魔法少女リリカルなのは 魔法と未来を繋げる者たちの物語   作:ソーナ

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みんなでバカンス!

 

~零夜side~

 

「ヤッホー!海だ~!」

 

「ね、姉さん、引っ張らないで~!」

 

「あはは・・・・・・。それにしてもいい天気ね~」

 

「そうね~」

 

「ほんとだね~」

 

「はやてちゃん!アインスお姉ちゃん!早く行きましょう!」

 

「待ってなリイン。まずは日焼け止め塗らなあかんよ」

 

「は~い」

 

「あ、アインスも塗らなあかんよ」

 

「私は別に良いのですが・・・・・・」

 

「お姉ちゃんにはリインが塗るのです!」

 

「アインス、さすがに日焼けしたら大変だぞ。リインに塗ってもらえば?」

 

「ヴィータの言う通りだな」

 

「ヴィータちゃん、前に日焼け止め塗り忘れて大変だったもんね」

 

「あのときは零夜がなんとかしてくれたな・・・・・・」

 

「う、うむ・・・・・・。では、リインすまないが頼む」

 

「はいなのです!」

 

みなさんこんにちは!

僕たちは今、アリサの家。バニングス家が所有する別荘に来ています。毎年夏にみんなでバカンスに来るのですが、今回の参加者は以前より多く参加者は、なのはたち高町家のみなさんにユーノ、フェイトとアリシアたちテスタロッサ・ハラオウン家のみなさん、バニングス家に月村家のみなさん、さらにはやてたち八神家御一行。そして僕たち天ノ宮家です。ちなみに今回のバカンスは二泊三日の予定です。

今回のバカンスは凛華たちも初めてでとってもはしゃいでますね。ちなみに、凛華たちはデバイスですが、人型となったことで泳げます。もちろん防水加工もしてあるため海に入っても錆びたりしないので大丈夫なのです。よって、凛華たちも思う存分遊べると言うことです!

青空の広がる空の下。僕たちの目の前には海があり、それぞれ水着に着替えて遊んでいる。

 

「お兄ちゃん、早くいこう♪」

 

「うん。でも、まずは日焼け止め塗らないとね」

 

水着に着替えてきた聖良に僕は日焼け止めを持って言う。お肌の対策は万全なのです!ちなみに何故こうも女子力が高いのかは。

 

「〈私と華蓮ちゃんがそうだったもんね~〉」

 

「〈うわっ!?いきなり話し掛けてこないでよ愛奈美お姉ちゃん〉」

 

「〈え~!いいじゃない零夜くん〉」

 

「〈あはは・・・・・・〉」

 

というわけです。

僕の霊魂に愛奈美お姉ちゃんと華蓮の霊魂が癒着しているためこうして話すことができるのだ。つまり、ひとつの肉体に三つの魂があるということだ。

 

「〈あ~あ、私も泳ぎたいな~〉」

 

「〈最後に泳いだのって、中学三年生の時の夏休みだったけ〉」

 

「〈あー、そういえばそうだったね〉」

 

「〈愛奈美お姉ちゃんがナンパされてていて零夜が殺気出しまくってたよね〉」

 

「〈うっ!〉」

 

「〈え~!そうだったの!?〉」

 

「〈愛奈美お姉ちゃんは天然だからな~〉」

 

「〈ほんとう・・・・・・・華蓮の言う通りだよね〉」

 

聖良に日焼け止めクリームを塗りながら頭のなかで二人と話す。会話は念話に近いからなんとかなる。

 

「はい。終わったよ」

 

「ありがとうお兄ちゃん」

 

「次は澪菜ね」

 

「は~い」

 

それから澪菜、星夜、紅葉、凛華と日焼け止めクリームを塗っていき。

 

「よし。・・・・・・僕は少しここにいるから思いっきり遊んでおいで」

 

凛華たちにそう言って、パラソルの日影部分で日焼け止めの為のパーカーを着たまま横になった。

凛華たちはそれぞれ浮き輪やら水鉄砲やらを持って海に向かっていった。もちろん何かあった際はすぐに分かるようにしている。

 

「ふわぁ~。少し寝ようかな」

 

ここ最近は局や地上本部の方に行ったり来たりと多忙だったためあまり睡眠が取れてないのだ。正直、小学生にこの扱いは酷いと思うが、まあ、あの多忙さも暫くはないため大丈夫だと思う。

