IS  復讐のデウス・マキナ   作:ぷらもん

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どうもお久しぶりです。

ええぃシリアスはいい! ギャグを見せろ!! そう僕のゴーストが囁いています。

というわけでカオスですのでお気を付けて容量と用法を正しくお読みください。

それではどうぞ。


マドカちゃんは編入生

転校生、織斑マドカの放った一言によってIS学園一年一組に衝撃が走る!!

 

織斑千冬そっくりの顔でねえさん大好きと言ったから? 否!

 

織斑一夏が大嫌いと言ったから? 否!!

 

このクラスの姐さん、志波真季奈を泣かすと言ったからだ!!!

 

 

「「「(なんちゅう事言ってくれとんじゃァァァァァ!!!!)」」」

 

 

クラス一同、自分の机に突っ伏しての心の叫びである! ちなみに冷や汗ダラダラだ!!

 

「ふふん! 恐ろしくて声も挙げられんか! やはりIS学園など軟弱者の集まりのようだな!」

 

教室の黒板の前で精一杯、胸を張ってどや顔する織斑マドカ。腕も組んじゃってご満悦である。

 

「はっ! どうした!? なんとか言ってみたらどうだ? 志波真季奈の腰巾着共!!」

 

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ!!!!

 

教室中の机が音を立てて震える。自身でも起きたのか? いいや、クラス中が恐怖で震えているのだ。

 

……先程から、とびきりの笑顔で織斑マドカを見ている志波真季奈に!!

 

にこぉぉぉぉぉぉぉ!!!!

 

びくっ!?

 

織斑マドカの背筋に、まるで氷柱を差し込まれたような怖気が走る! それは、まさに、生物としての危機察知能力の知らせだった。

 

首をゆっくりと()()()に向ける。関節がギチギチと音を立ててうまく動かない。必死の思い出向けた視線の先に『それ』はいた。

 

志波真季奈が席を立っていた。笑顔で。

 

「なんとか」(ニコォ)

 

「え、」

 

近づいてくる。

 

「なんとか」(ニコォォ)

 

「あ、あの」

 

歩いてくる。

 

「な ん と か」(ニコォォォォォ!!!)

 

「ビビビビ、ビットォォォォ!!!!」

 

「遅い」

 

志波真季奈が一歩ずつ近づく毎に織斑マドカは後ろへと下がって行く。気圧されているのだ。

 

三歩目では黒板に背が付き、四歩目では恐怖のあまりIS、『サイレント・ゼフィルス』のビットを呼び出していた。

 

それを展開しようとして、

 

「むぐぅ!?」

 

攻撃を宣言しようとしたときには口内にナニカが差し込まれていた。『サイレント・ゼフィルスのビット? 強制キャンセルされました。

 

志波真季奈の『アマツ』のソード・ビット、『十割剣』の一本だった。

 

ズダダダダダダダダダ!!!!!!!!!

 

そして残りの九本のビットが織斑マドカの首の周りに円を描くように、隙間なくびっしりと並べられて展開されていた。あ、一番端のは黒板に刺さってるね。

 

「!?!?!?!?!??」

 

「動くと首チョンパ、ですよ?」

 

その前に口の中がズタズタになります。

 

「「「(ここここ怖~~~~~!!!!)」」」

 

ガクガクブルブル!!! クラス全員、真季奈のあまりの所業に全身を震わせていた。織斑マドカ? 両足を生まれたての仔鹿のように震わせてるぜ?

 

「さて、誰を、どう、するんです?」

 

「むぐぅ! むぐぅぅぅ!!」

 

「ん? ムグをムグゥゥゥするんです? どこの言葉なんでしょうねぇ?」

 

にたぁぁぁ、と口の両端を吊り上げて嗤う真季奈の顔はまさに新しいおもちゃを見つけたいじめっ子の顔。あ、あかんわこれ。

 

「(くくかかくかけけけけけ!!! 織斑先生と同じ顔! 織斑一夏と似たような幼女!! しかも織斑一夏を憎んでいる? いい! いいねぇ!! 面白い、最高!! わたしにも向かってくる反骨心もある! これは随分とアソビガイのある仔が転入してきましたよ!!)」

 

「やめんか馬鹿者」

 

「あいたー」

 

ズドン! と担任教諭、織斑千冬の出席簿アタックが志波真季奈の頭頂部へと炸裂した。これも久しぶりですね。

 

展開されていた『アマツ』のビットが消える。あ、マドカちゃんが尻餅ついて床に座り込んだ。腰が抜けたんですね。

 

「新人いびりも大概にしろ、まったく」

 

「ちぇー。なんですかもう! 軽くおどしもといからかってみただけじゃないですか」

 

「「「あれで軽いんですかそうですか」」」

 

真季奈さん? あなた主人公じゃなかったらラスボスでもいいくらいの外道ですよ?

 

「↑こいつシメるか」

 

止めて! 行間の声にまで介入しないでくれません!?

