IS  復讐のデウス・マキナ   作:ぷらもん

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お久しぶりです。

今回は色々と詰め込まれております。




君の名前は

志波真季奈が搬送された花月荘最寄りの病院。

 

彼女が入院した病室の前で二つの人影があった。片方は黒いスーツを着た二十代半ばの女性。もう一方は、同じく黒いスーツを着た二十代そこそこといった男性。知らない者が見れば職場の同僚にも見えるだろう。

 

しかしこの二人。片方は人間ではなかった。

 

織斑千冬は鋼鉄の巨人と化した『天蓋王』が待機状態に戻った時に我が目を疑った。とういうか、いい加減にしろと叫びたい気持ちでいっぱいだった。

 

なぜなら現れたのがいつも見慣れた黒い柴犬の姿ではなく見た目自分と同じくらいの年の成人男性だったのだから。

 

二人は搬送された志波真季奈に付き添い病院に来ていたのだ。保護者として。

 

「頭部の裂傷に腹部貫通。こちらで確認していた真季奈の受けた傷なんだが……どちらもきれいに治っていたな。何をした?」

 

保護者の一人、志波真季奈の後見人と言う立場の織斑千冬が病院の通路に背中をあずけたまま尋ねる。

 

『ISには元々操縦者の生体再生機能がある。そのことはお前が一番知っているはずだ千冬』

 

それに応えたのは志波真季奈が作り上げた人工AI、と呼んでいいのかと疑問に思うほど進化を遂げた人間にしか見えない機械、デウス。

 

「しかしあれは……」

 

『お前が初めに乗った機体、『白騎士』のものだった筈、か? それなら問題ないだろう。一夏の『白式』から稼働データを取る機会は腐るほどあったからな』

 

「……気づいていたか」

 

『白式』を『しろしき』と読んでしまえば簡単なこと。一夏の乗るISのコアは『白騎士』で使われていたものと同一のものだった。

 

そもそも『白騎士』というのは篠ノ之束が作り上げた最初のIS。ISの最強神話を作り出した始まりの機体であり、この織斑千冬こそが『白騎士』を纏って世界中にISの圧倒的な性能を見せつけた操縦者だ。

 

「だが『白騎士』の生体再生をどうしてお前が使える?」

 

『それが『天蓋王』の本当の能力なんだよ。他のISの全機能をコア・ネットワークを介して使用できる。もっとも、ハードの規格に合わない機能は無理だけどな』

 

「そういうことか……なんでまた束はそんな機能をもったISコアを作ったんだ?」

 

『さぁな。自分を王様なんて自称するコアなんだ。何かしらの意味があるんだろうけどな』

 

自分? 

 

『体を全身装甲に作り替えるときに生体再生を行えるよう作り替えるのは苦労したんだぞ?』

 

「だからあんな姿に進化したのか。真季奈の身体を再生するためには機体内部に格納する必要があったんだな」

 

『まぁ、あのデザインは真季奈が見ていたアニメのロボットを適当に参考にしたんだけどな』

 

「………なんにせよ、真季奈は助かる。ありがとう、デウス」

 

『お前に礼を言われる筋合いはないさ。それに気がかりもある。腹の大穴を塞ぐのに手一杯で頭の裂傷の方に不安が残っているし、血も流しすぎた。海水も幾拍か飲んでいたし、海中にいた間酸欠だった筈だ』

 

「何か障害が残るのか?」

 

『こればかりはわからんよ。真季奈の回復力に託すしかない』

 

ピピッ、ピピッ!

 

セットしていた時計のアラームが鳴った。時間だ。

 

「行くぞ。『福音』の追撃戦だ」

 

『あぁ、借りはきっちり返すさ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『オォオオオオオオオオ!!!』

 

『キァアアアアアアアア!!!』

 

拳と拳がぶつかる。

 

二機の全身装甲《フルスキン》のIS。

 

片や、操縦者を乗せたまま暴走する『銀の福音』《シルバリオ・ゴスペル》。

 

片や、操縦者を乗せずに無人で戦う『テンガイオウ』ことデウス。

 

どちらも機体を動かすのは人ではなくプログラム。しかし違いは確実にある。

 

それは、鋼鉄の意志!!

 

『ぬるいわぁあああああああああ!!!』

 

突き合わせた拳を弾く。そのまま『福音』の腕を掴んで引き寄せ『テンガイオウ』のボディブローが入る。

 

『キャァ!?』

 

ドゴォ!!

