魔法少女リリカルなのは 魔法と未来を繋げる者たちの物語   作:ソーナ

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クリスマスイブ

 

~零夜side~

 

 

「ふぇ!?はやての病室になのはたちが来た!?」

 

別世界で蒐集している最中、シャマルからの通信が来た僕は話の内容を聞いて思わず変な声を出してしまった。

 

『ええ!すずかちゃんのお友だちだから一緒にお見舞いに来たらしいのよ』

 

「(あちゃー!その辺りのことすっかり忘れてたあ!)」

 

シャマルの話を聞いてそのことをすっかり忘れていた僕はそう脳裏に出す。そこから素早く考えシャマルに伝える。

 

「取り敢えずシャマルは石田先生に僕たちのことを話さないように言っておいて!あと、すずかたちが来るときはシャマルたちは席を外しといて!」

 

『わかったわ!』

 

シャマルにそう言うと、僕はシャマルとの通信を切り辺りを見回す。

 

「綺麗な場所だね」

 

辺りは一面花畑で側には湖岸があった。

蒐集が一段落して移動している最中、眼に留まり幾つか花をはやてのお見舞いに持っていこうとしたときにシャマルから連絡があったのだ。

 

《ええ》

 

《うん》

 

《そうですね》

 

「また・・・・・・来たいな。今度はゆっくりと・・・・・・はやてたちも一緒に・・・・・・」

 

僕の呟きに凛華たちが静かに一言答えた。

そよ風に吹かれながら足元に転移魔方陣を構築して僕はそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後

 

海鳴大学病院 

 

 

「そろそろクリスマスだけど、はやては外出できる?」

 

クリスマスイブを間近に控えたある日、僕は朝の早い時間帯にはやての病室を訪れていた。

 

「う~ん、石田先生に相談せなあかんけどたぶん大丈夫やと思うで」

 

「なら、クリスマスの日はやてか僕の家でシグナムたちと一緒にパーティーをしない?」

 

「ええな、それ!やろ!」

 

「ふふ、了解」

 

僕ははやての剣幕にクスッと笑い、枕元にある闇の書を見る。

 

「その本の名前・・・・・・もう決めたの?」

 

「うん。ずっと考えていたんよ」

 

「へぇ、どんな名前?」

 

「う~ん、零夜くんになら言ってもええかな?」

 

そう言うとはやては僕の耳に顔を近づけて闇の書もとい、夜天の魔導書の名前を言った。

 

「――――――かぁ。いい名前だね。彼女も気に入るんじゃないかな」

 

「せやろ。そうだと嬉しいわ~」

 

はやてには闇の書の本来の名前と、管制人格のことなどは伝えてある。

 

「・・・・・・なあ、零夜くん」

 

「なに?」

 

「零夜くん、私になにか隠し事してへん?」

 

「っ!」

 

唐突に言ったはやての言葉に僕は表情が固まった。

 

「零夜くん、以前は毎日来てくれたのにここ最近来てくれへんし、シグナムたちに聞いても何も答えてくれへん。それに零夜くん、隈ができとる」

 

「そ、それは・・・・・・」

 

「すずかちゃんから聞いたけど学校も休んどるみたいやん」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「今日だって私が入院して二回目や」

 

はやての言葉を僕はただ黙って聞いた。

 

「・・・・・・もしもや、もしも零夜くんが私のためになにかしてるのなら止めて。私のために零夜くんが犠牲になることないんや」

 

「はやて・・・・・・・」

 

はやてに蒐集のことと病気の原因のことは伝えてない。けど、それでもなにか感じ取ったのかはやては僕の両手を握ってそう言った。

 

「ごめんはやて、今は言えない。けど、すべてが終わったら絶対言う。だからそれまで待ってて」

 

「・・・・・・わかった。零夜くんがそう言うなら私は待つ」

 

「ありがとう、はやて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12月24日

 

クリスマスイブ当日

 

