魔法少女リリカルなのは 魔法と未来を繋げる者たちの物語   作:ソーナ

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ようこそ、特務0課へ

 

~零夜side~

 

『―――と言うわけで、特務0課に3名ほど転属となりますのでよろしくお願いいたしますね』

 

「わかりました」

 

地上本部への出向・・・・・・(出向というなの研修みたいなもの)・・・・・・も1週間前に終わり、僕らは本局内部の上層区画にある【特殊執務管理室第0課】通称、特務0課の室内に戻っていた。

地上本部ではレジアス中将を初めとして、ゼスト隊のみなさんと懇意になった。一応、こっちに戻ってもレジアス中将とはパイプがあるため、地上本部での情報や緊急事態のことなどが伝わるようになっている。

そんななか、直属の上司であるミゼットさんからそんな通信が来た。

ミゼットさんからそれから軽く手続きをして通信を切り、明日に向けてのもろもろの準備をして、凛華たちと家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

「・・・・・・・・・・・」

 

僕は特務0課の室長デスクの椅子に座りながら目の前の三人を見て、頭が痛くなった。

 

「お、お兄ちゃん大丈夫?」

 

「無理・・・あとは任せた・・・ガクッ・・・・・・」

 

「え、ちょっ!?お、おおお兄ちゃぁん!?」

 

隣にいる聖良はあたふたとして、凛華たちは苦笑を浮かべていた。

何故僕がこうなっているのかと言うと。

 

「大丈夫なの零夜?」

 

「あはは。大丈夫かな零夜くん」

 

「あはは・・・・・・・」

 

目の前にはものすごく見慣れた三人。アリサ、すずか、アリシアがいたからだった。

刻は数分前に移る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分前

 

 

「そう言えば誰がここに来るんだろ?」

 

思い出したこのように呟いた僕の言葉に聖良が。

 

「そういえばそうだね」

 

自分も思いだし、不思議に思ったかのように答えた。

そこに紅葉が。

 

「マスター、そろそろ時間です」

 

「了解」

 

紅葉の言葉にうなずいて、来るであろう三人を待った。

待って5分して。

 

「どうぞ~」

 

扉がノックされる音が響き、入室を許可しロックを解除した。

 

「失礼します。本日からこちらに配属されることになりました・・・・・・・って、え!?」

 

入ってきて挨拶をした一人が驚いたかのように声を上げた。

というより。

 

「(ん?この声って・・・・・・)」

 

入ってきた三人を見上げると。

 

「アリサ!?すずかとアリシアも!?」

 

そこにいたのは局の制服に身を包んだアリサ、すずか、アリシアの三人だった。

 

「え!?なんで三人がここに!?」

 

予想外の人物に僕は慌てて聞いた。

 

「なんでって言われても・・・・・・」

 

「ここに配属されたんだよ私たち」

 

「はい!?」

 

驚愕している僕のところに。

 

「マスター、ミゼットさんから文が来ました」

 

紅葉が一枚の紙を渡してきた。そこには、アリサとすずか、アリシアの特務0課への配属を証明するものだった。

 

「(もう少し早く渡して欲しかったんだけど)」

 

そう思いつつ紅葉から渡された紙を読み進める。

読み終えた僕ははぁ、とため息をついた。

とまあ、ここまでが冒頭だね。

それじゃ、時間を戻して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「取り敢えず三人ともようこそ【特殊執務管理室第0課】へ。この課を任されてる長として歓迎するよ」

 

そう一応立場上の歓迎の言葉を言う。

 

「よし。とまあ、んなわけでアリサ、すずか、アリシアこれからよろしくね」

 

「ちょいまちなさい!」

 

「ほえ?」

 

「あまりにもギャップがすごいんだけど!?」

 

「あーー・・・・・・・うん、僕も始めてやったけど形式上みたいなものだから。あ、それとここは上下関係無しだからね」

 

「そ、そう。それにしてもあんた相変わらずね。さすがとは言えないわ」

 

「アリサちゃんの言ってること何となくわかるかも」

 

「確かにね」

 

三人の言葉に凛華たちは同意するようにうなずいていた。

 

「あはは。取り敢えず、三人のデスクはそこにあるから席はどこでもいいよ。あと、聞くけど【特殊執務管理室第0課】の通称はなにかわかる?」

 

「え?」

 

「ううん」

 

