魔法少女リリカルなのは 魔法と未来を繋げる者たちの物語 作:ソーナ
~零夜side~
「はやて!」
リミッターを解除し、吹き飛ばされた場所から急いで戻ってくると、何故かはやてが闇の書の前に病院着のままそこにいた。そしてその前にはシグナムたちが着ていたコートが木の蔦に貫かれていた。
それを見た瞬間、はやてがここにいる事とシグナムたちの姿が見えないことを理解した。
「まさか・・・・・・!」
嫌な予感がしたその瞬間、はやての足元に黒いベルカ式の魔法陣が展開した。
それと同時に、
「あ・・・・・・あああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
はやての絶叫が響き渡った。
「はやてぇぇ!」
黒い、闇の色の魔法陣からはやてを包むように黒い魔力の本流が立ち上った。
「はやてちゃん!」
「はやて!」
ガラスが壊れる破砕音とともになのはとフェイトが出てきた。
「なのは!フェイト!」
「零夜くん!」
「零夜!」
僕の声に、なのはとフェイトが反応して傍に来た。
二人が僕と合流したその瞬間。
「また・・・・・・すべてが終わってしまった」
すさまじい魔力風が僕たちを襲い、風が収まるとはやてのいた場所にはやてではない女の人がいた。女の人の左隣には闇の書が、右隣にはナハトヴァールがあった。
「まさかあれは・・・・・・!」
女の人を見てそう言うと。
「我は魔導書。我の力のすべて・・・・・・」
《
「忌まわしき敵を打ち滅ぼすために」
掲げた右手に黒く蠢く闇の球体が現れ、どんどん膨れ上がっていった。
「空間攻撃!」
「マズイ!」
僕とフェイトが瞬時にあれが何なのかわかり動揺が走った。
「闇に沈め」
一言そう綴られると闇の球体が大きくなり、すさまじい魔力が彼女を中心に膨れ上がり僕らに襲い掛かってきた。
それを見てすぐさまなのはがレイジングハートを中心に障壁を張った。それと同時に僕もなのはの障壁に重ねるように多重障壁を構築して展開する。
《
「
障壁がビリビリと震えるが、なんとか攻撃を防ぎきった。
攻撃の余韻が残る中、僕の耳に彼女の声が聞こえた。
「自動防衛一時停止。これよりしばらくは、わたしが主をお守りする。ナハト・・・・・ただの防衛プログラムのお前を責めはしない。すべては、わたしの責任だ」
そう言うと彼女はナハトヴァールに左手を入れ、左手にナハトヴァールが絡み付きそこから手甲のようなパイルバンカーが現れた。
「せめてあと少しおとなしくしていろ」
右手を胸に、願うように言う彼女の言葉を僕はなのはとフェイトとともに移動して聞いた。
「我が主、どうかしばしわたしの中でお休みください」
彼女からある程度離れた僕はなのはとフェイトに声をかけた。
「なのは、フェイト大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「なんとか。ありがとう零夜、なのは」
「よかった」
二人が怪我してないことに安堵した。
フェイトはなのはのレイジングハートを渡し、
「バルディシュ」
《Lightning form》
いつものバリアジャケットに戻った。
「あの人は・・・・・・?」
「あれはベルカの融合騎だよ。主とともに戦う人格型管制ユニット」
なのはの問いに僕が静かに答える。
「え、じゃあはやてちゃんは」
「彼女が出ているということははやては意識を失っている。そうだよね零夜」
「うん。今のはやては意識がない。恐らく僕たちが何を言ってもはやてには聞こえない」
「はやてちゃんを助けるには・・・・・?」
「わからない。零夜は?」
「・・・・・知ってる」
僕は苦虫を噛み潰したような表情をしていった。当初の予定からかなり予定外なことが起きているからだ。
「どうすれば助けられるの」
