○月×日
今日も朝から訓練だった。朝から肉体強化の訓練ばかりで地獄かと思ってたけど、午後から来たIS操縦の先生には本気で殺されるかと思った。
先生は現役のIS乗りだけど、本業は高校の教師らしい。だから教官ではなく先生と呼んでいる。わたしも学校行きたいな。
もう一週間も家に帰ってない。そろそろママのご飯が食べたくてしょうがなくなってきた。
政府の人に帰宅申請してみようかな?
○月××日
また申請が受理されなかった。これで何度目かはもう数えなくなった。パパとママに会いたい。ココのご飯は美味しくない。実に美味しくない。
訓練はツライが今日はアノ子の調整の時間が取れた。もうすぐ完成できると思う。
せめて手紙を送ろう。それぐらいなら許してくれるよね?
○月×△日
手紙の返事が来た! パパとママからだ! 体を壊してないか? 友達はいるか? 寂しくないか? そんな、わたしを心配する言葉がたくさん書かれていて嬉しい!!
……でもなに、これ?
●達と一●に●●そう。辛●●たら●●てお●で。パパもママも●●●●るよ。<閲覧後削除>
×月○日
最近監視があからさまに増えた。パパ達からの手紙でも家の周りに張り付いていた護衛の数が増えている様な気がするらしい。
始まりは手紙の遣り取りをするようになってからだと思う。相変わらず閲覧されまくりで、手紙というより一種の穴埋めクイズみたいな有様だ。
私が逃げ出さないか見張っているぞという警告なんだろう。
前に出した手紙で、『覗き見ご苦労さま』と書いてやったのが原因だろうか。ザマ見ろ。
……嫌になる。
△月×日
そういえばもう世間では夏休みというモノに突入していたらしい。私には関係ないか。学校行ってないし。てか行かせてもらえないし。
中学二年生の始業式にも行かせてくれなかったんだ。多分このまま卒業式も欠席するんだろうな。
……アレ? 受験勉強とかしてないけど、わたし高校はどうなるんだろう?
△月××日
パッケージのテストがめんどくさい。高機動スラスターだの長距離飛行用だの。要は『飛ぶ』為の装備じゃないか。
インストールに時間がかかりすぎる。なのに訓練時間は変わらないんだから嫌になる。
そのことで文句を言ってやったら逆ギレされた。
どうやら今の技術じゃそれが限界らしい。笑える。
しょうがないので自分で設計して技術部の奴らに突きつけてやった。
パッケージを必要としない用途に応じた変形する機体。なんでこんな簡単なこと思いつかないかな?
とりあえず『展開装甲』て名付けておいた。
△月×○日
今日はとんでもないことが起きた。というか起こしてしまった。完成したアノ子をわたしのISにインストールしてみたんだけど……。
まぁ結果オーライってことで! ホラホラッ! 可愛いでしょ!? <添付画像>
ついでにこの間作成した『展開装甲』が実用化されるらしい。担当者がものすごく興奮してた。
引くわー。
△月□×日
ビッグニューーーーーーース!!!!! パパとママに会える! この間のご褒美だって!! やっぱり結果オーライだった!!
ドイツで開かれる第二回モンド・グロッソに政府から正式に家族で招待された。多くの試合を見せることでわたしの訓練も兼ねているんだろう。
……なんだっていい。例え監視の目があろうが背中に銃を突きつけられていようが、家族に会える。会えるんだ。
家族に会ったらアノ子を紹介しよう。きっと気に入ってくれる。だってわたしの自慢のコだもの!
出発は来月の二週目か。カレンダーに花丸を付けておこう。すっごく、すっごく楽しみだ!
□月××日
パパとママが死んだ。
死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。
死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。
死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。
殺された!!!!!!!!!!!!!
ふざけるな! 政府の監視共! 何していやがった! なんのための護衛だ! このクズが! ノロマが! 無能!
返せ! わたしの大事な家族を返せ!
お前達はわたし達から家族の時間を奪った! わたしの両親を人質にして! わたしを隔離して訓練漬けにして!
その結果がこれか!
このザマか!!!!!!
許さない! 許さないユルさないゆるさない!!
わたしの家族を奪った奴等は全員!
ふざけた誘拐なんてした奴等! それを防げなかった奴等! 誘拐されてパパとママを巻き添えにしたマヌケ野郎!!!!
織斑一夏ぁアア!!!!!
○月×日
IS学園に入学することになった。親戚のいないわたしの後見人はISの教官だった織斑千冬。
そしてクラスメイトは、世界で唯一人の男性操縦者の……。