魔法少女リリカルなのは 魔法と未来を繋げる者たちの物語   作:ソーナ

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決戦

~零夜side~

 

最終決戦へ向けての作戦会議が終わると、クロノが疑問符を浮かべて聞いてきた。

 

「ところで零夜」

 

「なにクロノ?」

 

「その子はいったい誰なんだ?」

 

クロノの視線は僕のバリアジャケットの裾を掴んでいる聖良がいた。

 

「聖良のこと?」

 

「聖良」

 

「あー、この子の名前は聖良。ナハトヴァールの意思だよ」

 

「は?」

 

僕の言葉にはやてとリインフォース以外の全員が目を見開いてこっちを見た。

その数秒後。

 

『『『『『はあああああああああああ!!!?』』』』』

 

なのはたちの絶叫が響き渡った。

 

「ナ、ナハトヴァールの意思だと!?」

 

「うん」

 

「じゃ、じゃああれは!?」

 

「あれはただの魔力の塊って言ったじゃん。コアはあるけど、意思なんかないよ?」

 

僕はシグナムとヴィータの問いに普通に返した。

それと同時に言い忘れていたことを言った。

 

「あ、それと、聖良は僕の新しい家族だから」ふ

 

凛華たちにはすでに伝えていたけど、なのはたちには言ってなかったからね。

僕の言葉になのはたちはまたしてもあんぐりと口を開けて固まった。

 

「あ、あの、零夜くん」

 

「なあに、聖良?」

 

「私とユニゾン、お願いしてもいい?」

 

「うん、いいよ」

 

恐る恐る言った聖良に僕は、聖良の頭を撫でて言い返す。

 

「じゃあいくよ。・・・・・・聖良、ユニゾン、イン!」

 

僕の声に、聖良は小さな白い球体となって僕の胸の中に入った。次の瞬間、僕の長い黒髪が白銀に染まり、両目がそれぞれ右が蒼、左が紅と、オッドアイになった。身長は変わらなく、バリアジャケットも少し丈が伸びたりとしただけで、変化はあまりない。

 

「ふぅ・・・・・・」

 

≪零夜くん、大丈夫?≫

 

「うん、大丈夫だよ」

 

≪よかった~≫

 

ユニゾンして、頭の中に直接聞こえてくる聖良の声に僕は大丈夫だと言うことを伝えた。

聖良とユニゾンして変わった姿を眺めていると、クロノたちが固まっているのが目に入った。

 

「クロノ?」

 

「零夜・・・・・・」

 

「ん?」

 

「きみはいったいどれだけチートなんだい!」

 

クロノのツッコミにその場の全員がうなずいた。

え?なんで?

疑問に抱いていると僕に。

 

「零夜、これ」

 

アリアさんがデバイスの待機状態の薄紅色のカードを渡してきた。

 

「あ、ありがとうございます、アリアさん」

 

「気にしないで。それと、それの設定をするなら早くした方がいいよ」

 

「ですね」

 

アリアさんから待機状態のカードを受け取り。

 

「オートクレール、展開!」

 

オートクレールを展開した。

 

「オートクレール、使用者承認登録。ユーザー名、天ノ宮零夜。デバイス名オートクレール。愛称はクレハ」

 

オートクレールのシステム認証を一分で終わらせ、オートクレールの杖の柄を持つ。

 

《承認完了》

 

「よろしく、クレハ」

 

《よろしくお願いします、マスター》

 

設定が終わり、クレハに声をかけるとクレハたちが呆れた眼差しで見てきたのが視界に入る。

 

「はぁ。零夜の常識外れは放っといて・・・・・・そろそろ時間だ、各自準備を頼む」

 

なにか失礼なことを言われた気がするのをクロノを視て感じたが今は、闇の書の闇に集中する。

 

「あ、なのは、フェイト。ちょっとこっちに来て」

 

「「?」」

 

「あー、なるほどな~」

 

僕の意図を読んだはやてはシャマルを見ながらうなずいていた。

 

「シャマル、二人の治療、お願いできる?」

 

「はい!任せてください。クラールヴィント、本領発揮よ」

 

Ja(ヤー)

 

シャマルが指輪のクラールヴィントに言うと、なのはとフェイト、僕の身体を暖かい優しい翠の光が包み込んだ。

 