「しらないよ」

 

「通称、特務0課だからそう呼ばれた際は此処ってことだから覚えておいてね」

 

僕の言葉に三人は、ああ、と理解してうなずいた。

 

「それと基本的には暇なんだよねこの部署、今」

 

そう。ここ最近この部署は暇すぎるのだ。地上本部への出向ときはゼスト隊のみなさんと訓練に当たったり、犯罪者の摘発や違法行為の取り締まりなどし暇はなかったのだが、ここに帰ってくると一気に暇になった。本当なら管理局の内情調査をしなくてはならないのだが、ミゼットさんから指示によりここしばらくは内情調査をしてないのだ。どうやら、他の上層部が摘発され身の危機を感じ取ったのか、こっちに探りを入れているようなのだ。まあ、情報管理は完璧だし、基本はグレアム叔父さんからの指示を仰ぎ、緊急事態の時はミゼットさんから指示が来るが。ルーツはミゼットさんからの指示をグレアム叔父さんが伝言づてで僕に言ってるにすぎない。まあ、たまに昨日みたいにミゼットさんから連絡が来たりはするが。

そんなこんなで現在特務0課は暇すぎるのだ。もちろん、仕事はしているがまだ10歳以下だからなのが配慮されてるのかあまり量はそこまで多くない。

 

「暇、ってあんたねぇ・・・・・・」

 

「やっぱり私たちより歳上だね」

 

「それは精神年齢でしょすずか。今の僕の肉体はまだ9歳だからね」

 

「いやいや、9歳の時点で一つの部署を持つなんてあり得ないから」

 

「うん。その点は僕もそう思うよ」

 

アリサの言葉に、何度も悩まされた事実を僕はもう慣れてしまった。慣れって怖いねほんと。

 

「そんなわけで、今日はトレーニングをしようと思いまーす!」

 

僕がそう言うと、澪奈がどこからか持って来た紙吹雪を巻き上げ、星夜はトランペットを吹き、凛華は拍手をした。

うん、いつのまにそんな連携を。さすが最初からいた三人。

 

「いきなりすぎるわ!」

 

そこにアリサから、ツッコミと。

 

「アイタッ!」

 

どこから取り出したのか、ハリセンを食らった。

うん、さっきまでハリセン持ってなかったよね!?

 

「どうしていきなりトレーニングになるのよ!」

 

「だって今日のやるぶん終わってるし暇だから」

 

「暇だから、じゃないわよ!」

 

「あ、アリサちゃん落ち着いて」

 

「おお。これがハリセンツッコミ・・・・・・ハラショー」

 

「ちょいまち!なんでアリシアがハラショーなのさ!?中の人入れ替わってない!?」

 

「メタ発言はダメだよお兄ちゃん!?」

 

とまあ阿鼻叫喚のようなハチャメチャな日々がまた始まるのでした。

チャンチャン♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『『勝手に終わらせるなぁ!!』』』』

 

その場にいた全員が(聖良は苦笑していた)僕に向かって同時に叫んだ。

ところ変わって僕の家、天ノ宮家の地下トレーニングルーム。

そこ、いきなりすぎとは言わない!

あれ、僕は誰に言ってるんだろ・・・・・・・。

 

「三人ともデバイスの方はどう?」

 

管理局の特務0課から家に来た僕らはそのまま地下のトレーニングルームにいた。もちろん、服装は動きやすい服装だ。

 

「ええ。特に問題ないわ」

 

「うん。すごい・・・・・・一応私も工学系お姉ちゃんに教えてもらってるけどこんなの見たことないよ」

 

「私の方もリニスに創ってもらったから大丈夫!」

 

三者三様の回答に僕はうなずいた。

ちなみにアリシアのデバイス『ヴォルテックス』はフェイトの『バルディシュ』同様リニスさんがアリシア専用として作り上げた。そして、アリサの『フレイムハート』とすずかの『スノーフェアリー』は僕が作成した。

 

「そんじゃまあ、トレーニング始めようか」

 

ルーム内のシステムウインドウを表示して、遠距離魔法の的を用意する。

 

「それじゃあ私からいくよ!」

 

元気よくアリシアがそう言うと。

 

「いくよヴォルテックス!」

 

《OK Master》

 

「セーット、アーップ!」

 

