魔法少女リリカルなのは 魔法と未来を繋げる者たちの物語   作:ソーナ

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真実と愛

 

~零夜side~

 

 

「クロノは下層に行って!」

 

「わかった!零夜たちは上の駆同炉を止めに!」

 

「わかったの!気を付けてクロノ君」

 

僕たちは庭園内部の上層と下層に分かれる場所でそれぞれ分かれた。

下層にいるであろうプレシアさんの所にはクロノが。上層の駆同炉には僕たちが。

上層部に入るとさっきと同機械人形がわんさかいた。

 

「くっ!」

 

「ディバインシューター!」

 

僕は魔法の射手(サギタ・マギカ)を連続で放ちながら両手のデバイス、リンカーネイトの剣形態(ソードモード)とレイオブホープで切り裂く。

なのははユーノのチェーンバインドで動きを止められた機械人形を次々と破壊していく。

 

《もう~、しつこいな~!》

 

「ごめん、レイ。もう少しだけお願い」

 

《もちろんだよ零夜くん!》

 

「リンカもステラもお願い」

 

《もちろんです》

 

《わたくしももちろんですよ》

 

「うん。・・・・・・・往こうっ!」

 

僕はデバイスであるリンカたちに声をかけてさらに機械人形を破壊していく。

今いる場所は螺旋階段のような場所だ。もちろん、僕たちの近くにはアルフもいる。アルフはさっき、ここに転移してきたのだ。

 

「零夜くん、さっきの魔法で一掃できないの?」

 

機械人形を破壊しながらなのはが隣り合わせで聞いてきた。さっきの魔法とは、終わりなく白き九天(アペラントス・レウコス・ウラノス)のことだろう。

 

「こんなところであの魔法はだせないよ」

 

終わりなく白き九天は広範囲対象殲滅魔法だ。属性は氷と雷。この魔法は人には害はないが、ああいう魂や意思のない機械人形とかを一気に殲滅するのには効果的だ。

だが、今いる場所は螺旋階段のようなところのため、さすがに終わりなく白き九天は発動できない。出せるとするなら雷の暴風(ヨウィス・テンペスタース・フルグリエンス)闇の吹雪(ニウィス・テンペスタース・オブスクランス)のような広範囲ではなく、一点に放てるような魔法だろう。

一応、魔法の射手を連続で放ちながら、機械人形を何体か切り裂いてはいるがあまりにも数が多い。しかも、何体かは巨大な機械人形までいる。

 

「しまった!なのは!」

 

ユーノが慌てたようになのはを呼ぶ。見ると、ユーノが縛って拘束していた巨大な機械人形がなのはの前に立ちその手にもつ巨大な斧を振りかぶっていた。

 

「くっ!」

 

すぐに向かおうとするが、対空型の機械人形が邪魔をする。

なのはに斧が当たるその瞬間。

 

《ThunderRage》

 

デバイスの機械音声と共に、上空から雷の砲撃がなのはを攻撃しようとしていた機械人形に降り注いだ。

 

「この魔法は!」

 

視線を上に向けると、そこにはバリアジャケットを身に纏い、愛機であるバルディシュの先端をこっちに向けているフェイトの姿があった。

 

《Getset》

 

「サンダー・・・レイジ!」

 

フェイトはさらに同じ魔法を放ち、巨大な機械人形を破壊した。

 

「フェイト?!」

 

機械人形を狼の姿で屠っていたアルフがフェイトを見て驚きの声を漏らす。

フェイトは僕となのはと同じ高さに来ると、視線を気恥ずかしそうに逸らした。

そのとき。

 

「うわっ!なんかすごいのが出てきたよ」

 

壁を破壊して、さっきの機械人形よりさらに大きい機械人形が姿を表した。

 

「大型だ。バリアが強い」

 

「うん・・・それにあの背中の・・・」

 

その機械人形の背中には巨大な砲撃機があった。しかも、砲撃を放つためにチャージをしている。

 

「だけど、私たち三人なら」

 

「うん!うん!うん!」

 

「そうだね!それじゃ、僕からいくよ!」

 

僕は懐からアーティファクトカードを取り出して、

 