 

はやてのお見舞いに行った日からさらに数日が過ぎ、日付はクリスマスイブ当日の12月24日になっていた。

その日、僕の通う私立聖祥大付属小学校も終業式を向行い、明日からの冬休みを迎えていた。もちろん終業式には僕も参加した。その際、極力なのはとフェイト、アリシアと関わらないようにした。なにせ今の僕となのはたちは敵なのだ。

とまあそんなこんなで午前中の内に終業式と来学期についてなどの説明が終わり、僕は一度家に帰ってから八神家に来ていた。

 

「零夜、学校のほうは今日で終わりなのか?」

 

「うん。今日からしばらくは冬休みって連休になるから学校はないよ」

 

「そうなんですね~。あ、ヴィータちゃん、はやてちゃんへのプレゼントはこっちにですよ」

 

「すまんシャマル」

 

家の中ではシャマルとヴィータが家の掃除やらなんやらをしていた。

 

「シグナムとザフィーラはもうすぐ帰ってくる?」

 

「ええ。そのあとはみんなではやてちゃんへお見舞いに行きましょう」

 

シャマルがそういうのと同時に。

 

「ただいま帰った」

 

玄関からシグナムの声が聞こえてきた。

 

「噂をすれば」

 

「それじゃお昼を食べてからはやてのところに行こうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海鳴大学病院

 

 

お昼ご飯を食べてはやての病室に向かっていた僕はシグナムに闇の書のことについて聞いていた。

 

「蒐集はもうすぐ?」

 

「ああ。今は主のところにあるはずだ」

 

「そう」

 

「しかし零夜。ここ最近寝てないのではないのか?」

 

シグナムに疑惑の視線を向けられ咄嗟に視線をずらす。

 

「うっ・・・・・・そ、そんなことないよ」

 

「凛華?」

 

「零夜くんはここ最近二時間も寝てないよ」

 

「酷いときだと不眠不休ですわね」

 

「ちょっ!凛華!?星夜!?」

 

シグナムの問いに凛華と星夜が答えた。

ちなみに凛華たちは人間形態だ。

 

「私が言えたことではないが、無理し過ぎだ」

 

「シグナムが言えたことじゃないよねほんと!?」

 

僕とシグナムはそんな漫才のような話をして、僕らはやての病気の前についた。

 

"コンコン"

 

「はやて~、入るよ~」

 

ノックをしながら言って中に入った。

 

「あ!零夜くん!」

 

「元気そうだね、はや・・・・・・て・・・・・・!」

 

中に入るとそこには学校帰りなのかすずかとアリサ、そしてなのはとフェイト、アリシアがいた。

その事に驚いた僕は言葉を途切れさせた。

そしてなのはたちの姿を見たとたん、シグナムとシャマルは目を見開き、ヴィータははやてを守るようになのはたちの前に立ちはだかった。

するとそこに。

 

「なんでここにいるのよ零夜!?」

 

アリサが驚いた表情で聞いてきた。

アリサの言葉に僕は、

 

「あれ、すずかから聞いてないの?」

 

疑問符を浮かばせながら聞いた。

 

「聞いてないわよ!」

 

「ごめんアリサちゃん。いい忘れてたよ」

 

アリサにすずかは早速天然を出した。

すずかはフェイト程ではないが天然だ。まあ、たまにわざとでは無いかと思う日もあるが・・・・・・。

 

「で・・・・・・ヴィータ、いつまでも睨まないの」

 

「に、睨んでねえよ!」

 

「こら。嘘はアカンでヴィータ」

 

「ううっ・・・・・・痛い」

 

ヴィータの頭にポカンと軽く叩いたはやてにヴィータはそう言った。対していたくないと思うのだけど。

そう思いながら僕はシャマルに念話で指示を飛ばしていた。

 

〈シャマル、通信妨害の結界を〉

 

〈わかったわ〉

 

