魔法少女リリカルなのは 魔法と未来を繋げる者たちの物語 作:ソーナ
~零夜side~
「い、今何て言った・・・・・・?」
久しぶりに男3人、僕、クロノ、ユーノは特務0課でお茶をしていた。お茶をしている理由は、用件が終わったからである。ちなみに今日は休日に加え出勤日ではないのだが、アリサたちの手続き関係で僕はこっちに来ていた。凛華たちは今日は女の子だけでのショッピングだそうでなのはたちとお出掛け中だ。
そんな中、僕の言った言葉でクロノとユーノの動きが止まった。
「ん?そろそろ新しい魔法作ろうかな~って思うんだけど」
「ぐ、具体的にはなにを作るんだい?」
恐る恐るとクロノが訪ねてきた。
「質量消滅魔法の他に質量分解魔法や、重力魔法とか色んな魔法かな?」
一応、重力魔法は使えるがそれは広範囲のではないため現在開発中。そして質量分解魔法は質量消滅魔法の真反対の対となる魔法だ。分解魔法は消滅魔法とは根本的に違うため現在かなり困難してる。
「おいおい、すでに
呆れたようにクロノが言う。
ちなみに戦星級魔導士というのは僕に付けられた称号の一つでもある。ちなみにこれを付けた本人は目の前にいるクロノやミゼットさんだったりする。
「零夜の戦星級魔法って確か、質量消滅魔法【ディメンション・イクリプス・ゼロエミッション】と【
「ああ。一人で星すら滅ぼせる魔法なんてロストロギアものだぞ。闇の書ですからそうだったんだからな」
「さすがに戦星級魔法は作らないと・・・・・・・思うよ」
この世界での戦略級魔法・・・・・・いや、戦星級魔法はひとりで。単独で広範囲や一国、それどころか星すらも制圧、また破壊できる魔法のことを言う。そして戦星級魔法はあの闇の書の自動防衛システム、ナハトヴァールと同等だ。
さすがにこれ以上は作らないと思うがと思いながら答えると。
「今の間はなんだい!?」
すばやくクロノがツッコんできた。
「いや、だって戦星級魔法なんてかなり魔力食うんだよ?」
「そりゃそうだよ。あんな、なのはのスターライトブレイカーやクロノのデュランダルより強力な魔法なんだから」
なのはのスターライトブレイカーは集束魔法としては極めて強力であり、クロノのデュランダルの魔法、エターナルコフィンも戦星級魔法に匹敵するほどの魔法だ。
「それをポンポン出せる君は相変わらずチートなんだが、と、あの人から話を聞くまでは思っていたんだけど」
「あの話を聞いちゃうとね」
「まあ、僕も驚いてるんだけどね」
明莉お姉ちゃんの話のことを言っているのだとわかり、苦笑いで答える。
「やれやれ。それで僕とフェレット擬きを呼び出したってことは大体は出来てるのか?」
「だれがフェレット擬きだ!だれが!」
「まぁまぁ。うん、大体は出来てるよ」
「それで、なにを作ったんだい?」
「
「ということはあれのグレードダウンした魔法ってことか?」
「うん。他には闇属性の最上位魔法と同じく光属性の最上位魔法。それと複合魔法かな。あ、あと、ニブルヘイムの対、ムスペルスヘイムも出来てたっけ?他には・・・・・・・・」
「ちょっと待ってくれ!」
「ん?」
「零夜、君は一体幾つ魔法を作ったんだい!?」
「う~ん、今回は約10個かな?すずかとアリサのデバイスを作るときに同時に」
クロノの言葉に思い返しながら言う。
「じゅっ・・・・・・・!」
「君は一体どんだけ強くなるつもりなんだ・・・・・・管理局で君に勝てるものなどいないんじゃないかい?」
ユーノとクロノはため息をついて言うが。
「どうだろ。少なくとも、
僕は真剣な眼差しをして答える。
「天翼の終焉研究会か」
「管理局でも特急の事案だよね」
さすがに天翼の終焉研究会、長いから研究会と略す。研究会のことは執務官であるクロノと無限書庫司書のユーノも知ってるようだ。
「ああ。あいつらのせいで次元世界が崩壊した事すらもある。それに局の魔導士もたくさん殺されてるからな」
「ミゼットさんから研究会の情報は最新情報で来るんだけど未だに構成員がどのくらいいるのかわからないんだよね」
「僕の方にはあまり来ないが・・・・・・ああ、そう言えば零夜は以前ロストロギア回収任務の際研究会の熾天使クラスと戦ったんだな」
