IS  復讐のデウス・マキナ   作:ぷらもん

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お久しぶりです。

今回より五巻の物語となります。

あのキャラがとうとう本格的に出ます。

注)キャラ崩壊に注意。

それではどうぞ。


文化祭の準備をしよう

夏休みが終わり、新学期である。

 

さて、二学期に起こるイベントと言えば、

 

文化祭!! キャノンボール・ファスト !! 体育祭!! そして……、

 

 

 

「『スキャンダルどぅぅぅわぁああああああああああああああああああ!!!!!』」

 

 

IS学園に笑劇、もとい衝撃が走る。文字通り走る!!

 

「織斑先生ーーーーー!! 是非とも取材をォオオおおおおおおおお!!」

 

「○○出版でーーーーす!! 千冬様ーーーーー!! お答えくださーーい! というか嘘だと言ってぇええええええ!!?」

 

「デウスちゃーーーん!! 織斑先生とどこへ行ったのー? というか、どこまで行ったのかなー?」

 

「乾電池あげるから教えてーーー!?」

 

「『お前らどっから嗅ぎつけたぁああああああああああああああああああああああああ!?』」

 

初っ端から大混乱である。大根runではない。

 

これはIS学園の新学期初日。体育館での始業式が終わってすぐ後のことである。

 

走っていた。とにかく走っていた。

 

『世界最強』こと織斑千冬と、機械犬デウスが。数十人を超える記者達(IS学園新聞部含む)やテレビ局の取材班に体育館外に出待ちされ、今現在IS学園の敷地内を必死に逃走中である。

 

取材内容:IS界のお局様、とうとう熱愛発覚!? 歓楽街で見た男の影!! である。

 

「誰がお局様だゴラァ!! どこの出版社だ出てこい!!」

 

『いや怒るところそこじゃないだろ!? お前ら誤解だからな!?』

 

それぞれ言い返す二人ではあるが、

 

「「「犬が喋った!!?」」」

 

………あ。

 

「と、特ダネよ!」 「今すぐ『きのうのワンコ』にタレコミを……っ」「いいえ! 『しまむら動物園』が貰ったわ!!」

 

『売られる!?』

 

追われる理由が増えたデウスであった。

 

「というかなんだこの騒ぎは!? 警備員は何をやっている!?」

 

『そうだ警備員! この時間のシフトは誰だ!? 首根っこ捕まえて抗議してやる!!』

 

とまぁ逃げながらも職務怠慢なIS学園警備員に怒りを向ける二人であるが、

 

「その必要はありません」

 

と女の声。

 

「『お前は!?』」

 

ナターシャ・ファイルス。元アメリカ軍ISテストパイロット。現……IS学園警備員、の彼女がいた。

 

「こいつらを早く締め出さないか!」

 

『仕事しろよ!! どういうことだこれは!?』

 

「…………どういうことですって?」

 

ピシッ、と空気が割る音がした。ような気がした。

 

「お、おい?」

 

『ナターシャ?』

 

「それはこっちのセリフですっ!!! ベル!!」

 

『はははいにゃ!!』

 

主の怒声に慌ててISを展開させるアメリカンショートヘアの子猫、ベル。一瞬の発光の後、全身装甲のIS『銀の福音』が姿を表す。

 

「デウスさん~~~~~!!! 私とデートしたのにっ! 二回も私も抱いてくれたのにーーーー!!」

 

「「「スキャンダル!!?」」」

 

「デウス!! どういうことだ!!?」

 

『意味が違うわーーーーーーーーーーーーーーー!!!!』

 

柴犬デウスを追う者一名、いや、二名追加。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー。うちのアホ姉、もとい担任の織斑先生が諸事情でおりませんで勝手に進めようと思う。文化祭の出し物についてだけど……」

 

一年一組の特別SHR。クラス代表の織斑一夏は教壇の前に立ち今学期の重要イベント、文化祭の出しものについて皆に意見を求めていた。

 

「とりあえずまだ時間があるから今日は皆何をしたいのかを考えておいて欲しいってことで。でも次のSHRではもう決めときたいから、そのつもりで考えておいて欲しい」

 

