IS  復讐のデウス・マキナ   作:ぷらもん

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スポーツの秋です。

学生のみなさんは学校で運動会、もしくは体育祭の時期ではないでしょうか?

というわけで、体育祭のお話です。

内容的には九巻に当たりますがこの作品でのお話になっていますのでご注意を。






体育際!

『それでは始めましょう! 体育祭の開催です!!』

 

 

「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!!」」」

 

 

IS学園のグラウンドにて。

 

体操服を着た全校生徒が整列する。その視線が集まる彼女たちの目の前にある壇上にて。

 

真季奈がマイクを掴んで宣誓の挨拶をしていた。

 

『しかし、その前に一つ皆様に悲しいお知らせをしなくてはなりません………』

 

「「「?」」」

 

先程の力強い言葉とはうって変わり、神妙な顔で真季奈はマイクに言葉を向ける。しかも目の前の生徒たち視線すら合わせようとしない。

 

え、なに?

 

 

『………実は………生徒会の予算が尽きましたッッ!!!!』

 

「「「あああああああああああああああああああああああああああああああッッッ!!!!」」」

 

全校生徒が絶叫をあげる。ある者は膝をついて崩れ落ち、またある者は天を仰いで泣きは叫ぶ。

 

IS学園の財政難はとうとう限界を突破し、財布の底に穴を開けた。

 

何故か?

 

学園を見渡してください。

 

六つあるISアリーナの半分が全壊。

 

人工島の一部が海に沈み。

 

学園の校舎の窓は全て割れ青いビニールシートで覆われている。

 

………修繕費が全く足りてません!!! むしろ良く廃校にならなかったね!!

 

『なので体育祭の予算もありません!!!』

 

「「「ですよね!」」」

 

キッ! とグラウンドに設置されたテントの中、長机をパイプ椅子に座る生徒会のメンバーを睨む全員。

 

「私たち悪くないもん!」

 

「これでも頑張ったほう……」

 

心外だと更識姉妹は言う。

 

そう、彼女達は頑張った。

 

先のキャノンボール・ファストで起こった事件。ISアリーナは宙を舞い、海は割れ、地球が揺れたあの騒動。

 

むしろ。

 

体育祭が開催できただけ奇跡なのである。というか、本当よく廃校にならなかったね。

 

 

というわけで。

 

IS学園始まって以来の。低予算で行う体育祭、始まります。

 

 

 

 

真季奈の説明は続く。

 

『えー、まずはチーム分けですが……本来なら専用機持ち達の機体色に合わせて行うはずでしたが……色に合わせたハチマキを揃えるお金もありません!!』

 

「そこまでかい!!」

 

一年一組の列で一夏が叫ぶ。財政難の弊害があちこちで現れていた。

 

『なので、学年の偶数組を赤組。奇数組を白組で別れてくださーい』

 

「うわーテンション下がるー」

 

IS学園は学年ごとに一~四組ある。なので、学年の一、三組が白組。二、四組で赤組となる。

 

「げ!? じゃぁアタシ一夏と敵じゃん!!」

 

「あ、そうか」

 

鈴である。彼女は二組、つまり赤組だ。一夏は一組なので、白組となる。

 

「ていうか、白組強すぎない?」

 

「専用機持ちが集まってるんですけど」

 

「偏りが酷すぎる」

 

「だ、大丈夫だよ! 二年と三年の専用機持ちは偶数組らしいから!!!」

 

二年生のフォルテ・サファイアとサラ・ウェルキン。三年生のダリル・ケイシー。彼女たち上級生の代表候補生達は偶数組、つまり赤組である。他にも更識簪も四組なので赤組だ。もっとも、生徒会長である更識楯無は白組だが。

 

そして。一組には、白組には彼女がいる。

 

 

志波真季奈が。

 

 

『あ、言い忘れてました』

 

「「「?」」」

 

『優勝したクラスには、ノートと紅白まんじゅうを贈呈します!!!』

 

「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」

 

「そんなんでいいのか!?」

 

いいんです。

 

それでは体育祭………開催です。

 

 

 

 

 

 

 

 

『えー、まずは50メートル走です。白組、赤組の代表者は学年ごとに二名ずつ出場してください』

 

体育祭運営委員のテントから新聞部副部長の黛薫子が種目内容の発表と参加選手の呼び出しを放送する。

 

その横には、同じく運営委員の志波真季奈の姿もあった。

 

『………放送って普通、放送委員がするのでは?』

 

『いんや? 運営委員の中から選ばれるんだよ?』

 

『なるほど。あ、始まりますよ?』

 

『おー』

 

一年生の順番。四名の女子がスタートラインに並ぶ。そして、スタートの合図が出た瞬間、

 

「「「死ねぇえええええええええええええええ!!!!」」」

 

互いを潰し始めた。

 

『………………バトルロワイヤル?』

 

『………………まぁ、自分以外を倒せば一位は一人ですけど』

 

