みんな大好きミノたん戦!
これ書くときに焼肉のミノとタン塩思い出した作者は末期だと思う。
ベートさんが59階層への遠征に出ると聞いてあーデミスピのやつかーとか思いつつ、行く途中でベルのミノたん戦見るよね?あれ?これベートさんに俺が噛んでるの伝えた方がいいんじゃ・・と考える。
つかその時俺も一緒にいて横で観戦すりゃいいかと思い気にしないことにする。
「ってことで遊びにきたよフレイヤちゃん。あ、これお土産ね。俺が独自に開発したシャンプーとリンスってやつ。アスフィもベートさんもオッタルさんにも大人気の商品です。」
「え、オッタルの最近良い香りしてたのってこれ!?私が何度聞いても「石鹸では?」ってめんどくさそうな顔していってたのよ!あの子最近私の扱い適当すぎないかしら。」
「でも〜そんな可愛い子供の〜オッタルさんが〜??」
「す、好き〜??」
「けっババアが何言ってんだよ。最初に比べて可愛くなったし素直になったけど女神様との恋愛とかドロドロになりそうなんで僕には無理ですごめんなさい。」
「な、なんでノってあげたのにボロクソに言われて私が振られてるのよ!!はぁ。それでミノタウロスの件かしら?」
ユウは一通りフレイヤをいじったので満足し、頷いた。首尾は上々のようでオッタルさんが魔石を食わしつつトレーニングしているようだ。
「でも本当に大丈夫なの?強化種ってレベル違いに強いんでしょ?」
「何暗躍してんのに心配してんだよ。フレイヤちゃんうちの弟ナメすぎだよ。あいつの魂見てな?ミノたん見つけた瞬間俺が焚きつけるから失明するよ?」
「失明は嫌なのだけれど。あの子のこと1番知ってるユウが言うくらいだし信用するわよ。それで明日で良いのよね?」
「うん。ロキファミリアの遠征組も見に来るだろうしね。ベルの戦いをみたら今のロキファミリアに足りないもの見つけれるんじゃね?ベートさんは持ってるけど他の第一級冒険者は持ってない。ロキ様には世話になってるからね。遠征で誰一人欠けてほしくないし。」
「あなた子供というより神みたいね。私は楽しませてもらうわ。ベル君の輝きも貴方の暗躍の結果も。」
「うん。楽しみにしときな!」
そう言いユウとフレイヤはケーキを食べながら他愛のない話をして別れた。
その日の夜ベルとリリに明日は俺も久しぶりにベルと潜ると伝え就寝した。
翌日3人でホームを出てダンジョンに潜るユウとベルがいるので何の問題もなく9階層までやってきた。10階層に続く道を歩くがベルは何かに気づく。
「兄ちゃん。なんかおかしくない?モンスターとのエンカウントが少なすぎる。」
「確かにな。こりゃなんかイレギュラーがあったか?」
兄弟で話しながらも警戒は怠らない。
話をしていても仕方ないので先に進む。
「ヴォォォォォォォォォォォ!!」
「え、なんで9階層にミノタウロスが!?ベル様!ユウ様!撤退しましょう!いくらお2人が強くてもレベル1では無理です!!」
リリが焦って声を荒らげる。
ユウはベルを見るとベルは獰猛な笑みを浮かべていた。流石俺の弟と思いつつ声をかける。
「リリはこう言っているがベル。お前はどうする?このパーティリーダーはお前だ。俺はお前がしたい事を全力で支援するぞ?英雄になりたい弟を支援する兄は英雄より強くなきゃいけないからな。」
ベルは笑いながら指示をする。
「ミノタウロスは僕の冒険者生活でのたった1つの汚点なんだ。ベートさんと友達になれた。兄ちゃんにもベートさんにも戦う技を教えてもらった。こんなとこで足踏みしてたら笑われちゃうよ。
兄ちゃんはリリと僕から離れてリリの護衛を。僕はミノタウロスを1人で倒す!!」
「了解リーダー。リリ行くぞ。」
リリを担ぎ壁際まで下がる。リリは文句を言っているがベルを信じれないのか?と言うと黙った。
ベルとミノタウロスが対峙する。