来たれ(アデアット)!」

 

一振りの剣を召喚する。

 

ハマノツルギ(エンシス・エクソルキザンス)!」

 

ハマノツルギを手に持った僕は、背中の砲撃機をチャージする機械人形に素早く迫る。

 

「遅いよっ!」

 

僕は素早く小刻みに動き、近寄らせまいと機械人形な放つ魔力弾をかわしていく。

 

「せりゃ!」

 

近づき、魔力チャージをし続ける背中の砲撃機の一つを僕は魔力障壁ごと斬り裂く。

斬り裂かれ、チャージし続けて溜めた魔力が爆発し、左肩がごっそりと削れた。

 

「なのは!フェイト!」

 

「うん!」

 

「わかった!」

 

僕はこの瞬間を逃さず、砲撃準備をしている二人に声をかける。

 

「いくよバルディシュ!」

 

《Yes sir》

 

「お願い!レイジングハート」

 

《Stand by ready》

 

「サンダー・・・・・・バスター!」

 

「ディバイン・・・・・・バスター!」

 

フェイトのサンダーバスターとなのはのディバインバスターが機械人形に当たるがその手前で障壁により止められる。

 

「させないよ!ハアアアア!」

 

僕はそこへハマノツルギを振りかぶって障壁を破壊して、

 

「いけるね、リンカ、レイ、ステラ」

 

《はい!》

 

《もちろん!》

 

《いつでも!》

 

「ルミナス・・・・・・バスター!」

 

なのはとフェイトに合わせるように純白の砲撃を繰り出す。

 

「「「せーーーのっ!!!」」」

 

純白とピンク、黄色の砲撃が一つとなり、機械人形を粉々に破壊する。それは同時に、後ろの壁なども破壊した。

 

「フェイトちゃん!」

 

フェイトの横でなのはは嬉しそうにフェイトの名前を呼び、

 

「フェイト!フェイト!フェイト!!」

 

アルフは泣きながらフェイトに近寄って、フェイトを抱き締めた。

 

「アルフ・・・心配かけてごめんね。ちゃんと自分で終わらせて始めるよ。本当の私を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

螺旋階段の先を進み、広間に出るとそこには大量の機械人形兵が待ち構えていた。

 

「あそこのエレベーターから駆動炉に向かえる」

 

「わかったの。フェイトちゃんはお母さんのところにいくんだよね」

 

「うん」

 

「なのは、僕もフェイトと一緒にプレシアさんのところに行ってくるよ」

 

「零夜くんも?」

 

「うん。プレシアさんの本心が聞きたいからね。あの人の口からちゃんと」

 

「わかったの」

 

「ユーノ、なのはのフォローをお願い」

 

「任せて零夜」

 

「うん。なのは、ユーノ、突破口は僕が作る。その隙に行って」

 

「了解!」

 

術式解放(エーミッタム)凍る大地(クリュスタリネー・テルストリス)!」

 

僕は氷属性の範囲魔法を放ち、機械人形兵を大地から突き出た氷で貫かせる。

そしてそこに。

 

「これで終わり!マテリアル・・・・・・ブラスター!」

 

黒と白の魔力砲撃で機械人形兵を呑み込み消滅させる。

 

「行って!」

 

「うん!」

 

僕の声になのはとユーノは飛行魔法でエレベーターまでいき、そこから駆動炉へと向かっていった。

 

「僕たちも行こう。先にクロノが行ってるはずだよ」

 

「わかった」

 

「ああ!」

 

僕とフェイト、アルフはそこから下層に降りて、クロノが行ったプレシアさんの場所へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プレシアさんとクロノのいる場所に駆けていく途中、次元振動が収まってきたのが感じた。

そして、頭のなかにリンデイさんとプレシアさんの声が聞こえてきた。

 

 

≪アルハザードに行けば、過去を変えられると?自分の犯した罪を無くせると?≫

 

 

≪そうよ。こんなはずじゃなかった。私とアリシア、リニスの未来と過去を・・・世界を取り戻すの≫

 

 

二人の会話を聞きながら僕はある壁の一片に視線を向けた。

 

「見付けた!」

 

