IS  復讐のデウス・マキナ   作:ぷらもん

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お久しぶりです。

更新が最近ちょっと遅くなりました。

執筆の時間が、ね。一日の八割が会社ですからねー。

今回シリアスとギャグが明後日の方向に飛んでいっております。

ご注意を。




『      日記帳』

どうもこんばんわ。

 

絶賛記憶喪失中の志波真季奈です。

 

『わたし』が目を覚ましたのは病院のベッドの部屋でした。お医者さんとの話を終えてその後すぐに病室に飛び込んできたのが織斑先生とその弟の一夏君。そして志波真季奈が造ったというデウスちゃん。

 

それが『わたし』の始まりでした。

 

それ以来、いろんな人たちが『わたし』に話しかけてくれました。

 

曰く、志波真季奈はISの日本代表候補生筆頭だった。

 

曰く、志波真季奈は織斑先生の弟子だった。

 

曰く、志波真季奈はとても恐い女性だった。

 

曰く、志波真季奈は皆の姐さんだった。

 

曰く、志波真季奈は織斑一夏のご主人様だった。

 

どれも途方もない話ばかりです。というか、ご主人様ってなんですかご主人様って。

 

記憶を失う前、志波真季奈はどんな人物だったのでしょう?

 

『わたし』は、『わたし』が知らない志波真季奈を知っている皆さんの前でどのように振舞えばいいのでしょう?

 

笑顔で話しかければいいのでしょうか? 困惑した顔で返事をされるのに?

 

頭を下げてお願いすればいいのでしょうか? 逆にかしこまって従われてしまうのに?

 

ケガをしているのを大丈夫ですかと心配するのは? 罵ってください! と土下座されるのに? いや、流石におかしいですよ織斑くん。

 

わかりません。自分が何をどうすればいいのかがわからなくて、怖くてどうしようもなくて、でも皆が言う志波真季奈の話を聞くのも怖くて仕方がないのです。

 

いや、だって、ねぇ?

 

なんかもう恐怖の権化じゃないですか!!

 

『わたし』が内心ビクビクしながら頑張って話しかけているのに! 皆さんは常に一歩引いて心の中で敬礼してますよ!! なんで!? 

 

なにをしてるんですか志波真季奈!! 『わたし』は楽しい学園生活を送りたいというのに! 

 

恐怖の大王からスタートする友達づくりですか!?

 

これなんて無理ゲー!!?

 

そのくせ命令したら従順に従うんですよ皆さんは! 軍隊か! 友達どころか上司と部下じゃないですか! あ、だから姐さんか……ってもう嫌!!

 

そんな学園生活も残りあと一日。夏休み前の帰省の準備をしている最中に見つけた一冊のノート。

 

タイトルは『      日記帳』です。

 

それは日記帳でした。記憶を失う前の志波真季奈の。

 

これを見れば『わたし』はわたしを知ることができるのでしょうか? そう思って中を読んでみたのですが……。

 

監視と尾行ってなんですかぁああああああああああああああ!!!!

 

それが『      日記帳』の初日の記録でした。

 

………読み終わる頃には『わたし』の精神が参ってしまいそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

はい。プロローグというか、軽い現実逃避と言いますか、とりあえずそれも終わりましょう。

 

「正直、読むのが怖くないというと嘘になりますが……」

 

この日記、なんと贅沢なことに一ページで一日らしくどんな短文でも一日分が書き終われば次のページに進むみたいです。

 

それでは二日目を見てみますか。

 

 

○月△日

 

織斑家宅に侵入成功。盗聴器と監視カメラを計80個ほど設置完了。これで在宅中もバッチリです。

 

 

「なにがバッチリなんですかぁあああああああああああ!!!!」

 

はいアウトー。ノンブレーキで危ない人ですよ志波真季奈ーーー!!

 

ていうか、監視対象は織斑家!? なんで!?

