魔法少女リリカルなのは 魔法と未来を繋げる者たちの物語   作:ソーナ

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ライバルの登場なの!?

 

~零夜side~

 

 

 

はやての家。八神家にお泊まりした翌日。

僕はなのはとフェレット姿で肩にいるユーノ、なのはのお兄さんの恭也さんとともにすずかの自宅。月村家の豪邸に着ていた。

 

「う~ん、何回来てもすずかの家って大きいな~」

 

「だよね」

 

すずかの家、月村家の豪邸に来た僕は何度も来ているはずなのに何度もこう思ってしまうのはなんでだろう。

まあ、それは隣にいるなのはもみたいだけど。

 

「あ、でも零夜くんの家も大きいよね」

 

「そうかな?」

 

僕の家もなのはの家の高町家もそれなりに敷地内の面積は大きい。だが、すずかとアリサの家はさすがご令嬢だことで規模が違いすぎる。

歩きながらそう思っていると、いつの間にか玄関に着いていた。

恭也さんが呼び鈴をならすと。

 

「恭也様、なのはお嬢様、零夜様、いらっしゃいませ」

 

メイド服を着た女性が出迎えてくれた。

 

「ああ、お招きに預かったよ」

 

「こんにちは~」

 

「こんにちは、お邪魔します」

 

出迎えてくれたメイドさんの名前はノエルさん。

この月村家のメイド長さんだ。

基本は無口だけど、とても頼りになるお姉さんみたいな人だ。

 

「―――どうぞ。こちらへ」

 

ノエルさんに案内された部屋にはお茶を飲んでるすずかとアリサ、すずかのお姉さんの忍さん、側にはメイドさん、そして部屋にはたくさんの猫がいた。

 

「零夜くん!なのはちゃん!恭也さん!」

 

「すずかちゃん」

 

「キュ」

 

「こんにちはすずか」

 

「なのはちゃん、零夜くん、いらっしゃい!」

 

「こんにちはファリンさん」

 

「こんにちは~」

 

すずかの側にいるメイドさんの名前はファリンさん。メイド長のノエルさんの妹で明るくて優しいお姉さんだ。

 

「恭也・・・いらっしゃい」

 

「ああ」

 

ちなみに恭也さんと忍さんは高町家と月村家、両家公認の恋人さんだ。初めて知った時は少し驚いてしまったが今はもう見慣れてしまったとてもお似合いの恋人二人だ。

 

「お茶をご用意いたしましょう。なにがよろしいですか?」

 

「任せるよ」

 

「なのはお嬢様は?」

 

「私もお任せします!」

 

「零夜様はどういたしますか?」

 

「僕もノエルさんに任せます」

 

「畏まりました。ファリン」

 

「はい、お姉さま」

 

ノエルさんとファリンさんにお茶をお任せして、恭也さんと忍さんの二人は忍さんの部屋に行くみたいでノエルさんとともに出ていった。

 

「おはよう」

 

「おはよう、すずか。アリサ」

 

「うん、おはよう」

 

「相変わらずすずかのお姉ちゃんとなのはのお兄ちゃんってラブラブだよね~」

 

「あはは。うん。お姉ちゃん、恭也さんと知り合ってから幸せそうだよ」

 

「うちのお兄ちゃんは・・・・・・どうかな?」

 

「恭也さんも忍さんと同じ気持ちじゃないかな」

 

「確かに・・・・・・前と比べると優しくなったかな。よく笑うようになったかも」

 

「そっかぁ~」

 

僕たちはなんの変哲もない何時もの会話をする。

その頃ユーノは床に降りてなにかをしていた。チラリと見たところ猫に驚いているようだった。

 

「そう言えば、今日は誘ってくれてありがとうね」

 

「ううん。来てくれてありがとう」

 

「・・・・・・今日は・・・元気そうね」

 

「え?」

 

「なのはちゃん、ここ最近元気なかったから」

 

「そうかな?」

 

「そうよ。零夜もそうでしょ」

 

「う~ん、確かにアリサの言ったとおり何時もの元気が無かったかな?」

 

ちょっと魔法の練習やり過ぎたかな?と思ってしまった。そうなるとなのはの不調の原因は僕にあることになる。

 

「ほら!零夜もこう言ってるわよ」

 

「わ、私ってそんなに分かりやすい?」

 

「ええ」

 

「ちょっと、分かりやすいかな?」

 

「ええっ~。れ、零夜くんは!?」

 

「う~ん、ちょっとだけ分かりやすいかな?パッと見はわからないかもだけど」

 

「そうなの!?」

 

「逆に零夜って分からないわよね」

 

「そう?」

 

「うん。零夜くん、何時も優しくて明るいけどなんだろう・・・・・・内面って言うのかな。本音がわからないかな」

 

「あ、それ私も思ったの!」

 

「そうかな~?」

 

自分じゃわからないけど付き合いの長いなのはたちがいうならそうなのかな?