「・・・・・・はやての意識を呼び起こすしかない。けど、さすがに・・・・・・」
恐らく今のはやてはシグナムたちが消えた・・・・・・いや、目の前で消し去られたことに絶望して意識をなくしたんだ。
「なのは、フェイト」
「零夜くん?」
「零夜?」
「お願い!はやてを・・・・・・ううん、はやてたちを助けるのを手伝ってほしい」
「「え!?」」
「今さらこんなこと言うのはお門違いだということはわかってる。けど、どうしても助けたいんだ。僕の友達を!お願い!」
僕はなのはとフェイトに必死にお願いした。この状況を打開するにはなのはとフェイトの力が必要だから。
「零夜くん」
「零夜」
「・・・・・・・・・・」
「もちろん、私たちもはやてちゃんたちを助けるの手伝うよ」
「うん」
「え・・・・・・いいの?」
「もちろん!」
「当然!」
「ありがとう・・・・・・なのは、フェイト」
「それで、どうするの・・・・・・」
フェイトの問いに僕は、すぐさま作戦を伝えた。
「あの、闇の書さん!」
作戦を伝え終わったあと、僕らは闇の書の意志のいるところにやって来た。
なのはが闇の書の意志に声をかけるが。
「私たちはやてちゃんとヴィータちゃんたちと・・・・・・」
「我が騎士たちは・・・・・・お前たちを打ち破り、ナハトの呪いを解き、主を救うと誓った。そして我が主は、目の前の絶望が悪い夢であってほしいと願った。我はただ、それを叶えるのみ」
彼女はなのはの声を遮り静かに。だが、よく通る声で言った。
「主には穏やかな夢の内で永遠の眠りを・・・・・・。そして、我らに仇なすもの達には、永遠の闇を!」
闇の書の意志の足元に黒い魔方陣が展開され、そこから張られていた結界とは別の結界が張られた。
「げっ!これ絶界!?」
僕は張られた結界を見て悪態ついた。
「絶界?」
「僕の結界構築の魔法の中で、前になのはとフェイトが闘ったときのアーティファクトには劣るけど、それでもかなり強固な結界だよ」
「れ、零夜くんの魔法なの!?」
「あー、実は・・・・・・そうなんです」
闇の書は、蒐集した相手の魔法を使える。僕は一番最初に蒐集させた。つまり、僕の魔法を少しは使えるということだ。けど、まさか絶界が使えるとは想定外だった。
「と、とにかく、これで周りを気にすることなくできる。いけるね、二人とも」
「うん」
「もちろん」
「じゃあいくよ!」
そう言うと僕は闇の書の意志へ向かって飛んでいき、
「先手必勝!
氷属性の魔法で攻撃する。
「からの―――
そこに追撃で白き雷を放つ。
「盾」
闇の書の意志は氷爆を空に上がって交わし、白き雷を魔力障壁で防いだ。
障壁に白き雷がぶつかり衝撃波が来る。
「はああああっ!」
その間に闇の書の意志に接近して左手に持つ
「ふっ!」
闇の書の意志の左手の手甲に剣がぶつかり金属音が響く。
剣と手甲がぶつかり合うなか、僕は闇の書の意志に話しかける。
「はじめまして・・・・・・じゃないよね」
「お前は・・・・・・」
「朧気だけど、あの時きみからお願いされたこと覚えてるよ」
「・・・・・・・・・」
「きみははやてとシグナムたちだけ助かれば自分はどうなってもいいと思ってるの?」
「やむを得ない。ナハトの力は強大だ、これをどうにかするなんて不可能だ」
つばぜり合いから距離を保ち、僕は闇の書の意志と話す。
「言っておくけど、僕が助けるのははやてたちだけじゃなくて、きみも入ってるんだからね」
「そうか・・・・・・」
僕の言葉に闇の書の意志は一言そういい、魔力弾を放ってきた。
「くっ・・・・・・!」
放たれてきた多段魔力弾をかわす。だが、その間に闇の書の意志はなのはとフェイトの方に飛んでいった。
「させないっ!」
魔力弾をすべて
「なのは!上!」
魔法の射手で魔力弾を消滅させ、僕はなのはに警告を促す。