「ありがとう、シャマル」

 

「ありがとうございます!」

 

「助かります」

 

シャマルの治療が完了し、魔力も全部回復したのを感じとると。

 

「―――始まる」

 

海面から黒い澱みを囲うように黒い柱が立ち上った。

 

「夜天の魔道書を呪われた闇の書と呼ばせたプログラム、ナハトヴァールの浸食暴走態―――闇の書の、闇」

 

黒い柱が消え、黒い澱みが膨れ上がったかと思うと、その中から異形な怪物が現れた。

 

「ケイジングサークル!」

 

「チェーンバインド!」

 

まずはユーノのケイジングサークルとアルフのチェーンバインドの拘束魔法が組み合わさって、ナハトヴァールを拘束する。

そしてそこに。

 

「囲え!鋼の軛!」

 

盾の守護獣、ザフィーラが鋼の軛で縫い付ける。

だが、ナハトヴァールは少しの間止まっただけで、軽く動くと突き刺さっていた鋼の軛の白い光の杭は砕かれ、ユーノとアルフの拘束魔法も粉々に破壊された。そこにナハトヴァールは黒い光線を僕らに向けて放ってきた。

立っていた岩場から浮き上がり、空中で避ける。

 

「先陣突破!なのはちゃん、ヴィータちゃん!」

 

シャマルの指示にヴィータとなのはがナハトヴァールに先行する。

 

「おう!合わせろよ、高町なのは」

 

「うんっ!」

 

「やるぞ!アイゼン!」

 

《Gigantform. 》

 

ヴィータはカートリッジを二発ロードしてグラーフアイゼンをギカントフォームに変え、ナハトヴァールの触手が放つ黒い光線を避けて接近する。

 

「アクセルシューター、バニシングシフト!」

 

《Lock on.》

 

なのははレイジングハートから伝えられる情報を元に、標的(ターゲット)捕捉(ロック)し、アクセルシューターを触手に向けて放つ。なのはの放ったアクセルシューターはヴィータの進路先や光線を放とうとする触手を的確に撃ち抜いていく。

 

「シュート!」

 

なのはのアクセルシューターにより道が開け、ヴィータはナハトヴァールの直上に到達して、紅のベルカ魔方陣を展開する。

 

「轟天、爆砕!」

 

カートリッジをさらに一発ロードし頭上に掲げたグラーフアイゼンのギカントフォームはその大きさをさらに増していき元の大きさの数倍は巨大化し、

 

「ギガント、シュラーク!」

 

ヴィータはそれを思いっきりナハトヴァールに向けて振り下ろす。

ヴィータの攻撃は、ナハトヴァールの障壁に当たり、見事障壁の一つを破壊し、その下の二層目も僅かだがダメージを与えることができた。

 

「シグナム、フェイトちゃん!」

 

なのはとヴィータによる最初の攻撃が終わり、シャマルの指示でシグナムとフェイトが空を駆け、ナハトヴァールに迫る。

 

「―――魔法の射手・連弾・光の22矢(サギタ・マギカ・セリエス・ルーキス)!」

 

シグナムとフェイトはナハトヴァールの放つ光線を避けながら飛ぶが触手の数が多い。しかし、後方から僕が魔法の射手で触手を撃ち抜いていき、シグナムとフェイトは安全な場所を飛んで迫る。

 

「行くぞ、テスタロッサ」

 

「はい、シグナム」

 

シグナムを抜かしたフェイトはザンバーフォームのバルディシュを遠心力を利用して、斬撃の衝撃波を飛ばしてナハトヴァールを怯ませて動きを一時的にだが止める。

フェイトはそのままナハトヴァールの後ろに移動して、黄色い魔方陣を展開する。

 

《Bogenform.》

 

シグナムは紫のベルカ魔方陣を展開して、レヴァンティンとレヴァンティンの鞘を縦にあわて、カートリッジを一発ロードしてレヴァンティンを弓の形にする。

シグナムがそのまま弓の紫の弦を引き絞ると、矢が形成され、フェイトはバルディシュを高く掲げあげる。

 

「翔けよ、隼!」

 

《Sturmfalken.》

 

「貫け雷神!」

 

《Jet zanber.》

 

