魔法少女リリカルなのは 魔法と未来を繋げる者たちの物語   作:ソーナ

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襲撃者

 

~零夜side~

 

ホテルから転移して、目の前の様子を見た僕は状況を理解する。

 

「ふぅ~ん。時空管理局本局特務0課の天ノ宮零夜です、その場から動かないでください」

 

小さくそう言い、断罪の剣(エンシス・エクセクエンス)ではやてを拘束しようとしているワイヤーを切断し、はやてと襲撃者の間に立つ。

 

「大丈夫、はやて?」

 

「う、うん。私はなんとか・・・」

 

「そう。よかった。―――で、あなた誰?」

 

冷たい眼差しで、はやてを襲ったと思われる女の子を見る。

 

「何故、天ノ宮零夜ちゃん、あなたがここに!?」

 

あり得ないとでもいうかのような表情をする女の子に。

 

「僕は男だよ・・・・・・」

 

そう訂正した。

それと同時に目の前の工事車両らしき機械を無詠唱の魔法の射手(サギタ・マギカ)で攻撃し、地属性と氷属性の魔法で破壊する。

 

「なぁ・・・・・・っ!?」

 

「はやてに怪我させたんだから――――――覚悟できてるよね?」

 

驚いている女の子に冷たい声で言い放つ。

そこに。

 

「っ!封鎖領域に入ってきた・・・・・・?この反応キリエじゃない・・・・・・・アミティエ!」

 

女の子がそう言った。

あ、ちなみに僕も誰かが来たことは分かってました。

そんなところに。

 

「はやてさん!大丈夫です・・・・・・・か?」

 

後ろからバイクに乗った中学生くらいかな?そのくらいの紅い髪の女の子がやって来た。

 

「あ、あれ、この状況は・・・・・・」

 

なんとも言えない場面に女の子は唖然としている。

そこに、後ろの生き残っていたらしい車両がガトリングのような銃器の砲口を向けて来た。

 

「へぇー。その車両、盗んだ工事車両になにか手を加えたんだ」

 

弾丸を射出してきた車両を見ながら言う。もっとも、その程度の攻撃、僕の多重障壁の一つも破れてないけど。

 

「くっ!アームリセット!螺旋徹甲弾!」

 

女の子がそう言うと、今度は砲弾のような弾丸が飛んできたが、それすらも僕の多重障壁は防ぐ。

 

「そんな、あり得ないわ!解析できないなんて・・・・・・ここは一度退くしかないわね」

 

そう言うと女の子はスゥっと空気に消えた。

 

「ふぅ~ん、逃げたか。まあ、あの子本物じゃなかったみたいだし追い掛けるのも面倒だしいいか」

 

そう呟き。

 

「凛華」

 

「はい」

 

「あれ、全部破壊しちゃっていいよね?」

 

「良いと思いますよ」

 

「じゃあ消そうか」

 

そう言うと、僕は工事車両をすべて動けないようにし。

 

終焉分壊(ロスト・ディスブレイク)

 

跡形もなく、塵一つ残さず消し飛ばした。

正確にはその存在そのものを無かったことに・・・・・・いや、崩壊させた。これが僕の新しい、質量消滅と分解を複合させた物質分壊魔法の一つ――――――終焉分壊(ロスト・ディスブレイク)だ。

まあ、まだ改良するべき点は幾つかあるけど。

 

「ふむ。それで、あなたはどちら様ですか?」

 

工事車両を分壊して消し飛ばした僕ははやての介抱をしているアミティエと呼ばれた女の子に訪ねる。

 

「あ、あの、えっとですね」

 

「はい」

 

アミティエと呼ばれた女の子が言い淀んでいると。

 

〈はやて!〉

 

〈我が主、ご無事ですか!〉

 

突然、空間ディスプレイが展開しそこにアルフとザフィーラが映し出された。

 

「アルフ!ザフィーラ!」

 

「どうしたのアルフ、ザフィーラ?」

 

〈零夜!?〉

 

〈何故零夜がそこに!?零夜は今日オールストン・シーに行ってたはずでは?!〉

 

僕が此処にいることが予想外だったのか驚きの声を出す二人に説明する。

 

「あ、僕がここにいる理由は、はやてを助けに来たから。ホテルからここまで転移してきたの」

 

