魔法少女リリカルなのは 魔法と未来を繋げる者たちの物語   作:ソーナ

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聖王教会

 

~零夜side~

 

ある日僕らはミッドチルダ郊外の山岳地帯に仕事できていた。任務は凶悪な指定魔導犯罪者集団の捕縛だ。

 

「―――こちら特務0課室長の天ノ宮です。今から初手として範囲魔法を放ちますので放ち終えたら内部に突入、魔導犯罪者を捕縛してください」

 

指揮官の僕は目標が見渡せる場所で各部隊に連絡をして指示を出していた。

 

『『『『『了解!』』』』』

 

「夜月、聞こえる?」

 

『聞こえるよ~』

 

何故夜月が居るのかと言うと、夜月は管理局の僕の部隊に入ったからだ。更にいうと、夜月の魔導士ランクは僕と同じくオーバーSSSだ。試験を見たリンディさんやクロノたちはあんぐり状態で唖然していた。で、更にいうと夜月は僕たち、特務0課の副部隊長だ。

 

「無理しないでやってよ」

 

『うん。レイくんもね』

 

「わかってるよ。・・・・・・はじめるよ」

 

通信を一度切り、魔力を練り周囲に被害がいかないように調整する。もちろん、威力は元の威力の十分の一以下だ。目的は足止めと行動の阻害。

 

「リク・ラク・ヴィシュタル・ヴォシュタル・スキル・マギステル。契約に従い、我に従え、氷の女王。疾く来たれ、静謐なる、千年氷原王国。明けぬ夜、吹きすさぶ冬の嵐。咲き乱れ、舞い散れ、永遠の白き薔薇園!千年氷華(アントス・パゲトゥ・キリオン・エトーン)!」

 

放たれた最上級の凍結魔法は目標の内部から凍りついていった。もちろん、威力はかなり抑えてあるから食らっても後遺症とかない。さらに言うと、この氷は永久氷解の氷のため壊したりするのは困難だ。とまあ、そんなこと思っていると。

 

『こちら首都防衛隊のゼストだ。中にいた魔導犯罪者全員の捕縛を完了した』

 

共同で対処しているゼストさんから通信が来た。

 

「こちら天ノ宮。了解しました。ゼスト隊長たちはそのまま内部の調査を。夜月はゼスト隊長たちと同行。アリサとすずか、アリシアは陸士108部隊と外部の警戒及び残りのテロリストを捕縛」

 

『了解した』

 

『わかったよ』

 

『任せておきなさい!』

 

『うん!』

 

『わかった!』

 

『了解しました』

 

それぞれに指示を出して周囲の警戒を強める。

そこに。

 

「さすがだな。さすが管理局最年少で三佐になるだけある」

 

「いえ、こちらこそ。そちらの部隊の人たちの動きが速いので行いやすいです、ゲンヤ・ナカジマ三等陸佐」

 

僕の補佐なのかな。陸士108部隊の隊長のゲンヤ・ナカジマさんが称賛の声をかけてきた。夜月曰く、本来ならまだゲンヤさんは108部隊の隊長ではないそうなんだが、この世界では何故か隊長になっているそうだ。恐らくこれは僕が関係していると思う。まあ、それはさておき、そこに。

 

『こちら特務0課のアリサ・バニングス。西南より未確認飛行物体を確認。どうしますか?』

 

アリサからの通信が入った。

 

「未確認飛行物体?」

 

「あれじゃねぇか?」

 

ゲンヤさんとともに西南の方を見ると、そこには管理局の次元航行船に少し似た空中艦がこちらに接近していた。

 

「ゲンヤさん、あれの所属は分かりますか?」

 

「いや、俺もわかんねぇな」

 

「星夜」

 

「はい」

 

僕の声にすぐさま星夜が検索する。

少しして。

 

「少なくとも管理局の艦ではありませんわね。所属不明です」

 

そう答えた。

 

「ふむ。状況から考えるに魔導犯罪者たちの増援か?」

 

「恐らくは。撃ち落としましょうか?」

 

「ふむ・・・・・・」

 

ゲンヤさんと暫く相談していると。

 

「マスター、所属不明艦からなにかが来ます」

 

紅葉がそう言った。

 

「なに?」

 

「ん?」

 

見ると、艦のハッチと思わしき部分から複数の機械のようなものが飛び出していた。

 

「あれは・・・・・・」

 

「ロボットか?」

 

そう感じていると、そのロボットがこちらに攻撃してきた。

 

「なにっ!?」

 

「ふむ」

 

攻撃は張られていた障壁で霧散した。

 