探索用に出していたアーティファクト、渡鴉の人見(オクルス・コルウィヌス)の反応があった場所を見据え、そこに魔力砲撃放ち、そこにある瓦礫などを吹き飛ばして道を作る。

瓦礫の奥には額から血を流しているクロノと、プレシアさんとリニスさん、そしてポットに入ったアリシアがいた。

 

「母さん!」

 

「ッ!!」

 

フェイトがプレシアさんに話しかけるとプレシアさんはフェイトの方を向いた。

 

「母さん」

 

「何しに来たのかしら?」

 

「あなたに言いたいことがあって来ました」

 

僕とアルフは黙ってフェイトを見る。今のフェイトからは怯えも、恐怖も感じられない。ただ己の信念と想いだけ。

 

「私は、アリシア・テスタロッサではありません。貴女が作ったただの人形かもしれません。だけど私は・・・フェイト・テスタロッサはあなたに生み出してもらって育ててもらったあなたの娘です」

 

「だから何だというの?今更あなたの事を娘と思えと言うの?」

 

「あなたがそれを望むなら。私は世界中の誰からも、どんな出来事からもあなたを守る。私があなたの娘だからじゃない。あなたが私の母さんだから」

 

「ふ。愚かね、今更あなたを愛するなんて」

 

「愚かなのはどっちかなプレシアさん。そんなことで本当にアリシアが喜ぶと思っているの?」

 

フェイトの横に立ち、僕はプレシアさんに言う。

 

「あなたは天ノ宮零夜・・・・・・だったわね。以前、ここに来た」

 

プレシアさんの言葉にクロノは驚愕で目を見開いて僕を見た。僕はそのクロノに軽くうなずいてプレシアさんを見据える。

 

「あなたに何がわかるの。知りもしないで、私のアリシアのことを好き勝手に言わないで!」

 

「好き勝手に言ってない!あなたはアリシアの本当の気持ちを知っているんですか!」

 

「なにを言っているの?本当の気持ち?アリシアは死んでいるのよ!どうやって知るって言うの!」

 

プレシアさんの言葉に僕は静かに、ずっと起動していたアーティファクト、いどのえにっき(ディアーリウム・エーユス)を取り出してプレシアさんに見せる。

 

「ここにはアリシアの本当の気持ちが書いてあります。アリシアはあなたにこんなことしてほしくないって言っていました。だから彼女は僕に言ったんです。フェイトやアルフ、リニスさん、そしてあなたを助けてって。その中にアリシアは自分の名前を言わなかった。アリシアはとっても優しい子ですね。自分のことより、家族を大切にしてるんです」

 

僕は風魔法でいどのえにっきをプレシアさんに渡していう。

プレシアさんは静かにそこに記されていた文を読む。

 

「そんな・・・アリシア・・・・・・あなたはずっと見ていたの・・・・・・?ずっと側にいたの・・・・・・?」

 

「プレシア?」

 

「母さん?」

 

いどのえにっきを読むプレシアさんにプレシアさんのとなりに立つリニスさんとフェイトが声をかける。

 

「それを読んでもまだあなたはアリシアの本当の気持ちを無視するんですか!」

 

僕のその言葉にプレシアさんの眼からは涙が溢れ出ていた。

 

「アリシア・・・私は・・・・・・私はあなたとの約束を・・・・・・」

 

『お母さん・・・・・・・』

 

プレシアさんを隣で浮かんでいるアリシアは静かに呼んだ。

 

「それにあなただってほんとはフェイトのことを愛しているんじゃないんですか?」

 

「そ、そんなこと・・・」

 

「愛していなかったらフェイトの話は聞かないし、入ってきた途端にさっきの雷で攻撃するなりするはずです。それにさっきの雷、フェイトが怪我しないように手加減されていた。それは決してフェイトがお人形だからじゃない!あなたははもうフェイトをアリシアと同じように大切な娘だと認識しているから!違いますか!」

 

「零夜・・・」

 

『零夜くん・・・』

 

「ええ・・・・・・ええ、そうよっ!私はフェイトを娘として愛してる!けど、今更フェイトに愛してるなんて言えるわけないでしょ!あんな・・・あんな、実の娘に対するようなことじゃない、酷いことをやった私を。言えるわけないじゃない!私にそんな資格はないわ!」