軽く休むつもりで、眼を閉じ意識を奥深くにまで潜らせるとあっという間に深い眠りについた。

 

~零夜side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~はやてside~

 

シグナムたちと少しの間だけ分かれた私は零夜くんのところに向かっていた。

 

「え~と、零夜くんはどこやろ・・・・・・あ、いた」

 

パラソルの下で横になっている零夜くんを見つけた私は小走りで零夜くんに近寄る。

 

「あれ、零夜くん寝てはる」

 

猫のように丸くなって寝ている零夜くんを見た私は何も考えずに零夜くんの横に腰かけた。

 

「疲れてはるんやろな~。私らのときもそうやけど」

 

自然の動作で私は零夜くんの頭を優しく持ち上げて、自分の膝の上にのせた。いわゆる膝枕やな。

余程深く眠っているのかスヤスヤと寝息を立てていた。

 

「(ホンマ、あの話を聞いて驚いたわ。零夜くんが本当はこの世界に居てはらなんて)」

 

赤子をあやすように眠る零夜くんの長い、艶のある黒髪を撫でながら私はそう思った。

 

「(零夜くんが居なかったら私はどうやったんやろ・・・・・・ただひとりで居てはったのかな・・・・・・)」

 

明莉お姉さんから聞いたことを思い出しながら私はそう考える。

 

「(そういや、私っていつから零夜くんのこと好きになってたんやろ)」

 

思い返すようにしてると。

 

「んん・・・・・・」

 

「零夜くん?」

 

軽く身動し、眼をゆっくりと開けた。

 

「あら、ここは・・・・・・」

 

零夜くんの口から零夜くんの声だけど、どこか違う声が聞こえてきた。私は少ししてその人が零夜くんじゃないことに気付き警戒する。

 

「あんた誰?零夜くんやないな?」

 

警戒しながら聞くと。

 

「そうだよ。あなたは八神はやてちゃんであってるよね」

 

「!?何故私の名前を」

 

「あれ、零夜くんから聞いたことないかな」

 

「?」

 

「私の名前は―――――天ノ宮愛奈美」

 

「天ノ宮、愛奈美・・・・・・!?天ノ宮って零夜くんたちと同じ・・・・・・!それに愛奈美って・・・・・・」

 

目の前の人が言ったことが私の頭のなかで反響する。

 

「(天ノ宮愛奈美って、零夜くんの本当のお姉さんやよな!確か、もう亡くなってはるはずや)」

 

私は目の前の人が零夜くんの本当のお姉さんだということが分かり、すぐに姿勢を改めた。どうして零夜くんの中にいるのか疑問が尽きないがまずは。

 

「は、初めまして!八神はやてです!零夜くんにはいつもお世話になって・・・・・・!」

 

お姉さんへの挨拶からだ。

 

「そんなに固くならなくてもいいよ~」

 

「で、ですが、零夜くんのお姉さんですから・・・・・・」

 

「う~ん。そうなんだけど、私ははやてちゃんのことを最初から知ってるから」

 

「へ?」

 

間の抜けた声を出すと。

 

「ふふ。いい反応だよはやてちゃん」

 

「あ、あの、私のこと知ってはるって・・・・・・?」

 

「それはね・・・・・・」

 

愛奈美さんが言おうとしたそのとき。

 

「おい、貴様何者だ?」

 

「!」

 

アインスの声が響いた。

 

「貴様、零夜ではないな。何者だ?主はやてになんのようだ?」

 

「あらら。後ろにいるのはアインスさんだよね」

 

「なっ!?なぜ私の名前を」

 

「ん~。他の人たちは・・・・・・」

 

愛奈美さんが海の方を見てなのはちゃんたちを見る。

 

「まあ、いいか~。取りあえず、その殺気を抑えてくれるかなアインスさん」

 

「アインス、この人は大丈夫や」

 

「しかし・・・・・・」

 

「この人は零夜くんのお姉さんみたいや」

 

「零夜の姉!?」

 

「零夜くんがいつもお世話になってるね~」

 

「・・・・・・・・・・主はやて、一つ言ってもよろしいですか?」

 

「なんや?」

 

「まったく違和感を感じられないのですが・・・・・・」

 

アインスの言葉に私は固まった。何故なら、それは私がさっきから思っていたことだからだ。

正直なところ、目の前の人が零夜くんのお姉さんと言われてもまったく違和感を感じなかった。雰囲気は少し違うけど。

 