「星夜、レジアス中将に増援要請。航空魔道士部隊と陸士部隊をそれぞれ1部隊ずつ申請」

 

「了解」

 

すぐさま星夜に指示をして通信を開く。

 

「全員聞こえますか?捕縛した魔導犯罪者は陸士108部隊が連行してください。ゼスト隊長たちは地上に下りたあの所属不明の機械人形を破壊、すずかは108部隊の人たちの護衛。アリサとアリシアは空であの機械人形を撃破、夜月も機械人形の破壊をお願い」

 

『『『『『了解!』』』』』

 

指示を出し終えると。

 

「零夜くん、レジアス中将からすぐに増援を寄越してくれるそうです」

 

「オッケー。ゲンヤさん、ここの指示をお願いします。僕はあれの対処を」

 

「おう」

 

「星夜と紅葉はここでゲンヤさんの護衛と援護を」

 

「はい」

 

「畏まりましたマスター」

 

そう指示をすると僕は凛華と澪菜のデバイス形態を持って空に上がった。ちなみに既に聖良とのユニゾンをしています。

 

「さて・・・・・・あんまり大きくないね」

 

間近で見た空中艦を見て僕はそう呟いた。

 

「それじゃまずはあの艦を墜とそうか」

 

そう言うや否や。

 

「全員、対魔法障壁を全力で張ってください。今からわたしが極大魔法を放つので」

 

冷たい声でそう全員に言った。

すると。

 

『ちょ!レイくんまさか雷系統のアレを使うの!?』

 

夜月の慌てた声が聞こえてきた。

 

「うん。あ、威力は調整するから」

 

『当たり前だクラッカーだよ!』

 

シリアスじゃなくなった!?

夜月の声にそうツッコミながら。

 

「リク・ラク・ヴィシュタル・ヴォシュタル・スキル・マギステル。契約に従い、我に従え、高殿の王。来たれ、巨神を滅ぼす燃え立つ雷霆。百重千重と重なりて、走れよ稲妻!」

 

威力を調整した雷の最上級魔法を構築する。

本来ならここで詠唱の終なのだが。

 

「四電より降り注げ、幾重にもかさなる雷轟を持ちて汝の敵を撃ち落とせ!」

 

追加の詠唱で空中艦を囲むように構築された魔方陣が現れる。

 

千の雷(キーリプル・アストラペー)四方電雷(テトラディカウム)!」

 

放たれた千の雷・四方電雷は四方から対象の空中艦に命中し煙をあげて撃墜した。

まあ、中の人は死にはしないだろう。

千の雷・四方電雷の影響で空中艦の周囲にいた機械人形は連鎖で次々に爆発していった。

 

「対象空中艦の撃墜を確認。艦内部の人間の捕縛をお願いします」

 

『『『『『り、了解!』』』』』

 

「アリサ、アリシア、残りの残存兵力の無力化をお願い。夜月はこっちに来て」

 

そう言うと通信を切りゲンヤさんたちの居るところに戻った。

戻ると。

 

「噂通りおっかない魔法だな。あの規模の艦を一撃で撃墜かよ」

 

引きつり笑いを浮かべたゲンヤさんがそう言った。

 

「一応威力は調整しました。中の人は無事だと思いますよ。まあ、気絶はしてるでしょうが」

 

「おいおい」

 

冷や汗を流しているゲンヤさんを軽く見て。

 

「こちら特務0課。対象の空中艦の撃沈及び艦内部勢力の無力化を確認。あとは大丈夫ですか、レジアス中将」

 

レジアス中将との回線を開いて訪ねる。

 

『あ、ああ。あとはこちらが処理しておく』

 

回線を開くと唖然とした感じのレジアス中将が出てきた。

 

「わかりました。それとあの機械人形を一機特務0課(こちら)で回収してもよろしいですか?」

 

『それは別に構わないが・・・・・・』

 

「ありがとうございます。何かわかりましたら連絡しますので」

 

『ああ』

 

「では、失礼します」

 

レジアス中将との回線を切り目の前の眼下を見る。

眼下には撃墜した空中艦と氷の氷原が広がっていた。

 

「ふむ」

 

指をパチンと鳴らすと、千年氷華の氷が跡形もなく虚空に消えていった。なぜ消えたのかと言うと、千年氷華の氷だけを分解して酸素と水素に変換したからだ。

それが終わると。

 

『こちらメガーヌ・アルピーノ。艦内にいた残党の捕縛を完了したわ』

 

「わかりました」

 

開いていたウインドウを消去して。

 

「みなさんお疲れ様でした。本日の任務はこれで終わりです」

 