 

「資格?そんなの必要ない!」

 

プレシアさんの言葉に僕は自分でも驚くほどの大きな声が出た。

 

「人を・・・ましてや自分の子供を愛するのに資格なんか必要ない!必要なのはただ相手を思うことただそれだけです!それに、親なら尚更です!」

 

「わ、私は・・・・・・」

 

「言ってあげてください!フェイトに!こんなにもあなたのことを想っている娘に!あなたの本心を!取り返しがつかなくなる前に!今ならまだ、間に合います!」

 

「・・・・・・・・・・」

 

僕の言葉にプレシアさんは手にもついどのえにっきを見て、アリシアを、そしてフェイトを見る。

隣にいるフェイトもプレシアさんのことを見る。

 

「フェイト」

 

「はい」

 

「私はあなたに酷いことを・・・とても許されないことをしたわ」

 

「はい・・・」

 

「それでも、あなたは私のことを親だと・・・母親だと認めてくれる?」

 

「もちろんです。私にとって・・・フェイト・テスタロッサはあなたの、プレシア・テスタロッサの娘です。そして、あなたは私の世界でたった一人の、とても大切な母さんです」

 

フェイトの言葉に、プレシアさんは涙を流し、フェイトに近寄り、ギュッと抱き締めた。

 

「ごめんなさい・・・ごめんなさいフェイト!」

 

「母さん・・・母さん!」

 

プレシアさんは今まで溜めていた涙を流し、フェイトを抱き締める。フェイトもプレシアさんを抱き締めて返す。その光景に、リニスさんはもちろんのことアルフやクロノも涙していた。クロノが涙を流しているなんて珍しいと言うかとてもレアな気がするけど。よく見てみると、開いている空間ウインドウのリンディさんも同じ母親としてなのか涙を流していた。

それを見ているとアリシアが話し掛けてきた。

 

『ありがとう、零夜くん。お母さんとフェイトを救ってくれて』

 

「まだだよアリシア」

 

『え?』

 

「まだ、キミを助けてない。フェイトたちにはアリシア、キミが必要なんだ」

 

『で、でも、私はもう死んで・・・・・・』

 

「ま、それは後でね。今はとにかくここからでないと」

 

そう言うと、上部の壁が爆発しそこからなのはとユーノが出てきた。

 

「お待たせ零夜くん!」

 

「お疲れ様なのは、ユーノ」

 

「フェイトちゃんは」

 

「・・・・・・・・・・」

 

僕は静かに視線を抱き締めて涙を流しいる親子に向ける。それを追ってなのはとユーノも視線を送る。

 

「よかった・・・よかったよ」

 

「うん」

 

なのはもフェイトの姿を見て嬉しそうにうなずいていた。

 

「さて、取り敢えずここから出ませんか?」

 

「そうだな」

 

僕の声にクロノは泣いていたのを隠しているのか目元を袖で拭いて同意した。その瞬間、とてつもない地響きが僕らを襲った。

 

「この揺れは・・・!」

 

≪まずいわみんな!≫

 

「ジュエルシードが暴走している。このままじゃ大規模な時空断層が起こるわ!」

 

僕の戸惑いにリンディさんとプレシアさんが答えた。

その証拠に浮かんでいるジュエルシード11個は目映い青い光を放っていた。とてつもない魔力エネルギーだ。

 

「くっ!全員避難するぞ!エイミィ頼む!」

 

≪任せてクロノくん!≫

 

「こっちよ!・・・・・・ゴホッ、ケホッ!」

 

「母さん!」

 

「プレシア!」

 

脱出しようするが、プレシアさんが地に膝をつけて咳き込んだ。そしてその手には少なくない血が付着していた。

 

「くっ!リニスさん、プレシアさんをお願いします!フェイトとアルフはアリシアのポットを!」

 

「かしこまりました!」

 

「うん!」

 

「わかったよ!」

 

僕は瞬時にフェイトたちに指示を出して更に光が強くなっているジュエルシードに視線を向ける。

 

「時間がない。やるしかないね」

 

