魔法少女リリカルなのは 魔法と未来を繋げる者たちの物語   作:ソーナ

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契約(テスタメント)

 

〜零夜side〜

 

 

「はぁ・・・・・・」

 

何故自分は今こうなっているのだろう?

まあ、確かに無茶はかなり・・・・・・・・・・いや、結構したと自分でも思う。けど、この仕打ち・・・・・・あれ、仕打ちかな?まあ、いいや。この展開は誰が予想できた。確かにあまり身体は動かせないけど・・・・・・。

 

「お兄ちゃん、ため息ついてると幸せが逃げちゃうって愛菜美お姉ちゃんが言ってたよ?」

 

「そうですよ。それにこれは、零夜くんがこれ以上無理をしないようにってことなんですから」

 

両隣にいる聖良と凛華がそう言う。

 

「うん・・・・・・それは分かってる。分かってるけどさ・・・・・・!」

 

一旦言葉を区切り、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで・・・・・・。なんで・・・全員一緒にお風呂に入っているのさ!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周りに響くように言った。

そう今僕がいるのはダイオラマ球の中にある大浴場なのだ。

しかも、周りには僕や凛華、聖良たちの他になのはやはやて、フェイト、アリシア、アリサ、すずか、夜月までいるのだ。いや、ここまではいい。(よくはないと思うけどね!?)

けど、

 

「しかも、なんで可奈美たちまでいるの!?」

 

そう!なんでか!この場には可奈美たちまでいるのだ!!

え、うん。なんで!?

 

「落ち着いてくださいな零夜君。傷が広がりますよ?」

 

「いやいやいやいや!!!違和感を感じないんですか此花さん!?」

 

「諦めろ零夜。ボクも頭が痛い」

 

「獅童さぁぁん!!」

 

常識人纏め役の獅童さんならなんとかしてくれると思ったけど、もう諦めた眼差しをしていた。

そこに。

 

「まあまあ。零夜くんからしたらこれはご褒美なんやない?」

 

「ご褒美?なんのはやて?」

 

悪巧みを考えてそうな顔を浮かべているはやてが来た。

 

「同年代のウチらだけやのうて、衛藤さんや柳瀬さんたち年上の女の人とお風呂に入っとるんやからな」

 

「・・・・・・・・・・キミは一体僕に何を求めるのかな?」

 

はやてのキシキシと笑う言葉に僕は半目で問いた。

 

「はやて、なんか最近オッサンみたいになってるよ?」

 

「なあっ!?」

 

「もう前から耳年増気質あったけど、今なんてもう完全に耳年増だよ?」

 

「グハッ!!」

 

「今のその年でそんなんだと、十年後とかどうなってるのよ。アリアさんやロッテさんたちの影響受けすぎだよ?」

 

「がっハッ!!」

 

ん?あれ、なんかはやて湯船の上に浮いてない?

 

「む、無自覚ではやてを言葉の槍で突き刺したわ」

 

「で、でも、まあ、事実だし・・・・・・」

 

「アワワワ。は、はやてしっかり!溺れちゃダメだよ?!」

 

「にゃはは。フェイトちゃんは優しいなぁ」

 

「当然だよなのはちゃん。私の自慢の妹だもん!」

 

いや、二人も見てないでフェイトを手伝いなさいよ。なのはとアリシアを見つつそう心に出す。

それを見ながら眼を瞑り、ほんの2時間も経ってない出来事を思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二時間前

 

 

「───トヨタマヒメ」

 

「ええ」

 

戦闘から立ち上がり、僕とトヨタマヒメは中央で会話をしていた。

僕が呼ぶと、トヨタマヒメは両手の双剣。『天叢雲剣』と『天羽々斬』を腰の鞘に仕舞った。

カチンっ!と鞘に収まる音がなり、僕もそれに連なって、背中の鞘に『黒聖』と『白庭』を仕舞う。

 

「キミの強さは見させてもらったよ」

 

「それは僕もさ」

 

「まさか奥の手の第六段階の迅移を使うことになるなんて思わなかったわ。ホント・・・・・・キミは面白いね」

 

「僕も、ここまで本気出したのは久しぶりだから」

 

互いに満身創痍だが、気分は晴れやかだ。こんな、本気も本気の闘いなんて思い返せば、あの時。二年前の闇の書事件の時の最後。闇の書の魔力体と戦った時かもしれない。

やはり、まだまだ世界は広い。そう改めて実感させられた。

 

「このコ達もキミを認めたみたいだ」

 

そう言うとトヨタマヒメは腰の双剣を鞘ごと外し、僕に渡してきた。

 

「約束通り、この双剣はキミの剣だ」

 

「───」

 

僕は静かにトヨタマヒメから『天叢雲剣』と『天羽々斬』を受け取る。

受け取ると、双剣から優しい。暖かい光が溢れ僕を包み込んだ。

その光は僕とトヨタマヒメを包み込み───

 