〈シグナム、ヴィータ、手は出さないでね〉

 

〈わかった〉

 

〈ああ・・・・・・〉

 

シャマルたちに念話で指示を送ると、今度はなのはたちに念話を飛ばした。

 

〈通信が通じない・・・・・・?〉

 

〈通信妨害の結界を張ってるから通信は通じないよフェイト〉

 

〈零夜・・・・・・〉

 

〈零夜くん・・・・・・〉

 

〈なのは、フェイト、アリシア、ここでは妙な動きはしないでね〉

 

軽く殺気の込めた忠告を念話で飛ばした。

その間にシャマルはすずかたちの荷物を預かっていた。フェイトはシグナムにお見舞いをしてもいいかの許可をもらっていたが僕が小さくうなずき許可を出す。

 

「ところでみんなはなんでここに?」

 

「それはね・・・・・・」

 

「?」

 

「「せーの」」

 

アリサとすずかは僕の疑問に、手に持っていた荷物に被していたコートを取るとはやてにその中身を見せて言った。

 

「「サプライズプレゼント!」」

 

アリサとすずかのサプライズプレゼントにはやては嬉しそうに笑顔を浮かべた。

 

「よかったね、はやて」

 

「うん!」

 

「ところではやてと零夜っていつから知り合いなの?」

 

はやての側に腰掛けながら言うと、アリサが疑問符を出して聞いてきた。

 

「あー、2、3年くらい前かな?」

 

「図書館で出会ったんよ。ちょうどすずかちゃんと同じ出会いやな~」

 

「そうだったんだ~」

 

すずかとアリサがはやてと話すなか、警戒している魔導士組に関しては。

 

〈言っておくけど、こんなところで実力行使なんかしたら僕がお話しするからね?〉

 

〈〈〈〈〈〈そ、それだけは勘弁して(してくれ)(してください)!〉〉〉〉〉〉

 

その一言で解決した。

なんで全員怯えてるのかな?ただお話するだけなのに?

そんな疑問を持ちながら、僕ははやての側ですずかたちの話を聞いていた。

そして帰る際。

 

〈アリシアはすずかとアリサを送っていって。なのはとフェイトは話がある〉

 

そう念話を飛ばしてなのはたちを病室から見送った。

室内には僕とヴィータとはやてだけになった。シグナムとシャマルはなのはたちを病院玄関まで送ってる。

 

「どうしたんヴィータ?」

 

「なんでもないよ」

 

「そうか?」

 

「うん」

 

はやてに顔を埋めるヴィータをはやては優しく撫でた。

僕はその光景を静かに見守った。この一時だけは、誰にも邪魔されたくなかったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は過ぎ、とあるビルの屋上。

そこには僕とシグナム、シャマル。そして目の前になのはとフェイトがいた。

 

「はやてちゃんが、闇の書の主・・・・・・」

 

「悲願はあと僅かで叶う」

 

「邪魔をするなら、例え、すずかちゃんのお友達でも!」

 

「待って、話を聞いてください!闇の書が完成したら、はやてちゃんは・・・・・・!」

 

「はあああぁっ!」

 

言葉を発するなのはに上空からヴィータがグラーフアイゼンで攻撃してなのはをフェンスまで吹き飛ばした。

 

「なのは!」

 

「うおおぉぉっ!」

 

そして、なのはを心配するフェイトにシグナムがレヴァンティンで切りつける。

シグナムの攻撃をフェイトは避け、フェイトが立っていた場所にはレヴァンティンによる切れ込みが出来ていた。

 

「シグナム!」

 

「管理局に我らが主のことを伝えられては困るのだ」

 

「私の通信防御圏内から出すわけにはいかない」

 

シグナムとシャマルの言葉に少しだけ呆れながら僕は言葉を発する。

 

「シグナム、シャマル、ヴィータ、落ち着いて。今さら管理局にバレたところで問題ない」

 