カートリッジをさらに二発ロードしたシグナムは矢を放つ。放たれた矢は炎を纏い、姿は隼だった。放たれた炎の隼()はナハトヴァールの二層目のバリアを一直線に貫き、バリア内部で爆発が起きる。そこにフェイトの雷を纏ったバルディシュの魔力刃が上から振り下ろされ、二層目のバリアを破壊する。

バリアが破壊されたナハトヴァールは周囲に黒い光線を放ちながら新しく追加された翼のようなもので宙に浮かび上がった。そこに僕はアリアさんとロッテさんに指示を出す。

 

「アリアさん!ロッテさん!」

 

「おうよ!」

 

「まかせて!」

 

二手に分かれ、ロッテさんはナハトヴァールの正面に、アリアさんはその後ろに翔んでいき。

 

「ブレイズカノン!」

 

ロッテさんが青い魔力砲撃を放つ。

すでに、身体強化(フィジカルエンチャント)が施されているロッテさんの魔力砲撃はそのまま宙に浮かんでいるナハトヴァールのバリアに当たる。

バリアに当たった魔力砲撃は、バリアを貫きはしなかったが罅が入り、その直後、ナハトヴァールの背後からアリアさんが攻撃しナハトヴァールの動きを阻害する。

 

「いくよ、ロッテ!」

 

「おうよ、アリア!」

 

二人はそのままナハトヴァールを連続で攻撃し、バインドで拘束し動きを阻害して。

 

「「ミラージュ、アサルト!」」

 

アリアさんが魔法攻撃を、ロッテさんが物理攻撃の同時攻撃でナハトヴァールが展開していた五層の内三つのバリアを破壊する。

そこにさらに。

 

「ザフィーラ!」

 

「ウォォッ!」

 

ザフィーラが鋼の軛で宙に浮かぶナハトヴァールの攻撃を阻止し、四層目のバリアを拳で破壊する。

しかし、ザフィーラの物理攻撃を持ってしても、最後の五層目のバリアは破壊できなかった。

 

「プレシアさん!」

 

「ええ」

 

プレシアさんは手に握る杖を掲げ上げ、ザフィーラの鋼の軛で動きを止められているナハトヴァールの頭上に紫色の雷を作り出し。

 

「・・・・・・くらいなさい!サンダー、レイジ!」

 

巨大な紫の雷を落とした。

プレシアさんの強力なサンダーレイジにより五層目のバリアが砕け散り、ナハトヴァールは再び海に落下した。

しかし、ナハトヴァールは再び曼荼羅のようなバリアを展開してきたが。

 

「遅い!無極而大極斬(トメー・アルケース・カイ・アナルキアース)!」

 

僕がそのバリアをハマノツルギですべて破壊して無に還す。

すべてのバリアを破壊され、無防備なナハトヴァールに。

 

「はやてちゃん!」

 

「彼方より来たれ、宿り木の枝」

 

≪銀月の槍となりて撃ち貫け≫

 

「石化の槍」

 

「≪ミストルティン!≫」

 

上空で待機するはやての足元に純白のベルカ魔方陣が輝き、その近くに同じ純白のベルカ魔方陣が浮かび上がりその周囲に光の球体が現れ、はやてとリインフォースの詠唱が終わり、はやてが杖を振り下ろすと、その光は槍の形になり次々とナハトヴァールを貫いていった。

光の槍に貫かれたナハトヴァールは石化していき動きが止まる。だが、石化して外部が崩壊すると、内部から新しい身体を補充するかのような肉塊が出てき、さらにその姿は醜悪になっていった。

 

「いける、クロノ?」

 

「ああ、もちろんだ!」

 

隣に並び立つクロノに聞き、僕はオートクレール、クレハを。クロノはデュランダルを握り締める。

 

『クロノくん、やっちゃえ!』

 

「はぁっ・・・・・・」

 

「ふぅ・・・・・・」

 

クロノがデュランダルを掲げるとナハトヴァールの周囲にデュランダルの付属ピットが浮かび、ナハトヴァールを包囲する。

 

「―――凍てつけ!」

 

「―――凍て吹雪け!」

 

《Eternal Coffin.》

 

「《ニブルヘイム!》」

 

