魔法少女リリカルなのは 魔法と未来を繋げる者たちの物語   作:ソーナ

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再会と日常そして戦闘

~零夜side~

 

 

 

 

 12月2日 午前6時

 

 

 

 

自室の時計のタイマーが鳴るのを未覚醒の意識のはっきりしないなか伸びをして止める。

 

「ンンーッ・・・・・・・っと・・・・・・・」

 

「おはよう零夜くん♪」

 

「おはよう零夜くん」

 

「おはようございますマスター」

 

「うん。おはよう、凛華、澪菜、星夜」

 

僕の横には凛華、澪菜、星夜が寝巻き姿で寝ていた。

あれ・・・・・・?僕はそこでなんで三人がいるのか疑問に思った。

 

「あの~、三人ともなんで僕のベットの中に・・・・・?」

 

「零夜くんと寝たかったので」

 

「零夜くんと寝たかったからだよ」

 

「マスターと寝たいと思いましたので」

 

と、三人が息をぴったりと会わせてリズム感を奏でながらいった。

 

「デスヨネー・・・・・・」

 

うん。大体予想していた通りだった。

凛華たちが僕のベットに潜り込んでくるのはよくあることだから慣れた。まあ、最初の頃は驚いたけど。

一緒に寝るなんて、なのはやはやて以外だと愛奈美お姉ちゃんと華蓮だけだったからな~。

そんな前世のことを思い返して服を着替える。

 

「さて、と・・・・・・。僕はこのあとちょっと出掛けてくるから凛華たちは朝食の準備をお願いできる?」

 

「わかりました。零夜くんは今日の約束を楽しみにしてましたしね」

 

「うん。今日は、彼女たちが帰ってくる日だから・・・・・・ね」

 

「零夜くん、帰ってくる便りが届いたとき真っ先になのはちゃんに知らせてたもんね~」

 

「なのはさんにも伝わっていたときは二人のはしゃぎようはとても嬉しそうでしたわね」

 

「うっ・・・・・・。それは言わないでよ澪菜、星夜」

 

澪菜と星夜に微笑みながら言われ、僕は恥ずかしくなり、視線を横にそっとずらした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 海鳴海浜公園 午前7時

 

 

時は進み、僕は"彼女たち"と分かれた海鳴海浜公園に来ていた。そして隣には、ここに来る途中に合流したなのはがいる。

 

「いるかな・・・・・・」

 

僕は海浜公園に入り周囲を見る。

すると、息を整えていたなのはが。

 

「いたよ。零夜くん」

 

そう言った。

その視線の先には二人の女の子がレディーススーツを着てが"立って"いた。

 

「フェイト・・・・・・アリシア・・・・・・」

 

「フェイトちゃん・・・・・・アリシアちゃん・・・・・・」

 

僕となのはは静かに目の前の女の子たちの名前を呼んだ。

すると、その声が彼女たちにも聞こえたのか二人はこっちの方を同時に見た。

 

「零夜・・・・・・なのは・・・・・・」

 

「零夜・・・・・・なのはちゃん・・・・・・」

 

対する二人もこっちのを見て、そんな声が朝陽の昇る冷たい空気を通して聞こえてきた。

さすがに我慢の限界だったのか、なのはとフェイト、アリシアが同時に走り重なる位置でギュッと抱き締めあった。

 

「お帰り、フェイトちゃん、アリシアちゃん」

 

「うん・・・・・ただいま、なのは」

 

「ただいま、なのはちゃん」

 

感動の再会に僕も嬉しくなり、走りはしないが歩きながら目尻に浮かぶ涙をそっと拭う。

 

「零夜・・・・・ただいま」

 

「ただいま、零夜」

 

抱き締めあっていたフェイトとアリシアが笑みを浮かべて僕にそういう。

 

「うん・・・・・・。フェイト・・・アリシア・・・お帰りなさい」

 

対する僕も笑みを浮かべて二人に、お帰り、の言葉をかけた。

その様子を見ていたのは、僕らしかいない海浜公園を照らす朝霜の太陽と、優しく吹く冷風だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2日後 私立聖祥大附属小学校

 

 

 

 

 

「は、はじめまして、フェ、フェイト・テスタロッサです」

 

「アリシア・テスタロッサだよ~!一応フェイトのお姉ちゃんだからよろしくね!」

 

フェイトとアリシアと再会した2日後の月曜日、フェイトとアリシアが僕となのは、すずか、アリサの通っている私立聖祥大附属小学校の三年生のクラス。僕たちのクラスに転入してきた。