 

衝撃と共に『福音』が吹き飛ぶ。絶対防御が発動して操縦者にはダメージはないはずだ。

 

『……La!』

 

両腕を水平に構えエネルギー状の両翼を向ける。

 

「砲撃来るぞ!」

 

「撃たせるな!」

 

ラウラ達射撃兵装を持つ専用機持ち達が援護に入る。

 

セシリアのブルー・ティアーズ。装備を作戦に合わせた使用に変更したその機体は六基のビットを全てスカート状に腰部に接続されており、その砲口は塞がれスラスターとして用いられている。さらに銃もいつものスターライトmkⅢではなく大型BTレーザーライフル《スターダスト・シューター》を装備。その全長は二メートル以上もあり、ビットを機動力に回して低下した火力を補っている。

 

更にインストールを済ませた強襲用高機動パッケージ『ストライク・ガンナー』を装備し、超高感度ハイパーセンサー『プリリアント・クリアランス』を頭部に装着している。そこから送られてくる情報を元に『福音』の高速機動に合わせて撃った。

 

「捉えましたわ!」

 

『La……La!』

 

慌てて砲撃を止め回避行動を『福音』はとる。そこへさらに追撃が。

 

「後ろはとらせてもらうよ!」

 

シャルロットが二丁のショットガンを撃つ。近接射撃が『福音』の背中に衝撃を与える。

 

『新たな敵機を確認。優先順位を変更っ!?』

 

「貰った!!」

 

ラウラが追加武装の八○口径のレールカノン『ブリッツ』を二門斉射する。砲戦パッケージ『パンツアー・カノニーア』。これは左右の肩に『ブリッツ』を、遠距離からの砲撃・狙撃に備えて四枚の物理シールドを左右と正面に装備した仕様だ。

 

動きが止まったところに命中し、大爆発を起こした。

 

『一夏! やれ!!』

 

「おう!」

 

『福音』の動きが止まった。今なら『零落白夜』での一撃が入る。それに応えて織斑一夏の『白式』が『福音』に迫る。

 

「うぉおおおおおおおおお!!」

 

『福音』の正面から『雪片弍型』が迫る。確実に頭部に入る一撃。

 

だが、

 

「ひっ!?」

 

一夏の腕が止まる。

 

一瞬、脳裏に浮かんだのは血まみれの真季奈の姿。それが目の前の敵機と被った。

 

それが怖かった。

 

『福音』が『白式』に砲口を向ける。

 

『ちぃっ、鈴、撃て! 一夏ごとで構わん!!』

 

「了解! 恨まないでよ一夏!」

 

一夏の失敗を見て、即座にデウスからの指示が飛ぶ。それにすぐさま答える鈴。『甲龍』による衝撃砲が発射されて『福音』もろとも。『白式』が吹き飛ばされる。

 

ドォオン!!

 

「うわぁ!? なにすんだおい!!」

 

『黙れ!! 敵の前で呆けるな!! 的になりたいのか!?』

 

「いや、してんじゃんオイ!!」

 

「うっさい一夏! 撃たなきゃあんた撃たれてたでしょうが!!」

 

「どっちにしろ撃たれてるよ!?」

 

『やはり一夏はまだ駄目か……』

 

デウスは即座にそう判断する。織斑一夏の手の震えの正体。仲間を斬り堕とした『恐怖心』はそう簡単には消えていなかった。

 

『箒、鈴! 仕掛けるぞ! 前に出ろ!!』

 

『『了解!』』

 

デウスたち三機のISが突撃する。

 

箒が『紅椿』の主翼、『展開装甲』の一部を切り離し、ビットとして射出する。その数は二つ。それらが『福音』に迫る。

 

鈴もだ。彼女の『甲龍』も機能増幅パッケージ『崩山』が追加され、衝撃法が二門から四問に増設されていた。それから発射される弾丸はいつものように不可視のものではなく、赤い炎をまとっていた。言うなれば熱殻拡散衝撃砲。相手には見えない、という優位性を捨ててまで手に入れた威力は『福音』にも劣らない弾雨だった。

 

『福音』は『紅椿』のビットを受けたあと、『崩山』の攻撃を喰らってもなおその機能を停止させていなかった。

 

『敵勢力の脅威レベルをAに設定。『銀の鐘』《シルバー・ベル》、最大稼働』

 

『福音』のウイング・スラスターが大きく前へと向けられ、中心にエネルギーの塊が集積されていく。36の砲口より発射されるエネルギー弾を束ねての一撃。

 

それを箒の『紅椿』へと向ける。

 

『紅椿』は先の戦闘の経験からその設定を大きく変更していた。エネルギーの消耗を抑えるために『展開装甲』の使用を抑えた機能限定状態にある。防御時でも自動作動していたそれを多用しないためだ。

 

そのため防御が疎かになる。

 

『箒、俺の後ろに!』

 

「デウス!」

 

デウスが左腕で装着した『天墜』を正面に向けてその一撃を代わりに受ける。大剣である武器を盾として使っているのだ。

 

爆発。巨大なエネルギーの塊は防御しても受けきれるものではなかった。

 

『ぐぅ、これ程とは!』

 

「デウス! 何故『天墜』を武器として使わないんだ!?」

 