「アンタが俺たちの新しい相棒か?」

 

僕とトヨタマヒメは真っ白い空間にいた。

すると、突如目の前には光の球体が現れ、そこから男の声が響いた。

声が響くと、目の前に一組の男女が現れた。その二人にトヨタマヒメは。

 

「まったく。その喧嘩口調は変わんないわね羽切(はぎり)?」

 

といい、トヨタマヒメに続くようにもう片方の女性も。

 

「ホントよね。相変わらずというかなんというか」

 

と言った。

 

「あ、はじめましてね。わたしは天雲(あまくも)。そっちの羽切は『天羽々斬』で、わたしは『天叢雲剣』よ。よろしくね、わたしたちの新しい主様」

 

「はい?」

 

天雲と名乗った彼女の言葉に僕は頭に疑問符を浮かべ唖然としていた。

剣に意思があるというのは別に驚きはせんけど、主様とはなんぞやである。

 

「主様って・・・・・・僕のこと?」

 

「そうだぜ?」

 

「ええ」

 

問う僕の答えを肯定する二人。トヨタマヒメは笑みを浮かべている。

 

「えっと、その・・・・・・これからよろしく『天雲』、『羽切』」

 

「ええ。よろしくね主様」

 

「おう!よろしく頼むぜマスター!」

 

「・・・・・・・出来れば主様とか以外で呼んで」

 

「うーん、なら、零夜君って呼ぶわね」

 

「なら、俺は零夜って呼ぶぜ!」

 

「あはは・・・・・・うん。よろしくね二人とも」

 

『天雲』と『羽切』の二人に苦笑いをしつつ挨拶をする。

 

「二人とも、これからは彼のチカラになってあげてね」

 

「おうよ」

 

「ええ。ありがとうトヨちゃん」

 

「トヨちゃんは止めてよねアマちゃん?」

 

「お互い様だよー♪」

 

女子同士の会話に僕と『天羽々斬』こと羽切は。

 

「えーと、羽切?」

 

「ん?なんだ零夜」

 

「いや、あの二人ってずっとあんな感じなの?」

 

「あー。まあ、そうだな。アイツに・・・・・・トヨタマヒメに出会ってから数百年以上たってるけど、ずっと俺たちだけだったからな」

 

「なるほどね」

 

トヨタマヒメは悠久の年月を生きてきたのだろう。それがあの強さに秘訣する。数百年。もしくは数千年生きているのかもしれない中、羽切と天雲の二人はトヨタマヒメにとって最大の仲間。いや、家族なのだ。

『天羽々斬』と『天叢雲剣』を僕が受け取るということはまたトヨタマヒメを───。

 

「───心配しないで」

 

「え」

 

「もう事前に二人には話してあるし、了承も取ったの」

 

「ええ。ずっと一緒だったトヨちゃんと離れるのは少し寂しいけど、私たちは貴方について行くわ」

 

「ああ。俺もだ。それにだ、さっきの戦いで俺はアンタの力を見てスゲェやつだってわかったしな。正直、生半可なヤツじゃ、俺たちを使っても身を滅ぼすだけだしな」

 

「そういうこと。キミならこのコ達の能力をフルに活用出来るはず。その双剣・・・・・・・。まだ、全てを出し切れてないでしょ?」

 

腰の鞘に収められてる『黒聖』と『白庭』を見てトヨタマヒメは言う。

トヨタマヒメの言葉は正解だ。僕はこの双剣の能力をフル活用出来てない。いや、正確には無理矢理行使すれば出来ないこともないが、その代償に恐らく一生魔法が使えない身体になるか、心神喪失状態になるだろう。故にリミッターを施してある。

《エンハンス・アーマメント》は非常に強力ではあるが、所詮は《──────》のスキルの下位互換のスキルだ。

この双剣。『黒聖』には、明莉(アマテラス)お姉ちゃんがくれた『陽輪の漆閃華』と、知智(アテナ)お姉ちゃんがくれたかつて長年の時をかけてこの宇宙を渡った『隕石(ミーティア)』の隕鉄を。

『白庭』には美咲(アフロディーテ)お姉ちゃんがくれた天界にある、お姉ちゃんが自分で手入れをしているらしい神聖樹(ウェヌス)と呼ばれる『神樹の枝』と、(ガブリエル)お姉ちゃんがくれた『想聖の白花(アントリオン・エイディオミルゴ)』。そして、そこに僕の魔法とお姉ちゃんたちの力を少しだけ入れている。

この双剣はほぼお姉ちゃんたちが創ってくれたものに近く、僕のお誕生日プレゼントととしてくれた。まあ、僕がしたのって形や魔力を流すだけなんだったけどね。

うん。お姉ちゃんたち結構過保護だよね。いや、まあ、有難いけどさ。

 