2日前の再会したあと、フェイトとアリシアたちは本格的に地球の海鳴市に住むらしく、なのはの家の近くにえる高層マンションにプレシアさんとリニスさん、アルフ、リンディさんと暮らしている。何故リンディさんも一緒に住んでいるのかというと、リンディさんがプレシアさんたちの保護観察責任者だからだそうだ。クロノとエイミィさんもそこに住むらしいが、基本的には時空管理局本局の方に行っているみたいだ。

ちなみにリンディさんは現在休暇中らしい。航行船のアースラは本局でメンテナンス中なんだとか。

半年前のあのあと、プレシアさんとアリシアは病院で検査を受けたが特になんにもなく、アリシアの回復に少し時間がかかっただけだった。まあ、何年もポットのなかで眠っていたら当然そうなるのは当たり前だけど。

とまあ思考を戻して今現在、フェイトとアリシアは転入生に訪れる質問攻めにあっていた。

 

「だ、大丈夫かな二人とも・・・・・」

 

僕は質問攻めにあっている二人を見て、いつも一緒にいるなのはとすずか、アリサに言った。

 

「あはは・・・・・」

 

「す、すごい・・・・・」

 

目の前の光景になのはとすずかはかなり引き気味だった。そしてそこに。

 

「はいはい!あんたたち。そんないっぺんに聞いたら答えられないでしょう。順番に聞きなさい!」

 

アリサが強めの口調でよく通る声で言った。

 

「さすがアリサだね」

 

「うん。アリサちゃん、すごい」

 

アリサの声にフェイトとアリシアの回りにいたクラスメイトは少し離れ、静かになった。その中、一人のクラスメイトの男子が手を上げ質問した。

 

「海外の学校ってどんなところなの?」

 

クラスメイトの質問にフェイトは戸惑い、アリシアは少し悩む仕草をして答えた。

 

「えーとね、私たちちょっと家庭の事情で学校に行けなかったの。だから、ちょっと答えられないかな?ゴメンね」

 

「はい、次!」

 

そこからはアリサがリードして質問タイムが行われて行き、その光景を僕となのは、すずかは苦笑いを浮かべて眺めていた。

 

 

 

 

 

 

昼休み

 

 

 

「つ、疲れたあ~」

 

「うん・・・・・」

 

屋上のいつもの場所にフェイトとアリシアの疲れた声が響く。

 

「大丈夫、二人とも?」

 

「すごい人数からの質問だったからね。無理もないと思うよ」

 

心配するなのはに僕は質問タイムの光景を思い出してそう答えた。

二人がここまで疲れている理由は、クラスメイトたちだけでなく隣のクラスや他のクラスの子達にも質問されたからだ。そしてその度にアリサが―――

 

「まったく。なんでああも訊いてくるのかしらね」

 

「アリサちゃん、お疲れさま」

 

すずかが疲れてため息を吐いたアリサを気遣う。

アリサが疲れている理由は言わずもがな、アリシアとフェイトに質問がある度に仲裁を買って出ているからだ。

 

「さすがアリサ。鬼委員長と呼ばれることだけあるね」

 

僕は一部で呼ばれているアリサの名前を言った。といってもついさっきクラスメイトがそう呼んでいるのを聴いたんだが。

 

「ちょっと待ちなさい!誰が鬼委員長よ!」

 

「えっ?アリサのことだけど?」

 

「零夜、喧嘩売ってるかしら!?」

 

「ちょっ、ちょっとストップ!!売ってないから売ってない!」

 

「そもそも何よ、鬼委員長って!学級委員は零夜とすずかでしょ?!」

 

そう、何故か僕のクラスの学級委員は僕とすずかなのだ。そこにすずかが。

 

「え、え~とねアリサちゃん。アリサちゃんが裏の学級委員みたいだから、ってことでその名前がついたみたい」

 

「はあ!?」

 

「言っておくけど僕もさっきはじめて聞いたんだからね?!」

 

疑うように睨み付けてくるアリサに僕は慌ててそう言う。

するとそこに二人分の楽しげな笑い声が聞こえてきた。

 

「フェイトちゃん?アリシアちゃん?」

 

「ご、ごめん。なんかみんな仲がいいんだなって」

 

「私とフェイトは体験したことなかったからね。とても新鮮だよ」

 

「ま、まあ、私たち四人って一年生からの付き合いだし」

 

「なのはと僕に限っては5、6歳の時からの友達だから」

 

「そうなんだ。なんかいいね、アリシアお姉ちゃん」

 

「うん」

 

フェイトとアリシアは羨ましそうにそう言った。

そんな二人へなのは、アリサ、すずかが。

 