「「「はーい!!」」」

 

ブリュンヒルデ覚悟ーーーーー!!! チィッ!? 小娘が厄介なものを!! ドドドドド!!! きゃーーー! 『いかん!? 記者に当たる!!』

 

何か窓の外から聞こえるけどこの程度で気になんてしないのがこのクラスの面々である。うん、末期。

 

「それじゃぁ用紙を渡すから、前の人は後ろに回してー。希望する人には何枚も渡すからどんどん意見書いて欲しい」

 

そう言って手の平ほどの大きさの用紙を一番前の席から人数分渡していく。

 

「はーい! 質問でーーす! これ選ばれた人は何か特典とかあるんですかーーー? こう、織斑くんからご褒美がもらえる的なー?」

 

ザワ!?

 

パァァ!! 『大丈夫か?』 え? え? 人間? なった? 犬が? あ、ありがとうございます……ぽっ。 オラぁ!!! そこのタラシ犬!!! 『えぇ!?』

 

「ご、ご褒美!? ななな何を言っているんですの!?」

 

「そそそそうだよ!? そんな一夏とでで、デートとかないよね!?」

 

「「「デート!!?」」」

 

「いや、言ってないよ!? そんなことないからな!!」

 

ご褒美。その一言に一早く反応するものがいる。というか、ご褒美の特典を捏造し出していた。

 

「ふうむ、面白そうですねぇ」

 

「え、ちょ、志波さん!?」

 

もちろんこの人を忘れてはいけない。織斑一夏を虐め抜くに長けた人物、志波真季奈である。

 

デウスさん、私の愛(ビーム)受け取ってーーー!! 『死ぬわーーー!!』 く、デウスガード!! 『ちょま、千冬貴様ーーー!? ぎゃァァァ!!』 ドドドド!!

 

「言っとくけど、これはあくまで名前未記入での応募だから、何が決まったって誰かにご褒美的なものはあげられないからな!!」

 

「「「ちぇーーーーーー」」」

 

こ、これはなんの騒ぎだ!? 用務員の轡木(くつわぎ)さん!!? 『い、いかん!!』 あ、あぁ! お、折れている……き、君たち……この木はね……。 木、ですか? 

 

この木はわたしがIS学園が出来た記念に植えた記念樹なんだ……名前はアイリーンという……それはもう娘同然、それ程に大切に育てていたんだ…それを折ったのかい? それにこんなに敷地を荒らして……? 

 

「じゃぁ来週に集計するから皆ちゃんと書いてきてくれよな!!」

 

「「「はーーーーい!!」」」

 

「ところでこれ、ご褒美はなくとも『好きに』提案してもいいんですよねぇ?」

 

「頼むから自重してくださいね!?」

 

アイリーンの無念を晴らさなくてはいけない……気の毒だが死んでもらうよ? 織斑先生……デウス君……ナターシャ君……。

 

ギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

 

ダァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアイ!!!!!!

 

チュィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!! ガガガガガガガガ!!! チュドォオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

 

「あと、外の騒ぎとかいい加減にしろよ!!! 何やってんの!? 怖いわぁっ!!」

 

窓から顔を出して織斑一夏は叫んだ。そこには正に地獄絵図が広がっていた。空を飛ぶIS、校舎の壁を走ってチェーンソーを振り回す老人、柴犬になったデウスを抱えて逃げ惑う担任教師、死屍累々の記者達。

 

今日もIS学園は平常運転である。(おかしい)

 

「あ、ツッコんだ」

 

「せっかく皆でスルーしてたのに」

 

「まったく、織斑一夏もまだまだだな」

 

「ふふ、一夏さんもこのくらいで取り乱すなんて可愛いですわね」

 

「いやお前ら大概おかしいからなこの状況!?」

 

もはやツッコミは織斑一夏と篠ノ之箒のみのようである。

 

「織斑くん、仕事しなさい!!」

 

スパーーーーーーーーン!! 容赦ない戒めのビンタ!!