声に反応し、レイジングハートで攻撃してきた闇の書の意志のパイルバンカーを防ぐが、闇の書の意志は杭から魔力弾を放ち、なのはを攻撃した。
「なのは!」
速度をあげて、なのはが落下するのを受け止める。
「大丈夫なのは!」
「うん、大丈夫」
なのはを受け止めている間に、フェイトはカートリッジを六発リロードし、
「クレセント・・・・・・セイバーッ!」
クレッセント形態で、三日月状の魔力刃を闇の書の意志向かって放った。
放たれたクレセントセイバーを手甲で防ぎ、その間にフェイトは素早い速度で後ろに回りこみ、攻撃しようとするが、闇の書の意志はクレセントセイバーを受け流して、後ろのフェイトにフェイト自身が放ったクレセントセイバーを浴びせる。とっさにフェイトもバルディシュで受け止めるが、つづけて放たれた攻撃で後ろに吹き飛ばされる。
だが、その間に。
「コンビネーション2、バスターシフト!」
なのはが砲撃準備を整えていた。
「ロック!」
受け身を取り、体勢を整えたフェイトと同時になのはが闇の書の意志をバインドした。
「「シュートッ!」」
そこになのはとフェイトの砲撃魔法が同時に放たれ、闇の書の意志に向かう。
二人の砲撃魔法が当たる直前、闇の書の意志はバインドを破壊して砲撃魔法を障壁で防いだ。
「僕もいるよ!」
左右に障壁を展開させて砲撃を防ぐ闇の書の意志に僕もカートリッジをロードした砲撃を放つ。
「
《はい!》
「いくよ!マテリアルブラスター!」
凛華から放たれたマテリアルブラスターの白黒の魔力砲撃は一直線に闇の書の意志に向かい、直撃しようとしていた。だが。
「くっ!」
当たる直前になのはとフェイトの砲撃の障壁を解除し、後ろに退いた。放たれた三つの砲撃は丁度闇の書の意志がいた場所でぶつかり衝撃波と爆発を起こした。
そこに。
「貫け、ブラッディーダガー」
血のように赤い短剣をいくつも出し、その短剣を僕らに向かって飛ばしてきた。しかしそれをとっさに障壁を張って防ぐ。
障壁とブラッディーダガーがぶつかり爆発が起き爆煙が発生したが、爆煙を吹き飛ばして闇の書の意志を見た。
闇の書の意志を見ると、闇の書の意志はミッドチルダ式の魔法陣を展開していた。しかもその魔方陣色は桜色だ。
「咎人たちに滅びの光を」
「あれは・・・・・・」
魔方陣と詠唱を聞いた僕は嫌な予感がした。闇の書の意志はその予感を的中させるかのように、展開した魔方陣を中心に魔力を収束し始めた。
「星よ集え、全てを撃ち抜く光となれ」
「スターライト・・・・・・ブレイカー?」
そう、それはまさしくなのはの現最強の魔法。フェイトの5重の障壁を貫き、結界内のレイヤード建造物の大半を破壊した、スターライトブレイカーだった。
「フェイト!」
「うん!」
僕とフェイトはなのはを連れて大急ぎで距離をとる。
「ちょっ、零夜くん、フェイトちゃん。こんなに距離をとらなくても・・・・・・」
「バカなのなのは?!あの魔法は至近距離から受けたらいくら多重障壁を張っていても貫かれるの!僕だけだったなんとかできるけど、なのはとフェイトも守るとなると、距離をとらないとダメなの!」
「そ、そんなになのフェイトちゃん?」
「うん・・・・・・」
なのはの同様にそれを実際に受けたことのあるフェイトは顔を青くして答えた。
さすがにあの戦いを見て実際にスターライトブレイカーを見たら誰でもそう判断すると思う。わからないのは砲撃者であるなのはだけである。
そのまま高速で飛翔して距離を保っていると。
《零夜くん!左方向に一般人・・・・・・いえ、これは・・・・・・!》
「どうしたの?」
《左方向に人がいます!》
「「えっ!?」」
「絶界の中に入ってこれたってことは・・・・・・。
《ルート算出完了しましたわ!》
「オッケー!なのは、フェイト」
「「うん」」
僕らは急いで人の反応があった場所へと飛んでいった。
