魔法少女リリカルなのは 魔法と未来を繋げる者たちの物語 作:ソーナ
~零夜side~
「シグナム、ヴィータ、ザフィーラ、調子はどう?」
クロノたちと戦闘して追跡されないように様々な世界を転移経由して、ついでに蒐集を済ませて八神家に帰ってきた僕はリビングにいたシグナムたちに聞いた。
「少しは回復した」
「そう。じゃあ明日はシャマルも入れて全員蒐集に行かないでゆっくりすること。それとはやてのお見舞いに行ってくること」
シグナムの言葉を聞いて僕はそう言った。
「だ、だがしかし・・・・・・・!」
「シグナムたちの主がはやてなのは分かるよ。けど、みんなが傷付いたらはやてが悲しむ、それを忘れないで。みんなははやての守護騎士、なんでしょ?」
シグナムの文句に僕は冷静にそう言い返した。
するとそこにヴィータが。
「零夜はいいのかよ!」
「なにが?」
「なにが、って・・・アタシたちとの関係をあいつらに知られたんだぞ。はやてが助かっても零夜は・・・・・・」
「覚悟の上だよ。はやてが助かるなら僕はなんでもする。例え禁忌に触れようともね」
僕はヴィータに覚悟の眼をして言う。
いい終えた僕は表情を崩し、
「それにすべてが終わったら管理局に行くつもりだったし」
そう言った。
「なっ!」
「ま、まさか零夜・・・・・・今回の事件すべてお前一人で・・・・・・・」
シグナムの言葉を聞いて僕は小さくうなずく。
「そうじゃないとはやての願いが叶えられないでしょ?シグナム、ヴィータ、ザフィーラ、シャマル、そして夜天の書の管制人格の彼女と一緒にいることが」
「はやての願いには零夜も含まれてんだぞ!」
「そうだね。でも、それは叶わないかな・・・・・・・」
ヴィータの言葉に僕は悲しい眼をして静かに言った。
「僕はねヴィータ、はやてに僕みたいな人生を送ってほしくないんだ」
「ど、どういう意味だ」
「いつか話すよ。はやても交えてね」
僕はそう言うとその場から転移して天ノ宮家に帰った。
家に帰った僕は、シグナムたち守護騎士がはやてと僕の前に現れてからの日々を思い出した。そして、蒐集を始める切っ掛けも。
半年前
「守護騎士たちとの生活はどうはやて?」
「めっちゃ楽しいで。家族が増えたからな」
「はは。よかったね」
「うん」
僕ははやての誕生日の日に闇の書の中から出てきた守護騎士。シグナム、ヴィータ、ザフィーラ、シャマルを見てはやてと話していた。
今シグナムたちは凛華たちと話していた。ザフィーラは狼の姿で床に座っていた。
「零夜くんもここ最近ずっと私のところに来てくれはるけど学校のほうは大丈夫なん?」
「大丈夫だよ。日中は学校に行ってるし、はやてたちのことは凛華たちに任せてるからね。それよりほら、あと少しなんだから終わらせよ」
「ううっ・・・・・・」
ちなみに今、僕は学校から出された宿題を。はやては僕が用意した問題集を解いている最中なのだ。
「やっぱ難しゅうわ。零夜くんたちはいつもこんなん受けてるん?」
「いや」
「はい?」
「はやてのは少し難しくしてるよ」
「なんでや!?」
「だって、そうじゃないといつか復学したとき、追い付けないよ?」
「そ、そう言われるとなんも言い返せへんわ・・・・・・」
「まあ、はやてなら大丈夫だと思うけどね」
宿題を解き終え、僕は凛華の入れてくれた紅茶を飲んではやてに言った。
正直、昔からはやてには勉強を教えているけど、はやては身につける速度が早い。これなら何時か復学しても問題ないはずだ。
そこへ。
「はやて、なにしてるの?」
ヴィータが首をかしげて聞いてきた。
「これはな、零夜くんからの贈り物という拷問書や」
「な、なんだって!?」
