ベルの兄は異世界人   作:ごーたろんす

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とりあえずベルVSミノたんまでにアスフィとデートさせたかった。
アスフィ不足なんじゃぁぁぁ!!

いや原作に出てないキャラを早めにぶち込むのってこんな難しいの!?


アスフィーあすふぃぃぃぃー!!

リリの一件も終わりのんびりする時間ができた。近況報告も兼ねてオラリオに帰って来たらしいヘルメスとアスフィに会いにヘルメスファミリアを訪ねる。

 

門番の人に通されてヘルメスの私室に突撃する。さてどんなダイナミックな突入をするかと考えながら歩いて行くとちょうどアスフィを見つける。

 

「おーいアスフィ!久しぶり〜そんでお帰り!」

 

手を振ってアスフィに近づいていくとアスフィも小さく手を振り返してくれる。

 

「久しぶりですねユウ。もうオラリオには慣れましたか?ベルは居ないみたいですがあなた達が別行動とはオラリオに来る前から知ってる私はびっくりですね。」

 

クスクスと笑いながら言われる言葉に少し恥ずかしくなる。アスフィとユウとベルはあの村の家に居た時は寝るのも一緒の部屋でぼぼずっと一緒にいたのだ。そんな過去を知るのはアスフィ以外いない。

少し頬を赤く染めながら一緒にヘルメスの部屋に行く。

簡単に挨拶をして近況報告を始める。

 

「爺ちゃん元気そうか。良かった良かった。まぁ俺らの方が先に死ぬんだけどな。それでもやっぱり爺ちゃんは爺ちゃんだから怪我も病気もしてほしくねぇや」

 

「ユウ君は相変わらず優しいね。あの爺さんは殺しても死なないから大丈夫だよ。天界に居た時なんかヘラに・・・うんこの話はやめようか。ところでオラリオでは最近なんかあったみたいだね。ロキとフレイヤ様が手を組むなんてよっぽどだよ。ユウ君何か知らないかい?情報は命に繋がるからね!」

 

「あぁヘルメス知らねーんだっけ。あれ黒幕俺だよ?」

 

ヘルメスとアスフィは固まる。そしてユウが事のあらましを全て語ると大きなため息を吐く。

ヘルメスはフレイヤ様にユウとの関係バレたらなんかさせられそうだなぁと遠い目をしたりアスフィは頭を抱えている。

 

「あ、そうだ。ヘルメス。アスフィと出かけてきてもいい?ベルもベートさんも居ないから暇でさ。久しぶりにアスフィと会ったしゆっくりしたいんだよね。」

 

おや?デートのお誘い?ユウ君が?いやこれ久しぶりにあった従姉妹に近況報告しようとしてるだけだ。アスフィ許可するからちょっとは異性としてアピールしてこいよ!

 

ということでアスフィとユウは一緒に出かけることになった。アスフィは勇気を出してユウと手を繋いでみた。

 

「ん?んん!?あ、アスフィどーした?いや別にいいんだけどさ、こういうのは好きなやつとやるもんじゃねーの?」

 

「い、嫌ですか?ユウもベルも私は大好きなんですからその好きなやつとやるというのはクリアしてるはずです!(ユウの事が好きだからですよ。とは恥ずかしすぎて言えません!ベル。だしに使ったみたいで申し訳ありません)それに男同士では出来ないんですからたまにはお姉様と手を繋ぎなさいっ!」

 

「アスフィが良いなら俺も良いけど・・お姉様ってのは反対する。元姫様のくせにお転婆なとこしか見た事ねぇ俺からしたら様なんかつけれないねっ!」

 

もうどう見たってカップルがイチャコラしてる様にしか見えない。実際通行人の何名かは砂糖吐いとるな。リア充爆発しろと聞こえてくるようだ。

 

手を繋いだまま豊穣の女主人に向かう。あそこは昼間はカフェをしているのだ。ケーキのレシピなどをミア母さんにあげたのでオラリオ1美味いと思っている。

 