そう言って僕は支配領域(インペルマジェスター)でシャマルの通信防御結界を上書きして消す。

 

「シャマルはバックアップを。シグナムとヴィータは殺さない程度に闘っていいよ」

 

「わかったわ」

 

「ああ」

 

「・・・・・・わかった」

 

「ヴィータ、ちゃん」

 

「邪魔、すんなよ・・・・・・後ちょっとで助けられるんだ。はやてが元気になって、あたし達の所に帰ってくるんだ。だから―――」

 

そう呟くとヴィータは騎士服を身に纏った。

そのままヴィータはグラーフアイゼンを振り上げ、カートリッジをロードし。

 

「邪魔すんなーーー!!!」

 

なのはに向けて振り下ろす。

振り下ろされたグラーフアイゼンの影響で屋上に爆発が起こり、炎上した。

なのはのいる場所では炎が立ち上る。

すると、その炎の中から、白いバリアジャケットを纏ったなのはが現れた。

 

「悪魔め・・・・・・!」

 

「悪魔で、いいよ」

 

なのはが左手を真横につき出すと、レイジングハートが展開された。

 

「悪魔らしいやり方で、話を聞いてもらうから!」

 

なのはのその言葉でヴィータとなのははその場から飛び上がり空へ上がった。

 

「零夜どうして!」

 

僕の言葉にフェイトが聞いてきた。

 

「悪いけどフェイト。僕ははやてを助けるためにどうしても闇の書を完成をさせないといけないんだ」

 

「闇の書は悪意ある改変を受けて壊れている。今の状態で完成させたら、はやては・・・・・・」

 

「そんなこととっくに知ってるよ。僕も・・・・・・シグナムもヴィータもザフィーラもシャマルも・・・・・・」

 

「なら・・・・・・!」

 

「お前達があれをどう決め付けようと、どう罵ろうと聞く耳は持てん 」

 

「そうじゃない。そういうことじゃ・・・・・・」

 

「聞く耳はないと言った。これ以上邪魔をするなら・・・・・・斬り捨てて通るだけだ! 」

 

シグナムがそう言うとフェイトは愛機のバルディシュを展開させバリアジャケットを身に纏う。

 

《Barrier Jacket Sonic form. 》

 

だが、次に現れたのはレオタードのような露出の激しいバリアジャケットだった。

 

《Crescent.》

 

「薄い装甲を更に薄くしたか 」

 

「その分、速く動けます 」

 

「ゆるい攻撃でも当たれば死ぬぞ 」

 

「あなたに・・・・・・勝つためです」

 

「こんな出会いをしていなければ、私とお前は良き友になれていたろうにな 」

 

「まだ間に合います 」

 

「止まれん・・・・・・我ら守護騎士、主の笑顔のためなら騎士の誇りさえ捨てると決めた。この身に代えても救うと決めた! 」

 

静かに一筋涙を流すシグナムからは紫色の魔力が立ち上ぼり、

 

「こんなところでは止まれんのだ!」

 

次の瞬間には騎士甲冑とレヴァンティンの鞘を着けていた。

それと同時にシャマルも騎士甲冑を身に纏う。

それを見た僕は少しだけ離れ、

 

「凛華、澪奈、星夜、展開」

 

《はい》

 

《うん》

 

《かしこまりました》

 

デバイス姿の凛華たちにそう言い、バリアジャケットを身に纏う。

さらに続けて。

 

「星夜、双翼形態(ウイングモード)

 

《はい》

 

星夜こと、ステラメモリーの形状を変化させて二対四翼の双翼へと変化させる。

 

「もう僕らは止められない。いや、止めるわけにはいかないんだ!」

 

「そんなことない!私たちが必ず止める!」

 

「シグナム!」

 

「ああ!」

 

僕の言葉にシグナムがレヴァンティンを構え、フェイトに切りかかる。

だが、ソニックフォームと呼ばれたバリアジャケットを身に纏ったフェイトの速度は今までのものより段違いだった。

 