「大丈夫なの二人とも!」

 

「ええ。私たちがついているんだから大丈夫よ」

 

「うん!」

 

と、言う。

 

「これから思い出をたくさん作っていけばいいんだから。ね、二人とも」

 

片目を瞑って微笑みながら僕は二人にそう言った。

 

「うん。そうだね」

 

「そうだね!」

 

フェイトとアリシアは同時に返してきた。

なのはとすずか、アリサ、フェイト、アリシアの楽しそうな会話を見て僕は、ここにいないはやてのことを思った。

 

「(はやてもいつか・・・・・・この、輪の中に入れたら・・・・・・)」

 

出来ればはやてにもなのはたちと友達になってほしい。

僕はそう思いながら青空を見上げた。

 

「(そのためにも早く完成させないと・・・・・・。はやてを助けるために。一刻も早く・・・・・・!)」

 

空を見上げながら僕はそう決意した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同日 午後16時 海鳴大図書館

 

 

「それじゃ、またね」

 

「ええ。また明日、すずか、零夜」

 

「うん。なのはとフェイト、アリシアもまた明日ね」

 

「うん。また、明日」

 

「またね~、零夜、すずかちゃん」

 

僕とすずかはアリサの執事である鮫島さんに図書館まで送ってもらい、車の中にいるなのはたちと分かれた。

僕は図書館までの道なりを歩くなか、隣のすずかに話し掛けた。

 

「それにしてもすずかと一緒に図書館に来るなんて久しぶりだね」

 

「うん。最近はお稽古が忙しくてあまり来れてなかったから」

 

「さすが、すずか」

 

お稽古と聞いて僕はさすがすずかと感じた。

 

「零夜くんはよく来ているの?」

 

「うん。最近は友達とね」

 

「そうなんだ~」

 

図書館に入り僕とすずかはそれぞれの本を借りに分かれた。

しばらくして目的の料理本やラノベを借り、すずかと合流しようすると。

 

「あれ、はやて?隣にいるのはすずか?」

 

はやてとすずかが仲良く話している姿が見えた。

 

「すずか~」

 

「あ、零夜くん」

 

「お待たせすずか」

 

「ううん。そんなに待ってないから大丈夫だよ。あ、零夜くん、この女の子は・・・・・・・「はやて」・・・・・・そう、はやてちゃん・・・・・・え?」

 

すずかのはやての名前を遮り、はやての名前を言う。

僕の姿を見たはやては嬉しそうな表情をしてこっちに近寄ってきた。

 

「零夜くんも来とったん?」

 

「まあね。はやても帰りに?」

 

「せや」

 

今日はやては病院で検査を受ける日なので、その帰りに立ち寄ったんだろう。

 

「零夜くん、はやてちゃんと知り合いなの?」

 

首をかしげて聞いてくるすずかに僕ははやてのことを話した。

 

「あ。すずか、はやてが僕がさっき言った友達だよ」

 

「そうなんだ~」

 

「ところですずかはなんではやてと一緒に?」

 

「あ、それは・・・・・・」

 

「零夜くん、すずかちゃんは本を取ってくれるのを手伝ってくれたんや」

 

そう言ってはやては膝元にあった本を見せてきた。

その本を見て僕は大体の事情を察した。

 

「なるほどね」

 

そのあと僕も交えてすずかとはやてと図書館に迷惑にならないほどの声量で色々なことを話した。特に何故か僕の学校でのことが多かった気がした。

楽しく話終え図書館の入り口までいくと、壁にシャマルが冬のコートを着て立っていた。

 

「あ、すずかちゃん此所まででええよ」

 

「そう?じゃああとは零夜くんお願いね」

 

「うん」

 

「ほな、またなすずかちゃん」

 

「また、明日学校でねすずか」

 

「うん。またね零夜くん、はやてちゃん」

 

すずかと分かれ、シャマルと一緒に駐車場の方に向かった。駐車場にはシャマルの着ているコートと似たコートを着たシグナムが待っていた。

 

「あ!シグナム!」

 

「はい」

 

僕はシャマルに押してもらうはやてと一緒にシグナムの近くに行き、シグナムも交えて八神家へ帰る。

 

「今日の夜ご飯はなにがいい?」

 

「そうですね、悩みます」

 

「食材は凛華ちゃんたちが買いに行ってますよ」

 

「あ、凛華たちが買いに行ってるんだ」

 

僕は何故かいない凛華たちの行動を聞き呟いた。

 

「あれ、ヴィータは?」

 

「あー、えーと・・・・・・」

 