 

 

○月□日

 

織斑一夏、AM6:00 起床。着替え、洗面後に洗濯を開始。

 

     AM6:15 朝食の準備。織斑先生を起こして一緒に朝食。

 

     AM6:30 朝食を終えて食器を洗浄。

 

     AM7:00 洗濯機から衣服を取り出して外干し。

 

     AM7:15 姉弟間トイレ抗争勃発。織斑一夏、腹痛で悶える。ザマァ。

 

     AM7:30 チャンネル争いに突入。ニュースの局にこだわりがある模様。織斑一夏はめざまし派。

 

     AM7:50 織斑先生出勤。一緒に織斑一夏も学校へ登校。

 

    

「怖い!!」

 

分単位で監視していた! というかこれって自分はいつから起きてるの!?

 

しかもこんな記録がこのあとも延々と続き、一日が終わる頃には五ページも使っていた……怖いですよ。

 

「うわ……一週間もこんな調子で書いてる」

 

ページをめくれど同じような観察日記は続き、気が付けば日付が一週間過ぎていた。

 

 

○月○○日

 

なんか飽きた。

 

 

「飽きたんかい!!」

 

 

○月○□日

 

いちいち記録を書くなんて疲れるわー。もう監視カメラの映像とか音声データをファイル分けして保存しよ。うん。

 

 

「それはやく気づこうよ!!」

 

そもそもこれ日記? 愚痴じゃないですか!

 

 

○月△○日

 

中国娘が出た。なにこの女? 存在がまずむかつく。うるさい、耳障り。織斑一夏にベタベタするな。優しくするな。ツンデルな。そいつは誰のモノだと思ってるんだ。捻るぞ? 貧乳が。

 

頭に来たのでバストアップ体操のビデオを送ってやった。嬉しいだろ? この貧乳が。

 

あ、もちろん名義は織斑一夏の名前で。

 

 

「なんてことを!?」

 

貧、ゲフンゲフン! 慎ましいお胸を気にしている彼女にそんなことをするなんて!! というか、これ織斑くんのことどう思っているんです?

 

 

×月○日

 

織斑一夏が全治二週間の大怪我を負った模様。いやぁ人ってあんなにも変貌するものなんですねぇ。これが人の域に留めていた貧乳が取り戻した本来の姿(まな板)というものなんでしょうか?

 

なんでしょう?この彼彼女らを見て沸き上がるこの気持ちは……例えるなら、ザマァ!!!!

 

 

「鬼! 悪魔! 鬼畜!!」

 

最低だった! いろんな意味で外道ですよぉおおおお!!!

 

 

×月×日

 

織斑一夏、五反田食堂でバイトを始める。中学生なので可能なバイトが少なく、知り合いのツテを頼ったそうだ。食堂の息子や中国娘に散々からかわれていた。店主であるお祖父さんも厳しい方のようです。でもそのおかげが料理の腕も上がっている模様。

 

むぅ、なぜか釈然としません。料理の腕で織斑一夏に負けるとか女の子の沽券に関わります。わたしも練習しよ。

 

あぁそれと、食堂の娘さんが織斑一夏に惚れている模様。もげろ!

 

 

「わたしの料理の腕がやたら高いのは織斑くんへの対抗意識だったんですか……?」

 

だとしても、上がった腕前はいつ披露するつもりだったんです?

 

 

×月△日

 

織斑一夏は男友達が少ない。うん、書ける!!

 

 

「怒られるからやめて!!」

 

はがない!! 怖いもの知らずにも程があります!! 

 

それよりも織斑くん、友達少なかったんですねぇ? 意外です。クラスではあんなに皆さんと楽しそうにしてたのに。

 

 

×月□日

 

織斑一夏、女子に囲まれて昼食をとる。それを見て歯ぎしりする男子たち。

 

 

「だからか!!!」

 

ハーレムか!! そりゃ男友達できないですよね! 妬ましいもん!!

 

今気づいたんですけど、この日記帳やけに織斑くんのことばかり書いてません? もしかして、監視と尾行の対象って。

 

 

×月○○日

 

日記の存在が織斑先生にバレそうになった。しょうがないのでタイトルを隠そうと思います。とりあえずテープでも貼っておきますか……。

 

あ、そうそう。今日織斑一夏が女子に告白されてました。これで今月三人目ですね。でも今回も「いいぜ? 買い物ならお安いご用さ!」なんて言って相手を泣かせてました。もげろ。

 

 

「この鈍感男! え? タイトル?」

 

織斑くんの所業もびっくりですが、この日記のことでちょっと気になることが書いてました。

 

隠す? 何を?

