IS  復讐のデウス・マキナ   作:ぷらもん

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今回は特にギャグなし、真季奈さんも毒を吐くことのない日常です。

こんなに綺麗な真季奈サンを書くのは初めてです(笑)

オリキャラ出しました。たまに出していきます。


休日、それぞれの過ごし方

ここは五反田食堂。

 

織斑一夏の中学時代からの友人にして悪友の五反田弾の実家。そこに織斑一夏は土曜日の朝から遊びにきていた。

 

「それで一夏。緊急事態ってのはどういうことだ? こんな朝早くから訪ねてくるなんてよっぽどじゃねぇか?」

 

今は朝の九時。休日とはいえ知人の家に上がり込むには些か早すぎる時間だった。住人の五反田弾の不思議に思うのも無理もない。

 

二人は弾の部屋でゲームに興じていた。「IS / VS」という各国のIS操縦者のデータを元に作られた対戦ゲームだ。画面上では3Dで形作られたISを纏ったキャラが戦っている。

 

(……………………………………志波さんの天蓋王はやっぱ未実装だよなぁ。そうだよな、あれは強すぎるよなぁ)

 

「おい、聞いてんのか一夏! お前が押しかけてきたんだろ?」

 

「あ、あぁすまん。ちょっと考え事をしてて。ていうか相談ごとを纏めてたというか………」

 

完全に上の空である。手にしているコントローラや画面にも集中しておらず、勝負は一方的に負けていた。

 

「おいおいどうしたんだよ? まさか女の園のIS学園に浮かれて骨抜きにされちまったって言うんじゃないよな? ったく、羨ましいぜほんと」

 

「いや、そんなことは」

 

骨抜きにされる余裕なんか全くない! 

 

そこで浮かぶのが一人の少女。いつも自分を窮地に追いやるもいざという時はいつも助けてくれる彼女。

 

「なんだよ? まさか気になる相手でもできたかぁ?」

 

「ひぅっ!!?」

 

ガチャンっ!  

 

織斑一夏は動揺のあまりコントローラーを落としてしまった。その瞬間またしても画面上の自機にはLOSEの文字が。

 

「…………おい? まさかマジで?」

 

「………………………………………明日デートに誘われました」

 

織斑一夏は先日に志波真季奈にデートに誘われていた。

 

「なんだとぉおおおおおおおおお!!! この裏切り者があぁああ! お前は俺と御手洗の三人で非モテ同士の絆を確かめあったんじゃなかったのかぁあああ!!?」

 

五反田弾が突然の激昂と共に織斑一夏の胸ぐらをつかみあげる。ついでに二、三回頭も揺らしていた。

 

「お、落ち着け弾、く、首が、くるしっ」

 

「どんなだ!? 相手はどんなカワイコちゃんだ!!?」

 

カワイイ子なのは確定なのかよ!!

 

「当たり前だァ! IS学園といやぁ世界中の美人が集う男の楽園だろうがぁ!! さぁ言え! どんな子だ!!」

 

「わ、わかった! 言う! 言うからいい加減やめろおお!!」

 

ゲホ! ゲホ!

 

「名前は志波真季奈さんっていって、背は低めで大体鈴と同じくらい。でも貧乳じゃない。髪は生まれつき金髪で、肩ぐらいあるんだけど普段は縛ってる。目はツリ目で猫みたいな感じ。いつも子犬を抱いてて、美人系というよりもカワイイ系ってタイプ」

 

「なるほど、死ね」

 

「なんでだよ!?」

 

「うるせぇ!! それだけ聞いただけでもう完全にノロケじゃねぇか!! お前は朝早くから俺に自慢しにきたのか! えぇ!?」

 

「ま、待ってくれ! 性格! まだどんな子なのか言ってないだろ!?」

 

「あぁ!? どうせ清楚で可憐なお嬢様とかってオチなんだろう!」

 

それは絶対にない!!!!

 

「まず会っていきなりガン飛ばされた!」

 

「ご褒美じゃねぇか!」

 

「罵倒されて舌打ちされたりした!」

 

「もっとしてもらえ!」

 

「退学させられそうになったりハメられて決闘させられたり恥ずかしい動画ばら蒔かれたり冤罪かぶせられたりした!!」

 

「それはおかしい」

 

ですよねぇ!!

 

「え? なにその子? お前のこと嫌いなの? なのにデートに誘われたん? 罠じゃね?」

 

「そう思うよな!? なぁ、俺どうしたらいいと思う弾!!」

 

やっぱどう考えてもおかしいですよねぇ!? あの志波さんが俺をデートに誘うなんて!