 

「お前は何を言っているんだ?」

 

「いえ別に。では続きをどうぞ」

 

そう言って自分の席へと帰っていく真季奈。アンタ自由だなおい。

 

「こ、こわがったよぉぉぉぉお!!! おねぇちゃぁぁぁん!!!」

 

真季奈から開放され、自分を救ってくれた織斑千冬を『姉』と呼びその足へとすがりつくマドカ。目からいっぱいに涙を流しています。意外と泣き虫のよう……いえ、そういえば先日の文化祭でも泣いてましたね。

 

「誰がお前の姉か!!」

 

スパーン! と出席簿でマドカの顔をはたく教師、織斑千冬。泣いている子にもこの態度、やはり鬼か。

 

「だいたい、私のキョウダイは真季奈だけだ!」

 

「おいこら実姉! ここに弟がいるよね!?」

 

「ん? どうしたんだ織斑くん? 発言をするなら挙手してからしろ」

 

「くん付け!? 泣くぞこら!!」

 

「よーし、それじゃぁ授業を始めるぞー」

 

「「「はーい」」」

 

「え!? この話し終わり?? まじで? おーい!!」

 

「あ、マドカさん席はラウラさんの隣ですからね」

 

「あ、はい」

 

「お願いします話を聞いてください!!」

 

「うるさいこの底辺野郎!!」

 

パァン!! 右頬を張り倒す真季奈の一撃!

 

「ありがとうございます!!!!」

 

「このクラスで一年? やっていけるかなぁ……」

 

マドカちゃんガンバレ!

 

 

 

 

一間目後の休み時間。

 

織斑マドカの席の周りには人垣ができていた。いわゆる、転校生質問タイムである。

 

「ねぇねぇ! マドカちゃんって織斑先生と一夏君のキョウダイなの?」

 

「うるさい。お前に話すことはない」

 

「マドカちゃんって日本人なのにイギリスの代表候補生なんだ! 凄いね!!」

 

「うるさい。お前に話すことはない」

 

「ま、マドカちゃん、好きな食べ物とかある? 学校終わったら一緒に」

 

「うるさい。お前に話すことはない」

 

「マドカちゃ「うるさい。お前に話すことはない」……あちゃ~」

 

ものの見事に全員玉砕であった。A.T.フィールド全開。心の壁が貼りまくりだった。

 

「こら、ダメでしょう」

 

「ひぃ!」

 

真季奈ちゃんが現れた!

 

マドかは逃げ出した!

 

しかし椅子に押し付けられて逃げられない! 人垣に囲まれて動けない! 真季奈のプレッシャーに縛られて呼吸ができない! 

 

あ、詰んだ。

 

「皆さん質問はゆっくりと根気良くです。マドカちゃんは答えられないものは答えなくてもいいですが、きちんとクラスの皆さんと打ち解け合う努力をしましょう。いいですね?」

 

マドカの席の正面に立って話す真季奈。視線はまっすぐマドカの目を捉えており離さない。相手と話すときはきちんとその相手の目を見て話せ、という礼儀がある。しかし、これはもう完全に捕食者と非捕食者の関係、蛇に睨まれた蛙状態だった。南無。

 

「だ、誰がお前の指図なんか……」

 

「いいですね?」

 

「う、うるさ」

 

「い い で す ね ?」

 

「ハイナンデモシツモンシテクダサイ」

 

「はい、良くできました!」

 

良い子良い子、とマドカの頭を撫でる真季奈の顔は笑顔そのもの。

 

「「「うわぁ……」」」

 

志波真季奈、笑顔が眩しいときに逆らってはならず。これがこのクラスの暗黙の了解である。

 

「それじゃぁまずはわたしから」

 

「ハイ」

 

その目に生気はなかったという。

 

「貴方、よくもまぁこの学校に来れましたねぇ? どんな手を使ったんです?」

 

「感じ悪うっ!? 真季奈さん?! あなたその言い方はないよ! 詰ってるの!?」

 

「え!? そんなつもりはないですよ? わりと本気で」

 

「デフォでそんな言い方なんすか……マドカさん涙目なんですけど」

 

「ひ……ひ、ひぐっ」

 

「わたしそんなに怖いですかねぇ?」

 

「「「自覚ないの!?」」」

 

今日は特に声が揃いますね。

 

「わ、私は……IS委員会と司法取引をしてこの学園の生徒として通うように言われたんだ。イギリス代表候補生なのは『サイレント・ゼフィルス』のデータ取りとイギリス代表には()()()()()()()()のを条件に契約した」

 

「なんですって!? それは本当なのですか!!」

 

人垣に紛れてセシリア・オルコット?の声が上がる。後ろの方にいるのかちょっとしか見えてませんよー。

 

「なるほど。()()()()()撃は扱える人材は限られていますからね。本来ならオルコットさんがその適任者、なのでしょうけど」

 