 

「ひゃっほーーー!! ありがとうございます!!!」

 

訂正。篠ノ之箒のみのようである。頑張れモッピー。

 

「モッピー言うな!!」

 

「さて、文化祭は何をしましょうかね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなカオスな二学期初日から一週間。

 

織斑一夏といつもの女子たち六人はアリーナにてISの早朝訓練をしていた。

 

「「「とうとう『女子たち』の一言でくくられた!!?」」」

 

いやだって君らの全員の名前書くだけで疲れるし……。

 

「「「そこはもっと頑張って!!」」」

 

じゃぁ真季奈とその舎弟たちで。

 

「「「扱いが悪くなってるよね!?」」」

 

ハイハイ。ワロスワロス。

 

「あんまりふざけてますと、潰しますよ? このクソ作者」

 

アリーナに来ているのは織斑一夏と一年一組、二組に在籍する代表候補生だった。セシリア、鈴、ラウラ、シャルロット、箒、そして真季奈である。彼女達は今日もこぞって織斑一夏との仲を進展させるさせるため骨肉の争いを繰り広げていた。

 

「「「手のひら返しすぎだコノヤロウ!!!」」」

 

「そうそう、それでいいんですよ」

 

「お前ら何と話してるんだ?」

 

一人置いてけぼりの織斑一夏だったりする。

 

「貴方は一生理解しなくていい問題ですよ」

 

「ぐ、ひでぇ……ところで、大丈夫?」

 

「何がです?」

 

「い、いや、何がって……」

 

志波真季奈は専用機であるIS、『天蓋王』をデウスに取られている状態である。その為、この訓練にも使用しているのは練習機である『打鉄』である。……あるのだが、

 

「……プルプルしてるよ?」

 

そこにはまるで生まれたての小鹿のように四肢をフラつかせながらなんとか歩こうとする志波真季奈の姿があった。

 

「も、問題ありません……この程度、想定内ですってうわぁ!?」

 

ズルペターーーーン!! という効果音が付きそうな、そんな勢いで前へと倒れる志波真季奈の姿があった。

 

つまり、ISの操縦が全く出来ていなかった。

 

「ま、まさかここまでとは……」

 

「記憶と一緒に経験まで無くなっちゃってるんだね」

 

「むぅ、身体が覚えているものではないのか?」

 

「今の内に連勝記録作っとけば世界ランキングで上位に食い込めるかも……」

 

「「「コラ!」」」

 

ベシ! ×4 箒たち四人のチョップが鈴を襲う。

 

「あいた! じょ、冗談よ……」

 

「とにかく、これでは訓練にならん。真季奈の面倒は私が見る」

 

そう名乗りをあげたのは箒だった。

 

「いいんですか箒ちゃん?」

 

「なに、私に最初にISの操縦を教えてくれたのはお前なんだぞ? その借りを今返さんでどうする?」

 

「お、漢前です箒ちゃん! 素敵! 抱いて!!」

 

ヒシッ! と抱きつき、ガキィン! とIS同士が擦れた金属音が響く。

 

「お、おぉ?」

 

「し、志波さん! お、俺だって教えるよ!?」

 

「いやぁ雑魚以下の粗大ゴミクラスの織斑くんの教え方よりも、箒ちゃんに教えてもらえるなら鬼に金棒ですね!」

 

「ひでぇ!?」

 

「こら真季奈! なんてことを言うんだ!」

 

「そ、そうだぞ箒! もっと言ってやって……」

 

「私の教え方を一夏程度と比較するなど悪い冗談だぞ?」

 

「あ、そ、そうですね。申し訳ありません。わたしが全面的に悪かったです。失言でした」

 

そう言って箒に向かって頭を下げる志波さん。

 

「君らそれで一番傷つくのは誰なんでしょうねぇええええええええええええ!?」

 

ぷっ、誰でしょうね?

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう、疲れました……まさか箒ちゃんが擬音星人だったとは思いもよりませんでしたよ」

 

「う、うるさい!」

 

「アンタらのそのやりとりも二回目なのよねえ」

 

そうなんです?

 

わたし達は一時間ほどの訓練の後更衣室で着替えています。ん? もちろんアレですよ? 女子高生の 生 着 替 え ですよ?

