魔法少女リリカルなのは 魔法と未来を繋げる者たちの物語 作:ソーナ
私ソーナの第5作品《魔法少女リリカルなのは 魔法と未来を繋げる者たちの物語》です。
それではどうぞ!
はじまり
~???side~
「ここは・・・・・・」
目を覚ますと、そこはなにもない場所だった。
「確か、僕は死んだはず・・・・・・」
最後に覚えているのは空が眩しく光ったこと。
周囲を見渡すが一面白一色。
自分の身体は生きていた頃と同じで、透けたりしていない。ちゃんとした肉体だ。
上体を起こし、そう思っていると。
「よかった。目が覚めましたか」
そんな声が聞こえ、突如目の前がキラキラと輝き、一人の女性が現れた。
その女性は髪が長く緋色と金を合わせた色をしていた。
「大丈夫ですか?」
「貴女は・・・・・・?」
「ごめんなさい、自己紹介がまだでしたね。わたしの名はアマテラス。一応、神となっています」
「アマテラス・・・・・・さん」
「はい、そうです」
確かアマテラスって日本神話の主神じゃなかったかな?僕はアマテラスさんに挨拶をしてそう考える。
「あの、アマテラスさん。ここは一体どこですか・・・・・・」
僕が訪ねるとアマテラスさんは顔を曇らせて頭を下げてきた。
「ごめんなさい」
「え」
「ここはわたしたち神が住まう天界の中。そしてその最上層のわたしの居場、天神庭園です」
そう言うと周囲が晴れ、次の瞬間には当たり一面草花が生い茂った場所にいた。
「天神・・・・・庭園・・・・・・」
「そうです。そして、あなたはわたしの手違いで死んでしまったのです。本当に、ごめんなさい!」
アマテラスさんが必死に頭を下げて言う。
どうやら本当に死んじゃったみたい。
「謝ってすむことではないとわかっています。本当にごめんなさい」
「あ、あの、頭をあげてくださいアマテラスさん。僕は気にしてませんから」
「どうしてなにも言わないんですか!わたしはあなたを殺してしまったのですよ!?あなたの未来をわたしは奪ってしまった!」
「死んでしまったのなら仕方ないですし、それに僕は向こうにいても1人、でしたから・・・・・・」
「で、ですが・・・・・・!」
「ですからアマテラスさんが気にすることじゃないです」
僕はアマテラスさんに笑顔を見せて言う。
「そう・・・・・・ですか・・・・・・」
「はい」
「ありがとうございます。あなたは優しいのですね。殺してしまったわたしにそんなこと言うなんて」
「そんなことないですよ」
「フフ。(やっぱり、この子は心が優しい。それなのにわたしは・・・・・・)」
最後の当たりアマテラスさんがなにか言ったみたいだけど聞こえなかった。
「こんなところでもなんですからこちらへ」
アマテラスさんの案内のもと付いていくと、辿り着いたのは白亜の東屋だった。
アマテラスさんを対面して僕は反対側に座った。
「あのアマテラスさん、どうして僕はここに?」
「ごめんなさい、まだ言ってませんでしたね。あなたにはこれから転生してもらいます」
「転・・・・・・生・・・・・・?」
「はい。転生です」
「それって別の世界で再び生きられるってことですか?」
「はい、そうなります」
「そうなんですか・・・・・・。ところで僕が転生する世界って・・・・・・?」
「あ。あなたが転生する先の世界は『魔法少女リリカルなのは』の世界です。知っていますか?」
「う~ん・・・・・・うろ覚えかな」
確か『魔法少女リリカルなのは』って何年か前に流行ったアニメでここ最近も映画が出てなかったかな?
「そうですか・・・・・・それで、転生するのですがその際に特典がつくのですが・・・・・・」
「特典?」
「はい、神様の加護・・・・・・みたいなものですね」
「なるほど・・・・・・」
「普通は2つまでなのですが、あなたはわたしの手違いで死んでしまったのでせめものお詫びとして5つ得られます」
「え!そんな、悪いですよ」
「いえ、受け取ってください。そうでないとあなたに申し訳がありません」
「じゃ、じゃあ・・・・・・」
「ありがとうございます」
「あの特典ってなんでもいいんですか?」
「はい」
「それじゃあ、『魔法先生ネギま!』の全魔法を使えるようにしてください」
「わかりました。『魔法先生ネギま!』の全魔法ですね」
「はい」
「二つ目はなににしますか?」
「SAOの全ソードスキルが使えるようにしてください」
「わかりました」
「3つ目が家事スキル最大で」
「わかりました」
「4つ目が成長補正最大で」
「はい。5つ目はどうしますか?」
「え~と・・・・・・」
「はい」
「・・・・・・保留にする事出来ますか?」
「保留・・・・・・ですか?」
「はい」
「・・・・・・フフ。良いですよ、わたしはあなたが気に入りました。5つ目が決まったらわたしに連絡してください」
「ありがとうございます、アマテラスさん」
「いえ、そしてこれはわたしからの餞別です」
アマテラスさんが僕を優しく抱き締めたかと思うと、僕の身体がアマテラスさんと同じように明るく光った。
「あなたの身体能力と記憶力を上げました。あちらの世界で鍛えるほどあなたは強くなりますよ。本当はもう少しあなたにあげたいのですが、ごめんなさい」
「いえ、ありがとうございますアマテラスさん」
僕は少し顔を赤くしてお礼を言う。
「それではあなたに転生してもらいます。準備はいいですか?」
「はい」
するとアマテラスさんの横に純白の扉が姿を表した。
「これから二度目の人生、頑張ってください」
アマテラスさんは優しい微笑みを浮かべて言った。
「ありがとうございます、アマテラスさん。頑張ります」
「では、行ってください」
アマテラスさんの横の純白の扉のノブを回し、僕は扉の中へ入った。
~???side out~
~アマテラスside~
「行ってしまいましたか・・・・・・」
彼が行ったのを見届けるとわたしはそう呟いた。
彼には色々とわたし個人として特典を与えた。
と言っても記憶力や身体能力が上がることや、向こうの世界での魔力値を上げたということだけなのだが。
「彼は今まで見てきたどんな人よりも優しかったですね」
そういうとわたしは東屋の椅子に座る。
「あ、彼にわたしへの連絡手段を伝えないと」
そしてわたしは目覚めているであろう彼に手紙を書いた。頑張ってください、あなたの活躍を願ってます。