〈な、なるほど〉

 

〈零夜なら納得してしまう自分が恐ろしいと言うかなんと言うか〉

 

「それで、二人ともどうしたの?」

 

〈あ、そうだった。今、大型トレーラーが暴走してこっちの警察が大騒ぎしてるの〉

 

〈我が主、現在私とアルフはこの事件を引き起こしていると思われる少女を空路にて追跡しています〉

 

〈この人〉

 

アルフから送られてきた画面には、恐らく鳴坂高速道をバイクに乗って走っていると思われる女の子が映っていた。しかし、顔はヘルメットを被っていて見ることができなかった。

 

「なるほどね。っ!ザフィーラ、アルフ!後ろ!」

 

〈〈!?〉〉

 

僕の警告にザフィーラとアルフはさすがの反応速度で後ろを振り向くが、後ろのヘリから放たれたミサイルは捕縛用だったらしく爆発するとワイヤーが二人を絡みとり、身動きがとれないところに。

 

〈ごめんね、邪魔されると厄介なの〉

 

そんなヘルメットを取り素顔を見せたピンクの髪の女の子が高高度からの踵落としでアルフとザフィーラを地面に撃墜させた。そして、二人が高速道路にぶつかると、高速道路が真っ二つに割れ、崩壊した。

 

「アルフ、ザフィーラ!」

 

「まずい、急いで助けにいかんと!」

 

はやてがアルフとザフィーラの元に向かおうとすると、はやての腕をアミティエと呼ばれた少女が掴む。

 

「故あって、私はあのピンクの髪の女の子、私の妹を止めなければなりません」

 

「妹?」

 

「はい。妹の目的ははやてさん、あなたの持つその魔導書なんです」

 

「夜天の書?なぜあなたの妹ははやての魔導書を?」

 

「あ、自己紹介が遅れました。私の名前はアミティエ・フローリアン。良ければアミタとお呼びください。妹がはやてさんの魔導書を狙うのには、妹の目的にその魔導書が必要不可欠だからです。そして、なのはさんとフェイトさんからは無断でその力を借りようとしています」

 

「なるほどね。あ、僕のことは知ってるよね?」

 

「はい、天ノ宮零夜さんですよね」

 

「うん。色々アミタさん、あなたには聞きたいことがあるけど、取り敢えず、はやて。はやてはアミタさんと一緒にアミタさんの妹のところに向かって。僕もすぐに行くから」

 

「了解や」

 

「それではアミタさん、はやてのことお願いしますね」

 

「はい!お任せください!」

 

そう言うと、アミタさんははやてが落っこちないように、自分の腰とはやてをロープで固定し。

 

「では、行きます!」

 

バイクに乗ってものすごい速度で走り去っていった。

 

「あれ、法定速度違反してないかな・・・・・・」

 

アミタさんのバイクの速度に思わずそう呟くと。

 

「なんとかなるんじゃないでしょうかね天ノ宮君?」

 

僕と凛華のいる場所から90度横から声が聞こえてきた。

その声の主は静かに、姿を表した。

 

「お久しぶりですね、天ノ宮特務官。いえ――――――星戦の魔王(メイガス・オブ・ロスティライズ)

 

「ええ。約一年半ぶりですね・・・・・・天翼の終焉研究会(ラストヘブンオーダー)序列一位熾天使(セラフィム)の―――クルト・ファレウム」

 

そこには、以前相対し殺し合いをした研究会の序列一位熾天使のクルト・ファレウムが私服姿で立っていた。

 

「こんなところに研究会がなんのよう?」

 

「いえ、今回は完全なプライベート、バカンスです。私の」

 

「は?」

 

「バカンスです」

 

「うん、それは聞いた」

 

「バカンスです」

 

「・・・・・・三回も言わなくて良いよ・・・・・・」

 

クルト・ファレウムの表情一つ変えないで言う言葉に肩を落とした感じで返す。

 

「・・・・・・≪天の橾槍(ヘブンリィスピア)≫は?」

 

以前取り返せなかったロストロギアについて聞くと。

 

「それなら私が持ってますよ」

 

あっけらかんに答えた。

 

「それを返す気は?」

 

「少なくとも今、現時点ではありませんね」

 

「そ」

 

現時点では、ということは今は返さないということでなにかしらの役目が終わったら返すつもりなのだろう。

 