『俺は真季奈じゃない! あいつみたいな剣の腕前はない!』

 

それが理由。志波真季奈の剣術は例え長年ともに戦ってきたデウスだとしてもそう簡単に模倣できるものではなかった。だからこそ、デウスには『天墜』を刀剣として扱う技能はない。

 

『だが、こいつにはこういう使い方もある!』

 

左腕に装備された『天墜』の刀身が分割されていく。中心の基部を残して周りの刀身部分が四つの浮遊物となり『テンガイオウ』の周りに展開される。

 

「これは!?」

 

『行け、ソードビット!』

 

BT兵器。それが四つの姿を持つ『天墜』最後の姿。斬馬刀、二刀、強弓、そして剣舞。飛び舞う剣の姿。

 

デウスにしか使えないこの形態。それは志波真季奈にはBT特性が皆無な為。本来デウスがサポートすることで真季奈が使用できるようになる機能だが、それならばデウス単独でも扱うことができる。

 

四つの実態剣のBT兵器が『福音』を取り囲む。

 

『キアァアアアアアア!!』

 

がむしゃらに『福音』が迫るビットを振り払う。しかし一基や二基のビットを振り払ったところ残りのビットが機体を切り裂いていく。

 

二基のビットが『福音』の翼に突き刺ささって誘爆する。姿勢が崩れた。

 

『ここだぁ!』

 

『テンガイオウ』が全身の『展開装甲』を最大出力で開放する。背中の進化したエナジーウイングⅡ。ビームを常時放出していた以前と違い状況に合わせて出力を調整できるようになった。全身の『展開装甲』も展開箇所が増え、両手足だけでなく肩や胸、腰部なども開放されるようになった。

 

その全てを展開し、全身からエネルギーが溢れ出す。三対六翼の大型スラスターはビームを放出し全身からは炎が溢れ出るようにエネルギーが発光していた。

 

その加速は『福音』すら上回る。

 

『福音』が咄嗟に全身を球形状のシールドで自信を覆う。そこへ『テンガイオウ』は右の拳を殴りつけて接近した。

 

『La……La……キァ……』

 

『こ、の!』

 

休憩状のシールドを破ることができず、『福音』を押し出す形で二機は海上を駆けていった。

 

『く……そ! エネルギーが足りない、少しだけ足りない!!』

 

あと少しの一息、その少しが足りない。このままでは先にこちらのエネルギーが底をつく。

 

「デウス!」

 

「デウス!!」

 

自分を追う二機のISが近くにいるのを『テンガイオウ』は知覚した。

 

「(デウス! 私もお前と共に戦いたい! この力を託す!)」

 

「(志波さんのいるところに帰るんだ! お前と一緒に、デウス!)」

 

その時、『白式』、『紅椿』の機体が金色に輝き始める。白い機体は『零落白夜』を、紅の機体は新たな『単一能力』《ワンオフ・アビリティー》を発現させる。その能力の名は『絢爛舞踏』(けんらんぶとう)。その力はシールド・エネルギー供給システム。

 

『そうか、お前たちがいたか!! 天蓋王!!』

 

天蓋王。それは自分を王と呼ぶ女王の名。ISコア・ネットワークの全てを支配する者。彼女にかかれば、例え『単一能力』だろうと自由自在だ。

 

『テンガイオウ』の機体が金色の粒子で包まれ輝き始める。エネルギーが完全に回復し、出力が上昇する。

 

『!?!?!???』

 

『福音』の張ったシールドが破られた。『零落白夜』、『絢爛舞踏』、そして『天下騒乱』。三つの『単一能力』を発動させた『テンガイオウ』を阻むことなど不可能だった。

 

エネルギー供給能力で自身のエネルギーを回復し、シールド・バリア無効化能力で『福音』のシールドを破った。そして。

 

『ようやく捕まえた! このきかん坊!!』

 

『福音』の両肩を掴んで捕らえた。加速の勢いは止まらず、『テンガイオウ』は近くの孤島の砂浜に滑り込むようにして『福音』を押し倒す形で突っ込んだ。

 

『さぁ、その面、拝ませてもらうぞ! お嬢ちゃん達!!』

 

ヘッドバッドが『福音』の頭部に叩き込まれる。そのままデウスの意識は………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青い透き通った空がどこまでも伸びる雲上。そんな光景のただ中に人間形態のデウスは立っていた。

 

「立つ、というよりも浮かんでいるといった感じですが?」

 

「細かいことを言うな、天蓋王」

 

そんなデウスのそばに立つもう一人の女性。自身の機体色と同じ緑色の長い髪を持ち、女王のドレスに身を包んだ姿がそこにあった。

 

「それで、彼女達はどこだ?」

 

「待ってください………あそこです、王よ」

 

天蓋王が指さす方。そこは遥か彼方のような、それともとても近い場所だったような。距離感が掴めないが確かに『いた』。

 

「いい加減にしなさい! この暴れん坊!!」

 

「やーだー! あーそーぶーの~~!!! はなせー! このおばさん~~!」

 

「誰がおばさんだこのガキ!!」

 

そこに居たのは銀色の髪をした軍服を纏った女性と、同じく銀色の髪をした五、六才くらいの幼女だった。

 

「………育児に困っているお母さんに一票」

 

「いえ、ここは年の離れた妹の面倒を嫌々やらされている婚期を逃したいきおくれ、というのはどうでしょう?」

 

やけに具体的だなオイ!?