「なに言ってくれちゃってるのはやて!?」
はやての悪ふざけの言葉にヴィータは驚き、僕は面喰らったように呆れた声で言った。
僕らの反応に満足したのか、はやてはクスクス笑うとヴィータに言った。
「冗談や冗談。これはなヴィータ、問題集というものや」
「問題集?」
「せや。私は学校に行ってへんやろ?せやから零夜くんが私のために用意してくれた、学校代わりのもんや」
「へえ」
「はい、これで終いや」
「了解」
僕ははやてから問題集を受け取るとすぐさま答え合わせをした。そしてその10分後。
「うん、9割ほど出来ているね。でも、惜しいところもあるから見直しといてね」
答え合わせを終えた問題集をはやてに返した。
「了解や」
「さてと、このあとは出掛けるんだっけ?」
「せや。みんなの服や騎士甲冑のモデルとなるもんを探せなあかんやからな」
「う~ん、でも僕がいてもあんまり意味ない気が・・・・・・」
「そんなことないで。零夜くんにもアドバイスとかもらいたいんや」
「はやてが言うなら・・・・・・」
僕は苦笑をしてはやてに返して食器と自分の宿題を片付けた。
そのあと僕らは出掛ける準備をして、まず始めにデパートへと向かった。
「それじゃ僕とザフィーラ、ヴィータ、澪奈は外にいるから、終わったら連絡してね」
「了解や」
はやてはシグナムとシャマル、凛華、星夜を連れて店の中に入っていった。ちなみに今更だが、凛華と星夜の人間での姿は女子高校生のような姿だ。でもって澪奈は僕と似た感じの小学生って感じだ。
「さてと、はやてたちが戻ってくるまでの間僕らはどうしようか」
「なにも考えてないの零夜くん?」
僕の言葉に澪奈が首をかしげて聞いてきた。
「う~ん、ヴィータとザフィーラは行きたいところある?」
「いや、特にないな」
「我も同じく」
「澪奈は?」
「あはは、私も考えてないかな」
と、三人に聞いてみたが全くのノープランだった。
「ん~・・・・・・あ、三人ともクレープ食べない?」
「クレープ?」
「なんだそれは?」
僕の言葉にヴィータとザフィーラは案の定疑問符を浮かべていた。それに答えたのは僕ではなく澪奈だ。
「クレープってのはねパンケーキの一種で、薄い生地にアイスや甘いフルーツ、生クリームを巻いて食べるデザートなんだよ」
「アイスもあるのか!?」
アイス、の単語にヴィータが目を輝かせて言ってきた。
「うん。まあ、種類はいっぱいあるから見てみてから選んだ方がいいよ」
「零夜、クレープ食べてみたい!」
「はは。了解。ザフィーラは?」
「では、我も」
「オッケー、じゃあ行こうか」
僕は澪奈、ヴィータ、ザフィーラとともにクレープ屋に向かった。
「こ、これがクレープなのか」
クレープ屋の前についた僕らは、驚くヴィータにメニューを見せた。
「うん。種類はここから選べるよ」
「こんなにあるのか・・・・・・ん、なあ零夜、これは?」
「ん?・・・・・・ああ、これはお肉やウインナーなどフルーツ以外を挟んだのもあるんだ。まあ、クレープって言ったらこっち側なんだけどね」
ヴィータの問いに僕は苦笑を浮かべながら説明した。
「へえ。・・・・・・・・・・決めた、あたしはこれにする」
ヴィータが選んだのは『豪快ストロベリークレープ』という、ストロベリーアイスや苺、苺ソースがふんだんに使われたクレープだった。
「オッケー。ザフィーラは?」
「では、このブルーベリークレープというのを」
「了解。澪奈は?」
「私はこのミックスベリークレープ!」
「ふふ。うん。それじゃちょっと買ってくるから待ってて」
僕はそう言うと澪奈たちから離れてクレープ屋の注文窓口に向かい注文をした。