「どうせわたくしはまだ扱えませんのよー!!」

 

「あ、わたしも使えますので」

 

「うわーーーん!!」

 

サーセン。

 

「待て、お前がセシリア・オルコットか?」

 

「? そ、そうですわよ!!」

 

何か文句あるんですか!? と言わんばかりにマドカを睨みつけるセシリア・オルコット。いつの間にか人垣をかき分けて瞬の席の前までたどり着いている。貴方もたくましくなったね。

 

オルコットを前にして、ゆっくりと織斑マドカが立ち上がる。そしてまっすぐ彼女を見据えると、

 

「織斑マドカです! よろしくお願いします先輩!!」

 

腰に手をつけて真っ直ぐに頭を下げた。

 

「「「なんと!?」」」

 

「ほほぅ?」

 

「あ、貴方何を!?」

 

セシリア、真季奈を含め、クラス一同が驚いた。初見からこちらを見下していたマドカがこの態度。およそ人に頭を下げる正確に思えない彼女がなぜ? と。

 

「ふん、同じ職場で働く者として後輩が先輩に頭を下げるなど当然のこと、社会の常識だ!!」

 

「貴方が常識言いますか?!」

 

元テロリストですよねぇ!?

 

「という訳で先輩。弱卒ではありますが、どうぞご指導の程よろしくお願いします!」

 

そう言って再び頭を下げて言うマドカ。その姿に、セシリアは、

 

「と、当然ですわ! このわたくしにお任せなさい!!」

 

おーほっほっほ!! と高笑いをあげて答えた。ご満悦である。

 

「あれですね。自分に後輩ができたのが嬉しいんですね」

 

「最近、影薄かったからなー」

 

「(ふん、だが敬う程の格無しと判断すればすぐに用済みだがな……)」

 

「(てなことを考えてるんだろうなー)」

 

織斑一夏が呆れ、シャルロットが肩を落とす。そして暗い影を胸中に落とすマドカとその思考を読みきった真季奈。

 

表面的にはクラスメイトとしての一応の体裁が保たれていた。

 

「あ、そうだ。次の休み時間から交代でマドカちゃんの学園案内をしましょうか」

 

「えぇ!?」

 

「「「はーい」」」

 

「え、えー?」

 

真季奈の決定事項とそれに賛同するクラス一同。織斑マドカに待ったなし!

 

 

 

 

二時間目の休み時間。

 

「じゃぁマドカちゃん、行こっか」

 

「あ、あぁ。頼む、しゃ、シャルロット・デュノア?……だったな」

 

「あ、もう僕の名前覚えてくれたんだ!」

 

「(……社員研修で有名企業の関係者は覚えさせれたからな)」

 

『亡国機業』時代の経験が密かに役立っていたマドカちゃんであった。

 

この時間はシャルが担当だった。向かうのは、

 

「じゃぁまずはトイレの場所と保健室に行こっか。女の子には大切なところだからね!」

 

「お前、始めは男装していたんだろう?」

 

「うぐぅ!? だ、誰に聞いたのそれ?」

 

グサァ! とシャルにクリティカルダメージ! 思わず壁に手をつき胸を抑えていた。そこそこ思い出したくないトラウマだったようだ。

 

「(あ、まずかったか?)………織斑一夏に聞いた」

 

「よし、後で一夏を折檻しよう」

 

「(ふん、ザマ見ろ)」

 

しれっと罪を織斑一夏に擦り付けるあたり、さすがである。

 

 

遠く離れた柱の影。

 

「ほほう?」

 

ん?

 

 

三時間目の休み時間。

 

「次は私だ!」

 

「ドイツの遺伝子強化素体か」

 

「お前何故それを!?」

 

「(こいつもか)……ねえさんに聞いた」

 

「教官ーーー!!」

 

ラウラのターン。またも口が滑ったマドカは、今度は織斑千冬を盾にした。

 

「ま、まぁいい。これから食堂と売店に行くぞ! 補給物資の調達は作戦において必須だからな!」

 

「短い休み時間で往復できるのか?」

 

「ふっ、走れば問題ない」

 

「廊下は走ってはいけないじゃなかったか? それは校則違反だろう?」

 

「な、なに?! 確かにそうだが……貴様、マジメか?」

 

「当たり前のことだろう?」

 

走れば~のくだりをどや顔で言ったラウラだったが予想外の答えに少々驚いた。てっきり、それもそうだな、と賛同されると思っていたのだ。

 

「ぬぅ、クラリッサに廊下とは、青春とは駆け抜けるものと教わったのだが……」

 

「そいつ一回日本に連れてこいよ」

 

 

 

ちょっと離れた教室より。

 

「なるほど」

 

んん?

 

 

 

三時間目の休み時間。

 

「私は更衣室まで案内してやろう!」

 

「だから往復できないだろう……」

 

篠ノ之箒の順番。しかし早速出鼻をくじかれた!