「おや、取り返さないのですか?」

 

「・・・・・・バカンスで来てんでしょ。なら今はいい。本来は問答無用で取り返すところだけど」

 

実際のところは面倒だから。それに無抵抗の人間相手にしても意味ないし。もっとも次出逢ったときは全力で行くけど。

 

「それはそれは。ありがとうございます」

 

「別にいい」

 

「では、お礼に二つほど、良いことを教えて差し上げましょう」

 

「なに?」

 

「今回の事件、一筋縄ではいきませんよ」

 

「どういうこと?」

 

「君も気づいていますよね。先程の少女が人間ではないということに」

 

「・・・・・・・・・・」

 

クルト・ファレウムの言葉に無言の沈黙を持って返す。

 

「それと、もう一つ我々の序列二位智天使(ケルビム)の筆頭がこの件に関して動いてますよ」

 

「なに?!何故その情報を僕に教えるの?同じ研究会の仲間でしょ?」

 

「我々研究会も一枚岩ではないということですよ。もっとも、私はあの方を信じて、信用しています。言っておきますけど、私こう見えてもあの方の側近ですよ?」

 

「なっ!?」

 

「ふふ。ちょっとお喋りが過ぎましたね。ではまた何れ何処かでお会いしましょうか天ノ宮君とそのお仲間さん」

 

そう言うとクルト・ファレウムは何処かに転移していった。

色々と疑問が深まるなか、僕はクルト・ファレウムの言葉を脳裏に繁昌させた。

 

智天使(ケルビム)が動いてる・・・・・・何故これに・・・・・・?それにあの人、ほんと掴み所がない・・・・・・」

 

「零夜くん、あの人はあのまま逃がしてよかったんですか?」

 

「さっきのクルト・ファレウムからは敵意も殺気も感じられなかった。ここで余計な面倒を起こせば後々面倒になりかねない」

 

「そうですね」

 

「なのはたちのいる場所は特定できた?」

 

「ええ。座標の特定出来てます。結界を張っているみたいですけど」

 

「了解。それじゃ行こうか」

 

そう言って、僕と凛華はなのはたちのいる場所向かって転移した。

 

~零夜side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~夜月side~

 

 

レイくんたちが転移ししばらく立ってから、クロノ君から事件の一報が来た。

 

『―――というわけですまないが緊急出動だ。付近に結界を張る。―――でだ、零夜は何処に行った!?』

 

最後の方は、何でいないのさ!?とでも言うような声だったけど。

 

「レイくんと凛華ちゃん、聖良ちゃんならはやてちゃんのところだよ」

 

『はぁ!?まあ、零夜のことだからいいとして』

 

「(あ、良いのね・・・・・・というより、諦めかけてるわね)」

 

そんなことを思いつつクロノ君の言葉を聞く。

 

『現場にはなのはとフェイト、夜月が行ってくれ。アリシアとアリサ、すずかは念のためにここで待機。後方部隊として、何時でも出撃できるようにしといてくれ』

 

「「「「「了解!」」」」」

 

「ええ」

 

クロノ君の言葉にそう返し、私となのはちゃんとフェイトちゃんは現場に転移した。

結界が張られてる現場に転移してしばらくし、正面から大型トレーラー数台と先頭のバイクがやって来た。

まず最初は。

 

「ロック」

 

なのはちゃんのバインドで車体の動きを止め。

 

「時空管理局です。抵抗はしないでください」

 

バイクに乗っている少女を拘束してフェイトちゃんが取り押さえる。そして私は後方で見ていた。

 

〈おい、マスター〉

 

「なあに、ソラ?」

 

〈マスター自らやった方がよかったんじゃねぇの?〉

 

〈そういえばそうですね。トレーラーは贋造魔女(ハニエル)で物質変換して、破軍歌姫(ガブリエル)であの子を拘束すればよかったのでは?〉

 

「確かに、私一人でもあの子くらい簡単に相手できるよ。私が苦戦するのはレイくんだけだもん」

 

〈そりゃそうだろうな〉

 

〈はい。零夜くんは夜月ちゃんと同じ転生者ですし、お姉さんたちの指導を受けてますから〉

 

「でしょ?それに、本当に私の知っている知識だけで終わるならいいけど、それ以外の対策もしとかないとね」

 