「少しその双剣・・・・・・見せてもらってもいいかしら?」

 

「え、あ、うん」

 

ショルダー式の掛けから双剣を外し、鞘ごとトヨタマヒメに見せる。

 

「・・・・・・ふうん。なるほどね・・・・・・」

 

鞘からそれぞれ抜きゆっくりと検分してる。

 

(神聖を含んだ擬似神造武器・・・・・・。)(しかも、彼の魔力だけじゃなくて、)(それぞれ二つの神の属性を与えられてる?)(これは・・・・・太陽と戦知)(。美と大天使・・・・・・?)(なかなか面白いわね。)(それにこの太陽の煌めき)(ってもしかしてあの御方の・・・・・・?)(ああ、そうか・・・。)(この子、あの人の・・・・・・・・・・)

 

なにか小声で呟いていたがよく聞き取れず、トヨタマヒメは双剣を軽く振ったりしていた。

 

「重い・・・・・・けど、手に馴染む。そっか、アナタたちも彼と一緒に成長しているのね」

 

トヨタマヒメの言葉の意味はわからない。

けど、もしかしたら彼女は『黒聖』と『白庭』と対話しているのかもしれない。剣との会話。普通の人に言ったら笑われるかバカにされるのがオチだ。けど、シグナムやヴィータといった武の人たちは自分の(武器)と対話が出来る。この対話は実際に話すのではなく、感じるのだ。パートナーともいえる武器と心を通わせて話す。心と心での会話。

 

「なら、私のも少し分けてあげる」

 

「トヨタマヒメ?」

 

一瞬。トヨタマヒメが光ったかと思うと、次の瞬間には何も無く、特に変わった様子はなかった。けど、トヨタマヒメは満足したような感じだった。

 

「あなた達がこれからどうやって行くのか・・・・・・楽しみにしてるよ」

 

そう言うとトヨタマヒメは『黒聖』と『白庭』を僕に返した。

 

「さ、そろそろ元に戻ろうか」

 

「え、どうやって?」

 

「それは〜・・・・・・・・・・って、まだこのコ達とのマスター契約してないじゃん」

 

「「あ」」

 

思い出したかのように言うトヨタマヒメ。マスター契約とはなんぞや?

 

「えーと、キミはそのままいて?」

 

「え?あ、うん」

 

「それじゃあ始めるよ。まずは、私との接続を───────よし」

 

トヨタマヒメを中心に摩訶不思議な複雑怪奇な魔法陣が構築され、半径5メートル弱の虹色の魔法円が描かれる。それは羽切と天雲の2人も包み。

 

「───我、最後に汝らに命を出す!汝らに、次世代への未来と希望、可能性を託す!汝ら、次なる主にその身を捧げ、主の剣となれ!そして、幾千万年先へと繋げよ!!!」

 

「「その主命!然と受け取った!!」」

 

「───今ここに、我、トヨタマヒメ。『天叢雲剣』と『天羽々斬』との契約を解除する!!」

 

トヨタマヒメの言葉が終わると、パッ!と光が弾け二人服が変わり、さっきの服から一転、動きやすい和服の姿になりその手に自身の姿である剣を手に持っていた。

 

「これで、二人と契約を解除した。さぁ、二人とも」

 

「おう!」

 

「ええ!」

 

二人はトヨタマヒメの元から離れ、僕の目前に来る。目の前に着くと僕に頭をたれるように右膝を地面につける。その姿は中世の、従者が主君に忠誠を誓うさながらだ。

 

「我が真名『天叢雲剣』。今ここに、汝、天ノ宮零夜を主とし我が剣を捧げる」

 

「同じく、我が真名『天羽々斬』。今ここに、汝、天ノ宮零夜を主とし我が剣を捧げる」

 

二人はそのまま腰の剣の柄を僕に向かって差し出す。

僕は少し戸惑いトヨタマヒメを見る。トヨタマヒメは軽く頷くだけで何も言わない。

僕は直感的にどうするべきか察して、そのままその二人の差し出す剣柄を握り。

 

「『天叢雲剣』。『天羽々斬』。両名の宣告然と受け取った。───汝ら、我が剣となりて我に・・・・・・」

 

そこまで言い、僕はふと言葉を止めた。

我ってことは僕。僕だけでいいのかと。そして、二人をこのまま束縛していいのかと。

ほんの少しだけの時間考え、出した答えは。

 

「───汝ら、我が家族となり我らとともに行こう」

 

家族になること、だ。

僕の答えに二人は呆気に取られていて、トヨタマヒメはニヤリと微笑んでいた。

 

「そして、僕らの明日へと。未来へと続く次の日のために。今一度僕に力を・・・・・・。いや、僕とともに来て欲しい、天雲、羽切」

 