 

「ふ、走って……」

 

「それはもうやった」

 

「ぐぅ……なら窓から飛び降りてISで飛んでいけば」

 

窓を開けて足をかける箒。しかし、

 

「だから校則違反だ!!」

 

マドカの一喝で止められた。

 

「ならば図書室に」

 

「あぁ、ボッチの溜まり場」

 

「お前全国の利用者と私に謝れ!!」

 

今度は止められなかった。

 

 

天井にしがみついて。

 

「ほう! ほう!」

 

おいおい。

 

 

四時間目の休み時間。というか昼休み。

 

「おし、じゃぁ食堂行こうぜマドカ」

 

「そこはもう行った! というかなんでお前がくるんだ織斑一夏!!」

 

織斑一夏のお節介。しかしマドカは拒絶した!

 

それは誰もが思っていたこと。朝の自己紹介で言っていたではないか。「織斑一夏が嫌い」だと。

 

だが、この鈍感男には通じなかった!

 

「まぁまぁ。それに案内されたからってすぐに覚えらんねぇだろ? 実際に食券買って飯食うまでが大事だって。何より腹減ったぁ」

 

「ふんっ! やはりそれが目的か! 浅ましい男だ!」

 

「まぁまぁ、一緒に踊った仲じゃないか」

 

「あんなので馴れ馴れしくするな! というかなんでお前はアレを笑って話せる!?」

 

「え? アレくらい結構いつものことだし」

 

「大丈夫かこの学園!?」

 

世間一般、自他共にすでに末期です。

 

「ほら、いいから行こうぜ」

 

そうやってマドカの手を取ろうと織斑一夏は自分の手を伸ばして、

 

「触るなぁ!!」

 

パシン! 手を叩かれて拒否された。

 

「お前は必ず殺してやる! せいぜい月明かりの無い夜には気をつけるんだなー!! ……あ痛っ!」

 

「あ、こけた」

 

織斑一夏に背を向けて走っていったがコケていた。おいおい。

 

 

 

「ぶふぅっ! さ、最高……」

 

「あれ? なにやてんの真季奈?」

 

振り返ると、志波真季奈が笑いを堪えながら立っていた。どうやら一部始終を見ていたらしい。

 

「だから名前で呼ぶな! さんを付けるかラブリービューティエンジェル真季奈と呼びなさい!」

 

「本当にいいの!? そっちの方が嫌じゃないっすか!?」

 

「大丈夫。その時は録音して『デュフフ~。ラブリービューティエンジェル真季奈たん萌~』と言っているように加工してばら蒔きますから」

 

「悪魔か?!」

 

「明日から深夜ラジオ界に旋風が走るでしょう……織斑一夏ってキモオタ~…と」

 

「ばら蒔くってラジオ!? 投稿すんの!? あと全国のオタクに謝れ!!」

 

「え? それは金髪スク水フェチの貴方も含まれるんです?」

 

「あぁそう……って何故それを!?」

 

「しかも年上……コスプレ教師ものとかナイワー」

 

「わーーー!! わーーー!! わーーー!! 勘弁してください姐さん!!」

 

「わたしでも妄想してたんでしょうこの変態!!」

 

「ぎゃぁぁぁああああああああああああ!!!! やめてくれぇぇぇえ!!!」

 

織斑一夏、頭を抱えての絶叫であった。あ、血の涙。とうとう廊下にて地に付してしまう。

 

「ふ、とんでもない変態です。ですが、いいでしょう。貴方が望むのなら、この志波真季奈。人肌脱ぐ、いえ、着替えてコスプレしてあげましょう!」

 

「な、なんだってーーーーー!?」

 

織斑一夏に衝撃が走る!! 一瞬、真季奈の背後に雷が落ちたように見えた! 顔が劇画風になった! あとさり気なく真季奈のパンツを覗こうとした! しかし顔を蹴り飛ばされた!

 

ドゲシ! ぐはっ!

 

「ふふふ、水に濡れたスク水」

 

「ぐはっ!」

 

「ふとももまで伸ばしたニーソックス」

 

「あふん!」

 

「それらにハサミを入れて……」

 

「な、なんだ、と?」

 

妄想が止まらない!! そんなものを目の前で見せられたら俺は、俺はぁ!!

 

「そして警察に駆け込むわたし」

 

「超展開キターーーーー!!!」

 

一気に犯罪感が上がりましたよ!? 桃色からレッドカードだよ! 一発退場だよ!!

 

「織斑一夏が! あの男がわたしにこんな格好を強要したんです!! そして口には言えない恥ずかしいことをぉ!!」

 

「とんでもねぇなアンタ!? 一発でアウトだよ! 天国から地獄だよ俺!!」

 

「面会には行ってあげますよ?」

 

「しかも捕まれと!?」

 

「彼氏と一緒に」

 

「殺せぇ! いっそ殺してくれぇ!!」

 

「わかりました。では裁判ではそう言っていたと証言しましょう」

 

「絞首台送り!?」

 

まさかのどんでん返し。真季奈のきわどいコスプレかと思いきや自分の死刑までの道のりだとは……真季奈、恐ろしい子!?