今年の一年生は過激です。

 

始まって早々、波乱に満ちた体育祭になりそうな予感がひしひしと感じるレースである。

 

 

 

 

『気を取り直して、次の種目に移りたいと思います』

 

『いや~。まさかゴール出来たのが四人だけとは思わなかったね』

 

いや、潰し合いすぎだろう。

 

ちなみにゴールしたのは、いや、できたのは赤組が三人、白組が一人である。

 

『では次の種目は……自転車レース!』

 

『自転車の提供は自転車部からです』

 

運営委員によりグラウンドへ六台のカゴ付き自転車。通称ママチャリが運び込まれる。

 

「この学園、自転車部なんてあったんですね」

 

「なんか漫画とかアニメでハマって始めたそうだよ?」

 

「あー」

 

「でも、始めてみたらロードバイクは乗りにくいわ疲れるわ。しかも学園の周りに坂道は少ないわで練習もグダグダ。だから今じゃ、高いロードを買うふりして安物のママチャリで部費をちょろまかしているみたい」

 

「自転車部は今すぐ部費を返しなさい!!!」

 

「「うわッ会長!」」

 

二人の会話に血涙を流した更識楯無が割り込んでくる。お金は例えすずめの涙ほどでも欲しいのだ。

 

「まぁそういうわけで、このレースに使う自転車はほぼ強制徴収品みたいなものなのよ」

 

「なるほど………記事のネタに困った時用に放置しておいたんですね?」

 

「普段なら大して面白みないネタだけど、新聞の空いたスペースを埋められるネタってすぐには手に入らないからねー」

 

「そこ! こそこそ後暗い会話しない!!」

 

この二人はどうして、こんなに内緒話が怪しいのだろう。

 

そんなテントの中での会話など置いといて。

 

スタート位置には六人の女子が集っていた。その中には見知った顔もちらほら。

 

赤組には鈴が。

 

白組には生徒会会計の布仏虚とラウラが。

 

それ以外の女子たちは二年生のイギリス代表候補生、サラ・ウェルキンの姿も。それ以外は………以下略。

 

「ふふふ、見てなさい! 中学じゃ自転車通学でブイブイ言わせてたんだから!!」

 

「自転車………初めて乗ります」

 

「むぅ、軍の伝令でもバイクしか乗ったことがない」

 

「ちょっと! 誰よあの二人を選んだの!?」

 

幼い頃より自転車を乗り回している鈴は問題ないとして。生粋のお嬢様(のお付き)である虚と、生来より軍で育ったラウラ。彼女達は、自転車に乗ったことがなかった!!

 

なんで選ばれたの!?

 

「クジ引きです」

 

「この大馬鹿!!!」

 

そう話していたのは誰だろう?

 

ともかく、スタートです。

 

 

 

 

 

 

 

『さぁ各車スタートラインにつきました。インコースから順に赤一番に凰鈴音。白一番ラウラ・ボーデヴィッヒ。赤二番サラ・ウェルキン。白二番●●○。赤三番○○○●●。白三番布仏虚。皆様ハンドルを握り、ペダルに力を込めて踏み込みます。レースは100メートルトラックを一週のガチンコ勝負となっております』

 

『え? 真季奈ちゃん? なんで急に実況? それと、なんで参加者は皆ゼッケンを付けてるの? さっきまで無かったわよね?』

 

突如始まった真季奈の実況に楯無が困惑する。しかしそんな彼女の疑問に答えるものはなく、レース開始の合図がパン! と鳴り響く。

 

『各車スタートしました! 速い、速い! 集団から抜き出したのは赤一番! 続いて赤二番に白三番だ! それに続くは白二番と赤三番。しかし悲しいことに、白一番と白三番は集団から置いていかれています! やはり運転技術に差がありすぎたかぁッ!?』

 

『まぁ乗ったことないみたいだしね』

 

『ラウラちゃんと虚ちゃん頑張って!』

 

レースは開始早々、二つのグループに別れた。先頭を奪う合う四人による集団と、よたよたとおぼつかない走りを見せる二人の初心者の集まりだ。

 

『おっと? 赤一番、鈴選手が勝負を仕掛けたました! インコースから一気に加速の立ちこぎです! 他の選手もそれに続く!』

 

「ちょっとどきなさい! 一年の癖に目立ちすぎよ!」

 

「うっさいわね! 専用機も持ってない癖に!!」

 

「言ったなコンニャロー!!! そもそもアンタら一年生に専用機持ちが集中してるのが異常なのよ!!」

 

「「そーだそーだ!!」」

 

『不毛な争いですねぇ』

 

『貴方が言う?』

 

『ある意味学園一の異常者よね、真季奈ちゃん』

 

そこで、

 

「あっ!」

 

『『『あっ!!!』』』

 

トラブル発生。

 