僕は再びハマノツルギを召喚して右手で握り締める。

 

「リンカ、レイ、ステラ、いける?」

 

《いけます!》

 

《任せてよ!》

 

《もちろんです!》

 

「じゃあ・・・・・・やるよ!」

 

僕は静かにジュエルシードに近寄る。

 

「零夜!?なにをしているんだ!?」

 

「零夜くん!」

 

「零夜!」

 

『零夜くん!』

 

クロノ、なのは、フェイト、アリシアが僕に声をかけてくるが僕は返さず意識を集中する。

すると右手に握るハマノツルギに純白のライトエフェクトが煌めいた。

僕はそれを片手から両手で握り締め横薙ぎに切り払った。

 

「はあああああああ!―――無極而大極斬(トメー・アルケース・カイ・アナルキアース)!!」

 

一閃。

11個のジュエルシードをハマノツルギで切り裂き、放出していた魔力エネルギーを無に還した。

一瞬、目映い輝きが起き、次の瞬間にはジュエルシードは魔力を放出していない状態で浮かんでいた。それに続いて、ゆっくりと地響きが収まっていき、やがて地響きが収まり静かになった。

それを確認すると僕はリンカたちにジュエルシードを封印してしまう。

そこへエイミィさんからの通信が入った。

 

≪じ、ジュエルシード、封印確認。次元振動確認できません!≫

 

どうやら次元振動も収まったみたいだ。

 

「ふぅ。お疲れ様リンカ、レイ、ステラ」

 

僕は息を吐いてリンカたちに労いの声をかける。

 

《マスターもお疲れ様です》

 

《お疲れさま零夜くん》

 

《お疲れさまでした》

 

「うん」

 

なのはたちの方を見ると何故かみんな口を開けて驚愕の表情をしていた。なんでだろ?

 

「い、一撃でジュエルシードの放出していた魔力エネルギーを消すなんて・・・・・・」

 

「今更ながら本当に零夜が敵じゃなくてよかったよ」

 

『『『うんうん!』』』

 

プレシアさんとクロノの言葉に全員が首を縦に振って答えた。って、アリシアも!?

 

「さてと、まずはプレシアさんの病気を治して、それからアリシアの蘇生かな?」

 

「え!?あ、あなた今なんて」

 

「プレシアさんの病気の治療とアリシアの蘇生?」

 

「あ、アリシアを生き返させられるの!?」

 

「恐らくは・・・」

 

僕はプレシアさんに声のトーンを落としながら答えた。

 

「エイミィさん、アースラへの転送出来ますか?」

 

≪何時でも転移出来るよ≫

 

「プレシアさん、この時の庭園はどうしますか?」

 

「そうね・・・・・・」

 

僕の質問にプレシアさんは思案顔になって考え込んだ。

 

「ちょっと待っててくれるかしら」

 

「わかりました」

 

プレシアさんはリニスさんを連れて何処かに行った。

そしてその10分後、プレシアさんとリニスさんは戻ってきた。

 

「もう大丈夫よ。壊しても構わないわ」

 

「わかりました。クロノいいかな?」

 

「ああ」

 

クロノの許可も得り、僕は軽く延びをする。

 

「エイミィさん、アースラへの転送陣お願いします」

 

≪了解≫

 

僕がそう言うと、クロノの近くに転移魔方陣が構築される。

 

「クロノ、さきにみんなと乗っていて。僕もすぐ乗るから」

 

「わかったが何をするつもりなんだ?」

 

「何時までもこれがあると大変だからね。消すよ」

 

「わかった。エイミィ、零夜が乗り次第すぐに転移してくれ」

 

≪任せてクロノくん≫

 

全員が転移魔方陣に乗ったのを確認した僕はリンカを砲撃形態にして構える。

 

「―――ディメンション・イクリプス・ゼロエミッション!」

 

リンカから放たれた白と黒の交じった砲撃は一直線に時の庭園を貫き、

 

≪転送!≫

 

僕が転移魔方陣に入るのと同時に光った。

そして、アースラに転移されるのと同時に時の庭園は跡形もなく、最初からそんなものが無かったかのように消し去られた。

後には何もない空間だけだ映し出された。




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