 

「ま、いい加減昼食に行きましょうか」

 

「ソウデスネー」

 

その後、滅茶苦茶ご飯食べた!

 

 

放課後。

 

「真季奈ちゃんです! キラッ☆」

 

「なんだそのポーズ!?」

 

某「超時空シンデレラ」の決めポーズです。キラッ☆

 

「とまぁ、わたしの可愛さを再確認するのはこれくらいにして」

 

「あんたその内怒られるぞ!?」

 

「えー? 真季奈わかんなーい?」

 

「うわぁ」

 

棒読みだった。ぶりっ子って意外と演技力がいるんですね。

 

さて、授業も全て終わりました。これからはわたしのターン!

 

「それではご案内しましょう! 織斑一夏の部屋へ!!」

 

「なん……だ、と?」

 

というわけで移動です。

 

「はい、ここです」

 

「本当に来たのか……1025室。ここがあの男の部屋か!!」

 

「ではドアノブを回してみてください」

 

「あぁ!! ってあれ?」

 

ガチャガチャ!! と回してみるが一向に開かない。どうやら鍵がかかっているようだ。

 

「はい、当然鍵はかかっています」

 

「なら意味ないじゃないか!!」

 

ですので、と真季奈は前置きし、あるものを取り出した。

 

「合鍵と針金です♥」

 

「なんで持ってるの!? あとその針金ナニに使うつもりだ!?」

 

「え? もちろん開けるためですよ?」

 

「      」

 

そう言って、真季奈は二本の針金を『見せられないよ?』してドアを開けた。わずか一分の出来事だった。

 

「で、もう一回閉めて、と。はい、今度はマドカちゃんの番ですよ?」

 

「はぁ!? 何を考えているんだお前は!!」

 

一度開けて、また鍵を締める。そして渡される二本の針金。これをどうしろと? 簡単だ。自分にもやれと言っているのだ。この志波真季奈は。

 

「マドカちゃん。あなた、織斑一夏のことをどう思っていますか?」

 

「殺したいほど憎い存在だ!」

 

「ブラボー」

 

「さんざん苦しめて殺す! 呪い殺して不幸にしてやる!!」

 

「トレビアン!」

 

「あの男に復讐することこそが私の生きる理由だ!!」

 

「パーフェクトだ。マドカ」

 

うんうんと頷いて拍手を送る真季奈。

 

「よろしい。あなたの復讐、わたしが指導してあげましょう」

 

「ど、どういうつもりだ!?」

 

真季奈の提案。それはマドカにとっては困惑でしかなかった。しかし、それは彼女の都合の話。

 

真季奈にはどうでもいいことだった。

 

「まぁ、わたしも織斑一夏には何かしら思うところがあるということですよ」

 

「ふざけるな! 私の復讐は私だけのものだ!! 誰の指図も受けん!」

 

「指図ではありません。指導すると言ったんですよ?」

 

「同じことだ! 何が違う!?」

 

真季奈の言い分に食ってかかるマドカ。指図と指導は似ているようで違う……が、本質的には同じだ。人のやり方に口を出す、という点で。

 

何が違うか、というと。

 

「ではお尋ねしますが、織斑一夏への復讐。具体的には何を?」

 

「決まっている! このISで! 銃で! 眉間に風穴を開けて殺してやる!!」

 

「このお馬鹿!!」

 

パァン! 戒めのビンタ!!

 

「痛い! 何をする!!」

 

「それはこちらのセリフです!! なんですかそれは! 舐めてるんですか?!」

 

「は?」

 

「そんな一瞬の苦痛で気が晴れるのですか!?」

 

「な、なに?」

 

「いいですか!? 苦しめたいのなら簡単に殺すな! 不幸にしたいのならそれを味合わせるまで殺すな! 自分の屈辱を晴らすのなら殺すな!! 織斑一夏に恥辱を! 苦痛を! 屈辱を! それらを存分に味あわせてこその復讐!! もう生きたくないと思わせるまで追い詰めて追い詰めて、自分から死にたくなった頃にもう一度生きる希望を与えてからどん底に突き落とすのが復讐でしょう!? それをあっさり殺す!? そんな安楽死を与える優しがあなたの復讐ですか!! だったらやめちまえよ! そんな甘ったるい覚悟しかないのならさっさと自分に引き金引いて幕を閉じてしまえ!! この自分に酔った似非復讐者が!! 復讐相手を一生苦しめ続ける覚悟がないのならやめちまえそんな復讐!!」

 

「め、滅茶苦茶言うな! なんだその理屈は!! それでどうやって私のこの憎しみを! 怒りを晴らせと言うんだ!!」

 

「ですから! 織斑一夏の無様な姿に、です!!」

 

「はぁぁぁ!?」

 

「人それを、『愉悦』という!!!」

 

バァン!! 勢い良く1025室の扉が開かれる。真季奈が合鍵で開けたのだ。そうして室内に入る二人(マドカは真季奈が強引に引き込んだ)。

 

「さぁこれを見なさい!」

 

そう言って真季奈が手にとったのは一つのコップ。

 

「これがなんだ!?」

 

「織斑一夏のマイカップ! だったものです!」

 

だった?