「逃げられたけどね。・・・・・・それに手加減されてた」
「零夜に手加減!?」
「
「うん。あれは今見せるべきじゃないと思ってね。それに闇の魔法は僕の切り札の一つだから・・・・・・」
「闇の魔法・・・・・・一応、零夜のレアスキルとして最重要機密情報として保管されてるが。まあ、そもそも零夜たち全体が最重要機密扱いなんだけどな」
「はやてたちよりも重要なのかい?」
「ああ。はやてやヴォルケンリッターらは重要機密だが、零夜ほとじゃない。それに閲覧権限も僕ら以外は3提督ら一部だけだ」
「そこまでされてたのね僕らの」
「まあ、当然と言えば当然かな?」
「ユーノの言うとおりだな。それと、すまんが零夜頼みがある」
「なに?クロノが頼みなんて珍しいね。まさか厄介事じゃないよね?」
クロノの頼みに疑問符を浮かばせて聞いた。
「さすがにそれはないが・・・・・・。頼みというのはフェイトやアリシアたちに教えてる君の魔法。【ムンドゥス・マギクス】式を教えてほしい」
「いいけど?」
「は?」
「いいよって言ったけど」
「あ、いや、いいのか?」
「クロノから言ったんじゃん」
「それはそうなんだが」
「それにしても以外だね。クロノがまさか頼んでくるなんて」
「まあ、君やフェイトたちの強さを見ていると僕もまだまだだなと思うんだ」
「そう。いいよ。あ、ユーノも使ってみる?」
「僕も?」
「うん。僕の魔法は汎用性がかなり高いからね。それにミッド式やベルカ式とは別系統だから、魔法が使えないような場所でもたぶん僕の魔法は使えると思うよ」
「それはどういう意味だ?」
「あー、僕の魔法は自身の魔力と周囲のエレメントを構築して発動するものなんだよ。つまり、自身の魔力と周囲にエレメントさえあればどこでも使えるってこと。まあ、魔力結合がうまく出来ないと無理だけど」
「なるほどな。つまり
「理論上はね。だけど、純度の高い魔法無効化空間では恐らくそんなに使えないと思う」
理論では出きるはずのことを伝える。実際、ミッド式とベルカ式にたいして、ムンドゥス・マギクス式は別次元に該当するといっても他ない。なにせ、ムンドゥス・マギクス式は僕がこの世界に持ち込んだ魔法だから。そして、この魔法を使えるのは僕やなのはたちだけ。つまるところ、対抗策がないのだ。
「二人ともこの後ってなにかある?」
「いや、僕の方はもうないな」
「僕も今日のところはなにもないよ」
「じゃあ早速僕の家のトレーニングルームでやってみる?」
「いいのか?」
「僕は大丈夫だよ」
「なら、言葉に甘えさせてもらおう」
「そうだね」
「決まりだね」
手早く片付け、特務0課の室内で行われた男子だけのお茶会は終わり、僕の家に転移して帰った。
「―――はい、やって来ました地下のトレーニングルーム!」
「君は誰に言ってるんだそれは?」
「さあ?」
ここ最近情緒不安定な僕。そんなことは置いといて。クロノとユーノとともに自宅地下のトレーニングルームに来ていた。
「そんじゃ最初っからいってみよ~!」
口調がかなり変になりながら言うと。
「おい零夜、頭大丈夫か?」
「もしかしてどこか打った?」
クロノとユーノが本気で心配した眼差しで見てきた。
というか二人ともかなり失礼な気がする。
「頭を打ってないし大丈夫、僕は平常だよ」
「あれのどこが平常なんだ・・・・・・」
「いや~、なんかよくわからないんだけどたまにああなるんだよね」
「もしかして前に身体が女の子になったから?」
「ああ、そういえばそんなのがあったな・・・・・・って、お、おい零夜、大丈夫か?」
ユーノの言葉に僕は身体が硬直した。
「え、うん、大丈夫。でも、なんだろうね、その事を思い出すと震えが止まらないんだよ」
「一体なにをされたんだ・・・・・・!?」
僕の動作に尋常じゃないのを感じたのかクロノが引きながら聞いた。
「着せ替え人形だけは勘弁してほしいよ・・・・・・」
「着せ替え人形・・・・・・ああ」
どうやら着せ替え人形と言う言葉でクロノにはわかったらしい。
「クロノ、わかったの?」