押し寄せるのは上層では感じる事のない威圧感とど迫力。だがベルの心は静かだった。ユウとの鍛錬。ベートとの真剣な手合わせが自信となって湧き出てくる。
「ヘスティアファミリアがベル・クラネル。お前を倒す者だ。行くぞっ!!」
「ヴォォォォォォォォォォォ!!」
ベルがナイフを構えるとミノタウロスもそれに答えるように大剣を構える。
初手はベルだ。ファイアボルトを2発撃つ。ミノタウロスに直撃するが腕を振って煙を晴らそうとする。
ベルはファイアボルトを打った瞬間に効かないのがわかってたのか縮地を使いミノタウロスの背後にまわる。
そのまま首にナイフを入れるがミノタウロスの強靭な筋肉に阻まれ半ばまでで止められる。
ミノタウロスはいきなり背後に現れ、首にダメージをもらったことに驚愕していたがすぐさまパンチを繰り出す。
距離が出来た瞬間に大剣で振り下ろしの一撃を加えようとするがベルは退避してダメージを食らわない。
ベルはどうやればダメージが入るかとミノタウロスの攻撃速度を測ってるな。しかし戦い方が桁違いに上手くなってんなー。ベートさんどんだけしごいたんだよ。
ベルとミノタウロスはお互い決め手がないまま戦況は進む。ミノタウロスは何度もヘスティアナイフに斬られ、ベルは大剣の余波で切り傷がお互い身体の至る所にあった。
睨み合う両者。さっきまでの攻防より剣戟が激しくなる。ミノタウロスも大剣の扱いが上手くなり、ベルも速度を上げる。
ガッ、キンッ、ドコォ!
もうダンジョンの地面はデコボコになってきている。
するとロキファミリアの面々がやってきた。アイズさんがすぐに助けようとするので声をかける。
「アイズさん手を出さないでいただきたい。そもそも貴方のそれはダンジョン内でのルール違反だ。弟が男を見せて強くなろうとしている邪魔をするな。」
「はぁ?あんた何様よ。あんたらレベル1でしょ?倒せるわけないじゃない。弟を殺したいわけ?」
「おい馬鹿ゾネスやめろ。ユウの言ってること間違ってねーだろ。アイズのやろうとしてることが間違ってんだろ。それにユウも居るなら問題なんかおこらねーよ。」
ティオネさんは怒りながら言ってくるがベートさんが止めてくれ、アイズさんはどうするべきか悩んでいた。
「ユウ君か。ということはミノタウロスと戦っているのはベル君か・・・ん?ベル君ってレベル1だよね?ベート。あれどういうことだい?」
フィン、ティオネ、ティオナ、アイズは驚愕する。レベル1の冒険者とは思えないほどの動きでありミノタウロス、それも強化種と対等以上に戦っていたのだ。
「久しいなユウ君。なるほど。白髪と聞いていたがベル君だったか。ベル君なら問題あるまい。魔法の使い方もかなり上達しているようだ。」
「リヴェリアまで知っているのかい?ベートが仲良いのは知っていたけど。」
「あぁ。ちょっとした縁で一度だけユウ君とベル君とベートと一緒にダンジョンで魔法の講義をした仲だ。フィン。ベル君の戦いを見ておけ。」
「まぁそっすね。今から遠征でしょ?時間あるならベルの戦いは見ておいた方がいいですよ。リヴェリアさんとベートさん以外のロキファミリアに足りてないものがわかる。」
レベル1に足りてないと言われティオネは眉をしかめるが他の面々は目線を戦いに戻す。
ベルの頭は冴えていた。今までにないくらい冷静でミノタウロスの動きがクリアに見える。
右手の振り下ろし、いやフェイクで大剣の横薙ぎ。
動きを先読みしているかの如く最小限の動きでかわして攻撃を仕掛ける。
「ヴヴォ!?ヴォォォォォォ!!」
ミノタウロスはベルの動きについていけない。だが強靭な肉体のおかげで致命傷はもらわない。捕まえれば終わりだとミノタウロスは考える。が、それもベルは理解していた。ベルはまだ使っていない技がある。
それは外さないと決まった状態でしかやるつもりはない。なぜなら一撃必殺として作った技だったからだ。
ミノタウロスを誘導しつつ魔力操作で身体に魔力をゆっくりと確実に行き渡らせる。