僕はなのはたちに言われそう思考した。

するとそこへ。

 

「キュィィィ~~!!」

 

「へっ!?」

 

「えっ!?」

 

ユーノの悲鳴が聞こえてきた。

床を見ると一匹の猫に追い掛けられているユーノの姿があった。

 

「ユーノくん!」

 

「ユーノ!?」

 

「あ、アイ、ダメだよ!」

 

そして更にそこへ。

 

「は~い。お待たせしました~。イチゴミルクティーとクリームチーズクッキーで~す!」

 

トレーを持ったファリンさんが戻ってきた。

そしてファリンさんの足元をユーノと子猫のアイが駆け回る。

 

「わあっ!」

 

ファリンさんは足元覚束ない感じでユーノと子猫のアイを避けるが、

 

「や、ヤバッ!」

 

「ファリン、危ない!」

 

「うん!」

 

ファリンさんは回りすぎて眼を回してしまった。

そして手元のトレーが落ちそうになるところを僕がなのは、すずかは仰け反ってしまったファリンを支えた。

 

「う・・・・・・」

 

「セーフ」

 

「危なかった~」

 

幸いにも床に落ちて割れたものはなく、九死に一生を得たという感じだった。

 

「ハッ!はわわわっ!!すずかちゃん!なのはちゃん!零夜くん!ごめんなさいぃ!」

 

ちなみにファリンさんは少しだけドジっ娘なのである。

まあ、原因はユーノと子猫のアイなんだけどね。

それから場所を移して中庭へ移動してたくさんの猫と戯れながら過ごすお茶会。

僕は猫は嫌いじゃないからこうやって子猫が寄ってくるとつい撫でてしまう。

 

「しっかし、相変わらずすずかの家って猫天国よね」

 

「ウフフ」

 

「でも子猫たちって可愛いよね」

 

「ホント。子猫たちといるとなんか、こう、癒される感じがするね」

 

「うん!里親が決まってる子もいるからお別れもしなきゃならないけど・・・・・・」

 

「そっか・・・・・・。ちょっと寂しいね?」

 

「でも、子猫たちが大きくなっていってくれるのは嬉しいよ」

 

「そうだね」

 

「そっか~」

 

少し雰囲気が暗くなっていくその時。

 

「っ!」

 

僕の身体に僅かにだけど電気が走った感じがした。

 

「(この魔力・・・もしかしてジュエルシード・・・・・・!?リンカ)」

 

《確認できましたよマスター。ジュエルシードの反応です》

 

思念通話でリンカと会話しなのはを見る。

なのはもどうやら感じたらしく金縛りのように動かない。

すずかとアリサは気付かないみたいで楽しそうに子猫を抱き抱えて遊んでいた。

 

〈なのは・・・・・・。零夜・・・・・・〉

 

〈確認したよ。近くにジュエルシードがある〉

 

〈ど、どうするの?〉

 

〈う~ん・・・・・・ユーノ、この場から離れられる?〉

 

〈え?あ、うん〉

 

〈なのは。ユーノが離れたらそれを追いかけるようになのはも追って。すぐに僕も行くから〉

 

〈わかったの〉

 

〈じゃあユーノ、お願い〉

 

〈うん〉

 

なのはとユーノと思念通話で話終えるとユーノはなのはの膝の上から降りてジュエルシードの方へ走っていった。

 

「ユーノくん?」

 

「あらら?ユーノどうかしたの?」

 

「うん。なにか見付けたみたい。ちょっと探してくるね」

 

「一緒に行こうか?」

 

「大丈夫だよすずか。僕がなのはとユーノを探しに行くよ」

 

「そう?じゃあ零夜くんお願いね」

 

「うん。すぐ戻ってくるから二人とも、少し待ってて」

 