「あ、ああ。僕も昔零夜と似たようなことをアリアとロッテにされたんだ。しかもエイミィまで悪乗りしてきてさ」
どうやらクロノは経験者だったらしい。
「それ以来なにかとアリアとロッテは僕を弄ってくるし、エイミィもその場にいたら止めないで一緒にやって来る始末」
「苦労したんだねクロノ」
「ああ」
「なんかクロノと零夜が意気投合しているように見えるよ」
クロノと珍しく意気投合した僕は、同士の握手をした。
だって僕とクロノの共通点はあの悪戯猫・・・・・・・ではなくアリアさんとロッテさんだからだ。ちなみにアリアさんとロッテさんの影響をはやては少なからず受けていたりする。それが聖良や澪奈たちに向かないことを願うしかない。
「よし、零夜!早速やってしまおうではないか!」
「そうだなクロノくん!」
「二人ともキャラ変わってない!!?」
ユーノのツッコみを聞き流しながらシステムウインドウを開いて準備をする。
「そう言えば零夜の新魔法ってどういうのなんだい?」
「ん~、じゃあ少しだけ見せようか?」
「出来れば」
「りょ~かい」
軽く返し前に出てターゲットを用意する。
一応この部屋はなのはのスターライトブレイカー程なら余裕・・・・・・で耐えると思う。
「んじゃやろっか」
ストレッチして視線をターゲットに向ける。
「リク・ラク・ヴィシュタル・ヴォシュタル・スキル・マギステル。集え、星の輝き!」
「あれは・・・・・・なのはのスターライトブレイカー?」
「いや、違うな・・・・・・」
ユーノとクロノが驚くなか意識を集中しイメージし、魔法を構築する。
「―――光ありて降り注げ
座標を固定して威力を調整する。
「―――
上空から放たれた高密度の熱光線が幾重にもなり床を穿つ。
最後に集まった熱光のエネルギーの塊を一直線に振り下ろした。真下に向かって放たれた高密度のエネルギーは直撃すると爆発し広範囲に広がった。それはさながら核弾頭ミサイルが着弾したような感じだった。
「よし」
後ろのクロノとユーノを見ると二人とも唖然としていた。
「ま、またやってくれたな君は・・・・・・」
「こ、これも戦星級魔法じゃないかい・・・・・・」
「クロノ?ユーノ?」
首をかしげながら二人に視線を向けると。
「戦星級魔法は作らないんじゃなかったのかい!?」
「あー、うん。そうなんだけどね」
クロノの言葉に口を濁らせる。
「ナハトヴァールの多重防壁や再生能力に対応したのを考えてね。それにいつまた闇の書みたいなのが現れるとはわからないから」
「それを言われるとそうだが・・・・・・」
「それに言っておくよクロノ、ユーノ。あの外道研究会どもは自分の目的のためならその世界に住む人なんてどうでもいいって思ってる。僕はそれを絶対に許さない。決してね」
真剣な声と眼差しで二人を見て告げる。
「この世界には僕のムンドゥス・マギクス式を除けば、存在する魔法は現時点で二つ。ミッド式とベルカ式。研究会のやつらのほとんどはミッド式か近代ベルカ式だ。シグナムたちが使う正真正銘のベルカ式はないはずだ。けど、もし人外の・・・・・・この二つ以外を魔法を使っていたらどうする。たぶんそれに対抗できるのはムンドゥス・マギクス式だけだ」
「確かに、零夜の使うムンドゥス・マギクス式は使えるものが今のところ零夜やなのはたちだけだ。しかし満足に震えるのは君だけだからな」
「それに零夜はミッド式とベルカ式も使えるみたいだからね」
「まあね」
僕の魔法のメインはムンドゥス・マギクスだが、サブとしてミッド式とベルカ式を使ってる。主に、近接戦闘はベルカ式を。ベルカ式にソードスキルを組み合わせて放つ、
「さてと、クロノとユーノの適正は・・・・・・・・」
軽く二人のムンドゥス・マギクス式の適正を調べると。
「え~と、クロノは氷。ユーノは風だね」
一応全属性なのはたちにも教えてるが、そのなかでも得意の属性を言う。
「はい、これが教本ね。一応なのはたちのと同じで中位クラスまで書かれてるから。それと、今言ったのは二人の得意な属性だから、他の属性が使えないなんてことはないから」
僕はそう二人に言い、さっそく二人のトレーニングを始めた。