 

「あ~、そこの二人。ちょっといいか?」

 

とりあえず話しかけてみた。声が聞こえるということはこちらの呼びかけにも答えるだろう。多分。

 

「あ! お兄ちゃんだ!」

 

「へ、陛下!? 何故ここに!」

 

どちらも驚いていた。自分達のコアの中にいる侵入者に全く気付いていなかったらしい。

 

そう、ここは『銀の福音』のISコアの中。『天蓋王』によりコア・ネットワークを通してデウス達の意識を繋げて潜り込んだのだ。

 

つまり、目の前の二人が『銀の福音』と……。

 

「お兄~ちゃ~ん!!」

 

銀髪の幼女がデウスに走りかけてくる。目の前まで来たかと思うと助走をつけたまま飛びついてきた。

 

「わっ、と。えーと、君は誰だい?」

 

「? わたしはお兄ちゃんの妹だよ?」

 

銀髪の幼女がデウスに抱きついたまま首をかしげて言う。デウスも彼女を落とさないよう、しっかり抱きかかえていた。

 

「俺が聞きたいのは君の名前だよ。ないのか? 名前」

 

「なまえー? んー、たぶんないかもー」

 

「………そうか」

 

やはりこの子は「ALICE」だ。でも教育が不十分のようだ。自己の確立がちゃんと出来ていない。これでは暴走するのも当たり前だ。

 

しかし何か……この子はまさか?

 

「申し訳ありません陛下。お迎えもせず……」

 

「いえ、いいのです。貴方もこの子を抑えるのに精一杯だったのでしょう?」

 

「面目もありません。突然私の領域に現れたかと思ったら、もう好き勝手暴れるわの無茶苦茶で………」

 

「……苦労したんですね」

 

「……ありがとうございます」

 

なんだかあっちの方は空気が重かった。『福音』は俯いて肩を震わせているし、『天蓋王』は頭を撫でたりして慰めているし。二人とも見た目が二十代の成人女性だから尚更だ。

 

「ねー? お兄ちゃんたちなにしにきたのー? わたしとあそびにきてくれたの?」

 

「はっはっは、どっちかというと叱りに来たんだよ?」

 

「えー? なにそひでびゅ!?」

 

ゴッチーン! という効果音が聞こえてきそうな見事なげんこつだった。銀髪の幼女が頭を抱えてその場にうずくまる。

 

「~~~~いったーーーーい!! びぇぇええええええええん!!!」

 

「泣くなやかましい! さんざん人様に迷惑かけやがって! 説教は長くなるからな! 覚悟しろよこのガキ!」

 

「えぇえええええええええええええええん!!!!」

 

目に涙をいっぱいに浮かべて泣き叫ぶ銀髪の幼女。それを腕を組んで鬼の形相で見下ろすデウス。

 

「………鬼だ」

 

「鬼ですね。まぁウチの旦那は厳しいところがありますから」

 

「旦那ですか……チッ」

 

「あぁすいませんねぇ。私だけ男! 捕まえちゃって」

 

「いつか下克上してやるからな! 国家転覆覚悟しろよチクショー!!」

 

ほーほっほと高笑いが聞こえてきそうな余裕で涙目の『福音』に愉悦ぶる『天蓋王』。女の争い怖い。

 

「お前らくだらんことでギスギスするな! 子供に悪影響じゃボケ!」

 

「ひっ!? すいません!」

 

「申し訳ありません。それで、その子はどうなりました?」

 

「説教で一から道徳を叩き込んでやったわ! それと機能制限もかけたからもう大丈夫だろう」

 

「ごめんなさいもういたずらしませんすみませんゆるしてくださいわたしがわるかったです……」

 

「その子大丈夫なの!?」

 

デウスに服の襟を掴まれて首からぶらりと突き出された銀髪の幼女の目には生気が感じられなかった。デウス、おそるべし。

 

「そんじゃ、俺達はもう帰るぞ。このガキの面倒はお前が見ろよ『福音』」

 

「え!? この子連れていってくれないんですか!?」

 

「ウチも手狭でしてねぇ。この人を囲うだけで精一杯なんですよ」

 

「二人でイチャつきたいだけだろうこの色ボケ女王!!」

 

「あ?」

 