 

「ぐふふ、……シャッターちゃ~~んす」

 

汗で肌に張り付くISスーツ、蒸れたストッキングを脱ぐ姿に下着に着替える前に表す裸体……これを売ればいくらになるかなぁ?

 

…………………………………………はっ?! わたしは何を!?

 

一瞬、意識が飛んでいました。手には小型カメラが握られており視線を外した箒ちゃん達に向けられております。

 

あわわっ、か、隠さなければ!!

 

急いで手にしたカメラをしまいます。自分のロッカーにねじ込むようにして突っ込むと、それを見つからないよう自分の鞄に押し込みます。

 

なんでこんなものがここに!?

 

自分でも何がなんだがわかりません。これはわたしの私物だと思いますがいつの間に荷物に紛れ込んでいたのか……? 

 

まさか……『志波真季奈』? 貴方なのですか? 

 

…………………………………………わたしはとんでもない変質者なのかもしれません。

 

後で懺悔をしときましょう。

 

「? どうしたんだ真季奈? 私たちはもう着替えたぞ?」

 

「あ! すいません。わたしもすぐに着替えますので」

 

馬鹿なことをやている間に、気が付けば自分以外のみなさんは着替えを終えていました。わたしもいそいで着替えなければ授業に遅れてしまいます。

 

「すいません、先に教室に行っていてください」

 

「わかった。HRに遅れたら織斑先生から雷が……いやお前ならないか? まぁ遅れるなよ?」

 

「はい」

 

皆さんが更衣室から出ていきました。さて、わたしも着替えますか。

 

…………………ん?

 

「何か御用ですか?」

 

「あらバレた?」

 

更衣室の扉、その影に人影があるのを視界に捉えましたので、声をかけたら答えましたよこの変質者。

 

まったく、彼女は。

 

「ここは一年生の更衣室ですよ? 場所が分からかったんですか? その歳で痴呆とは……可哀想に」

 

「勝手におかしな設定付けないでくれる!?」

 

そう言って必死に否定するのはこのIS学園生徒会長の更識楯無さん。ほほう? ミニのスカートに黒のストッキングとは……。

 

「はーい、目線はこちらー。ちょっとうつむき気味にスカートの前をたくし上げてみましょうかー?」

 

「え、こ、こう? ………って何させるの!?」

 

パシャ! ……ちっ! 遅かったか。カメラのシャッターを切る前にスカートを掴む手を離されてしまいました。

 

ちぇー。今月のお小遣いがー。

 

「……マッキー商会、早めに潰しといたほうがいいかも」

 

「……簪ちゃんブロマイド」

 

「ブルセラなんて些細な問題よね!」

 

「話が早くて何よりです」

 

ガシッ! と固く握手を交します。

 

実はこの頭のおかしい生徒会長なんですが、夏休み前にちょこっと接触がありまして。

 

わたしがマッキー商会なる組織の詳細を調べていたところ(だって自分の名前が入った組織ですよ?)、新聞部副部長の黛薫子と共に向こうから接触してきました。ちょうどデウスがオネェになっていた時期でしたので周りも慌ただしく、誰にも悟られることなく好都合だったとか。

 

それからというもの。元締わたし、販売員は新聞部副部長、制作協力に生徒会長という鉄壁の布陣で運営しております。もちろん報酬は金品と……、

 

「そんな焦らなくとも今日の放課後にでも渡しに行きましたのに」

 

「だって待ちきれなかったんだもん!!」

 

この人にはこれで十分なのだから驚きです。

 

「はい、簪ちゃんのパジャマ姿の生写真」

 

「ふぅぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!! 簪ちゃんのパジャマ姿キタコレーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!! あぁ簪ちゃん可愛いよぉおおおおお!! チュパ! チュパ!! あーーーーんもう!! 簪ちゃんをペロペロしたいよぉ!! クンカクンカ、スーハースーハー!! 抱きしめたい! 撫で回したい!! 踏みつけられたぁああああああああああああい!!!!」

 

…………………………………………………………………………………………………。

 

一枚の写真でこれですか。

 

もはや全校生徒の長という姿などどこにもなく、ここにいるのは一枚の実妹の写真を食べてしまいかねない勢いで愛でながら賞賛する奇人変人がいた。

 

「この変態」

 

「!? ハァフ!! いい! 今のなんかいい!! もっと罵って! おねぇちゃんを蔑んだ目で見てぇえええええええええええええ!!!」

 

気持ち悪!!!