そう全員に言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地上本部の局員たちと魔導犯罪者を捕縛した数日後。

 

 

 

「聖王教会?」

 

「そうや。実はなそこで仲良くなったお姉さんが零夜くんに興味を持っててな」

 

特訓中の休憩の最中はやてからそう言われた。

 

「出来れば零夜くんに紹介したいんよ」

 

「ふぅ~ん」

 

聖王教会という組織に僕は微妙な表情を浮かべた。

以前調べたときに聖王教会の上層部と管理局上層部が極秘に繋がって何かをやっていたのを見つけたからだ。一応、聖王教会と管理局は友好関係にあるが、その裏では非人道的なことをやっている。

 

「(警告を入れる意味でもこれはいいかもね)」

 

少し考えながら思考を巡らせる。

 

「まあ、別にいいけど」

 

「ほんまか?!」

 

「うん」

 

「なら、このあとでもかまへん?!」

 

「まあ、いいけど」

 

こうして僕ははやてとともに聖王教会に行くことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖王教会

 

 

 

「はい、やって来ました聖王教会」

 

「誰に言うてんの零夜くん?」

 

「ん?読者のみんなにだけど?」

 

「それはメタ発言にならんの!?」

 

「さぁ?」

 

そんな軽い漫才をして。

 

「それではやて、来たのはいいけどこのあとどうするの?」

 

「確か迎えが来るはずなんやけど・・・・・・」

 

はやてがそう言うと。

 

「お待たせしました」

 

後ろから声がした。

 

「ん?」

 

「あ、シャッハ!」

 

「ご無沙汰してます騎士はやて」

 

「せやな」

 

「騎士はやて、そちらがひょっとして・・・・・・」

 

「せや、天ノ宮零夜くんと妹の聖良ちゃんや」

 

「はじめまして、天ノ宮零夜です。こっちは妹の聖良」

 

「はじめまして」

 

シャッハと呼ばれた女性に僕は聖良と一緒に自己紹介する。聖良が何故居るのかというと、聖良に視たことない風景を見せてあげようと思ったからだ。ちなみに凛華たちさ地球の家の方で明莉お姉ちゃんたちと一緒にいる。

 

「はじめまして、私は聖王教会修道騎士のシャッハ・ヌエラといいます」

 

差し出された手を握り握手を交わす。

 

「それじゃあシャッハ案内頼んでもええか?」

 

「はい。ではこちらに」

 

僕らはシャッハさんの後ろを付いて行き、聖王教会のなかに入った。

シャッハさんに案内されある部屋に通されるとそこには二人の男女がいた。

 

「はじめまして、聖王教会騎士団所属の騎士。カリム・グラシアと申します」

 

「はじめまして、天ノ宮零夜です」

 

「天ノ宮聖良です」

 

「今日はお忙しいなか来ていただきありがとうございます」

 

「いえ。―――で、一つ良いでしょうか」

 

「なんでしょう?」

 

「入ったときから気になってたんですけど・・・・・・」

 

騎士カリムから視線をずらしてその隣の、優雅にティーカップに淹れられた紅茶を飲んでる男性に移す。というか、超知ってる人だし。

 

「―――なんでクロノがここにいるのさ!?」

 

そう、クロノが何時ものバリアジャケット姿で座っていた。

 

「僕と騎士カリムは友人だ。一緒にお茶を飲んでいてはおかしいか零夜?」

 

「いや、友人なら可笑しくはないけどさ、これって浮気とかにならないの?」

 

「ぶほっ!な、ななな、何故浮気の言葉が出るんだ!?」

 

「え?だってクロノ、エイミィさんと付き合ってるんじゃないの?」

 

「そんなわけあるか!」

 

「あら、違ったんですか?」

 

「騎士カリム!?何故君まで?!」

 

「クロノ君、さすがに浮気はあかんよ」

 

「女の敵ですね」

 

「クロノ君、浮気してるの?」

 

僕に続いて、騎士カリム、はやて、シャッハさん、聖良がクロノに非難の視線を向けて言う。

 

「はあ、それでなんで聖良まで連れてきたんだ零夜?」

 

「ん?ダメだった?」

 

「いや、別に僕は良いと思うが・・・・・・」

 

「問題ありませんよ」

 

「―――だそうだ」

 

「うん」

 

肩を竦めて言うクロノに普通に返す。

 

「シャッハ、みなさんに紅茶を」

 

「はい、騎士カリム」

 

騎士カリムの言葉にシャッハさんがすぐさま僕らの分の紅茶を淹れてくれた。

そのあとは他愛ない話をしたり、僕とクロノを除いた女子同士で楽しそうに話をしたりした。ちなみに、超久しぶりに女の子と間違えられました。うん、これは慣れないよねホント。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――はずだったんだけど。