「すみませ~ん。この『ミックスベリークレープ』と『ブルーベリークレープ』、『豪快ストロベリークレープ』と『カスタードクリームクレープ』を一つずつ」
注文を終え、代金を払ってクレープを受け取ると澪奈たちのところに戻りクレープを渡した。
「はい、これがヴィータのでこっちがザフィーラの」
「ありがとう」
「すまぬ」
「で、これが澪奈のね」
「うん♪」
正直、凛華や星夜はお姉さんって感じがするけど澪奈は妹って感じだ。
まあ、ベースが僕だから仕方ないけど。
「うまい!零夜、これめっちゃうまい!」
「美味」
「二人が喜んでくれて嬉しいよ」
二人の声に僕は微笑みながらそう答えた。
ザフィーラは素っ気なく答えたが美味しそうに食べていて、ヴィータは子供みたいに食べる。
「はやてと零夜の料理もうめぇがこっちもうめぇ!」
「ふふふ。あ、ヴィータ」
「ん?」
ヴィータのほっぺに苺ソースが付いていたのを見た僕はハンカチでそっと拭った。
「美味しいのはわかるけど、もう少し落ち着いて食べてね」
「う、うん。わかった」
「うん」
恥ずかしそうに顔を赤くするヴィータを見て僕はうなずき、手元のクレープを食べる。
するとそこに澪奈が念話で。
〈零夜くん、お母さんみたいだよ〉
〈なんでお母さんなのさ・・・・・・・〉
〈お父さんの方がよかった?〉
〈いや、どっちも勘弁して・・・・・・〉
澪奈と軽く念話で話し、僕らはクレープを食べ終えるとはやてたちと合流して、はやてはヴィータと澪奈の。僕はザフィーラの服を買いにいった。はやてのほうは大丈夫だったが僕とザフィーラの方は大変だった。主に僕が。
見た目が女の子だからか店員さんにも女の子の服を勧められるわとにかく大変だったのだ。一応、ザフィーラに合う服を買ったが、基本ザフィーラは狼形態でいる方が楽だとの事だ。それを聞いた際に僕は少し苦笑いをしてしまった。
その話をはやてたちにするとはやてとヴィータから同情された。澪奈たちは引きつり笑い気味の苦笑を浮かべ、シャマルとシグナムはなんとも言えない表情だった。唯一知っていたザフィーラは無言でポンと僕の肩に手を置いた。
とまあそんなこんなで服や雑貨品など日用品を買い、騎士甲冑の参考に僕らはおもちゃ屋に来ていた。
「こんなところに・・・・・・?」
「ええからええから」
不思議そうに言うシャマルにはやては笑いながら言った。
「ヴィータ?」
僕は不意にヴィータがある一点をジーっと見ていることに気づいた。視線の先にはポツンとウサギのぬいぐるみが置かれていた。品名には『のろいうさぎ』と書かれていた。
「ふふ、はやて」
「わかってるで零夜くん」
僕とはやては顔を見合わせて意思疎通をしてうなずいた。
その帰り、公園を歩いている最中。
「もう袋から出してもええでヴィータ」
シャマルの押す車椅子から振り向いてはやてがヴィータに言った。
はやての言葉を聞くと、ヴィータは抱き抱える袋からある人形を取り出した。それはおもちゃ屋でヴィータが見ていた『のろいうさぎ』のぬいぐるみだった。
取り出したヴィータは満面の笑みを浮かべてぬいぐるみに抱き付いた。
「それと僕からはこれ」
それと同時に僕はおもちゃ屋で買った小袋をヴィータに渡した。
「開けてみて」
僕の言葉にヴィータは不思議になりながらも開けた。
「こ、これは・・・・・・」
小袋の中からはヴィータが持っている『のろいうさぎ』の小さいバージョンがあった。
それを見たヴィータは満面の笑みをさらに輝かせた。
「はやて!零夜!ありがとう!」
「良かったな、ヴィータ」
「うん、どういたしまして」
ヴィータの笑みを見れて買ったかいが合ったというものだ。
で、八神家に帰り台所でははやてとシャマルが料理をしていた。正直不安しかない。何故なら。