『おっとぅッ!? インコースで暴れていた赤一番、鈴選手! タイヤがスリップ!! グラウンドの土でバランスを崩したかーーーっ!!?』

 

「「「ちょっ?! きゃーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」」」

 

『あーらら』

 

『うわ、………痛そー』

 

真季奈が実況したように、トラックのイン側から強引に先頭に抜け出そうとした鈴の自転車がグラウンドの土にタイヤを滑らせて横転。それに巻き込まれる形で密集していた他三台の自転車もクラッシュするという形になった。

 

一気に転がる四台の自転車。その横を。

 

「えいッ! えいっ!」

 

「あ、だんだんコツが掴めてきたかも……」

 

サドルに跨り、両足で地面を蹴って前進するラウラと。

 

フラフラと進みながらもペダルを回し、自転車に『乗って』いた虚が追い抜いていった。

 

「「「あ~~~~~~~~~~!!!!!」」」

 

『これはなんというどんでん返し! 頑張れラウラちゃん! まるで幼稚園児のようなその走りはマニア向けで素晴らしい! 対する虚先輩は上達が速い! まさに買い物帰りの主婦のような貫禄すら見せ始めています!』

 

『止めて真季奈ちゃん!! 年増ネタはNGだから! ママチャリに乗る虚ちゃんが似合いすぎてて年季を感じさせるとか全校生徒の前で言ったら後が怖いから!! ネチネチ説教されちゃうから!!』

 

『会長の盛大なブーメラン、ありがとうございます』

 

「!!(怒)」

 

『虚先輩! 加速したーーーーッ! どうしたというのでしょう!? まるで長年乗りこなしてきた熟練者のような上達ぶり!! サドルに座ったままでありながらペダルを回す足の運びは正に疾風迅雷!!』

 

『激怒プンプンじゃない?』

 

『え!? どうして虚ちゃん!? なんで怒ってるの!? ねぇっ!!』

 

「「「会長が原因じゃないっすかねぇ!!!」」」

 

虚の激怒する原因を明らかに分かっていない楯無の混乱がマイクを通してグラウンドに響きわたる。それを聞いた生徒一同、同じ思い出ツッコミを入れる。

 

アンタが悪い、と。

 

『虚先輩、ゴーーール!!! 他の選手を置いてきぼりのまさかの一位!! 二位は素早く車体をおこし、ラウラちゃんを追い抜いての赤一番、鈴選手! 三位は白一番、ラウラちゃんです!! 続いて赤二番、赤三番、白二番と続々ゴール!』

 

『レースの結果を発表します。単勝、白三番。複勝、白三番・赤一番・白一番です。馬単は白三番・赤一番です。それ以外の組み合わせは配布した別紙を参照の上、換金ください』

 

「しゃぁっ! 万馬券よーーー!!!」

 

「さすが生徒会会計!! 大穴よーー!!」

 

「あーーーーーッ!! 代表候補生一点買いだったのにーーー!!!」

 

「飛んだ……私の今月のお小遣いが紙切れに……あはは、あははあは」

 

観客席のテントで拍手喝采と涙を流す生徒たちの姿が見える。そして舞い散る紙束の数々。

 

レースの懸札である。

 

『アンタら何公然と賭けレースやってるのーーーーーッ!?』

 

知らぬは会長のみである。

 

「「風紀委員だバカヤローーーーー!!!」」

 

『『撤収!!!』』

 

『ちょっ!? 私無関係ッ! イヤーーーーーーっ!!!! 虚ちゃん!? 違うの、私悪くないもーーーーーン!!!!』

 

放送を聞いた風紀委員が即座に運営委員のテントを強襲する。素早く逃げ出す真季奈と黛。そして取り残される楯無に迫る風紀委員の追求に鬼と化した虚の折檻。

 

自転車レース、白組にポイントが入って終了。

 

 

 

 

 

『さぁて、次の競技は棒引きです。三メートルある竹竿を学年ごとの白・赤チームで引っ張り合っていただきます。竹竿の中心を規定のラインが超えた方のチームが勝利となります』

 

『この競技の定員は三十名です。参加者の方は準備をしてください』

 

『? 二クラスの合計で八十人ぐらいだから少なく感じるけど、ちょっと多くない?』

 

グラウンドに置かれた長さ三十メートルの竹竿の周りに、白・赤チームの生徒が三十名ずつ。総勢、九十名の生徒がトラックの中に集結した。

 

しかし、その内で。竹竿に手をかけるのは双方二十名ずつだった。

 

『あれ? どっちのチームも、あとの十人は竹竿を引っ張らないの?』

 

楯無が疑問に思ったとおり。白・赤共に、互いのチームは三十名の選手の内、十名は竹竿に触れることなく立っていた。他の二十名は地面に置かれた竹竿を掴み、何時でも引っ張れるようしゃがみこんでいるというのに。

 

『見てればわかりますよ』

 

『それでは、スタート!!』

 

開始の合図が鳴る。

 

その瞬間!

