IS  復讐のデウス・マキナ   作:ぷらもん

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お久しぶりです。

今回はあのキャラに変化が。




それはわたしの領分ですので

IS訓練の授業は午前で終わりました。午後からはISの整備を学びます。

 

なので今は昼休みです。わたしは屋上で昼食を食べに来ております。織斑一夏やほかの代表候補生達も一緒です。

 

そんなことよりも大変です。な、なんと、

 

「これを見てください。……どう思います?」

 

「……凄く、大きいです…。て何言わせんねん! でも本当に大きくなったなぁ」

 

織斑一夏、アーーーーーーーー!!! なんてボケはいいとして、

 

はい、大きくなっちゃいました! デウスが!

 

デウスが大きく(成犬に)なっちゃいました!!

 

なんで!? こんな機能わたしは付けてないですよ!??

 

「あ、あのー。なんで学園にワンちゃんがいるのかな?」

 

あぁ、デュノア君(?)は初めて見るのでしたね? 

 

「これはわたしのISの待機状態です」

 

「えぇ!?」

 

今日は朝からグラウンドでの授業だったので、デウスをワンちゃんモードにするのは今が初めてだったのですが、いつのまにこんな変化があったのでしょう?

 

『俺の名はデウスだ。真季奈共々よろしくな、デュノア』

 

『『『俺!??』』』

 

言葉遣いまで変わっているんですけど!? わたしに内緒で成長しているんですか!? 大人の階段登っちゃっったんですか!!

 

「声も少し違いますわね。声変わりでしょうか?」

 

「キラ・ヤ●トが突然カズマになるくらい変化したな」

 

「誰それ?」

 

有名な某声優さんですよ。ていうかなんで知ってるんですか箒ちゃん。

 

「……まさかISの自己進化機能が? でもそれならデウスは天蓋王のコアの中枢にリンクしていることに……。そうすると……」

 

「真季奈ー? ブツブツ言わないで帰っておいでー」

 

チョップ! あいた!

 

「鈴。人の頭を叩くとは何事ですか?」

 

「うん。アンタだけには言われたくないわ」

 

はて? なぜでしょう?

 

『それよりも。早く昼食をとったらどうだ? 昼休みがなくなってしまうぞ?』

 

えー? 誰のせいで時間を消費したと……。

 

「ま、まぁそうですわね。今日は留学生の方々もいらっしゃることですし」

 

「そうだな。シャルルにパープルトンさん、劉さんの歓迎もかねてるんだし、待たせちゃ悪いもんな」

 

などと織斑一夏は述べておりますが、ことの発端は全然違ったりします。

 

元々、箒ちゃんが織斑一夏と二人っきりで手作り弁当を食べようとしていたのですが。なんと織斑一夏はお得意の唐変木を発揮し、セシリア、デュノア君(?)、わたしと鈴にレベッカ、蓮花をまとめて誘ってきたんです。

 

これが計算ならとんだプレイボーイですね。いつか背中を刺されるんじゃないですか? わたし以外に。……それはダメですね。

 

箒ちゃんがお弁当の包みを握り締めてぐぬぬ、と唸っております。可哀想に。

 

「箒ちゃん、ドンマイ!」

 

「やめろ! 余計に惨めになるわ!」

 

なんと。せっかく励ましたのに。ちぇー。

 

「でもそれならなんでボーデヴィッヒさんを呼んでないんです?」

 

駄目ですよ? ハブにするなんて。

 

「真季奈、それは」

 

「ボーデヴィッヒってドイツの? 何かあったの?」

 

「一夏さんを会っていきなり叩いたんですの」

 

「いつものことじゃないの」

 

「そういえばそうですね」

 

「そうだな」

 

「うん、ちょっと待とうかお前ら」

 

なんですか。いつものことでしょ? ププっ!

 

「ほら一夏! あんたの分!」

 

鈴が織斑一夏に酢豚の入ったタッパーを放ります。よく中身が溢れませんね?