「(へえ。機動力重視・・・・・・・ね)」

 

そのまま上空に上がって戦闘する二人を見てそう思う。

僕も空に上がりシグナムとフェイト、ヴィータとなのはの先頭を見守る。

やがて、ヴィータがなのはのバインドに捕まった。

 

Restrict Lock activated.(レストリクトロック発動)

 

「こっ・・・・・・のぉっ!」

 

ヴィータはなんとか逃げようともがくが全くびくともしない。そこへ。

 

《Divine Buster Extension. 》

 

「シュート!」

 

ヴィータに向けてなのはがディバインバスターを放った。

目を見開き衝撃に備えるヴィータになのはのディバインバスターの砲撃が当たる瞬間。

 

「なっ!?」

 

「闇の書・・・・・・・」

 

ヴィータの前にはやてのところにあった闇の書が現れ、ヴィータをなのはのディバインバスターから守ったのだ。

 

「(この感じ・・・・・・・まさか!)」

 

闇の書の異様な雰囲気に嫌な予感がしたその瞬間、闇の書から不気味な蜷局を巻いた蛇のようなものが現れた。

 

「あれは・・・・・・? 」

 

「まさかあれは・・・・・・!?」

 

「ナハトヴァール・・・・・・何故!?」

 

「まさか!」

 

僕の嫌な予感が的中し、自動防御システム、ナハトヴァールが現れた。

 

Das Anwendungssystem für automatische Verteidigung(自動防衛運用システム) „Nachtwal“ lässt an.(ナハトヴァール)起動》

 

「待て!今は違う!我らはまだ戦える! 」

 

「こいつ・・・・・・そうだこいつがいるから」

 

ヴィータが怒りに満ちた表情でナハトヴァールを睨み付ける。そこにナハトヴァールが。

 

Erhaltung des Schutzrittersystems vernichten.(守護騎士システムの維持を破棄)

 

と機械的な口調で告げた。

その事に僕らは目を見開く。

 

Vollendung der (闇の書)Schrift der Dunkelheit hat die oberste Priorität.(ストレージの完成を最優先)Das Schutzrittersystem eliminieren.(守護騎士システムは消去)

 

「ふざ・・・・・・けんな!ふざけんなー!」

 

「ヴィータちゃん!」

 

「待ってヴィータ!」

 

僕となのはの声を無視してヴィータはグラーフアイゼンを振り上げてナハトヴァールを攻撃する。

ナハトヴァールから血のような飛沫が上がった。

 

Die Kräfte des Feindes wegschaffen(敵勢力排除). Den Kern aus den Sammlungsobjekten sammeln. (蒐集対象より、コアの蒐集)

 

そう告げるとなのはたちを黒い帯のようなもので拘束した。僕はギリギリのところで避けたが、僕以外は全員バインドされていた。

 

Anfangen.(開始)

 

ナハトヴァールがそう告げると、シグナムとシャマル、ヴィータのリンカーコアが現れ、シグナムとシャマル、ヴィータの魔力が闇の書に蒐集されていった。

 

「シャマル!シグナム! 」

 

「澪奈!」

 

《うん!》

 

ヴィータたちを解放させるためにナハトヴァールに向けて片手剣ソードスキル《ソニックリープ》を放つ、それと同時に。

 

「オオォーッ! 」

 

「ザフィーラ!」

 

ザフィーラが飛んで来て、そのままナハトヴァールに向けて拳をぶつけた。

 

Ein zurückbleibendes System bestätigen.(残存システム確認)

 

「!」

 

Sammeln.(蒐集)

 

「逃げてザフィーラ!」

 

僕がそう叫ぶが既に遅く、ザフィーラはナハトヴァールのバインドによって身動きが取れない状態になり、魔力を蒐集されていった。

 

「くっ!うわっ!」

 