 

「あ、でもそういやほっぺに付いたご飯粒をとって食べてくれたっけ」

 

「よし! 死んで逝ってこいやあぁあああああああああああ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さんこんにちは志波真季奈ちゃんです。

 

わたしは今IS学園から遠く離れたここ、市街のショッピングモールに来ております。凰鈴音と一緒です。今日は女の子二人でガールズ・ショッピングと行こうと思いまして。

 

「ねぇ真季奈。急に街に行きたいってどうしたの? あたしは別にいいけどさ」

 

「ちょっと服を新調したくて。地元に近い鈴と一緒ならいい店を知ってそうでしたので」

 

「うわー。あんたのその計算高いとこもう慣れたワー」

 

なんのことやら。わたしは効率を優先するだけですよ? 街をあてもなく徘徊するのは時間の無駄ですので。

 

「で、どんな服が欲しいのよ?」

 

「とりあえず余所行きのものを。人に見られても恥ずかしくない程度で」

 

「はぁ!? そんなの当たり前じゃない」

 

? そうなのでしょうか? わたしは小学校の頃から家で引きこもってデウスの研究をしてましたし、政府の訓練を受けていた間は外出自体数えるほどしかしたことがないのでよくわかりません。

 

「ちなみに今までの服はどうしていたのよ?」

 

「ユニ●ロ、し●むらですね。あとは政府の配給服にそれと…」

 

「いい! もうわかったから! 今日はもう腕がパンパンになるまで買うわよ! いいわね!?」

 

「え? いやそんなに」

 

「買うの!」

 

「は、はい」

 

凄い気迫です。何が彼女をそこまで駆り立てるのでしょう? これがJKの力か!!

 

ちなみに今の服装? 学園の制服ですがなにか?

 

鈴は違いますよ? 服の名称なども詳しくないのでよくわかりませんが、デニムの上着とショートパンツにニーソックスを履いています。

 

「そういう服はわたしには似合いませんねぇ」

 

「人の心を抉る一言って余計だと思うんですけど!」

 

「そんな足を露出させるような服装はどうかと思います。寒くないんですか?」

 

「うん。あんたとはわかり合えそうにないことはだけはわかった」

 

失礼な。わたしがこんなにも歩み寄っているのに。ぷんぷん!

 

「あんたって意外とあざといよねー」

 

なんのことでしょう?

 

それが午前の十時くらいのことです。今はお昼を取るために二人でファミレスに来ています。既に服のお店を四軒はハシゴしたので足が疲れました。

 

「なに食べる? あたしハンバーグセット」

 

「ならわたしも同じものを」

 

にしてもすごい荷物です。すでに紙袋が四つあります。まだ増えるんでしょうか?

 

「今日は何時までいけるの?」

 

「明日予定がありますので、できたら夕方までには部屋に戻りたいですね」

 

そっか、と言って彼女はお店で貰ったファッションのカタログを見ています。わたしにはどれも同じに見えてわかりません。

 

「そういえば鈴は中国の代表候補生でしたね」

 

「そうよー。あんたも日本のでしょうが」

 

コップのお冷を飲みながら言います。カタログに目を通しながらですが話はちゃんと耳に入っているようですね。

 

「蓮花(レンファ)は元気ですか?」

 

ブーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!

 

「ゲホ、ケホ! ちょっと吹いちゃったじゃない!! てかなんであんたがあいつのこと知っているのよ!?」

 

「なんでって、まぁ以前に会ったことがあるというか」

 

劉 蓮花(リュウ レンファ)。中国の代表候補生でISの専用機持ち。彼女とは半年くらい前に知り合いました。

 

「あの無表情女に? ……なんかあいつのこと思い出したら、段々あんたに見えてきたんだけど」

 

「わたしは言葉使いが悪いと織斑先生に矯正されたことがありまして。その時に参考にしたのが蓮花の喋り方です」

 

「うわー、どうりで最初から気に入らないと思った! あの女と雰囲気が似てたからかーー!!」

 

酷い言われようですね。蓮花は中国でなにをしているんでしょう?

 

「えー? あいつ? ごめん言いたくない。あとが怖いし何より思い出したくない」

 

ホント酷いです。何があったのですか?

 

「ていうかあいつと知り合いって何がどうしてそうなったの?」

 

「非公式ではありますが、中国を訪問した際にトラブルにあいまして。その時に偶然同じ場に居合わせたのが出会いですね。その後は滞在中にちょくちょく遊びにきてくれまして」

 

今思い出しましてもアレは襲来と言ったほうがいいかもしれませんが。

 

「へー。あいつがそこまで他人に興味を持つなんてよっぽど気に入られたのね。あいつ、国じゃぁ用事がないと誰とも喋らないし。それでも負けなしだから皆余計に対抗心燃やしちゃって」

 

「え?」

 

わたしの前ではものすっごく喋ってましたよ?

 

「それがホントなら猫かぶりっぷりに恐怖すら感じるわね。ところで、真季奈が言葉遣い直す前ってどんな喋り方だったの?」

 

「そうですね? ガラの悪い男の子みたいな感じですね」

 

「ふーん、今度一日それで喋って見てよ。面白そうだから」

 

いいですけど、織斑先生にバレたら叱られちゃいます。

 

「あ、そ。まぁバレなきゃいいのよ」

 

「それもそうですね」

 

あ、料理きました。食べますか。

 

 

その後は二人でまた買い物を続けました。終わる頃には紙袋が十個にもなっていて持って帰るのに苦労しましたよ。

 

「それで、どうしてあんた服なんて欲しくなったのよ?」

 

鈴が部屋に戻る前に聞いてきます。

 

確かに服に無頓着だったというわたしがそれを欲しがるというのは不思議でしょう。

 

「明日デートですので」

 

「……………………………………へ?」

 

おや? 鈴が固まってしまいました。顔の前で手を振っても再起動しそうにありません。

 

とりあえず放置しましょう。

 

では明日に備えて、おやすみなさい。

 

 

 




着々とデートの準備を進めています。

服を用意してちゃっかり鈴に街を案内させています。

どんなデートになるでしょうね(笑)
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