ベート、リヴェリア、ユウは魔力操作に気づき目を細める。そしてベートだけが何をしようとしているか気づいた。
「おいユウ。こっからのベルは見物だぜ。あいつの技を1つ見れるぞ。お前を驚かせて喜ばせる為に作った技らしいからな。」
「えー?何?それよりベートなんであの子とユウ君?と仲良いの!?おかしいよ!」
「うるせぇまな板馬鹿ゾネス。ベルを鍛えてたのはユウと俺だ。これはロキにもフィンにも許可を得てやったことだ。てめぇには関係ねぇ。」
「誰がまな板だー!!あたしはティオネに取られただけだ!!ってフィンも知ってたんだ。まぁいいや。それよりベル君?めっちゃ強いじゃん!ねぇアイズもそー思うでしょ!?」
「う、ん。あの子の技術はレベルとか関係なくすごい。 あの あの子に技術を教えたのはあなたですか?」
「ん。そうですよ。てかベルの戦いみたいですしベートさんの言ってたこと気になるんで後にしてください。」
ユウはアイズをチラッとも見ずにベルの戦いをひたすら目で追っていた。
魔力が全身に回ったベルは身体能力が全て1段階あがる。右手の神様ナイフも紫から赤に発光する。ベルとミノタウロスはお互い5メートルを開けて対峙する。
「行くぞミノタウロス!!これが僕の全力だぁぁぁぁぁ!!」
「ヴヴォォォォォォォォォォォ!!」
まるで示し合わせたかの様に互いが動き出す。
ベルは最速の縮地を使いミノタウロスの懐に飛び込む。腹に全力の右ストレートを繰り出しミノタウロスはくの字に折れ曲がる。
その隙にしゃがみ、膝のバネを使ってベート直伝の蹴りを顎の下から叩き込む。浮いたミノタウロスは意識が朦朧となりながらもたたらを踏みつつ立つ。
その隙だらけの一瞬を待っていたと言わんばかりにベルは驚愕の技を使う。
「心眼流一の太刀 絶断」
右手に持ったナイフがそこだけスローモーションのように動く。赤く発光しているナイフはミノタウロスの筋肉をなんの苦もなく両断し、ミノタウロスは上半身と下半身がなき別れる。
いやいやナイフだから。それ太刀じゃないから。てかなんでベル出来るようになったの?え、マジか。
ユウの驚愕は計り知れない。なぜなら絶断は筋肉や脂肪のあまりついていない場所や筋繊維の方向などを見つけた上で寸分の狂いなく切る技術なのだ。ユウが一度ベルに見せたのはなんでも切れるスキルが出たのでキラーアントで試したときにネタで技名を言っただけだった。ちゃんとどういう技かは説明したけども。
ロキファミリアも驚愕し、固まっていた。ベートとリヴェリアは別だが。
「兄ちゃーーーん!!ミノタウロスに勝ったよ!!それに兄ちゃんに見せてもらった絶断もできたよ!!」
褒めて褒めてと言わんばかりの兎を抱きしめて頭をモフモフしてやる。
「すごいじゃねーかベル!!あ、ベルベートさんとリヴェリアさんも来てるぞ。」
「えへへ。あ!!ベートさん!ベートさん!実践で始めてあの技成功しましたよ!手伝ってくれてありがとうございました!!」
ベートもよくやったなと頭をガシガシ撫でていた。リヴェリアもベル君強くなったなと褒めている。
「ベル君。見事な戦いだったよ。僕達にも良い刺激になったし学べることが多かった。そしておめでとう。」
フィンさんに言われて照れてるベル可愛いぃぃぃ!!
アイズもティオネ、ティオナも褒めていた。
「君はどうしてそんなに強いの?」
アイズが質問する。ベルは首を傾げつつもうんうん唸りながら口を開く。
「アイズさんの方が強いと思いますけど・・・個人で強くなりたい。強くならなきゃって人は限界もあるし脆い強さだと思います。僕はそんな強さは要らないです。僕が欲しいのは兄ちゃんやべートさんみたいに誰がを守れる強さなんで!」
ベルゥゥゥ!!それアイズさんの強さ全否定しとるぅぅぅぅ!!リヴェリアさんもベートさんも頭抱えてるからぁぁぁぁ!!