「なのは、フェイト」
僕がそう言うとなのはは地面に、フェイトは信号機の上に降りて辺りを見渡す。
「いた!」
一番最初に見つけたのは僕だった。
浮かびながら気配を探っていると、反応があったのだ。
そう認識したその瞬間、近くの路地から三人の人影が出てきた。シルエットからして僕らと大して変わらない女の子だと思う。
「あのーすみません! 危ないですから、そこでじっとしててください」
なのはも見つけたのかその子達に声をかける。
声をかけた相手の姿を見た瞬間、僕らは驚いた。何故ならそこにいたのは。
「なのは?」
「フェイトちゃん?」
「え・・・・・・アリサとすずかとアリシア?」
病院で分かれたはずのアリシアたちだったからだ。
僕らが互いを見たその瞬間。
「スターライト、ブレイカー」
遠くからそう声が聞こえ、収束砲が放たれ、着弾。余波が広がり僕らの方に迫ってきた。
「なのは!フェイト!アリシア!今すぐ障壁展開!アリサとすずかを守るようにして!」
僕はすぐさまなのはたちに指示を出す。
《
《
フェイトとアリシア、なのはが同時に障壁を張りアリサとすずかを守るようにする。
「アリサ!すずか!絶対にそこからから動かないで!」
僕はアリサとすずかに重ねがけするように多重障壁を構築する。
「
僕はハマノツルギを喚び出して両手で握り、なのはたちの前に立つ。
《来ます!》
星夜の声と同時にスターライトブレイカーの余波が僕たちに襲い掛かってきた。
「はああああっ!」
僕はハマノツルギを上から振り下ろし、スターライトブレイカーの余波を斬り裂く。
それとほぼ同時に、星夜のカートリッジをロードして多重障壁を正面に張って防ぐ。
多重障壁とハマノツルギで防いでいるはずなのに、威力がバカ高いのか、息が詰まる感じだった。
やがて余波が収まったのを確認し、障壁を解いた。
それと同時にある予測が脳裏に浮かんだ。
「(絶界に入るには魔力が・・・・・リンカーコアが無いと入れないはず。もし、闇の書の意志の彼女が構築した時に入ったのだとしたら、アリサとすずかにも恐らくリンカーコアが・・・・・・ある!)」
脳裏にそんな考えを浮かばせてアリサとすずかに話しかける。
「アリサ、すずか無事?」
「え、ええ」
「う、うん」
「なのは、フェイト、アリシアは?」
「大丈夫」
「うん」
「問題ないよ」
「アリシア、すずかとアリサをお願いできる?」
「うん」
アリシアにアリサとすずかのことお願いしていると。
「ちょっ、ちょっと、待ちなさいよ零夜!」
「零夜くん、これどういうこと・・・・・・」
アリサとすずかが聞いてきた。
「ごめん、アリサ、すずか。あとでちゃんと話すから、今はとにかくアリシアと一緒にいて」
そう言うと僕はアリシアを中心に、アリサとすずかを範囲に入れて転移魔方陣を構築する。
「アリサ、すずか、またあとでね。アリシア、二人をお願いね」
僕はそう言うと、構築が完了した魔方陣を起動させて三人を絶界の内部から外部へと転移させる。
三人を転移させると、僕はなのはとフェイトに視線を向ける。
「バレちゃったね・・・・・・」
「うん・・・・・・」
「なのは、フェイト、今はそれよりも目の前のことに集中しないと。確かにアリサとすずかにはバレたけど・・・・・・二人とも、あとで話せば分かってくれるはずだよ」
「そうだね・・・・・・」
「うん・・・・・・」
視線を闇の書の意志の彼女の方に戻したその瞬間。
「!」
「え!」
「これは!」
突如足元が揺らぎ、地面に皹が入り、そこから火柱のようなものが立ち上った。
「予想より早い!」
立ち上る火柱を飛びながら交わしていきながら、この状況を把握する。
「崩壊の予兆・・・・・・」
そう見解したその時。
「なっ!」
いつの間にか僕の身体にオレンジ色のチェーンが纏わりついていた。