アリシアのバリアジャケットは、フェイトのバリアジャケットに少し似ているが、フェイトのように露出面が多くなく、空色の軍服のような服に、アイボリー色の少し丈の短いスカート。そしてフェイトと同じ純白のマントを羽織り、その手には二丁銃のデバイス、ヴォルテックスがあった。

 

「(確か、アリシアのデバイス、ヴォルテックスの形態は基本形態の二丁拳銃、《デュアリス》。近接戦闘形態の双剣、《デュアルブレード》。中距離戦闘形態の槍、《ストライクランチェス》。だっけ)」

 

リニスさんから教えてもらったヴォルテックスの形態を思い出してアリシアを観る。

 

「いくよ!」

 

アリシアが二丁拳銃を的に向けて構えると、足元に空色の魔方陣が浮かび上がった。アリシアの周囲に空色のスフィアが数個出現し。

 

「ファイアー!」

 

アリシアの声とともに空色のスフィアは的に向かって飛んでいった。飛んでいったスフィアはすべて的に命中し、的を貫いた。

 

「次いくよアリシア」

 

「うん!」

 

システムウインドウを操作して新たに的を用意し、アリシアに声をかける。

 

「フィルス・ラ・ステイル・フェイルタス!風の精霊45人。集い来たりて敵を打て!魔法の射手・連弾・雷の45矢!」

 

アリシアの放った【ムンドゥス・マギクス式】の魔法の、魔法の射手・連弾・雷の45矢は的に向かって雷を纏って飛んでいき的を貫いて粉砕した。

 

「どう零夜!」

 

「うん。魔力コントロールも雷の変換資質も大丈夫みたいだね。魔法の射手も良くできてるよ」

 

「えへへ」

 

「目標は魔法の射手が100は出せるようにね」

 

「う、うん」

 

僕が微笑んでそう言うと、アリシアは頬を少し赤らめてうなずいた。

 

「次はあたしね!」

 

「了解」

 

アリシアが下がると、今度はアリサが前に出てきた。

 

「いくわよフレイムハート!」

 

《Yes Master》

 

「セットアップ!」

 

アリサのバリアジャケットは薄紅のブレザーの上に赤いジャケットを羽織り、ジャケットと同じく赤いスカートを着用している。そして手には片手剣のフレイムハートがあった。

 

「アリサ、違和感とかある?」

 

「ないわ。なんていうか、昔から使っていたような感じよ」

 

「オッケー。一応、おさらいしておくよ。アリサのデバイス、フレイムハートの形態は現時点では3つ。一つは今の基本形態の片手剣、《ヴォルカノフ》。二つ目が刀形態の《フレイムアイズ》そして三つ目が遠距離砲撃形態の《アーティリフ》。なにか違和感とかあったら遠慮なく、隠さずに言って。すぐに調整するから」

 

「わかったわ。―――アーティリフ!」

 

アリサの声にアリサのデバイス、フレイムハートは形態を基本形態の片手剣型からスナイパーライフルに似た遠距離形態に変わった。モデルとしては、なのはのレイジングハートのキャノンモードに酷似している。

 

「穿て!―――フレイムバスター!」

 

アリサの声に、アーティリフの先端に炎の球が現れ一直線に的に向かって貫いた。

 

「次よ!アグニス・ラルタス・スティングル!来たれ炎の精霊14柱!穿きたる鋭き槍となりて敵を焼き尽くせ!連槍・炎の14槍!」

 

アリサの放った【ムンドゥス・マギクス】式を見て僕はギョッ!?とした。

 

「(れ、連槍!?まさか中級魔法まで使えるようになったの!?)」

 

まさか初級を通り越して中級魔法の炎の槍。しかも連槍を使うなんて思わなかったのだ。

アリサの放った炎の槍は奥にある的を的確に射ち貫き、さらに副次効果でその的を燃やして消滅させた。

 

「ふぅ。どう零夜」

 

「あ、ああ、うん。すごい、ね」

 

予想外の出来事に僕は呆気に取られ、間の抜けた返事を返した。

 

「なによ。あんまりすごいって言ってるように見えないんだけど」

 

「あ、うん。スゴすぎて何て言ったらいいのか分かんないんだよね」

 

トレーニングルームのシステムを操作して的を新しいのにしてアリサに言う。

 

「て言うかいつのまに中位魔法。しかも連槍なんて使えるようになったのさ」

 