「いらっしゃいませ!ってユウさんじゃないですか!あれベルさんじゃなくてえっとはじめましてシル・フローヴァです。とりあえず2名様ですね!こちらにどうぞ!」

 

怒涛のトークにアスフィも呆然としていたが席に案内されて座る。各々がケーキセットを頼みしばらく談笑しているとシルがやってきた。

 

「ユウさん今日はベルさんは一緒じゃないんですか??」

 

「見りゃわかるでしょ?今日はこの美人さんとデートなの。わかったらあっちに行ってなさい。」

 

「び、美人・・・こほん。はじめまして。私はアスフィ・アンドロメダといいます。よろしくお願いしますね。」

 

「むー。私休憩に入ったんですから相手してくれてもいいじゃないですかー!そりゃデートなのはわかりますけどベルさんいないんじゃユウさんで我慢するしかないじゃないですか!」

 

「おーいミア母さん!シルのあざとい仕草とか頼んでねーぞ!返品だ返品!」

 

「悪いねユウ!休憩中のバカ娘は返品不可だよ!要らないならその辺に捨てときな!」

 

ユウとミアのやり取りをみてアスフィは笑いシルは嘘泣きする。アスフィがいいじゃないですかと言うので渋々ながらユウは許可した。

シルはユウとアスフィの仲が気になったのか色々質問をする。そこで出会った時の事を聞かれ、アスフィが答える。

 

「そうですね。私とヘルメス様が都市外に行った時にある村に立ち寄ったらユウとベルの実家のある村だったのが最初ですかね。あの時は驚きましたよ。自己紹介の時にヘルメス様にベルに何かしたらどんな手を使っても潰すと言い始めましたからね。ベルもベルで止めるどころか嬉しそうにニコニコしてますから。ヘルメス様も私も美しい兄弟愛だなぁとはもちろんならずドン引きでしたからね。」

 

懐かしそうに少し笑いながらアスフィは言わなくていい事まで言う。シルも頬を引きつらせている。

 

「あー。私も恥ずかしながらベルさんに少しちょっかいを出してユウさんに初めてお会いしたときに説教受けました。」

 

「シルさんよく生きてましたね。ユウはベルの事に関しては止まりませんからね。止めれるのはお爺様くらいですよ。」

 

「おいアスフィ。俺が人殺しみたいな言い方やめい!!常識内で精神的に潰すだけだわ!!それに爺ちゃんじゃなくてもヘスティアとかミア母さんに言われても止まるわ!あ、あとアスフィも。」

 

「あ、あはは。まぁ私はリューとかミア母さんのおかげで助かったという事でこの話は終わりっ!それよりユウさん!アスフィさんだけベルさんの実家行ったことあるなんてズルいですよ!私も連れて行ってくださいよ!!」

 

「やだ。お前あざといし相手するのめんどくさい。アスフィ今年の最後の方にベルと里帰りするから一緒に行こうぜ。」

 

「おかしくないですか!?私の意見はやだの二文字で終わらせてすぐにアスフィさん誘うとかおかしいですよ!!」

 

「なんで家族に会いに行くのに他人のお前連れて行くんだよ。俺もベルもアスフィのこと大好きだしベルなんかアスフィ姉ちゃんって呼んでるんだぞ。もう家族なんだから一緒に帰ってもおかしくねーだろ。」

 

シルはうーとかあーとか唸りながら何かを考えている。アスフィはやっぱり従姉妹くらいにしか思われてないかぁと少し落ち込んでいる。

 

「えっとベルさんがアスフィさんをお姉さんと呼ぶってことはユウさんとアスフィさんは結婚する予定なんですか??」

 

「なっ!!い、いえ。そんな予定はないでしゅよ?おそらくベルも従姉妹くらいにしか思ってないのかと。」

 