「これってアルフの!?」
認識した瞬間、引っ張られるような感覚を感じ、そのまま近くの建物に叩きつけられた。が、衝撃はあまり感じなかった。視界の端に見えるなのはとフェイトは地面に叩きつけられ、それぞれのバインドで動きを止められていた。
「星夜、バインドブレイク!」
《かしこまりました!》
アルフの束縛魔法で動きを止められていた僕は、バインドブレイクでアルフの束縛魔法を破壊して身動きをとれるようにした。
身動きをとれるようすると、すぐになのはたちの方に向かう。
「お前達に咎がないことは分からなくもない。だがお前達さえいなければ、主は騎士達と・・・・・・そして大切な人と静かな聖夜を過ごすことができた。残りわずかな命の時を温かい気持ちで過ごせていた・・・・・・」
「はやてはまだ生きてる! シグナム達だってまだ・・・・・・!」
「もう遅い。闇の書の主の宿命は始まったときが終わりの時だ」
「まだ、終わりじゃない。終わらせたりしない!」
近づくとなのはたちの声が聞こえてくる。
「泣いてるのはかなしいからじゃないの!諦めたくないからじゃないの!そうじゃないとおかしいよ、ほんとに全部諦めてるなら、泣いたりなんか、しないよ!」
なのはの言葉に闇の書の意志は一筋涙を流すと、なのはに黒い魔力弾を放った。
「させないっ!」
「バリアジャケット、パージ!」
フェイトがバインドから抜け出し、なのはとともにそこから離れるのと、なのはと魔力弾の間に割り込み、魔力弾を真っ二つに切り裂いたのはほぼ同時だった。
「伝わらないなら伝わるまで何度でも言うよ!助けたいんだ、はやてことも!そして、その中にはきみも入ってるんだ! 」
魔力弾を切り裂いて、なのはとフェイトの前に立って闇の書の意志に向かって言う。
しばし僕らと闇の書の意志は無言の沈黙が包むなか、闇の書の意志の左手の手甲。ナハトヴァールが一瞬脈打った。
それと同時に辺りから地響きが聞こえ、地面から火柱とは別の、石柱のようなものが次々に競り出てきた。
「早いな、もう崩壊が始まったか。私もじきに意識を無くす。そうなればすぐにナハトが暴走を始める。意識のあるうちに主と騎士たちの望みを叶えたい」
闇の書の意志はそう言うと、闇の書を広げ再びブラッディーダガーを出してきた。
「眠れ・・・・・・」
闇の書の意志が言うとフェイトに向かってブラッディーダガーが飛んでくる。
「この駄々っ子!」
《Sonic drive. 》
「待ってフェイト!」
闇の書の意志に向かっていくフェイトに声をかけるが、フェイトは止まらずそのまま闇の書の意志に向かっていった。
「星夜!カートリッジロード!」
《了解しました!》
「
星夜にカートリッジをロードして移動速度をあげてフェイトを追い越し、
「
《はい!》
「
右手の凛華を剣形態にして、カートリッジをロードし断罪の剣を付与して斬りかかる。
断罪の剣を付与した凛華を闇の書の意志は闇の書の前に展開した黒いベルカ式の魔方陣で受け止めた。
「我はお前を傷付けたくはない。我が主の大切な人だから。故に・・・・・・」
「!」
「零夜くん!」
「零夜!」
「くっ・・・・・・!」
「主とともに静かに眠ってくれ・・・・・・」
《
「「零夜(くん)ーーーーーー!!」」
なのはとフェイトの叫びが僅かに聞こえるなか、僕はそのまま闇の書の中へと吸収されていった。
「ううぅ・・・・・ん・・・・・・」
目を覚ました僕の視界に映ったのは薄暗い天井だった。
「ここは・・・・・・」
上体を起こすと。
「あ~、やっと起きた!」
「ほんとだ!」
傍から聞きなれた声が聞こえてきた。
視線をそこに向けるとそこには。
「おはよう♪零夜くん♪」
「おはよう零夜♪」
「うん。おはよう、愛奈美お姉ちゃん、華蓮」
私服姿のお姉ちゃんと幼馴染みが笑顔を浮かべて、僕を視ている姿があった。