 

「今日の朝、わたしが買ってきたものとすり替えました!」

 

「何やってんだアンタ!?」

 

「ふふふ、つまりあの男は誰が持ち込んだかも分からない物で食事をしたということです。滑稽でしょう? しかも本物はすでにわたしが転売済みです。あぁ、今頃どんなマニアがどんなことに使っているのか、想像したら愉しくありません?」

 

「こ、こいつは……」

 

「それとほら! ベッドの下じゃなくて、クローゼットの中の着替えの入ったタンスの底にエロ本!!」

 

ごそごそと勝手に部屋をあさり、次から次へと物品を取り出していく真季奈。その両手に持っているのは複数本のR18指定の雑誌だった。

 

「そ、そんなもの見せるなぁ!!」

 

「しかもこれ。巨乳もの、金髪美女、教師、ボディコン女、バニーガール、ロウソク攻め……あはは、またジャンルが増えてるぅ。だって本屋さんで買ってましたものねぇ? ごたんだんくんと一緒に挙動不審になりながら買ってましたよねぇ? クラスの誰の代わりに『使った』んでしょうねぇ?」

 

「そ、そんなことを知ってどうするんだ?」

 

「え? それをネタに織斑一夏をからかえるじゃないですか? クラスの皆の前ですれば効果も絶大です」

 

「この鬼畜やろう!!」

 

「織斑一夏を殺したい貴方も鬼畜なのでは?」

 

「ッ!?」

 

そう、人を苦しめて悦に浸るのが鬼畜というのなら、憎しみのままに相手を殺害し満足するのもまた鬼畜。

 

「違う…違うっ、私はお前なんかとは…」

 

「わたしは貴方の復讐を否定し、肯定します。貴方のやり方は気に入りませんが、それはわたしの流儀とは違うというだけですから。しかし」

 

「あ、あ」

 

部屋が暗い。周りがよく見えない、電気をつけなければ…でないと、でないとはっきり見えてしまう。志波真季奈のサクラ色に光る目が!!

 

「わたしの前で織斑一夏に復讐したければ、わたし以上の『ソレ』を魅せてみろ」

 

ナノマシンの常時人体投与。それは医療ナノマシンのようなプログラムされた一時的な治療を行うものではなく、常に特定の操作を支持し続けなければならないもの。血流に混ぜ、電気信号に介入させ、神経細胞にすら入り込んでいる。そうして体内へと侵入させた異物が自分の思考を拡張させているのを実感し、その扱いを誤れば待っているのは自分の死だ。

 

その力の全てを、志波真季奈は織斑一夏の人生をおちょくるために使っている。

 

その覚悟がお前にはあるか?

 

あるのか?

 

くだらない、とるに足らない幼稚ないたずらに、命をかける覚悟はあるのか?

 

あるのなら魅せてみろ? このわたしに。

 

故に、志波真季奈は織斑マドカに言うことを聞けとは言わない。代わりにこう言うのだ。

 

「わたしのやり方を見て、お前はどんな答えを見せてくれる?」

 

と。

 

それもまた、志波真季奈の愉しい愉しい『復讐』の一つだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(……なーんちゃって)」

 

これでしばらくは平和ですかねぇ?

 

織斑マドカの手を引き、志波真季奈は夕食を食べに食堂へと向かって廊下を歩いていた。その後ろを大人しくマドカは付いて歩く。

 

織斑一夏に復讐したい織斑マドカへの牽制。でなければこんな面倒くさいことなどするわけがなかった。

 

あ、いえ違いますよ? 決してマドカちゃんをイジメたら楽しいかなー? とか。織斑先生に似ているから泣き顔とか見てみたいなー、とか。上手く焚きつけたら織斑一夏のもっと困った顔が見えるかなー?

 

なんて思ってませんよ? えぇ思っていませんとも。

 

……なんですか? この鬼畜女? 外道? 人でなし? 根暗電波女? 酷いこと言いますねぇ。こんな、こんな儚い健気系ヒロインに向かって、酷いっ、酷いわ!