 

「「「死にさらせーーーーーーー!!!」」」

 

『またなの!?』

 

互いのチームを撲さt、もとい。妨害するため、残った十名が相手チームの二十名に襲いかかる。そう、彼女達は妨害班だったのだ!

 

「おらぁっ!!」

 

「ぎゃぁ!」

 

「このっ!!」

 

「ぐえぇ!」

 

「ご、ごめんね!」

 

「よーし、もっとこーい!!」

 

『………ねぇ、あの殴られてるの、一夏くんじゃ?』

 

『集中放火ですね』

 

『一番殴っても良心が痛まない相手だからね、彼』

 

つまりそういうこと。

 

一年生の棒引きの戦い。赤組からの白組への攻撃は全て織斑一夏へと殺到していた。南無。

 

そして決着。

 

一年生は代表候補生の多い白組の勝利に終わった。他の学年も似たようなものだった。しかし、

 

「………一夏」

 

「………一夏さん」

 

「「「酷い、誰がこんなことを!」」」

 

「お前らだよ!!」

 

全身を。蹴る、殴る、引っ掻く、抱きついて体重をかけるなどという妨害工作を一心に浴び。もはや地面にボロ雑巾のように転がる哀れな男の姿があった。

 

『赤組はもっと他の子達を妨害しなくてはダメでしたねー』

 

『そりゃぁ、一夏君だけ倒してもねー』

 

『無駄死にってこのことだねー』

 

「あんたらボロクソか!?」

 

放送席からの死体蹴りにも抜かりありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『えー、それでは最後の競技に移りたいと思います』

 

『本日の目玉! 障害物競走!』

 

『あれ? その前にあった騎馬戦の描写は無いの!?』

 

はい、ありません。

 

楯無が言うように。最後の競技である障害物競走のひとつ前、騎馬戦があったのだ。

 

なぜその競技の様子がカットされたかというと………、

 

「うぅ……痛いよー、痛いよー」

 

「魔王だ……本物の騎馬王だ……」

 

「姐さん、マジ暴君」

 

はい、真季奈に蹂躙されたからです。

 

全校生徒参加の騎馬戦。白組の大将である真季奈(馬は当然一夏)によって全てのハチマキを奪われ赤組は完封。そもそも、白組に真季奈と楯無、更には鈴を除いた一年生の専用機持ちが揃っている時点で既に出来レースである。

 

なので。そんな一方的な勝負はカットさせていただきます。まる。

 

『いやー、織斑一夏が女子のブルマを片っ端から口でくわえて脱がしかかっていた姿をお届けできないのは残念ですねー』

 

『織斑くんが相手の先頭馬の娘の胸元に顔を押し付けてたのは見ものだったのにねー』

 

『あ、これそういうノリ? じゃぁ私も。一夏君がお馬さんになって凄いヤる気だったのはもう凄かったわよねぇ』

 

「アンタらここぞと俺をディスるのは止めてくれませんかねぇ!? そんな事実無いから!!」

 

マイクにスイッチが入りっぱなしの会話に一夏が渾身の否定を叫ぶ。しかし馬鹿め。否定したところで真実が描写されることなどないわ!

 

『……でもあの男。わたしの馬になっている間、頭の動きが妙だったんですけど……?』

 

『あー……先頭馬って騎手の胸元が頭の上ぐらいに来るし、ね』

 

『場合によっちゃぁ密着するし、ね』

 

………………………………………………………………。

 

「ごめんなさい。土下座しますんで放送で言わないでくださいお願いします勘弁してください」

 

自分以外、女子しかいない学園で、その全校生徒の視線が集中した瞬間だった。慈悲はない。

 

『じゃ、障害物競争を始めましょうか』

 

『だね』

 

『ルールの説明をするわよ? 出場者は白・赤組で学年ごとにの代表者三名ずつ、計六名のレースを三回行うわ。コースは百メートルトラックを一週。その間にある障害をクリアしながらゴールを目指してね』

 

楯無のルール説明を聞く生徒一同。

 

「………普通だな」

 

「えぇ」

 

「ここまでは、ね」

 

「油断しちゃダメだよ皆!」

 

しかし、生徒たち、特に一年生達はそれを緊張したまま聞いていた。

 

『なお、仕掛けられた障害の提供・監修は真季奈ちゃんです』

 

『マッキー商会を御贔屓に』

 

「はい! 皆気を引き締めろーーーーッ!!」

 

「ガチもんの障害が仕掛けられてるわ!!」

 

「安全帽用意! 担架はどこ!?」

 

「保健医! スコール先生は待機していてくださーーーーい!!!」

 

阿鼻叫喚の地獄絵図。

 

障害物競走? いいえ。デスゲームの開始です。

 

 

 

 

「で、やっぱり俺かい」

 

「僕もかー」

 

「頑張るよ~~!」

 

白組。織斑一夏、シャルロット・デュノア、布仏 本音。

 

「勝つわよ!」

 

「うん」

 

「棄権したい!」

 

赤組。凰鈴音、更識簪、ティナ・ハミルトン。

 

この六名が一年生のレース参加者である。

 

横一列にスタートラインに並ぶ。コースを見てみよう。

 

………うん、なにあれ?