僕はなのはとともにユーノを追い掛けるようにジュエルシードの反応があった方へ向かった。

ユーノを追い掛けてすずかの家の森林に入るとジュエルシードが発動したのを感じ取った。。

 

「発動したね」

 

「うん」

 

「ユーノ、結界を張れる?」

 

「え?うん、張れるよ」

 

「じゃあお願い。範囲はすずかの家周辺で」

 

「わかった」

 

ユーノはフェレットの小さな両の手を地面に向けるとそこから白い魔方陣が現れ結界が張られた。

結界が張られると、僕らの右側の森林から白い光が輝きそこから。

 

 

「ニャーー」

 

 

―――巨大化した猫が現れた。

 

「「「・・・・・・・・・・」」」

 

僕らはその巨大化した猫に言葉を失い目が点になった。

 

「あ・・・あ、あれは・・・・・・」

 

「た、多分。あの猫の大きくなりたいって思いが正しく叶ったんじゃないかなと・・・・・・」

 

「そ・・・そっか・・・・・・」

 

「そ・・・そうなんだ・・・・・・」

 

僕となのはもう訳がわからず頭を押さえた。

さすがにこれに関しては僕も予想外・・・・・・と言うか今まで封印してきたジュエルシードが発動したのが毛むくじゃらの化け物や巨大な樹だったりとこう・・・目の前のがなかったのだ。

 

「大きいね・・・・・・」

 

「うん・・・大きいね・・・・・・」

 

「大きいですね・・・・・・」

 

「どうやってジュエルシード取り出そうか?」

 

「う~ん、すずかちゃんの家の猫だからあまり傷付けたくないし。襲ってくるようすもないから」

 

「う~ん・・・・・・・なら、眠らせた方がいいかな」

 

「え、眠らせるってどうやって?」

 

「まあ、眠らせるのは僕がやるからなのはは取り敢えずレイジングハートとバリアジャケットを発動させといて」

 

「う、うん。レイジングハート、セットアップ!」

 

《StandbyReady Setup》

 

「じゃあ、僕も・・・・・・!」

 

《マスター!》

 

なのはがバリアジャケットを展開し、僕もリンカーネイトを持ち、展開させようとしてその時後方から、僕やなのは、ユーノとは違う魔力反応を感じた。

僕はバリアジャケットの展開より先に猫の前に立ち、

 

「―――風楯(デフレクシオ)!」

 

防御系の風魔法を使う。

そして次の瞬間、何処からか放たれた魔力弾が風楯にぶつかった。

 

「零夜くん!」

 

「零夜!」

 

「大丈夫。いくよ、リンカーネイト、セットアップ」

 

《了解。展開》

 

僕はリンカーネイトを起動してバリアジャケットを纏った。そして、魔力弾が放たれた場所を見る。そこには手に黒い斧のようなデバイスを持って、死神のような黒いマント。長い艶やかな金色の髪をツインテールにして、寂しげな表情と赤い眼をした僕らと同い年くらいの女の子がいた。

 

「君は誰?」

 

僕は視線を鋭くして少女に尋ねる。

少女の答えは言葉ではなく動作だった。

 

「バルディシュ、フォトンランサー、電撃」

 

《PhotonLancer FullAutoFair》

 

女の子は斧の先をこっちに向けてそこから魔力弾を幾つも放ってきた。

 

術式解放(エーミッタム)―――魔法の射手・連弾・光の22矢(サギタ・マギカ・セリエス・ルーキス)

 

僕は保存(ストック)していた術式を解放して迎え撃つ。

 

「魔法の光・・・・・・?そんな・・・・・・」

 

「なのは、あの猫をお願い!あの子は僕が相手する!」

 

「零夜くん一人で!?」

 

「無茶だ零夜!彼女は実戦相当積んだ魔導士のはずだ!」

 

「いいから!まずはジュエルシードの封印を優先して!大丈夫、僕はそう簡単に負けないよ・・・・・・誰にも、ね」

 

僕は後半部分を小さな声で言って猫をなのはとユーノに任せ、僕は目線の先にいる女の子に向ける。

 

「もう一度聞くよ。君は誰?なんでいきなり攻撃してきたのかな?」

 

「・・・・・・」

 

またしても女の子は無言で魔力弾を放つ。

 

