

 

この会話を聞いてアストレア様はえ?ヘスティアファミリアって半年前にできたのよね?なんで全盛期だったウチのファミリアより凄いの??とあたふたしていた。

 

「つかリューは更新してないんだろ?多分俺らとかなりの修羅場越えてるからレベル上がんじゃね?」

 

全員そーいえばそうだと頷く。それからリューは更新しに行ったが案の定ランクアップしていた。

アストレア様は自分の子供が第一級冒険者になって誇らしそうだった。

 

「さて落ち着いたことだしアストレア様のこれからのことだ。アストレア様は現在居候で働きもしてない駄女神です。」

 

「し、仕方ないじゃない!今日オラリオに着いたばかりなんだから!!」

 

アストレア様の声を無視してみんなに意見を求める。いーちゃんの屋台が一番多かったので試しにお好み焼きを作らせてみる。

 

 

うん。この駄女神フレイヤちゃんと同レベルのポンコツだ。いーちゃんが激おこだ。

 

「リュー。お前の主神ポンコツすぎるだろ。なんで鉄板の上じゃなく床に生地ぶちまけてんだよ。ババアだから老眼なの?床が鉄板に見えたの?ひっくり返すのか出来ないとかならまだわかるんだけど。」

 

「そ、その。アストレア様は昔のファミリアの時から不器用で…。絶対キッチンに立たせるなと暗黙のルールがあったんです…。」

 

リューの頭にアイアンクローをかます。

先にそれ言っとけよ!!全員同じことを思っていた。

 

とりあえずスパルタの豊穣の女主人に丸投げすることにした。母さんには神だけどぶん殴って良いと伝えておいた。すんごい嫌そうな顔してたけど。

 

 

 

ある夜〜街の中〜オッタルに〜出会った〜

森のクマさん風にオッタルさんに出会った。すごい形相でラーメンを食べてくれと言われたのでフレイヤファミリアのホームに向かう。

豚骨を作ってたみたいだけど臭みがすごい。ネギとか入れて臭み取りしろよ。

 

食べたけど、うん。マズイ。オッタルさんとヘグニさん料理下手?いやヘグニさんは普通に上手だったはずだけど…。

 

とりあえずお土産を渡して豚骨スープの作り方と返しを教えてあげた。

 

「やはりそうか!!煮込むだけではあの旨味を凝縮した感じにはならんのだな!!礼を言うぞユウ!ヘグニ!また新しい道ができたぞ。」

 

「団長。これで我々のラーメンはまた1つ上の段階に進みますね。ユウ。ありがとう。」

 

ぶっちゃけこの2人は馬鹿だと思う。麺は太麺と細麺両方作ってるし完全にラーメンの麺だった。ノーヒントから良く作れるよ…。

あんまりフレイヤちゃんに心配かけないようにね?とだけ伝えて帰る。

 

フレイヤちゃん。俺にはあの2人の情熱を止めることはできなかったよ。バベルを見上げながらそんなことを思う。

 

フレイヤちゃんの叫び声が聞こえた気がした。

 




次はユウ君達がオラリオに居なかった間の各ファミリアの過ごし方を書いていこうと思います。

2日以内には投稿する予定です!

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