「前は零夜くんここまで髪の毛長くないし女顔じゃなかったんだけどね~。これ、たぶん私と零夜くん二人をベースにしてるんじゃないかな~」

 

愛奈美さんの言葉に私は強引だが納得させた。

 

「さて、今私が零夜くんの身体を借りて貴女たちの前に出た理由は単純に、私の大切な弟を守ってほしいからだよ」

 

「「!?」」

 

言葉と同時に薄く張られた遮音結界に驚きながら、私とアインスは愛奈美さんを見る。

 

「アインス、今何をされたかわかった・・・・・・?」

 

「い、いえ、気付きませんでした。魔法の発動予兆すらも感じさせずに高密度の遮音結界を張るとは・・・・・・」

 

「さすが零夜くんのお姉さんと言うべきやのか・・・・・・」

 

もしこれが攻撃魔法だったらと思うとゾッとした。そして、零夜くんのお姉さんが出来るということは零夜くんも出来るということで。

 

「あ、あの、零夜くんを守ってほしいって・・・・・・・」

 

「うん。言葉の意味そのままだよ」

 

「零夜のお姉さん、質問いいだろうか」

 

「うん、いいよアインスさん」

 

「我らに零夜を守ってほしいと言うことだったが、何故私と主はやてにその事を言うのだ?高町やテスタロッサにも言った方が良いと思うが」

 

「あはは。うん、確かになのはちゃんやフェイトちゃんたちにも言った方が良いと思うんだけどね」

 

「な、なんでしょう」

 

アインスの言葉にジッと愛奈美さんは私を見てきた。

 

「二人より、零夜くんが一番信用しているはやてちゃん、貴女に頼もうと思ったんだ」

 

「な、なんで私なんです?」

 

「零夜くんが一番信用しているって言ったでしょ?なのはちゃんやはやてちゃんたちと関わって零夜くんはかなり変わった。昔のこの子だったら誰かのために動いたりしないもん。・・・・・・・・・・私や華蓮ちゃん、私たちの両親のこと以外はね」

 

愛奈美さんはどこか懐かしむように、零夜くんの顔で言った。

 

「それにこの子、はやてちゃんのこと誰よりも気にかけてるの」

 

「私のことを?」

 

「ええ。この子の中でもう一人、華蓮ちゃんと一緒に見てたけど、異性の、しかも同年代の女の子の家に泊まりにいくなんて前のこの子だったら考えられないわ。まあ、華蓮ちゃんは除くけどね」

 

「どういうことだ?」

 

「この子とはやてちゃんは色々共通しているのよ。両親が居なくてひとり暮らしってね。二人はそれぞれ、二人目の零夜くんでもあり、はやてちゃんでもある。・・・・・・この子は無意識にはやてちゃんに寄り添っていたんだと思うわ。この子は意外に寂しがり屋だから」

 

寂しがり屋という言葉に、私は胸にズキッと痛みが走った。

私自身が寂しがり屋だからというのもあるが、零夜くんがそうだったのを知らなかったからだ。

 

「私、なにも知らなかったんやな・・・・・・。いつも、自分のことばかり・・・・・・零夜くんのこと、何も知らへんかった・・・・・・」

 

「はやてちゃんが分からなくても仕方ないわよ。この子、溜めておく傾向があるから。それもはやてちゃんと同じかな」

 

「うっ・・・・・・」

 

「それに、いずれこの子はやり過ぎて大変なことが起こるはずなの。だから、はやてちゃんにはこの子の心の拠り所になってほしいな」

 

「私が零夜くんの・・・・・・」

 

「いいかな?」

 

「・・・・・・・・・・はい!」

 

「うん。アインスさんもお願いね」

 

「ああ」

 

「それじゃあお願いね」

 

愛奈美さんはそう言うと眼を瞑り。

 

「次に目が覚めたときは零夜くんだから、二人ともこの話は内緒ね♪」

 

そう言った。

それと同時に遮音結界が解除され元の空間に戻った。

そして、愛奈美さんはまた眠りに入った。

 

「主・・・・・・」

 

「わかってるよアインス。あのときは私らが助けてもろうたんや、なら、今度は私らが零夜くんを助けないとな」

 

「はい」

 

私とアインスがそう話していると。

 

「ふわぁ~あ・・・・・・・あれ、はやてとアインス?」

 

「おはような零夜くん」

 

「目が覚めたか零夜」

 

今度こそちゃんと零夜くんが目を覚ました。

 

~はやてside out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~零夜side~

 