 

気になってノートの表紙、『      日記帳』を見ます。そういえば、『日記帳』の前に不自然なスペースがあるような……。

 

「あ! これ何か貼ってます!!」

 

よく見ると、ノートの表紙と同色のテープが貼ってありました。慎重に、表紙の紙を破かないようにはがしていきます。ぴりぴりとゆっくりめくれていくそこに書かれていた文字。それは、

 

 

『織斑一夏観察日記長』

 

 

「夏休みの宿題ですか!?」

 

なんか「あさがおの観察日記」みたいなノリでした。

 

やっぱりこれ、織斑くんの記録だったんですね。なんででしょう?

 

織斑くんから聞いたのと違います。わたし達は学園で初めて出会って友達になったと教えてもらったのですが。ひょっとして志波真季奈はそれ以前からこんなス、ストーカーみたいなことをしていたのでしょうか?

 

いえ、ストーカーだなんてそんな……まだそう決めつけるのは早計です。織斑先生とこの時点で知り合いらしいですし、きっと意外なところに接点が……

 

 

 

□月○日

 

わたしマッキー、今あなたの家の前にいるの。

 

わたしマッキー、今あなたの家の玄関にいるの。

 

わたしマッキー、今あなたの部屋の前にいるの。

 

わたしマッキー、今あなたのベッドの下にいるの

 

わたしマッキー、今あなたの寝ている枕元にいるの。

 

 

ねぇ、 お こ し て あ げ よ う か ?

 

 

「いやぁあああああああああああ!!」

 

恐い恐い恐い!! なにこれ! なんなのこれぇ!!!

 

パァン! とノートを床に叩きつけて叫びます。もうわたしのキャパは限界のようです。

 

え? 気づいてないの? 織斑くん本当に気づいてないんですか!? すぐ後ろにいますよ志波真季奈! 鈍感すぎるでしょういろんな意味で!!

 

床に崩れ落ちてOTLな状態のわたしですが、なんとか残った力を振り絞ってノートを拾い上げます。床に叩きつけた時に何日か日付が変わったようです。

 

もういいです。何日飛ばそうが構わないですよこの日記。

 

 

○△月○日

 

中国娘が中国に帰国した。織斑一夏が見るからに落ち込んでいる。いい気味だ。でもそのおかげで自宅に引きこもることが多くなって侵入が難しくなった。こちらスネーク。大佐、応答を求む。なんちゃって。

 

まぁそんなボケはおいといて。

 

とりあえず今日の収穫物。織斑一夏の下着。織斑一夏の靴下。織斑一夏の使用済みエロ本(年上巨乳モノ)。

 

 

「どこが難しいんです!?」

 

余裕でミッションクリアしてるじゃないですか!! そしてなぜ気づかない織斑くん!!!

 

 

 

 

○月△日

 

早いものでこの日記ももうすぐ一年になります。

 

織斑一夏も大分観察してきましたね。

 

身長が五センチ伸びましたね。体重が十キロ増えましたね。足のサイズも大きくなりましたね。筋肉がつきましたね。調子に乗ると左手を閉じたり開いたりする癖はとうとう治りませんでしたね。バイトばかりで馬鹿になってましたね。

 

もうすぐ受験日ですか。試験会場でいっそ邪魔でもしてやろうかな?

 

 

「もう織斑くんのことを細かい数値で把握していることに突っ込みませんからね!」

 

どうやって採寸したんですかー。

 

 

○月××日

 

馬鹿が生まれました。織斑一夏が試験会場を間違えてISを起動させちゃったんです。その結果IS学園に通うことになりそうなわけで。

 

わたしも通う学園に、です。

 

…………正面から殴れそうですね。楽しみです。

 

(ΦωΦ)フフフ…

 

 

ここで日記は終わっています。学園に入学してからは書いていなかったみたいですね。

 

それにしても、志波真季奈は何故こうまでして織斑くんを観察とういうか、監視というか、鑑賞というか、…………駄目です。どんなに言い繕ってもやっぱりストーカーですよねコレ!? しかもヤンデレ気味な!!

 

織斑くんのヤンデレストーカー? それってつまり、

 

「ま、まさかわたしは………」

 

この事実から考えられることはつまりっ!!