 

「スタート五メートルでいきなり白線が引いてあるね」

 

「その向こうにネットが置かれてるね」

 

「その次は……マットの山?」

 

「あ、パンが吊るされてる! パン食い競争?」

 

「ゴール前にまた白線が……」

 

参加者はレース前からげんなりである。

 

『それはよーい、スタート!!』

 

パン! という合図が響く。

 

嫌嫌ながらも勝利のために彼、彼女らは走った。

 

そして、最初の障害ろ思われる白線を超えた瞬間!

 

カチッ! と音がした。

 

「え?」

 

織斑一夏が、踏んだ。

 

ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!

 

「やっぱり地雷かーーーーーいッ!!」

 

爆発がおこる。爆心地の一夏の足元。地面に埋設された地雷を踏んだからだ。

 

「「「じ、地雷原!?」」」

 

洒落にならねぇ。

 

『先頭を走っていた織斑一夏! きれいに吹っ飛びました!』

 

『ホント、慣れてるわねぇ』

 

『いや、地雷に慣れてるってどうなの!?』

 

吹き飛び、宙を舞う織斑一夏の姿を見て出た感想がこれである。誰も彼の心配はしていない。恐ろしい学園である。

 

「って、アリなんかいこの障害!」

 

「うわっ!? もう帰ってきた!」

 

「流石一夏、化け物ね!」

 

「まぁ予想通り」

 

「ははは~おりむー流石!」

 

「平然としてるよ皆……恐い」

 

地雷に吹き飛ばされても地面に着地。そして元いた位置に即座に帰還する一夏。その姿に慣れた一組の生徒と鈴。慣れてないティナにはただひたすら不気味だった。

 

「でもどうする? これじゃぁ進めないけど?」

 

「「「え?」」」

 

「え?」

 

ティナが言った言葉に他の五名が疑問を浮かべる。その反応に逆に驚いた。

 

「いや、地雷が爆発する前に走り抜ければいいんじゃね?」

 

「それか前に吹き飛ばされるように飛べば少なくとも前進できるよね?」

 

「一夏の後ろを付いてけば自分は踏まないし」

 

「おりむーを足場にして進もうー!」

 

「地雷が爆発したあとを踏んでけば余裕」

 

「………棄権します」

 

真季奈の起こすトラブルに慣れきった面々の発言を聞き。ティナという常識人はしめやかに棄権を宣言した。うん、君は頑張った。

 

そうして一夏が十回ほど宙を舞った頃、ティナを除いた全員は次の障害へとたどり着いた。

 

地面に二メートルにわたって置かれた網。ネット潜りである。

 

「……これはまた」

 

「割りとポピュラーな障害物だよね?」

 

「真季奈は一体何を?」

 

この罠を仕掛けた真季奈の真意が掴めない。彼女がなんの意図もなくこの仕掛けを設置する訳がないのだ。

 

一体、このネットに何が?

 

「そんなのは関係ないわよ! アタシは行くわよ!」

 

「あ、待て鈴!」

 

「じゃぁ私も行くー!」

 

「のほほんさん!?」

 

鈴が先んじてネットに飛び込む。それに続くのは本音、のほほんさんだ。

 

「ハッ! 何よ! こんな障害、なんともないじゃないの!」

 

地面とネットの間をスイスイと進む鈴。その姿を見て安堵したのか一夏たちも続く。

 

そこへ。

 

「あ~~~~ん、絡まったよー!」

 

のほほんさんの悲鳴?が聞こえてきた。

 

「「「な!?」」」

 

「……………………ッ!? なっ、ばぁっ!!?」

 

出るとこがハッキリクッキリでているのほほんさんのナイスバディー。その破壊力は見た目の幼さもあってほかのビッグオパーイを持つセシリアや箒以上だ。その彼女が、ネットに、その健康的な、色んなところが出っ張った四躰を、絡ませていた。

 

 

平たく言うと、オパーイがネットに絡んで身動きが取れなくなっていた。

 

 

「ん、ん、んぎぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」

 

「り、リーーーーーーーン!!! 気をしっかりもてぇ!!」

 

「駄目だ! 貧乳過ぎたんだ!!」

 

「この隙がチャンス」

 

胸がストーンッな彼女が発狂する。余りにも恐ろしい、持つ者が見せつけたその光景。持たざる者である鈴にとってそれは正しく悪夢であった。

 

胸を掻き毟るように悶える鈴。すると、それに巻き込まれてネットがどんどんと絡まっていく。

 

「マズイ! 早く抜け出さないと俺たちも巻き込まれる!!」

 