「あのさシグナム」
「なんだ?」
「シャマルの料理って昔からあんなんなの?」
シャマルの料理はあれを料理と言っていいのかと言う程なのだ!ここ重要。始めて食べたときは知らずに食べて大変だった。
僕の問いの答えは無言の視線そらしだった。
「・・・・・・・・・・」
どうやらシャマルの料理の腕は昔からあんなんらしい。
「だ、大丈夫だよね」
「主がいるから大丈夫だとは思うが・・・・・・・」
「今度シャマルに料理教室開いた方がいいかも・・・・・・」
シグナムの言葉にふとそう呟いてしまった。
結果、基本はやてがやったらしく問題はなかった。そのことにシャマルに気づかれずに僕らはホッと胸を撫で下ろしたのだった。
月日は流れて数ヶ月。
シグナムたち守護騎士ははやてのお願いで闇の書の蒐集を行わず、平和に過ごしていた。
はやてはよくザフィーラの毛並みに埋もれて寝ていて、それにつられて僕も寝てしまったりその逆も然り。と、僕も交えてみんなで旅行に行ったりなどとても平和だった。だが。
「シグナム・・・・・・それは本当なの?」
「事実だ」
「くっ・・・・・・・!」
その平和はなんの前触れもなく終わりを向かえた。
「はやての病気の原因がまさか闇の書の呪いだなんて・・・・・・!」
はやてが寝静まった深夜。僕はシグナムから大事な話だと言われ公園に呼び出されそれを聞いた。
「助けなきゃ・・・・・・はやてを助けなきゃ!シャマルは治療系得意なんだろ!はやてを治してよ!」
「私の力じゃ・・・・・・」
ヴィータの懇願にシャマルは自分の指にあるデバイス、クラールウインドを見てそういった。
「零夜は!」
ヴィータは泣きながら僕の方を見て、服の裾を掴んで言った。
「零夜はすげぇ魔導士なんだろ!あたしらよりもすごい魔法使えんだろ!ならはやても治療できるよな!」
「ごめんヴィータ・・・・・・。はやての病気が闇の書の呪いなら治療できない」
ヴィータの懇願に僕は視線をそらして答えた。
「そんな・・・・・・!」
「くっ!こんなことならもう少し調べとけば・・・・・・!」
僕は近くにあった木に八つ当たり気味に拳をぶつける。
「どうりでアーティファクトでも治療できない訳だ・・・・・・!」
僕の言葉にヴィータたちは怪訝な表情をしていた。
「みんな、僕の家に来て。大事な話がある。ここだと他の人に聞かれるかもしれないから」
僕はそう言うとすぐさま転移魔方陣を構築して自宅にヴィータたちを連れて転移した。
そして、帰ってリビングのソファに座ってすぐさまシグナムたちに聞いた。
「シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ、みんなは闇の書の本来の名前を覚えてる?」
「闇の書の・・・・・・」
「本来の名前・・・・・・?」
「じゃあ、闇の書の防衛プログラムは?」
「多少は知っている」
「じゃあ一から話そうか。まず、闇の書って言うのは本来の名前じゃない。闇の書の本当の名前は―――"夜天の魔導書"」
「夜天の魔導書・・・・・・・?」
ヴィータの反応を見て僕は予想通りだったと実感した。
「やっぱり忘れていたね。いや、これは忘れられたって言った方がいいかな」
「どう言うことだ?」
「シグナムたちの記憶の欠損は、防衛プログラム"ナハトヴァール"によるものだよ」
僕はそこから空間ウインドウを出した。
ウインドウには様々な文字があり、そこの一つには写真があった。
「彼女が管制プログラムで間違いない?」
「ああ」
「で、その腕についているパイルバンカーのような物がナハトヴァール」
僕の言葉にヴィータは頭を押さえ始めた。
「そうだ、ソイツがいたから・・・・・・」