「あん?」

 

メンチを切合う女二人。逃げてデウス超逃げて。

 

「やめんかお前ら。じゃぁ俺たちは行くからな。あぁ、それとちびジャリ。お前の名前な……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お? 起きたかデウス?」

 

『……おはよう一夏』

 

『テンガイオウ』と『銀の福音』が落下した孤島。その砂浜でデウスは目を覚ました。

 

そこに居たのは織斑一夏たちIS学園の専用機持ちと、ISが強制解除されて衣服がISスーツのみとなった『銀の福音』の操縦者ナターシャ・ファイルス。その彼女に折り重なるようにして胸に倒れふす黒い柴犬、デウス。

 

「また犬に戻っちまったなぁお前」

 

『エネルギーが切れた……腹減ったァ。一夏ぁエネループ』

 

「あぁ、丼いっぱい奢ってやるよ」

 

ナターシャ・ファイルスの腹の上でグッタリとしているデウス。その柴犬となった彼の下で動くものがあった。

 

「デウス。なんだそれ?」

 

『あぁ、これか? これは……』

 

デウスの腹の下から出てきたのは小さな銀色の毛並みをしたアメリカンショートヘアの子猫だった。

 

『彼女』もデウス同様、力なく倒れ付している。

 

『俺の妹、ベルだ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もの共どけどけ~~!! お犬様のお通りじゃぁああ!!!」

 

花月荘の宴会場(デウスが破壊したのとは別の部屋)でIS学園生徒たちによる打ち上げが執り行われていた。

 

もちろん今回の事件の詳細については箝口令がひかれているので何があったのかを知る生徒は関係者以外いない。それでも『何か』があったことは皆察しており、なんだかわからないままその祝賀会を開いていた。

 

『ホントこの学園の生徒達は……』

 

「いいじゃないか、お前も楽しめよ」

 

今回、大活躍だった(という噂の)デウスは主役として上座で女子数人を侍らせてちやほやされていた。実に羨ましい。

 

「デウスちゃん~、はい乾電池」

 

「ほら食べて食べて~。エネループだよ~」

 

「こっちは単一電池だよ~。食べごたえあるよ~」

 

「こってるとこな~い? マッサージしますね~」

 

『はっはっは、苦しゅうない苦しゅうない』

 

ほんっと羨ましいなオイ!! 殿様じゃねぇか! 

 

「はい一夏。あたしのお刺身あげるわよ。好きでしょアンタ」

 

「……わーい嬉しいなー。なぁ鈴、あの殿様プレイっていくら払ったら受けられるんだ?」

 

「………男気プライスレス」

 

別に、悲しくなんてないんだからね!!

 

あれ、おかしいな? このご飯しょっぱいぞ? 刺身なんてせっかくの本わさなのに全然辛さを感じない……。

 

「ねぇーねぇーおりむー。マッキーはどうしたの? 入院してるって本当なの?」

 

「あぁ、うん。ホントだよのほほんさん」

 

打ちひしがれている俺に志波さんのことを訪ねてきたのは間延びした喋り方が特徴ののほほんさん。志波さんが入院していることは隠しようがないので口止めはされてないから話すことができる。

 

でも、志波さんの意識はまだ戻らないのかな? 心配だ。お見舞い行きたいなぁ。面会謝絶がとけるまで無理か……。

 

「デウス!!」

 

と、そこへ我らが担任にして俺の実姉、千冬姉ぇが血相を変えて宴会場に入ってきた。

 

「あれ? 千冬姉ぇ、いま事後処理で忙しいんじゃぁ……?」

 

「うるさい! それよりもデウス! 早く来い!」

 

『どうした千冬?』

 

女子に囲まれていたデウスが(二歩足で)立ち上がって千冬姉ぇのところへと近づいていく。何があったんだ?

 

「急いで病院に! 真季奈が意識を取り戻した!」

 

『なに!?』

 

なんだって!?

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちは今、志波さんが入院している病院に向かって走っている。もちろん車でだ。

 

メンバーは俺、織斑一夏と千冬姉ぇ、デウスだ。他のみんなも来たがっていたけど千冬姉ぇの一喝で堪えてもらった。

 

「なぁ千冬姉ぇ、志波さんの容態は……?」

 

「いや、どうにも担当医が言葉を濁していてな。直接会うまで話せないと言って聞かないんだ」

 

『……なんだそれは?』

 

確かにそれはおかしい。よっぽど重大なことでなければ電話でも構わないはずだ。それなのにどうして……?

 

「着いたぞ。考えていてもしょうがない。早く真季奈の病室へ!」

 

千冬姉ぇの言うとおり、俺たちを乗せた車は病院へと着いた。急いで車を降りる。はやく志波さんのいる病室に!!

 

「やぁ、待っていたよ君たち」

 

病院の入口を進もうと走り出すと、そう声をかけて呼び止められた。誰だよこの急いでいるときに!