僕とクロノの同時の凍結魔法は一直線にナハトヴァールを多い、凍らせていく。

クロノのデュランダルから放たれた凍結魔法は、ナハトヴァールに直撃すると、広範囲に拡散するがナハトヴァールの周囲に浮かぶピットが、デュランダルの凍結魔法を増幅させてさらに凍らせていく。クレハから放たれたニブルヘイムはナハトヴァールの身体をクロノのデュランダルの凍結魔法を覆うようにさらに冷たくしていき、内部まで凍結させていった。僕とクロノの凍結魔法にナハトヴァールは呻き声を上げるが、やがて僕とクロノの凍結魔法がナハトヴァールを完全に凍りつかせた。

凍りつかせたのを確認した僕はクロノとアイコンタクトして、転移魔法ですでに上空に待機して準備しているなのは、フェイト、はやてのところまで行き、クレハから凛華と澪奈、星夜が一つに合わさった姿の杖に変える。

 

「なのは!フェイト!はやて!零夜!」

 

下から、デュランダルの凍結魔法の影響を僅かに浴びたクロノの声が聞こえるのを確認した僕らは、ナハトヴァールに向けて最大級の魔力砲撃を放つ用意をする。

 

《Starlight Breaker.》

 

「全力全開、スターライト・・・・・・」

 

なのはは、目の前にあるピンク色の巨大な球体に、魔力残滓を集束させていき。

 

《Plasma zanber.》

 

「雷光一閃!プラズマザンバー!」

 

フェイトはザンバーフォームのバルディシュを直上にあげ、降り注いだ雷をバルディシュに纏わせて魔力を込めていき。

 

集い来れ(つどいきたれ)星々よ。悠久の果てに、永遠(とわ)に願いて、彼方へと!インフィニット・・・・・・」

 

僕は凛華たちの前にある、虹色のスフィアになのはと同じように魔力を集束させて集束させた魔力を増幅させる。

 

「ごめんな・・・・・・おやすみな・・・・・・」

 

はやてはナハトヴァールにお別れの言葉を告げると、杖を掲げ。

 

「響け終焉の笛、ラグナロク!」

 

振り下ろした杖の先に白いベルカ魔方陣が浮かび、その魔方陣の頂点部分に魔力を集め。

 

 

 

 

「「「「ブレイカァァァァァァァァァァ!!」」」」

 

 

 

 

なのははピンク色の集束魔力砲撃を。

フェイトは雷の纏ったバルディッシュを振り下ろして砲撃のような黄色い、雷の斬撃の砲撃を。

僕は虹色の、集束した魔力を増幅させた、なのはと同じ集束魔力砲撃を。

はやては白に黒い雷が混じり入った砲撃を。

僕らは同時に、凍りつかせたナハトヴァールに向けて放った。

放たれたフォースブレイカーにより、ナハトヴァールの身体は徐々に崩壊していった。

フォースブレイカーにより、外側から見えるようになったナハトヴァールの核を、シャマルが旅の鏡で探し出す。

 

「捕まえ―――った!」

 

旅の鏡でナハトヴァールのコアを補足したシャマルは、ナハトヴァールの核を隔離してユーノとアルフの前に出す。

 

「長距離転送!」

 

「目標、軌道上!」

 

ユーノとアルフの魔法陣がナハトヴァールのコアを挟み転送準備を整える。

 

「「「転送!!」」」

 

ユーノたちの力を合わせた強制転送魔法が発動し、虹色に光る環状魔法陣が闇の書の闇の残骸とナハトヴァールのコアを囲み、ものすごい速度で軌道上に打ち上げる。

それを僕らは心配するように見る。

 

「大丈夫やよな・・・・・・」

 

「なにも起こらなければ・・・・・・」

 

不安そうに言うはやてに僕も同じように不安げに言ったその瞬間。

 

≪っ!≫

 

「聖良?」

 

ユニゾンしている聖良がなにかを感じ取ったような反応を出した。

 

≪そ、そんな・・・・・・まさか・・・・・・≫

 

「どうしたの聖良?」

 

声に震えが入っているのを感じ取った僕は周りに聞こえないように静かに聞いた。

 

≪ナハトヴァールのコアは・・・・・・まだ生きてる!≫

 

「なっ!!」

 

聖良はナハトヴァールの意思だ。その聖良が言うということは、恐らくそうなのだろう。

 

「くっ・・・・・・!」

 