「急いで出よう!!」

 

「迂闊、これが真季奈の狙い」

 

「わーーん! もう出られないよー!!」

 

鈴が暴れることでネットがぐちゃぐちゃとなる。それによってのほほんさんに絡まるネットも酷いことになった。

 

一夏、シャル、簪の三人はどうにかしてネットから這い出でる。貧乳と巨乳の二人は……哀れ、だんご虫と化していた。

 

鈴、のほほんさん。リタイア。

 

 

 

『真季奈ちゃんこわーい』

 

『あ、いえ……あのネットは予算不足だったので唯のサービスのつもりだったんですが……』

 

『不憫! じゃぁ次の障害はー?』

 

マットの、山である。

 

「……おぉ、なんという…」

 

「ちょっと高すぎない?」

 

「これ登るの?」

 

コースの途中にドン!と積まれたマットの山。通常、体育の授業で用いられるマットは白い色をした大きな敷布団のようなものだろう。しかし、この競技に使われているのは厚さ五十センチ、縦三メートル、横二メートル程ある。それがいくつも積み重なり階段のような段差のあるピラミッド状に置かれている。その高さ、四メートル程だろうか? 運営委員以外の全ての生徒が思った。『どっから持ってきやがった!?』と。

 

登って、降りる。それだけの障害だ。代表候補生として訓練を受けた三人には造作もないこと。

 

真季奈が用意したモノでなければ、だ。

 

『三人とも、一向に動きませんねぇ?』

 

『そりゃぁ………ねぇ?』

 

『真季奈ちゃん印の障害に自分から飛び込むんだもの。覚悟決めるのにも心の準備が……あ、一夏君が行った!』

 

楯無が実況したように、先陣を切ったのは一夏だった。彼は自分の腰ほどの高さにある一段目のマットに手をかけると体重を乗せて足を蹴り登り始める。

 

すると、

 

<この変態野郎! わたしのパンツを返せ!!!>

 

「ヒィッ!?」

 

マットの中から、真季奈の声で罵声が聞こえてきた!!!

 

「………一夏?」

 

「……やっちゃったの?」

 

二人の女子からの絶対零度の視線が一夏の背中に突き刺さる。いや、この場にいる全ての女子からであった。

 

どうやらマットの表面に圧力をかけることで内蔵された音声機器にスイッチが入り、そこから何らかの罵声が響いてくる仕様? らしい。

 

「やってねぇ! 俺はやってねぇよ!?」

 

「へー………チッ!」

 

「……後で体育館裏に集合。慈悲はない」

 

「うわーお、何一つ信用されてねぇ」

 

腐り果てて腐臭を放つ生ゴミを見る目で二人は一夏を見る。信用? そんなものはとっくの昔にゴミ箱へと投げ込んだ。

 

今日が生ゴミの回収日でなかったことを残念に思いながらシャルと簪はマットへと手をかける。そして、一段目を踏みしめた瞬間、

 

<妾の子! 妾の子! やぱり愛人狙いか! 二号か!?>

 

<根暗! ボッチ! 休み時間は教室でオネムですかー?>

 

「「ぐふぅ!!」」

 

「ひでぇ」

 

どこかに力を加えれば即座に罵声が響く。ここはただのマットの山ではない。心を抉りに来る地雷原であった。

 

それでも勝利のため、登るしかないのだ!

 

<貧乳! まな板! これかなりまな板ですよ!>

 

<巨乳! 着ぐるみ! このセックスシンボル!>

 

<臨海学校! 砂浜であの子の着ぐるみに潜り込みたかった彼の名は織斑一夏!>

 

<二組の影薄い子! 金髪巨乳はもう間に合ってます!>

 

<大丈夫? 友達いる? 変態姉のせいで苦労してない?>

 

<貴方のお兄さん、最近わたしの下着まで選び始めて怖いんですが……>

 

「「「地味に辛い!!!」」」

 

顔が真っ赤になったり、心臓を鷲掴みにされたような痛みが走ったり、身内の恥を他人に知られる苦しみを味わったりと……もう帰りたい。

 

ウギィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!

 

マッキーヒドイヨー。アト、オリムーノエッチー!

 

ワタシハカゲウスクテイイカラホットイテー!

 

あ、誤爆してる。

 

 

そうしてマットの山を登りきり、反対側へと降りたあと。三人は想像以上にぐったりしていた。もう走りたくないです。

 

しかしまだコースは半分も残っていた。走れ。

 

「もう勝敗とはどうでもいい……早くゴールしたい」

 

「頑張れシャル! 俺なんてクラスのテントに帰りたくもねぇわ!!」

 

「だったらグラウンドの隅で座ってなよ」

 

「あ、はい」

 

容赦ない。

 

重い足取りでコースを進む三人の目に飛び込んできた次の障害。ソレはコースの上に二本の棒の間に張られたロープ。そこから吊るされたパン………ツ?