〈なるほどな〉

 

〈そう言うことですか〉

 

「うん」

 

そうこうしている内に少女はなのはちゃんとフェイトちゃんのバインドを破って学生服からバリアジャケットに似たようなピンク色の服を着て、手には少し反った片手剣が握られていた。

 

「あれがフォーミュラスーツね」

 

私が見ているなかで少女とフェイトちゃんの戦闘が始まった。なのはちゃんは少女の連れていたトレーラーから放たれたワイヤーロープに拘束されていた。

 

〈そろそろ行くかマスター?〉

 

「ええ」

 

ソラの問いにそう返し。

 

「おいで―――絶滅天使(メタトロン)刻々帝(ザフキエル)塵殺公(サンダルフォン)

 

3つの天使を顕現させ。

 

傲慢(スペルビア)のアーカイブに接続、テーマを実行します」

 

テーマを実行させた。

 

「いくよ」

 

そう一言言うや否や、私は一瞬で戦闘区域に入り込み、フェイトちゃんとピンク色の髪をした少女の間に入り込んだ。

 

「あ、あなたは―――!」

 

「手こずってるみたいだねフェイトちゃん」

 

「うん。ありがとう夜月、助かったよ」

 

「なのはちゃん、そっちは大丈夫?」

 

「うん!平気!」

 

「そう、よかった」

 

目の前の少女を無視してフェイトちゃんとなのはちゃんに声をかける。幸いにも目立った外傷はない。

 

「―――桜坂夜月ちゃん!」

 

「どうも、こんばんわって言った方がいいかしら?違法渡航者さん?いえ、――――――キリエ・フローリアンちゃん」

 

「どうして私の名前を!?」

 

「―――囁告篇帙(ラジエル)

 

少女、いえ、キリエちゃんの問いに新たな天使を顕現させる。

 

「何故私がキリエちゃんの名前を知っているのかというのは秘密だよ」

 

キリエちゃんにそう言うと。

 

「さてと、それじゃああなたを拘束させてもらおうかな。の前に――――」

 

「なっ!?」

 

一瞬でキリエちゃんに近づいて。

 

「少しだけ遊んであげる!」

 

キリエちゃんに向かって塵殺公を振り下ろした。

とっさに後ろに下がったキリエちゃんは目を見開き、すぐに突っ込んできた。

 

「夜月!?」

 

「夜月ちゃん!?」

 

「悪いけど、今少しだけ機嫌悪いのよ。私の大切な友達に怪我させたお礼はチャンとしないとね!」

 

そう言うや否や私は塵殺公の斬撃を、絶滅天使の砲撃を、刻々帝の銃弾をリズムよく、奏でるかのように放っていった。

 

「フェイトちゃんとなのはちゃんは後ろのやつお願いね」

 

「う、うん」

 

「わ、わかったの」

 

なのはちゃんたちにトレーラーをお願いして、キリエちゃんと切り結ぶ。

 

「このっ!」

 

「へぇー。少しはやるね」

 

キリエちゃんは全力なんだろうけど、私は全然本気を出してない。

それから幾重か斬りあったところに。

 

「つ、強い!みんな、手伝っ―――――!」

 

キリエちゃんがそう言おうとした、そんなところに。

 

「!?」

 

突然、キリエちゃんの持っていた銃が何処からか飛んできた光弾によって弾け飛ばされた。

 

「やっと見つけました、キリエ」

 

「アミタ・・・・・・」

 

新たに現れた少女に、キリエちゃんが驚いたように言う。

アミタと呼ばれた少女は上の台から降り、こっちに歩いてきた。

 

「なのはさんとフェイトさん、そして夜月さんですよね」

 

「は、はい」

 

「そ、そうです」

 

「ええ」

 

「みなさんがご無事でなによりです。お友だちのはやてさんは私がちゃんと保護しました、零夜さんもご無事です」

 

「それはよかったわ。ありがとうアミタさん」

 

「いえ」

 

私がアミタさんにお礼を言うとキリエちゃんが。

 

「追い掛けてこないでって、私言ったよね?」

 

「私は行っちゃダメだっていいました」

 

「アミタまで来てママのことどうすんのよ?!なに考えてるの!」

 

「家出した妹を連れて帰る、それだけです」

 