「アスフィはこんな美人さんだぞ?俺にはもったいねーよ。さっきも手繋いできてたら視線凄かったし。それにしても嫁さんかぁ。」

 

アスフィはユウの言葉で頬を赤らめアウアウ言っている。それを見たシルはははーんと何かに気づく。

 

「ユウさんって恋愛的な意味で好きな人とかいないんですか?ほら休みの日とかにあいつに会いたいなぁとかデートしたいなーとか思う人!」

 

ユウは目を閉じて腕を組んで考える。全部アスフィなんだけどアスフィは家族って感じだし恋愛なのかなぁ?いやでもアスフィはぶっちゃけ美人だし性格も良いし何よりベルを大切にしてくれてるし・・・あれ?俺ってアスフィ好きなのか?

 

「いやシルの言ってるのに当てはまるの全部アスフィなんだけど異性として好き?といわれるとわかんないんだけど。まぁ特別この人が好きですとかは無いんじゃないか?」

 

シルはため息を吐き、アスフィはちょっと複雑そうだ。

それから休憩の終わったシルは仕事に戻りアスフィと2人になる。

いい時間なので店を出る。んっ!とアスフィに手を出す。アスフィは眼鏡の奥で少し目を見開きながら嬉しそうに手を繋ぐ。

ユウの頬も少し赤くなっている。

ああ、私は本当にユウが好きなんですね。不器用な優しさも弟への愛情も私への親愛も。ユウの全てが大好きです。いつかこの想いを伝えよう。そう決心したアスフィは手を繋いで幸せそうにユウの隣を歩く。

 

「アスフィ。ちょっとウチのホームに来てもらってもいいか?今更だけど忘れ物した。」

 

一緒にヘスティアファミリアまで歩いていきお茶を出されて飲んでいると装飾された箱を2つユウから渡される。

 

「えっとなんだ。そのアスフィに似合うと思って買ってたんだけど都市外にいて渡すタイミングも無かったから。俺もベルもアスフィには感謝してるんだよ。こっちはベルと俺で買ったやつで俺の魔法のシャンプーとリンスな。綺麗な髪してるからもっと綺麗にと思ってよ。

んでこれは、そのいらなかったら捨ててくれてもいいんだがネックレス・・なんだ。俺がアスフィに似合うと思って買ったやつだからオシャレする時とかに使ってくれると嬉しい。」

 

アスフィは目に涙を浮かべユウに抱きついた。ふぉぉぉ!アスフィのアスフィが当たってるぅぅぅ!童貞には刺激が強すぎるぜ☆

そっとアスフィを抱きしめ、耳元でありがとうなと呟く。アスフィもお礼を言う。ネックレスをつけて欲しいと言われユウはアスフィにネックレスをつけてやる。笑顔のアスフィを見て見惚れたのは内緒だ。

そのまま晩飯も食べてけといいホームで本を読んだりして時間を潰しているとベル、リリ、ヘスティア、ベートが帰ってきた。いやベートさんシャワー直行ってあんたここのファミリアじゃないでしょ。しかも棚になんで着替え置いてんだよ。ヘスティアもベルもなんも言わんのかーい。いや俺も言わないけどね?

アスフィは凶狼?え?ベルといたら兎と狼ですよ?食べられちゃいますよ?とアワアワしていたので説明しといた。

 

「んでユウ。お前次はヘルメスファミリアになんかしたのか?この女あそこの団長だろ。万能者」

 

「あぁベートさん知らないんでしたね。アスフィとヘルメスは俺らの実家に来たことがあって前からの付き合いなんすよ。んでオラリオに帰ってきてたんでデートついでに飯でもと思いましてね。」

 

「ベートさんベートさん!アスフィ姉ちゃんって万能者って2つ名なの??ベートさんの凶狼みたいなカッコいいのが良かったのにね!」

 