その言葉を聞いた僕はハッと察した。
「思い出したの?」
「ああ」
ヴィータのうなずきにシグナムたちもどうやら思い出したようだ。
「何代か前の所有者がどういうつもりで着けたのかはわからない。だが、はやての病気の原因は自動防衛システムに間違いない」
「ああ。主はやての未成熟な身体を自動防衛システムが圧迫しているんだ」
「そうだね。でも、これを治すには闇の書を完成させないといけない」
「なら今すぐ・・・・・・!」
「それだけじゃダメなんだよヴィータ」
「どういうこと零夜くん」
「闇の書は完成した途端はやてを呑み込んで暴走するだろう。はやての魔力をすべて使って」
「そ、それじゃあはやては・・・・・・」
「闇の書が完成するとはやては・・・・・・死ぬ」
「「「「ッ!」」」」
僕のこの言葉にヴィータたちは息を呑んだように目を見開いた。
「けど、そんなことは僕がさせない」
「なんだと・・・・・・?」
「今まで僕がなにもしてこなかったと、シグナムたちはそう思ってるわけ?」
僕はそこで一つのウインドウを展開する。
「はやてを生かせるためには闇の書を完成させて、内部から自動防衛システムと管制プログラムを切り離さないといけない。これはいくら僕でも無理だね。はやてがやるしかない」
「ま、まさか零夜・・・・・・」
「そのまさかだよ」
ヴィータの声に不適に笑い僕は顔を引き締める。
「だから聞く。シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ、はやてを助けるために、はやてとの誓いを破る覚悟はある?」
「言われるまでもない!」
「ああ!はやてを助けられるためならなんだってやってやる!」
「はやてちゃんを助けるためなら!」
「あの優しい主が生きてくれるなら我はなんでもする!」
僕の問いにシグナムたちは即座にそう返してきた。
「みんなの決意はわかった。だけど、みんなだけで闇の書を完成させるわけにはいかない」
「どうするんだ」
「僕もやる」
「いいのか?」
「今更だねシグナム。なんで僕がこの話をしたと思うわけ?はやてを助けるために決まってるからだよ!」
僕はそう言うと変装魔法《仮装行列》を使って姿を変えた。
「基本僕はこの姿で蒐集をする。それと、はやてを心配させることはさせないでね」
僕の言葉に無言のうなずきが帰ってきた。
それから僕らは屋上に行き、シグナムたちは僕を中心に四方に立った。
「申し訳ありません、主。ただ一度だけ、あなたとの誓いを破ります」
「ごめんねはやて。絶対に助けるから!」
そう言うと僕は純白のコートのバリアジャケットを、シグナムたちはそれぞれ騎士甲冑を見に纏った。
「凛華たちもごめんね」
《そんなことないです零夜くん!》
《そうだよ零夜!はやてちゃんを助けるためなら!》
《わたくしたちは零夜くんを精一杯助けるだけですわ!》
「ありがとう、凛華、澪奈、星夜」
「我らの不義理を、お許しください」
「行こう、はやてを助けるために!」
「「ああ!」」
「おう!」
「ええ!」
こうして僕らは闇の書を完成させるために他世界へと転移した。
現在
半年前のはやてたちとの日々と、はやてを助けるための決意をした日を思い出して、僕は闇の書を持って他の世界へと来ていた。
「あと、一七〇頁・・・・・・なんとしても間に合わせる」
ここ最近僕は不眠不休で蒐集をしていた。
シグナムたちのことを言えた義理じゃないが、僕も基本は蒐集をしていた。
「この辺りは集め終わったかな」
《はい》
「じゃあ次の世界に行こうか」
転移魔方陣を構築して僕は別の世界へと転移した。ただ、リンカーコアを。魔力を集めるために。