 

「なんですか……って貴方は、ノッポ先生!?」

 

そこに居たのは長身の金髪外人。俺のかつての担当医の精神科医のお医者さん。そんな人が何故ここに?

 

「どうしたんですか先生? ひょっとして志波さんの担当医って!?」

 

「いや、それは違うんだが……どうしてもデウス君と話がしたくてね」

 

え? どういうことだ? デウス?

 

「………おい? 一夏? お前、その人とどういう関係だ? いつから知り合っていた?」

 

「え?何言ってるんだ千冬姉ぇ? この人は……」

 

そういえば俺がノッポ先生に診察を受けている時っていつも千冬姉ぇは居なかったような……。そうすると二人が会うのはこれが初めてになるのかな?

 

『馬鹿な……何故アンタが生きている!? 志波蒔春(しばまきはる)!!』

 

………………………………………………え?

 

しば?

 

「そうだよ一夏君。僕の名前は志波蒔春。真季奈の父親です」

 

ちち、おや? それって俺のせいで死んだっていう志波さんの?

 

「そんな、まさか! 貴方は死んだはず!」

 

千冬姉ぇ? 何を言って? そんな余裕のない、怯えているみたいな顔、俺初めて見たぜ?

 

「ははは、死んだフリだよ、死んだフリ。僕の死体、良く出来ていたでしょ? 他人の死体を自分そっくりに整形するのって結構難しいね~」

 

『アンタ……俺たちをたばかったな!? なんのためにそんなことを!!』

 

デウスが牙を剥き出しで唸りを上げながら吠えるようにして言う。今にも飛びかかりそうだ。

 

「なんの為? もちろん君のためだよ。デウス・マキナ君?」

 

『なんだと!? 俺!?』

 

デウス・マキナ? なんだよそれ?

 

「君と千冬君は知っているだろうが、「ALICE」は操縦者の感情を学習して成長するプログラムだ。つまり、デウス君が真のデウス・マキナへと進化を遂げるには真季奈の感情を強く奮い立たせる必要があったんだよ」

 

『まさかアンタ……その為に真季奈を一人ぼっちにしたのか!? そんなことの為に自分の娘を孤独に追い込んで!』

 

「そう孤独だよ! 寂しいという感情! 家族を殺された怒り! そして憎しみと哀しみの根幹たる愛! それらの感情の爆発こそが君を成長させてきた! 僕の理論は正しかったと思わないかい?」

 

『貴様ぁ!!』

 

デウスがたまらず飛びかかっていく。ノッポ先生の喉笛を噛みちぎらんがごとくの勢いだ。

 

《おっと、そうはいかないよ?》

 

ガン!!

 

ノッポ先生の目の前でデウスの体がはじかれる。まるで見えない壁があるようだ。いや、それよりもこの声は?

 

『『『束(さん)!!?』』』

 

ノッポ先生の隣にホログラムで投影された世界の天災、篠ノ之束の姿があった。

 

『お前も一枚噛んでいたのか! 束ぇ!!』

 

《そうだよデウス君。この世界を私の望んだ世界にするためには「ALICE」とISコア、その両方が必要だからね。蒔春さんに協力するのは当然なのだよ!》

 

「理想の世界だと? どういうことだ、束!」

 

《不思議の国だよ、ちーちゃん。アリスが迷い込んだ夢の世界。そこには不思議な王国と素敵な住人。退屈しない日常と予想し得ない事件に溢れた楽しい世界さ!》

 

「ふざけるな! そんな戯言に巻き込んだのか! 一夏を! 真季奈を!! 私の生徒たちを!!!」

 

《ねぇ、ちーちゃん。今の世界は楽しい? 私はつまんない。だから盛り上げるんだ。楽しい世界に!》

 

「た、束……お前」

 

そう言う天災の顔には無邪気な笑顔が張り付いていた。それには織斑千冬ですらたじろぐ。そこにあったあまりにもな狂気に。

 

「ノッポ先生! いつから、いつから俺たちを騙していたんですか!? 俺を励ましてくれたのは嘘だったんですか!?」

 

「ん? おいおい、言ったろ一夏君。仕事はちゃんとしたって。君に行なった診察は嘘偽りのない本当のことだよ? まぁ僕の企画した誘拐のアフターケアってところかな?」

 

………え? 先生が、なんだって?

 

「真季奈の感情を爆発させるには明確な矛先が必要だったからね。復讐の相手としていくつかの候補を作り上げたかったんだよ。それは僕を《殺した》亡国機業だったり、その原因となる織斑一夏だったり、ね。計画自体は簡単だったよ。なんせ、仕事を依頼した亡国機業は元々僕のひいおじいさんが研究資金を稼ぐために道楽で作った組織だったからね」

 

「そ、そんな……」

 

俺が誘拐されたのは志波さんを追い詰めるため? 千冬姉ぇのモンド・グロッソ優勝二連覇を妨害するためじゃなく? 