 

「で、これが真季奈の分ね」

 

「ありがとうございます鈴。ではわたしのお弁当を出しますね」

 

「今日は何作ったの?」

 

「鈴が酢豚をつくると言っていたので、エビチリと餃子、炒飯ですね。後はスープを水筒に入れてますので」

 

「うわー、それ大変だったんじゃない?」

 

「仕込みは昨日の晩にやっておきましたのでそうでもないですよ」

 

お弁当は朝から全部つくるよりも前日から用意しておけば作るのはだいぶ楽になりますからね。……裏技で晩ご飯の残りを詰めるというものもありますが。

 

「真季奈は随分と鈴と仲がいんですのね? ちょっと妬けます。……あとで鈴をシメときますか」

 

「今なんて言った!? ねぇ!?」

 

蓮花の呟きに鈴が焦っております。蓮花、ちょっと怖いですよ?

 

「鈴はわたしのIS学園で出来た唯一の友達ですから」

 

『『『ちょっと待て!?』』』

 

はい? なんですか織斑一夏にオルコットさん、箒ちゃん? そんな声を揃えて叫んで。

 

「私たちも友達だろう!?」

 

「元ルームメイトですよね?」

 

「ぎゃふん!」

 

「わ、わたくしは」

 

「クラスメイトですよ?」

 

「ふぐっ」

 

「なぁ、俺は」

 

「………………オモ、チャ?」

 

「そこはいっそのこと言い切って欲しかったなぁ!!」

 

なんですか贅沢な。サンドバックと言われたかったんですか? やはり変態か。

 

『『『お願いします! 友達にしてください!』』』

 

「? はい。いいですよ。織斑一夏以外は」

 

「なんで!?」

 

「無機物と友達なんて言ってると危ない人じゃないですか」

 

「俺は有機物! 生きてますから!!」

 

「それだとミトコンドリアとも友達になれますね。真季奈ちゃんびっくり」

 

「俺は微生物以下か!? そっちの方がびっくりだよ!」

 

「さて、ご飯にしますか」

 

「そこでスルー!?」

 

うるさいなぁ。ご飯を食べる時間がなくなるじゃないですか。

 

ちなみに、レベッカと蓮花は売店でお弁当を買ってきております。まぁ突然の昼食会ですから仕方ありませんね。デュノア君(?)も売店で買ったパンとジュースです。オルコットさんは手作りサンドイッチ(劇物)で言い出しっぺの織斑一夏は箒ちゃんの作ったお弁当です。いい身分ですね。

 

「なぁマキナ。あたしにも弁当分けてくれよー」

 

「いいですよ。紙コップにも余裕がありますからスープもどうぞ」

 

「私もいいですか?」

 

「どうぞどうぞ。デュノア君(?)もどうぞ」

 

「あ、ありがとう志波さん」

 

わたしの出した紙コップを笑顔で受取りましたねシャルル・デュノア。さて、どうしたものか。

 

『喉仏は発達していないし、体格も男子の平均よりもむしろ女性のそれに近い。なにより美男子すぎて女にしか見えんぞ?』

 

しかも経歴がおかしいですね? ISシェアで大手のデュノア社の御曹司がなんで今頃IS操縦者であることが発覚するんです? 普通に考えてそれは織斑一夏よりも早い時期にわかるはずでしょう。

 

嘘をついているんでしょか? 本当は女で学園に来たのは何か別の目的が? それはなに? なんで男性操縦者のフリを? 

 

「あ」

 

「? どうかした? 志波さん?」

 

「いえ、なんでもないです。織斑一夏の社会の窓が全開でしたので」

 

『ブフォ!!』

 

「なんでそれを言うかなぁ!??」

 

「失敬。食事時で言うことではなかったですね」

 

「いや、そこじゃないから!」

 

「まぁまぁ。オルコットさんのサンドイッチでも食べて落ち着いてください」

 

「……お、おう、……いただきます」

 

さすがオルコットさん印のサンドイッチ。どんな食通も黙らせる驚きの味ですね。うん、ほんと驚きです。どうすればあんな味になるんでしょうね?

 

「鬼だな、真季奈」

 

「鬼ね」

 

失礼な。オルコットさんのあの嬉しそうな顔を見たくはないんですか?