「ああん?お前ら付き合ってんのかよ。万能者っていやヘルメスの虎の子だろ?よく許可もらえたな。ベルもレベルが上がれば2つ名つくぞ?まぁカッコいい名前かはヘスティアの腕にかかってるけどな。神会でつけるらしいし。最悪ロキに頼んでやるから安心しとけ。」

 

「ベート君!そんな今からプレッシャーかけないでくれよ!僕はヘッポコなんだ!あ、それとアスフィ君とユウ君が付き合うなら別に構わないよ。ヘルメスも承諾してるし。」

 

「ちょっと待てぇぇぇ!!別に付き合ってねーよ!ヘルメスも承諾ってなんだよ!いや付き合う事になったらここのみんなにはちゃんと言うけどよ!」

 

「ユウ様。今付き合う事になったらって好きですって言ってるようなものですよ。落ち着いてください。万能者様が真っ赤になってます。」

 

こいつらこれで付き合ってねーのかよ。早く付き合っちまえよ。ベートは内心そう思いつつ口を開く。

 

「あー悪かった。俺が早とちりしたわ。んでちょっと話があるから聞いてくれ。もうそろそろロキファミリアで遠征がある。新地開拓っつーことで59階層に行くことになった。だからしばらくは飯はいらねぇ。」

 

「了解っす。ベートさん絶対に生きて帰ってくださいね。帰ってきたらみんなで集まってまた美味しいご飯食べさせてあげますんで。」

 

「ああ。それに誰も死なせやしねーよ。その為にユウとベルと鍛錬を続けてきたんだからよ。」

 

「ベート君。僕は君の主神じゃないしこんなの言うのは間違ってるかもしれないけど君も僕の子供の友達でいつも一緒にご飯を食べてるんだ。君が居なくなると僕は寂しいし悲しい。だから絶対に帰ってくるんだよ?」

 

ベートは笑いながら頷き約束していた。アスフィは凶狼のこと勘違いしてたかもしれませんと呟きベートに話かける。

 

「凶狼。あなたはユウとベルの友として色々助けてくれたみたいですね。私もユウとベルとは家族のようにさせてもらってます。弟の友達になら個人的に手を貸しても問題ないでしょう。」

 

いくつかのマジックアイテムをベートに渡していたがベートはこれ貰っていいもんなの?みたいになっていた。

 

「ベートさん貰ってあげてよ。それがもしかしたら助かる命綱になるかもだし。とりあえずベートさん帰って来るまでベルもリリも俺もアスフィもずっと待ってるから。」

 

ベートは笑いながら帰っていった。アスフィもそろそろ帰るとのことなのでユウが送って行くことにした。

ヘルメスファミリアに向かう途中にユウは決心したようでアスフィに話かける。

 

「あのさアスフィ。俺アスフィが異性として好きかまだわかってない。でもアスフィが俺以外の男、ヘルメスは除くけど、と歩いたり仲良くしてると嫌なんだ。もっとはっきりとしたこと言えればいいんだけどよくわからないんだよね。だから気持ちが分かったらアスフィに1番に伝えに行くから聞いてほしいんだ。」

 

アスフィは微笑みユウにいきなりキスをした。

 

「私の気持ちですよ。ええ。私の気持ちはずっと変わりません。ユウが真剣に悩んで考えた答えをいずれ聞かせてください。待ってますよ。それでは今日はありがとうございました。楽しかったですよ。」

 

固まるユウを置いてアスフィは帰っていった。ユウは頭の中が大暴走してパニックになっていた。

しばらくして落ち着いたユウはホームに帰って悶々とした夜を過ごした。

 

 

アスフィはアスフィでヘルメスに根掘り葉掘り聞かれて真っ赤になっていた。




オリジナルの恋愛とか難しいわ!!

さて次はミノたん戦だな。戦闘描写下手でも許してね。

てかベルはレベル上げれるけどユウのレベルどうやって上げたらいいの?ww

お読みいただきありがとうございました!

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