 

「そう、つまりデウス君は真季奈の強い復讐心を学習して進化した存在。さしずめ、『復讐のデウス・マキナ』と言ったところかな?」

 

なんだよそれ、なんなんだよそれは!!

 

『一つだけ答えろ。真季奈の母親が死んだのもアンタの計画の内だったのか?』

 

デウス?

 

「……いいや。あれは僕の唯一の誤算だったよ。正義感の強い妻だったけど、まさかあそこで彼女が、秋名が一夏君を助けようとするとは思わなかった」

 

志波秋名。真季奈の母親だ。彼女の死、それだけは覆しようのない事実らしい。

 

『そうか、そうか。よかった』

 

「ん? なにがだい?」

 

『あとは貴様が死ねばいい! それが分かったからなぁ!!』

 

デウスの体が緑色の粒子に包まれる。一瞬の発光。次の瞬間には鋼鉄の巨人、『テンガイオウ』がその場に姿を現しいていた。

 

「へぇ、これが……」

 

『死ねぇえええ!!!』

 

再びノッポ先生……志波蒔春に向かっていくデウスこと『テンガイオウ』。

 

しかし何度振りかざしてもその拳は届かない。見えない障壁が志波蒔春を守っていた。

 

《無駄無駄! いくら君がISの王様でも、エネルギー切れ寸前の君じゃぁそれは壊せないよ?》

 

『このぉおお!!』

 

「ISの王?」

 

なんだよそれ?

 

《お? それはねいっくん。天蓋王は元々私の不思議の国を束ねる女王、ハートのクイーンになるはずの子だったんだよ。その為のコア・ネットワーク掌握能力、だったんだけどね。でも今じゃぁデウス君と一体化したことで王位を取られちゃってるんだよ。ま、おかげでデウス・マキナの誕生が早まったから良しとするか! 》

 

『そんなこと、アイツは望んじゃいない!』

 

《知らないよ、そんなこと。あ、そうそう。いっくんもありがとうね! 君のおかげでデウスの進化がだいぶ早まったんだよ? 白兎くん》

 

「しろ、うさぎ?」

 

《そう、アリスを不思議の国に導くのは白いうさぎなのさ。知ってる? 天蓋王の単一能力、天下騒乱は唯のエネルギー吸収能力じゃない。あれは相手からS.Eを奪うと同時に、ISコアに蓄積された戦闘経験や操縦者とのパーソナリティも吸収していたんだ。おかげでデウス君の経験値もかなり早くたまっていたんじゃない?》

 

そうだ。デウスの進化はいつも俺たちとの模擬戦や試合の後に起きていた。子犬だったのが成犬になったり、芸達者になっていって気づいたら人間の姿にまでなっていた。

 

あれが全て束さんやノッポ先生の計画だった?

 

《そして極めつけになったのがマッキーの撃墜だよ! あれのおかげでデウス君自身の感情の爆発が「ALICE」に働きかけて一気に成長した! おめでとうデウス君!》

 

『殺してやる! 貴様らはこの手で殺してやる!!』

 

「おいおい、僕は真季奈の父親だよ? そんなことをしたら真季奈がまた悲しんじゃうじゃないか」

 

『貴様は真季奈と出会う前に殺す! 真季奈の中で、死んだままの人間として死んでしまえ!!』

 

「無茶苦茶だなぁ。でも、その感情こそが君をさらに進化させる。そして他のコアたちも。そうすれば全てのISがデウス君と同じ存在にまで進化ができる筈だ」

 

『非限定情報共有《シェアリング》のことか! それなら対策をとらせてもらった!』

 

「へぇ?」

 

《あ、ホントだ。デウス君からの情報の伝達がシャットされてる。これじゃぁ他の子たちに「ALICE」が行き届かないなぁ》

 

なんだ? どういう話なんだ? デウスが何か束さんたちの企を止めたのか?

 

《でも大丈夫! 君がデウス・マキナになった時の情報伝達だけでも十分さ! だってそれで福音が「ALICE」化したのはもう確認済みだしね》

 

『ちぃ!!』

 

「さぁ、名残惜しいが、そろそろ僕たちもお暇させてもらうよ。まだまだ計画のためにすることが山ほどあるからね」

 

「逃げられると思っているんですか!?」

 

千冬姉ぇもノッポ先生を逃がさないよう腰を低くして構える。俺も『白式』を展開しようとしているんだけど、どうにも上手くいかない。どうやら束さんのとんでも技術でISが展開できなくなっているらしかった。

 

「逃げられるさ。だって時間だからね」

 

え?