「いや~、やってみたらできたって感じかな?」

 

「やってみたらできたって・・・・・・」

 

アリサの言葉に僕はなんとも言えなかった。どんだけ天才なのと言いたかった。

 

「言っておくけど、まだアリサたちには上位魔法やその上の最上位は早いから教えないよ?て言うか教えるとしても上位だけだからね。・・・・・・まあ、それぞれ得意なタイプの最上位なら一つぐらいはいいかなと思うけど」

 

「わかってるわよ。あたしもまだあんたみたいにうまく魔力コントロールできるって訳じゃないからね」

 

肩を竦めてそう言うとアリサはすずかと変わった。

 

「すずか、いける?」

 

「うん。お願いねスノーフェアリー」

 

《Sure》

 

「セット、アップ!」

 

すずかのバリアジャケットは青と紫、白を基調にしたもので白と紫のドレスに似たワンピースに、その上に僕のバリアジャケットと同じ丈の長い青いコートを着用している。さらに長い髪をひとつ縛りにしてポニーテールにしていた。そして手には槍のスノーフェアリーを握っていた。

 

「どうすずか?」

 

「うん、大丈夫。違和感は感じないよ」

 

「オッケー。それじゃアリサと同じようにスノーフェアリーのおさらいしておくよ」

 

「うん」

 

「スノーフェアリーの形態はアリサのフレイムハートと同じく現時点では3つ。ひとつ目は今の基本形態の斧槍型、《トリアイナ》。二つ目は細剣型の《フロスティング》。三つ目は遠距離形態の弓、《アイシクルコーラ》。なにか違和感とかあったらすぐに言って」

 

「うん。特にないよ」

 

「オッケー。それじゃすずか、お願い」

 

「うん。―――アイシクルコーラ!」

 

すずかの声にスノーフェアリーは形態を斧槍から流麗な弓へと変わった。その弓は氷のように煌めいていた。

 

「貫いて!―――アイシクルレイン!」

 

弦を引き絞り、現れた氷の矢をすずかは的に向けて射ち放つ。放たれた矢は分裂し次々に的に突き刺さった。

 

「―――レスト・ラスト・フィンベルス!来たれ氷精、爆ぜよ風精!氷爆!」

 

すずかの魔法は正面の的の床を氷付けにし、さらに散開した氷の礫が上の的を貫いた。

 

「次は――――魔法の射手・集束・氷の37矢!」

 

「!?」

 

すずかの放った魔法にまたしても僕は目を見開いた。

 

「(え、詠唱省略!?)」

 

まだ教えてないはず略式詠唱をすずかが使ったからだ。略式詠唱は一見簡単に思われがちだが、実際は難しい。何故なら略式詠唱はイメージと魔力操作が重要だからだ。【ムンドゥス・マギクス】式はイメージと詠唱、そして魔力操作が重要だ。声に発して詠唱するということは、詠唱の意味とどうなるかのイメージ、つまり過程を想像し、自身の魔力と周囲の空間に漂うエレメントを構築する、ということが簡単にできるが、略式詠唱は終の術式部分だけを言う。無詠唱よりはまあ楽だが、それでもイメージと魔力操作が大変になる。もしこれで少しでもイメージが崩れたり、魔力操作がダメになると術者に反動が反ってくるのだ。略式詠唱の構築は一つの工程でイメージと魔力操作を同時に行う必要がある。もちろん、その中には意味を瞬時に理解し過程を構築する必要があるのだ。

すずかの詠唱省略に肝を冷やしながらも僕はすずかに。

 

「お疲れさますずか」

 

と言った。

 

「うん。それにしてもすごいねこの子。私が何も言わなくてもやってくれるよ」

 

「その子やアリサのフレイムハートもインテリジェント型だから持ち主。使用者と一緒に成長していくんだよ」

 

「へぇ。まるでAIみたいだね」

 

「まあ、インテリジェントにはAIが組み込まれてるから」

 

「そうなんだ~。これからもよろしくねスノーフェアリー」

 

《Yes.master》

 

「(う~ん。どうせなら英語じゃなくて日本語にしようかな)」

 

すずかとスノーフェアリーを見ながら僕はそう考えた。

 

「ところで零夜はやらないの?」

 

「僕?」

 

「あ!私、零夜の戦闘見てみたいんだけど!」

 

「私もいいかな?」

 