 

「織斑くんのこと………す、好きだったのかなぁ……?」

 

え? え? え?

 

織斑くんのことを考えます。わたしに従順な織斑くん。わたしの奴隷みたいな織斑くん。わたしの召使いみたいな織斑くん。うん、意味一緒ですねこれ。

 

でも、考えれば考えるほど動悸が収まりません。この感情はなんなんです?

 

誰か教えてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ううん? あぁ、朝かぁ」

 

おはよう。織斑一夏です。今日は夏休み前最後の登校日。早く起きて学校行く準備しなくちゃな。

 

『ん? なんだようやく起きたのか一夏』

 

「あ、おはようデウス。どうしたんだよ今日はスーツか?」

 

寝起き一番で見たのが成人男性の生着替えとか、いろんな意味で目ぇ覚めるわ! というか、今日のデウスは人間モードなんだけど、着替えているスーツがいつもと違った。喪服のような黒い生地、白いシャツ、黒いネクタイではなかった。グレーの生地に黄色いネクタイという、まるで出社するサラリーマンみたいだ。

 

そもそも何故俺の部屋でこの人間型ISであるデウスが着替えているか。まぁ簡単な話で、志波さんに追い出されたのだ。自分の部屋から。

 

………昨日の騒ぎで許してくれないよなぁ。

 

志波さんから変態認定を食らったデウスは当然のように同じ部屋で寝泊まりすることができなくなった。それで俺の部屋で泊まることになったのだ。

 

ちなみに余談だが、千冬姉ぇも俺の部屋で昨日寝てた。ぺロリストと一緒になんてに寝れません!! て志波さんに言われたんだそうだ。隣のベッドですすり泣く声が一晩中聞こえたぜぇ。

 

ん? 俺と千冬姉ぇがベッドを使っているのにデウスはどうしてたって? 柴犬モードで部屋の隅に丸くなって寝てたよ。

 

『千冬はとっくに起きて学校に行ったぞ? お前もとっとと着替えて登校しろ、まったく』

 

「あれ? デウスは今日学校行かないのか? それにそのスーツ……」

 

なんだろう? 人に学校に行けというのに自分は違うような言いよう。どこか何時もと違う雰囲気を感じるような……。

 

『俺は今日バイトの面接だから、学校では真季奈のこと頼んだぞ』

 

「あぁ、それで何時もとスーツが違うのかぁ。成程ねぇ」

 

確かに面接で喪服みたいな格好はマズイ?よなぁ。でもよく換えのスーツがあったなぁ。いや? そういえばデウスは着ている服を自由に変えられるんだっけ? 便利だなぁ。

 

ってちょっと待て!?

 

「バイト!? 面接!?」

 

『あぁ、そういうわけだから。頼んだぞ?』

 

いやいやいや!! お前履歴書とかどうした!?

 

『書いたよちゃんと』

 

身分証明書は!?

 

『偽造した。ほれ』

 

するなよ!!!! そういって俺に免許証? みたいなカードを見せてくる。

 

「天蓋デウス~?」

 

なんじゃこの名前? そんな名前が顔写真付きでしっかりと記載されていた。

 

『とりあえず偽名。ハーフって言っときゃ問題ない』

 

もうやだこいつ。

 

 

 

 

 

登校しました真季奈ちゃんです。

 

昨日あれから一晩考えました。わかりませんでしたハイ。

 

もう自分の気持ちとかどうとかよりも、とにかく織斑くんが不憫で不憫で……。

 

今は終業式も終わり、教室に戻って最後のSHRも終わりました。あとは皆さん寮の自室に戻って荷物を持って帰るだけです。

 

え? 展開が早い? 何言ってるんですか。終業式なんて偉い人の長ったらしい話を聞き流すためにあるものです。つまり意識の外というものです。SHRだって通知表さえもらってしまえばこっちのものです。結果? 全てA判定ですが何か?

 

ちなみに学園にいるすべての人が実家に帰省するわけではないようです。半分くらいは学園の寮に残るそうです。わたしが記憶喪失の件で病院に通うことが多くなるので夏休み中は学園よりも近い帰省先に移るんですよ。

 

あれ? そういえばわたしの帰省先ってどこでしょう?