「言ったでしょ!パパとエルトリアを助けるんだって!」

 

「・・・・・・帰りましょうキリエ」

 

「~っ!!このぉ!!バカ、アミタ!」

 

顔をくしゃくしゃにして、バク転しながら地面に落ちていた銃を拾い、着地と同時にアミタさんに向かって銃を撃った。

その銃弾はそのまま当たり大丈夫かと思いきや。

 

「聞き分けてください、キリエ」

 

キリエちゃんと似たような青い服を着たアミタさんが無傷で現れ、キリエちゃんにそう言った。

 

「~っ!永遠結晶を持って帰らなかったら、パパが死んじゃうのよ!」

 

そのまま激しい空中戦と姉妹の口論が行われていった。

その間、私はその場で観察していて。

 

「悲しくて苦しいのは私も母さんも一緒です!それにあなたを連れ出したあの子を、私は信用できません!」

 

「このぉ!」

 

「キリエさん落ち着いて」

 

「落ち着いてお姉さんのお話を・・・・・・」

 

なのはちゃんとフェイトちゃんはキリエちゃんを説得しようと取り押さえたが、キリエちゃんは靴裏からマシンガンのような弾丸をアミタさんに放ち、なのはちゃんとフェイトちゃんを振りほどいて地面に投げ返した。

 

「邪魔を、しないで!」

 

「きゃっ!」

 

「っ!」

 

「なのはちゃん、フェイトちゃん、大丈夫!?」

 

地面に当たる直前に、私は颶風騎士(ラファエル)の颶風で受け止め、衝撃を緩和する。その間にも上空では姉妹の口論闘争が続いていた。

 

「永遠結晶があれば、みんなを救えるのに!」

 

「父さんと母さんが、私たちにくれた力は!強い身体と防備は!星と人々を助けるための力です!人に危害を加えてまで目的を叶えるためのものじゃない!」

 

「だから迷惑に掛けないように頑張ってる!みんな、手伝って!」

 

キリエちゃんがなのはちゃんとフェイトちゃんが相対している工事車両らしき物に向かって言うと、それは少しずつ動いてなのはちゃんたちに近づいていった。

なのはちゃんとフェイトちゃんが警戒するなか。

 

「そろそろかな」

 

私はそうボソッと呟いた。それと同時に。

 

「え!?」

 

なのはちゃんに近づこうとした車両が一つなにかに貫かれたかのように穴を開けて横に倒れた。

そして。

 

「初弾命中!お前らじっとしとけよ、今助けてやるから」

 

「ヴィータちゃん!」

 

応援に駆けつけてくれたヴィータちゃんの武装から放たれた雷弾が新たに車両を突き破り、上からは。

 

「はあああっ!!一閃!」

 

高高度から降りてきたシグナムさんによる振り下ろしで一刀両断され。

 

「はあっ!!」

 

その後ろにいた二車は真っ二つからのバラバラに切り刻まれた。

 

「ふむ。とんだ試し斬りだ」

 

「シグナム!」

 

「うおおおおっ!!でりゃ!!」

 

さらに上から勢いをつけて降りてきたザフィーラさんがその拳を地面に叩き付け、地面を不安定にさせ車体のバランスを取れなくさせたところに。

 

「ワイヤーロック!」

 

シャマルさんのバインドで残りの車両の動きを封じた。

 

「応援お待たせ~!ザフィーラとアルフも無事よ~!」

 

「フェイト~!!」

 

「不覚を取ったがな」

 

これでキリエちゃんの用意したすべての道具なのかな?を封じられた。そう思っていると。

 

「っ!?」

 

「八神はやてと夜天の守護騎士、応援に駆けつけたよ~!」

 

はやてちゃんが夜天の書を持ってリインちゃんとアインスさんとともにやって来た。上空にいたキリエちゃんははやてちゃんの凍結魔法で動きが止められていた。

そんなところに。

 

「お待たせしました」

 

転移魔方陣が現れ、そこから聖良ちゃんとユニゾンしたレイくんと凛華ちゃんが姿を表した。

 

「さて・・・・・・覚悟は出来てるかな、キリエ・フローリアン?次元法の違反であなたを逮捕させてもらうよ」

 

私の隣に並び立って、氷付けにされたキリエちゃんにそう言って。

 

 

 

 

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