「少し遠くまで遊び歩いているみたいです。ザフィーラが付いているので、夕飯までには帰ると思います」

 

「そっかあ」

 

「寂しいのはやて?」

 

「ちょっとな」

 

「大丈夫ですよ。私たちは離れていてもあなたの近くにいます」

 

「ええ。我々はあなたと共に」

 

「ありがとな、シャマル、シグナム」

 

少し頬を赤らめて嬉しそうに頬笑むはやてを見ながら、僕は念話でシグナムに聞く。

 

〈今、なん頁まで埋まった?〉

 

〈三百頁ほどだ。天ノ宮のでかなり埋まったからな予想外に埋まっている〉

 

〈そう。今夜も出るんでしょ〉

 

〈ああ。ヴィータとザフィーラが他の管理外世界集めている最中だ〉

 

〈わかった〉

 

念話でシグナムと話終え、僕らはそのまま八神家へと帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その夜

 

 

 

 

「零夜くん、封絶結界が発動しています」

 

「封絶結界?こんなところで?」

 

僕は天ノ宮家の自宅でソファーに座っている凛華からそう言われ眉を潜めた。

封絶結界ということはヴィータたちが誰かを閉じ込めているはずだが。

 

「凛華、澪菜、星夜、今すぐ出るよ」

 

「はい」

 

「わかったあ~」

 

「わかりました」

 

凛華たちがデバイス形態に戻ったのを確認すると、僕は靴を履き外に出る。外に出ると、封絶結界が見えた。

それと同時に7つの魔力反応が確認できた。

 

「この魔力・・・・・・なのはとフェイトとアルフ?」

 

僕はちょっと急いで封絶結界へと向かった。

封絶結界内部から確認された魔力はなのは、フェイト、アルフ、そしてヴィータたち守護騎士の魔力だったからだ。

 

「っ!これは・・・・・・!」

 

封絶結界内部に侵入し、なのはたちの魔力反応があるところに行くと、そこにはなのはが半壊された噴水にぐったりと横たわっており、そしてその近くに空いたクレーターにはフェイトが横たわっていた。その目の前にはシグナムが闇の書を出してフェイトのリンカーコアから魔力を蒐集していた。

 

「そこまでだ!」

 

僕は凛華を起動させてバリアジャケットを纏ってシグナムたちにそう言う。

 

「誰だっ!?」

 

僕の声にヴィータが声を出す。

 

「彼女たちは僕の友達だ。今すぐ離れてもらうよ!」

 

僕は声に出してそう言うなか、ヴィータたちに念話で会話する。

 

〈なのはをやったのはヴィータ?〉

 

〈あ?ああ、あたしだ〉

 

〈シグナムはフェイトだね〉

 

〈そうだ〉

 

〈シャマルとザフィーラもいるんでしょ?〉

 

〈ああ、もう一人の魔導士を倒したらしくな〉

 

〈そう、わかった。四人とも聞こえる?なのはとフェイト、アルフを僕に渡して、四人は早くはやての家に帰って〉

 

〈わかった〉

 

〈おうよ〉

 

〈わかったわ〉

 

〈承知した〉

 

そう言うとアルフをシャマルが連れてきて、シグナムたちは飛んでどこかに行った。

 

「なのは!フェイト!アルフ!」

 

僕は急いで三人の手当てをする。

封絶結界は元の世界とは隔離されているからどれだけ壊しても元界に影響はない。だが、それは建物など無機物に対してだ。

 

「(三人ともリンカーコアを蒐集されてるね)」

 

僕は三人の傷の手当てをしながらそう診断する。やがて、封絶結界が解かれると。

 

「零夜君!」

 

「リンディさん!プレシアさん!」

 

リンディさんとプレシアさんが走ってこっちに来る姿が見えた。

 

「零夜君、なのはさんたちは」

 

「一応傷の手当てはしました。けど・・・・・・リンカーコアが極端に小さくなってます」

 

僕の言葉にリンディさんとプレシアさんは目を見開いた。

 

「一応回復力も上げたんですけど、今は安静にしとかないと」

 

「そうね。三人を家に運びましょう」

 

「そうね」

 

リンディさんが言うと、プレシアさんは直ぐ様転移の準備をして僕たちをテスタロッサ&ハラオウン家に運んだ。

その最中、僕はリンディさんとプレシアさん。なのはたちに声に出さずに謝っていた。この事は僕も関わっているし協力しているから。それがどんだけ他人に迷惑がかかるのか分かっていながらも。けど、もう止められない。否、止めることなんてできない。すべては、はやてを助け、シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラも助けるために。

 

 

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