「リンカーネイト、形態変更(モードチェンジ)剣形態(ソードモード)に移行」

 

《イエスマスター。剣形態に移行します》

 

僕の声にリンカが答え今手にしてる錫杖の通常形態から剣形態に可変する。

剣形態のリンカーネイトは柄と刀身の間にリンカーネイトのコアがあり、刀身は純白に輝いていた。

 

「せいっ!」

 

そしてそれを振るい、迫り来る魔力弾を二つに斬り割く。

 

「!!・・・・・・魔導士?」

 

女の子は近くに来てそう呟いた。

 

「・・・・・・やはりロストロギア探索者か」

 

「ロストロギア?」

 

僕は女の子のロストロギアという単語に首をかしげた。

ロストロギア探索者、探索者というのは僕たちのことで、ロストロギアってのはジュエルシードのことなのかな? これは後でユーノに詳しく話を聞く必要があるね。

そう思っていると女の子の目線が僕のデバイスに移った。

 

「バルディシュと同型のインテリジェントデバイス」

 

同型のってことはあの女の子が持っているデバイスも僕やなのはのレイジングハートと同じインテリジェントデバイス型。名前はバルディシュって言うらしい。

 

「対象ロストロギア、ジュエルシード捕獲。バルディシュ」

 

《ScytheForm Setup》

 

女の子の持つデバイス。バルディシュの機械音声が流れるとバルディシュが変形して黄色い刃が出てきた。

その姿は斧と言うより、鎌、サイスに似ていた。

 

「申し訳ないけど頂いていきます」

 

そういうと否や女の子は僕めがけて突っ込んできた。

 

「っ!」

 

僕は迫り来るサイスの軌道に剣形態のリンカーネイトを置き受け止める。

 

「っ!?」

 

女の子は避けると思っていたのか眉を少し動かすがすぐに元の無表情に戻った。

 

《ArcSaber》

 

女の子は後ろに離れるとデバイス音声のあと、鎌を横薙ぎに薙ぎ振り払ってきた。

すると、そこから光の斬撃が半円のように迫ってきた。どうやら遠距離攻撃みたいだ。

 

「―――風楯」

 

僕は右手を中心に障壁を張り、攻撃を防ぐ。

攻撃を防ぐと次の瞬間、目の前には鎌を振り下ろしてくる女の子がいた。

僕は少し驚きながらもリンカーネイトで受け止める。

女の子の顔を鍔迫り合いの中、見て僕は思った。なんて悲しい瞳なんだろ、と。

 

「君の目的は何?」

 

「あなたに答えても・・・たぶん、意味はない」

 

「なら、なんで君の眼はそんなに悲しそうなの」

 

「悲しそう?」

 

「そうだよ。君の眼はとっても綺麗なのになんだか悲しそう。なんで?」

 

「そんなことない・・・・・・っ!」

 

「くっ・・・・・・!」

 

僕と女の子は互いに同時に距離を取り、女の子は樹の枝の上に、僕は女の子と同じ高さに。

 

《Device mood》

 

「リンカーネイト、形態変更(モードチェンジ)通常形態(デバイス)

 

《イエス。通常形態(デバイスモード)

 

僕と女の子は互いに形態を変え、相手に向ける。

 

《PhotonLancer Get Setup》

 

バルディシュの機械音声が響くと、バルディシュの先に電撃の球体が現れた。

そして僕のも黄色い電撃系の球体だ。

そして同時に放たれようとしたとき女の子は向きを僕からその右横へと変えた。

 

「(まずい!)」

 

その方向はなのはとユーノが猫といる場所だ。

だが、そう思ったのもつかの間、女の子は電撃をなのはたちに向けて放った。

 

「くっ!なのは!」

 

「零夜くん!」

 

僕はなのはたちに当たるギリギリの所で入り込み防ぐ。

だが上手く防御魔法が展開できずそのまま受け、その衝撃でなのはとともに大きく吹き飛ばされた。

 

「しまった!」

 

僕はなんとか体勢を立て直そうとするが、それより先に。

 

「ジュエルシード、シリアル14・・・・・・封印」

 

女の子が猫を電撃で麻痺させてそこからジュエルシードを取り出してバルディシュに封印していた。

 

「くっ!って、ヤバッ!」

 