 

 

「さあ、早く構えてください」

 

「どうしてもやるんですか?」

 

「はい!」

 

僕は聖王教会内部にある訓練施設でシャッハさん・・・・・・いや、騎士シャッハと対峙していた。

ことの発端ははやての言葉で・・・・・・。

 

「シャッハ、さっきから零夜くんと戦いたくてうずうずしとらん?」

 

「!?そ、そんなことは・・・・・・・・・・・・・はい」

 

「シャッハがそこまでうずうずするなんて珍しいわね。やっぱり、彼がオーバーSSSランクの魔導士だからかしら?」

 

「それもありますが、零夜さんの魔法にも興味があります」

 

「なら、実際に戦ってみればいいだろう」

 

「は?」

 

クロノの言葉に変な声を出してしまったがそれが正しいと思う。

とまあそんなこんなで僕が口を挟むまもなく突拍子で騎士シャッハとの決闘が行われようとしていた。

聖良ははやてたちと一緒に観戦している。のだが。

 

「僕デバイス持ってきてないんですけど?」

 

そう、今日は今僕はデバイスを持ってないのだ。まあ、デバイス無しでも出来るけど。

僕がそう告げると。

 

「君はデバイス無しでも充分強いだろ!?」

 

クロノの声が聞こえてきた。

そこに。

 

「お兄ちゃ~ん!頑張ってぇ~!!」

 

聖良の応援が入った。

うん、これは。

 

「よし!聖良にそう言われたら兄として負けるわけにはいかないね!」

 

拒否れないね。

 

「クロノ執務官、はやて、彼はもしかして俗にいう・・・・・・」

 

「そうやでカリム」

 

「ああ。零夜は・・・・・・」

 

「「誰もが認めるシスコンだ(なんや)!」」

 

「そ、そうなんですか・・・・・・」

 

はやてとクロノ、騎士カリムの声が聞こえてきたが気にしない。

 

「それじゃ始めましょうか騎士シャッハ」

 

「あ、いえ、ジャケットは・・・・・・?」

 

「問題ありません。騎士シャッハの攻撃は僕の身体に当たりませんから」

 

「???」

 

怪訝な表情と、少しムッとした表情で僕を見る騎士シャッハ。

 

「それじゃ、行きますよ!」

 

騎士シャッハは自身のデバイス、ヴィンデルシャフトを構えて向かってくる。

 

「(あのデバイス、双剣・・・・・・・いやトンファー型かな?形状から見てカートリッジシステム搭載のアームドデバイス。つまり、騎士シャッハの使用術式はベルカ式)」

 

そう冷静に分析していると。

 

「はああっ!」

 

騎士シャッハが距離を詰め右のデバイスから横凪ぎを仕掛けてきた。

対する僕はなにもしなく、そのまま騎士シャッハの攻撃が当たるかと思われたその瞬間。

 

「!?」

 

僕の目の前に多重魔方陣が展開され騎士シャッハの攻撃を防いだ。

 

「な!?なんですあの魔方陣!?」

 

騎士カリムが驚く声が聞こえる。

対するはやてとクロノは苦笑いを浮かべていた。

 

「くっ!」

 

攻撃を防がれた騎士シャッハはさらに攻撃を仕掛けてきた。

 

「・・・・・・・・・・」

 

仕掛けてきた攻撃を僕は無表情ではなく、口角を少しだけあげる。

 

「か、固い!」

 

「もう終わり?なら、今度はこっちから行くよ」

 

そういうや否や、僕は周囲に軽く百を越える魔方陣を展開した。

 

「!?!?」

 

「―――魔法の射手・連弾・精霊の369矢(サギタ・マギカ・セリエス・スピリトゥス)

 

終の術式を言うと、魔方陣から雨のように次々と魔法の射手が騎士シャッハに向かっていく。

 

「っ!」

 

高速で飛んでいく魔法の射手を騎士シャッハはギリギリのところで避ける。

 

「まだまだ行きますよ~」

 

「!?」

 

避ける騎士シャッハに容赦なくいい、さらに無詠唱の連槍を連続で放つ。

 

「ぐぅっ!!」

 

「ふむ」

 

膝を着く騎士シャッハを見て、攻撃の手を止める。

 

「あ、あのシャッハがこんな一方的なんて」

 

「しかも零夜のやつ、かなり手加減してるな。一歩も動いてないし」

 

「そうやね~。陸戦AAAランクのシャッハでもこうもあしらわれるとはなぁ」

 