 

「「「パン食い競争じゃないの!?」」」

 

『いいえ、パン()食い競争です!』

 

「「「言い切りやがったーーーーッッ!!!!」」」

 

『しかもあれ……全部トランクスよね?』

 

『つまり……?』

 

『はい。織斑一夏のパンツです』

 

「イヤーーーーーーーーーーーーーー!! 見ないでーーーー!!」

 

織斑一夏の、乙女のような声が響きわたる。

 

ちなみに。

 

パン食い競争とは、手を使わずにパンを口でくわえ取って走る競技である。

 

「「「………………………………」」」

 

コース上で三人が固まる。そりゃそうだ。なんでこんな衆人環視の前で………パンツを手に取れと? いや、手を使っちゃダメなのか。じゃぁ、パンツをくわえるの? 口で? 同級生の? 男の子の? 

 

………えー?

 

この状況。一番居心地が悪いのは織斑一夏だ。目の前に自分のパンツが干されている。横を見れば、同級生の女子が恥ずかしそうにパンツを見ながら口を開けて、閉じてを繰り返して顔をりんごかトマトのように真っ赤にさせていた。

 

そして、周りからの視線が痛い。本当に痛い。彼女達は目で語っている。

 

「「「お前、本当にいい加減しろよ?」」」

 

と。

 

違うんです。俺は悪くないんです。真季奈が俺のパンツをこっそり盗んだのが諸悪の根源なんです。というか、いつの間に?

 

視線が痛い。空気が重い。……あれ? ちょっと気持ちイイ? あ、ゴメンナサイ。ほんとすいません。箒とマドカが縄持ってスタンバってるよ? 千冬姉ぇ、そのバットは競技に使わないよね? おいおいセシリア、なんでカメラ構えてんの? ラウラは証拠品を入れるビニール袋みたいなものもってるし……もうやだ。

 

「もう、もう……勘弁してください!!」

 

「あ!」

 

「一夏!?」

 

『逃げやがった!!』

 

織斑一夏が逃走する。しかも、吊るされていた自分のパンツを全てひったくってだ。

 

『織斑くん、リタイアー……でいいのよね?』

 

『仕方ありません。織斑一夏には後で今回使用したパンツの盗難日とその方法を資料にまとめて送ってあげましょう』

 

『追い打ちですね分かります。コースに残ったお二人さーん! そのまま進んでいいわよー』

 

「あ、はい」

 

「よかったぁ……でも、もうゴールまで走るだけだよね?」

 

そう。もはやここからはなんの障害も見られず、ゴールラインまでコースが続くだけ。気になるのは、ゴールテープの手前五メートルのところに白いラインを引かれているぐらいか?

 

怪しい。しかし走るしかない。

 

コースの残っているのは白組のシャルと赤組の簪だ。勝った方のチームにポイントが入る。

 

もちろん負けるつもりはない。

 

勝って、皆で………紅白まんじゅうを食べるためにも!!

 

…………負けてもいいかなぁ?

 

などと考えてはいけない。

 

重い足取りではあるが、勝利のために彼女達は走り出す。

 

そして件の白線に差し掛かったところで。

 

『それじゃぁ、最後の障害でーす』

 

地獄が、

 

『セシリアさんの料理ー』

 

やってきた。

 

 

笑顔で。

 

 

「うふふ、真季奈さんったら。私の手料理をこんな大一番で振舞って欲しいだなんて、仕方ありませんわねぇ♪」

 

上機嫌のセシリアが、その顔に満面の笑顔を貼り付けて現れた。料理が乗せられたカートを押し、その上には寸胴の鍋と食器が。

 

「「とんでもない障害きたーーーーーーーー!!!!!」」

 

テントの中で観戦していた生徒たちすら恐れおののく。彼女たちだけでなく、途中リタイアした者達ですらこう思った。

 

あの場にいなくてよかった、と。

 

「レースですので、食べやすいようにボルシチを作りましたの。さぁ、どうぞ?」

 

「ぼ、ボルシチ?」

 

「め、目が……痛い! 鼻がヒリヒリする!?」

 

寸胴鍋の中からおタマで皿へと注がれる。そのボルシチを見て驚愕しないものはいなかった。

 

その色は赤! ボルシチなんだから赤くて当たり前だろうという考えなど生ぬるいと言わんばかりに自己主張するその色は見るもの全ての動悸を激しくさせる。命の危機的な意味で!