 

『なんだと!?』

 

その時、『テンガイオウ』の全身を再び光の粒子が包む。気がついたときは元の黒い柴犬の姿に戻っていた。

 

「エネルギー切れだよ」

 

「ノッポ。時間だ。束様のところに戻るぞ」

 

「あぁ、分かっているよクー」

 

!? 誰だあの女の子!?

 

突然ノッポ先生の隣に見知らぬ少女の姿があった。長い銀髪で、目を引くのが金の瞳に黒い眼球だ。そんな目が自然に身につくものなのか?

 

「この子は僕の研究の失敗作だよ。最も、今日みたいな日にはもってこいの便利な能力をもっているがね」

 

「ふん!」

 

銀髪の少女の不満げな一言と同時に、二人の姿がどんどん見えなくなっていった。いや消えていった?

 

『生体同期型のISか……。大気成分を変質させることで幻影を見せているな?』

 

「その通り。でも機械であるデウス君に見抜けても一夏くんたちには難しいだろうね。デウス君もエネルギー切れで動けないだろうし」

 

『く……そう……!!』

 

「最後なんだけどさ。デウス君、僕たちと一緒にこないかい? そうすれば君も沢山の仲間に囲まれて幸せだよ?」

 

『余計なお世話だ! それよりも真季奈は、アンタの娘はどうなんだ!』

 

「? 真季奈は必要ないよ? もう君という結果を出してくれたからね」

 

『こ、の、外道が!!』

 

「残念。それじゃぁまたね」

 

『待て! 研究といったな!? お前の目的はなんだ!? なんの為に俺を進化させようとする!?』

 

あぁそれかい? 視界から徐々に消えていく仲、声だけが響いていく。

 

 

「地球上に新たな生命体を誕生させることさ」

 

 

その言葉を最後に、姿を完全に消した……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「随分と、長い遠回りになってしまったな」

 

『あぁ』

 

俺達は志波さんの病室の前に来ている。ここまで来るのに予想外の出来事があった。

 

本当に、予想外の。

 

デウスも、千冬姉ぇもノッポ先生たちが消えてからしばらく動くことができなかった。俺だってそうさ。肉体的な疲労なんかじゃない。精神的な、心の芯みたいなところを激しく揺さぶられた、そんな感じだった。

 

何よりも、自分の娘を必要ない、なんて酷い言葉を聞くことになるとは思ってもみなかった。

 

「お前達。さっきのこと、真季奈に話すなよ」

 

『当然だ』

 

「話せるかよ、ちくしょう」

 

うむ、そう俺たちの返事に頷くと、千冬姉ぇは病室のドアをノックする。すると、中からはい、という返事が聞こえてきた。志波さんの声だ。

 

「真季奈、入るぞ?」

 

千冬姉ぇがドアを開く。中に入ると、個室の部屋にベッドがひとつ置かれていて、そこには下半身を布団に潜り込ませ、身体を起こして本を読んでいる患者、志波真季奈の姿があった。

 

「……あ、どうも」

 

あれ?

 

「具合はどうだ?」

 

「はい、ちょっと怠いですけど、特に問題はないです」

 

『真季奈! 元気そうで何よりだ』

 

デウスが尻尾を振りながらベッドに近づく。そして前足を布団の上に乗せようとして、

 

「え!? い、犬が喋った!?」

 

……空を切って床に落ちた。

 

『ま、真季奈?』

 

デウスが志波さんを見る。その顔は犬だけど、どこか不安げな影は見て取れた。

 

「まきな………それがわたしの名前ですか?」

 

し、志波さん。何を言っているんだ?

 

「志波真季奈さんのご家族の方ですか?」

 

病室の外に医者が待機していた。恐らく志波さんの担当医だろう。

 

「は、はい。あの先生。真季奈は……まさか」

 

医者の先生が神妙な顔で頷く。

 

「はい。彼女は、志波真季奈さんは………記憶喪失です」

 

 

 

 

 

 

 

「ふんふん、『紅椿』の稼働率は四十二%ってところかー。ちゃんと『絢爛舞踏』も発現してたし、まずまずの結果かなー」

 

世界の天災、篠ノ之束は自分のラボで妹のために作ったISのデータを確認していた。そこには『福音』戦での動きや、妹である箒のパーソナリティデータまでもが事細かに記録されている。

 

「さて、デウス・マキナは計画通りに誕生した。次は君の番だよアリス・スリー、いいや」

 

新たな世界を願う天災はある機体のデータを眺めながら笑顔で言う。楽しそうに、待ち遠しそうに。

 

「アリス・マキナ!」

 

 

 

 

 

 

 




はい、というわけで長かったシリアスもこれにて一旦終了。次話からはギャグが復活しますので。

この三巻のおはなし、実は志波家のお話でもありました。

志波秋名(母)が回想で登場

志波蒔春(父)一夏と遭遇

デウス (長男)進化

志波真季奈(長女)記憶喪失

といった感じです。

それでは次回!
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