そう言い終えると虹色の魔法陣は一際大きく光り輝き、辺りを照らした。弾けるように照らし、消えると魔法陣は空気に溶けるように消え───。

 

「───これで主従契約は完了よ」

 

トヨタマヒメが拍手とともに告げた。

それと同時に、僕の左手首に白と黒の交差したリングが現れブレスレットのような形となった。

 

「これは・・・・・・」

 

「そのリングはこの子達との契約の証。そして、認められた証でもある」

 

「証・・・・・・」

 

左手首に装備されたブレスレットを感慨しくみる。

 

「そう。キミは名実とともにこの子達の主になった」

 

微笑ましそうに告げるトヨタマヒメ。

やがてトヨタマヒメは視線を僕から天雲と羽切に向け。

 

「───で、あのね二人とも」

 

左手首を二人に見せる。その左手首には僕と同じ白と黒のリングが着けられていて。

 

「なんで私にもまだ着いてるの?」

 

苦笑しながら訊ねていた。

 

「?」

 

頭上にハテナマークを浮かべる僕。

え、どういう意味?

 

「あはは。これ、正確には黎剣の漆白輪(リインカーネーションメモリア)って契約具なんだ」

 

「黎剣の漆白輪?直訳すると、記憶の輪廻?」

 

「そうそう。その名の通り、『これまでの戦いの記録を記憶しておける』とか、そんなリングなんだけど」

 

いや、そんなリングで済ましていいレベルではない。これも一種のロストロギア級の魔導具並の物である。

 

「他にもあの子たち関連なら色々できるんだよね」

 

「はい?」

 

え、なにその万能リング!?

あははー、と喋るトヨタマヒメに僕はポカンとする。

 

「まあ、それはさておき。二人とも私は二人との契約を解除したからこのリングはないはずなんだけど?」

 

「あー、それはだな」

 

「簡単なことだよ。私たちがトヨちゃんにわざと残したの♪」

 

「わざと!?」

 

「当然だろ?俺たちは数百年お前と一緒に居たんだぜ?契約を解除してサヨナラ、なわけないだろ」

 

「ええー」

 

「大丈夫だよトヨちゃん!これ、二個までなら問題ないし!」

 

「それに俺らが認めたヤツじゃねぇと渡さねぇしな」

 

あっけらかんに言う二人。

これからが面白くなると予感して僕はトヨタマヒメたちを見たのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

 

 

あの空間での事を思い返して天井を見上げると。

 

「ん?どうしたの?」

 

「夜月・・・・・・」

 

バスタオルを身体に巻き付けた夜月が覗き込んできた。

 

「いや、ちょっと、ね・・・・・・」

 

「ちょっと、ねぇ~・・・・・・・・」

 

半目で視てくる夜月の視線を顔をずらして逸らす。

そこに。

 

〈こっちで話す?〉

 

頭の中に夜月の声が響いた。念話だ。

 

〈それで何悩んでるの?〉

 

〈特に悩んでるってわけじゃないよ。ただ、疲れたなぁ~って〉

 

〈はい、ダウト〉

 

〈うぇぇっ!?なんで!?〉

 

〈あのねぇ、顔を見ればすぐ分かるわよっての。それともなに?この場を楽しんでるのかな?〉

 

〈夜月さん!?〉

 

〈まあ、この状況は男の子にとって見れば目の保養にもなって眼福でしょうねぇー(笑)残念でした、私の身体がなのはちゃん達と一緒で、子供体型で〉

 

〈夜月さん?あなた楽しんでません・・・・・・?〉

 

〈さぁ?どうかしらぁ~。本当の私の体型なんて柳瀬さんと同じくらいなんだから〉

 

隣に座って来た夜月と念話をしながら身体を休める。

全く。夜月は偶にこうしてからかって来る癖がある。その都度心臓に悪いから尚悪い。まあ、すずかやフェイトの天然よりはマシだけどね。

 

〈・・・・・・明後日には帰還できるらしいわ〉

 

〈そう〉

 

〈ええ。彼女たちとやりたいことがあるなら明日の内に済ませておいたほうがいいわよ。なのはちゃんたちにも伝えるけど〉

 

〈だね。・・・・・・例のデータは?〉

 

〈私の固有空間に封印してあるわ〉

 

〈了解。帰還したらデータから対装備の開発をマリーさん達開発部や整備部に依頼しないと。まあ、多分プレシアさんが中心になってやるんだろうけど〉

 

〈そうね〉

 

なのはや可奈美たちを見ながら僕と夜月はさらに決心した。

 

〈〈もっと・・・・・・もっと強くならないと・・・・・・!〉〉

 

と。

来るべき戦いに備えるために。そして、僕らの世界のために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、遠く離れた次元時空の片隅で何百十にも固く封印されているそれ(・・)は小さな胎動を告げようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────まで後────年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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