 

ちなみにこのボルシチ。

 

調理中のセシリアが「赤みが足りない!」と、手近にあった赤い調味料を盛大にぶっこんでいる。それは唐辛子だったりラー油だったり赤いパプリカの粉末だったり、あるいはタバスコと。赤い系統の調味料を厳選するあまり辛味のあるものばかり投下されて完成されたそのボルシチは、この体育祭において『極☆辛料理』として火の目、いや日の目を見ることとなる。その辛さ、料理の存在を知覚するもの全てに辛い!と思わせるほどに。

 

「い、いただきましゅ……」

 

「あぁ……神様ぁ」

 

シャルト簪はスプーンを手に取る。悲しいことにこの二人。こんな理不尽な状況だというのに、全てを投げ出して逃げ出すという行為ができなかった。簪は生徒会長の座を目指すため。シャルは日頃から真季奈の傍で様々な理不尽を目の当たりにし感覚が麻痺しているため。

 

食べない、という選択枝は無かった。

 

そして、ボルシチという劇薬が口の中に注がれる。

 

「「うぐぅッ!?」」

 

瞬間、星が見えた。口の中には剣山を噛み締めたような刺すような痛みが広がり。飲み込み、喉を燃やしながら流れ込むソレは落ちた胃の中で最大級の危険信号を脳へと送る。すると即座に脳が発汗せよ! と指令を出し全身から滝のような汗を溢れ出す。その量は尋常でなく、まるで土砂降りの雨の中を走ってきた後のように身体を濡らす。すると、着ていた体操服は一瞬でずぶ濡れとなり体に張り付いた。ブルマもだ。足は生まれたての小鹿のようにガクガクと震え、汗が滴り地面に水滴となって落ちる。

 

そして、

 

「あぁ……お母さん……僕、もうすぐそっちに逝くね? グフゥッ!」

 

ドサァッ!!

 

「お姉ちゃん………死なば諸、共……ガハッ!」

 

バタンッ!

 

二人とも、意識を失って地面に崩れ落ちた。

 

『戦死者に敬礼!』

 

「『「敬礼!!」』」

 

二人の勇姿を称え、会長である楯無の号令で全校生徒が敬礼をする。

 

そして、障害物競走一年生の部の参加者は、誰もいなくなった。

 

『ということで、一年生の白、赤組にはポイントは入りません。次は二年生の部、準備をお願いします』

 

「「「棄権させていただきます!!!!」」」

 

どこまでも冷静にことを進める真季奈の声。それに障害物走に参加予定だった生徒たち全員が否を唱えた。

 

こうして、体育祭は全競技を終了した。

 

 

優勝は白組。

 

やはり多くの代表候補生を有する白組との戦力差を巻き返すことはできなかった。

 

が、騒動はここで終わらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

後日。

 

「あのー……僕の体操着、誰か知らない?」

 

「私のもない」

 

シャルロットと簪の体操服(汗まみれ)が行方をくらませた。

 

 

 

 

 

 

「ケケケっ! 女子高生の使用済み体操服ブルマ付き! オークションでどんどん値が上がりますねぇ!! お? これは会長のアカウントじゃないですか! 限界まで値を釣り上げてやりましょうか! ぼっろもうけ~~~!」

 

自室のパソコンの前で怪しげな暗躍をする謎の女子生徒の姿が!(バレバレ)

 

 

 

 

 

 

「真季奈のブルマをどうすれば手に入れることができるのか……」

 

「何やってんの千冬姉ぇ!?」

 

「一夏!? 貴様こそ何を!?」

 

「いや、ブルマを履いた真季奈に膝枕してもらえないか交渉しようと思って」

 

「お前天才か!?」

 

変態姉弟の姿もあった。

 

 

なので。

 

「「全員御用じゃコンニャローーーー!!!」」

 

風紀委員の追いかけっこは終わらない。

 

 

 

 

 




本編よりも小話集の方が書いてて楽しいぷらもんです。

今回の体育祭。かねてより楯無に血涙を流させていた『予算不足』という問題が爆発した内容でした。要するに、金がねぇと。


優勝賞品がノートと紅白饅頭なのは「SDガンダム フルカラー劇場」のノリです。


体育祭の種目なんですが、実はこれ。ぷらもんの母校で実際に行なった種目でもあります。

あ、障害物走で地雷とかパンのかわりにパンツとか激辛料理とかはないですよ(笑)

ただ、小麦粉の中に埋められた飴玉を口だけで探して顔が真っ白になったり、ゴール手前でコーラ一気飲みする障害とかはありましたが。そしてゴールの目の前でコーラシャワーを浴びながらレース参加者全員で乾杯する先輩たちとかはいましたが。


体育祭となると、運営スタッフや生徒にオリジナルTシャツを学校が作って生徒に配られることがあります。ウチもそうでしたが、それもコレクションしたい生徒もいるわけで、毎年誰かが別チームのTシャツをくれくれと徘徊してました。ちなみに、男子校だったのが共学化して女子が少ない人数しかいないという漫画のような環境でした。男女比九:一です。

ほぼ男子校だったのですが、一つだけ。これだけは言いたい。

男子校にホモは………いる!

ラグビー部と柔道部のアイツらの過度なボディタッチとねっとりとした視線に何度悩まされたか……。


ぷらもんはノンケです。


それでは次回でまたお会いしましょう!

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