 

なんだかもう末期だった。床で這い蹲りながらわたしの足にしがみついて離さないこの女、更識楯無は……全校生徒を自分の妹と公言する、重度のシスコンドM女だった。

 

織斑くん以上の変態だったとはっ……!?

 

「はぁ、なんでIS学園ってこうも頭のネジがぶっとんだ人しかいないんでしょうねぇ?」

 

「うん、真季奈ちゃん? 今絶対にお前が言うな! っていう声がいろんなところで響いたと思うわよ?」

 

「なんですと?」

 

真季奈ちゃんびっくり。とりあえずいつまでも足にへばりつかれてちゃ教室に行けません。てい。

 

「きゃん!?」

 

足を力任せに振って引きはがします。………うわ、なにその笑顔? 引くわー。

 

でも彼女のM体質は結構便利な面もあります。だって、織斑くんにも試せますもの。ふふふ。

 

「まったく。貴方のせいで完全に遅刻じゃないですか。どうオトシマエを付けてくれるんですか?」

 

「踏んでください!!」

 

「却下です。そうですね。わたしが良いと言うまでここでお座りしてなさい」

 

「わかった! おねぇちゃん頑張る!!」

 

「よろしい」

 

言われたとおりに更衣室の床で正座を始める生徒会長更識楯無。うん、イイ絵面!

 

さて、変態はこうして隔離できましたのでそろそろ教室に戻りましょうか。

 

………あ。今日は四組が更衣室使うじゃん。

 

ま、いっか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして放課後。

 

「えー、先週言ったとおり。皆には文化祭の出し物の希望を書いた用紙を提出してもらった。これについては協力ありがとう」

 

織斑くんが放課後のSHRの時間を使って先週配ったプリント用紙の集計、開票作業とを行なって結果をみんなに伝えます。正面の黒板には様々なクラスメイトの出し物の希望が書き連ねています。

 

ですが、

 

『織斑一夏のホストクラブ』

 

『織斑一夏とツイスター』

 

『織斑一夏とポッキー遊び』

 

『織斑一夏と王様ゲーム』

 

『駄犬(織斑一夏)調教喫茶』

 

すごいですねこれ。

 

「君ら自重しろって言ったよねぇえええええええええええええええええ!? 特に志波さん! 何よこれはぁ!??」

 

そう言って『駄犬(織斑一夏)調教喫茶』を指さしてわたしに向かって言う織斑くん。

 

「む、何故バレたし。この集計は無記名だったはず……? ま、まさかわたしの書いた用紙だと見破るためにストーカー紛いの監視を!? いやぁあああ!」

 

「ちょっとぉおおおおおおおおおおおお!!? 二重の意味で俺にダメージ喰らうんですけどそれ!!!」

 

身体を隠すように両腕で自分を抱きしめるわたし。それを見て焦る織斑くんとクラスメイトの軽蔑の眼差しが彼を襲う。フハハ怖かろう。

 

「というかこれ何!?」

 

「仕方ありません。説明しましょう!!」

 

(((あ、やっぱりマッキーが書いたんだアレ)))

 

「これは読んで字のごとく、織斑くんをお客様が調教する喫茶店です」

 

「出だしから酷いな!?」

 

クラスが戦慄します。

 

「お金を払って調教器具をレンタルし、お茶を飲みながら愉しむ。素晴らしい憩いの空間となるでしょう。お客様もガッツリ入るはずです!」

 

「ガッツリ入ったら俺袋叩きだよね!? 集団リンチが行われている憩いの空間てなに!?」

 

「しょうがありませんねぇ。でしたらオプションとして織斑くんにはコスチュームの変更を付けてあげましょう」

 

「うん、なんでそれ付けたら俺が折れると思ってるの?」

 

「……パン一に首輪とかどうです?」

 

「俺泣いていいよね!? ねぇ!!」

 

とうとう織斑くん涙目です。あ、可愛いかも。

 

そしてクラスの方々はというと、

 

「「「…………いいかも」」」

 

「敵しかいないのかこのクラスはぁあああああああああああああああ!!!」

 

血走った目をしながら織斑くんが叫びます。そんなこと言って本当は楽しみなくせにぃ!