聖良の言葉を聞き歯を噛み締めていると。

 

「零夜くん?」

 

はやてが心配するように見てきた。

 

「はやて、僕はまだやることがあるみたいなんだ」

 

「え・・・・・・?」

 

「だから、行ってくるね」

 

「ま、待って!」

 

「大丈夫、必ず戻ってくるから」

 

「零夜くん!」

 

僕はそう言うと、後ろから聞こえるはやての声や僕を呼ぶクロノやなのはたちに返事を返さずナハトヴァールのコアを追って、アースラのいる軌道上。宇宙へと飛んでいった。

 

「凛華、澪奈、星夜、クレハ。これで終わらせるよ!」

 

《はい!》

 

《うん!》

 

《ええ!》

 

《イエスマスター!》

 

凛華たちの声を聞きながら僕は宇宙へと駆け昇っていったのだった。

 

~零夜side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~outer side~

 

 

「コアの転送、来ます!」

 

アースラの中ではアレックスとランディが、ユーノとアルフ、シャマルによって転送されてるナハトヴァールのコアをモニタリングしていた。

 

「転送しながら、生体部品を修復中!は、速いっ!」 

 

「アルカンシェル、バレル展開!」

 

アレックスの言う情報を聞きながらリンディはアルカンシェルの起動準備に入った。バレルには環状魔法陣が取り巻き魔力球が現れる。

 

「ファイアリングロックシステム、オープン」

 

リンディが手を掲げると、目の前に小さな四角いウインドウが浮かび上がった。アルカンシェル発動シークエンスの最終コードだ。

 

「アルカンシェル、発射!」

 

リンディがそう告げると、アースラのバレルからアルカンシェルが発射され、闇の書の闇の残骸とナハトヴァールのコアに向かっていく。魔力球が着弾するのをモニター越しに観たリンディたちは緊張の趣でモニターを観る。その数秒後――――

 

 

 

 

 

 

『そ、そんな・・・・・!艦長!対象から再生反応確認!魔力反応検知!魔力ランク・・・・・・・・・・・・・測定不能!』

 

 

 

 

リンディたちにエイミィからそう告げられた。

 

「測定不能!?」

 

「まさかEX・・・・・・!」

 

EXは魔導士ランク上限であるSSS+ランクをはるかに越えている・・・・・・魔導士の測定不能領域のランクなのだ。

リンディたちが観るモニターには、闇の書の闇の残骸の代わりに人の姿が確認された。その姿は、リインフォースとよく酷似していた。

リンディたちが絶望感に浸り、青ざめているその中。

 

『やっぱり、か・・・・・・聖良の言った通りだったね』

 

モニターから声が聞こえてきた。

 

「こ、この声は零夜君!?」

 

『リンディさん、今すぐその場から離れてください。巻き添えを食いたくないでしょう?』

 

驚くリンディを他所に、零夜はリンディにそう告げた。

モニターに映る零夜の姿はアースラを守るように背を向けていた。

そこへ。

 

『う、嘘でしょ・・・・・・』

 

「どうしたのエイミィ」

 

『れ、零夜君の魔力ランク測定不能です!』

 

「なんですって!?」

 

エイミィから伝えられた報告にリンディたちはまたしても目を見開く。

そんな驚いているのを無視して零夜は呪文をの詠唱を始めた。

 

『リク・ラク・ヴィシュタル・ヴォシュタル・スキル・マギステル。契約に従い、我に従え、高殿の王。来たれ、巨神を滅ぼす燃え立つ雷霆。百重千重と重なりて、走れよ稲妻!』

 

零夜が詠唱している最中、アースラには警報が鳴っていた。この警報は巨大な魔力反応があったときに起こるものだ。つまり、今それが鳴り響いていると言うことは。

 

千の雷(キーリプル・アストラペー)固定(スタグネット)!!掌握(コンプレクシオー)

 

とんでもない魔力が吹き荒れていると言うことだ。

リンディたちがモニターの零夜を見ながら思っていると。

 

術式兵装(プロ・アルマティオーネ)、雷天大壮!!』

 

零夜の声とともに凄まじい魔力衝撃がアースラを襲った。

 

『さあ。―――決着をつけよう!』

 

零夜の声に、ナハトヴァールはただ奇声を上げるだけだった。

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