 

「うぷ、もうこんな時間か。早く食べちまわないとな。アリーナの更衣室で着替える時間も欲しいし」

 

「は? あんたいちいち着替えてるの?」

 

「え?」

 

鈴の言葉に織斑一夏が驚いて固まっています。まぁそうでしょうね。

 

実のところ、ISスーツは水着のような薄いものですので(なのに防弾性。不思議!)制服の下に直接着ている生徒がほとんどだったりします。

 

ちなみに専用機持ちは機体の中にインストールして展開と同時に着替えることもできますよ。変身ヒーローみたいでカッコイイですね。

 

「ていうことは」

 

む! 織斑一夏がわたし達を舐めまわすような目で見ています。よからぬ妄想でもかきたてているんじゃないでしょうね?

 

「なに女子の体を視姦しているんですか。気落ち悪いですよ?」

 

「してません!? あぁっ、みんなも逃げないで! 体隠さないで! ごめんなさい!!」

 

信用ゼロですねぇ。あー楽しい。

 

『真季奈を見ていた時間が一番長かったことは黙っておくか……』

 

え? デウス、今なにか言いましたか? 

 

 

 

 

 

 

 

夜です。

 

授業も終わり、寮の部屋にみんな戻って行きました。わたしは今から鈴の部屋に遊びに行きます。レベッカと蓮花にも会う約束をしてますので。

 

おや? 織斑一夏とデュノア君(?)がいますね。そういえば二人は同室になったんでしたね。

 

「今から二人でしっぽりと、というわけですか織斑一夏」

 

「それどういう意味!? 志波さんは俺たちをどんな目で見てるの!?」

 

「大丈夫。わたしは口は硬いほうですから」

 

「何一つ信用ならねぇよ!!」

 

「あはは」

 

デュノア君(?)もドン引きです。こういうノリになかなか慣れてきませんねぇ。

 

「気を付けてくださいね? 織斑一夏はたとえ相手がノンケでも食っちまう変態ですから」

 

「えええええ!?」

 

「とんでもない嘘をさらっと言わないでくれます!?」

 

「ですが、前に一緒に寝るのなら男子のがイイと」

 

ピッ!

 

『では男の子と一緒のほうがいいと?』

 

『そっちの方がましだ!!』

 

ボイスレコーダって便利ですね。

 

「…………………………」

 

「…………………………」

 

「…………………………」

 

「ではおやすみなさい」

 

「待ってください! この空気で放置しないでぇ!!」

 

ハハッ、午前中の恨みじゃバーカ。

 

 

 

 

 

 

「というわけで来ましたよー」

 

「いや、どういうわけ?」

 

織斑一夏という障害を乗り越えて、真季奈ちゃんは鈴の部屋にたどり着きましたよ!

 

「よう、遅かったじゃねぇかマキナ」

 

「レベッカにしては早いですね。なにか変なものでも食べましたか?」

 

「どういう意味だおい!?」

 

「し、志波さん! あまり先輩を煽らないで~」

 

おっと、ハミルトンさんは鈴と同室でしたか。あまりレベッカをからかうのはよしときましょう。不憫ですね。

 

「すいません、遅くなりました。レベッカ? 貴方が私よりも早いなんて珍しいですね? 体調でも悪いのですか?」

 

「テメェらあとで泣かす絶対に泣かす」

 

蓮花が遅れてやってきました。ハミルトンさんが涙目です。フォローしときますか。

 

「大丈夫ですよハミルトンさん。こう見えてレベッカはテディベア集めが好きな可愛い子なので」

 

「マキナァ!!」

 

「ひぃ~~~~!!」

 

おや、逆効果でしたか?

 

「さて、冗談はここまでにして。どうしたんですか? 夜に呼び出しなんてガラにもないことをして」

 

「あぁ、あたしがこの学園に来た理由をまだ言ってなかったからな」

 

「なんです?」

 

わざわざこの場を設けるために学園に来たんですか? 留学生になってまで?