「ふわぁ~あ・・・・・・・あれ、はやてとアインス?」

 

眠りについていた意識が浮かび上がり、頭上から声が聞こえたのを不思議に思いながら目を開けると、そこにははやてとアインスの姿があった。

 

「おはような零夜くん」

 

「目が覚めたか零夜」

 

「うん。ところでなんで二人はここに?遊ばなかったの?」

 

「いや~零夜くんと一緒に遊ぼうと思ってな。零夜くんを探してたんよ」

 

「私は主はやての付き添いだ」

 

「そうなんだ~」

 

軽く延びをして上体を起こす。

そこに。

 

「零夜~!はやて~!」

 

「二人とも一緒にビーチバレーしない?」

 

アリサとすずかの声が聞こえてきた。

声のした方を向くと、そこにはビーチボールを持ったアリサとすずかたちの姿があった。

ちなみに、今更だけどこのビーチには僕たちしかいない。何故なら、このビーチはアリサの実家のバニンクズ家の所有する、いわゆるプライベートビーチというやつだからだ。

二人の他にも水着姿のなのはやフェイト、アリシア、聖良たちがいた。まあ、海だから水着なのは当然だけど。

 

「さてと・・・・・・。行こうか、はやて、アインス」

 

「せやな」

 

「はい」

 

はやてとアインスとともに日焼け防止のため薄いカーディガンを羽織ってアリサたちの方に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

 

 

「ふふ。みんなよく寝てるね~」

 

「ですね」

 

あのあとみんなでビーチバレーやビーチフラッグなどなどして思いっきり遊んだ。特にビーチバレーではすずかがヤバかった。何がヤバかったのかと言うと、身体能力が抜きん出ているのだ。で、どんどん白熱していき、ついには身体強化(フィジカルエンチャント)込みのビーチバレー(魔法有り)となってしまったのだ。ちなみに、恭也さんや美由紀さん、士郎さんたち高町家の方たちは身体強化ありの僕たちと対等にやりあっていた。ほんと、高町家の遺伝子ってどうなってるの!?と、改めて思い知らされたのであった。クロノやリンディさんは目が飛び出るほどの驚きをして士郎さんたちを見ていたが、僕たちとしてはもう慣れた。慣れたんだけど、言わせてほしい、ほんと高町家の遺伝子っておかしすぎませんかね!?あ、ちなみにシグナムやヴィータも参加しました。シャマルは運動が苦手なので見学、ザフィーラも一応参加したはしたけど。最近ザフィーラの影が薄くなっているのは気のせいではないだろうかと思っている。そんなこんなでとても楽しいバカンスを過ごせました。まあ、明日もあるんだけどね。

そんなことを思い返して、僕は僕たちの部屋で寝ている聖良たちを観て、僕は凛華と一緒に静かに扉を閉めた。そのまま別荘の1階にあるリビングに行くと。

 

「聖良ちゃんたちはもう?」

 

「ええ。聖良と紅葉はとってもはしゃいでましたから」

 

桃子さんたち大人組がいた。

 

「娘たちもはしゃいでいたわ。フェイトもだけど、アリシアも私の仕事のせいで海や旅行に連れていけなかったから」

 

リニスさんにお茶のお代わりを淹れてもらったプレシアさんが言った。そこに。

 

「凛華さんは寝なくてもいいの?」

 

リンディさんが聞いてきた。

 

「はい。私は大丈夫です。それに零夜くんを一人には出来ませんから」

 

「ちょっと~それどういう意味さ凛華」

 

「そのままの意味ですよ零夜くん。一昨日まであまり寝てませんよね」

 

「仕方無いでしょ~。終わらせないといけない案件があったんだから~」

 

「また無理して倒れられたら大変です。聖良ちゃんや澪奈ちゃんが泣きますよ」

 

「うっ・・・・・・そ、それは・・・・・・」

 

凛華の言葉に反論できなかった僕は口を濁した。

そこに。

 

「あらあら」

 

「うふふ」

 

「ははは」

 

士郎さんたちの笑いが響き渡った。

 

「わ、笑わないでください~」

 

「いやいや、すまないな。零夜くんのそれが少し面白くてな」

 

士郎さんの言葉に僕は複雑な心境に陥った。

 

「ところでプレシアさんは今何をされてるんですか?」

 

そこにすずかの母親の春菜さんがプレシアさんに聞いた。

 

「今はいままで与えることができなかった時間をあの子達にあげてるわ」

 