「頑張ってお兄ちゃ~ん!」

 

観客の聖良たちの声を聞きながら騎士シャッハに声をかける。

 

「まだ、やりますか騎士シャッハ?」

 

「当然です!」

 

「ふふ。その意気や良しです。では、それに敬意を表して少しだけ本気を出します」

 

「本気・・・・・・?」

 

そう言うと、今まで魔法攻撃だったのを近接戦闘、両手に断罪の剣を現出させて一瞬で騎士シャッハの懐に潜り揉む。

 

「な!?はやっ・・・・・・!?」

 

「若雷!」

 

両手を騎士シャッハのお腹に重ね合わせて衝撃波を放つ。

 

「ぐはっ!」

 

放たれた衝撃は騎士シャッハの身体を揺るがして後ろに吹き飛ばした。

 

「シャッハ!」

 

勢いよく吹き飛ばされ、ルームの壁に背中から激突した騎士シャッハを騎士カリムが心配して声をかける。

 

「あの~、大丈夫ですか騎士シャッハ?」

 

「は、はい・・・・・・なんとか」

 

治癒(クーラ)

 

騎士シャッハに治癒魔法を掛けて手を伸ばす。

 

「すいません、最後の方ほぼ手加減なしで放ちました」

 

「いえ・・・・・・こちらこそありがとうございました」

 

「今度はデバイスを使ってやりましょう」

 

「お手柔らかにお願いします」

 

握手をし再戦を誓っていると。

 

「教会騎士団でも指折りのシャッハをああも簡単に倒すなんて・・・・・・」

 

「あれくらいで驚くにはまだ早いとおもうでカリム」

 

「だな。零夜やつ、リミッター掛けたままだからな。しかも最後の攻撃以外全く動かなかったしな」

 

「リミッターを施してあの強さなのですか!?」

 

「まあな」

 

「さすが星戦級魔導士ですね・・・・・・あの強さならあの若さで左官に任命され三提督直属の部隊を率いるだけあります」

 

「ほんまや」

 

「まったく、まるで"魔王"、だな」

 

「魔王?」

 

「魔法の王や恐怖としてとかいろんな意味を合わせて魔王だ」

 

「魔王なぁ~・・・・・・魔王もそうやけど、星戦級やから、星戦と魔王を合わせて。―――星戦の魔王(メイガス・オブ・ロスティライズ)ってのはどうや?」

 

「星戦の魔王か・・・・・・いいかもな」

 

クロノたちの声が耳に入った。

というか星戦の魔王(メイガス・オブ・ロスティライズ)ってなにさ!?

そう心にツッコミつつ、近寄って抱きつきながらさっきの模擬戦のことを言う聖良の頭を撫でる。ここ最近、妹ができたからかかなり聖良や澪菜に過保護かも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はありがとうございました。また来てくださいね」

 

「ええ。今度はみんなできますよ」

 

あのあとはそのまま時間も時間な為帰ることになり今は聖王教会の裏口にいた。表でない理由は一般客がいるのと、僕がなにかしらと有名だから、だそうです。全く見に覚えがないのだけど?

 

「あ、騎士カリム」

 

「はい、なんですか?」

 

「ちょっと教会の上層部に言伝てを頼んでもいいですか?」

 

「言伝てですか?」

 

「はい」

 

はやてやクロノ、騎士シャッハが怪訝な表情をするが、騎士カリムは僕の気迫に押されてか背筋をピンっと伸ばしていた。

 

「―――手を出すのは構わないけれど、手を出すならそれ相応の代償を覚悟しなさい。もし手を出すならば私は地の果てまでも追いかけて貴公らを討滅しよう。全てを失う覚悟がないのなら無謀なことはしないようにしなさい、と」

 

僕の纏っている空気はオーバーSSSランクや一部隊を率いる者としてやらの圧倒的な空気を醸し出していた。

 

「は、はい、わかりました。一字一句違えずに伝えます」

 

騎士カリムは冷や汗を流して言った。

 

「お願いしますね。あ、それと」

 

「は、はい」

 

「僕は騎士カリム、あなたとは個人的な友好関係を結びたいと思ってますのでお願いしますね」

 

「ええ。私個人としてもあなたとは友好的な関係を結びたいと思ってますから」

 

「ええ。ではまた」

 

僕の台詞にはやてと騎士シャッハはなんの事か解らないようだったけど、言伝てをお願いした騎士カリムとは別にクロノにも思うところがあったようで僕の台詞を聞いて騎士カリム同様冷や汗を流していた。それを最後に僕と聖良、はやて、クロノは聖王教会を後にした。

 

 

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