僕はいきなり来た衝撃波で遠くにまで飛ばされた。

最後に見たのはなのはとフェイトがそのまま隔離結界に閉じ込められる姿だった。

 

「くっ!グレアム叔父さん!」

 

僕は至急グレアム叔父さんに連絡を取る。

 

『どうしたかね』

 

「ナハトヴァールが動きました!」

 

『なんだと!』

 

「急いでオートクレールをお願いします!」

 

『わかった。アリアとロッテに持っていかせる。それとすまない、わたしと君たちのことがクロノに知られてしまった』

 

そうグレアム叔父さんが言うのと同時に。

 

『事情はすべてグレアム提督から聞いた、零夜』

 

「クロノ」

 

もう一つウインドウが開きクロノが現れた。

 

『言いたいことは山程あるがそれはあとにする。僕も現地に向かう、アリアとロッテと一緒に行くからそれまで待ってくれ』

 

「わかった」

 

そう言うとクロノはウインドウを閉じた。

 

「グレアム叔父さん」

 

『わかっている。君のやり方は間違っていない。わたしとは違うのだから。だから頼む、はやてを助けてあげてくれ』

 

「わかってますグレアム叔父さん!」

 

そうグレアム叔父さんに告げると僕はウインドウを消し、凛華たちを見る。

 

「リンカーネイト、レイオブホープ、ステラメモリー。いや、凛華、澪奈、星夜、いけるね」

 

《はい!》

 

《もちろん!》

 

《ええ!》

 

「リミッター・・・・・・・解除」

 

そう静かに唱え、僕はナハトヴァールのところへと向かっていった。

 

~零夜side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~はやてside~

 

「ここは・・・・・・」

 

さっきまで病院の病室にいたと思ったら急に床が明るくなり、次に目を開けたときにはここにいた私は周囲を見渡す。

 

Den Kern aus dem Schutzrittersystem beschlagnahmen.(守護騎士システムよりコア還元)

 

声のした方を見るとそこには闇の書が浮かんでいた。

 

Die Sammlung der Seiten ist fertig.(頁蒐集完成)

 

「なんや・・・・・・それ、あんた・・・・・・誰?」

 

いつもと府陰気の違う闇の書に訪ねると、闇の書の頁が見開かれた。そこには文字が書かれていた。理解できない私はさらに奥を見た。

 

「ヴ、ヴィータ・・・・・・・シグナム、シャマル、ザフィーラ・・・・・・・」

 

そこには木の蔦のようなものに縛られていたシグナムたちの姿があった。

 

Es ist die Zeit der Erweckung, mein Herr. (覚醒の時です。我が主)

 

「そんなんええねん!シグナムたちに何したん?みんなを下ろして!返して!」

 

...Einverstanden....(・・・・・・了解・・・・・・)

 

私がそう懇願した。

 

Das Schutzrittersystem ist völlig ausgestrichen,(守護騎士システムを完全抹消)

 

しかし、次に告げられた言葉に顔を青ざめた。

 

und wird mit dem Kernmodus(コアモードで) für meinen Herrn wiederhergestellt.(主に還元します)

 

「あかん!ちゃう!そんなんちゃう!やめて・・・・・・やめて!やめてーっ!」

 

Ausstreichen.(抹消)》》

 

次の瞬間、木の蔦がシグナムたちを刺し貫いた。

刺し貫かれたシグナムたちはそのまま虚空へと消え去った。

 

Es ist die Zeit der Erweckung.(覚醒の時です)

 

「あ・・・・・・あああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

『はやてぇぇ!!』

 

私は絶叫し意識をなくした。

最後に聞こえてきたのは、大好きな零夜くんの声だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして――――――

 

 

 

Verwaltungseinheit.(管制ユニット)Verschmelzen.(融合)

 

 

 

 

 

 

 

「また・・・・・・すべてが終わってしまった」

 

 

 

 

 

 

闇が現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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