 

織斑先生が学校が終わったら移動するから荷物をまとめておけと言われましたが、どこに行くのかは聞いてませんでした。真季奈ちゃんうっかり。

 

まぁ移動中に聞けばいいでしょう。

 

それよりもです。

 

「あ、あの……織斑くん」

 

「ん? なんだい志波さん?」

 

織斑くんです。彼、朝からずっとわたしの傍にいるんですが………。

 

「自分の荷物くらい自分で持てます!」

 

「いやぁこれくらい俺が持つよ」

 

なんかわたしの荷物をずっと持ってくれてるんですよ!! 宿題とか! 夏休み中の注意事項のプリントとか!

 

SHRで配られた荷物は、一緒に配られた手提げ付きの紙袋に全部入っています。それを織斑くんは自分の分と合わせてわたしの分まで持ってくれているんです。

 

なんですかこれ? 傍から見たら自分の荷物を人に持たせて歩く最低やろうです。なんで織斑くんは平然とこの状況を受け入れているんです?

 

というか! わたしは! お願いした覚えはない!!

 

「あーーーーもう! 織斑くん!」

 

「は、はい!!」

 

「ちぇい!」

 

わたしは織斑くんが持っている荷物をひったくります。自分の分だけでなく織斑くんの分も。

 

「わたしが持ちます!!」

 

「え!? で、でも」

 

「いいんです! いつもお世話になってるお礼です!!」

 

そ、それに……。

 

「た、たまにはわたしを頼ってくれてもいいんですからね……」

 

「………え?」

 

まったく、織斑くんは鈍感にも程があります……。

 

今日は朝からわたしがどんな顔をして織斑くんのそばにいたと思っているんですか? 

 

あの暗黒ノート(内容がアレすぎるのでそう呼ぶことにしました)を読んでからというもの、織斑くんの顔を直視できません。申し訳なさとか気恥しさとかいろんな感情が湧いてきちゃって落ち着かないのです。

 

「……だ、大丈夫……織斑くんは鈍感ドンカンどんかん……だからバレてないバレてない」

 

「どうしたの志波さん?」

 

「ひゃう!?」

 

わたしが俯いて歩いていると横からわたしの顔をのぞき込むようにして織斑くんの顔が接近してきました。なんでそんなことを平然とできるんですか!

 

「にゃ、にゃんでもにゃいです!!」

 

「なんかベルみたいな口調だよ!?」

 

か、顔が熱いです! 多分真っ赤になってます! なのに、なのに!!

 

「なんで織斑くんはそうなんですか~~~!!」

 

「し、志波さん!? ちょっ、どこ行くの志波さーーーん!!」

 

もう駄目です。降参です。わたしは織斑くんの隣に立つのも我慢できなくなって走り出してしまいました。敵前逃亡は銃殺だというのに。

 

そうですね、ある意味撃ち抜かれてしまいました。

 

どうしよう?

 

本当に、どうしましょう?

 

 

 

 

 

 

 

「あ、真季奈。ちょうど良かった」

 

「お、おりむらせんせぇ……」

 

自室の宿直室まで走りきると、そこには織斑先生がいました。昨晩ぺロリストとして追い出されたのに平然としてます。タフですね。

 

「真季奈の帰省先だがな、お前の後見人ということもあって私の家に来ることになった」

 

「え!? それって………」

 

織斑くんも一緒ですよね!!?

 

「あぁ、一夏は補修があるからまだ一週間は寮で過ごすが、それが終わればあいつも家に帰ってくることになるな」

 

「そそそそそそれって」

 

織斑くんと、一つ屋根の下で暮らすってことですか!?

 

「……デウスもいるから大丈夫さ。一夏も『そんな』度胸もないしな」

 

「あわわわわ……そ、そんな」

 

違いますよ先生!!

 

大丈夫じゃないのは、わたしの方なんです!!

 

ああ、もう……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃デウスは。

 

『グハァっ!! なんだこのラブコメの気配は!?』

 

バイト先で謎の電波を食らっていたとさ。

 

 




恐ろしいノートが公開されてしまいました。

そして真季奈の住居が。

どうする真季奈!?

そしてデウスのバイト先とは!?

次回、『ウォーターワールドで君も俺と握手!!』

お楽しみください。
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