「そうなんですね~。私も最近娘たちと会ってませんでしたから羨ましいです」

 

「子っていうのは親と一緒にいたいものですからね」

 

「ええ」

 

プレシアさんたちは親らしい顔をしていた。

 

「プレシアさん」

 

「?なにかしら?」

 

「プレシアさん、僕のところで働きませんか?」

 

『『『え?』』』

 

僕の言葉にプレシアさんだけではなく、リンディさんも含めた全員が、え?と驚いた顔をした。

 

「貴方のところって確か、アリシアが配属された場所よね?」

 

「はい。時空管理局特別執務管理室第0課、通称特務0課です」

 

「何故か・・・・・・聞いてもいいかしら?」

 

「えっとですね、実はうちの課技術者がいないので・・・・・・」

 

僕がそう言うと。

 

「確かに・・・・・・特務0課は現在公には知られてない部署ですからね。本局技術者を所属させるのは無理ですね」

 

「ええ。今のところは僕が何とかしてますけどね」

 

「それで、私にかしら?」

 

「ええ。プレシアさんの技術力や知識があれば助かると、私と零夜くんは思ってるんです」

 

「あ、もちろん、入るか否かはプレシアさん自身が決めてください!プレシアさんが決めたことなら僕は何も言いませんし・・・・・・アリシアとフェイトのために使ってください」

 

「・・・・・・・・・・少し・・・考えさせてくれるかしら」

 

「あ、はい!」

 

「ありがとう」

 

「それじゃあ、僕らもそろそろ寝ますね」

 

「ええ。お休みなさい」

 

「はい、お休みなさい」

 

「失礼します」

 

僕と凛華はリンディさんたちにそう告げて、聖良たちが寝ている部屋へと戻った。なのはたちはもう既に寝ているはずだ。ちなみになのはたち女の子はアリサの部屋で、シグナムたちは別室で、ザフィーラは士郎さんたちと、ユーノはクロノとだ。で、僕は家族である聖良たちとだ。部屋へと続く道を歩いていると。

 

「零夜くん」

 

「ん?なに凛華」

 

「零夜くん、この間遅くまで一人で何してたんですか?」

 

「・・・・・・なんのこと?」

 

「惚けないでください零夜くん。この間の深夜、みんなが寝静まったあと、地下のメンテナンスルームとトレーニングルームでなにかしてましたよね」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「明莉お姉さんと一緒にたまたま見てしまったんですけど・・・・・・一体何をしていたんですか?」

 

凛華の言葉に僕は視線を逸らす。

 

「まさか、また無茶なことしてるんじゃありませんよね」

 

「そ、それは・・・・・・」

 

「明莉お姉さんから言われてますよね、無茶しないでって。今無茶したらいつか取り返しのつかないことが!」

 

「分かってるよ!」

 

少しだけ声を荒げ、凛華に言う。幸いにも誰にも聞かれていなかったようで、誰かが来たりはしなかった。

 

「分かってるよ凛華。けど、これだけは僕の手でやらないといけないんだ」

 

「・・・・・・・・・」

 

「お姉ちゃんと華蓮と約束したんだ、絶対二人に僕の家族を会わせるって!」

 

「零夜くん」

 

「そのためには多少の無茶なことはするしかないよ・・・・・・。それに、時間と空間、物質などの魔法も早く完成させないと」

 

「時間と空間に物質・・・・・・?・・・・・・まさかと思いますけど、時間と空間に干渉する魔法・・・・・・時空間魔法(クロスパティウムマギクス)を使おうとしてるんじゃ・・・・・・!」

 

「だとしたら?」

 

「幾らなんでもそれは危険すぎます!時間と空間に干渉するなんて」

 

「空間への干渉は空間魔法でなんとかなるよ。時はもう少し時間がかかるね」

 

「当然ですよ!時空間魔法(クロスパティウムマギクス)なんて秘術中の秘術です!それに物質干渉だって」

 

特殊固有武装(アーティファクト)は万能じゃないからね。いくら、時律の双銃(クロノス・デュオピストリス)を持ってるとはいえね」

 

「お願いですから無茶なことはしないでください。零夜くんが倒れたら聖良ちゃんや澪奈ちゃんが・・・・・・・私ももちろん、明莉お姉さんもみんなが悲しみます」

 

「分かってるよ凛華」

 

凛華の言葉を聞きながら僕は凛華と一緒に部屋に戻って寝た。

 

 

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