IS  復讐のデウス・マキナ   作:ぷらもん

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戦闘って難しいですね(汗


ごめんなさい前座なんです

休憩時間を五分程とっての対戦です。織斑先生も鬼ですね。オルコットさんのISの補給が終わったら即じゃないですか。

 

「オルコットさん、大丈夫ですか?」

 

「え、えぇなんとか。ブルー・ティアーズは万全ですわ」

 

あなたは疲れてそうですね。でも顔はどこか晴れやかです。何か良いことでもあったのでしょうか?

 

「それが志波さんのISですか?」

 

「うん。人呼んで『天蓋王』(てんがいおう)。大層な名前でしょ?」

 

「キングとは確かに大仰な名前ですね」

 

自分でそう思う。この名前は日本政府の腹黒さが滲み出ていて嫌いだ。天蓋とは天を覆う蓋(ふた)という意味。つまり空を縦横無尽に翔るISのこと。その王ということはつまり世界の王者にして支配者であれということだ。

 

そうである以外許さないという日本政府の腹づもりが透けて見えるようで気に入らない。

 

『天蓋王』。緑色をメインに黒のラインが入った機体。背部に六基の小型スラスターを装備し、手足は標準的なISと同じ外装。一応打鉄の発展機ということだが中身は全くの別物だ。『展開装甲』という独自のシステムを搭載しており、位置づけなら世界唯一の第四世代のISということになる。

 

でもそれはまだ極秘だ。次のモンド・グロッソまであと二年。世界がまだ第三世代機の開発に躍起になっているのに敵に新システムの情報をくれてやる道理などない。

 

武装を展開。装備は巨大な斬馬刀、『天墜』(てんつい)。これ一つだけ。

 

「あなたも近接戦闘型ですの?」

 

「うん。武器もこれだけ。織斑一夏みたいだね」

 

「日本人の考えることは理解しかねますわね」

 

「ま、いうなれば、ブシドー? ってやつかな」

 

「前時代的な」

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

 

開始の合図だ。

 

「では! 行きますわよ!!」

 

「あ、ごめん。もう始まってるかと」

 

へ? 

 

ドガッ!!

 

わたしの左ストレートがオルコットさんを襲う。腹部に突き刺さった拳は、その勢いに背部スラスターの加速を乗せてなお突き進む。

 

「きゃぁあああああああ!!?」

 

「ぬぅん!!」

 

フィールド・バリアーの手前で拳を一気に振り抜く。オルコットさんはそのまま吹き飛ばされてバリアーに叩きつけられた。『絶対防御』が働いて怪我はないはずだ。

 

「ケホッ、ゲホ! よくも…この!」

 

ビットを展開し私の周りに飛ばしてくる。でもその弱点はすでに確認済みだ。ビットを使っている間は動くことができない。致命的だ。

 

四つのビットがわたしを取り囲む。前に二つ、下に二つ。……使い方が甘い。ビットを使うなら正面からだけでなく全方位から囲まないと意味がない。

 

発泡と同時に加速。『天墜』を正面に構えて盾代わりにする。

 

ドォオン!!

 

「やりましたわ!!」

 

爆炎がフェールドを包む。

 

馬鹿め。それはフラグだ。

 

オルコットさんがフラグった数瞬あと、黒煙から飛び出す影。もちろんわたしだ。

 

「な!?」

 

そのまま突っ込んでくるとは思わなかったのか、ガードが完全に空いています。簡単に懐に潜り込めました。

 

「で、ですがこんなに近くてはその大きなブレードは振り抜けませんわ!!」

 

「そう思う?」

 

『天墜、モード二刀』

 

「まさか!?」

 

わたしの持つ巨大な斬馬刀が真ん中で二つに割れる。これが四つの姿を持つ天墜の第二の姿だ。

 

「一つ!」

 

左刀でスターライトを切り捨てる。

 

「こっ「二つ!!」

 

右刀で片方のミサイルを突き刺す。

 

背部スラスターを逆噴射させてすぐに距離をとる。爆発。ミサイルが誘爆しブルー・ティアーズのS.Eを大幅に削る。

 

「あと一つ!」

 

「こんなっ、そんな!?」

 

再び天墜を斬馬刀へ。後はただ突き進むのみ!!

 

「チェェストオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 

動けない相手に接近するのは簡単だ。相手の右肩から袈裟斬りにして切り伏せる。相手のスラスターも装甲もすべて切り落として勝負はついた。

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

 

『勝負あり!!! 勝者、志波真季奈!!』

 

あー終わった終わった。

 

 

 

 

 

 

「い、一方的な展開でしたね。織斑先生」

 

「当然だな。あれが真季奈の実力だ。(本当は機体の出力にリミッターをかけているがな)」

 

「ですがここまでとは……」

 

「絶対防御を三度も発動させたんだ。S.Eなんてあっという間になくなるさ」

 

ピットのモニターで観戦していた山田真耶の呟きに織斑千冬が自慢げに答える。なぜなら志波真季奈は彼女の愛弟子なのだから。

 

「織斑先生、一夏は彼女に勝てるでしょうか?」

 

「文字通り天地がひっくり返っても無理だな」

 

「そんな!?」

 

篠ノ之 箒の質問も無慈悲にあっさり答える。しかし彼女自信もわかっていた。志波真季奈の太刀筋は本物だった。あれを超えることは今の一夏にはできない。

 

「……一夏……」

 

 

 

 

 

「志波さんはすごいな。正直強すぎるよ」

 

「なんなら棄権する?」

 

「まさか!」

 

今わたしは織斑一夏とフィールドで対峙しています。もうすぐ戦闘開始です。

 

「今の俺じゃぁ逆立ちしたって志波さんには勝てない。でもだからって諦めないぜ!」

 

熱血だねー。そういう相手は叩き伏せがいがあるから好きだよー。

 

「じゃぁちょっと賭けをしようか?」

 

「賭け?」

 

「わたしに一撃入れたら織斑一夏の勝ち。ただし、わたしが一撃も食らわずに勝ったら罰ゲームをしてもらう」

 

「えぇ!? なんだよそれ!?」

 

「ほら、受けるの? 受けないの? 男の子!!」

 

天墜を突きつけて発破をかけます。さぁどうしましす?

 

「そこまで言われたらやってやるさ!」

 

「よく言った織斑一夏!」

 

ピーーーーーーーーーーーー!!!

 

さて始めますか!

 

 

 

 

 




『天墜』は今度コトブキヤから発売されるウェポンユニットシリーズのメガスラッシュエッジをモデルにしてます。

これを脳内変換して読んでいただけると嬉しいです。
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