 

「アンタ本当にいい性格してますね!」

 

「おや織斑一夏。先回りとは気持ち悪い。わたしの進路を遮ってどんな変態行為をするつもりですか?」

 

「グヘヘヘ、このパンツの中身をってなにやらすんねん! 違うわ!」

 

「途中までノリノリだったじゃないですか」

 

「うん、最近俺も何がなんだか……あ、マドカもちゃんと連れてきてくれたんだね。用意もできてるよ」

 

「な、なに?」

 

食堂を前にして現れた織斑一夏。そしてその言葉に、ただ手を引かれて歩いていた織斑マドカが初めて顔を上げた。

 

 

「「「マドカちゃん! IS学園にようこそ~~~~~~!!!」」」

 

 

パパパンッパーーーーン!!! といくつものクラッカーが鳴り響く。

 

それは知る者が見ればあのクラス代表就任祝いの光景。違うのは、弾幕に貼られた「IS学園にようこそ! 織斑マドカちゃん!」の文字。

 

「こ、これは?」

 

「貴方の歓迎パーティーですよ?」

 

企画したのは真季奈だった。その為に休み時間ごとに織斑マドカを教室から追い出して、残ったクラスメイト共に準備を始めていたのだ。教室では装飾や弾幕をつくり、食堂へは貸切と料理をお願いした。

 

「ちなみに費用は私持ちだ」

 

「ねえさん!?」

 

「何度も言わせるな。わたしにお前のような妹はおらん」

 

「………」

 

「だが、」

 

「!?」

 

「あと一人くらい増えても問題ない。そう呼びたければ好きに呼べばいいさ」

 

「あ、ありがとうございます!!」

 

照れくさそうに言いながらも、彼女の目を捉えて話す織斑千冬の姿はまさしく慈愛に満ちた……、

 

「ははは! いや~織斑先生はマドチーのお母さんみたいだねー」

 

ピシィ!! その声に、食堂の空気が凍りついた。

 

「ま、マドチー? それは私のことか布仏?」

 

「うんそだよー?」

 

「ふん、まぁいい。しかし『母親』はよせ。ねえさんはまだ『若い』んだ。私のような大きな『子供』が居るはずがないだろう? 第一まだ『結婚』もしていないし」

 

「「「あ、あ、あぁぁ」」」

 

よせ、止めろ! それ以上は!!

 

「結婚……子供……妊娠……」

 

「ち、千冬姉ぇ! 違うって、」

 

「どうせ私の工場はまだ未稼働だよチクショーーー!!!!」

 

「「「織斑先生ーーーーーーー!!!!」」」

 

織斑千冬は持っていた紙コップを投げ飛ばして走り出した! その目に涙を溜めて!! 

 

「妊娠……ねぇさん……おばちゃん……私はまだ十代だーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

「ヤバイ! 箒に伝染した!!!」

 

「取り押さえろーーー!!」

 

篠ノ之箒が『紅椿』を纏って飛び去った! 食堂の壁に穴が空き、外から轟音が鳴り響く!! ……暴れてらっしゃる。

 

「え、え? なにこれ?」

 

「今この学校じゃあ『結婚』と『妊娠』と『お義母さん』は禁止ワードなんだよ!!」

 

突然に事態に混乱するマドカに一夏が叫ぶ。先の篠ノ之束の問題発言のあと、混乱を極めたIS学園に残された爪痕。それがこれだった。

 

「ふふ、ふっ、ふふふふ!!!!」

 

「「「 ヤ バ イ !!!」」」

 

「こんな世界なくなっちゃえーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

ガチャガチャガチャガチャ!!!!

 

「姐さんが()()どこかの軍事衛星をハッキングし始めたぞーーーー!!!」

 

「止めろ! 早く取り押さえろ!!! 全面戦争になるぞぉぉぉ!!!!」

 

「世界が終わっちゃううううううううううううううう!!!」

 

真季奈が行なっているのは世界中の国家が有する衛星へのハッキングだった。その制御システムを乗っ取り、姿勢制御を望んだ通りに狂わせてしまえばそれは『落ちて』くる。

 

ガチで、世界のピンチだった。

 

「デウスは!? あいつはどこに行った!!」

 

「そういえば今日は見てません!!」

 

「なんで?」「なんで?」「なんで?」

 

「じゃぁ生徒会長は!?」

 

「最近自室に引きこもったまま出てきてません!!」

 

「何があったの!?」

 

「くそう!! 救いはないのか!!」

 

「織斑先生が盗んだバイクで走り出したぞぉぉ!!」

 

「誰の?!」

 

「篠ノ之さんが公園区の森林を伐採してるわ!!」

 

「用務員さんが来る前に止めろぉぉぉぉぉ!!!!」

 

「姐さん止まりません! というか近づけません!! 誰かあのビットを止めてぇぇぇぇぇ!!!」

 

なにこれ地獄?