なのはが気絶しているのに気づいた僕は直ぐ様、意識を女の子からなのはに切り替え、なのはを抱き抱えて空中でバランスをとり、地面に着地する。

そしてその間に女の子はジュエルシードの封印を完了してこっちを見ていた。

 

「・・・・・・ごめんね」

 

女の子はただそう一言言うと踵を返してどこかへ行ってしまった。

 

「零夜、なのはは?」

 

「大丈夫、気絶しているだけだよ。さすがにあれは僕も完全じゃない障壁じゃ完全には防げなかったけどね」

 

なのはを抱き抱えたまま僕はユーノに苦笑いを浮かべて言った。

 

「ジュエルシードはあの子が持って行っちゃったし、取り敢えずみんなのところに戻ろうか。そのあとの話はなのはが目覚めてからだね。特にユーノにはロストロギアやさっきの女の子のこと詳しく聞くよ?」

 

「う、うん。僕に答えられることなら」

 

僕はユーノとともに気絶したなのはと元に戻った子猫を連れてすずかとアリサのところに戻った。

その際すずかとアリサがかなり慌てたが僕が飛び出してきた猫に驚いて気絶して寝ているだけと言うと二人は少し安堵してノエルさんやファリンさん、恭也さん、忍さんを呼んでなのはをすずかの部屋に運び寝かせた。

時が過ぎ、なのはが起きたのは日が沈む時間帯だった。

起きたなのはには思念通話で、飛び出してきた猫に驚いて気絶したと言うことを伝え、口裏を合わせてもらった。すずかとアリサはかなり心配していて、みんなに嘘をついているということに少し罪悪感が出た。

そしてユーノからロストロギアとあの女の子について聞き、これからのトレーニング方針などを決めその日はそれぞれの帰路についた。

家に着いて中に入ると、リビングのテーブルの上に荷物があった。

 

「これは・・・・・・」

 

その荷物には宛先はおろか送り主も書かれていなかった。すると、そのとき。

 

「ん?」

 

携帯の着信音が鳴った。

携帯を開くと掛けてきたのは。

 

「アマテラスさん?」

 

なんとアマテラスさんだった。

 

「もしもし、アマテラスさんですか?」

 

『あ、繋がりました。こんばんわ零夜君』

 

「こんばんわ、アマテラスさん」

 

『零夜君、そちらに荷物が届いてませんか?』

 

「荷物・・・ですか?」

 

『はい』

 

荷物ってもしかしてこれのことかな?

僕は目の前の荷物に視線を向けて思った。

 

「もしかしてこの宛先や差出人が書かれてない荷物ですか?」

 

『あ、はい!それです!』

 

どうやら送り主はアマテラスさんみたいだ。

 

「これってなんですか?」

 

『零夜君、仮契約(パクティオー)カードって知ってますか?』

 

「仮契約カード、ですか?」

 

『はい』

 

「確かそれって相手と主従契約のようなものを結んで主の魔力を従者に与えたり、契約を結んだ従者に特別な武器が与えられるアーティファクトですよね?」

 

『大体あってます』

 

「それとこれとなんの関係が?」

 

『取り敢えず開けてみてください』

 

僕は電話越しにアマテラスさんに言われるがままに荷物の荷をほどき中身を開ける。

そこには一つの箱が有り、中を開けるとそこには仮契約カードがあった。

 

「え!?こ、これって仮契約カードですか!?」

 

『少し違いますね。それは仮契約カードの武器だけが取り出せる特殊固有武器(アーティファクト)カードです』

 

「と、特殊固有武器カード」

 

『はい。それに描かれているアーティファクトを呼び出せば使えます。ちなみに私が作成したので問題ありませんよ』

 

「そ、そうですか・・・・・・って、そんなことして大丈夫なんですか!?」

 

『まあ、平気ですよ。私からのプレゼントだと思ってください。それにそれはこれから零夜君に必要だと思いますよ?』

 

「え?」

 

『取り敢えずこれからも頑張ってくださいね。私もこちらから応援してます』

 

「あ、はい。ありがとうございます、アマテラスさん」

 

『いえいえ。あ、最後に、そっちの世界でも仮契約は出来ますよ』

 

「へっ?」

 

『では、また』

 

そう言うとアマテラスさんは通話を切った。

僕はアマテラスさんの最後に言った言葉が理解できず方針状態になっていた。

そしてようやく理解できると僕はすっとんきょうな悲鳴をあげてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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