 

「アメリカで開発されていた『アラクネ』が強奪された。多分やったのは『亡国機業』だ」

 

「……へぇ?」

 

亡国機業《ファントム・タスク》ですか。そうですか、そう……。

 

「それで? 奴等の手掛かりは?」

 

「捕まえた奴らはみんな留置所で死んじまったよ。口封じされたんだろうよ」

 

使えない。ザルな警備にも程がありますね。

 

「私のとこには勧誘に来ましたよ? 仲間にならないかって」

 

「返事はどうしたんです?」

 

「断ったらISを奪いにきましたので返り討ちにしてやりました。アメリカと同じで捕まえた犯人は死にましたが」

 

「チッ」

 

ままならない。どうしてこう手掛かりというものは手に入らないのでしょうか?

 

「いっそわたしのとこに来ればいいのに」

 

「そう、それだ」

 

え?

 

「アイツらは多分お前の『天蓋王』か織斑の『白式』を狙ってくると思う」

 

「私もそう思います。どうも奴等はISを集めたがってますので」

 

「それはいいですね。実に楽しみです」

 

ズタズタニシテヤルヨ……。

 

「……あ、あの、なんか聞いちゃまずい話な気がするんだけど…あたしだけ?」

 

「ううん。わたしもそう思う。もう耳塞いで寝ちゃおうよ鈴」

 

そうですね。鈴とハミルトンさんは関わらないほうがいいですよ?

 

「それでだ。あたし等はお前が心配になったんだよ。マキナは『亡国機業』のことになると見境なしに暴れるからよ」

 

「それに今日会って思いました。今の真季奈は以前よりも弱くなっている気がします」

 

「………どういう意味です?」

 

心外ですね。自分ではむしろ貴方たちと会った時よりも強くなっていると思うのですが。

 

「まずその喋り方に違和感があるっつーか、昔のお前に比べると覇気がないっつーか」

 

「なんというか、丸くなりましたね。寄らば斬る、という雰囲気を普段から出していたあの頃に比べるとまるで恐ろしくもないです」

 

「言ってくれますね。わたしが負けると言うんですか」

 

『そうですね(だ)』

 

ははっ、上等です。

 

「なら、試してみますか?」

 

 

 

 

 

 

 

僕の名前はシャルロット・デュノア。女の子です。

 

シャルルというのはデュノア社が用意した偽名。僕が男の子のフリをしてIS学園に留学生としてやってきたのには理由がある。

 

……全ては『白式』のデータを盗み出すため。

 

今デュノア社は経営の危機に直面している。そこで立てた対策は二つ。

 

愛人の子供である僕を『世界で二人目の男性操縦者』に仕立て上げて会社の名前を売り、織斑一夏に近づいて第三世代機である『白式』のデータを盗み出すこと。

 

デュノア社はIS開発で他国に遅れている。未だに第三世代機の開発に成功していないからだ。

 

このままでは政府から予算をカットされて会社は潰れてしまう。そのためにも僕は……。

 

 

「えっと、たしかこれをこうして、」

 

デュノア社から預かった支給品。盗聴器と監視カメラと集音器だ。これを一夏がいないスキに取り付けないといけない。

 

一夏は自販機でジュースを買いに行っている。長くてもあと十分くらいしか時間がないと思う。

 

一つでも多く取り付けないとっ。

 

「えぇと、まずはコンセントのカバー裏に」

 

……あれ? ある?

 

「え? え? じゃ、じゃぁ一夏のベッドの裏に」

 

……ここにもある。

 

「ど、どういうこと!?」

 

バァン!!

 

ドアが突然、勢い良く開けられました。

 

「とうとう尻尾を出しましたね!」

 

「し、志波さん!?」

 

あ、終わった…。

 

 

 

 

 

 

復讐12 : 織斑一夏ホモ疑惑でデュノア君と微妙な空気に。

 

結果  : 情けない顔で縋るような目がたまりませんでした。

 

備考  : ボイスレコーダの存在をバラすのはやりすぎましたかね?

 

 

 

 

 

 

『真季奈はホント、織斑一夏を弄る時が一番イキイキしているな』

 

 




デウス(仔犬)進化ぁあああ!! デウス(成犬)!!

というわけでデウスが成長しました。幼年期から一気に成熟期になったようなものですね。

あとデュノア君(?)。

真季奈ちゃんにスパイ活動で適うわけがなかったですね。可哀想に。

それではまた。



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