 

先程までのほっこりムードはどこへやら。既に食堂は混乱の渦の真っただ中だった。

 

「ち、チクショウぉおおおおおおおおおおおおお!!! 助けて神様ぁぁぁ!!!!」

 

『ん? 呼んだか?』

 

「「「デウス?!」」」

 

織斑一夏の『願い』。それに応えて現れたのは人間の成人男性の姿をしたデウスだった。

 

『あー、またあの発作か。どれ』

 

シュン、とデウスの姿が消える。そう認識した次の瞬間、デウスは真季奈のソード・ビットの包囲を抜けた真季奈のすぐ後ろに立っていた。

 

『当て身!』

 

「あべし!」

 

すとん! と落とされたその手刀は、確実に真季奈の意識を刈り取った。昏倒する真季奈を抱えて、ハッキング作業を停止させていく。

 

『じゃぁ次は……』

 

シュン!  

 

「また消えた!?」

 

 

『千冬め、校庭をバイクで走るんじゃない』

 

「私は行き遅れなんかじゃないーーー!!!」

 

『聞いてないか……』

 

デウスが現れたのは織斑千冬が暴走しているグラウンド。土煙をあげているその場所で、突然姿を見せたデウスに今の千冬が気づくはずがなかった。

 

『しょうがない、おぉるぅらぁ!!!』

 

千冬が乗るバイクを掴み、振り上げた!

 

「え? うわぁぁぁぁぁぁぁぁ………」

 

バイクはデウスの手の中。しかし、乗っていた千冬は天高く、彼方へと投げ出された。

 

『……この辺か』

 

「…………ぁぁぁぁぁああああああああきゃん!」

 

『よっ、ただいま!』

 

「で、デウスぅぅ!?」

 

落ちてきた織斑千冬をその腕の中にすっぽりと収めて受け止めきったデウスは、次の問題児を見る。

 

『箒は……ちょっと本気を出さないと無理かな?』

 

「で、デウス……頼む下ろしてくれ……周りの目が、その」

 

『ん? あぁ。むしろ早く降りろ。動きにくい』

 

「わ、私のときめきを返せ馬鹿ぁ!!」

 

デウスの腕から降りた千冬は悪態を付きながらも離れていった。しかし、すぐには食堂に戻るような真似はしなかった。今戻れば、確実に生徒たちからからかわれる。

 

こ、こんな顔して戻れるか!!

 

え? どんな顔なんです?

 

「うるさい!!」

 

 

『さて、行くか』

 

デウスはその姿を『デウス EX』へと変えた。黄金のボディに真紅の翼をもつロボット。その姿へと。

 

『止まれ箒!』

 

「うるちゃーーーい!!」

 

『紅椿』を抑えようと伸ばされた『デウス EX』の腕。それを一本の刀身の一撃の下、振り払い切り裂いた。

 

デウスの腕が宙に舞う。

 

『(今の俺にこれほどのダメージを与える奴!? やはりお前か『紅椿』!!)』

 

それが、先日からのデウスの疑問を核心へと変えた。

 

『だが、今なら!』

 

背中のスラスターを全開にし、正面から突っ込んだ。黄金の巨体が周りの木々を薙ぎ払いながら、それに『紅椿』を巻き込んで突き進んでいく。

 

「このぉ!」

 

ガス! 

 

「なに!?」

 

たまらず刀を振るう箒だが、木々が邪魔をして刃が捕まってしまった。

 

『周りを確認しないからこうなる!』

 

目の前まで接近したデウスによって振るわれる豪腕。それが『紅椿』へと降り注ぎ、シールド・バリアに負荷をかける。

 

『これにも耐えれるよなぁ? 『お前』なら!!』

 

ガッ! 箒のヘッドセットを掴み、そのまま……、

 

ヘッドバットをくれてやった。

 

ゴッチィィィィィィン!!!!

 

「あいたーーーーーーーー!!!!」

 

『頭を冷やせこの阿呆!!!』

 

シールド・バリアーも完全ではなく、その許容域を超える攻撃は防ぎきれない。つまり、デウスの渾身のヘッドバットは箒に大ダメージを与えたのだった。

 

『まったく、反省しろ馬鹿どもが』

 

周りを見る。

 

グラウンドの真ん中でのの字を地面に書きながら座り込んで動かない担任教師と、目を回して気絶する女生徒二人。この混乱に慌てふためくほかの生徒たち。

 

その中に見える(ルー)(キー)生。

 

それはなんともおかしく、よく見慣れた光景。

 

 

『なんだ、早速馴染んでるじゃないか』

 

 

酷い馬鹿騒ぎ、しかしいつも通りのIS学園の一日だった。

 

 

ただ、騒ぎの種がまた一つ増えただけ。

 

 

 




真季奈ちゃん怖!!

ウチのヒロイン兼主人公は優しい外道なんです。そう思っていた時期がありました。

多分大好きなアニメを見て『愉悦同好会』に入部しちゃったんじゃないでしょうか?

まぁ元からですが。

マドカちゃんは泣き虫。これは譲れない。

次は小話集を更新予定です。

タイトルは、

「織斑千冬合コンする」「デウス、デパートに行く」「真季奈、モ○ハ○がしたい」

の三本です。

それでは次回もお会いしましょう。

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