「まあ、いいけど・・・・・・」

 

アリサとすずか、アリシアを下がらせてからシステムウインドウを開き的を消去してゴーレムを8体用意する。

 

「それじゃあやりますか」

 

そう言って僕は凛華たちに視線を向ける。

 

「いくよ凛華、澪奈、星夜!」

 

「はい!」

 

「うん零夜くん!」

 

「わかりましたわ!」

 

「セット、アップ!」

 

凛華たちを一度デバイスの待機形態にし、そこから基本形態へと変えバリアジャケットを羽織る。

 

「う~ん、一撃で終わらせような~」

 

僕がそう呟くと。

 

「一撃で終わらせないでよ零夜~!」

 

アリサがそう言ってきた。

え、なんで聞こえてるの!?

 

「顔に出てるよ~」

 

何て考えてたらアリシアに言われた。

え!?なに!?エスパー!?

 

「う~ん、零夜くんが分かりすぎるんじゃないかな?」

 

「ちょいまち!何さらっと人の心読んじゃってくれてますのすずかさん!?」

 

「いや、今のは声に出してたわよ」

 

「マジですか」

 

驚きながら凛華と澪奈を片手剣形態に、星夜を双翼形態にする。

 

「始めるよ」

 

小さく言うと。

 

「―――絶対切断(ワールド・エンド)発動」

 

凛華と澪菜は同時に剣の長さが伸び、それぞれには蒼と朱色のライトエフェクトが煌めく。

 

「はあああっ!」

 

まずは一番近くにいるゴーレムを上から真っ二つに切り裂く。

もちろん、ゴーレムたちは人形のように止まったままではなく普通に動いたり攻撃してきたりしてくる。

 

「次!」

 

横から迫り来る拳を多重障壁で防ぎ。

 

「ぜりゃああ!」

 

そのゴーレムをソードスキルを使用して破壊する。これで残り6体。

 

「―――雷氷の戦鎚!」

 

ほぼ無詠唱の略式詠唱を発動して魔法を後衛のゴーレムに落とす。

ちなみに雷氷の戦鎚の大半は質量攻撃。つまり物理攻撃です。

雷氷の戦鎚をゴーレムたちは防ぐがさすがに上空からの落下と重力によってか少しずつ押されていた。まあ、僕自身にリミッターを掛けてるのもあるんだけど。

 

「―――連槍・炎氷の74槍!」

 

立て続けに炎と氷の複合魔法を放つ。

さらに。

 

「―――魔法の射手・拡散・雷光の140矢!」

 

これまた雷と光の複合魔法を放つ。

拡散によって広範囲に渡って雷光の矢がゴーレムを貫く。

ちなみにこれだけの魔法で後衛のゴーレムは全滅。残り2体となりました。

 

「んじゃあ、これで終わりっと!」

 

ゴーレム2体をバインドで動きを止め、凛華を肩の高さまで上げ引き絞る。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!」

 

凛華にクリムゾンレッドのライトエフェクトが煌めき重低音の轟音が鳴り響く。

 

「うあああああっ!!!」

 

絶叫を迸らせながら引き絞った腕を思いっきり前に突き出す。

凛華から放たれた一条のクリムゾンレッドの槍は僕の位置から5メートル強伸び、ゴーレム2体の腹部分を貫いた。

クリムゾンレッドの槍はしばらくして虚空へと消えていき、2体のゴーレムは他のゴーレム同様システムへと消えた。

 

「ふぅ」

 

息を吐き出し凛華と澪奈を軽く振ってデバイスを解除する。

掛かった時間は5分も立ってなかった。

 

「まあ、このくらいかな?」

 

アリサたちの方に視線を向けると。

 

「「「・・・・・・・・・・」」」

 

アリサたちは目が点になっていた。

 

「あんたねぇ・・・・・・」

 

「うっそ~・・・・・・」

 

「す、すごい・・・・・・」

 

「???」

 

「あのね、確かにあんたの戦闘見せてっていったけどここまでって・・・・・・・」

 

「私夢見てるのかな~」

 

「うん。私もアリシアちゃんと同じ」

 

そのあと僕はアリサに呆れた眼差しで見られ、今の戦闘について説明することになった。まあ、その際リミッターのことも説明すると、え~、と言う声が上がったのは予想通りだったが。

そんなこんなで今日も僕の日常は過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

 

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