「でも、それは、強ければ同じじゃないの?」
首を傾げながら尋ねるアイズ。ベルはえっとえっとと言いながらユウを見る。
「はぁ。アイズさん。例え話をしましょうか。まぁアイズさん以外分かってるみたいですが以前までのロキファミリア全員に気づいてほしかった部分でもあります。
アイズさんがオッタルさんと戦う事になりました。アイズさんはどうやっても勝てません。どうやって倒しますか?」
「もっと強くなって倒す?」
アイズさん以外のロキファミリア全員ため息を吐く。アイズさんはアワアワしている。
「はい馬鹿。戦ってる最中に都合良く強くなれると?正解は家族に頼る です。フィンさんやリヴェリアさんはもちろんここにいる他の方々も貴方が頼れば助けになってくれるでしょう。いつも1人で空回りして周りに心配をかけてたんじゃないですか?ティオナさんなんか間違いなくそうでしょう。ほぼ初対面の俺がわかるんですよ?アイズさん以外全員分かってると思いますが?」
ロキファミリア全員が頷く。
「貴方が求め、目指している場所は俺は知らないですしどうでもいいです。でも俺は家族を大切にしている。家族に大切にされながらそれを無視するやつは心底嫌いです。言ってる意味わかりますか?」
アイズはコクリと頷く。ヤベェベルの好きな人にこんなこと言ってベルに嫌われないかな?とかは断じて思っていないっ!!
「フィンさん。まだ時間に余裕はありますか?」
フィンが頷いたのでベルと手合わせする様に伝えて他のロキファミリアの面々を呼ぶ。
「ベートさんは知っていますが俺とベルは2人だと何故かベルの動きが桁違いに良くなります。誓ってスキルとかではないので誰かに頼るとこんな事もあるんだよーっとあの脳筋天然娘に教えたいと思うんですか良いですか?」
フィンは願ってもないと了承し、他の人もよろしく頼むと言ってきた。ベルだけではやはりきつかったのか負けていたのでそこに乱入した。
「ベル。俺がサポートする!思いっきりやれ!」
ベルはニコニコしながら頷きアイズに突貫していった。
それからベルの動きが変わり、アイズも捌き切れなくなってきた。
そこに兄弟2人で縮地を使いまくり撹乱していくとベルのナイフがアイズの首元に添えられた。
「まぁこーゆー感じで誰か本当に信頼できる人と一緒に戦えば一対一では勝てなくても相手を倒すことができるようになるってことですよ。」
アイズは無言で立ち尽くす。それはまるで子供が親とはぐれている姿だった。
ユウは他のロキファミリアのところに行き後は俺の仕事じゃないんでと伝えベルとリリを回収して地上に帰っていった。
ーロキファミリア目線ー
ユウ達が帰った後フィンはリヴェリアとティオネ、ティオナにアイズを任せた。自分達がすべき事をユウ達にさせてしまったのは心苦しいがこれでアイズがいい方向に向かってくれればと願う。
「ベート。君はわかっていたのかい?」
言葉少なにベートに問う。
「あーなんだ。アイズが俺らとは違う種類の強さを求めてるのはわかってた。俺も前までは強けりゃそれでいいと思ってたけどな。ユウとベルと会って一緒に鍛錬するようになったり飯食ったりしてると俺の思ってた強さはなんか違うんじゃねーかと思い始めてよ。」
「そうかい。僕らはね。アイズの目的というか目標を知っている。だからこそ言えなかったんだ。でもあの強さは脆い。一度でも折れたらもう取り返せない強さなんだよ。だからどうにかしたかったけどね」
「けっ。そこまで考えてんなら動けってんだ。これだからジジイとババアは。まぁなんだ。フィンも遠征終わってから1回ヘスティアファミリアに飯食いにいってみろよ。これが本当に信頼してるファミリアなんだなって分かるからよ。俺はあんな家族にロキファミリアをしてぇんだよ」
その言葉を聞いたフィンは驚く。正直ベートはヘスティアファミリアの方が居心地が良いのではないかと思っていた。だが違った。ベートはベートなりにロキファミリアを愛していたのだ。
フィンは自分の目も節穴か。と思いつつもベートの成長をこの目で見て喜ぶ。
一方アイズの方はというと・・
立ち尽くすアイズにリヴェリアが話かける。
「アイズ。ユウ君とベル君の言っていた意味がわかるか?」
「リ、ヴァリア・・うん。最後のベル。凄かった。ミノタウロスと戦ってるのも見てたから。負けることはないと思ってた。でもユウが来ると動きが全然違った。本当に信頼してるからどんな風になっても大丈夫って感じだった。」
たどたどしくも自分の思いを口にするアイズ。それを黙って聞く3人。
「まるでお父さんとお母さんみたいで・・・私もあんな風になれるかな?私も冷たい強さじゃなくてベルみたいにあったかい強さになりたい。」
「そう・か。アイズ。そう考えられるようになったのはお前の成長だ。その気持ちを忘れるなよ。もちろん私もティオネ、ティオナ、それにレフィーヤだって協力してくれるさ。」
「当たり前じゃない。全くあんたはティオナより手がかかるわ」
「もちろんだよアイズー!!一緒に頑張ろうね!それにベル君とユウ君が気になるならベートに聞けば教えてくれるだろーし遠征終わったら一緒に行ってみよーよ!」
アイズは頷き前を向いた。みんなこんな顔するんだ。と今まで良く見てなかった、いや気持ちが変わって良く見れるようになったアイズは自然に笑った。
その笑顔をみてティオナがはしゃぎ、ティオネとリヴェリアが微笑むのはまた別の話。
ーヘスティアファミリア目線ー
とりあえずギルドに向かい、ミノタウロスが9階層に出現したことと討伐したことを説明する。エイナさんはびっくりしていたがアスフィの話も聞いていたので原作ほど取り乱してはいなかった。
そのあとはヘスティアに説明してステイタスを更新するとベルはレベル2になった。英雄願望が何故か追兄願望になっていてちょっと嬉しかった。英雄より強い兄とか言っちゃったからかな?