 

「というかお前ら、この企画は普通に却下だぞ?」

 

あ、織斑先生いたんですか……?

 

「いるよ!? 私これでも担任だからな!!? とにかくこんな不健全な出し物を文化祭で出せるか!! 教育委員会が殴り込んでくるわ!!」

 

ちぇー。最近教師としての威厳がなくなってきてるから必死なんですねわかります。

 

「よかった……本当に良かった」

 

「でもどうします? 織斑くんをネタにしないなんて、それだと文化祭で優勝なんて夢のまた夢ですよ?」

 

「とりあえず志波さんは俺を生贄にする方針から離れようか……。でもそうだなぁ、意外性がないと優勝できないよなぁ」

 

ちなみにわたし達が『文化祭優勝』にこだわる理由。それはあの変態…もとい生徒会長が原因だったりする。

 

先週の始業式で、

 

「文化祭で優勝したクラス、部活動は織斑一夏を専属の奴隷にできる!!」

 

と言い放ったからだ。

 

これには全校生徒が湧き上がった。やる気十分百パーセントと言ったところで、並々ならぬ気迫が感じられています。

 

それは駄目です。いけません。織斑くんはわたしのものです。誰にも渡しません。えぇ渡しませんとも。フフフフフフ。

 

「それならメイド喫茶なんてどうだ?」

 

「なんですと?」

 

以外にもラウラちゃんが挙手して言います。

 

なんでも、客受けがいいこと。飲食店は経費の回収が行えること。外部からのお客さんの休憩所にもなること、と様々なメリットを話します。

 

「ふむ、いいですね冥土喫茶。織斑くんを如何に冥土送りにするかが腕の見せ所ですか……オルコットさんを厨房に立たせるのは必須ですね」

 

「おいこらマジやめろ。そんなことしたら死人が出るから!!」

 

「どういう意味ですの!?」

 

「「「そういう意味だよ!!!!」」」

 

「酷いですわーーーーーーーーー!!」

 

オルコットさんが泣いちゃったけど気にしない。むぅそれにしても冥土送りもダメですか。

 

「それじゃぁ唯の喫茶店じゃないですか……」

 

「いや、ちゃんとメイド服を着るって部分もあるからね?」

 

「織斑くんが?」

 

「いや着ねぇよ!?」

 

「「「それだ!!!」」」

 

「どれだ!? もうやだこのクラスの委員長誰か代わってーーーーーーーーーーー!!!」

 

 

 

まぁ、という訳で。

 

一年一組の文化祭の出し物は『メイド喫茶』になりましたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ちなみにラウラよ。メイド服はどうするつもりだ?』

 

「デウスか。いや、バイト先だったメイド喫茶が欲しければくれるそうなんでな。ちょうどよかった」

 

『? くれるのか?』

 

「………もういらないんだとさ。店長が目覚めてSM倶楽部を始めたらしいから」

 

『あぁ(納得)』

 

夏休みの悲劇がここにあったりする。

 

@クルーズに、敬礼!!

 

 

 




はい。というわけで今回もひどかったですね(笑)

まず生徒会長の更識楯無。彼女はシスコン濃度を上げてやりました。うん酷い。原作の名残が全くないどころか一夏との絡みもなかった。まぁ次回で引き合わせますので。というかカッコイイとこもあるはずです。多分。

用務員のおじいさんこと轡木(くつわぎ)さん。彼はれっきとした本編キャラです。IS学園の実質的トップらしいので真の『最凶』キャラになってもらいました。
要するに、フルメタの大貫さんのパロです。


次回もドタバタギャグを繰り広げていきたいと思います。

それでは次回もよろしくお願いします。

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