そして気づく。あれ!?俺どうすればレベル上がるの!?弟よりレベル低いとか嫌なんだけど!!こうしちゃいられねぇ!!フレイヤちゃんとオッタルさんに相談だ!!
飯を食べてお土産のシャンプーとリンスをもって凸撃粘着ババアの家を敢行する。
「フレイヤちゃーん!どうしようどうしよう!あ、これお土産のシャンプーとリンスね。フレイヤちゃん髪長いからトリートメントも入れといたから。」
「あらユウじゃない。え!ホント!?あれ使って髪洗うと良い香りするのよねぇ。とりーとめんと?後で使い方教えてね。で、どうしたのよ。ベル君の冒険は見させてもらったけどホントに魂輝きすぎて目が痛かったわよ。」
「教える教える!また無くなったら持ってきてあげるから知恵かしてよ!!あ、オッタルさんにはこれね。ベルがレベル上がったのに俺まだ1なんだよ!尊敬される兄が弟よりレベル低いと恥ずかしいじゃん!だから手っ取り早くレベル上げれる方法教えてくれよぉぉぉ!!」
フレイヤとオッタルはこいつアホだと思った。
「ユウ。フレイヤファミリアの幹部と戦ってみるか?傷でもつけれればレベルが上がるかもしれん。」
とりあえずテキトーな事を言うオッタル。その言葉を聞いた瞬間にフレイヤファミリアのホームに走っていった。
ポカーンと見るオッタルとフレイヤ。
「オッタル!止めてきなさいっ!あの子道場破りみたいになるわよ!?」
「いやしかし今から頼んでおいたボディソープとやらを試しに風呂に行こうかと。」
「オッタルゥゥゥ!!貴方それ使いたいから自分が手合わせじゃなくてアレン達に押し付けたわね!?と、ところでボディソープというのは何かしら?」
「頭を洗うのがシャンプーで身体を洗うのはボディソープというらしいです。聞いた話によると石鹸より香りが良く肌に傷もつかないものらしいです。」
「貴方の肌とか傷つかないでしょ。私は女神だから気をつけなきゃいけないからそれちょっと使わせて?」
オッタルはボトルを持ち出入口に向かう。
「それではフレイヤ様。アレン達にユウの事を説明してくるので私はこれで失礼します。」
「オッタルゥゥゥ!!逃げるなぁぁぁ!!はぁあの子あんなに面白い子だったかしら。まぁいいわ。今度ユウに持って来てもらいましょう。それよりトリートメントね。」
ちなみにオッタルがホームに着くと門が吹き飛んでおりレベル3以下は軒並みボコられアレン達と戦っているユウがいた。オッタルが説明すると全員ドン引きしていた。アレンがアーニャの兄だと知ったユウはアーニャをいじるためにアレンの毛並みを綺麗にしようとオッタルに言ってシャンプーなどを使わせたのは蛇足。
あ、レベル上がりました。レベル3以下の団員ボコったので上がったみたいです。
まさかのアイズ戦と主人公のテキトーなランクアップw
うーん戦闘描写がうまくいかない。
こうしたら?とかあれば教えてくださいお願いします!